やまぶろぐ・登る呑む撮る滑る山ブロガー

2017/08/13
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カテゴリ: 登山
G会のお盆山行。計画初日に雨となり、ルート変更
を余儀なくされた。池ノ谷左俣から三ノ窓に至り、
剱岳本峰を踏んで早月尾根を下降するという内容に
なった。

4:00 会館集合。メンバーはS竹会長、J君、
Kのさん、やまやろう。

5:00 馬場島到着。徹さんに挨拶。


5:21 白萩川のゲート発。気温18.5℃。オロロが
たかりに来るが、ハッカ油をスプレーすれば効果
てきめん。


5:43 白萩川を橋で渡る。水は澄んでいる。前日に
降雨があったが、これなら徒渉に期待が持てる。


5:56 白萩川取水口に到着。ここから高巻きルート
に入る。湿度は80%を超え汗だらだら。道は大変
分かりやすい状態。


6:39 1110mの峠。池ノ谷を正面に見る。屹立する
V字谷が凄まじい。ここで太陽が出てきた。

6:58 出発。60m下って沢を横断する。


7:12 白萩川の右岸、池ノ谷出合いに出た。


7:28 雷岩下部。流れは徒渉できそうな雰囲気。
各人ハーネスを着用し足回りは徒渉用に履き替え。

やまやろうはネオプレンソックスとした。ジャージ
は脱がずにそのまま。ロープを付けて流れに対峙。

徒渉では深く考えると(もし流されたらとか)、
動作が硬くなるので、自分は勢いで渡るようにして
決戦である。


前半は岩の下流側の淀みの中から、急流を飛ぶ。
ここをクリアすれば岩伝いに左岸へと徒渉できた。
濡れたのは、ジャージのヒザ下程度。

8:10 全員徒渉終了。後から単独男性が来たが、
徒渉せずに上流に向かっていった。自分の中では
雷岩での徒渉が、本山行最大のヤマ場だと思って
いたが、予想外にあっさり通過できてラッキーで
あった。


8:30 履き替えて出発。草ヤブを掻き分けて、池ノ
谷1600mの取り付き点へ。登り口の石柱は健在。


9:09 草付きと潅木帯の急登から、スギの生える
尾根に達する。


9:34 尾根上で休憩。GPSで確認、1410m地点。池ノ
谷の瀑流の音が、霧の中から聞こえる。ちらりと
見えたV字谷、雪渓ズダズダ、巨石の滝。


10:29 小窓尾根1600m地点に到着。ああ長かった。
この先の下降はヤブがひどく、足元が見えにくい。
万が一の撤退のために、ペナントを多用する。


草深い斜面をトラバースして下降する。そして水の
流れるルンゼに入る。


11:13 池ノ谷に降り立った。雪渓から吹き降ろす
風が、汗で濡れた身体を急速に冷やす。


とにかく寒い!堪らずカッパを着る。霧が濃くなり
視界が悪い。S竹会長は、こんな状態で池ノ谷へ
入っても何も見えず面白くないし、何が落ちてくる
か分からないと言う。

要は撤退の提案なのだ。それもかなり強い印象。
本山行のリーダーであるやまやろうの判断に委ね
られた。

自分は、僅かな可能性に賭けた。池ノ谷二又まで
とりあえず上がって泊まり、翌日の天候を見てから
判断すればどうかと提案した。

自分の中では撤退は有り得なかった。成果ゼロは
絶対に嫌だった。二又まで行けば、ひとつの経験に
なるのだ。その先は、その時に考えればよい。


下降地点にもペナントを付けた。


11:42 二又に向けて出発。右岸の小窓尾根側の
小さな流れから2Lを汲む。本流は早月小屋から
いろいろあって(爆)。


11:53 1500m地点。ここで谷は雪渓に覆われる。
と同時に霧雨が降る。視界不良でどこを登っている
か分からない状態。

こんなズクズクな状態でも上を目指すのですか、と
いう雰囲気があった。しかしそれでも、やまやろう
は登りたかった。


12:15 アイゼンを装着して出発。霧はあるが上部
視界は保たれている。調子よくガシガシ登る。立て
続けに立山登山したり自転車トレーニングしている
ことが、効果を発揮していると思っている。


13:27 池ノ谷二又の幕営地。右岸の草付きに平ら
な場所が幾つも設けてある。S竹会長によれば、
昔日からは崩壊しているとのこと。


斜面に生えるイタドリなどを刈ってテントの下に
敷き詰める。ふかふかの心地よい寝床ができた。


14:20 テント入り、暖かい。EPIガスバーナーを
ガンガンに焚いて、濡れたものを乾かす。

火に当たりラム酒を飲むと、冷えた身体が生き
返る。池ノ谷二又というほとんど人が来ない所でも
電波が通じるのでFB投稿してみる。

THETA SCで撮影した二又ってそうそうないだろう
から貴重。


17:30 夕食の支度。α米に各自お好みでフリーズ
ドライを選ぶ。親子丼にしてみた。

夕食後も時間があるので、ラム酒を飲む。外は霧雨
で寒い。テント内はガンガンに火を焚くので裸足で
OK。着ていたものはできるだけ乾かしておく。

19:35 ひどく酔ったので就寝します。上はミレー
のドライナミック メッシュ、化繊Tシャツ、長袖
メリノウール、ユニクロ部屋着フリース、ゴアの
アウター。下は濡れたジャージは脱ぎ、ユニクロ
部屋着フリースにゴアの雨具。ここまで着込んで
から、シュラフカバーに潜り込んだ。

テントの外は霧雨。テントそばの雪溜まりから
染み出すチョロチョロ流れの音だけが、耳に入る。





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Last updated  2017/08/16 06:02:46 PM


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