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2005.12.07
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テーマ: 水中写真(554)
カテゴリ: ダイビング
▼中性浮力

manta

「きゃ~、助けて。マンタが出た!」
と、叫んでいるわけではありません。ここで問題となっているのは中性浮力ですね。マンタが頭上にあらわれたときに、このダイバーさんは浮かび上がってしまったんですね。だからマンタにぶつからないようにと、必死に沈降しようとしている図です。何か、助けを求めているように見えますね。

初心者のダイバーさんがよく陥る、中性浮力がよく取れなかった典型例です。中性浮力とは、水の中に入って生じる浮力をうまく調整して、浮かんだり沈んだりしないように中性に保つことをいいます。浮いてしまう場合は、BCD(浮力調整装置)というダイバーが着ているベスト状の装置の中の空気を抜けば問題は解決します。あるいは深く長く息を吐いて肺の中の空気を減らせば、楽に沈むことができたかもしれません。

BCDの中の空気の量は、潜っている深度によって調整しなければいけませんね。深く潜れば、空気を大目に。浅い場合は空気は少な目にするのが基本です。もちろん自分の肺の中の空気の量を調整するのでも構いません。

初心者の方がグループで潜っていて、時々いなくなってしまうことがありますが、大体上の方でジタバタ沈降しようと焦っている場合が多いようです。どうしてそうなるかというと、一つは深場から浅場に上がったときにBCDの空気を抜き忘れた場合。もう一つは、ダイビング中、水平に泳ぐときに顔を上げることが多いですが、速く泳げば泳ぐほど飛行機の羽と同じ原理で上に浮き上がってしまう場合が考えられます。後者の場合、グループに追いつこうと必死に泳げば泳ぐほど浮上して、グループとはぐれてしまうケースも時々あるようです。

写真のダイバーさんは前者の場合であると思われます。

中性浮力が自由自在に取れるようになると、水中で足や手をバタつかせることなく静止することができるようになります。ジタバタしなくて済む分、それだけ空気の消費も少なくなるわけです。

ボラボラのマンタポイントでの1シーンでした。





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最終更新日  2005.12.07 22:00:48
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Re:海外でのダイビングあれこれ26(12/07)  
ほわいと さん
実際に経験を積まなければなかなか習得できないことでしょうね。また勉強になりました。 (2005.12.07 23:36:02)

Re:海外でのダイビングあれこれ26(12/07)  
こんばんは

はぁ~~~~そうだったのですか
てっきり”おもり”か何かで浮力を調整するのかと思っていましたが・・・
(よく考えれば気球の様に何か下に捨てながら浮上しているようにはみえませんね)

途中で深海魚の肺胞が水揚げの時にとびでる様子と重なってきました(苦笑)

血液内酸素の濃度から頭痛などはおきないのでしょうか? (2005.12.07 23:52:13)

Re[1]:海外でのダイビングあれこれ26(12/07)  
白山菊理姫  さん
ほわいとさん
おはようございます。

>実際に経験を積まなければなかなか習得できないことでしょうね。また勉強になりました。

Cカードというダイバーになるための最初の資格を取るときに習うのですが、皆忘れてしまうんですね。最初のころはいろいろ覚えることがあって、すべてを思い出せないのが現状ですが、慣れてくるとスムーズに決め事ができるようになります。経験を積むのが一番ですね。
(2005.12.08 09:27:37)

Re[1]:海外でのダイビングあれこれ26(12/07)  
白山菊理姫  さん
かめちゃん☆さん
おはようございます。

>てっきり”おもり”か何かで浮力を調整するのかと思っていましたが・・・
>(よく考えれば気球の様に何か下に捨てながら浮上しているようにはみえませんね)

書きませんでしたが、水中での浮力を打ち消すためにほぼ必ず重りをつけます。重りをつけた上で、BCDの空気と肺の中の空気の量を調整することで、深度などに合わせて中性浮力を保つわけです。

また、タンクの空気が減ると、浮力が生じますので、やや重めの重りをつけます。

>途中で深海魚の肺胞が水揚げの時にとびでる様子と重なってきました(苦笑)

ダイバーも急浮上したりすると、似たような状態になってしまいます。それを避けるために、浮上は自分の吐く泡よりもゆっくりと、どうしても急浮上しなければならないときは息を吐きながら浮上します。そうしないと、肺が破裂してしまいかねません。

>血液内酸素の濃度から頭痛などはおきないのでしょうか?

いちばん怖いのは潜水病(減圧症)です。潜水中に水圧のかかった状態で空気を吸っていると、体内に窒素ガスがどんどん溶け込んでいきますが、多量の窒素が溶け込んでいたり(深場でのダイビングが長かった場合)、急激に圧力が下がったり(急浮上した場合)すると、浮上時に窒素が体の中で気泡化してしまうんですね。その気泡が血流を阻害したり、周囲の組織を圧迫したりすることで、頭痛や知覚障害など様々な症状が出ます。

減圧症を防ぐために、ダイバーは水深5メートルぐらいのところで3~5分間の安全停止をします。そうすることにより、血液中に溶け込んでいる窒素の量を減らします。

安全なダイビングをした後も油断はできません。ダイビングを終了してから、24時間以内に飛行機に乗ったり、山に登ったり、気圧が低いところに行くことでも減圧症になりますので、注意しなければいけませんね。 (2005.12.08 10:04:43)

Re[2]:海外でのダイビングあれこれ26(12/07)  
白山菊理姫さん

こんばんは
色々丁寧に教えて下さり有難うございました
私も検索すればいいものをついうっかりお忙しい白山菊理姫さんに質問形で書いてしまいました
(すみません)

今日は仕事の合間に
(陸上でダイビングのように気圧などをセルフケアしながらのスポーツは
登山以外にあるかしら?)と思い巡らせていました

それにしても、ダイビングは自分のことも地球の事も考える視点を持つきっかけになるスポーツですね
今から予習させていただいてありがたいです (2005.12.08 22:55:02)

Re[3]:海外でのダイビングあれこれ26(12/07)  
白山菊理姫  さん
かめちゃん☆さん
こんばんは。

>色々丁寧に教えて下さり有難うございました
>私も検索すればいいものをついうっかりお忙しい白山菊理姫さんに質問形で書いてしまいました
>(すみません)

いいえ、全然構いませんよ。ただし私も、忙しいときは答えを略させていただきますので、ご了承下さい。

>今日は仕事の合間に
>(陸上でダイビングのように気圧などをセルフケアしながらのスポーツは
>登山以外にあるかしら?)と思い巡らせていました

登山ですか。私は山登りは好きですが、本格的な登山は苦手です。中学のときに槍ヶ岳に登ったときも、頂上で足が震えました。ペルーのクスコで高山病にかかったことは拙著にも書きましたね。海では、幸いなことに頭痛がしたことはありません。海のほうが私に合っているかも知れません。

>それにしても、ダイビングは自分のことも地球の事も考える視点を持つきっかけになるスポーツですね
>今から予習させていただいてありがたいです

ダイビングは大自然の片隅にお邪魔して、人間の分際で遊ばせていただくスポーツですね。人間は自然の末席を汚しているにすぎません。登山もそうかもしれません。大自然の中で人間が謙虚になれるところに、本当の魅力があるようです。

かめちゃん☆さんがいつか、ダイビングができるときが来ることをお祈り申し上げます。
(2005.12.08 23:26:35)

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