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2006.11.10
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カテゴリ: メディア
埼玉の政治家 (土屋義彦と大正製薬)


上原正吉は埼玉県北葛飾郡杉戸町出身。1915年に前身の「大正製薬所」に入社。その後順調に出世し、戦後の1946年に社長に就任した。このころから大正製薬では、上原家が事実上のオーナーとして君臨するようになる。

無借金経営を貫き、問屋を通さない直販体制を作り上げ、栄養ドリンク「リポビタンD」を売りまくった。巨万の富を築いた正吉は、自ら政治を動かすべく1950年には参議院議員埼玉選挙区から日本自由党公認で立候補し初当選。以後連続五回当選を果たした。第一次佐藤内閣で科学技術庁長官として入閣。自民党両院議員会長も務めた。

正吉には子供がいなかったので、養子にしたおいの昭二(土屋義彦の実兄)を会長に就ける。1973年には社長を昭二に譲り会長に退いた。また、大平正芳の息子を婿養子に迎え同社の副社長にすえるなど政界への影響力を強め、大平首相誕生への資金面の原動力になったとされている。

とにかく正吉は高額納税者番付の常連で、1964年~1979年の間に計6回もトップを占めた。正吉は1983年に亡くなったが、上原家には莫大な財産が残されていた。

土屋義彦は上原家の資金力をバックに「土屋天皇」と称されながら、政界に君臨した。参議院議長になったのも、豊富な資金源をもつ「天皇」としての力が認められたからだ。

このように土屋のような自民党の政治家は大企業と結託し、その潤沢な資金を背景に日本の政界を動かしていくのである。

埼玉県知事を三期務めた土屋は、権力者の常と言うべきか、ほどなく県政の私物化に精を出すようになる。土屋の長女桃子は企業や団体からの献金を自由に使い、そうした企業や団体が有利になるように県政に介入していた疑いがある。建設業界が土屋に媚びるために、合角ダムの人造湖に土屋の長女桃子の名前からとって西秩父桃湖と名づけさせたのは有名な話。一族ぐるみで県政を推し進めた象徴的な出来事であった。

しかし2003年に、桃子が知事の資金管理団体の資金約1億1000万円を隠し、流用した政治資金規正法違反事件で逮捕されると、土屋は知事を辞職する。まさに政治を私物化していた土屋一族らしい最後であった。もっとも次女土屋品子は、自民党所属の二世議員(衆議院議員)として、現在は安倍内閣にあって環境副大臣を務めており、土屋一族の政治の血はちゃんと受け継がれているのである。





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最終更新日  2006.11.10 19:12:45
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Re:新聞記者の日常と憂鬱(浦和支局編61)(11/10)  
ほわいと さん
白山菊理姫さん、おはようございます。

日経の『私の履歴書』で、一ヶ月間、土屋元知事の紙面を読みました。財力、権力を有する人は、普通の感覚が失われてしまうのでしょうか。いつまでも改善されない課題ですね。  (2006.11.12 08:45:36)

Re[1]:新聞記者の日常と憂鬱(浦和支局編61)(11/10)  
ほわいとさん
こんばんは。

>日経の『私の履歴書』で、一ヶ月間、土屋元知事の紙面を読みました。財力、権力を有する人は、普通の感覚が失われてしまうのでしょうか。いつまでも改善されない課題ですね。 

山口珍念が柔軟で抜け目ないのに対して、土屋は強引で頑固という印象がありました。土屋は前福島県知事と同様に身内に甘かったですね。司直の手が本人に及ばなかったのは、本人にとっては幸いだったと思います。悪運が強い。本当はもっと悪いことをやっていたのではないでしょうか。何しろ土屋家は「土屋天皇」「桃子姫」などと揶揄されていましたから。 (2006.11.12 18:53:04)

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