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2007.12.04
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テーマ: いい言葉(573)
カテゴリ: 文学・芸術
シェイクスピアから生まれたバラ1


最初はSweet Juliet(かわいいジュリエット)。言わずと知れた『ロミオとジュリエット』のジュリエットに由来するピンクのバラです。「バラという名前が何だって言うの」という有名な台詞があることはもうご存知ですね。

『真夏の夜の夢』に登場する妖精の女王タイターニアにちなんだProud Titania(誇り高いタイターニア)というバラもあります。つるバラの天蓋の下で眠るという女王は印象的でした。これもピンクがかったバラです。

『じゃじゃ馬馴らし』からは、Fair Bianca(美しいビアンカ)という淡いクリーム色が混じる純白のバラが生まれました。ビアンカは、主人公の“じゃじゃ馬カタリーナ”の妹で、姉と違って器量がいいと評判の娘でした。姉が片付かないかぎり妹が結婚できないということで、カタリーナは金目当てのペトルーキオとほとんど無理やり結婚させられます。結婚してからはビアンカよりもカタリーナのほうが夫に従順になりますが、バラに選ばれたのは妹でしたか。

「おお、五月のバラよ!」と形容された『ハムレット』のオフィーリアも、そのままOpheliaという淡いピンクのバラに。『お気に召すまま』で紹介したロザリンドは、Heavenly Rosalind(聖なるロザリンド)という淡いピンクの中輪のバラになりました。

女性ばかりではありません。男性もバラになっています。ムーア人の将軍オセロは、Othelloというミディアム・レッドのバラになっています。でも嫉妬を表す色はもっと炎のように赤いはずですよね。たぶんテーマは嫉妬ではなく、高貴な将軍でしょうか。『アントニーとクレオパトラ』や『ジュリアス・シーザー』に登場するアントニーは、Noble Antony(高貴なアントニー)という赤いバラになりました。『テンペスト』に出てくる、魔法を使う公爵Prospero(プロスペロー)は紫のバラです。

ちょっと変わったところでは、『マクベス』の舞台となったGlamis Castle(グラーミス城)という白バラも存在します。非常に香りの強いバラだそうです。

シェイクスピアに多大に影響を与え、シェイクスピア本人ではないかとの説もある劇作家クリストファー・マーロウも、Christopher Marloweというオレンジレッドのバラの名前になっています。

どうしてこの人物がバラの名になったのか、首を傾げたくなるバラもあります。『タイタス・アンドロニカス』のTamora(タモーラ)です。タモーラは、ローマ軍に破れ、捕虜としてローマに連れてこられたゴート族の女王。長男を惨殺された後、ローマ皇帝サターナイナスの后になりますが、密かにローマと、ローマの将軍タイタス・アンドロニカスへの復讐に執念を燃やしています。



まさに血で血を洗うような復讐の連鎖です。タモーラと名づけられたバラが血の滴るような赤いバラなのかと思ったら、そうではなく、可憐なピンク色のバラでした。復讐の連鎖に終止符を打ちたいとの願いが込められているのでしょうか。

ということで、今日のバラの写真は、「ダイアナ、プリンセス・オブ・ウェールズ」、元英国皇太子妃ダイアナの名前を取ったバラです。

ダイアナ

「プリンセス・オブ・ウェールズ」というイギリスのバラもありますが、神代植物公園にあるのは、アメリカバージョンです。イギリスバージョンは、クリームがかった白いバラになっています。





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最終更新日  2007.12.04 09:35:34
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