PR
フリーページ
サイド自由欄
Xデーがやってきました。
11月22日午後12時半過ぎ。遊説先のテキサス州ダラスで、オープンカーに乗って行進中のケネディ大統領が何者かによって撃たれ暗殺されます。
ケネディが撃たれた直後の午後0時44分、「容疑者は名前不詳の白人の男。推定年齢20歳。体重165ポンド。痩せ型。ライフル携行」というオズワルドを想起させる犯人像が警察無線で流されました。
しかし、一体誰から警察がこの犯人像の情報を手に入れたか、今日に至るまではっきりとはわかっていません。
犯人がケネディを撃ったとされるテキサス教科書倉庫の建物に駆け付けた警察官が従業員を点呼したところオズワルドがいなかったからだとか、オズワルドが足早に建物から立ち去るのを目撃したからだとか、いろいろな憶測に近い説明がなされていますが、どれも事実と矛盾しています。
たとえば、点呼でいなかったのはオズワルドだけではなかったのに、なぜオズワルドだけが犯人にされるのか説明がつきません。それに警察官が駆け付けたとき、オズワルドは建物のマネージャーと二階にいて、コーラ販売機で買ったコーラを飲んでいるところでした。これではまるで、暗殺の陰謀者がオズワルドをはめるために、オズワルドの情報を警察にたれ込んだとしか思えませんね。
実際、ウォーレン委員会の法律顧問の一人ウェスリー・レイベラーによると、この謎の無線は委員会をひどく苛立たせたそうです。なぜなら暗殺が起きる前にオズワルドがすでに「かも」として選ばれていたことを示唆するからだ、としています。
この謎の警察無線の犯人像にそって、警察はオズワルドを追い詰めていきます。そして映画館にいたオズワルドを午後1時40分に逮捕します。所要時間は40分。何というスピード逮捕でしょう。
最初からオズワルドを犯人として仕立て上げていなければ、こううまくは進まないでしょうね。
オズワルドに対する尋問はその日の深夜まで続けられましたが、オズワルドは捕まる少し前にオズワルドに似た人物が警官を射殺した容疑も、ケネディ大統領を殺した容疑も頑強に否定しました。
オズワルドはようやく、自分がカモにされたことに気づきます。
自分はCIAの隠密作戦に参加していると思ったら、その役割は真犯人のスケープゴート(身代わり)でしかなかったわけです。
オズワルドは逮捕直後から記者団の前で「過去の(ソ連への)亡命につけこまれた」「自分は嵌められた」「私はパッツィー( patsy =簡単にだまされたり、誰かが間違ったことをしたことの責任を取らざるを得なくなったりする弱い人 ) だ」と主張し続けました。
全部本当のことだったわけですね。
この事件に絡んだ人物で真実を話す可能性がある人間はみな殺されます。
逮捕から 2 日後の 11 月 24 日午前 11 時 21 分、オズワルドはダラス警察の地下駐車場で、郡刑務所へ移送される車に乗る直前に、あのカジノ利権でカストロに恨みを持つジャック・ルビーによって銃撃され、殺されます。
(続く)
なかなか見られないツーショット 2025.02.05
トンビとコンビ 2025.02.04
記憶の中にしかない日記帳53(自由への… 2025.02.03
キーワードサーチ
コメント新着
convientoさんカレンダー