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2023.09.04
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テーマ: 読書(8461)
カテゴリ: 本日読了


2023/09/04/月曜日/久しぶりの雨


↑図書館で借りたあと、あまりにも気に入って購入。絶版


〈DATA〉 岩波書店
著者  簾内敬司
2001年1月29日  第一刷発行


〈私的読書メーター〉 藝能評論家という肩書きも珍しい。敗戦時10歳で、まもなく麻布中高に進んだ著者は映画クラブで鳴らし、下町の遊び慣れた同級生の薫陶を受け芝居遊びに明け暮れた。日々の暮らしのエピソードはいつか観た芝居、歌舞伎、文楽、落語、新劇、ミュージカルの一コマにピタリとハマる。芝居が人生か人生が芝居か、境目なく捻合わさった一本の紐の如く。茶人だった祖母が普請した数奇屋の実家の隣家表札「寓」には近衛文麿のお妾さんが棲んだ。敗戦後ひっそりと姿を消したら長谷川一夫一家が入居した。北村和夫エピソードに笑う。昭和の時代感たっぷり。〉


岩波書店はさすがだなぁ。
こういう著者を見逃さない。

私は東北がらみで菅江真澄に関心があって、本書をたまたま図書館で手にしたが、そうでもなければおよそ知らないままに過ぎてしまう作家だったろう。

1951年生まれということでまだご存命だと思っていたら、もう一期閉じてしまわれていた。

高い山の崖地で、知る人なく咲き散る高山植物のように、ひとり太陽や風、雨、星の運行、雲のかたち、たまに訪れる虫たちを眺め充足した。

そんな印象を持ってしまう。

全10章、どれも何度も味わいたい。

この本で知った 寒立馬

著者が思い立ってその姿を見に行ったように、私もある日思い立って 下北半島 にそれを見に行きたい。

それに北限の椿の群生。歳取らず死なない女、 八百比丘尼 の辿る先々の椿をも。







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最終更新日  2023.09.04 17:13:41
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