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「クイーンの13」の一冊。鮎川哲也選、だったんだっけ?13冊あるのかな?ちょっこっと調べたところ「赤ちゃんをさがせ」(青井夏海)「一八八八 切り裂きジャック」(服部まゆみ)「時計を忘れて森へ行こう」(光原百合)とこのガーデン、しかないみたいなんだけど…ミステリアスな少女に振り回される話、と言ってしまえばそれまでだが。謎を残しつつ去る「火夜」と、老人の庭(温室)が読者を魅了する。そこを引き算すれば、ストーリーとしては ま、ありがちな話と言ってもいいかもしれないけれど、そこのところが作者の腕の違いというものだろう。なんでもてんこ盛りにすりゃいいってもんじゃない。
2009.05.31
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娘が友人から借りてきたので、9,10巻のみ読む。(その前の巻は返しちゃったのだそうな)以前息子が通っていた接骨院で読んで以来なんだけど、最後まで読めてなかったのでちょうどいい(竹本君が旅に出て帰ってきたくらいまで読んでた)で、9巻。物語として彼女の事故はアリ、なんだろうしそこから膨らんでいくものはあるんだろうけど、個人的にはちょっとなんだかな~って気はする。(登場人物に感情移入するからだろうが)でもこのエピがあればこそ、なんだろうなとは思う。そのままするすると卒業してなんとなく進んでいっちゃった彼らも見たいような気もするけど。10巻。ここから始まる、というカタチの終わり方が好き。いい青春だなぁ。大学の学生モノって「動物のお医者さん」(獣医学科)「のだめカンタービレ」(芸大音楽科)「もやしもん」(農学部発酵学)なんかがあるけど恋愛と生き方を描いて、なんか考えさせられるなって言う点ではハチクロが一番かもしれない。(でも、この本だけ持ってないのさ。そのうち買うかも)10巻の、短編。「空の小鳥」気持ちがわかる!言わないとわからないんだよ、人生って(大げさ)「星のオペラ」どこにドラえもんが出てくるかと思いながら読む。いい意味で裏切られて、ある種の感動めいたものが。【古本】ハチミツとクローバー 1/羽海野チカ
2009.05.30
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娘が学校から借りてきてくれたので(学校図書館は意外に穴場だ!)読み始めた。誤解していたんだけど、ファンタジーだったんだな…宮部氏のファンタジーはどうも私に合わないんだけど…ファンタジーを表すのに「行きて帰りし物語」との言葉があるが、その点ではこの話は王道。主人公が彼女の大切な人を「取り戻す」ために異世界へ赴く、というのは古くは「雪の女王」にもある。(少女ががんばる、っていう点は同じだよね)だが「行き」にここまでページを割くと「異世界での行動」「帰ってから」の分がそれだけそがれてしまいそう。上中下巻でもよかったのでは?物語世界に入るためにこのくらいの導入は必然だったのだろうが、このまま下巻に突入すると消化不良のままばたばたと広げた風呂敷をたたみにかかっちゃうんじゃないかとちょっと心配である。物語の世界観は好きなんだけど。ファンタジーだ、と思わずに読み始めたので、最初の事件で「うつくしいこども」(石田衣良)のような展開になるのかと思ったが(現実世界での解決)…宮部氏にはぜひリアルワールドでこのような事件を扱ったものを書いて欲しい…英雄の書(上)
2009.05.29
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ももた、さんじゃなくて ひゃくた さんだったのか…高校ボクシング部の青春モノ。青春スポ根?モノとして王道で、天才・努力家・ライバル・親友・女子マネージャー・特進クラス・病弱・貧乏・顧問の女教師・片目のコーチ・偏屈な爺さん師匠、ともうてんこ盛り。ちょっと盛りだくさん過ぎな気もするくらいだ。物語は面白くキャラクターも魅力的。なのになんだかなぁ、と思わせるのは文章力が足りないところかな。特に呼称のぶれ。地の文で「優紀」と書いたり「木樽」と書いたりずれるのは視点が変っていることを表現しているのだろうが(耀子視点のときは「木樽」木樽視点のときは「優紀」になっているようだが)誰かの視点から見ているなら三人称ではなく一人称で書いた方がわかりやすいと思う。「神の視点」から書く必要はないのだから。もちろん文章力?を補うだけの読ませる力はある。小説よりもむしろ脚本で描いて、ドラマ化アニメ化などのほうが向いているのかも。(放送作家だそうだし)青春モノの王道として読後感はよし。
2009.05.28
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うまくいきそうになったらどんでん返し、といい意味で裏切られ、読者は翻弄されつつ物語の中で流されていく。それが心地よいのがずるい!プロも素人も一つの目的に身を投げ出し、窮地に陥ってもあきらめることがない。たしかにすごい。出てくる人がみなある意味真面目で、与えられた役割に真摯に向き合う人ばかりで(そこのところちょっと映画的)逃げ出す人の一人くらいいたっていいじゃないとかちょっと思ったりするけど、そこのところも迫力の一部なのかも。「正義」とか「守りたい」とか、軽く言うもんじゃないなぁ。
2009.05.27
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アニメ全話見なかったのでこれで補完している感じ。009ノ1でなく009の方のアニメ(マニアいうところの新ゼロ)の中の一話の元ネタがここにあったのか、と知ってファンとしてはうれしかったり。(麻薬を蜂が運ぶ話)他のアニメの元ネタも石ノ森萬画のほかのところにあるんだろうか?また読んでみなくては。 009ノ1(下巻)アニメで綺麗な絵のヤツ(笑)
2009.05.26
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極秘のミサイル基地が占拠され、取り戻さないと第三次世界大戦が勃発してしまう…設定としてはちょい前のハリウッド映画にありそうな感じだが(今の映画界じゃ、ロシアを仮想敵として扱ってないような…じゃ、どこなんだろう?)ハリウッド映画的某大国バンザイ話なのかなと思いつつ読み始めたのがだ、ハリウッドにはできない冷静な残酷さ(褒めてる)に脱帽。映画ならヒーロー(この本では誰だ?)である主人公が、万難を排して人質とか民間人とか守るよね(でも犠牲になっちゃったりはするけど)ところがこの話では負けるというか人的損害が出るとわかっていながら素人(ではないが)を行かせる。戦略的には(ゲームでなら)ザコを犠牲にして大事な時に本勢力を投入するよな…でも、それができないからダメなんだよね>えせヒロイズム(それはそれで好きなんだけどさ)圧倒的に不利な状態から如何に逆襲するか下巻が楽しみ!
2009.05.25
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ブックオフにて入手。所詮TV便乗型コンビニ発売マンガなんだけど、他で入手しにくいんだからこれで充分かも。「古城よりの招待状」がいい。確かアニメにもなっていたよね?個人的には「モンスターを殺せ」に00ナンバーが7人(女性と赤ん坊除く)がでているのがちょっとうれしかったり。(あのモンスター自体も009にでてきたやつみたいだが)アニメ化の絵柄は色っぽかったな(さすが紺野氏!)009ノ1(上巻)ついでにアニメミレーヌさん色っぽい~
2009.05.24
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連作短編。「終身検視官」倉石氏が主人公。「俺は現場にいたいんだ!」と試験を受けない刑事、っていうのは物語上ではアリだけど、検視官も出世すると現場に出なくなるんだな。ま、そりゃそうかも。物語もキャラもしっかり描かれていて安心できる。派手さはないし、典型的すぎかもしれないけど、お見事。ドラマ化ということで購入したが、結局ドラマは一回しか見なかったなぁ。配役がイメージ通りじゃなかったし…
2009.05.23
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ラノベっぽいけどミステリとしてはわりとしっかりしている。トリックもまずまずだし。キャラがちょっと浅い(軽い?)気もするけど、読みやすさ重視の点では合格だろう。ちょっと難なのは、誘拐の動機とも言うべき妹の手術の件が解決されていないところ、借金したわけなので何とか返さなきゃ、なんだけどその辺があいまいなこと、花園組の将来が心配なこと(後継がなきゃいいんでしょうが)しかし、こういう小説に出てくるヤクザ屋さんって、「IWGP」の氷高組みたいなクールな経済系(?派手でないが力はある)か「セーラー服と機関銃」の目高組みたいな伝統的テキヤ系(でも栄えてない)の二種類だよね。ま、武闘派系だと怖すぎて素人が絡めないけど。もう誘拐なんてしない
2009.05.22
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石田衣良初の先生モノかな?特に熱血でも管理的でももちろんダメ教師でもないリョウタ先生(見た目は結構イマドキでちょっとチャラいかもなんだけど中身はのんびり系)の一年間。いきなり学級崩壊になりそうだったり、児童(の家族)に事件が起こったり生徒ではなく先生の間にイジメがあったりその合間にほのかな恋愛っぽいものがあったり、と小学校の先生も忙しいのだ。クラス同士での競争(学力面での)というのは実際あるのかどうか知らないけど、なにか数字で表せる評価ポイントっって必要なのかなぁ?ちょい重めのテーマを扱っている割には話があっさりしてしまうのはちょっと寂しい。もうちょっと掘り下げてもいいんじゃないかな?最初の話で中心(被害者的?)だった子が最後の話では自分はそのつもりではないけれど加害者的な立場になってしまっているところとか。わわわ、っと勢いで話進めちゃってる感じもする。この続きで6年3組リョウタ組、なんかで結論?をだして欲しいものだ。それと恋愛っぽいところ、あまり必要ないような気もするんだよね。チョイ話が浅い気がする。そこらへんも掘り下げて…だと分量倍になりそうだね…ちょっと気になるのは石田衣良の「ひきこもりの友人に対する態度」毎度毎度「毎日ドアの前に行って返事がなくても話しかけ続ける」っていうの、本人がそれがベストって思ってらっしゃるのだろうけど、IWGP以来いつもいつも…それが成功しているのはご都合主義的かもとか思ってしまうのは、私がひねくれているからか。5年3組リョウタ組
2009.05.21
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以前読んだ「しをんのしおり」がよかったので、しをん氏のエッセイも期待大、なのであった(笑)もちろん小説もいいのですよこのかた。バンドのおっかけ(とまではいかないが)したり、コミケに出没したり(自作の同人本を見つけて寛大にも自キャラが愛されてるのねと喜ぶ♪)ちょこっと旅したり、その何気ないちょっぴり萌えでゆるい日常がこれほどおもしろいのは絶対ご本人が面白い方に違いない!…友達にいて欲しいタイプだなぁ(前にも書いたけど)夢のような幸福以前の日記はこっちきみはポラリス 格闘するものに○ 月魚 まほろ駅前多田便利軒 人生激場 風が強く吹いている しをんのしおり 今日、護国寺の古本屋にて「しをんのしおり」購入。イマドキ珍しい、ブックオフ的新古書店でなく昔ながらの古本屋さんでした。本を探してうろうろしている時、店主電話中。「…ええ、漱石の隣の墓、いますよ。夕方から夜…そうそう、昼間もいます」いますよ、って…ブルブル、と思ったら猫の話でした。漱石の墓、じゃなくて隣なんですね、猫くん。
2009.05.20
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本国での初版が1959年という、SFの古典とも言うべき話なんだけど初読。爆笑問題の太田光氏が大絶賛し、自らの所属事務所(社長は奥様)の名前を「タイタン」とつけたことでも有名な本なのだった。解説に太田氏「SFを読みなれてない人にはワケがわからないかもしれない」とあるが、SF好きだと思っていた自分も、ワケがわからない話ではある。一応、・同時にあらゆるところに存在することができる(できる、というか自らの意思でそうやっている訳ではなくそういうことになってしまっている)男(飼い犬も共に)・記憶が無く、地球から火星、また…と太陽系内を流浪している男が主人公役にあたるだろう。その二人の男に関連する、周りの人々も何らかの運命のようなものに従い、(ある点では「予言」されたとおりに)流されるように物語が進んでゆく。…う~ん。まとめようと思っても取りとめがないなぁ…とりあえず難解。もっと時間を置いて読み返した方がいいなぁ。タイタンの妖女太田光氏の解説があるので、この版を読んだほうがいいと思う。
2009.05.19
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マイシカ・ポッキー・鹿男などの小ネタをちりばめてコメディのように見せつつ本質はファンタジーの王道なのであった。(ある人の感想文にもあったが、きっちりとファンタジーの王道「行きて帰りし物語」になっている)「奈良」という歴史の深い町(しかも町内をホントに鹿がうろうろしているのが珍しいことではない)は、ある意味異世界かもだし。剣道の描写もテンポがよく、イト嬢の不機嫌さなどの謎も最後にうまく収束している。ミステリとしても上々だろう。ドラマ見ておけば良かったかな…鹿男あをによし
2009.05.18
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図書館より。とにかく美しい大人の絵本。白猫様も色っぽいが女性像がいい。少女・王女・人魚・妖女、ちょっとオッカサン?その瞳でまっすぐに、斜めに見つめられて。清純であり妖艶である「女」(イラストのみならず人形もすばらしいのです)絵のみならず実は言葉も美しい。本屋で出会ったら買い、だな。美しいので本の画像、「大」にしてしまったw
2009.05.17
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連作短編。雨男だったりミュージック、が好きだったり、死神氏のキャラがいい。読者がそうそう、そうだよねぇなんて同調してしまうと、ぽい、っと置いてきぼりにされてしまう。だって千葉は死神であって人間じゃないんだもの。生死を司りながら基本、「どっちでもいい」ところ、妙にドライで言語感覚が微妙にずれているところが死神たる所以だろう。人が死ぬ訳なので(死神だし)コージーミステリとはいえないかもしれないが、どちらかといえば日常の謎タイプだろう。連作短編で、ラストがつながっているのはよいが、作中でかなり時間がたっているのがいまひとつ伝わってないのでちょっとだまされた感じを受ける。でもこういうダマシは好き。死神の精度
2009.05.16
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問モンスターペアレントほどメジャーな言葉にはなっていないが、モンスターペイシェントも最近よく聞くようになって来た。作者の実体験に基づいて、モンスターな患者(クレイマーよりも性質が悪い)の話を書きつつ、なぜ彼らがモンスターと化したのか、を考えている。一般的には道徳観念がどうとかそっちの方向に進みそうなところだが、その原因を彼らの貧困にある、と説き、そこから医療制度そのものについてと進んでゆく。主張そのものはちょっと強引なところもあるが共感できるところも多く、考えさせられる一冊ではある。モンスター・ペイシェント
2009.05.15
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短編集。幕末には疎いので、新撰組も有名どころしか知らない(近藤勇とか土方歳三とか沖田総司とか。関係ないがこの三人、一発で漢字変換できるのね、さすが)のだが、超有名人ではない人が主人公になっているのはよい。「新撰組」ってこの本では「新選組」なのね。「撰」じゃないんだ。しかし新撰組、規律厳しすぎ。ちょっと何かあると切腹だし、意見が違うと闇討ち?。いったん入ったら抜けることは許されない。時代が時代だし、陰謀やら謀略やら裏切りやらが渦巻いている世界なのだから仕方ないことかもしれないけど。その縛りのぎりぎりの中で生きるのが美しいのか。新選組血風録新装版
2009.05.14
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ちょっと前に流行った?「政治的に正しい」ありとあらゆるマイノリティに過剰に配慮したり差別用語を使わないために思いっきり遠まわしな表現をしたり、とどっちかっつーといきすぎだろ!、という印象で政治的に正しかろうと文学的にはどうなんさ?(なんか訛ってる)で、一度読んでみたかったので借りてみた。「言葉狩り」が進行していくとあるいはこういう話になってしまうのかもしれない(笑)ブラックユーモア的に、パロディとして面白いが、少し悪ふざけノリのような気もする。訳者の「デーブ・スペクター」を気にせず(駄洒落ではないので)一読の価値はアリ。…一度でいいかもだが政治的に正しいおとぎ話
2009.05.13
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「日常の謎」ものであり、「学園モノ」高校天文部所属のブッチ、ゲージ、ジョー、ギィの4人の青春、といった感じ。「スパイ」という単語はちょっと、な面もあるが誰しも生き抜くために「仮面」をつけて何かを「演じて」いるのだというのには同感。いつもすべてをさらけ出してあけっぴろげに生きていけるってもんじゃないし。その縛りのなかで精一杯伸びやかにしなやかに青春を送っているさまがいい。こういう高校時代送ってみたかったな。もちろん自分の高校時代がイヤだったわけじゃないけど。4人のキャラ設定もいいけど、教師もまたいい。面倒くさがりや、なのかもしれないけど生徒を信頼しているんだよね。関係ないけど4人のコードネームがちょっとビミョー。ブッチ、ギィはいいけどゲージはあんまり芸術家っぽくない(むしろ某大泥棒関連の名前ってわけにはいかないのか?)ジョーは若草物語を想像してしまって、もっと活発な女の子を思い浮かべてしまうな。夜の光
2009.05.12
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最近(でもないか)注目されているボノボ。見た目では正直チンパンジーとどのくらい違うのかよくわからないのだけど、簡単な言葉がわかったりルールのあるゲームをしたりすることができるらしい。そのボノボに言葉を教える研究をしている研究所が舞台。目撃者が「物言わぬ」動物、だがその動物が物を「伝える」ことができるとしたら…SFかと思わせてしっかりミステリ。真相は切なく読後感はすっきり、というものではないがじんわり効いてくる。またしばらくたったら読み返してみよう。これは買いかな。さよならバースディ
2009.05.11
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短編集。連作、というよりは「学園モノ」というしばりで編まれた短編集といった感じである。ジャンルはスパイ小説・ホラー・ファンタジー・アメコミ・純愛ロマンとばらばらであるが、それぞれの「一定の枠」の中には納まってはいる。ハチャハチャSF?でヨコジュンを思い出させる作風。お祭り騒ぎ的スラップスティック・学園コメディといったところか。関西ノリというか万人向けではないだろうが、こういうセンス、めちゃめちゃ好きだ~~!!ミッションスクール
2009.05.10
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妙にエリート意識のあるイヤな相手と組まされた貴子。捜査をしてゆくうちに拉致・監禁されてしまって…という発端。いや~星野、ヤなやつだねぇ!途中からおなじみの滝沢刑事がでてくるんだけど(配置換えでこういう部署にいたのだ)滝沢は貴子のことをしっかり認めていて、二人の間にある種の信頼感が育っているのがよい。貴子もこの話の時は素直?なんだな。「風の墓碑銘」のときはアザラシ扱いしてるのに。(時間的にはこっちの方が前、なんだぞ?)精神的・肉体的に厳しい環境におかれたとき人は何ができるのか、のぎりぎりのところをうまく表現していると思う。「鎖」は単に監禁のことだけでなく、心理的・人間関係をも暗示している。惜しいところといえば、馬鹿男にきっちりお返ししてやりたかった!恋人を見せ付ける程度ではアマイと思う(笑)
2009.05.09
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動物園探訪記というと観光旅行本的なものか動物の専門家による詳しいものかのどちらかが多いのだけど、動物好きで、文章力のある作家のもの、というのはなかなかよい試み。北は旭山動物園から南は美ら海水族館まで、20箇所くらいの動物園・水族館が紹介されている。飼育員の方へのインタビューもいいし(きりんの「たいよう」君と母きりんのエピソードは泣ける)、また写真も通り一遍のものでなく愛が感じられる。買ってもいいかな。いのちの王国
2009.05.08
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面白かった!確かに時間SFなんだけど、時間SFというよりもハチャハチャSF(Byヨコジュン)で、筒井康隆よりも横田順弥を思い出した。現代、過去、パラレルワールド的近未来に共通して現れる千両箱を持った大男を狂言回しにSFの枠の中で思いっきり遊んでいる感じ。中でも「マイ・ブルー・ヘブン」は、ハードボイルドのはず…なのに舞台と設定がアレなので(笑)スラップスティック的にめちゃめちゃ面白い。いや~、大阪ノリ、だよね。関西人にはぜひ読んで欲しい。笑いのツボが一緒じゃないかな?(笑)やみなべの陰謀
2009.05.07
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異能な人、閉鎖的な町、訪れるよそ者、の三大噺をうまく組み合わせて独特の雰囲気でまとめたといった印象。「あなた」で語られる登場人物の視点である町を訪れる形式なので、町を歩いているように物語に入り込んでゆけるのはうまい。ちりばめた謎を(ある意味力ずくで)畳んでしまったのは逆に恩田陸らしくないかもしれない。(いつも謎が謎のままぽーんと置きっぱなしにされがちなので)状況描写、キャラクター設定は実にうまいのだが、合理的推理小説の世界観で読んでいた者を最後に「こっちの文法で読むんだったの?」という思いにさせてしまうのはどうなんだろう?ミステリを読んでいるつもりでSF。(例えば、絶対に難攻不落のアリバイを持つ人物が実は犯人で、そのトリックは「タイムマシンを使ってアリバイ工作」だったら推理小説ファンは怒るでしょう!)伏線がすべて生かしきれていないところもミステリとしては弱いだろう。読者が置いてきぼりにされないところはよかったのかもしれないけど…きのうの世界最近、昔のブログを整理して、「読書メーター」に書き込んでいる。7年くらい前イベントで恩田陸氏の親戚に当たる方にお会いしたのを思い出した。お元気でしょうか…?
2009.05.06
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両親の死により故郷へ戻ってきた女優・澄伽。帰ってきたときから妹・清深への復讐がはじまる…エキセントリックで「有能な女優」の姉と犯した「罪」により小さくなっている妹、というカタチがしだいに覆ってゆく。登場人物の自我の崩壊とでも言うべき描写が怖い。途中でネタがわかったが、オチを楽しむ話ではないのでよし。作者自身女優であり脚本・演出を手がけるかたなのだが、舞台は見る機会が少ないからな…映画化されているようだが、映画も探してみよう。 腑抜けども、悲しみの愛を見せろ
2009.05.05
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インチキっぽい陰陽師(名前が安部祥明、というところがインチキっぽい!でも実は実力は…)とたいした技のない妖狐(狐火をだすくらいしか…)の、陰陽屋というよりもよろず相談承ります、のような話。キャラクターで読ませるパターンかと思っていたら話も結構しっかりしていてよい。登場人物に絶対的な悪人というのがいないのでこういう雰囲気になっているのかな。途中の話で嫌なばーさんだなとか思っていた人が次の話ではかわいそうないい人っぽく描かれていたり。番外編にて新聞部部長くんの今までの行動の意味がわかってくるのだが、瞬太がみなに愛されてるな、というのが伝わってきてまたよし。陰陽屋へようこそ
2009.05.04
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実際、教科書以外で漱石の本を何冊読んだだろう?(教科書に載っていたのを、部分だけじゃなく全部読んだ、というもの何冊あるかな?)夢十夜くらいしか読んでないかも。…漱石の本自体を読んでから読んだ方がよかったな。漫画評論で有名な筆者だが、孫としての視点というものは他者には真似のできないものなのだから貴重だと思う。筆者によるイラストがいい。孫が読む漱石
2009.05.03
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実家の母が「暮らしの手帖」を愛読していたので子供の頃からちょくちょく読んでいた。もちろんカラーページを見て「これ作って」とねだるために、というのがきっかけだったわけだが、中の「すてきなあなたへ」などのエッセイ?のところも拾い読みしていたものだ。この本は暮らしの手帖に掲載された食に関するエッセイ集。グルメ本でもビンボー食本でもない食に関するエッセイというのはかえって新鮮。(時代は昭和だが)暮らしの手帖連載らしく、内容もまじめな感じでよい。前半は戦後の質素な味、後半は思い出の味といった感じのまとまりかな?全体的に質素な、地味めな食べ物が多く、おにぎりや漬物が食べたくなった。表題作は「バナナの皮まで食った貧しい時代」の話ではなく、また「バナナの皮の白い部分を焼くと○○に効く」というトンデモ医学な話でもない。植物学的にバナナの可食部は実は皮なのだ、という話で植物学者牧野富太郎氏。さすが。 ちなみに「みかんは毛を食う」のだそうだ。植物も奥が深いね。バナナは皮を食う
2009.05.02
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大長編(笑)やっと読み終わった。病院の待合室…時間かかるんだもん…中巻からのトンデモ本な展開をうまくまとめたという感じ。未知との遭遇的な話で、・野蛮なエイリアンを迎撃&撃退・文化の進んだエイリアンと友好的ファーストコンタクト→文化的にいろいろ指導して頂くといったパターンを脱却した新しいファーストコンタクトとしての発想は面白い。でもちょっと安易に終わっちゃったかも。あと、大国のエゴというのはありそうなだけに怖い。(作者がドイツ人なのでちょっと自由度が高いか?映画化されるようだがハリウッド的には「アメリカが正義」ではない話ってどうなんだろう?)あと、宗教関係は深入りするの大変だよね、映画化。大国(=アメリカ)の論理、を否定する形なので、ハリウッドでやるならばそこのところを大幅に改変したものになるんでしょうね。大統領が反対してるのに強行するとかなんとか。政治的配慮かなんかでアジア系女性は悪役にならないかもしれない。(人物が全然違ってきそうな…)全体的に重要と思われる人が死にすぎ。 感情移入して読んでいるのにあっさり死んでしまわれては…!ラブロマンスが起こってその二人は生き残るっていうのはハリウッドの定番なので映画化されても彼らは残るでしょう(笑)深海のYrr(下)
2009.05.01
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