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2009.01.04
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 それでも、新年最初の記事には、何か正月に相応しい花でも載せようと思っていた。しかし、花は時期を合わせて咲いてくれる訳ではない。そこで暫くダンマリを決め込んでいたのだが、三箇日ももう過ぎた。正月に相応しいとは思えないが、虫の写真でも載せることにしよう。一応、写真は元旦に撮ってある。

 体長2.5mm弱のクモガタテントウとその蛹である。クモガタテントウは既に2回( 成虫 前蛹~羽化 )も掲載しているので重複は避けたいところだが、今日のは越冬中の姿と言うことで御勘弁願いたい。


クモガタテントウ
越冬中のクモガタテントウ(2009/01/01)



 陽の当たる百目柿の樹皮の窪みに潜んでいた。最初見付けたのは成虫(上)だけであったが、その直ぐ隣に蛹が1個あるのに気が付いた(下)。

クモガタテントウ(蛹)
クモガタテントウの蛹(2009/01/01)



 これならば、他にもまだ蛹があるかも知れない。そこでマクロレンズで周囲を調べてみると、更に蛹が2個見つかった(下)。クモガタテントウは成虫で越冬するとされているが、蛹でも越冬出来るのだろうか。

 写真を良く見てみると、中央上の蛹は、何となく羽化した後の蛹殻の様にも見える。そこから羽化した個体が左の成虫なのか? これは、もう一度調べ直す必要がありそうである。

 そこで、今日になってからもう一度見に行った。


クモガタテントウ(成虫と蛹)
成虫1、蛹3(本文参照のこと)が見える

(2009/01/01)



 蛹殻の様に見えたのは、羽化に失敗して死んだ成虫であった。蛹殻から体を半分出したまま、死んでいた。

 以前、冬になって蛹化したキチョウが、やはり同じように羽化に失敗して半分体を出したまま死んだ例を見ている。恐らく、低温で動作が鈍く、蛹から脱出する前に体が固まってしまったのだろう。

 やはりクモガタテントウは成虫越冬で、これらの蛹は晩秋になってから蛹化し、羽化が間に合わなかった可能性が高い。今は生きていても、何れは脱皮に失敗するか、或いは、そのまましんでしまう運命にあるものと思われる。

 何だか、新年早々、悲しい話になってしまった。







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最終更新日  2009.01.04 11:17:01
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