猪突猛進ダンサー日記

モコちゃんが通うチャイルドアカデミーの

秋の芸術祭が開催されました。

会場は先日私が社交ダンスで

ひと踊りした大ホール。

午後のひと時、かわいいチビッ子たちの発表に

目を細めてきました。

歌、英語、暗唱、百人一首だけでなく

ピアノや横笛の演奏や

卒業生のヒップホップダンスもありました。

年中さんのモコちゃんは暗唱の部で

中原中也の「言葉なき歌」を朗読。

大勢の前で長い詩を朗読するのは初めてでしたが、

マイクを持って堂々と発表できました。

言葉なき歌　　　　　　　　　　　　中原中也

あれはとおいい処（ところ）にあるのだけれど

おれは此処（ここ）でまっていなくてはならない

此処は空気もかすかで蒼（あお）く

葱（ねぎ）のねのように仄（ほの）かに淡（あわ）い

決して急いではならない

此処で十分待っていなければならない

処女（むすめ）の眼（め）のように遥（はる）かを見遣（みや）ってはならない

たしかに此処で待っていればよい

それにしてもあれはとおいい彼方（かなた）で夕陽にけぶっていた

号笛（フィトル）の音（ね）のように太くて繊弱（せんじゃく）だった

けれどもその方へ駆け出してはならない

たしかに此処で待っていなければならない

そうすればそのうち喘（あえ）ぎも平静に復し

たしかにあすこまでゆけるに違いない

しかしあれは煙突の煙のように

とおくとおく　いつまでも茜（あかね）の空にたなびいていた

（会場の中庭に咲いていた薔薇）

ご褒美は大きな金メダル。

発表に向けて

大きな声でゆっくり話そうねと

何回も何回も練習したよね。

今日はマイクを通して言葉がはっきりと聞こえたよ。

これでまた一つ自信がついたことと思います。