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☆ 床の間 ☆↑蝋梅と千両・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・☆ 玄関 ☆↑ 水仙と千両(下駄箱の上)↑百合、千両、柳↑ 南天、千両、柳昨日はお餅をついて、家の内外の花を活けました。Yさんから頂いた立派な「ロウバイ」の一枝に、庭の千両と柳の枝を足して床の間に・・・。下駄箱の上は、千両と和水仙だけ活けてシンプルに・・・。玄関の外に活けた南天には柳と千両を足しました。遥か昔に習った生花の作法など忘却の彼方・・・、何となくそれらしい気分になればと、気ままに活けています。買ったのは、百合を一本と柳を1束だけ。それでも何となくお正月らしくなりました。今日が今年最後の更新になります。今年一年、気ままなブログにお付き合い頂きありがとうございました。皆様、どうぞ良い年をお迎えくださいませ。
2015.12.30
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新しい洗濯機一昨日の夜、洗濯途中で壊れてしまった時は、びしょ濡れ状態の洗濯物を前に呆然・・・。昨日の日記にも書きましたが、時期が時期だけに配達が間に合わない時はどうしたものかと、一時は途方にくれました。色は選べなかったのですが、幸いなことに我が家の置き場に合う機種の在庫が一台だけ有り、昨日注文で今日の午前中に届きました。「のし餅」完成毎年、12月29日はお餅を搗きます。と言っても、餅つき機ですが・・・。
2015.12.29
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今年は千両が大豊作・・・。この時期なら正月の生け花用に「千両」はお宝ですが、元旦過ぎればただのゴミ・・・。なにせ我が家の千両は半端じゃない量なので、連日必死になって刈り取り、ご近所やラジオ体操の皆さんに配り捲りました(^^;;その中のお一人が「家内が喜んでいました」と仰って下さった紙包みに、可愛い猫ちゃんが必死にぶら下がっていました。私は何だか気がつかなかったのですが、主人が子猫の中にピンチが入っているのに気がつきました。言われてよくよく見ると、確かに大きいピンチが入っています。多分奥様の手作りだろうと思うのですが、なんとも可愛いくてよく出来ています。もしかしてこの「猫ちゃん」は、最近 流行っているのでしょうか?余談ですが・・・。昨夜、洗濯の途中で洗濯機が壊れてしまいました。ピィピイピィピイとエラー音が鳴り響き、脱水が出来なくなってしまいました。洗ってくれたのは良いのですが、脱水も濯ぎも出来なくなったビショビショの洗濯物を前に、途方に暮れてしまいました。結局、その洗濯物は近所の友人の家で何とか洗い上げました。実は冷蔵庫と洗濯機が何となく小さな異変が出てため、心配で下調べをしていました。欲しい色の在庫が無かったため、冷蔵庫だけ年明け配達で発注してあったのですが、洗濯機は後回しにしていたのです。我が家の洗濯機置き場の寸法は、40年前に家を建てたとき使っていた二槽式の洗濯機に合わせてあり、蛇口の位置が低く背の高い洗濯機は入らないのです。先日もらってあったパンフレットと、ネットで洗濯機の寸法を調べまくり、今後のサービスに不安のあるメーカーは除外すると、残るはほぼ一機種になりました。今日は、年内に配達してくれるお店探しに1日潰れる覚悟でいたのですが、ラッキーな偶然が重なって明日配達してくれることになりました*\(^o^)/*やれやれ・・・。ほっとすると同時に、今度は配達日前に冷蔵庫が壊れないかと、内心ヒヤヒヤしています。
2015.12.28
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↑ 手作りのショートケーキ先日、美味しいショートケーキを食べたばかりでしたから、今年は焼かない積りでした。けれど、習慣とは恐ろしいもの・・・、なんとなく落ち着かなくて、やっぱり焼いてしまいました(o^^o)と言っても、私はスポンジを焼いただけ。デコレーションは苦手なので娘に頼みました。ケーキやさんのケーキはもちろん美味しいのですが、シンプルな我が家のケーキの味も捨てがたく、時々食べたくなるのです。
2015.12.27
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真冬の早朝は寒くて、ラジオ体操の先輩達は、皆さん素敵な帽子を被っていらっしゃいます。私も欲しくて、以前から探していたのですが、いざとなるとなかなか見つかりません・・・^^;手編みの帽子なんて被ったことが無いので、どんな帽子が自分に似合うのか全く見当がつかないのです。今年こそ!と思って探していたら、ペルーの手編み製品を売っているお店で、やっと気に入った帽子を見つけました。昨日、帰りがけにこのお店を見つけたのですが、孫たちへのプレゼントで両手がいっぱいで断念。午前中に改めて行ってきました。耳当てがついた独特のデザインや、魔女が被っている様なトンガリ帽子、こんなブカブカの帽子を誰がかぶるの?と思ってしまうデザイン等々・・・。楽しいというか不思議なデザインがいっぱい!お客は私1人しかいなくて、お店の人と一緒になってああでも無い、こうでも無いと、あれこれ被らせてもらいました。どうやら私は、年齢相応の中途半端な地味な色合いは似合わないということが分かりました。気に入ったのが二つ見つかりました。一つは黒一色ですが、工夫次第でとてもお洒落にアレンジ出来るデザイン。もう一つが写真の帽子です。(実物はもう少しベージュが濃くて全体に落ち着いた色合いなのですが、上手く撮れませんでした^^; )早朝の薄暗い時に被るのだから、見ている方も被っている本人も楽しい、こちらの帽子の方が良いと、お店の人と意見が一致しました(#^.^#)内心では、今でもあの黒一色のも良かったなぁと思っています(笑)
2015.12.24
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玄関飾り・南天数年前から「門松」の代わりに、玄関の外に「南天や雲竜柳、若松など」を活けています。例年は28~29日頃に活けていましたが、去年は気がついた時には実が一つも残っていなかったのです(゚o゚;;主人の「ヒヨが突いているよ!」の声に、慌てて南天だけ確保しました。↑フリフリビオラ・その後先月植えたフリフリビオラの、花の数が増えてきました*\(^o^)/*冬に咲くレンテンローズいつもは1月末頃から咲き出す 春咲きのクリスマスローズ(レンテンローズ)が、次々と咲き始めました(^^;;本来は蕾の様な濃いエンジや赤紫の花が咲きますが、どの株も色が薄いです。今からこんなに咲いてしまったら、春になったらどうなるのでしょう?
2015.12.21
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☆ 椿・太神楽(だいかぐら) ☆↑分解してみましたこの椿は、雄しべが花の中心だけでなく、花びらの間からも出ています。また、その雄しべの先が花びらの様になっているものもあります。何という種類なのか疑問に思いつつ、ずーっとそのままにしていました。今日は、腰を据えてあれこれキーワードを変えながら検索して、やっと見つけました。!「もしかして奇形?」とすら思っていましたが、「太神楽」という立派な名前が有りました!花びらが複雑に絡み合うこういう咲き方は「獅子咲き」といい、奇形どころか日本古来の品種で、茶花にも使われるとか・・・。こんなに頭が重くて活けにくい花をどうして茶花に?と思ったら、蕾を使うのだそうです。世界の椿館「碁石」の 椿 → 太神楽椿寿庵だより → 椿 太神楽(ダイカグラ)この椿は、ボタニカルアートを始めたばかりの頃に一度描きましたが、いま見ると何とも稚拙・・・。こんなに由緒正しい名前を持つ椿なら、もう一度描いてみようと思いました。
2015.12.19
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☆ ℹ︎さんのイエナリエ ☆一時期と比べると、ご近所の家のクリスマスイルミネーション(イエナリエ)が少なくなりました。それでもLED電球に変えて続けていらっしゃいます。昨日は、歯医者さんの予約が4時半、外に出ると既に暗くなっていましたのでイエナリエを見ながら歩いて帰ることにしました。中でもこの ℹ︎さんのお家のイエナリエは、しばらく見ないうちに一段とグレードアップしたようで、とても素敵でした。ℹ︎さんのお話では、ライトの数は変わらないけれと毎年飾り方を工夫して変えていらっしゃるのだそうです。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・以前このお家の一角は、それぞれ工夫を凝らした3軒のイエナリエが素晴らしかったのですが、残念ながら今年は一軒だけでした。飾り付けも含めて大変な手間がかかることと思います。皆さま、楽しませていただきありがとうございます。
2015.12.17
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画像は全て「クリックor タップで拡大、別ウインドウで開きます。2015年12月( 申 )↑見ざる言わざる聞かざるの「三猿」がいます( "Three wise monkeys" )・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2014年12月( 羊 )・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2012年12月( 巳 )↑マフラーにご注目!有楽町駅前にある「東京国際フォーラム」のクリスマスツリーは、翌年の「干支」がテーマになっています。私は実物を見たことが無いのですが、可愛い年もあれば、今年のツリーの「サル」は「いま一つ…」「ちょっとねぇ…」という感じらしいです。写真は、娘が通勤途中に写したものを使いました。東京国際フォーラム 公式サイト
2015.12.15
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昨日は、娘がランチに誘ってくれました。美味しいお料理のあと、のんびりデザートをいただいていると、突然「おめでとうございます。サプライズプレゼントです」と、レストランの方が数名、ケーキを持って登場!あれよあれよという間にケーキ入刀の用意までしてあって吃驚!ケーキはレストランからのプレゼントで、お土産用に包んで持たせて下さいました。中身は大粒の苺と生クリームがたっぷり入ったショートケーキでした。昨日は、美味しいお料理とケーキのダブルサプライズの嬉しい1日でした。思えば、今年は私たち夫婦と主人と2つのお祝いの年でした。主人も私も余りイベントに関心がなく、主人の誕生日にはお赤飯と普段よりちょっとだけリッチなメニュー、そしてケーキ。そんな形ばかりのお祝いの真似事をするくらい・・・。改めて結婚記念日を祝うという習慣がなく過ごしてきました。流石の私も、今年はせめてお赤飯くらい炊こうかしらと思ってはいたのでですが、気が付いた時は1日過ぎてしまっていました(≧∇≦)ローストビーフの店「鎌倉山」スカイビル店
2015.12.14
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☆ 野口真里さんのグラスアート (部分)☆↑クリックorタップで拡大「閉じる(×)」で元の画面に戻ります横浜そごうの地下入り口付近で友人を待っている時、横浜ポルタの壁面に飾られているこの作品を見つけました。吸い寄せられる様に近づいてみると、キラキラ輝く鳥や魚、蝶、月、水泡などをモチーフにした素晴らしい作品でした。ポルタが出来て35年経ちますが、誰の作品で、一体いつから有ったのでしょう?どうしても気になって調べてみました。2011年に、横浜ポルタのウエルカムゲートに「横浜三塔物語」が完成、上の作品は、2013年1月の大幅リニューアルの時に飾られたらしいという事が分かりました。いずれも、マリエンバード工房(代表 野口真里さん)の作品で、横浜中央経理ブログ・横浜三塔物語完成によりますと、ほかにも横浜発祥の、ガス灯、競馬場、アイスクリームなどをイメージしてデザインされた26種類のガラスレリーフが中央通路の柱周りに設置されているのだとか・・・。何度も通っている筈なのに、先日初めて気がつきました。時間がある時に、ゆっくり探してみたいと思っています(o^^o)他の作品はこちら → マリエンバード工房 → ヨコハマポルタ・グラスアート↑ポルタ入り口のディスプレイ「横浜三塔物語」はこの右手(階段の上)にある筈ですが、全く気がつかずに通り過ぎていました( ; ; )
2015.12.12
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散歩道の花↑晴れた日↑曇りの日二つとも同じ花です。晴れた日には可愛い真っ白い花が咲いていました。今日は曇り空、花びらがみーんな閉じていました。・・・・・・・・・・↑アリッサム西南向きの急な斜面で北風が当たらないからでしょうか?12月といいますのに、この家の花たちはとても元気に咲いています。上の白い花とアリッサムは、左右の門柱の上に一つずつ置いてありました。アリッサムのボールの直径は40cm余り・・・、大きな植木鉢を覆い隠す様に、まーるく咲いています。どうすればこんな風にまーるく育てられるのでしょう?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・↑アロエの花同じ並びですが、別のお家のアロエです。毎年たくさん花を咲かせています。暖かい土地でないと咲かない花だと思っていましたので、三崎漁港だったでしょうか、初めてこの花を見た時は吃驚しました。最近はご近所でもよく見かける様になりました。
2015.12.08
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ご近所のMさんから、今年も庭で実った「みかん」を頂きました。いつも奥様が届けて下さったのですが、この秋に亡くなられて、今年はご主人が届けて下さいました。ほぼ同じ頃に引っ越して来て以来の40年余りのお付き合いでした。大きさは不揃いですが今年のみかんは皮が薄くてとても甘く美味しくて、皮を剥いていると彼女の穏やかな笑顔が浮かびました。2ヶ月経った今も、未だ彼女のアドレスを消せずにいます。♧ スケッチ画風 ♧↑山下公園カモメが餌に群がっていました。↑絵タイル↑久良岐公園↑寄せ植え徒然なるままに、写真を「スケッチ画風」に加工して遊びました。こんなに簡単に描けると良いなぁと思いつつ・・・。。先日の庭仕事のツケが今頃になって回って来たのでしょうか、今頃になって腰に来てしまいました(^^;;他に思い当たることがないので多分そうだろうと思うのですが、それにしても遅すぎます。それほどひどくはないのですが、今朝はラジオ体操もお出かけの予定も全て諦めて、家で大人しくしています( ; ; )
2015.12.06
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下町ロケット2(ガウディ計画)・池井戸 潤・小学館・2015年11月10日 第一冊発行・「下町ロケット」の続編♧あらすじ♧大手医療機器販売メーカー日本クラインから、佃製作所にナゾの依頼があった。なんの部品かも告げず、指定通りの仕様と予算で試作品を作って欲しいという。そんな折、以前佃製作所の社員だった真野賢作が佃に会いたいと言ってきた。アジア医科大学主任研究員の真野は、その部品は、日本の心臓外科でもトップクラスの貴船教授が日本クラインと共同で開発している新しい人工心臓「コアハート」のバルブシステムだという。取引のある他社が製造していたが、上手くゆかず代わりの製造業者を探していたのだという。人工心臓が完成すれば、世界的に評価されるだけでなく、日本と欧米の医療機器の間の格差解消の一歩となるだろうとも言った。だが日本クラインは、佃製作所に安く試作品だけを作らせ、量産はより有利なサヤマ製作所に発注しようと考えていた。佃は技術開発部の若手成長株だった中里篤に試作品作りを命じた。だが試作品作りは難航、設計に問題があるといい投げやりな態度を取る中里は佃と衝突、サヤマ製作所の椎名社長から誘いを受けていた中里は退職してしまった。中里は椎名社長からコアハートのバルブの改良を命じられたが、椎名の期待に反しその作業は難航していた。北陸医科大学教授 一村隼人は、(株)サクラダ社長 桜田章と組み産学協同で人工弁の開発を進めていた。一村はかつてアジア医科大学の貴船教授のもとでコアハートの研究開発を進めていたが、上司である貴船教授にその業績を横取りされた上、地方に追い出されたという過去をもつ優秀な心臓外科医だった。日本クラインの久坂からその開発の話を聞いた貴船教授は、またもや自分のものにしようと思い巡らせていた。業界関連のパーティー会場で、帝国重工宇宙航空部 調達グループ部長 石坂宗典は佃に、NASAでロケット工学に携わってきたと言うサヤマ製作所社長 椎名直之を引き合わせた。サヤマ製作所は精密機器メーカーで、社長の椎名直之はMBAを取得、NASA出身を表看板に、自らの人脈を駆使して父親から受け継いだ会社を3年間で急成長させた男であった。椎名は、佃に「NASAでの経験を生かして開発した最先端のバルブシステムで、佃製作所に対決する」と告げた。これまで佃製作所が担ってきた帝国重工のロケットに使うバルブシステムは、今回からはコンペで決定することになったという。佃にとっては寝耳に水の話だったが、石坂は既に決定している事だという。仮にコンペで佃製作所が敗れるような事になれば、これまで投資した資金の回収すら難しくなる。日本クラインから依頼されたコアハートの部品の試作品を届けに言った佃に、制作部企画チームマネージャーの藤堂は、平然と設計変更するから作り直せといい、出来ないなら他社に回すという。余りの傲慢な態度に佃は席を立った。コアハートに関するアジア医科大学と日本クラインの打ち合わせの席で、先端医療研究所主任研究員である真野は、佃製作所への試作発注を撤回した理由を問いただした。藤堂は彼に冷ややかな視線を向け、貴船教授に向かい、平然と「より社会的評価の高いサヤマ製作所に試作と量産の依頼をした」と言った。上司の吉田の言葉にも失望した真野の胸に込み上げてきたのは、佃製作所に迷惑をかけてしまった悔恨と、どうしょうもないほど膨らんだ大学の組織に対する嫌悪感だった。佃に詫びを言うために訪れた真野は、以前一緒に仕事をしていたドクターに誘われて福井にある北陸医科大学に勤務する事に決めたと報告した。以前から誘われていて迷っていたが、今回の事で迷いが吹っ切れたのだと話した。そのドクターこそ、あの貴船教授にアイデアを横取りされた上、歴史の浅い私立大学に厄介払いされた一村隼人だった。真野と共に佃製作所を訪れた一村教授と(株)サクラダの桜田社長は、日本人のサイズに合った人工弁を佃製作所で作って欲しいと頭を下げた。彼らは「ガウディ計画」と名付け、日本人のサイズに合うだけでなく、サクラダの経編技術を応用して、血栓ができ難くて生体適合性を追求した最高水準の品質の人工弁を目指していると熱心に語った。ロケットのバルブシステムチームから人出を割けないため、佃は、若手の立花洋介と加納アキの2人に人工弁の開発を命じた。だが、それは予想通り生易しいものでは無く、挫折の日々が続き途中で開発の目標を見失い行き詰まった立花と加納の二人は、佃に申し出て北陸医科大学の一村教授を訪ねた。改めて一村から話を聞き、心臓病で苦しむ子供達に会い手術にも立ち会った。自分たちが見失っていた目標を見つけ、進むべき道がみえた2人は、桜田社長を訪ね「必ずやり遂げます」と誓った。だが、ガウディ計画には「資金難」という新たな難問が待ち構えていた。佃製作所は、その日、長く取り組んできた研究成果を一つ得た。新しい技術が完成したのである。佃から「面白いものをお見せできるので、たまには遊びに来ませんか」と言われやって来た、帝国重工の財前は、その試作品のシュレッダーを一瞥しただけで目を丸くした。ぜひウチと共同開発したいという財前に、佃は「ウチが手がけている開発案件を支援してもらいたい」という交換条件を出した。それは、ガウディ計画を成し遂げるために、佃が打った布石だった。アジア医科大学で、人工心臓を取り付けたばかりの患者の容態が急変して死亡した。貴船はあくまでも専門外の医師による初期対応の誤りでコアハートの不具合が原因ではないといい、部下の巻田医師を激しく叱責して責任を押し付けた。病院は患者の家族からの調査依頼も突っぱねた。先に行われた、佃製作所製のバルブを使ったロケット燃焼試験は好結果だった。次に行われたサヤマ製作所の帝国重工での燃焼試験を成功裏に終えたが、燃焼試験の結果は佃製作所の方が良かった。佃製作所の燃焼試験成功を受けて財前が、宇宙開発部の部長会に計った「シュレッダーと人工弁への資金協力の案件」は、石坂の反対で保留となった。燃焼試験の結果が良かった佃製作所のバルブは採用されず、サヤマ製作所に発注することになった。連絡を受けた佃から「今回はダメだった」と告げられた社員達は悲嘆にくれた。その姿を見て佃は悟った。町工場のエンジニアとして、大型ロケットのキーデバイスを製造していることの誇り。会社が小さくても、知られていなくても、それこそが佃製作所全社員にとってかけがえのないプライドだったことを。激しい悔恨が佃を襲い、お前らの技術を生かすだけの知恵がオレにはなかった。と詫びた。だが、帝国重工の燃焼試験を成功裏に終え、PMDAの滝川委員を抱き込み、一村たちのガウディ計画も潰し、全て大勝利に終えるという椎名のシナリオは、帝国重工の石坂と祝勝会と称して飲み歩いた翌朝、早くも足元から崩れ始めた。日本クラインの藤堂が、少々困ったことが起きているといい訪ねてきた。「ジャーナリストがあちこち嗅ぎまわっています。御社から開発情報が漏洩しています」といい、椎名に見せた資料のコピーは、一目でサヤマ製作所のデータであることが分かった。そのジャーナリスト、咲間倫子の名前で検索をかけ著書や記事データを見た椎名は、心の中で急速に危機感が膨み、足元から恐怖と焦燥が這い上がってくるのを感じた。更に追い打ちをかけるように、銀座にある高級イタリアンの店で、帝国重工の石坂部長と富山と勝利の余韻に浸っていた椎名に「社長、至急、会社に戻れませんか」という月島の悲鳴のような声が飛び込んできた。本社に戻ってきた椎名を待っていたのは、翌日発売になるという週刊誌の見本誌だった。でかでかとした見出しには、ーーー最新鋭人工心臓「コアハート」に重大疑惑とあり、三ヶ月前、アジア医科大学でコアハートの移植を受けた患者の容態が急変、死亡した原因と病院の対応、人工心臓を共同開発しているサヤマ製作所に実験データ偽装の重大疑惑が浮上していること、サヤマ製作所の関係者が内部告発を決意した経緯などが書かれていたーーーー。サヤマ製作所社長の椎名と開発部マネージャーの月島は任意同行を求められ、警察の事情聴取を受け、椎名が業務上過失致死の疑いで逮捕されて、全ては空中分解してしまった。一方、アジア医科大学の学部長から更迭され、千葉の関連病院長として赴任することが決まった貴船は、憑き物が落ちたようにさっぱりとした表情で、医師としての原点を思い出していた。佃製作所のバルブシステムが採用されることになり、「ガウディ」も厚労省の承認が下りた。そして、3年の月日が流れ、最後の臨床試験も無事終わった。ガウディ計画は完了し、技術者たちの戦いは、静かに幕を閉じた。=====================☆ガウディ計画ゴッドハンドを持つと言われる心臓外科医 一村隼人。心臓弁膜症のため17才で亡くなった娘の結(ゆい)への贖罪から、私財をなげうち人工弁作りに没頭する(株)サクラダ社長 桜田章。2人がガウディ計画と名付けて目指しているのは、ただ日本人のサイズに合った人工弁というだけではない。サクラダの経編技術を応用した最高水準の品質の人工弁だった。人工弁の大きさは、手のひらに載る指輪ほどの大きさ。★佃製作所・佃航平=社長・殿村直弘=経理部 部長・山崎光彦=技術開発部 部長・津村 薫=営業第一部 部長、外資系IT企業出身ら・唐木田篤=営業第二部 部長★帝国重工・藤間秀樹=社長・水原重治=宇宙航空部 本部長・財前道生=宇宙航空部 開発グループ部長・石坂宗典=宇宙航空部調達グループ部長★北陸医科大学福井県にある歴史の浅い私立大学・一村隼人=北陸医科大学 教授・真野賢作=元佃製作所社員 (アジア医科大学主任研究員として働くが、組織に嫌悪感を抱き、一村教授の誘いを受けて転職)★株式会社 サクラダ福井市にある編み物会社である、桜田経編の子会社・桜田 章=社長(心臓弁膜症で17才で死亡した娘の結(ゆい)への贖罪から、私財をなげうち最高品質の人工弁作りを目指す)★アジア医科大学心臓外科の分野では日本トップクラスといわれる大学。北陸医科大学とは対立している。・院長=永野・貴船恒広=心臓血管外科部長・吉田=真野の上司・真野賢作=元先端技術研究所主任研究員・巻田=医師(コアハート移植患者の死亡の責任を押しつけられたことで貴船に怒りと恨みを持つ)★日本クライン欧米での医療機器販売に実績のある大手メーカー鈴木健士郎=社長・久坂寛之=制作本部長・藤堂 保=制作部企画チームマネージャー★(株)サヤマ製作所埼玉県狭山市に製造拠点を置く精密機器メーカー・椎名直之=社長・NASA出身・月島尚人=開発部マネージャー★PMDA独立行政法人医療品医療機器総合機構 医療品や医療機器の審査機関2013.7.30 の日記 → 池井戸潤作「下町ロケット」
2015.12.05
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↑八重の椿このところ庭掃除に追われています。今日も午前中、夢中になって花壇の模様替えをしていたら、気がつくと4時間経過。流石に草臥れましたが、かなりスッキリ!やっと冬の庭らしくなりました。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・↑千両主人が種から育てた千両。一時期実をつけなくなり、思い切って刈り込んだら、翌年は駄目でしたが又たくさん実をつけるようになりました。それにしても多すぎるんです (^^;;・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・↑南天毎年玄関の外に、南天と若松などをドカンと活けてお正月飾りにしています。去年の暮れは気がついたら実が一つも無くて愕然(゚o゚;;今年は早めに網を被せてやらなくては・・・。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・↑和水仙 ますます元気!次々と咲いています。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・↑花壇に葉牡丹とプリムラジュリアンを植えました↑合計818円也・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・↑寄せ植えのリフォームこの冬は、花壇や鉢植えの花の色を、ピンクや赤紫色や白などの色合いに統一することにしました。スカイブルーセージとハマギクを、葉牡丹とアリッサムに入れ替えて、冬バージョンに変えました。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・↑クリスマスローズのつぼみ発見!古い葉を切り取っていたら、葉の陰のつぼみを見つけました。これだけで無く他にもいくつもつぼみをつけています。写真は春咲きのレンテンローズです。冬咲きのニゲルもつぼみを付けていますが、この春咲きの種類の方が早く咲きそうです。
2015.12.02
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