ブログ「鉄道幻灯館」

徳佐カーブの撮影を終えたのち、急いで転進した先は山陽新幹線の新山口駅です。この日（ 5/13 ）は 500 系「タイプ エヴァ」の最終運行日でしたので、天気の良し悪しに関わらず、最後の姿をアーカイブしておきたいと思ったからです。

レンタカーを返却し、新幹線ホームに上がって驚きました。「エヴァ」が停車する下りホームの先頭付近には大勢の人が集まっていたからです。最終運行日に大都市の駅が見送りのファンで埋め尽くされるというのは、日常的なテツ風景として見かけますが（ただし、わたくし自身は恐ろしくて、そうした中へ入ったことはありませんが）、規模は小さいとはいえ、新山口駅でもこうしたお見送りシーンが出現するとは思っていませんでした。わたくしは編成を入れて撮りたかったので上りホームでカメラを構えましたが、下りホームほどではないものの、こちら側でもそれなりの人がスタンバイしていました。

入線してきた「エヴァ」をしっかりと記録しましたが、実はもう 1 つ目論みがありました。「エヴァ」を追い抜いていく N700A 系「のぞみ」との並びカットを撮影できないかと思ったのです。時刻表を確認すると、エヴァは新山口駅で 4 分ほど停車します。この時間から逆算して 30 分くらい前に広島駅を発車する「のぞみ」があれば、それが新山口駅で停車中の「エヴァ」を追い越していく可能性が大なのです。調べてみると、予想とぴったりの時刻に広島を出る「のぞみ」がありました。これで、確実に新山口で並ぶ！　そう確信し、その一瞬に備えました。

停車中の「エヴァ」の先頭部分で記念撮影をする人たちが大騒ぎをしているとき、「エヴァ」の後方遠方でライトがキラリと光りました。グングンと近づいてきた「のぞみ」は、轟音を立てながら通過していきます。その瞬間、高速シャッターを切り続けました。

列車通過後、モニターには思い描いたアングルが浮かび上がっていました。これが撮れたので、いつもより少し早いですが、 1 時間後にやってくる上り「のぞみ」に乗って帰阪することにしましょう。そして今度は「エヴァ」から「キティちゃん」に変身した 500 系に再会する日を楽しみに待つことといたします。

なお、このカットはレイルマガジンのホームページ、鉄道ホビダスの投稿コーナー「今日の 1 枚」（ 5 月 13 日分）の 1 点に採用されました。

撮影地 ： 山陽新幹線新山口駅

今日 6 月 16 日は、アフリカの子どもの日、ケーブルテレビの日、和菓子の日、麦とろの日だそうです。