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2024.12.22
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鳥友から印旛沼には多数のカモが休んでいる姿があるのに、手賀沼では休んでいるカモの姿は少なくその差はどんなところにあるのかと質問をもらいました。
(印旛沼と手賀沼の個体数密度について)
我孫子市(1995)は、全国ガンカモ類一斉調査のデータを用いて手賀沼、印旛沼、茨城県涸沼、菅生沼、牛久沼の5ヶ所の種類別個体数密度(個体/平方キロ)を比較し示しています。
手賀沼は196.9/平方キロ、印旛沼387.7/平方キロ、牛久沼373.5/平方キロ、菅生沼1139.2/平方キロだったと記しています。この結果から手賀沼は面積の割にガンカモ類の個体数が少ないことがわかります。
また、夜間採餌を行い昼間湖面で休息していることが多いマガモとカルガモは、休息する水域が岸から距離のある湖沼の方が安心して休息でき個体数密度が高くなる傾向が認められたと報告してます。さらに、昼間、湖岸のヨシやマコモの中で休息しているコガモは湖岸で植生が少ないか認められない湖沼では個体数密度が低くなると指摘しています。
そして、むすびとして、手賀沼では休息のため訪れるカモ類の比率が高く、採餌場所として訪れるカモ類の割合が低いと述べています。
(カモが休むところとそうでない池の条件)数のカモが休む池とそうでない池が存在するのはなぜかという点について文献を調べてみると、武田(1990)が近畿地方中央部の池252か所について調査した結果を整理し報告しています。
カモ類が越冬地として選択する池の具体的な条件として、つぎの内容をあげています。
(1)水深が30cm以上あること.
(2)上陸しやすい安全な水辺があること。護岸は材質より緩傾斜であること、棚状の部分があること
(3)完全に遮蔽されている池では10m程度の幅でも定着しているが、水ぎわまで人が立ち入れる池で島や密生した樹林、アシ原など遮蔽された場所を背にできる池では30m以上、全周囲に人が立ち入れる池では75m以上の幅があること
(4)餌づけなどが行なわれていない場所でカモ類と人間との間に必要な距離は30m以上
なお、カモ類のみられる池と水質(富栄養,貧栄養,COD)との関連を指摘する報告もある
が、採食場と休息地は必ずしも一致している必要がないためか、陸ガモ類については明確な関連は認められなかったと述べています。
(引用)
武田恵世.1990.カモ科鳥類の越冬する池の環境条件.Strix9:89-115.日本野鳥の会.
我孫子市.1995.我孫子市自然環境調査 鳥類調査報告書.37-42.
(写真)
一枚目:マガモ2024年11月18日、二枚目:2024年12月4日手賀沼、













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最終更新日  2024.12.22 11:20:27
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