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2003年08月18日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
 今日はお盆休みで中断していた鍼。その前にいつものようにカウンセリングを一ケース。先生の声を聞いていると癒されるのです、といっていただけるのはうれしいけれど、僕が治すわけではない。中根先生に「えらく疲れてますね」といわれた。脈を診るまでもなく、疲れた顔をしていたと思う。

 朝早くから仕事をしていたので昼前に眠くなり横になるとたちまち熟睡。エケクラテスというギリシア人の名前が夢の中で思い浮かぶ。誰かわからなかったが、目が覚めてからずいぶん経ってから思い当たった。掲示板でプラトンの『饗宴』を読んでいて、この対話篇の二重の報告という構成のことを考えていたのだろう。『パイドン』(魂の不死論証が試みられる)の形式が「エケクラテス」の求めに応じてパイドンがソクラテスが亡くなる(処刑された)時のことを話すというふうになっているのである。こんなことを覚えていたことに驚く。

 神谷美恵子の日記から。「どこでも一寸切れば私の生血がほとばしり出すような文字、そんな文字で書きたい、私の本は」(p.159)。僕もそうしたい。「今度の論文も殆どそんな文字ばかりのつもりなんだけれど、それがどの位の人に感じられるものだろうか」(ibid.)論文も例外ではない。他ならぬこのテーマを選んだことにはわけがある。論文ゆえに一見むずかしいそうに書いてあっても、著者の問題意識が見えれば、そしてそれが自分のとにぴったり重なれば読むことができる。自分の書いたものについていえば、むずかしいと一言で片づけられたらがっかりするだろう。「体験からにじみ出た思想、生活と密着した思想、しかもその思想を結晶の形でとりだすこと」(ibid.)机上の空論であってはならないのだ(46歳の時の日記)。

「神様、弱い意志を助けて「あるがままに」生かせてくださいませ」(p.214, 59歳)
「あるがまま」と書いているが、神谷の場合、このままでいいというような安直なことを念頭においていない。この文の前にこんなふうに書いてある。
「朝、自分に対しておごそかな誓いをたてる。
一、しごとはできるとき、できるだけする。「ノルマ」で自分を縛らぬこと。
二、眠れないときはそのままおきていて、日中でもいつでも眠れるとき眠る」
「弱い意志」という言葉はなかなか額面どおり受け取れないが、病気、家事、講義など思うに仕事ができない神谷のあせりが日記のどこを読んでも伝わってくる。『生きがいについて』は1959年に書き始め、出版は1980年である(みすず書房)。





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最終更新日  2003年08月18日 22時44分15秒
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