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昨日、あの参議院選挙の日・・・ 投票所は近くのコミセン 朝10時過ぎ、主人と二人で投票にでかけました。 盛り上がってごった返す投票所、 投票を終えて二人で家に帰っていると 「あれ・・・あれなに?」 国道沿いのバス停・・・透明な樹脂の屋根の下には丸太から作ったベンチ・・・そのベンチのうえに キティちゃんの大きめのピンクのリュック・・・あたりには人無し 「なんだろう」 「付近に人がいないってことは・・・バス乗った人が置き忘れたんだ・・・」 「なにが入ってるのかしら」 「今夏休みで・・・キティちゃんのリュックで・・・時間は朝の10時過ぎ・・・どこかへ遊びに行くつもりだったんじゃないか?」 「それじゃ、おべんとうとか、大切なものが入ってるんじゃないの・・・気がついたかしら・・・引き返して来られるところだったらいいけど」 丸太を削ったベンチの上のキティちゃんのリュック・・・見ているうちに、私吉祥天の頭の中で再び走馬灯が回りはじめました・・・ 1*年前・・・主人が勤務していた病院の看護師のミヤケさん、当時31歳・・・ 夏休みに、妹(当時27歳)とその子供(3歳男と5歳女)と自分の子供(7歳女6歳4歳男)を連れて、水が綺麗で景色も良い、県南の海へ海水浴に行くことになりました。 ・・・当日 みんなで海に出かける、というので昨夜から興奮してはしゃぎまくる5人の子供・・・ おばあちゃんにも助けてもらって、その集団躁状態の5人に顔を洗わせ、歯を磨かせ、朝ごはんを食べさせ、自分達も食べ、服を着せ、ワゴン車の前に整列させたときにはミヤケさんと妹はもう声も枯れかけていました・・・ 「車にさえ、乗せてしまえば・・・」と、ふたりは力を振り絞って子供達を整列させ、車の中に押し込み・・・ 出発進行・・・窓の外から手をふるおばあちゃん 悲劇は誰も気づかないところで静かに起こりつつあったのです・・・ 子供達を車に乗せるのに体力知力のすべてを傾けていたミヤケ姉妹・・・そのどちらかが、車に乗せるべき荷物・・・自分達と子供達の水着とバスタオル一式が入っていました・・・をつい車の屋根の上に置いて、そのまま忘れて車を発車させてしまったのです・・・ 車が動き出すとさらにはしゃぐ5人の子供・・・ 「ケンカしないのよ」 「おやつはまだダメ」 「窓から顔ださないのよ」 ・・・ひとりが運転手、ひとりが子供監督係・・・ 2時間後・・・綺麗な海に到着・・・歓声を上げる子供達 10分後・・・悲鳴と呪いの言葉を吐き散らすミヤケ姉妹・・・ 「家に忘れたのかもしれない・・・電話してみようか」・・・景色はいいのですが電話は見当たらず・・・携帯も普及していない頃です・・・ 「おばあちゃん、今日は友達と遊びに行くって・・・それに家にあったとしても片道2時間かかるよ・・・」 結局ミヤケ姉妹と5人の子供は、お弁当を食べた後は、砂浜で膝を抱えて、泳いでいる人達を眺めることになりました。 子供達は慰謝料がわりにアイスクリームを買ってもらいましたが、我慢しきれない3人が海に入って転び、びしょぬれになりました・・・ ・・・そして帰りの車の中で2人が下痢、2人が嘔吐、残る一人は帰ってから発熱・・・ ミヤケ姉妹はその夜、5人の子供を抱えて勤務先の病院の救急窓口に駆け込むはめになりました・・・ ・・・屋根に乗せた荷物は、ご近所で落ちているのが発見され、中の水着に書いていた名前を見て、その日の午後に届けられていたそうです・・・ ・・・このキティちゃんのリュック、何が入ってるのかしらないけど、早く気がつけばいいのに・・・ 11時に覗いてみましたが、、まだありました 12時には話を聞いた母がのぞきに行きました・・・まだありました 13時・・・主人が覗いて「まだある」 14時、出かけようと外に出たついでに覗いたら・・・無くなっていました・・・ ・・・間に合ったのかしら・・・
2007.07.30
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3日前・・・ デパートでエスカレーターに乗ろうとしたら、若いお母さんが小さな女の子にエスカレーターの乗り方を教えていました。 「はい、足乗せて・・・手、放したらあかんよ・・・はい、いちにのさん・・・」 傍で聞いている吉祥天の頭のなかで突然回り始めた走馬灯・・・ 日本の高度成長とともに育った吉祥天・・・ 四国の後進県にも高度成長の波は押し寄せ・・・ 県庁所在地のT市の駅前に初めてエスカレーターが設置されたのは昭和3*年のこと・・・ 名店街の1階から2階まで、ただ一基だけの設置でしたが、珍しいもの見たさの人達で、エスカレーターのまわりはいつも人だかり・・・ その評判は県西部の吉祥天が幼少期を過ごしたS町にも伝わり・・・ 「隣町の00さんも、イトコの**ちゃんも、もう乗ったという・・・遅れをとってはならない」と一念発起したご町内の家具屋のウエムラさん(45歳)、 「皆でエスカレーターに乗りに行こう」と呼びかけたら、たちまち6人の有志が集まり、日曜日に皆でエスカレーターに乗りにT市に行こう、ということになりました。 ・・・しかし・・・慎重なオカさんが提案しました 「何も知らずに行って、T市で恥をかいてはいけないから、エスカレーターの乗り方について、レクチャーを受けて行こう」と言うのです。 「なるほど」・・・頷く一同 「では、誰に?」・・・考え込む一同 「そうだ」と声を挙げたのは文具屋のモリさん 「写真屋のタニさんの若奥さんは、たしか大阪の写真学校を出たって言ってたから、あの人に聞けば大丈夫」、と言いました。 「それはいい、モリさんよく思い出してくれた」と、喜んだ一同は打ち揃って、町の中央部にある谷写真館に向かいました・・・ ・・・一同を迎えた谷写真館の若奥さんのトモコさん メンバーの面々(39歳~51歳までのおばさんの一団)を見回し・・・ 「とにかく、怪我させてはいけない、」と決心 「エスカレーターは乗り方さえちゃんとしてたら、なにも危ないことはないから・・・足は段の境目に乗らないようにして、手は手すりを離さないように・・・ とにかく手すりを離してはいけない・・・手すりさえ離さなかったら、な~んも危ないことはないから・・・くれぐれも手すり離さないように・・・」と手すりについての注意を10ぺんほども繰り返しました・・・ そして日曜日・・・ 「S町エスカレーター体験隊」(これは吉祥天がつけた仮称)の総勢7人は国鉄S町駅に集合・・・ディーゼルカーに乗って(電車は通っていませんので)・・・2時間後T市に到着。 一同はそのまま名店街のエスカレーターに直行・・・ ウエオカさんを先頭に、タニさんに聞いたとおり、境目に気をつけてそっと足を乗せました。幅は狭く、ふたりは並べないのでひとりずつ乗ります・・・ 体はなめらかに上がってゆきます。 「乗れた!」歓声をあげる一同 ・・・そのとき・・・ 「手すり、手すり」と誰かがタニさんの注意事項を思い出しました。 「はっ」と気づいた一同・・・ ここで悲劇が・・・ タニさんは手すりというのはベルトのつもりだったのですが、一同は「動いているものをつかんでは危ない」という先入観があったらしく、ベルトの向こうのワクをつかんでしまい・・・ 当然のことながら・・・足だけ上昇 しかし・・・「手すりを持っていれば(その手すりの指すものを間違えているのですが)大丈夫・・・」と固く信じている一同 死んでも手すりは離さない・・・これさえ持っていれば安全・・・大阪帰りのタニさんがそう言った・・・ そして・・・3秒後・・・7人全員、足を天井に向けて転倒・・・ 係りの人が非常ボタンを押してエスカレーター停止させ・・・ 停止したエスカレーター上・・・足を2階に向けて逆上がりの途中のポーズで連なる7人・・・ わいわいと十重二十重に取り巻く野次馬・・・ ・・・さいわい誰も怪我はありませんでしたが、それからどこも行く気力もなく、小さくなって次の列車でまた2時間かけて帰ってきました・・・ 小さかった私吉祥天は、これを大人の立ち話から聞きました。 5年前、この話をしたら 「日本むかし話みたい~」と言われました・・・ ・・・走馬灯が一回転してこの話を思い出しているうちに、小さな女の子はちゃんと乗れるようになり、おかあさんに手をひかれて上に上ってゆきました・・・
2007.07.26
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0年前・・・00駅前の小さなホテルが廃業しました 建物はしっかりしてまだきれいだし、周辺には学校も商店街もあって、駅に近くて便利だというので、各階をテナントにすることになり、1階には居酒屋や喫茶店が入り、2階以上にはカラオケ屋が入居しました・・・ カラオケ屋に来た人には1階の居酒屋や喫茶店から出前ができ、もとホテルだからエレベーターもあってつくりもしっかりしている、というのでなかなか繁昌しているようです。 ある日、バスのなかで「00ホテル・・・今はカラオケ屋になってるけど・・・出るんだってね」と高校生らしい二人連れが話しているのを耳にしました・・・ なに、出る・・・この手の話の好きな吉祥天・・・ さっそく調べに・・・どこへ行けばいいか・・・00ホテルの近くには・・・いた、ハルタさん・・・おじいさんの代からからあのへんに住んでいると言ってた・・・ 「もしもしハルタさん、00ホテルって出るの?」・・・単刀直入に聞く吉祥天 「うん、出るよ」・・・こともなげに言うハルタさん 「・・・この辺、そういう噂のある建物がいっぱいあるのよね・・・あそこのビルもそれからあそこのマンションも・・・ビルのほうは声が聞こえるとか、人影とかだけど、マンションのほうは怖いのよ~・・・学生が夜帰ってきたら水色のワンピース着た女の人が部屋に座っていたとか、お風呂入ってたらお湯の中から手が出たとか、寝てたら布団ごと引っ張られたとか・・・だからあそこ人の入れ替わりが激しいの・・・地元の人間は皆知ってるわよ。」 ・・・それは怖い・・・思わず後ろを見た吉祥天・・・気を取り直して 「じゃ、00ホテルのほうは?」と聞くと 「あ、あれはね・・・私の聞いたのでは 誰もいないはずのカラオケボックスから呼び出しベルが鳴る、話し声が聞こえる・・・ 夜カラオケに来た人が廊下で女の人とすれ違ったんだけど、その途端寒気がして異様な雰囲気を感じて振り返ったけど誰もいなかった・・・ そんなとこかな・・・ あ、最近聞いたのでは ひとりでカラオケボックス借りて、歌の練習に来る人が時々あるらしいんだけど、そこで練習してると、ひとりで歌ってるはずがいつのまにかデュエットになってるんだって・・・」 なんだそれは・・・思わず脱力吉祥天・・・ 「おもしろいでしょ・・・でもね、これは男の人にだけ出るんだって・・・女のユウレイかしらね・・・いっしょに歌うなんて自信あるのね。 私もためしに行こうかと思ったけど、女相手には出ないんだって。 息子(高校2年)が試しにって行ってみたけど出なかったって・・・ヘタだからユウレイにバカにされたのよきっと・・・ また新しいの聞いたら電話してあげるね。」とハルタさんは言いました。 ・・・なんだか気の抜けた吉祥天でした・・・
2007.07.22
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りえこさん(32歳)のご近所に牛丼屋ができてから5年・・・ 国道沿いという立地条件の良さのうえに、ご近所に学校や総合病院 やマンションがあるのでよく流行って人や車の出入りが絶えません。 りえこさんの水泳のお友達のサエキさんもここの常連です。 ある日、プールでりえこさんに会ったサエキさんは 「あのね・・・りえこさんのご近所の牛丼屋・・・前は何だったの?」と聞きました。 「ええと・・・駐車場だったけど・・・」 「その前は?」 「う~んと・・・自動車屋さんがあったんだけど郊外に引越して・・・どうして?」 「牛丼屋、この前行ったらお祓いしてた・・・」 「なんで?」 「出るからだって・・・店の人がこっそり」 「何が・・・」 「ユウレイが・・・」 牛丼屋にユウレイ・・・そのあまりのミスマッチにしばし呆然とするリエコさん・・・ 「どうやってあんな明るいにぎやかなところに出るのよ」とリエコさん 「私もおかしいと思ったから、前にあったものに関係があるのかと思って『前にはなんだったの』って聞いたのよ」 「私ずっとここに住んでるけど、このへんで事件があったなんて聞いたことないわよ・・・それにあんな一晩中明かりのついてるところにどうして出るのよ・・・」 「明るいの好きなユウレイじゃないの?」とサエキさん・・・ う~ん・・・としばし考え込んで、リエコさん 「それに、あんな人の出入りが多くて、回転の速いところ、どうして出た、ってわかるのよ。」と、リエコさんが疑問をぶつけると 「じゃ、なんでお祓いなんかするのよ・・・よっぽど派手に出たからでしょ・・・お祓いするのって余程のことよ・・・費用だってかかるし・・・それにお祓いした、なんて知られたら嫌じゃないの・・・それなのにする、っていうのはやっぱり何かあったからじゃないの」と負けないサエキさん・・・ いったいどんな形のものが・・・どうしてそれがユウレイ・・・お祓いの必要なもの、とわかるのか、ということは二人ともどうしてもわかりませんでした。 サエキさんは「私、これから時々時間を変えてあの店にいってみる。そんなにはっきり出るものなら、一回のお祓いでは効かないかもしれないから・・・また出るかもしれないから・・・店の人はきっと口止めされてるだろうし・・・自分で確かめてみる」と決心したように言いました。 「私も行ってみようかしら・・・そういうの、ってやっぱり夜よね」とリエコさんも言いました。 ・・・その話を聞いたのは3週間前・・・ その後リエコさんには会っていません 今日その牛丼屋の前を通りました・・・駐車場には車や自転車がいっぱい・・・よく流行っていました・・・
2007.07.19
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法善寺横丁近くの「いちびり庵」 いかにも大阪!というおみやげがたくさんある、というので行ってみました。 ありました・・・たこ焼き、お好み焼き、漫才、タイガースをテーマにした如何にも・・・のおみやげが店内いっぱい それで こんなの買ってきました。 たこ焼き、お好み焼きの「粉物」の本家だけあって、「たこ焼き00」「お好み焼き00」と名づけられたものが店に充満・・・ ・・・「たこ焼き00」「お好み焼き00」の00にはなんでも好きなものを入れてください、たぶんその商品、あります・・・ 画像右上はたこ焼きストラップ、下はお好み焼きストラップ・・・たこ焼きには楊枝がさしてあり、お好み焼きには小さなコテがついています。 大阪人のこのふたつの食べ物に対する並々ならぬ愛情を感じます・・・ 真ん中は「たこ焼き耳かき」 これにも小さな楊枝が・・・ ちょっとバランスは悪いですが、ヒマなとき、これで耳をこりこり掻きながら 「ちょっと小腹が空いたな・・・そうや00のたこ焼きでも買おか・・・お~い00ちゃん・・・すまんけどちょっとたこ焼き買うてきて・・・・」、となるんでしょうか そして左下は 「たこ焼きライター」・・・楊枝のところを押すと、ソースのところからしゅぱっと火が・・・ 持ち歩けるようにちゃんとホルダーもついています。 大きさは大型たこ焼きと同じくらい。 まるいたこ焼きでタバコに火をつけて丸い胴体なでながら 「あ・・・たこ焼きここんとこ食べてないな・・・ここらあたりは・・・あ、たこ焼き屋もある・・・お~いひと舟」と、いうことになるのかしら そして右上は・・・ これぞ売れ行きNO1、00テレビでも週刊誌でも取り上げられた、たこ焼き関連商品最高傑作「たこ焼ようかん」・・・だそうです 1本だけ買ってみました・・・ひとりで開けるのはこわいので、ようこ先生のところへ持ってゆきました・・・ここはようこ先生、息子さんのしんちゃん、スタッフのウエムラさん、と人数がおりますので・・・ 「たこ焼きようかん!」で絶句した一同 気を取り直して 「たこ焼き、どうやったらようかんになるの?」 「まさかタコはいってるんじゃ・・・」 「ソース味のようかんかしら」 ・・・箱をひっくり返して内容を読んで 「白餡・・・青海苔・・・カツオだし・・・紅生姜・・・って書いてある」 「白餡に、かつおだし入れて、紅生姜乗せたらどんな味するかしらん・・・」 一同無言・・・ 「ともかく、切ってみましょう」 しんちゃん、奥の台所へ・・・ ・・・5分後・・・ お皿を持って再登場 「あの・・・これ開けたとき、たこ焼きの匂いがうわ~っとしました」 見たところすこし緑かかった白餡ようかん・・・一同鼻を近づけると・・・ほんとたこやきの匂いが・・・ 「形はようかんよね・・・なかにモワモワとしたものが入ってる」 「青海苔のようですね・・・紅生姜は」 「見当たりません・・・みじんにしたのかしら」 おそるおそる口にする一同・・・ 「あ、たこ焼の味がする」 「ほんとだ・・・これたこ焼きの味・・・あ、あんこ味もした・・・」 感触はようかん・・・でもたこ焼きの味と香り・・・その後ろから見え隠れする白餡ようかんの味・・・ 携帯ふたつつなげたほどの大きさのようかんの中で、たこ焼きとようかんが同居 ・・・漫才のボケとつっこみよろしく、交互にお互いを主張しています・・・ 「もうこれ笑うしかない」 「さすが大阪」 「こんど行ったら私も買ってこよう」 「だれにあげるの?」 「真面目な人にあげたらまずい・・・人選が難しいな・・・」というのが結論でした。
2007.07.17
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「包丁い~っぽんさらしに巻いて~・・・」も 「おばはん、たよりにしてまっせ・・・(夫婦善哉)」も 舞台は法善寺横丁・・・これは行かねば というわけで行ってきました法善寺横丁 「法善寺横丁ってねえ、せま~い横丁でタクシーが入れまへんので、すぐ近くの通りで止めまっさかい、そこから歩いてくださいまへんか、えろうすんまへんなあ・・・それ、そこの角でっさかい」と道頓堀でタクシーを止めてくれました。 それではちょっとそのへんを歩いて・・・ 有名なグリコの看板・・・世界陸上が開催されるので陸上のユニホームを着てます。阪神が優勝すると阪神タイガースのユニホームになります。 「もうかりまっか?」 「ぼちぼちですわ」・・・これは儲かっているとき 「あきまへん、グリコの看板ですわ」・・・お手上げということ 教えられた角を曲がると ありました、これが法善寺横丁3人並んだら幅一杯の狭い小路に食べ物やサンがずらり・・・どれもおいしそう・・・どこにしようか、と迷いながら歩いていると これが♪包丁い~っぽんの「月の法善寺横丁」の石碑 このへんは「こいさん通り」ですって・・・ そしてなおも歩くと・・・このへん歩くのは楽しい・・・おいしそう、おもしろそうな店がずらり・・・ ありました・・・これが名高い「水掛不動さん」 ご近所の人、通りかかりの地元の人、信心深い毎日お参りする人、あちこちから来た観光客がひっきりなしに来ては水かけて拝むので、お不動様びっしりと見事な苔におおわれて、全身緑色・・・光背があって「水掛不動尊」という立て札と提灯がなければ 「なんだか不思議な形の苔のかたまり・・・ちょっと見てぇお不動様みたいね」などと言われるんじゃないかと・・・ そして、お不動様の脇に これがかの有名な「夫婦善哉」 ここにあるのは「夫婦善哉」ただ一品のみ 店に入って「0人お願いします」と言うと「はいかしこまりました」とこれが出てきます。 こっくりした甘さの夫婦善哉・・・ふたつで一人分・・・量は少しずつですのでふたつ食べてちょうどいい。 一人前800円・・・レトルトのお土産用もあります。 これはお不動様の傍にあったお初天神の小さなお堂・・・低いところに灯されたこの提灯のあいだに挟まっていると しみじみ、しっとり、はんなり、ゆったり、まったり、ほっこり、じんわり ・・・ああ・・・ええなあ・・・ ここを抜けるとひたすら食べ物やの密集した大通り たこ焼き、お好み焼き、すし屋、てんぷら屋、洋食屋、カニにふぐ・・・すごいすごい・・・人出も呼び込みも「どや、これが大阪や」って活気・・・ほとんど躁状態・・・これだけ競争激しければ、水準は高いはず・・・ これがかの有名な・・・このへん「かの有名な・・・」ばっかり くいだおれの人形・・・この人形も人気で観光客がひっきりなしに横に並んでは記念写真を撮っています・・・写真のこの女性もそのひとり・・・私ではありません・・・ 店の前に柳のある、ここ「今井」で晩御飯・・・季節のしそご飯とてんぷら小さいうどんで夕ご飯食べてきました・・・まったりした美味しい料理でした。ここはリーガロイヤルホテルにも店を出していました。 歩いて、見て、拝んで、水掛けて、食べて・・・ しかしおいしそうな店ばっかり・・・あれもこれも・・・からだはひとつ胃もひとつ・・・牛はいいな~牛がうらやましくなった法善寺横丁でした。
2007.07.14
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テレビをつけると、巨大な真っ赤な車輪が白いビルに垂直に挟まってる・・・ なんだあれは・・・ヘップファイブの観覧車 見たい乗りたい、行ってみたい・・・ 地図で調べると梅田・・・よし、いってみよう お初天神を出て、「タクシーはどこだ」と歩いていると・・・ 「あ、見えた・・・あれだ」・・・ビルの陰から巨大な真っ赤な車輪が覗いている よし歩こう・・・で歩いていったのですが、これが近づくと消えてしまってどこだったのか・・・まるで蜃気楼 でも方角はこっち・・・後ろに引き、斜めに眺め、ただただその方角めざして歩く歩く・・・執念の人吉祥天 で、やっとたどり着きました こんなのがビルの7階に挟まってます。 ビルを取り巻く延々長蛇の列・・・大阪の人って高いところが好きなのね ・・・でもおかしい・・・若い女の子ばかり・・・ 観覧車に乗るのに、若い女の子がこんなに並ぶはずはない・・・で・・・列の前に行って見たら、「ファッションビルヘップファイブバーゲン」の初日・・・なるほど 観覧車は行列脇のエレベーターで7回まで・・・小さな子供さんをふたり連れたおかあさんといっしょ 7階で下りて、切符を買って(500円)通路を通って乗り場へ 乗り場ではさっきのおかあさんと子供さんが記念写真を撮ってもらっています。 次に続く吉祥天にも「どうぞ、記念写真お撮りします。下りられたときに、よろしかったらお買い求めください」・・・女一人観覧車の前で記念写真撮ってもらいました・・・ 4人乗りのゴンドラは冷暖房完備、ひとりで乗って、しっかりドアを閉めてもらって出発・・・ ゆっくりとゴンドラが上がって・・・下に広がる梅田の街・・・ビルの頂上が足の下・・・車は蟻のよう・・・はるかに見える神戸の山々・・・明石大橋・・・ このあたりでなにかこう・・・足元がひらひらと寒い・・・ゆっくり回転する大車輪・・・ここのボルトを締めた人を心から尊敬します・・・ ここが天辺地上106メートル・・・鳥も来ない・・・もう地上の音も聞こえない・・・聞こえるのは機械の回転するかすかな音・・・ ゆるゆると下りはじめました。 前のゴンドラにはおかあさんと2人の小さい子供さん・・・おかあさんが外を指差してなにか話しています・・・平気なのね・・・強いな~ 15分で1回転・・・7階のステーションに戻ってきました。 エスカレーターで地上に降りてつくづくと見上げる赤い観覧車・・・ 夜はこれがライトアップされるとか・・・きれいだろうな~ 足元のひらひらも忘れ、よし、今度は夜に乗ろう、と秘かに心に誓ったのでありました。 次は「ほうちょうい~っぽん、さらしに巻いて」の法善寺横丁です。
2007.07.11
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お初天神・・・かの有名な近松の「曽根崎心中」の舞台 「・・・この世のなごり、夜もなごり、死ににゆく身をたとうれば仇しが原の道の霜ひとあしごとに消えてゆく・・・七つの鐘を六つ聞いて、のこるひとつが今生の鐘のひびきの聞きおさめ・・・」 ・・・名高い道行を聞いたのは16の時・・・ 「すごい、上手い、近松は天才だ~」と心に叫んだ私吉祥天 ガイドブックを見てみると、「露(つゆ)天神社ーお初天神」とあります。 露天神・・・つゆてんじん、このことばの響きがまたなんとも・・・心中の舞台にはぴったり。 「都会の喧騒を忘れて憩いのひとときを・・・」などと書いてあります。 行かなきゃ・・・これは行かなくては・・・ さっそく大阪駅のタクシー乗り場へ ここのタクシー乗り場は「遠距離」と「近距離」に分かれています。 地図ではそんなに遠くではなさそうだけど「都会の喧騒を離れて・・・」ですからね・・・うーんという顔で立っていると、係りの人が 「近距離ですか?」 「たぶん・・・」 「どこへいかはります」 「お初天神へ」 「あ、そりゃ近距離です」 タクシーに乗って「お初天神お願いします。」 「はいはい」 7分後・・・ 「はい、着きましたよ・・・お客さん、あれがお初天神です」 「へ・・・」 ビルの谷間じゃないの・・・どこが「都会の喧騒を忘れて・・・」 車を下りてみると右側には「 曽根崎心中の舞台、お初天神」と大きな看板、商店がずらりと並んだ参道が続いています・・・ 私の降りたのは脇の入り口だったらしい・・・ こじんまりとした境内の向こうに社殿・・・ 境内では毎月第1,3金曜日の骨董市開催中・・・陶器の器や置物、ガラスに絵画に古い民具に玉に宝石、古布・・・なんでもある・・・昔のエロ本まで・・・バチあたるよ・・・ お賽銭をあげて拝んできました。・・・画像は私ではありません 神社の脇に「お初 徳兵衛」の銅像・・・これは最近できたもの 脇の石碑に彫られた発起人の「坂田藤十郎」なんていう文字を見ると 「ああ、ここは大阪だ・・・」 ずらりと並んだ絵馬 「00ちゃんと結婚できますように」 「**ちゃんと幸せな家庭が持てますように」 「幸せな出会いにめぐり合って、よい結婚ができますように」 「別れた##ちゃんともういちどお付き合いできますように」 ・・・幸せな縁結びを祈る絵馬のなかに、突如として 「00高校に合格できますように」 「00国家試験に合格できますように」 ん、ん、ん・・・ そうか、ここは天神様だった・・・ 天神様も面食らったことだろう・・・学業専門の神様だったのに、境内で心中されたばっかりに、いつのまにか「天神」の前に「お初」なんていうのがついてしまって・・・ この場合、お初サンは天神様の店子というべきか、それとも居候というべきか・・・ この絵馬はどうするのかしら 家主さんの天神様がより分けて 「あ、お初はん、あんたとこあての縁結び祈願の絵馬はこれこれね」 お初サン 「あ、いつもすみません、スガワラの天神さん、お手数です・・・」なんて言いながら、絵馬受け取ってるのかもしれない・・・ ・・・そんなこと思いながらおまいりを済ませました。 次はヘップファイブの大きな赤い観覧車に乗ります。
2007.07.09
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明日から土曜日までちょっと出かけてきます。 行き先は大阪・・・実はほとんど知識が無いんです 知ってるのは、新大阪駅、大阪駅、伊丹の空港、・・・といってもここから乗ったというだけ・・・ いくつかのホテル、心斎橋筋アーケード、文楽劇場、飛天、グランキューブ、造幣局・・・行ったのは確かだけど、どうやって行ったのかよく、覚えてない・・・ 有名なグリコの看板・・・見たことは確かだけどさて、どのへんにあったのか・・・ 不安になってガイドブック買いました・・・ どこへ漂ってゆくのかまだ不明ですが、おもしろいこと、楽しいものがあったらまたここでお話します。 では行ってきます・・・決まっているのはホテルと高速バスの時間だけ・・・
2007.07.04
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ちょっと昔・・・ 私が東京で学生生活を送っていた頃・・・ 夏になると、鹿児島出身の友達が何度も 「暑いな・・・しろくまが食べたいな・・・」と言うのを耳にしました 「それなに?」と聞くと 「鹿児島には、しろくま、というたいへんおいしいかき氷があって、それは、かき氷に練乳をたっぷりかけ、そのうえに小豆やさくらんぼやパインや桃をいっぱいのせてあって・・・それはもうおいしくて・・・鹿児島の人は皆、これが大好きで・・・棒型のアイスクキャンディーになったのもあって・・・これもまたおいしくて・・・」とのことでありました。 その頃から意地汚かった吉祥天・・・「食べたい・・・しかし遠い、鹿児島だものね・・・それに南国の鹿児島で食べたらなんでもおいしいんじゃないの」・・・と最後は少々負け惜しみ そして0十年・・・ 3年ほど前、コンビニで見つけました、「しろくまアイス」 練乳たっぷりの真っ白な生地に小豆にパインに桃 練乳がくどすぎず、ちょうど良い濃厚さ、豊かさ・・・じゅるじゅるはぐはぐ・・・一心に練乳を味わっていると、白い海から甘い小豆が・・・甘酸っぱいパインが・・・桃が・・・次々に姿を現し・・・ 「タハ~ッ・・・」「フワ~ッ」食べ終わったときの満足感・・・ 「鹿児島偉い!しろくま偉い!」・・・でいつも冷凍庫に常備するようになりました。 今年、一昨日 コンビニに行くと、しろくまが二頭になってました。 右がいつも買ってるしろくま、左が新顔しろくま 右が6本入り、左が8本入り 「どう違う?」・・・突然芽生えた探究心・・・ 2箱とも買ってきました。 これまで買っていた右側はマルナガ福岡のメーカー 新顔の左はセイカ、鹿児島のメーカー マルナガは直方体、セイカは円筒型で、入っているのは、小豆、パインアップル、桃でどちらも同じ・・・ つまり・・・九州では練乳たっぷりの生地に小豆とパインアップルと桃が入った氷菓子をしろくま、呼ぶらしい なぜ?どうして? 調べてみました 結果 しろくま誕生秘話その1 昔、鹿児島の綿屋さんが夏の間の副業としてカキ氷屋を営業していて、あるとき新メニューとして練乳をたっぷりかけた真っ白なカキ氷を売り出したらこれが大評判の大当たり。そのときかけた練乳の缶が「白熊印」だったので「シロクマ」と名づけられた・・・ しろくま誕生秘話その2 鹿児島の喫茶店で練乳をかけた真っ白なカキ氷に小豆、サクランボ、ミカン、パインなどを乗せて、それを上から見たら白熊の顔そっくりだったので「シロクマ」と名づけられた 綿屋と喫茶店、話もすこし違いますが、どちらも舞台は鹿児島・・・鹿児島が発祥の地であることは確かなようです。 どちらが事実かなどということはどうでもいいことで・・・ しかし、私吉祥天としては、綿屋さんの話の「練乳の缶がシロクマ印だったのでシロクマと名づけた・・・」という、なんとも大雑把というかおおらかというか、南国的なくだりが大好きなので、この綿屋さんの話を信じたいと思います。 その後調べてみると、このシロクマ、今では九州全土を制覇して、全国のメーカーで作られ、あの千疋屋でも売り出されています。 さらにカップ入りもたくさんの種類が発売され、「しろくま同好会」まであり、シロクマアイスの世界、かなり奥深いものがありそうです。 もうちょっと調べてみたくなりました・・・
2007.07.02
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