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「スパルタカス」この前、NHK-BSで放映していた「スパルタカス」。ビデオに録画しておいたやつを今日見た。長時間なのでなかなか見るのが大変だった。その昔、1977年3月4日と11日に前・後編で民放で見て以来だ。ラストの十字架のところだけ記憶に残っていて、ぜひとももう一度見てみたい作品だった。改めて見て、ほとんど忘れていることに気づいた。なにもかも忘れていた。当時、カーク・ダフラスぐらいしか知らなかったが、美貌のジーン・シモンズや英国のシェイクスピア俳優ローレンス・オリビエなどの出演にびっくり。また、監督もスターリン・キューブリックとは。あらためて鬼才の監督だったなぁという印象を深めた。若かりし頃に感動した点は自由への渇望もさることながら、捕虜となった奴隷たちが「スパルタカスは誰か」と問われたときの行動だろう。ここは記憶があったので、はは~ん(知ってる、知ってる)といった感じだったが、初めて見たときは、衝撃が走り感動した。いや~、本当にいい映画です。CG全盛の今なら考えられない壮大なスケールのロケ、エキストラの数。素晴らしいの一言です。インターミッション(休憩)が入る作りなど、当時がしのばれていいなぁ。
2007.09.23
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いやー、安倍首相辞任に揺れ動く政局ですね。今日もずっと、自民党総裁選のニュース。山口県出身者のあとには群馬県出身者ですか?いつもこの地方の総理が多いと思ってましたが、過去を振り返ればそうでもなかったですね。しかし、長州の総理が多いことは明治維新のせいでしょうか。伊藤博文、山縣有朋、桂太郎、寺内正毅、田中義一、岸信介、佐藤榮作、安倍晋三と8人もいます。群馬県は福田赳夫、中曾根康弘、小渕恵三の3人ですが、近年続いたので多く感じられるのでしょう。世襲的印象も良くないと思うので、まったくそういうものを感じさせない、新感覚の人に総理総裁になってほしいと思うのですが。さて、本日のお薦めは政治的映画。女性副大統領の指名にからみ、スキャンダルや聴聞会、政治の表裏を人間模様をするどく刺激的に描いた傑作「ザ・コンテンダー」。ちょっとラブ・アフェアーな感じもおもしろく、芸達者な役者たちが名演技を見せてくれるのもいいですね。みごあえのある一本だと思います。主演はジョーン・アレン、敏腕女性政治家にぴったりのイメージ。ゲイリー・オールドマン 、ジェフ・ブリッジス 、クリスチャン・スレイター 、サム・エリオットとひとくせ、ふたくせありそうな俳優陣。必見です。「ザ・コンテンダー」お薦め度「ザ・コンテンダー」★★★★☆(88%)
2007.09.13
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「ツイスター」嵐の夜にというか、台風の夜に、ちなんだお薦め作品というと「ツイスター」がうかんだ。「あらしのよるに」というアニメや「ハリケーン」という外国映画や「台風クラブ」なんていう邦画があったりするが、どれも未見なので紹介のしようがない。「ツイスター」は10年ほどまえに映画館で見た。会社のボーリング大会で知り合った、取引先の社員の女の子との初デートで新宿のマックでテイクアウトして、新宿プラザに駆け込んだ覚えがある。映画好きな私なので、女の子とのデートは映画に行きたがるのだが、一度しか映画館に行かなかった女の子は3人いる。このときは取引先の女子ということもあり、ちょっとお見合いぽいというか、まわりにはやしたてられすすめられて、いきおいでデートした感じ。その後も数回会ったが、すれ違いもあり、こちらが誘わなくなったら自然消滅した。さて、「ツイスター」である。竜巻を追いかける人々の映画だが、このとき初めて見た、ヘレン・ハントに惹かれた。細面に親しみのあるたれ目、ちょっと上品でいかしてた。こんな素敵な人がなぜ若い頃出てこなかったのかと思ったほど。最近、おめにかかれないのが、ちょっと残念。竜巻の発生を究明すべく、竜巻を追う研究者たち。そこには、竜巻によって人生を台無しにされた過去があったり、人間ドラマ、恋愛ドラマとして含蓄ある作品となっていて、ツイスター(竜巻)のスペクタクル感は映画館の大スクリーンでみてこそ見ごたえがあった。お薦め度「ツイスター」★★★★(80%)**********************************本日、9月6日、三大テノールで有名で、2006年のトリノオリンピックでは『トゥーランドット』の「誰をも寝てはならぬ」を唄ったルチアーノ・パヴァロッティが腎不全のため逝去した。合掌・・・。
2007.09.06
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「マザー・テレサ デラックス版」1997年9月5日にマザー・テレサは亡くなった。死去から10年、インド、コクカタの修道会「神の愛の宣教者会」で哀悼のミサがあったそうな。「コロコタで追悼」この映画作品「マザー・テレサ」はイタリアのTVムービーを編集しなおして劇場用にあつらえたものを2005年に日本公開している。当時、平日の月曜日、シネシャンテまで見に行って大いに感銘を受けたことを覚えている。神による啓示がどのようなものであったかは、この作品を見ても判然としない点があるが、その啓示を受けた時はしっかりと映像化されている。貧しい人々の中に入っていって、貧しき人々を救済した彼女をみごとに映像化している作品だと思う。美貌のスターだったオリヴィア・ハッセーがこのマザー・テレサを気負うことなくみごとに演じている。マザー・テレサ、彼女の偉業に感服し、思いをはせる。世界平和に尽力し、会議に置かれたペット・ボトルの水にさえ、無駄遣いの憤りをあらわにした姿勢。素晴らしい人格者だったと思う。お薦め度「マザー・テレサ」★★★★☆(90%)
2007.09.05
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「おもいでの夏」今日で夏(8月)も終わり、本当は30日に書くべきなのに、今(31日)に書いている。実は昨日、書こうとPC立ち上げたところ、楽天ブログがつながらず、緊急メンテナンスになったものだから、書けなかったのだ。さて、思い出の映画、「おもいでの夏」。あだち充さんの大ヒット漫画「タッチ」にも登場する、青春というか思春期映画「おもいでの夏」。舞台は1942年夏のニューイングランド。戦火を逃れ、友達二人とつるんでいた主人公は高校生。男三人。戦地に夫を送り出した美しい人妻にあこがれる。そして・・・。といった話。男の子のハートをわしづかみにするほどの胸キュン作品。恋の甘さと性への憧憬。とっても印象的な作品でした。この作品、昔、大学生の頃、大阪にあった名画座・大毎地下劇場の系列で毎日文化ホールで大毎名画鑑賞会という上映会があり、二本立て400円くらいで見た記憶があります。この「おもいでの夏」と同時上映だったのは「草原の輝き」。これも青春時代に見るべき素晴らしいラブストーリーだと思います。ちょっと胸痛いけどね。さて、「おもいでの夏」は素晴らしい評判でもともと見たかったもので、まんが「タッチ」にも載って、ますます見たくなり、たまたま機会をえてみることができました。この作品を見れたときは若妻J.オニールの美しさに見とれ、興奮し、この作品の甘美さに酔いしれました。また、時代背景からして、ある意味、反戦映画でもあります。反戦のことはおもてだってでてきませんが・・・。とにかく思春期・青春期の男の子にはグッとくる作品です。戦時中、美貌の人妻にあこがれる映画としてはモニカ・ベルッチ主演の「マレーナ」やフランス文学のレイモンド・ラディゲ著「肉体の悪魔」を原作にしたマルーシュカ・デートメルス主演の作品があります。「草原の輝き」「マレーナ」「肉体の悪魔」お薦め度「おもいでの夏」★★★★☆(85%)「草原の輝き」★★★★☆(85%)「マレーナ」★★★(60%)「肉体の悪魔」★★★(60%)
2007.08.30
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「大日本帝国」昭和20年8月15日まで使われていた、わが国の国名を題名にした作品。この国名から富国強兵による軍国主義国家が連想される。それゆえ、この題名からすると見ることを避けたい作品かもしれない。内容は戦争賛歌でなく反戦映画ではないかと思える傑作だと思うのだが、それは見る人の視点・思想によりずいぶんと異なるかもしれない。しかし、戦争を歓迎する意味で作られたことではないとはっきり言えると思う。もう25年も前の作品なので、詳細は覚えていないが、何組かのカップルを内地から戦場まで追いかけ、それぞれの思い、そえぞれの生き様(死に方)を捉えた作品である。この前作にあたる「二百三高地」で大ヒットをとばし、その勢いで作られた、太平洋戦争物語である。ちなみに、その後「日本海大海戦 海ゆかば」という3匹目のどじょうをねらって作られた作品があるが、陳腐な出来で興行的に大失敗している。先日、NHK-BSで(再放送だと思う)阿久悠さんと五木ひろしさんの対談を見たのだが、この映画の主題歌として「契り」をいう歌を作詞・阿久悠、作曲・五木ひろしで作られている。この映画の監督、舛田利雄氏は日活出身の監督で「錆びたナイフ」「赤いハンカチ」を監督し、その後「宇宙戦艦ヤマト」や「ハイティーン・ブギ」なんかも監督している。「二百三高地」を見て、とても気に入り、「片翼だけの天使」「江戸城大乱」という傑作も見ている。ちなみに、俳優陣は美男・美女で三浦友和、あおい輝彦、関根恵子、篠田三郎、夏目雅子、佳那晃子といった面々が熱演している。お薦め度「大日本帝国」★★★★★(98%)「二百三高地」★★★★★(98%)「日本海大海戦 海ゆかば」★★★(60%)「ハイティーン・ブギ」★★★★☆(85%)「愛・旅立ち」★★☆(50%)「片翼だけの天使」★★★★☆(90%)「この愛の物語」★★★★(80%)「江戸城大乱」★★★★☆(88%)「動天」★★★★(80%)
2007.08.16
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「きみよむ」ってなんだと思った。「いまあい」(『いま、会いに行きます』)が流行ったあとだった。そして、イメージソングがChemistryの『ココロノドア』。洋画に日本の曲がイメージソングとしてついたものは『ビッグウェンズデー』で初めて見た。そんなこんなで映画館に出かけていった。もう、ワンダフル、ビューティフルとしかいえないような素晴らしい映画。田舎町で若者が恋に落ち、貧富や階級(?)の差で迷い、戸惑い、行きつ戻りつして、自分たちの恋を成就しようとする健気さ。反対する親たち。もう心が割れんばかりに感動し、涙した作品だ。ただ、原作と映画はラストが違うという話があり、原作を知りたくて、ペーパーバック(原書)を買い求めたが、英語が得意でないので、未だに読んでいない…。主演女優のレイチェル・マクアダムスがとってもキュートで胸キュンしちゃいました。また、ぜひ見たい作品なのでDVDも買おうと思っています。お薦め度「きみに読む物語」★★★★☆(92%)「いま、会いに行きます」★★★★☆(90%)「ビッグウエンズデー」★★★★☆(88%)
2007.08.02
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たまの残業でがんばって仕事したら、遅くなってしまいました。昼間と違って、夜、仕事するということは、かかってくる電話もなく、まわりの雑音もなく、仕事に集中でき、はかどります。ただ、あまりに量が多いので、思ったほどかたづかなかったけれど…。さて、ブログを書こうとPCに向かってみれば、今日はお薦め映画を書く日。なににしょうようかな…。夏休みと思い、浮かんだ作品が『ウォルター少年と夏の休日』でした。この作品、、「シックス・センス」でアカデミー助演賞にノミネートされた天才子役ハーレイ・ジョエル・オスメントが主役である。大人へと成長しているせいか最近見かけないけど、今年19歳になる。当時14歳。物語は、母子二人家族の少年が夏の間、じいさんたち二人に無理やりあずけられる。ロバート・デュヴァル とマイケル・ケインだ。このじいさん二人もいい。妙味ある演技を見せてくれる。無愛想なじいさんたちに、はじめ戸惑うが、徐々に慣れ親しみ、じいさんたちの昔話や金目当ての悪党たちに翻弄されながらも、楽しい夏の日々を過ごすことになる。こんなにも郷愁さそう思い出の夏を過ごせたら、どんなにか素晴らしだろう。一生涯決して忘れえぬ体験だ。映画とはこうような経験も感じさせてくれる。夏にふさわしいこの一本、ぜひご覧ください。「ウォルター少年と夏の休日」お薦め度「ウォルター少年と夏の休日」★★★★☆(90%)
2007.07.26
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いやー、人の記憶の不確かなこと。サトラレとは思ったことが口に出さなくても周囲に“悟られ”てしまう、一千万人に1人の確率で存在するという人々を称してこう呼ぶ。ということなのに、まわりの人々の心が読める人と誤解して記憶していた。さて、この作品、大感激の映画である。我輩の2001年ベストムービーとしても選んである。もともとは漫画が原作で2002年にはテレビドラマになったもよう。テレビドラマをほとんど見ない私は、映画の大感激もあって、もちろんテレビドラマのほうは見ていない。感受性が豊かでまわりの人々の気持ちを考える人であるならば、自身がサトラレと気づいたときどうなるであろうか。大いに落ち込むのではあるまいか。その苦境を乗り越え、親子の愛を素晴らしく描き、見るものに大いなる感動を与えた傑作だと思う。「踊る大捜査線 ザ・ムービー」の本広克行監督ということで期待して見に行って、はからずも大泣きしてしまった作品である。「サトラレ TRIBUTE to a SAD GENIUS 」お薦め度「サトラレ TRIBUTE to a SAD GENIUS 」★★★★☆(90%)「交渉人 真下正義」★★★☆(75%)「踊る大捜査線 THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!」★★★☆(77%) 「踊る大捜査線 THE MOVIE」★★★★☆(85%)
2007.07.19
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「君の瞳に乾杯」の名ゼリフでおなじみの映画「カサブランカ」。”カサブランカ”はモロッコにある都市。第二次世界大戦中、ドイツに占領されたフランスのビシー政権が管轄していた。そこには、ドイツの魔の手から逃れ、アメリカへ逃亡しようとする人々であふれかえっていた。そこで、パリ陥落時に別れ別れになってしまった元恋人が再会する。女は新しい彼とともに逃亡しようとしていた。ピアノのメロディが「君の瞳に乾杯」を奏でる。別れも告げず去ってしまった二人は、あのときのことを語らずにいられない。******************反ナチス映画とされ、ナイトクラブに我が物顔でふんぞり返り軍歌を歌うナチスに対し、ひとり、フランス国歌「ラ・マルセイエーズ」を歌い始める。ひとり、またひとり。いつしか、フランス国歌の大合唱となり、歌う人々の目には怒りと誇りがにじんでいた。もう、感激、大感動!!*******************自分で自分の気持ちがわからない。恋に落ちた女は、男は、男はどうなる。恋のジレンマ、葛藤が心を苦しめる。どうなる恋のゆくえ…。ラスト・クライマックスを迎えたとき、感無量である。この作品、白黒映画である。(念のため)アカデミー作品賞・監督賞・脚色賞を受賞。*******************ボギー(H.ボガート)の作品はあまり見ていないが、バーグマンはよく見ており、「秋のソナタ」「オリエント急行殺人事件」「汚名」「聖(セント)メリーの鐘」「ガス燈」「誰が為に鐘は鳴る」「別離」「間奏曲」などを見た。「カサブランカ」お薦め度「カサブランカ」★★★★★(100%)「麗しのサブリナ」★★★★(80%)「ケイン号の叛乱」★★★☆(70%)「三つ数えろ」★★★(60%)「マルタの鷹」★★☆(50%) 「秋のソナタ」★★★(60%)「オリエント急行殺人事件」★★★★☆(85%)「凱旋門」★★★☆(65%)「汚名」★★★☆(70%)「聖(セント)メリーの鐘」★★★★★(100%)「ガス燈」★★★★☆(90%)「誰が為に鐘は鳴る」★★★★☆(85%)「別離」★★★★(80%)「間奏曲」★★★★☆(85%)
2007.07.12
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♪ら-らら、ら、らーららー、らららららららーーー♪名曲です。少しもの哀しく、寂しく。戦争という悲劇が生んだ、悲恋物語。行方不明になった相思相愛の夫を探しに、イタリアからソ連へと旅立つ妻。そして、知る現実。ひまわり畑というほど、スクリーンいっぱいに咲き誇るひまわり、ひまわり、ひまわり…。胸から洪水を起こすほどの涙の津波があふれ出た。何度みても、悲しい。何度見ても切ない。イタリア女らしいS.ローレンと可憐なロシア女性L.サベーリエワに善良なる夫M.マストロヤンニ。この三人は忘れられない。お薦め度「ひまわり」★★★★☆(90%)
2007.07.05
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いやー、風邪をひいたみたいで、朝から内科に行き、薬をもらった。ちょっと、不調ゆえ、紹介する作品が決まらない。それゆえ、昨今、満点をつけた作品を紹介する。「ネバーランド」である。2005年2月に日比谷映画で鑑賞したが、感涙に咽ぶ作品であった。物語はジョニー・デップ扮する主人公(劇作家)がピーターパンを生み出すまでの、また、生み出すときの状況である。夢見る夢子ならぬ、夢見るおじさんは、夢見る世界でいきているのだ。家族にかける負担も、結婚生活の不幸も、おとぎの国を現実にしようとする彼にとっては無関心なものなのだったろう。彼が関心を寄せる母子家庭は彼がピーターパンを生み出すための素地であったのだろう。一家との交流を通じて、現実世界でのプラトニック・ラブが童話を世界的名作ピーターパンへと消化させる糧となったであろう。あまりに感激しすぎて、どうにかなりそうだった。「ネバーランド」お薦め度「ネバーランド」★★★★★(100%)
2007.06.28
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"Love means not ever having to say you’re sorry."「愛とは決して後悔しないこと」の名セリフ、名翻訳で有名なラブ・ストーリー。原題も"A Love Story"です。♪タタ・タタター、タ・タ・タ・タタ・タタ・タタ・タタター♪と口ずさめる名曲でアカデミー作曲賞も獲った。フランシス・レイの音楽。初めて見たのはTVで初放映のとき。当時の人気ゴールデン・カップル、三浦友和さんと山口百恵さんの吹き替えでした。ボロボロに泣いた記憶があります。程なく映画館でも新作ロードショーの目玉がない時、「ロミオとジュリエット」(1968年)と二本立てで公開したときに見に行きました。これまた、涙でスコーっとなるくらい泣きました。傑作です。名作です。物語はハーバード大学でアングロサクソン系大富豪御曹司と褐色系奨学生が恋に落ち、人種の違い、身分の違い、親の反対を押し切って結婚に突き進もうとする一途さ、若さ、そして幸せ、突然訪れる運命の過酷さ。もう、涙で字幕が見えないくらい…。ぜひ、ご覧ください。ちなみに、続編で『続・ある愛の詩』という作品があるが私は見ていない。この純愛のその後を見たいような、見たくないような。素晴らしい作品だけに見ることを躊躇しているうちに公開が終了してしまいました。「ある愛の詩」「続・ある愛の詩」「ロミオとジュリエット」お薦め度(制作年度)「ある愛の詩」★★★★☆(90%)「ロミオとジュリエット」(1968年)★★★★(80%)
2007.06.21
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今夜はドイツ映画をご紹介しましょう。何が良いかなと考え、思いついたのがこの「トンネル」です。5年前、シャンテ・シネ1で満席の中、見ました。兄弟愛、家族愛、男女の愛、東西に分裂されたベルリンの壁を越えるために粉骨砕身、努力した人々。胸をえぐられたように打ちのめされ、悲観の中に、感動を覚えました。素晴らしい作品です。167分と長尺ではありますが、映画化を予定して、本国ドイツではテレビ放映され大ヒット、大絶賛の作品です。主演のハイノ・フェルヒはブルース・ウィルス似ですが、ブルースがドイツ系なので、ブルースのほうが彼に似ているのでしょう。また、彼の妹役のアレクサンドラ・マリア・ラーラはとても美しくひと目で好きになりました。これが、ハリウッド映画なら一躍世界のアイドル、人気スターとなっていたでしょう。彼女は、近年「ヒトラー ~最期の12日間~」にも秘書役で登場しています。この作品の素晴らしさは何か。自由を求めるひたむきさ、真摯さ。愛を、相手を求めるその情熱。家族を助けたいと思う家族愛。困難を乗り越えて、命を賭して脱出する緊迫感。この作品を見た人にしか、これ以上のことは語れません。(あのシーンがよかった、このシーンが狂おしかった…などなど)多少、過激なシーンがあるので、大学生以上の方にご覧いただいたほうがよいかも。お薦め度「トンネル」★★★★☆(90%)「ヒトラー ~最期の12日間~」★★★★☆(85%)「ヒトラー ~最期の12日間~」
2007.06.14
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フランス映画でお薦めといったらこの一本。「愛と哀しみのボレロ」です。♪レ・ザン、エ・レ・ゾートル~、♪レ・ザン、エ・レ・ゾートル~といった歌詞が耳について離れない。原題”LES UNS ET LES AUTRES”最初は試写会で見て、大いに泣き、衝撃を受けた。その後二度映画館でも見た。同じ作品を何度も見ない私にしたら、一年に三度、足を運ぶというのは相当のお気に入りだったんだろう。さて、この作品は、フランス-アメリカ-ロシアと第二次世界大戦前から、戦中、戦後、そして、現代へと世代をまたぎ、愛とさすらいの人生を描いている。同じ俳優が親子両方を演じ、紛らわしい感じがするが、くっきりと世代わけされているので、間違えることはないと思う。愛と自由を求め、精一杯に生きた芸術家たち。ロベール・オッセン、ジョルジュ・ドン、ダニエル・オルブリフスキー、ジェームズ・カーン、ジェラルディン・チャップリン、ファニー・アルダンら国際色豊かな俳優人たちによって荘厳な作品に仕上がっている。特にラストのラベルのボレロ(ジョルジュ・ドンの踊り)は圧巻で、この作品最高の見せ場である。当時このボレロにみんなが陶酔した。Yahoo!ショッピング「愛と哀しみのボレロ」お薦め度「愛と哀しみのボレロ」★★★★★(100%)
2007.06.07
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今日の作品は「めぐり逢い」です。豪華客船に乗ったプレイボーイと女。家族やカップルの多い船で、一人ぼっちだった二人は、一緒に食事することになる。いつしか恋に落ちた二人。しかし、港ではそれぞれの彼女、彼氏が待っていた。お互いの気持ちが変わらなければ、エンパイヤステートビルの屋上展望台で再会する約束をかわす。多忙な日々、紆余曲折をへて、その日を迎える。待ち合わせに気持ちが高揚する余り…!!!すれ違い、誤解、相手を思いすべてを話さないことが見るものの心を打つ。そして…あらん限りの涙を流し、大いに感動してしまう名作。ラブストーリーファン、必見の作品です。*******************もともとは「邂逅」という白黒映画作品で、これはケーリー・グラントとデボラ・カーでハリウッドでリメイクし大ヒットした。私は、テレビで何度か見て、DVDも買い、後年、ウォーレン・ベイティとアネット・ベニングで再リメイクされた時は映画館に見に行った。この再リメイク作品も良かった。また、メグ・ライアンとトム・ハンクスの>「めぐり逢えたら」という作品にこの「めぐり逢い」フリーク(大ファン)が登場し、その素晴らしさを表現しています。お薦め度(制作年度)「めぐり逢い」(1957年)★★★★★(100%)「めぐり逢い」(1994年)★★★★(77%)「めぐり逢えたら」★★★☆(70%)
2007.05.31
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毎週、木曜日はお薦め映画を掲載しようと思っています。本当は『チップス先生、さようなら』というピーター・オトゥール主演の学園物をお薦めしたかったのですが、DVDで出ていません。見ることが出来ないものを紹介しても仕方ないので、文部省推薦だったかどうか、さだかではないですが、そんな作品を紹介します。それは、約30年前に公開された作品『聖職の碑』です。これは、新田次郎さん原作の学校行事で登山するが、遭難してしまうお話です。皆が助かるかどうかはご覧いただくとして、当時、とても感動した思いがあります。暗い映画館の中で、集中して見て、大スクリーンに引き込まれ、学生だった私は大いに泣きました。先生と生徒たちの絆に、自然の猛威に、荘厳さに畏敬の念もいだき、見終わったときはやや放心状態でした。さて、監督は森谷司郎さんで、黒澤明監督の助監督をしたのち、監督となり「日本沈没」「八甲田山」「動乱」「海峡」といった傑作があります。主演は鶴田浩二さんですが、三浦友和さんのシーンには強烈な印象があります。出来るなら、学校で、講堂・体育館などで、16mmでもいいから映画として見て欲しいと思います。余談ですが、原作者新田次郎さんは当時とても好きな作家でいくつか本も読みました。真摯で骨太な印象があります。彼は、またベストセラー「国家の品格」の著者の藤原正彦さんの父であります。お薦め度(制作年度)「チップス先生、さようなら」(1969年)★★★★★(100%)「聖職の碑」)★★★★★(100%)
2007.05.24
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本当はこの作品を一番最初に紹介しようと思っていた。とっても素晴らしい作品だから。でも、私のすべてといえる”ロッキー”の『ロッキー・ザーファイナル』をみて感動してしまったものだから、二の次になってしまいました。 * * * * * * 『プリティウーマン』はとっても含蓄の在る作品です。初めて見たときは大感激・大感動でしびれました。なんてたってゴージャス!パーティに飽きたセレブが立ちんぼの売春婦をペントハウスに連れ帰り一週間過ごすという話。陳腐な内容をディズニーが洗練し、売出し中の新人女優と二枚目スターでみごとな作品にした。ジュリア・ロバーツはこの作品でスターになり、『ミスティック・ピザ』『ペリカン文書』『陰謀のセオリー』『ノッティングヒルの恋人』ののち『エリン・ブロコビッチ』でアカデミー賞を受賞しました。リチャード・ギアは『アメリカン・ジゴロ』で売れ、『愛と青春の旅立ち』『トゥルーナイト』『シカゴ』といい作品があります。ただ、同じタッグを組んだ『プリティ・ブライド』は駄作なので見ないほうがいいでしょう。 * * * * * * この作品、初めて見たときは感動のラブ・ストーリーだと思って見てました。涙・涙・涙の大感激!”♪プリィウーマン~”の楽曲に乗せられ、ゴージャスさに圧倒され、ジェットヘリ(かな)に乗ってオペラを見に行くすごさが最高でした。何度も同じ作品をみない私ですが、数年後、ビデオで見る機会がありました。なぜ、ジェットに乗ってオペラを見に行くのかがわかりました。ロスにはオペラ劇場がなく、近くのサンフランシスコまで飛んだのですね~、ゴージャス!それから、再びこの作品を見直したのは助演でオペラの舞台を踏んだあと。ガ~ンと衝撃が走りました。なんと、シスコで二人が見ていたオペラは『椿姫』だったのです。それはブルジョワ相手の高級娼婦と金持ちのボンボンの悲恋の恋物語。金持ちに恋した娼婦の話を金持ちにエスコートされた娼婦が見て涙していたのでした。それだけではない、”♪プリティウーマン~”と同じくらいBGMとして流れていたのは、『椿姫』の曲なのです。ラストもこの『椿姫』の曲がオーバーラップして流れてきます。これがわかったときの感動。人生の経験を積んでいけばいろいろと発見はあるものです。若くして見た作品は若さゆえの感動はあります。でも、見落としや気づかなかった点に気づきその作品の奥行きの深さを知ることもあります。良い作品は見直すのも良いかもしれません。お薦め度「プリティウーマン」★★★★★(100%)「ミスティック・ピザ」★★★☆(75%)「ペリカン文書」 ★★★★(80%)「陰謀のセオリー」★★★★(80%)「ノッティングヒルの恋人」★★★★☆(90%)「エリン・ブロコビッチ」★★★★(80%)「アメリカン・ジゴロ」★★★★(80%)「愛と青春の旅立ち」★★★★★(100%)「トゥルーナイト」 ★★★★★(100%)「シカゴ」★★★★(80%)「プリティ・ブライド」★★★(60%)
2007.05.17
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