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「俳優・穂高稔さん死去 享年94」の記事何気にネットを開くと目に入った。クリックして見る。令和3年11月23日に心不全により永眠とのこと。ご冥福をお祈りいたします。思い起こせば、上京して入った俳協俳優養成所。35年も前の話だから、先生はアラ還だったんだな。地方出身者である先生は話法を教えていた。関西地方からの癖の強い言葉をしゃべる私を含む三人は大いにしごかれた。どのようなご指導だったかは記憶にないけれど、相当厳しかったことだけは体感として残っている。東京育ちの東京なまり(”ヒ”と”シ”が同じになるなど)はありながらも標準語をきれいに話せる優等生とはおおきくかけ離れ、三人はしゃべれば直され、繰り返し言わされ、直っていなければなんども言い直させられた。半年もすると一人は登校拒否にてこの授業は欠席となり、一人はなまりが直らないまま悪戦苦闘。かくいう私も悪戦苦闘して、ついには関西弁なのか標準語なのか、言葉のアクセント、イントネーションが混濁して訳が分からなくなってしまっていた。それでも俳優になることを夢見て、毎週のレッスンに通った。あまりのきびしさに我々劣等生はもとよりそのほかの生徒にもあまり好かれてはいなかったように思う。一年間のきびしいご指導の最後のクラス。これまでの感想を述べられ、「よくがんばりましたね」と腕時計をいただいたことが忘れられない。穂高先生は応援してくれていたんだ、と思った。その後、何がどうしたのか相手が関西弁でないと関西弁が話せないという変な状況をくぐりぬけ、普段の会話は標準語で話しているので、関西出身者だとわかると周りの人は皆、一様に驚く。これは穂高稔先生のご指導のたまものだと感謝している。穂高稔先生、ありがとうございました。
2021.12.01
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いつものように通勤電車に乗った。今日は、木曜日、たまたま乗客が少なかったのか、運よく座ることができた。総武線であるが、中野駅から東西線直通の乗り入れ電車である。スマホでモンスターハンターライダーズというゲームをしながら、徐々に増える乗客の足元が視線に入った。斜め向かいに立ったのはパンプスを履いた女性だ。キャリア・ウーマンかな。キャリア・ウーマンなんて現在では死語なのかと思えるので、普通にOLとしたほうがいいだろうか。さて、ゲーム、モンスターハンターライダーズはオート周回機能で設定すれば、自動でバトルを繰り返してくれる。タップして目を閉じ、時々チェックを繰り返した。ふと何気なく斜め向かいに立っているOLのバッグに目がいった。“あっ”。バッグの持ち手にマタニティマークが吊り下げられていた。次の瞬間にはOLの腕を軽くトントンしていた。私が立ち上がると、OLは小声で「すみません」と言って入れ替わった。早稲田駅あたりだったろうか。ゴトゴト、ゴトゴトン。いくつか駅をやり過ごし、竹橋を過ぎ、OLの面前に立ち続けていると気に病むかな、という思いがちらりとした。しかし、降りる予定もない駅で途中下車するのも変だと思い、移動せず立ちつづけた。ひょっとするとOLは大手町で降りるかもしれない、その次の日本橋駅で乗り換える私は残ることになる。気づまりか?もし、OLが下りたら、なんと声を掛けたらよいのか?“お大事に”。いや、違う。“お気をつけて”、かな。大手町駅に着くと、OLは立ち上がった。目が合った。目礼だけしてくれたように思った。私が「お気をつけて」といった一言は聞こえただろうか。OLがいなくなった席に私は座った。そして、日本橋駅で降りた。妊婦が、毎日大手町までの通勤は大変だろう。マタニティマークにどれだけの人が気づくのか。子を持つ親でないとマタニティマークは認識していないだろう。そして、マタニティマークに気付いた人がみな気遣いできるとは限らない。普及はしていても知らない人がまだまだいるように思える。さらなる周知が必要な気がした。マタニティマークについて 厚生労働省
2021.06.17
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昨日の記事らしいが、「ネットで故人の声を聴け」とありこの「90歳ブロガーが書き残した孤独と自由と長寿観」の記事まがりなりにもブログを書いているので、読んでみた。うむ。といった感じか。でも、読んでみて、良かった。このブログで紹介したいと思った。画像を載せてとも思ったけれど、著作権になるのか、権利を鑑みて、やめて紹介だけにとどめる。たどっていけば、たどり着けるけれど「さっちゃんのお気楽ブログ」「さっちゃんのお気楽ブログ2」とある。フランス映画で92歳で尊厳死を選んだパリジェンヌの実話を映画にしたものがありました。「92歳のパリジェンヌ」こちらも良ければ、一読ください。
2021.01.28
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【ネタバレ注意】「はじまりへの旅」を見て、ずっと考えてた。感じていた。人を理解する、思いやることの難しさ。みんな、自分が正しいと思っている。みんな、自分がやりたいことをやりたいと願っている。生き方も生活様式も死に様も。自死した妻の葬儀をめぐって、夫と義父が対立する。妻の葬儀はカトリックの教会。妻は仏教徒。棺に入れられてそのまま葬られるよりも、火葬されてトイレに流してほしいと遺言にあった。死に及んで悲しむよりは盛大に祝って送ってくれと。それゆえ夫は真赤ないでたちで葬儀に参列する。(カズ・レーサーか!(笑))妻のことを何も知らない牧師に弔辞されるより、妻をよく知る夫が話すと。義父によって警備員から締め出しをくらうけれど。俗世とは切り離れた人里離れた山、山奥で狩猟しながら自給自足の生活を営んでいた。子供達には本と山でのトレーニングを。心身ともに鍛えていた。その子供が外界と接することによって父に反逆し義父母と暮らすと抜け駆けした。それは次男。長男は大学進学で名門大学をいくつも合格していた。それは亡き母の計らいであった。父は自身の教育方法に家族設計に迷いを感じる。そして、子供たちを義父母に託す。義父と父。相手の考え方、生き方を受け入れられない者同士。いがみ合ってはいるものの、お互いを尊重している。それが今の時代なのかもしれない。考えたというのは、思想や生き方や幸福論が違っていても、いがみ合ってはいても、相手を尊重しているという点だ。ところが、今の世の中は逆だ。相手を尊重しない人が幅をきかせている。自分たちが損をしているとばかりに他者を棄損し、自らの利益を上げようとする。かれらは絶対、謝らない。EUを離脱したヨーロッパの国。人身を拘束し、海洋進出をはかるアジアの国。聖戦の名のもとにテロを繰り広げるアジアの組織。他国に圧力ばかりかけ人種差別を増大させた世界一の経済大国。権力を乱用し役人に圧力をかけ真相を明らかにしない某国の政権。これらが民意のよって選ばれているという恐ろしさ。かつてヨーロッパに誕生し、世界を戦争に巻き込んだ政党も民意で選ばれていたことを忘れてはならない。映画を離れ、そんなことを考えていた。
2020.05.19
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