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朝起きるとあまりの気持ちよさに、今日もついバイクに乗って研修に向かってしまった。場所は埼玉県は狭山市の方だから、首都高→外環→関越→圏央道…。約1時間30分(休憩含む)のプチツーリング気分で大変に気持ちよかった。途中サービスエリアでギョーザマンとアイスティで胃を満たす。ネクタイ姿でバイク…は、僕だけだった(笑)。最近の個人的な研究課題はサービスエリアの運営だ。僕だったらこうやって運営する…というのをまとめている最中だ。サービスエリアはまだまだ色々な可能性を秘めている。高い高速代を考えると、まだまだ貧弱なサービスであり、使い勝手が悪い。(お金はかかっているが…)特にGWやお盆、年末年始…などのピークに弱い。弱すぎる。仕事柄、ともてじれったい衝動に駆られる事がある。けれど、これで許されてきてしまったから、なかなか進化しない。サービスエリアは高速道路にある商業施設、サービス施設で、完全にクローズドマーケットで、独占状態である。ここに寄るしかないから、美味しいと言えばあまりにも美味しい商売だ。その分、そこできるサービスには驚くほど多くの可能性が広がっている。視点を変えれば、全国にまたがる超巨大な商業施設とも言える。レジャー施設でもよい。自動車王国日本の高速道路やその周辺は、なんとも複雑でヘンな構造だからなかなか前進しない。国民に<おんぶにだっこに肩車商法>だったから、これから進歩の余白が膨大にある。高速道路の借金は高速道路で返済する。そのためには、他業種に学ぶしかない。巨大テーマパークが徐々に再生されつつある。次のターゲットはサービスエリアだ!
2004/04/30
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TDLツアーを終えて自宅に戻るとすでにAM2:00だった。報告のメールを作成し風呂に入って寝る。今日は9:00開始のある企業の新入社員の研修があるので、気力で何とか7:00に起きる。さっそくホンダのフォーサイト250にまたがり都心に向かう。一ヶ月に渡る厳しい新入社員研修の最終日を担当させて頂いた。内定者時代にも会っているから、果たして、学生から社会人へとどんな風に変わっているのか?大変興味があった。久しぶりに再会してみて、「凄いな!」が第一印象だった。若々しさは残しながらも、見事に社会人モードになっていた。聞けば、かなり厳しい研修が続いた様子で、泣き出したり、合宿所から逃げたい衝動にもかられたらしい。昨今においては、そうした教育は珍しいとも思うが、同時に古き良き…を感じた。苦しく辛い期間を仲間と共に励ましならが乗り越えた素晴らしいチームワークと充実感がみなぎっていた。実は、学生時代の経験を除けば、社会に出てチームワークをビシッと指導する企業は少ない。かけ声としは「チームワークが大事だ!」と言いながらも…である。そう考えると「手抜きなし」で素晴らしいなと。僕の研修の内容はさておき、強調したことは、「3年以上続けることを前提に立って参加してください…」ということだ。嫌になったらすぐに辞めてしまうのであれば問題はない…かもしれない。続けることが前提だから、色々と起きる。辞めたくなる理由はそれこそ100くらい出てくるかもしれない。学校時代は「4年制」とか「3年制」とかで、何しろ卒業というゴールがあった。ところが、社会に出るとある意味で「出入り自由」である。ゴールも何もない。大きなゴールも小さな目標も自分で決めるしかない。「私はもう目標を達成したから…」と言ってしまえば、誰も何も言えないし…。言い訳は思う存分できる環境にある。レールっぽいものが無くなったところからもう一人の自分との戦いが始めるわけで…。実際の仕事でも、企画から関わったりの仕事は優に3年以上かかるものがたくさんある。経験を重ねると長いレンジの仕事が来るようになる。(チャンス到来とも言える)その時に3年は踏ん張れるだけの経験をしておかないと、途中で息切れする。(沢山の問題を前に、嫌になってしまう)周囲を見渡して気がつくことはどうやら<3年の壁>が立ちはだかるようだ。仕事につくと誰もが多かれ少なかれ「続けようか辞めようか?」の間を行ったり来たり…だ。多分、これは20~30年くらい…働く限り続くのかもしれない。だから仕事の続け方や取り組み方、仲間との付き合い方…は、もう勉強すべき大事な分野ですよ…。そんなことをお話した。明日からは皆さん全国の拠点に分かれて行く。そのせいか、最後の感想では、メンバーに向けてのメッセージが多かった。それをみていて、「仲間っていいなぁ」と思った。仲間がいるといないとでは持久力に差が出やすいと思う。学生時代の同級生も大事だが、仕事仲間は社会生活においてとても重要である。たまに会う外部ブレーンはさておき、常に一緒に仕事をする仲間が仕事の内容と将来を大きく左右する。僕の業界でもすぐに辞めてしまう<渡り鳥型>の人たちをみていると、仲間がいない…ことに気がつく。仲間も「そり合わない…」としてしまう。うまくいったりケンカしたり仲直り…を含めて仲間なのだから、これまた3年間くらい付き合ってみないとわからない。(仕事も同じような面がある)そのうちに、自分が悪かったこと、勉強不足だったこと、こうやって伝えればよかった…、仲直りの仕方…全員でやり遂げてうれしかったこと…それで吐くまで飲んだり…などなど、膨大な経験とノウハウが手に入る。そういう3年間をしっかり過ごしておいて欲しいと願うばかりだ。まずは「3年の壁」をやっつけろ!と。
2004/04/29
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あいにくの雨と風の中、恒例になったTDLツアーに同行させて頂いた。悪天候の時にしか体験できないこともあるので、それはそれで楽しみだった。一番の驚きは、これほどの雨と風でもゲストがいること、だ。普通、これほどの雨風の日には「今日は行くのをやめた」となりそうだが、TDLでは、「チャンス!空いている…」とばかりにゲストが来場するのだから恐れ入る。もちろんお客さまに対して…。東西線が徐行運転するほどの暴風雨の中、改めて驚く事は、風で舞ってくるものは<落ち葉>しかない、ということである。あれほど巨大なパークでありながら、他の何も舞って来ないのである。他の施設だったら、仮設の看板だらけだから、相当、色々なものが飛び交って危ない目に合うことがある。これは街中でも同様ではないか。ところがTDLでは何か飛んできてぶつかる…ということは一切なかった。ツアーに参加した皆さん一同、その<安全性の高さ>に感動した。それに何かが風で押されて動いてきたり、流されてきたり…もない。スタッフの皆さんは平然と、淡々と運営サービスをしている。この辺に<王者の風格>を感じた。やるべきことはすでにしっかり手を打ってあるから慌てる事もない。それどころか、暴風雨の中で立っているスタッフの皆さんには、普段と対して変わらない多少の笑顔があった。これでスタッフの人たちが責任者のゲキの元にアレを片付けたり、コレを動かしたり…していると慌しくてやはり不快になるところだ。こうしたイレギュラー時にこそ、何かしらの<差>がハッキリと体験できる。夜19:00過ぎに雨が上がる。本当のショーはここからで、あれほど一面落ち葉で埋め尽くされたパークの地面があれよあれよと言う間にきれいになっていく…。おまけに、帰る頃には全て乾いていた。お客さんの人数は少数なのに、きちんといつも通りのでTDLに戻していく…。<魔法>への執念はいささかも衰えることを知らない様子で、なんだかとてもうれしかった。
2004/04/27
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ディズニーランドとユニバーサルスタジオ。職業柄「どっちが凄いんですか?」とかとかく「vs」系の質問を多く受ける。こういうのは好みの問題で、第三者が勝敗をつけても仕方がない。入場者数や収益などは公表数字をみればすぐにわかることで、事業採算性から見れば、圧倒的にディズニーランドに軍配があがる。なのであまり面白い質問ではない。「違い」に焦点をあてると、面白みが増してくる。どちらかと言えば、ユニバーサルスタジオの方が徹底した<映画パーク>である。ジョーズからジェラシックパークやスパイダーマン…と大ヒット映画のアトラクションのオンパレードである。映画で見たあのシーンの中に自分も入り込める楽しさがある。では、ディズニーランドは?というと、冷静に見渡せば、意外に映画パークではない。ニューオリンズがあったり、ジャングルやアメリカ川にミッキーの家…。どちらかと言えばディズニーさんが考えた創造の世界である。別にディズニー映画の舞台の再現ではない。けれど、そこにパレードやショーで映画の主人公が出てくると大変に盛り上がる。環境に見事にマッチする。そういう意味では巨大なステージみたいなものかもしれない。アトラクションも別に映画を再現した系は少ない。近年では逆で、「ホーンテッド・マンション」など、ディズニーランドのアトラクションが映画になってしまう。映画「パイレーツ・オブ・ザ・カリビアン」も「カリブの海賊」の映画版である。そう考えると何とも不思議なパークである。ディズニーさんの好みで造ったのだから、「こうだ!」という定義を強引につけること自体無理があるのかもしれない。自分の欲しかったものを忠実に造って、そこで毎朝、眺めたり遊んだりしていたらしいから、そういう所なんでしょうね。ということで、映画の主人公が住むパークとディズニーさんが住んでいるパーク…というのが僕の見解です…と、おこたえした。
2004/04/26
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昨日の午後に、幹部の皆さんへのスタッフの皆さんによる「トレーニング中間報告」と題してのプレゼンがあった。直接指導に当たった僕らは観覧しているのみだから、何とも「まな板の上の鯉状態」だった。テーマは大きく3つで、●トレーニングで教わったことをどのように理解したか?●それを受けて作成しているマニュアルの中間報告●そして、ロールプレイングの実演…の3部構成である。そのため、この一週間は毎日2hくらい、準備や練習の時間に当てていた。メインはやはり「ロールプレイングの実演」で、教室で教わったことをお客さん役とスタッフ役とに別れて本番さながらに実演して見せるのは、かなり勇気のいること。当日は、午前中のクラスの時間も緊張のあまり顔面が蒼白気味なスタッフもいたほど、皆さん真剣だった。彼らの意識は完全に「プレゼン」ではなく「試験」を受けている様子だった。結果から言えば、皆さん一生懸命で勇気がほとばしっていて素晴らしい出来だった。その甲斐あってか、幹部の方々からたくさんのお褒めの言葉を頂いた。日系企業の方々だから人によっては「こりゃ日本の方がヤバイなぁ」と。「そのうち抜かれるじゃなくて、もう抜かれるのかも?」と。そういう幹部のフィードバックを聞いている時にスタッフの方をチラッと覗くと…、ホッとして湯上りのような表情の人、興奮冷めやらない人、それに、緊張感から解放されてか、泣き出す人、思ったほどうまくできなくて泣いている人、…と様々である。慣れない日系企業に入社してからの毎日はきっと不安と戸惑いと緊張の連続だったに違いない。そんな彼女たち彼らを見ていて、最近「泣けるほどの仕事をしただろうか?」と、ちょっとの間考えてしまった。頑張っているつもりではあるが…。うれしくても悔しくても、素直に泣けるスタッフの皆さんがなんだかとても羨ましい存在に見えてきた。いつ頃からか、冷静でクールに装うのが身についてきたんだっけな?…なんてことを考えてしまった。
2004/04/24
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今日は指導に当たっているスタッフの皆さんから「カラオケに行こう!」と誘われ、ちょっとだけ顔を出した。カラオケボックスはあの「ビック・○コー」である。このカラオケも上海に限らず世界中に広まり<レジャー>の仲間入りを果たした世紀の大発明である。もちろん日本発!しかも「カラオケ」という単語までそのまま輸出してる。これで世界中で数億人、数十億人の人たちが楽しんでいるのだから、大変なものである。レジャー産業的には大革命級の出来事である。これほど国境を越えて受け入れられたものってあるのかな?と。ノリは日本と全く同じで、なんと日本語の曲も数百曲用意されている。歌いだすと、なんだかんだいってもアジアは唄でつながっているな、と感じる瞬間である。お互いに知っている唄が結構あって、中国語と日本語で唄ったりでおもしろかった。「所長も唄って!」ときたので、ここはひとつ泣く子も黙る起きて破りの十八番、<ラブストーリーは突然に>を熱唱する…つもりだった。(東京ラブストーリーの主題歌)でもキーが合わないのなんのって…(笑)。スタッフの皆さんも最初は手拍子だったけど、途中で「ヘタだ!」と正直な反応…。歯に衣着せぬ素敵な仲間たちだった(笑)。その後、上海家庭料理の店に。この家庭料理…というのがポイントで、中華料理の割りにちょっと薄味系で大変美味しかった。ここでも特に通訳さんが同席しているわけではないので、ちょっとしかできない中国語と英語のチャンポン会話。しかし、これがなんとも笑えて楽しい。常に笑いが起きる。結局話していることと言えば、「スタッフの中で一番好きな女の子は誰?」「ええー言うのぉ~!」「所長は僕の好きな人は誰だと思うの?」「うーん、○○君?」「ギャー違う違う!」…などなど、他愛もないことばかりだ。それと写真が大好き。皆、本当の彼氏彼女の写真を見せてくれる。それは手帳に張ってある<プリクラ>とケータイの<壁紙>だから、これまた日本の文化の影響力は大変なものだなと。それと<着メロ>も。彼氏からかかってくる時のメロディが違う。すっかり定着している。これらはもうすっかりアジアン文化になっているのだろう。現地での日系企業進出と活躍うんぬん…の特集記事をよく目にする。そこには「成功の要因は○○と○○」と、ビジネス用語の中だけで書かれているものが多い。そういう視点だけに固定してしまえば確かにそうかなと思うが、その背景には日本の若い人たちの文化の輸出という膨大な下地があってのことである、という視点が抜けている。その下地が日系企業の仕事のしやすさとなり、商品への親しみやすさに影響を与えているのである。もし、これらがなかったら…そうとう大変だろうな、と思う。90年代の江沢民氏主導の反日教育の徹底も、ジャパニーズポップスの流入は止める事ができなかった。日中関係に限らず、世界各国の関わりの中でこうした文化の部分クローズアップされることはまだまだ少ない。国家予算の中で最も予算が少ない分野、または対象外の分野が最も成果をあげているのだから、お金の使い方の道は大変に深い。現実の世界では結局のところ、経済学者でも説明できないような展開がいくつもある。(後で整理することはできる)ビジネス書にも、中国で進出のノウハウがたくさんあるが、単独で成功したものなどはないはず。最近、人気のある日本流のラーメン屋さんだって、企業努力だけではとても成功できなかった。ドラマやマンガ、アニメや雑誌の下地があってこそ、である。(食べるシーンを散々見て育ったから)日本の自動車への憧れにしても、ドラマやマンガの力が大きいことがよくわかった。これを広告代理店がリサーチすると、そういう結果が抜けてしまう。CMや広告の手柄になってしまうから恐ろしい。これからの予算の使い方として、「CM&広告半分、マンガ&ドラマに半分」になってもおかしくないのに…。ここから先の話として、さらに積極的にアジア進出をするには、こうしたソフト産業とのジョイントが不可欠である。かつての<四畳半ビジネス>が、今や世界の先頭に踊り出た。(別に6畳でも8畳でもいいが…)難しい論点はさておき、結果として、好きな事をやっていた人々の仕事や作品が世界に受け入れられて、そのお陰で大企業や日本を助けているのだから、個人や仲間の力って凄い!逆に無理してやったものは…!?苦戦しますね(笑)。
2004/04/23
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成田空港の平日の夕方から夜にかけてのロビーは、比較的空いている時間帯とは言え、ビジネスマン以外の海外旅行者が目についた。まぁバブルの全盛期と比較してどうの…はわからないが、20代の若い人たちの海外旅行者がそれぞれの目的地に飛び立っていった。GW前の平日に…と、思うと、皆、好きな事に使うお金はしっかりもっているんだなぁ、と。ただ、相変わらず、日本に来る外国人旅行者より、海外に旅行する日本人に方が圧倒的に多いので、これは相当な<貿易赤字>である。ましてや、日本人の場合、海外でもお金を使う。金額に換算すると約10倍近い赤字だろう。逆の見方をすれば、諸外国に対して「海外旅行で儲けさせてあげているでしょう」と、堂々と言える。農作物や工業機械の輸出入で「貿易赤字だ黒字だ」のやりとりからすれば、こちらは他の追従を許さないくらい諸外国に恩恵をばら撒いている。誰にも文句は言わせないし、言えない。しかも、物の売買ではなく、人間の移動だからインパクトは大きい。たとえ赤字であっても良いこともある。日本人が行く所は栄えるから、建前上は日本に対して文句ばかり並べる諸外国でも、実際には「Welcome」になってしまう。だからどの国も<A面とB面>がある。直接人間が行ってお金を使う、つまり運んでいるようなものだから、その影響力は凄い。海外旅行の凄いところは、日本人が直接行くのだから、当然、現地のサービスも日本化していく。看板やパンフレットにも<ひらがな>や<漢字><カタカナ>が登場するようになる。比較的、値段の高いお店ではそうなる。マスコミを通じてのコメントは日本人が大勢やってきて…「うるさい」とか「気持ち悪い」などの悪口を言うことが、今や目の前にいる日本人旅行者に面と向かってそんな暴言を吐ける国は少なくなってきた。上海でも韓国のタレントは人気があるが、旅行者としてはやはり日本人が人気である。(好き嫌いは別として)でも、それで皆少しは日本のことを勉強するようになる。それがきっかけとなって、少しずつ文化が輸出されるようになるから、旅行者の果たす役割は国にとっても大変大きいはず。上海のタクシーの運転手さんでも「ありがとうございます」と声をかけてくれる人が出てきた。これは大変な進歩である。特に、日本の若者の文化の影響力は凄い。上海の最新のオフィスビル郡から出てくるOLさんたちのルックスをみていると本当にそう思う。(着ているもの、持ち物、アクセサリーなど)どんなに反日教育をしてみても、<あこがれ>や<かわいい>の価値観までは奪えないということだろう。政府が長年に渡ってやってきた数々のODAやら援助活動はなかなか日の目を見ないが、マンガやアニメ、JJやnonnoが輸出されたりコピーされるとこちらは一気に広がる。(雑誌そのもののクオリティも高いので)凄まじいパワーだ。日本人が自ら「いいな」「好きだな」と思っているものがどんどん輸出された方がいいのかな、と。肩肘張って「わが社のビジネスは…」ばかりが商売ではない。勝手に真似される文化こそ、21世紀の日本の可能性を広げていく。少なくとも、海外旅行では貿易赤字でも、文化の貿易は黒字…だと思う。(きちんとした測定は難しいが、真似がそれを現している)夕方、スタバで珈琲を飲みながら、帰宅する人々を横目にそんなことを考えた。しかし、そうなると、多少景気が上向きつつあっても、国内のレジャー関連施設に巡ってくる確立は海外よりも後回しになるのかもしれない。こちらに海外のお客さんと呼ぶのに<上海出張所><上海オフィス>くらいでは効き目がない。ポスターやパンフレットなんかも、○○県観光協会が作成するのでなく、ここはひとつ思い切って、ananの編集部の人たちにでも発注してはどうだろうか?(真面目な話)日本のガイドブックもしかり。真面目過ぎるかも?もう女性誌のノリ全開の物を作成して頂きたい。街中で「ようこそ日本へ」のキャンペーンをやる時もピカチュウにも来てもらう…。それが観光立国への近道だったりして…。
2004/04/21
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この11年間、コンサルでお邪魔していた企業、団体には、たいてい1人は<出島>みたいな人がいた。ようするに、外部との交流を積極的に図ろうとする人のこと。どちらかと言えば、「黒字で困っている…」という所のお手伝いは少ない。(最近、ある超優良企業のお手伝いをさせて頂くようになったが…)ほとんどが、「このままではヤバイ!」の傾向にある所である。けれど、そうした企業や施設は外部から見ると「半鎖国状態」にある、ことが多い。なんでもかんでも内製化してコスト削減に走るが、結局はうまくいかない。コストは削減できても、人を楽しませる技術はどんなに社内を見渡してもあるものではない。あっても長持ちしない。「いや自分たちで何とか頑張ります」の掛け声はいいが、ダメだった時にどのように責任を取るのか?をセットで手を挙げなかればならない。(政治もそうですね)経験値からいって、年間で50万人くらいまでの集客ならなんとかなるかもしれないが、それ以上になると、お客さんの嗜好を理解した人がいる事自体まれである。江戸時代のように、実は世界でも最も裕福状態なら話は別だが、貧しい時にやるものではない。どんどん遅れてしまう。すでに一周遅れになっているのに気がつかない場合もあるから怖い。そんな鎖国的風土の中でも、気がつくいている人はいて、一人出島を作って、必死に外部からの情報を取り入れているのである。僕の知り合いでは、最近ではKさんとMさんである。<出島運営部長>という肩書きを進呈したくなるような活動である。こういう人たちがいざ本当にまずい展開になった時に、「7人のサムライ」をサッと集めてなんとかしてくれる…かもしれない。日本も出島がなかったら…どこかの国の植民地になっていたかもしれない。色んな業者さんが出入りしている企業は活気がある。最新でユニークな情報が飛び交うからである。それで意見をぶつけ合ったり事例を教えてもらったり…そういうのを楽しめるようになればよい。理想は社内に<サロン>のような溜り場があったら素敵だ。Iモードの生みの親である松永真理さんは、ドコモに移るとすぐにこのサロンを作った。言い換えればIモードはこのサロンが生み出したようなものである。会議だけに呼びつけておいて、終了したら「それでは後日の連絡をお待ちしております」では、楽しいソフトは生まれない。会議が終わったらタップリ雑談して、意見をぶつけたり拾ったり…そういう社風があれば未来は明るい。「そう言えばこんなのもあるよ…」とお金では買えないような情報やアイデアが拾えるかもしれない。サロンを作るのにかかる費用はすぐに回収できるから心配しなくて良い。ただし、サロンだけ作ってもダメで、ちゃんと気さくに「雑談できる」社員が必要なのは言うまでもない。「忙しいから、私はこれで…」と機会を活かせないようではソフト産業では辛いものがある。また「議事録は私が…」もいらない。人気のある施設の特徴を大雑把に言えば、通っている業者さんも従業員さんもファンになってしまう、ことだ。これが最大のバロメーターである。よく従業員や出入り業者を利用して宣伝活動をしてもらおう…という展開を図るが、うまくいかない。好きでもない施設を真剣に宣伝する人はいない。ファンにしてしまえば勝手に宣伝してくれるし、勝手に遊びに来てくれる。もちろんお金を払ってお客として来てくれるのだからこんなにありがたい事はない。しかも友人知人を連れて…。…ということで、最大の宣伝は<雰囲気>や<社風>ということになる。オフィスにも人が集まるような会社はやはり人を集める施設運営がうまい。
2004/04/20
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ついに…やってしまった!まさにそういう瞬間を体験した日だった。昨晩、愛知県での仕事を終えて、次の仕事先での研修のために名古屋駅から<のぞみ>に飛び乗った。ギリギリだったので、安堵感からこれまた爆睡してしまった。なんだかんだで23:00過ぎに福岡は天神に到着。せっかくの福岡だからと<一風堂>でラーメン&ギョーザ&生ビールのフルコースを満喫した。安くて小奇麗なお気に入りの<ホテル・プルミエ>にチェックイン。翌日の予習をして、寝る…。朝はゆっくり朝食を頂く。ホテルをチェックアウトして、腹ごなしを兼ねつつ天神の街を探索する。「いい街だなぁ」などとのん気なおやじ。(ここまでは)研修の開始時刻の40分くらい前になったので、会場に顔を出す。「お元気ですかぁぁぁ!」と声をかけようと意気込んで入ろうとすると、僕を見つけたスタッフがとてもビックリした表情で「あら先生!今日は旅行か何かですか?」と、残酷なまでに爽やかで素敵な笑顔で質問してくる。「旅行?うん、まぁ旅行を兼ねた研修って感じかな(笑)」と少し不吉感を感じながら返すと、「いいですねぇ。ところでどちらの研修ですか?」「????」(不吉過ぎる予感が走る)「どこって…?もちろん…」と言おうとすると、「ああ!先生!今日は札幌のはずでしょう!なんで福岡にいるんですか?」とあくまでも素敵な笑顔だけど聞きたくなかったお言葉が返ってきた。「ささささっぽろ????」「そうですよ。今日は札幌の日ですよぉぉぉ!」そこから先はよく聞こえなかった。久しぶりに、「そろそろ夢から覚めて起きるのかな?」と思った。けれど、待てども待てども一向に夢から覚める気配がない。やがて目の前に白い世界がやってきた。力石と戦ったあとのジョーの心境だった。(まだ、何もしていないのに…)それから心中では…もう誰も話しかけないでくれ…だいたい何で研修をやるようになったんだ?いつからそういう仕事を選んだ?元々は運営コンサルじゃなかったのか?だからスケジュールの入れすぎは嫌だと言ったんだ…などなど果てしない自問自答が始まった。しばらくすると、「先生、取り合えずオフィスの方へどうぞ」と。しぶしぶオフィスに入る。珈琲が出てくる。次から次へとスタッフの皆さんが「先生、大変でしたね」「気を落とさないでください。人間誰でも…」「お菓子どうですか?」苦笑いでこたえながらも、心はそこにない。すぐに担当者の方々に連絡をしたり、メールしたり…。完全にスケジュールの勘違いなのでひたすら謝ることしかできなかった。たった一人の行動違いが及ぼす関係者の皆さんへの迷惑、被害の大きさに改めてビックリする。当たり前の話かもしれないが、時間も色んな人々と連動していて、自分だけの時間ではないんだなぁと、実感した。本当に。今日は直接的な被害を与えてしまったから、そのことを実感できたのかもしれない。普段の小さな時間ミスは、このような形ではなかなか現れてこないから、実感としてとよくわかっていなかった。いずれにしろ、大変申し訳ないことをした。一通りの連絡を済ますと、いつまでもそこにいても仕方ないので、失礼した。出てすぐに見つけたオープンカフェでアイスコーヒーを飲みながら、改めて「どうフォローするのか?」を考えた。けれどあまりいい案が浮かばない。(動揺があって…)ふと前を見ると、とても大きな書店が目に入った。普段と違ってワラをもすがる気持ちでビジネス書のコーナーにまっしぐら。そこでいつもの大好きな本を見つける。別に「クレーム対処法」とか本ではない。単純に好きな本だった。出張の度に買ってしまうから、実は自宅やオフィスに5冊くらいある。それでもそんなことはかまってられない。その本を読みながら多少冷静さを取り戻しつつ福岡空港から羽田に。別にまだ何も解決していないけど、精神的には、大好きな本のお陰で少し落ち着いてきた。ということで、今日ははスケジュール管理の勉強の再出発の日となりました。
2004/04/19
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ディズニーランドで教わってよかったと思うことが多々ある。開業の前後はたくさんの米国のディズニーの人々が指導に来日していた。当時の日本のレベルから考えると、全てが「そこまでやるの?」だった。「もったいない」とか「いくらなんでも…」などなど、裏では愚痴ったものだ。身だしなみでも遅刻でも清掃でも、何しろ妥協を許してくれなかった。アメリカ人=だらしない…みたいなイメージを抱いていた僕にとっては全くの予想外の厳しさだった。開演前の清掃ひとつとっても、「準備できました」と報告すると、すぐに見に来る。「これじゃゲストは迎えられない。やり直し。あと15分でね」などなど。「こんな小さい汚れはゲストが気づくわけないでしょう?」「普通、このくらいの汚れはあるものだ」と心の中では何度も罵っし、時には訴えた。ところが、「普通はね」である。「けれど、ここは夢と魔法の王国だよ」の一言。「まぁまぁきれいなら誰でもできるけど、感動するほどきれい…が人に夢を見せるということなんだ」「映画のシーンと同じレベルでなくてはならないんだ」などなどの指導を受けた。雨水が残っている時、氷が解け切っていない時、風が強い時…あらゆるシーンで妥協しない。今にして考えてみればアニメーターや映画を作る人たちのこだわりが原点なのだから頷ける。少しでもそのような仕事に関わると、「なるほどな」と、後にその徹底振りを理解できるようになった。芸術家としてのプライドと、ゲストを感動させるプロとしてのプライドの両方を見せつけられていたわけである。社会人デビュー時にこうした事を叩き込まれた事には感謝しかない。「三つ子の魂…」ではないが、今でも「これじゃあきっとやり直しって言われるな」とか、自分の心の中で勝手に考えてしまう。そういうこともあり、何でも基本はきちんと教わった方がいいと思っている。よく皆の意見を聞きながら…的な間接指導のようなシーンに出くわすことがあるが、たいていはうまく行かない。それは、本当に基本が出来ている場合に限る。(または天才に限る)基本の上に乗せるものとして意見交わしながら…である。サッカーでも野球でも基本となるルールはゆるぎない。だからそれをマスターしてプレーをする。それがその日の気分でストライクゾーンがズレるようなら真剣にプレーする気にならなくなる。ルールや基本はあっていい。プロはその中で、きちんとスーパープレーを繰り出してお客を魅了する。ルールが嫌なら他のスポーツをやればよいのである。ルールが徹底されていれば、実は気持ちよく働けるのだ。人によってコロコロ代わるから気持ち悪い。やる気が落ちる。判定もあった方がよい。アウトなら「アウト!」と。ボールなら「ボール!」と言えば良い。それを言わなかったり隠したりするから話がややこしくなる。よく「そうは言っても現場は臨機応変が大事」なんていう人もいる。臨機応変なファインプレーならかっこいいが、ルール違反ではお話にならない。だいたいルールがハッキリしなければ頑張りようがないはず。練習のしようもない。ルールの曖昧なプロレスも今やすっかり下火になり、今ではルール明快のプライドやK-1が人気がある。プロはルールの中でもしっかりと個性を出すからルール作りにおびえる必要はない。ディズニーランドの凄いところは、とてもわかりやすく丁寧に指導するけれど、ルールはプロとしてとても厳しいところだ。うまく行かない中途半端なところは、適当(経験と勘で)に指導して、適当(自分の感覚で)に評価する。この差がクオリティの差になっているのだと思う。(ゲストの感動とスタッフのやりがい)
2004/04/17
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上海から帰国して自宅に戻ると大好きなK-1(MAXの方)の録画ビデオを見る。格闘技を見ていると外国人選手の精神力にはいつも感銘を受ける。体格も十分、運動神経もいい、環境も十分…の日本人選手がじれったく思う。多分、道場やジムでは相当強い選手なのに、試合ではなんとも情けない試合をしてしまう…選手がいる。社会人でも同じだなと思った。会議室で1:1で話す分には切れ味鋭い意見がバンバンでるのに、肝心の会議では、なんだかんだいいながら逃げてしまう。格闘技でも、練習ばかりで試合をしていない人はたいていこうなる。その後、翌日の研修の内容を修正しようと思いつく。「OJTが命である」と。翌朝、銀座に向かい、珈琲を飲んで出陣。研修終了後は、担当者の方を採用計画について打合せ。やはり「どこでも良い人」はいくらでも欲しいらしい。それと最近のリクエストは「タフな人」である。○○大学出身であろうが、スポーツをしていようがなにしろ、毎日、きちんと出勤できる信頼できる人…というのが以外に難しい。それほど、現場にはすぐに具合悪くなったりする人がいるのだろう。そういう人を採用するにはどうしたらいいか?どのような採用活動が必要なのか?を議論しつつ、残りは宿題となった。オフィスに戻ると、上海の運営計画の英文翻訳中で、担当のN美ちゃんが奮戦中だった。英訳をすると本当に勉強になる。普段、何気に使用しているマニュアル用語の矛盾や欠落がハッキリと姿を現すからだ。「この文章は、何がいいたいのか?」と散々突っ込まれることに。日本語の文章はそういうあいまいな言葉が実に多い事に驚く。今後は最新の注意が必要だと反省。そんなこんなで深夜になってしまい、ふと気がつけばオフィスのソファで横になったまま寝ていた。そっとオフィスを覗くとN美ちゃんが一人パソコンに向かっていた。なんともタフな女性である。先日、採用担当者と話していた人物像が社内にもいたんだなぁと。そのまま、顔だけ洗ってN美ちゃんと2人で六本木のクライアントのオフィスに向かう。N美ちゃんの頑張りがあって、微調整のみでOKとなる。その後、クライアントの皆さんとランチを食べながらの打合せ。終了後、N美ちゃんと一緒にタクシーで東京駅に移動。新幹線の切符だけ先に買い、スタバでN美ちゃんとこれから一ヶ月の仕事のやり方とスタッフの募集の件などの打合せを行う。新幹線では…爆睡!(笑)夕方からクライアントの方と今後の業務方針についてお話を伺う。担当者のKさんは資料作成の鉄人で、大変合理的な資料をあっという間に作成してしまう。また、A4サイズ1枚とかA3サイズ1枚にまとめ上げる技術が凄い。夜は合流したスタッフ2人とKさんとで夕食に…。「何にしよう?」「すぐそのこの上海料理の店はどう?」と誰ともなく無責任なお言葉。帰国したばかりだし、来週もすぐに上海なので勘弁して頂き、「和ジアン料理」のお店に行って、アジアンテイストの創作料理を平らげる。「日本食ってやっぱりいいなぁ」と満喫する瞬間である。すると当然、生ビールもうまい!つい飲みすぎて、部屋に帰って爆睡した…。
2004/04/16
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現代教育論仕事柄、様々な人々と教育論を交わすことが多い。はじめのうちは「社会人として…」の部分から始まるが、学校教育や少年、青年時代の教育に広がっていく。多くは、「なんで社会人になってこんなに教育しなければならないのか?」が議論のスタートである。「多過ぎるんじゃないの?」「昔はこんなのなかったんだし…」などなど。確かにそう思う。色々と調べていくと本当にそうだ。父に聞いても上司に聞いても…。そして、よく言われるのが「大人子供化している」と。これは現状の20代30代をよく現しているのかもしれない、と思う。今まで色々とやってみて、それなりに研究してみての個人的な意見だが、父の世代に比べて「大人と触れている時間が圧倒的に短くなった」ことが原因の一部かな?と。昔は家には両親とおじいさんおばあさんまでいた。大人4人に育てられた。近所のおじさんおばさんとからも色々と教わっていて、たくさんのおじさんおばさんが関わってくれていた。地方によっては、玄関に鍵がかかっていなかったくらいだから、近所の人は共同体で出入り自由だった。皆で村の子供たちを育てていた。小学校に行っても、午後は農家の手伝いで帰してもらっていた。それで皆、畑の手伝いや子守、配達など、仕事をしていた。つまり、学業とOJTを7才くらいからやったということで「仕事デビューは7才」ということになる。それで大学まで両立して、22才で社会人になると、すぐに働いた。たいしたトレーニングはなかった。それでも7才から大人と働いているからOJTのキャリアはすでに15年もある。すでに社会人としての道徳やマナーは叩き込まれている。今で言えば、この時点で30代と同等だった。歴史の紐を解いてみると、このようなことがわかってくる。現代は、仕事の農家や自営業が少ないから仕事のOJTはなしで、その代わりに学問として学んでいる。その分、知識は豊富だが、商学部や経済学部を出ても、実際のモノの販売や営業交渉のキャリアはない。だから、その分を取り戻さなければならない。そうした教育が必要になる。つまり、社会人になるまでにつきあった大人の人数が大きく減ったのだ。多分、かなりの減り具合だろう。これが「大人子供化」現象の原因かなと思っている。「社会人として大切なことはみんなディズニーランドで教わった」の香取くんを見ていてもわかることだが、現代なら、高校生くらいからアルバイトをするのが仕事デビューでも早い方である。15、16才くらいのデビューとなる。ヤンキー系の少年も大人の町丸さんや白さんにかかればきちんと更正?していく。学校では多少暴れても、同じ仕事の中で「とてもかなわない」という体験をすると、尊敬が芽生える。人間は尊敬している人の言う事しか聴かない。大人が鍛えてくれたのである。職場で沢山の大人たちに囲まれて叱咤激励して成長していく。少年少女は大人が育てたのである。レジャーサービス業をしていると、10代の若者が沢山アルバイトで働く。そうすると、大人の中には「お客さん」まで混じってくる。またまたたくさんの大人と交わる事になる。この業界においては、昔に多少は近いかもしれない。町丸さんや白さんと働いていた少年少女は皆社会人になってからも大活躍している。働きながら学ぶというスタイルの復活が日本をもっと元気にしてくれるのではないだろうか?そんなことを考えた。(この業界に足を置いて教育論を考えるとこうなる)
2004/04/14
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今回の出張の研修の最終日。この度のトレーニングの仕事では、何しろ「入社して20日間が勝負!」とばかりに、実務のトレーニングは捨てて、チームワークに専念した。多少の焦る気持ちと戦いながらも…。結論として、素晴らしいチームが誕生しつつあるという確かな感触があった。はじめはぎこちなかったメンバー同士も、今では「チームワークを大切にしたい」「このチームのメンバーでよかった」…となった。上海人の通訳さんの事前情報として、中国人はアメリカ人の次くらいに個人主義が強い…と教わっていたので、「どうなるか…?」と不安もあったが、やってみると、これまた意外にも「今までチームワークを体験したことはなかったけど、とてもよいものです」と、実は結構好きなんですね。実際にやってみないとわからないことだらけで、それがまた楽しい。これで心置きなく帰国できる。*********今日はゲストであの「のむてつ」さんブラザーズが見学に来てくださった。元高校教師だけに教室での研修中には、最も熱く真剣な眼差しが印象的だった。研修終了後、ma-meitさんと、のむてつ兄弟、それに上海ドリームさんとで羊肉の大変美味しいma-meitさんが見つけたお店で約4hに渡り語り合う。気がつけば、皆「楽天つながり」のメンバーだからインターネットは素晴らしい。僕は特に楽天内をこまめに訪問する方ではないので、来店メンバーの方々と知り合う機会は少ないが、ここでこうして5人で語り合っているのだから、楽天日記には感謝である。熱く語り合ったりで、あっという間の4hだった。最後の方の話では、お腹が痛いくらい大笑いした。また上海に来るのが待ち遠しい。
2004/04/13
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昨晩は、久しぶりにパソコンでメールを打ちながら寝てしまった…。起きて友人からのメールをみてみると、「何を伝えようとしているのか、まったくわからない…」と返信があった。それほどメチャメチャな文章だった。日本で行っているトレーニングと内容に大きな違いはないものの、「これはどうやって伝えるべきか?」「単語くらいは辞書で調べてホワイトボードに書いた方がいいか?」などなど、前の晩に考える事がたくさんある。そのせいか寝不足の連続で、金曜日のトレーニング終了後、会食をしてマッサージを受けて帰宅すると朦朧としてしまった。こちらでトレーニングを始めて、もうすでに一ヶ月が過ぎた。それで改めて実感した事は「大変だけど、結構やりがいがあるな」ということ。それは何でだろう?と考えてみると、上海のスタッフの皆さんは、必ずレスポンスがあるからである。わからないならわからないと言ってくれるし、わかったら「明白了」と言ってくれる。授業が終わっても「ちょっと教えて下さい」「こんな場合はどう考えますか?」とやってくる。こんな当たり前のことがじつはやりがいになっていることに気がついた。反対に、日本での仕事の中で、このレスポンスの弱いことが多いということの裏返しでもある。業務報告などをメールにて送信しても何も返事が無い。返事を求めていなくても、「確認しました」だけでもよい。けれど、そうしたレスポンスがない人が結構いる。なんだか「ガクッ」と来る。当然、レスポンスのある人たちの方が明らかに得をする。持っている情報量が圧倒的に違う。だからレスポンスの弱い人との打合せや提案は要注意である。僕は細心の注意で望むようにしている。かつて百式の田口さんの講演で「情報は発信するところに集まる」という話を聞いた。本当に実感する。そして、今回、「返信する人にも情報が集まる」を加えたいと思った。しかも、良質な情報が集まる。考えてみれば、返信してくれる人にはつい色々と情報を送ってしまう。きっと、送りがいがあるからだろう。それに、返信がある人とは仕事をする時に安心できる。今、一緒に仕事をさせて頂いているMさんは、「超レスポンスマシーン」と言われるほどで、海外に行っていても仕事ができる理由がよくわかる。同じ国内にいても、あるいは社内でもメールで報告したり、メールしっ放し、受信しっ放し…の人もいるから、仕事の能力の幅は恐ろしい。上海に来てから、返信が十分でなかったことを大いに反省した一日でした。全日本レスポンス検定も必要ですね(笑)。
2004/04/10
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エンターテイメント・トレーニングの最終日の感想。<冗談言ってそこそこ笑わせることは意外に簡単だけど、感動させることは難しい…>ダンサーで生きている人の笑顔は冗談のそれとは違う。そのダンスを見ているスタッフも、楽しんでいる笑顔で、感動の笑顔だった。言葉は通じなくても、十分に伝わる瞬間に同席できたことに感謝したい。ストレッチやステップ、ダンス、ジェスチャーと盛りだくさんのメニューは上海っ子にとっても大変新鮮だったらしく、講師の最後の挨拶では、感謝と別れが一緒になってしまって、後ろで見ていてもウルッと来た。スタッフの皆さんの気持ちになると、ちょっと辛かった。(二度と会えないかもしれない…と)結局、教えてくれたことは、一生懸命な姿勢と好きなことをしている信念、それに感動だった。直球ド真ん中のストレートで感動させるのだから、やはりプロは違う。最後に皆でダンスした。気持ちよかった!
2004/04/08
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いよいよエンターテイメント・トレーニングが始まった。生徒は、上海のスタッフである。エンターテイメントというと、なにやらかっこいいダンスを創造しがちだが、ここでは簡単なステップや手拍子をリズミカルにできるようになることを目的にしている。初歩的なステップから徐々にバリエーションを加えていく。ステップだけならなんとかなっても、それに手拍子がつくと、途端にバラバラになったり乱れたり…。やはり難しい様子。何度か繰り返しつつ、途中DVDをみて頂いた。持参したのは、あの日本を代表するフュージョン?グループの「カシオペア」のライブである。(他に持っているものが少なかった)反応は…?これがなかなか好評だった。やはりベースとドラムのコンビネーションの凄さはシロートさんでもなんとなくわかるらしい。休憩時間になると、男の子に質問攻めにあった。「あんな凄いバンドがあるんですね」「あれは何というジャンルの音楽ですか?」…などなど。それと、テーマパークのミュージカルショーのビデオ。これは女の子たいが食い入る様に見つめる。ダンスもさることながら、ダンサーの表情に感動した様子。スタッフ曰く、「コメディアン調の表現力は僕たちは得意だけど、ダンサーのようなまじめな表現力はないことに気がついた。真剣さに感動した」と。「笑わせたり笑いを誘うのは簡単だけど、微笑ませるのは難しい」とも。それは僕も同感で、ちょっとおふざけの入ったノリの良さは出せても、直球ど真ん中のストレートの表現力の迫力にはかなわない。いずれにしろ、本物には敏感だし、すぐに理解して頂けることがよくわかった。そうしてから、再び練習。最後に一日の感想を尋ねてみる。「テレビでバンドとかダンスとかみていて、そんなに難しいことだとは思わなかったけど、実際に自分でやってみて、どれほど難しく高度なことかよく理解できた。これからはテレビも真剣にみてしまうかもしれない。そういう意味では身の回りに勉強できることがたくさんあることがわかって、よかった」…とうれしい感想を頂いた。「どう、うまく(ダンス)なれるかな?」とちょっと意地悪に質問すると、「もちろん、大学で勉強した時くらいやれば、きっとできます」と、堂々たる自信。自分が頑張った時にどのくらいの実力なのか?を理解しているんですね。これは財産ですね。なんだか少し眩しく見えたわけです。
2004/04/06
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かつての職場つながりやその友人などなど、「卒業退社」の人たちがいる。意外にも、僕の回りには後輩に多い。働いている時から好きなことが明確だったり、好きなことを確認したり、見つけたり…それで、やることをやって、新しいことを試みたりしながら、次のステージに旅立っていく。先輩、上司の立場からみても「卒業退社」となる。卒業退社組の羨ましいところは、周囲の人々と何度でも再会できることだ。下手すると同僚時代より仕事の相談をしたり情報交換をしたり、何かにこじつけて飲んでいたり…。さらに先に行くと、また一緒に仕事をしたり…も待っているから気持ちがいい。中学、高校、大学…のように卒業型ステップアップの人もいる。この卒業退社の難しいところは、自分で「ここまでできたらOK」というゴールと、次のステップまで全部自分で決めなければならないこと。その分、覚悟して働いているから、地に足が着いている感じがする。すると安心して思う存分話ができる。それから僕の感じる大きな特徴として、以前に所属していた会社やお店を悪く言わないこと、である。そこで働いて教えてもらってこと、体験したこと、出会った人々に感謝しているのが透けて見えてくる。例え小さな会社でもお店でもそういう人々を輩出できる所には大変意義があると思う。そして、小さな会社が大きく見えてくる。
2004/04/02
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