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昨年の出生児は、前年比約4万5000人増え、2年連続の増加となっている。
統計庁は5日、このような内容を盛り込んだ「2007年出生統計確定結果」を発表した。
出生性別比のアンバランスな状態が発生したのは1980年代半ばからだ。出生性別比は1990年116.5まで上昇した。3番目、4番目の子供の出生性別比は、1990年代半ばに一時的に200を越えるなどした。
男女性別比のバランスが崩れ、1990年代後半から小学校の教室で男子児童の隣の席の空席が増えた。違法な性選別による人工妊娠中絶が社会的な問題として浮上すると、胎児の性別を教えた医師が拘束されることもあった。
ところが、1990年代半ばから出生性別比が低下しはじめ、00年110.2、05年107.7となっており、昨年に自然状態を取り戻している。統計庁の朴キョンエ人口動向課長は、「最近女性のエンパワーメントに伴い、男児を好む傾向が弱まっており、男の子を産むために3番目の子、4番目の子まで産むケースも減ってきている。ただ、3番目の子供以降の性別比は依然として相対的に高いほうだ」と説明した。
一方、出生児は06年45万2000人から昨年49万7000人に増えている。女性1人が一生産むものと予想される出生児数を表す合計特殊出生率は1.26人で、前年比0.13人高くなった。合計特殊出生率は、05年1.08人で最低レベルとなったが、その後2年連続の増加となっている。
しかし、今年になって出生児は再び減少に転じている。3~5月出生児は昨年同期比5500人減っている。保健福祉家族部の関係者は、「通貨危機以降、出産を手控えていた夫婦らが気を持ち直して子供を産んでいることから、一時的に出生率が高まったものと推定される」と分析した。専門家らは、妊娠可能な年齢の女性が減ってきており、これから出生児がさらに減少するものとみている。
年齢別では30代はじめの女性の出生率が一番高かった。平均出産年齢は30.6歳で、10年前より2.3歳増え、出産年齢の遅れが際立っている。
地域別では、全体出生児の50.8%が首都圏(ソウル、京畿、仁川)で生まれ、首都圏一極集中の傾向が見て取れる。出生児がもっとも多い地方自治体は京畿道水原市(キョンギト・スウォンシ、12万7000人)、龍仁市(ヨンインシ、10万4000人)などだった。
結婚せずに産む子供の割合は、00年全体の0.9%から07年1.6%とやや増えており、不妊治療の増加による双子の出生率も着実な増加を続けている。
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