うたのおけいこ 短歌の領分

うたのおけいこ 短歌の領分

2009.12.07
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カテゴリ: 芭蕉俳諧


はまぐり


奥の細道

蛤の蓋(ふた)と身が二つに引き裂かれ分かたれるように
私は親しい人々と別れて伊勢の二見に向って行く。
折しも時節は行く秋である。


不易流行 」を具現化した日本古典文学不朽の名作「奥の細道」の掉尾を飾る記念碑的名句。

生涯を通じて、いわば“ナチュラルな枯淡”とでもいうべき「侘び寂び」「軽み、萎(しお)り」の句風を追求し続けたさしもの芭蕉も、畢生(ひっせい)の著作のラストとあってか、珍しくここでは和歌的ともいえる華麗な技巧を凝らしたアーティフィシャル(人工的)な詠風を見せている。

「蓋」と「身」、「二身」、「 (伊勢)二見 」、「分かれ」と「別れ」、「(別れて)行く」と「行く秋」が、それぞれ重層的に掛かっている。





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最終更新日  2009.12.07 18:30:05
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