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砂漠の悪魔”親友を自殺に追いやったことで〇クザに脅され、薬の運び屋になる”という序盤の展開、ちょっと腑に落ちませんでした。実際に殺したわけでもないのに、それまで平凡な大学生だった主人公・広太がどうして〇クザに目をつけられたのか? (広太が大学で中国語を専攻しているので、取引の時役に立つ云々の 記述がありましたが、それだけでは理由にならないような… )「信じていた人に裏切られ」て即自殺してしまった夏樹もなぁ……と、???だらけで始まったこの本ですが、広太が2度目に中国に渡ったところから俄然面白くなりました。広太は日本人留学生・鵜野雅之と、広大な中国を西へ西へと旅します。北京→蘭州→酒泉→カシュガル… 途中の街の描写や食べ物の話、そして中国政府のウイグル人迫害など、もりだくさんの内容です。驚きのラスト! 『砂漠の悪魔』の正体、これは恐ろしい!でも何か不自然… ユウは、タクラマカン砂漠で過去に何度も核実験が行われたことを知っていたのに、広太と雅之が砂漠へ行くのを止めなかった…「砂漠には悪魔がいるの」って、被爆した後に言われても…ずっと行われていなかったとしても、普通話すんじゃないのかな??とまぁ、???が多かったんですが、終盤の雅之のこのセリフ、スッキリしました。「おまえはそんなことをするべきじゃなかった。だが、そいつだって、そんなことで死ぬべきじゃなかったんだ。大事に思ってくれる家族がいるならなおさらだ」【内容情報】(「BOOK」データベースより)大学生の広太は小さな悪意から親友を死なせてしまう。平凡な大学生活から一転、極寒の北京で日本人留学生の鵜野と出会い、広大な中国西部を旅することに…。終着地のウイグル自治区で、広太は生きる意味を見いだせるのか。
2011年02月28日
黒執事(11)9巻からのファントムハイヴ家連続殺人事件の解決編です。ネタバレ(真犯人含む)ありありですので、ご注意下さい。10巻最後で明らかにされた犯人はウッドリーでした。グレイ伯爵に縛られて、馬車に乗せられていきましたね。見るからに胡散臭い人でしたけど、この件に関しては無実だったんです。「俺はやってない… やってないんだ…!!」という悲痛な叫び、本当でした。違うところで悪事を働いていたんで、連行されても仕方ないんですけどね。…では、真犯人は誰だったのか?それは、11巻の表紙を飾ったあの人、そう、グレイ伯爵です。理由は、”女王陛下の御心のままに”ということでしょう。9巻で殺された(?)セバスチャン、殺された後も大忙しだったことがこの巻で判明!お客様の3日分の食事の用意に始まって、料理長と庭師に指示を出し、メイドに梟を預け… 八面六臂の大活躍。合間に大好きなニャンコを助けるなんて、余裕あります。 さすがです。たくさんのニャンコを前に、頬染めるセバスチャンがかわゆい。。。(びしょぬれの死体はこの場面でできあがりました。)ジーメンスとセバスチャン殺害の犯人はグレイ伯爵でしたが、フェルペス殺しの真犯人は…”サーカス編”に出てましたね、あのスネークです!!気になってはいたのですが、ここで登場してくるとは!彼、ファントムハイヴ家の従僕(フットマン)になりました。これから頻繁に見られると思うと… うふっ!そして、新しいお話がスタート! 人体蘇生を可能にしたと嘯く秘密結社・”暁学会”。その正体をつきとめるため、シエルとセバスチャン(そ・し・て・スネークも)は豪華客船カンパニア号に乗り込みます。(シエルの婚約者・エリザベス一家も一緒。 シエルを敵対視するシスコンの兄・エドワード、 恐い顔とは裏腹にシエルにすりすりする父・ミッドフォード侯爵が 笑えます。)シエルとセバスチャンは暁学会の研究発表会へ潜入しますが、そこでの合言葉は「不死鳥(フェニックス)!!」 それもポーズ付き!生真面目な顔で、とても正気とは思えないポーズをとる二人。連続殺人事件も、スネークの再登場も、すべてがぶっ飛ぶ面白さ!笑いすぎて呼吸困難になりそう…『黒執事』って、ギャグマンガだったの??12巻は、2011年7月発売予定だっ!
2011年02月27日
私を月まで連れてって! 文庫版 全4巻未来のアメリカを舞台にした、”年の差17歳カップル”NASAに勤める優秀なA級宇宙飛行士・ダン・マイルドと超能力少女・ニナが主人公のSFラブコメディです。作中にはたくさんのSF作品名やSF作家名が出てくるので、SF好きには堪らないのでは?私が大好きなのは、ダンのハウスキーパー・おヤエさんと、おヤエさんに70回以上もプロポーズしているのにふられまくりのハリアン・シェラトンのお二方!ニナとダンを完璧に食ってしまっている感があります。(単に私の好みの問題?)今度は、この二人の双子の子ども・ブライトと七重(ナナエ)のお話『ブライトの憂鬱』全2巻が読みたいなぁ!私を月まで連れてって! 完全版 全6巻雑誌掲載時のカラーページがすべて再現されているそうです。
2011年02月26日
桃色東京塔表紙の東京タワー、ピンクにライトアップされています。とても綺麗です。これを見られるのは一年にたった一度、ピンクリボン・デーの日です。 (ピンクリボン運動…乳ガンの早期発見キャンペーン)この「桃色東京塔」、8編の短編からなる連作集で、表題作は2番目に収録されています。警視庁捜査一課の刑事・黒田と過疎の村の警官・日菜子の”遠距離恋愛・警察小説” だと思っていたら、(帯にもそう書いてあったし…)二人の関係はなかなか進展しません。その代わり(?)事件はよく起きます。(それも、過疎の村絡み! 人口少ないのに、よくもまぁ…というくらい。)でも、この二人の関係、素敵です。お互いの心の中の氷が少しずつとけていくように、距離が縮まっていきます。慎ましやかで、静かな大人の恋愛ですね~~。 はぁ~、しみじみする…こういったお話の結末は ”哀しくも円満な解消”になるのかと思ったら、そうではなくて安心しました。きっと黒田さんが追いかけていくんだろうなぁ~~そうだ! 男だったらやる時はやらないとね、黒田さん!ピンクに輝く東京タワーと同じくらい素晴らしい一冊でした。【内容情報】(文藝春秋ホームページより)ノンキャリでありながら順調に出世を重ね、ついには警視庁捜査一課に配属された黒田岳彦。しかし彼はある事件で失敗、出世の道は閉ざされたと感じていた。いっぽうI県警上野山署捜査課係長の小倉日菜子は警官の夫を職務中に亡くしていた。I県の事件捜査で出会ったふたりは少しずつ心を通わせてゆくが、新たに起こる事件や東京とI県の「距離」に邪魔されて……。異色の遠距離恋愛・警察小説。【目次】(「BOOK」データベースより)朱鷺の夢/桃色東京塔/渡れない橋/ひそやかな場所/猫町の午後/夢の中の黄金/輝く街/再生の朝
2011年02月25日
カーデュラ探偵社カーデュラという名前の探偵シリーズ全8篇と、それ以外の短篇5作が収録されています。超人的な力、鋭い頭脳、黒づくめの服装、ただし営業時間は夜間のみ(なぜなら昼間は活動できないから)という点と、カーデュラ(Cardula)という名前から、この私立探偵の正体、わかっちゃいますね。『カーデュラの逆襲』で宿敵・ヴァン・イェルシングが出てきます。元々ヨーロッパの由緒正しい貴族の家柄で伯爵でありながら、城も財産も没収されてしまい、てっとり早くお金を稼ぐためにプロボクサーになる『キッド・カーデュラ』がシリーズ第一作。カーデュラが探偵事務所を始める前のお話です。吸血鬼もお金を稼がないといけないなんて… すごく人間(?)味がありますね。 ちょっとシビアで笑えます。事件によっては、法律的には罪じゃなくても「人としてどうなのよ?」ということもあるわけでして、カーデュラが、そんな隠れ悪人に鉄槌を下すところは爽快です。カーデュラ・シリーズではないけれど、わずか8ページの短編『くずかご』はショート・ホラーの名作だと思います!ジャック・リッチーの『クライム・マシン』の感想はこちら↓短編ミステリーの傑作!「クライム・マシン」 ジャック・リッチー【内容情報】(「BOOK」データベースより)超人的な力と鋭い頭脳で難事件を解決する黒服の私立探偵。ただし営業時間は夜間のみ。その正体は─短篇の名手リッチーが生んだユニークな名探偵カーデュラ・シリーズを全作収録した世界初の完全版“カーデュラの事件簿”。さらに「いい殺し屋を雇うなら」「さかさまの世界」など5篇を新訳で贈る。【目次】(「BOOK」データベースより)キッド・カーデュラ/カーデュラ探偵社/カーデュラ救助に行く/カーデュラと盗癖者/カーデュラの逆襲/カーデュラ野球場へ行く/カーデュラと鍵のかかった部屋/カーデュラと昨日消えた男/無痛抜歯法/いい殺し屋を雇うなら/くずかご/さかさまの世界/トニーのために歌おう【著者情報】(「BOOK」データベースより)リッチー,ジャック(Ritchie,Jack)1922年、ウィスコンシン州ミルウォーキー生まれ。50‐80年代に約350篇を発表した短篇ミステリの名手。その簡潔な文体と見事なストーリーテリングは、ヒッチコック、ウェストレイクら多くの目利きから絶賛された。「エミリーがいない」でMWA(アメリカ探偵作家クラブ)最優秀短篇賞を受賞。83年没
2011年02月22日
オトメン(乙男)(12)樹虎くんの表紙、まさにオトメン! 美しいっ! 男子限定のスイーツ教室に通う飛鳥ちゃん。雑誌に紹介されたことで、飛鳥の母・浄美の知ることに…男ばかりのスイーツ教室に潜入した母が引き起こす大騒動。ガスバーナーの火からあわや大惨事、食器は崩れ落ちるは、壁は焼けるは、ガラスは割れるは…さらに出来上がった飛鳥ちゃんのクレームブリュレは都塚さんのための「雄(オス)イーツ」… 漢らしい…そのおかげで、母の疑惑は晴れたんで結果オ~ライ! (一応)部屋がめちゃめちゃになったオーナーは、飛鳥ちゃんの家に住むことになります。オーナーに父を重ねる飛鳥ちゃん。(ってホントにお父さんなんだってば!)他に、ちょっと危ないオトメンも新加入?! 「くまさんケーキ」を作っちゃいます。巻末には『銀百合の詩人』のお話が収録されてます。
2011年02月21日
スキップ・ビート! 27 (花とゆめコミックス) / 仲村佳樹前巻(26巻)にひき続き、兄妹役(カイン&セツ)に扮して共同生活を送る蓮とキョーコ。今回のキョーコさんはジタバタ忙しい!妹LOVEっぷりに拍車がかかり、捨てられた仔犬のような可愛さを見せる蓮にもえもえ身もだえしてみたり。 (その気持ち、よ~くわかりますとも!)蓮のシャワーシーンを見てしまって、恥ずかしさのあまりゴロゴロ転がったり。冷静になってから、 ”何故勇気を出して上から下まで隈なく拝見しておかなかったのよ~~!” と、めっぽう悔しがって悶絶したり。(…後悔先に立たず。)素のキョーコちゃんだったら、蓮とのこんな絡みは見られそうもないので秘かに嬉しい巻でございました。。。(たとえ兄妹situationでもね…)そうかと思えば、キョーコに絡んできたゴロツキに蓮様の怒り爆発!ド迫力の悪魔降臨!!2時13分で止まったままの腕時計も意味深長です。段々と、蓮(どちらかといえば久遠)の過去が明らかにされていきそうですね。最後にちょっと不吉な予感、蓮にもらったプリンセス・ローザ様が外れちゃった…これからカースタントをする蓮に何かが起こる???28巻は2011年6月頃発売予定!”せめぎあう過去(クオン)と現在(レン)、戦いが始まる。”って何、何?!
2011年02月20日
【送料無料】デカワンコ(8)犬並みに鼻がきく女刑事・花森一子 通称「ワンコ」が、難事件のカギを嗅ぎまくる! 笑えてしかも事件の謎解きにも歯ごたえアリ!! 事件の真相の手がかりをつかんだが、孤島「十村島」のタブーに触れて住民に包囲されたワンコ達。さらなる悲劇を防げるのか…!? 9年前の8月、十村島の十村一族本家の孫・十村航(うわぁ、十村がいっぱい)が水死した事故に関係した望月と末松が殺害されるという事件が起きます。実は十村航の水死は殺人で、望月と末松が殺されたのは島民による仇打ち?それならもう一人の関係者・瀬田も殺される?? 島民たちに包囲され、十村島から出られなくなってしまったワンコたちはどうなる???結局瀬田の話では、十村航の水死は殺人ではなく、事故でした。ただ、望月と末松の強引さが引き起こしたのは事実ですね。島民たち一丸となっての復讐劇でした。孤島、十村水軍、村長の孫の水死…シリアス設定なのに、なんでコメディタッチになっちゃうのかなぁ?やっぱり ”ケツ石”から始まった時点でシリアスは無理だったか…この8巻、冒頭から柳さん登場です!!そして、崖まで追いつめられて海へ飛び込んだ(落ちた?)ワンコたちをPOLICEモーターボートで颯爽と助けてくれるのも柳さん!さり気にオイシイとこ取りですが、100%コメディになるところを20%くらい引き戻しているのが柳さんでしょう!!! (ミハイルは10%)そのミハイルくん、今回も番外編で大活躍ですぞ。柳さんが知性派なら、擬人化ミハイルくんは野性味あふれてます。 …もともと犬なんですけどね…7巻の感想 どうしよう…続きが気になる…「デカワンコ(7)」 森本梢子6巻の感想 擬人化ミハイルがいいわぁ~「デカワンコ(6)」 森本梢子 5巻の感想 ワンコ恋にめざめる?! 「デカワンコ(5)」森本 梢子 4巻までの感想 電車で読んじゃいけません デカワンコ 森本 梢子
2011年02月19日
暁の息子2000年に発行された樹なつみさんの作品。ミャンマーで10年前に行方不明になった兄とその息子・柊成(しゅうせい)を探すため、ミャンマーに入ったジャーナリストの是枝とその娘・草乃実(そのみ)。たまたま草乃実と同行者・目加田(めかた)が、麻薬シンジケートのボス、ミャンマー国軍中佐、米製薬会社部長の密会現場を見てしまい、命を狙われるはめになります。トラックでミャンマー奥地を走行中、何者かに襲撃されたところをカマトラ族の「シャン・パー・ルー(暁の息子)」に助けられるのですが、このシャン・パー・ルーこそ、草乃実たちが捜していた柊成だったんです。是枝と草乃実は、なんとかしてシャン(柊成)を日本へ連れ帰ろうとしますが、カマトラ族として10年過ごし、すっかり染まってしまっているシャン(柊成)はうんと言いません。 (どうやら日本の記憶もあまりないようです。)部族の長老から、「草乃実たち日本人を殺せ!」と命令されたシャンは果たしてどうするのでしょうか…?さすが樹さん、骨太設定ですね。 シャン・パー・ルー(暁の息子)が文句なしにカッコいい!それに対していただけないのが草乃実ちゃん…どうして樹作品にはこの手のかる~~い女の子がいつも出てくるのでしょう…無邪気と言えないこともないけど(いや、言えないよ…)、もうちょっと思慮深くならないもんでしょうかねぇ~まぁ、その分シャンが引き立つと思えば。。。そのシャンですが、”あっ、これは… 死んじゃうかも…?”と思わせる後半の展開、良い意味で裏切られました。ラストも明るい(?)未来へ続くような感じでしたし、これはぜひ続きが読みたいですっっっ、樹さん!!
2011年02月18日
『夏目友人帳』より前の作品です。この作者さん独特の世界が展開されます。『夏目友人帳』にも言えることですが、何とも不思議な雰囲気。押しつけがましくなくさらっとしたストーリー、可愛らしいヒロイン、好みです。文庫版の表紙もよいですね!(持っているのはコミックス全3巻なんですが、今はどうやら絶版らしいです。)【内容紹介】女子高校生の国府佐和は、密かに同級生の辛島に思いを寄せていた。親友・会富の励ましで彼に告白しようと決意した国府は、偶然、辛島がビルに侵入する姿を目撃してその後を追跡。狐の面を被った辛島と対面する。辛島の声には人に暗示をかけることができる力があり、その能力を活かして警察の犯人逮捕に協力していたところだった。犯人は無事逮捕され、辛島と知り合いになった国府は、彼についてのさまざまなことを知り、危険を顧みずに任務を果たす様子を見て、辛島への想いを強くし、彼の力になりたいと願うようになる。(Wikipediaより)
2011年02月17日
【内容紹介】酒浸りの元殺し屋「木村」は、幼い息子に重傷を負わせた悪魔のような中学生「王子」に復讐するため、東京発盛岡行きの東北新幹線〈はやて〉に乗り込む。取り返した人質と身代金を盛岡まで護送する二人組の殺し屋「蜜柑」と「檸檬」は、車中で人質を何者かに殺され、また身代金の入ったトランクも紛失してしまう。そして、その身代金強奪を指示された、ことごとくツキのない殺し屋「七尾」は、奪った身代金を手に上野駅で新幹線を降りるはずだったのだが…。『グラスホッパー』に続く、殺し屋たちの狂想曲。3年ぶりの書き下ろし長編。以下思いつくままだらだらと… 多少ネタバレあります。裏業界の人達が、新幹線の車内に集結!世間一般でいう「悪い人達」なんだけど、その「悪い人達」が善良に思えてしまうほど憎たらしい中学生・王子の存在。(現実にもいそうで怖いなぁ…)まさに天使の顔をした悪魔です。 運もいいから悪事がばれない。 余計腹が立ちます。(”頼むから誰かコイツを何とかしてくれ~~!!”と心の中で叫びながら読みました。)復讐のため、王子に接近した元殺し屋・木村さん、情けないことに王子にいいように翻弄されます。(おいおい… 殺しはお手の物だったんじゃないの…?)ドストエフスキーの『悪霊』を引き合いに出す蜜柑と『機関車トーマス』フェチの檸檬、まったく正反対の二人だけどテンポの良い会話が楽しいです。この二人、王子の本性を見抜くんですが殺られてしまいます。 (くぅ~、残念… あとちょっとだったのに…)ここら辺のシーン、伏線の張り方がお見事です。涙が出るくらいとことんついてない殺し屋・七尾さんとパートナー・真莉亜との電話でのやりとりも軽快。ただ、七尾さん、こんな弱気で殺し屋やってていいんですか…?登場人物のキャラが立っていて、その一人一人が上手く絡み合っています。王子の「どうして人を殺してはいけないか」という質問に対する答えも各キャラの特徴がよく出ていて面白い!(『グラスホッパー』の鈴木さんも登場します!)そして、現れた最終兵器(?)・木村の両親!!おじいちゃんもおばあちゃんも腕利きの殺し屋だったなんて、なんて一家なんだ!王子が中学生ということで皆一瞬は躊躇するのに、このおじいちゃん、容赦なし!! 痛快!痛快!!ところで、あのキャッシュカードはどうなったんでしょう?”何かあると期待させて何もない”というオチですかね?
2011年02月16日
BUS GAMER(1) 発行:一迅社 『Comic REX』での連載分、第1~9話を収録チームAAA(「ノーネーム」)の三人、美柴鴇(みしばとき)、中条伸人(なかじょうのぶと)、斉藤一雄(さいとう かずお)の出会いから始まります。いや~、鴇さんと中条さんの愛想のないことと言ったら…斉藤くんの明るさが見事にカラ回っていて痛いです。それぞれお金(なんと1億!!)が必要なので、渋々チームを組んでBUS GAME(ビズゲーム)に参加することになるのですが、”命をかけて戦うゲームなのにこんなことでいいの?”と思わず心配するくらいのチームワーク。。。初戦は楽勝、でも2戦目で斉藤くんにピンチが!それでもメールが送れるんだから、斉藤くん、大物か?チームワークの片鱗もちらほら見えてきた模様です。この「BUS GAMER(1)」は、2006年から『Comic REX』で連載されたもので、『季刊ステンシル』で1999から2000年までと『月刊ステンシル』で2001年から連載されたものはこちら↓(登場人物は同じです)BUS GAMER 発行:スクウェア・エニックス 第1~8話までを収録 現在絶版。BUS GAMER THE PILOT EDITION発行:一迅社 上記未収録の第9~11話を含む、連載分全話を収録
2011年02月15日
ナンパした女の子をバイク事故で下半身不随の体にしてしまい、罪悪感に苛まれている野宮朋美。骨肉腫で片足を切断し、再発におびえながらも車イスバスケに打ち込む戸川清春。交通事故で半身不随になった自分を「底辺の人間」だとランク付けして苦しむ高橋久信。この3人を中心に話が展開されています。受け入れるにはあまりにも過酷な現実。それでも生きていかなければならない辛さ。誰もが自分の目の前にある現実(「リアル」)にあがきながら、少しずつ、本当に少しずつ、前へ進んでいく姿が印象的です。外見は強面だけど、根はすっごく優しい野宮くんの言葉がとても素敵です。(6巻P.138~140なんて最高!)『スラダン』の三井くんを思い出させてくれる戸川くん、勝気で繊細なところが何とも…リアル(1)著者:井上雄彦楽天ブックスで詳細を見るバスケをやめてから何をやっても上手くいかなくなった男、野宮朋美が古ぼけた体育館で車イスの男、戸川清春と出会ったことから物語は始まる。彼らが直面する現実とは…?リアル(2)著者:井上雄彦楽天ブックスで詳細を見る戸川、野宮、高橋…三者三様の現実から目が離せない!! 若きアスリートの衝動、葛藤、現実、挫折が心に突き刺さる。ヤングジャンプ本誌シリーズ連載の車イスバスケコミック、第2巻登場! 第5回文化庁メディア芸術祭優秀賞受賞。 リアル(3)著者:井上雄彦楽天ブックスで詳細を見る戸川、野宮、高橋の3人の男達が、それぞれの現実にブチ当たり、前に進もうとするが…。「歩けなくなった」という現状を受け入れられず、もどかしい自分に絶望し、果ては自傷行為に至る高橋に一筋の光は、見えるのか!?リアル(4)著者:井上雄彦楽天ブックスで詳細を見る右脚の形が変わった日から戸川清春の心の平穏は1日もなかった。学校にも行かず、ただ家に引き篭もっていた。ある日、検査のため、訪れた病院で戸川は2人の男に出会う。死が近い山内と同じ脚を持つ虎の存在…。彼らによって、戸川はやっと前に進むことができた。そして日本代表候補に選ばれ…。 リアル(5)著者:井上雄彦楽天ブックスで詳細を見るリハビリを開始したものの悪戦苦闘が続く高橋、そして野宮、戸川の2人も、それぞれが目の前の現実に立ち向かっていく! 苦しみから逃げずに、向き合った者のみに見えるかすかな光明。「何もかも上手くいかねえー」それでも漢(おとこ)は前に進む!! ***6~10巻はその2へ***
2011年02月13日
***1~5巻はその1へ***リアル(6)著者:井上雄彦楽天ブックスで詳細を見る8年前に家を出た父親との再会を果たした高橋。だが母親は心労で倒れ、一度ダメになった家族に深まる溝。そんなある日、リハビリテーションセンターから外泊許可が出た。数日間の父親との時間は、再び父子の絆を取り戻せるのか――!?リアル(7)著者:井上雄彦楽天ブックスで詳細を見る日本選手権東京都予選を間近に控え、6人という少人数ながら打倒ドリームス、そして本戦出場に燃えるタイガース。戸川、ナガノを中心に今日も猛練習に明け暮れていた。そんな中、新加入(?)の16歳、水島亮がチームに新しい風を巻き起こす予感が…。さらに「俺の道」を信じ、引越し屋にしがみついていた野宮だったが何と…。7巻のキーワードは「仲間」、彼らのリアルを体感せよ!リアル(8)著者:井上雄彦楽天ブックスで詳細を見る既刊累計1000万部突破! 今回は「リアル」×「コブクロ」マンガと音楽が夢のコラボ! 10月29日発売のYJ本誌ではコミックス8巻発売記念として、「リアル」×「コブクロ」描き下ろしポスター掲載! No.50からは2週連続で「リアル」手帳全員サービスも始まります! まだまだいっぱいスペシャルが! 最新8巻のオビは必見ですリアル(9)著者:井上雄彦楽天ブックスで詳細を見る今一度、己に問う――人の強さとは!?リハビリを通して、次第に他人を受け入れていく久信。そして入院中の母親も徐々に回復し、高橋家の未来に光が差す! 一方、野宮はトライアウトを受ける前に実践感覚を磨くべく、西高時代の山路先輩の下を訪ねるが!? リアル(10)著者:井上雄彦楽天ブックスで詳細を見るプロバスケチーム・東京ライトニングスのトライアウト直前、野宮は引越し屋時代の仲間と束の間の休日を楽しんでいた。今井を始め、今まで無気力だったかつての仲間たちの変わりように嬉しいのと同時に刺激を受けていた。その頃、戸川は覚悟を決め、一年に一度の定期検査に向かったのだが……!?
2011年02月13日
SWAN-白鳥-モスクワ編 1 (コミックス) / 有吉京子『SWAN』の完結が1981年なんで、30年たっているんですね。最終回でシュツットガルトに向かった真澄とレオンの2年後のお話です。ここから先はネタバレありなので、ご注意下さい。『まいあ』の中にリリアナさんが出てこなかったんでどうしちゃったんだろうと思ったんですが(病弱設定だったので)、以前より元気になって、おまけにセルゲイエフ先生と婚約なんて、真澄じゃなくてもビックリでした。リリアナさんて「恋愛のどろどろとは対極にあるような人」というイメージだったので…というより、人間らしさがなかったもので想像もつかなかった婚約発表です。セルゲイエフ先生もあまり感情を出さない人と思っていましたが、この巻では表情豊かですね~~。 色気の方も健在です。セルゲイエフ先生とリリアナですか… う~ん、意外な組み合わせだ…なんか違和感ありすぎだなぁ… (どうでもいい独り言。)この頃の真澄ちゃんは、まだセルゲイエフ先生に魅かれている感じ。その点、レオンは相変わらず ”真澄アンテナ”高感度ですなぁ!真澄ちゃんの心の中が 手に取るようにわかっていそう。これって、真澄ちゃん側から見たら結構イヤかもしれない…とふと思ったりして。ルシィの次はセルゲイエフ先生… 先は長そうだけど、がんばれ!レオン!【内容紹介】ボリショイバレエ団日本公演で宿命のライバルであるリリアナと「アグリー・ダック」を踊った真澄は、自身の新たな可能性を探し、レオンをパートナーとしてシュツットガルトへ旅立った。それから2年の時が過ぎ、研鑽を積む真澄とレオンのもとに、再び「アグリー・ダック」を踊るモスクワからの招待状が届けられた。モスクワ行きが決まり、真澄とレオンは長い間ふたりを見守ってくれていたアルマに別れを告げる。モスクワで二人を待っていたのは、ラリサ、セルゲイエフ先生、そしてさらなる輝きを増したリリアナだった。休む間もなく「アグリー・ダック」の記者会見に参加、リリアナとセルゲイエフ先生の婚約発表を受けて、複雑な想いを抱きながらも二人を祝福する真澄。しかしリハーサルがはじまり、ふたたびセルゲイエフ先生と踊る喜びはそれをたちまち打ち消してしまう。若手ダンサーたちの自主公演で「春の祭典」の生贄の乙女を踊ることになった真澄は、「春の祭典」の生贄の乙女役を自分のものにするためレッスンに励む。しかしセルゲイエフ先生の意図を掴みきれないまま、並行して行われる「アグリー・ダック」の稽古で不安定さを垣間見せてしまう。揺れ動く真澄を見守るセルゲイエフ先生。一方レオンは真澄に対して気づきを促そうとする。
2011年02月11日
既に2巻を読んでまして、順序が逆になってしまいました。またまた知らない言葉満載です…この巻の個人的ヒットワードは ”袖ビーム”!! ビ、ビームって… 何…?袖ビームとは、ガードレールの端のまるまった部分のことなんですって!ガードレールの板の部分が ”ビーム”で、その端なんで ”袖ビーム”!!知ってる人の方が少ないと思うんですが、どうなんでしょう…何より、外国の人がそんな言葉を耳にすることがあるなんて驚きです。「大丈夫! 袖ビーム知らなくても生活できます!」と申し上げたい気分ですよ…凪子先生曰く、ちまたには変な敬語があふれているそうですが、私も外国の人達の片隅で、凪子先生に教えていただく必要がありそうです…あ~、日本人失格かも?
2011年02月08日
な、懐かしい!!あのレオンや真澄ちゃん、葵さん、京極さんetc.…皆さん、美しく歳をとってますね~!(でも、葵さんは今回も2枚目半ですね~~)”俺様!!”レオンがお父さんなんて想像できなかったけど、なかなか良いお父さんしてます。 私の中では ”すぐへこむ、すぐ泣く、それでいて無謀に強気の時もある”という、あまり共感できない主人公だった真澄ちゃんが、母になって雰囲気ががらりと変わっていたのが衝撃でした。どうも娘のまいあが、真澄ちゃんのその性格をしっかり受け継いでしまったようで…(レオンが 「いったい誰に似たんだ…」と言ってます。)そんなわけで、『SWAN』次世代編に興味があってというより、レオンのその後を読みたいがばかりにこのコミックスを買ったようなものです。でも、この次世代編、なかなか魅力的なキャラが出てきてます。レオンに続く”俺様”キャラ・リオがこの後どうまいあに絡んでくるのか楽しみです。そして、やっぱりバレエシーンは綺麗で圧巻!見ごたえのある絵はますます磨きがかかってますね!出版社/著者からの内容紹介ついに開幕、バレエ漫画の最高峰『SWAN』の真澄とレオンの娘「まいあ」が活躍する、ファン待望の次世代ストーリー! 両親ともダンサーであるまいあは、幼い頃から舞台で踊ることを夢見てきた少女。14歳になり、憧れのパリオペラ座バレエ学校の編入試験を受験する日が来て......。バレエ漫画デビュー作「白鳥の歌をきいて!」を同時収録。 難関を突破し、パリ・オペラ座バレエ学校に入学したまいあは、憧れの舞台を目前に控え…。名門パリ・オペラ座バレエ学校の定期公演に取り組むまいあの前に、強烈な個性の持ち主、リオが現われ…。クライマックスは再び日本へ。往年のファン待望の懐かしいキャラ総出演で第一部、堂々完結!
2011年02月07日
【送料無料】謎解きはディナーのあとで執事とお嬢様刑事が事件を解決する短編ミステリィ集。毒を吐きつつもやたら丁寧な所作の執事・影山が『黒執事』のセバスチャンを彷彿させます。”正真正銘のお嬢様”だという宝生麗子(ほうしょうれいこ)がどうもお嬢様らしくないんです… 言動に品がないというか…二人の掛け合いを「軽快」と感じるか、「軽薄」と思うかで好みがスパっと分かれるかと思います。謎解きも特別ひねりがあるわけではなく、ミステリィというよりライトノベルの範疇に入るのではないかと思われます。【出版社の内容説明】執事とお嬢様刑事が、6つの事件を名推理!ミステリ界に新たなヒーロー誕生! 主人公は、国立署の新米警部である宝生麗子ですが、彼女と事件の話をするうちに真犯人を特定するのは、なんと日本初!?の安楽椅子探偵、執事の影山です。彼は、いくつもの企業を擁する世界的に有名な「宝生グループ」、宝生家のお嬢様麗子のお抱え運転手です。本当は、プロの探偵か野球選手になりたかったという影山は、謎を解明しない麗子に時に容赦ない暴言を吐きながら、事件の核心に迫っていきます。本格ものの謎解きを満喫でき、ユーモアたっぷりのふたりの掛け合いが楽しい連作ミステリです。
2011年02月06日
【送料無料】会長はメイド様!(12)イギリスからやってきた、碓氷の兄・ジェラルド!”変態宇宙人”の兄は、やっぱり ”変態宇宙人”…!?彼の命令で美咲と碓氷を監視する怪しい影…。学園生活が脅かされる!! 立ち向かう2人は!?イッくんが主役の番外編も収録! ”うさぎさんリンゴ”を食べさせようと碓氷くんのマンションを訪れた美咲ちゃん。そこにいたのは碓氷くんそっくりの兄・ジェラルド。ほわほわしているようで、なんとなく油断ならない雰囲気の人物。そして、ジェラルドと碓氷くんに振り回されている新キャラ・セディさん登場です。3バカトリオもいいけど、この人、久々ヒットキャラですね~何気に「受け」だった碓氷くん、深谷の言葉で本来の俺様ぶりを取り戻し、美咲ちゃんは美咲ちゃんでなんかカワイくなってるし、お二人のイチャイチャぶりに拍車がかかっていて楽しい12巻でした。13巻は2011年夏発売(予定)。 …って今冬でしょうが…
2011年02月05日
【送料無料】イヤーオブノーレイン【出版社の内容紹介】民族間の内戦が絶えないスーダンが舞台。ステファンの住む村は、不穏な情勢に加えて長びく飢きんに見舞われ、村人たちは生きていくのがやっとだった。そんなある日、村に援助物資が届き、事態は好転したかのように思えたが、物資を狙った反乱軍が村を襲った。残忍な反乱軍の仕打ちに、村を追われたステファンたちは、生死をかけた旅に出た…。どこに行けばいいのか? 安全な場所はあるのか? 理不尽な運命に翻弄されながらも、なんとか生きのびようとする少年たち。彼らはやがて、友情を深めながら、生きる道を模索し始める。鈴木出版の海外児童文学シリーズの中の一冊。「貧困から抜け出すためには教育が必要」と考えているステファンとその母。でも、生活するのに精いっぱいで学校に行けない。教科書とたった1本の鉛筆を大事にしているステファン。母を失いながらも、教師になる夢を持ち続ける姿に救われる。スーダン内戦は2004年、スーダン政府とSPLA(スーダン人民解放軍)の間で和平協定が結ばれる。約190万人が死亡、第二次世界大戦以降で最も死者の多い戦争の一つ。
2011年02月02日
【送料無料】猫だましい猫「たましい」と「だまし」を掛けたタイトルらしいです。猫が登場する物語がたくさん取り上げられています。宮沢賢治『どんぐりと山猫』、佐野洋子『100万回生きた猫』、ルグウィン著・村上春樹訳『空飛び猫』、大島弓子『綿の国星』などなど…内容も詳しく説明されていて、それに心理療法的な分析が加味されています。【内容(「BOOK」データベースより)空飛び猫に会ったことがありますか?古今東西の猫物語を心理療法家の眼で解読すると、人間の姿がくっきり見えてくる。牡猫ムル、長靴をはいた猫、空飛び猫、日本の昔話、宮沢賢治の童話、怪猫、100万回生きた猫、少女マンガの猫など、たくさんの「猫たち」が顕われる、豊穣なる河合隼雄の世界。
2011年02月01日
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