星とカワセミ好きのブログ

2021.06.08
XML
カテゴリ: 河合奈保子さん
「あの歌詞は、なぜ心に残るのかーJポップの日本語力/山田敏弘/祥伝社新書/2014年2月10日発行」という本を持っていますが、P54~58に「聴かれなくなった鼻濁音(びだくおん)」というコラムがあります。

「が」という言葉を発音する場合、例えば「ガム」と発音するときの硬い「が」が濁音で、「んが」っと鼻に抜けるやわらかい「が」が鼻濁音です。
P56には、「それでも昔は、鼻濁音こそ美しい音であるとされていた。美空ひばりはもとより、山口百恵も、松田聖子も、昔の「歌謡曲」では、基本、鼻濁音であった。今でも、演歌では、鼻濁音を用いることが多い。
しかし、Jポップは違う。ガ行鼻濁音は、非常に限定的にしか現れない」と書いてあります。

河合奈保子さんは1980年6月1日に、「大きな森の小さなお家」でデビューされました。
このシングルレコードを聴くと、奈保子さんは基本的に「が」を濁音で歌っているのですが、一か所だけ鼻濁音になっている所があります。

「大きな森の小さなお家」の1番目にある、「鍵をあげるわ 真心の鍵」という部分です。
最初の「鍵をあげるわ」にある「かぎ」の「ぎ」は濁音なのに、「真心の鍵」にある「かぎ」の「ぎ」は鼻濁音で、「んぎー」という感じで鼻から抜けています。

曲の後半の繰り返しの部分は、濁音です。


なぜ奈保子さんが、上記の部分を鼻濁音で歌ったのか、とても不思議です。





↑ 河合奈保子さん ファーストシングルレコード
A面「大きな森の小さなお家/作詞:三浦徳子、作曲・編曲:馬飼野康二、歌:河合奈保子/1980年6月発売」





↑ 発売元・日本コロムビア株式会社。









ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



「あの歌詞は、なぜ心に残るのかーJポップの日本語力/山田敏弘/祥伝社新書/2014年2月10日発行」



↑ P54~58に、「聴かれなくなった鼻濁音(びだくおん)」というコラムがある。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2021.06.16 22:07:01
コメント(2) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: