星とカワセミ好きのブログ

2021.06.07
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カテゴリ: 美術 / Art
「はらぺこあおむし:THE VERY HUNGRY CATERPILLAR」で有名なアメリカの絵本作家・エリック・カール(Eric Carle)さんが、2021年5月23日に91歳で死去されました。
マサチューセッツ州の自分のスタジオで、家族に見守られながら亡くなったそうです。

エリック・カールさんは1929年、アメリカ・ニューヨーク州で生まれ、6歳の時に両親の祖国であるドイツに移住しました。
第二次世界大戦が始まり、ナチス政権が絵画や色の統制を行いました。
絵を描くことが好きだったカールさんの才能に気が付いた美術教師のフリードリヒ・クラウスさんは、カールさんが12歳の時、クレー、ピカソ、カンディンスキー、マティスなど、ナチス政権で「退廃芸術」として禁じられていた前衛芸術家の作品の複製をカールさんにこっそり見せました。カールさんは色彩豊かな色の絵に驚き、特にフランツ・マルクの「青い馬」に大変影響を受けたそうです。
学校で美術を学んだカールさんは、1952年にニューヨークに戻り、絵本作家としてデビューしました。

2021年5月28日の朝日新聞に「『はらぺこあおむし』実は日本で誕生」という次の記事がありました。
「1969年にアメリカで出版された原書の初版本の奥付には『Printed in Japan』と印刷されている。当時のアメリカでは、穴あきの仕掛けや、ページの幅がさまざまなこの本を、印刷・製本してくれる会社が見つからなかった。
1968年夏、日本を訪れた担当編集者は、何人かの日本の出版関係者に絵本の試作を見せて回った。その中の一人、偕成社の社長だった今村廣さん(故人)がこの絵本にほれこみ、付き合いのあった社のなかから、印刷・製本を引き受けてくれる会社を見つけてきた。こうして、最初の『はらぺこあおむし』は、日本で作られた。」



私はペンギングループの「PUFFIN BOOKS UK」が出版した「はらぺこあおむし:THE VERY HUNGRY CATERPILLAR」を持っています。どのページも色彩が美しいです。



↑「はらぺこあおむし  エリック・カール作:THE VERY HUNGRY CATERPILLAR by Eric  Carle」


↑ 仕掛けのある絵本。ページの幅がそれぞれ違い、穴が開いている。






↑ 2021年5月28日(金)朝日新聞朝刊。






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↑ the Japan teimes alpha  2021年6月11日号。


↑ エリック・カールさん死去の記事。





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最終更新日  2021.06.15 06:46:35
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