星とカワセミ好きのブログ

2021.06.16
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カテゴリ: 美術 / Art
手元にある中国語のドラえもん「機械猫小叮当 12巻/児童図書公司/香港」を見返していますが、p182~191の「再会 小叮当(また会いましょうドラえもん)」を見ると、原作の「幻の最終回」を思い出します。

「ドラえもん 第6巻/藤子・F・不二雄/小学館」p168~177に「さようならドラえもん」の話があります。ドラえもんが未来の世界に帰ってしまう話ですが、これが最終回になったわけではなく、その後もドラえもんの漫画は続き、「幻の最終回」と言われています。
本には「ドラえもん第6巻おわり/第7巻につづく」とあります。

えびはら武司さんは、藤子不二雄のアシスタントをされており、「まいっちんぐマチコ先生」などで有名な漫画家です。出版された本の中に、「幻の最終回」の事やのび太の部屋について紹介されており、知らない話ばかりで、とても興味深く拝見しました。

「藤子スタジオ アシスタント日記 まいっちんぐマンガ道 ドラえもん達との思い出編/えびはら武司/竹書房」のp49~54には、えびはらさんが「さようならドラえもん」でのび太の本棚を描いたとき、藤子・F・不二雄先生から、「舞台のセットみたいだね」と言われ、傾いた本、逆さまに置いてある本、本以外の物などを入れて描き直しました。

ところが、ドラえもんのコミックスを出版することになると、この「さようならドラえもん」のオリジナル原稿が紛失していたことが分かり、再度描き直したそうです。
その時も、本棚の本は工夫されて描かれています。

また、「藤子スタジオ アシスタント日記 まいっちんぐマンガ道/えびはら武司/竹書房」p13~23にも、幻の最終回の事が詳しく書いてあります。


ところが、コミックス6巻を作る段階で、この原稿が行方不明になっていた事が分かり、再度漫画を描くことになりました。タイトルは「さようならドラえもん」になり、えびはらさんはゴミ箱に「LOVE」と描きました。この作品が本当に終わりにならないようにとの祈りを込めたそうです。

ドラえもんは結局45巻まで続きますが、継続になった背景はP24に書かれていました。
「帰ってきたウルトラマン」の放送が始まり、藤子・F・不二雄先生が「帰ってきたドラえもん」はインパクトがあると考えて、続きを書かれたそうです。

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↑ 「機械猫小叮当 12巻/児童図書公司/香港」p182~191の「再会 小叮当(また会いましょうドラえもん)」。


↑ ドラえもんが未来に戻り、一人になったのび太。 のび太の部屋。

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「ドラえもん 第6巻/藤子・F・不二雄/小学館」p168~177「さようならドラえもん」



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↑「藤子スタジオ アシスタント日記 まいっちんぐマンガ道 ドラえもん達との思い出編/えびはら武司/竹書房」p49~54。



↑ えびはら武司さんが、藤子・F・不二雄先生から「本棚が舞台のセットみたい」と言われた所。
その後、
、傾いた本、逆さまに置いてある本、本以外の物を描いたりしたとの事。






↑ 原稿が紛失したため、「さようならドラえもん」はコミックス用に再度描かれた。




↑ のび太の本棚。

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↑「藤子スタジオ アシスタント日記 まいっちんぐマンガ道/えびはら武司/竹書房」p13~23。


↑ えびはら武司さんが、ゴミ箱に 「OWARI(終わり)」と描いた。

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↑ 原稿が紛失したため、再度原稿を描くことになり、えびはら武司さんは、ゴミ箱に「LOVE」と描いた。












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最終更新日  2021.06.29 12:27:42
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