2024年04月23日
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2011年5月に発売された単行本「聴くユーミン」に、このセルカバーを収録したCDが付いてました。






『翳りゆく部屋 #2011』
作詞・作曲 荒井由実さん  編曲 松任谷由実さん

オリジナルのアレンジと演奏が好きすぎて、初めてこのバージョンを聴いた時はピンと来なかった。
それからほとんど聴くこともなく本の間に挟まったままのCDでしたが、
なにげに久しぶりに聴いてみた所、以前聴いた物とまったく違ったように感じられた。

編曲は至ってシンプルで演奏はピアノとオルガンのみ。
ピアノ弾いてるのは、松任谷正隆さんなのか武部聡志さんなのかユーミンなのかわかりませんが、
このピアノのアレンジが物凄く良い事にいまさら気づいた。

ベタ弾きのオルガンと対照的に次第に派手に動くピアノとユーミンのボーカルに引き込まれて感動した。

本を買った当初はどこかで適当感とやっつけ感を持っていたのが大間違いだった事に
今頃、気付かされた。 これ、凄いバージョンです。
ユーミンの低音は何か心の奥が揺さぶられるような不思議なパワーがあって、
忘れていた思い出や考え方や風景や思い出せなかった人の声などが、空から降ってくるように
思い出させてくれる事が本当に多い。
かなり前に亡くなった人の声を急に思い出させてくれた時は曲を聴きながら泣けた。
脳に埋もれてた情報を呼び起こしてくれる力がユーミンの歌声にはある。




松任谷由実コンサートツアー『深海の街』の」1曲目がこの「翳りゆく部屋」だった。
あのツアーもかなり回数を観たのに、この曲を歌ってるユーミンの声に感動しすぎて
毎回泣いてしまってた。歌は上手くはないよ。

音楽をジャンル関係なくいろいろ聴き漁ってきた長い年月。
この歳になって歌の上手さなんてどうでもいいような域に達してきたように思う。
自分を感動させてくれる歌声は上手さを競い合うような歌ではないのがよくわかった。
多くの人間が凄く歌が上手いと絶賛するような歌を聴いてもまったく何も感じない事が多いし、
逆にその声を遠ざけたいと思う事もある。


逆にまったく書かないシンガーはまったく何も感じない歌のことが多い。

今は創作活動に入ったユーミンがどんな音楽を次に聴かせてくれるのかが一番の楽しみです。
2000年代以降のユーミンは本当に自分好みの楽曲ばかりで聴き飽きることはない。


(ちょうど「翳りゆく部屋」リリースされた1976年春のユーミン)





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最終更新日  2024年04月23日 05時38分19秒
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