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1965年4月発売の「霧深きエルベのほとり」の主題歌。なぜ1965年4月発売なのか不思議に思う人も多いと思う。「霧深きエルベのほとり」の初演は1963年5月宝塚大劇場公演でした。この時、東京公演はキャストや組み合わせ作品の都合で「霧深きエルベのほとり」は東上しませんでした。が、2年後1965年3月6日〜30日に専科・月組合同公演として東京公演が実現しました。その東京公演に合わせた形でリリースした主題歌EP盤です。この作品は内重のぼるさんのために菊田一夫さんが完全あてがきで作り上げた作品です。初演の大劇場、東京のみ菊田一夫さん本人が演出も担当しました。菊田一夫さんが理想とするカールは初日が開いた時から凄い人気になったと言われています。もちろん観てるわけないのですが、さまざまな写真や音源や公演パンフなどで想像しています。そのまま月組で1973年5月26日〜古城都さん主演で再演。この再演が決まったと聞かされた古城都さんは正直、困惑したそうです。古城さんが下級生時代に内重のぼるさんがカール役を作り上げていく姿を近くで観ていました。内重さんに書き下ろされた作品で1967年の退団公演にもこの作品を選び上演された。内重のぼるさんのファンもこの作品、カール役は他の人が演じる事を許してくれないのではないかと古城都さんは悩んだ。これはyoutubeの古城都チャンネルでも語っていました。しかし、古城都さんのカールも素晴らしい当たり役になり大人気公演となりました。古城都さんと初風諄さんの「霧深きエルベのほとり」も観たかった!自分がこの作品を生で観たのは1983年花組公演から。順みつきさんのカールも凄く良かった!そしてこの前の紅ゆずるさんのカールも本当に素晴らしくてオープニングから感動しっぱなしでした。A面「霧深きエルベのほとり」作詞 菊田一夫さん 作曲 入江薫さん少しスモーキーな低音が本当にカッコいい。内重のぼるさんの歌ってるレコードも何枚か持っていますが、どの曲も歌唱も楽曲自体も素晴らしい曲ばかりです。きっちりと主題歌をスタジオでレコーディングされていると後々、いい状態で残すことができる。いつからか宝塚歌劇はスタジオレコーディングで主題歌を残さなくなってから楽曲の価値自体が落ちてしまうように感じる。舞台のライブ録音での全編歌うわけでもない物を商品化するのは無理がある。この頃の宝塚歌劇の主題歌はコロムビア・オーケストラの素晴らしい演奏で残っていて最高です。内重さんのボーカルにはほとんどエフェクトをかけずに本物の歌声で楽しめます。ほんの少しだけ分からないほどにリバーブかけてる程度です。一番良く聴くのは古城都さんバージョンのこの曲ですが、やはり初演の内重さんの歌唱は特別なものがある。歌声や歌い回しは古城都さんのバージョンが一番好きなのですが。バンドアレンジも古城さんの時のビッグバンドの良さが全面に出てる演奏です。古城さんの歌唱にもほとんどエフェクトは掛けていません。B面「うたかたの恋〜おいらマドロス」作詞 菊田一夫さん 作曲 入江薫さんB面は娘役トップがレコーディングしている事が多いのですが、やはり内重のぼるさんのために書き上げられた作品なのでB面も内重さん一人の歌唱です。特に「うたかたの恋」に関しては娘役がレコーディングする確率が高くなる曲。のちに「うたかたの恋」という作品が登場しましたが、やっぱり「霧深きエルベのほとり」の「うたかたの恋」のイメージが強くて少し違和感を感じた。「おいらマドロス」に繋がるアレンジも自然で、スタジオレコーディングならではのアレンジ。内重のぼるさんの伸びやかな歌声を楽しめる2曲メドレーです。この時の東京公演で古城都さんはシュザンヌを演じました。1967年内重のぼるさんの退団公演での再演時には2番手役のフロリアンを演じた。
2022年08月19日
1971年月組7月公演「アンデルセン名作 人魚姫」の主題歌レコード。公演が終了してからの1971年9月1日に発売されました。古城都さんが月組トップスターになって本公演13作目の作品アンデルセン名作「人魚姫」の主題歌。この頃、夏休み時期は子供でも楽しめるような作品が上演される事があった。この公演で声楽専科から特別出演の加茂さくらさんが退団しました。A面「愛があれば」 古城都さん作詞 高木史朗さん 作曲 中元清純さん この曲は歌唱力がなければ聴かせる事が出来ない歌い上げ系のバラードです。古城都さんはダンスの人のイメージが強い人が多いのですが、心に響く素晴らしい歌唱が聴ける楽曲がいくつもあります。生の舞台は観た事がないのですが、古城都さんが歌ってるレコードはほとんど収集して聴きまくってます。宝塚歌劇そのもので考えると50年代後半〜60年代が一番好きで、その時代に自分が生きていたら観劇しまくりだったと思う。トップスターもみんな個性と実力と華を兼ね揃えているように思える。この「愛があれば」は楽曲自体が良いし、アレンジもカッコいい!音域も広い曲で下はかなり低いと思うけどしっかり響いています。確かこの公演の前に古城都さんは急性肝炎で少し休養してたように思います。それもあって、この公演では得意なダンスシーンは古城さんを気遣ってかほとんどなく、短い小作品だったショー「川は光る」には出演してませんでした。「川は光る」の方は大滝子さん、榛名由梨さん、笹潤子さんを中心に上演された。初風諄さんも出演していませんでした。B面「海の国」 初風諄さん作詞 高木史朗さん 作曲 中元清純さん 古城都さん演じる「ハインリッセ王子」に一目惚れする「人魚姫ルイーゼ」の役が初風諄さん。「愛があれば」もそうですが、オリジナル曲のクオリティーが高くて驚く。この頃の楽曲は好きな曲だらけです。(それ以前の曲も名曲だらけ)「シンガーズ・シンガー」「今もお前が」「誰かがどこかで」「バビロニアの夜」「アンデスの恋歌」「オー!ビューティフル」「我が心にいつも太陽」「テ・キエロ(君を愛す)」「タイム・マップ」「サンライズ・アゲイン」「歌を翼に」「落葉散る丘の上の小径」などよく歌われる有名どころを除いても良い曲だらけです。この「海の国」もメロディーも編曲も個性に溢れた名曲です。初風諄さんと榛名由梨さんこの作品が退団公演になった加茂さくらさん
2022年08月12日
1967年7月1日〜30日まで宝塚大劇場で上演されたミュージカル「オクラホマ」の楽曲が4曲収録されたアナログコンパクト盤。17cmレコードですが33回転で聴く仕様です。公演中の1967年7月に発売されました。古城都さんのYoutubeチャンネル「古城都チャンネル」が設立されて結構早く登録して毎回興味深く楽しんでいます。その中で「オクラホマ」の上演が決まった時の話をしている回があります。1967年2月に月組トップスター内重のぼるさんが「霧深きエルベのほとり」の再演公演で退団。その年の7月から古城都さんは月組のトップスターに就任と決定していました。その7月公演がこの「オクラホマ!」です。星組との合同公演となって星組トップスターの上月晃さんが特別出演する事となった。トップスターお披露目公演で決まった役は2番手役のジャッド。主役のカーリーは星組トップスターの上月晃さんです。最初はダブルキャストでカーリーとジャッドを交互に演じる予定だったのですが、それを上月晃さんが拒否した事で古城都さんは悩んだ結果、ジャッド役を受け入れた。でもその時、月組の組子たちはその配役に反発。自分の組のトップスターが2番手役なのでそうなるのも当然です。上月晃さんと古城都さんは同期で特別仲が良かった二人。同期ですが上月さんは1965年にすでに星組のトップスターに就任していました。(上月晃さんと古城都さんと甲にしきさんが同時期にトップスターになり3K時代と言われた)しかし、このジャッドって役は演じ甲斐のある難しい役。花や月の再演で観た人も多いと思う。初日が開いて次の日の新聞評に古城都さんの新境地を大きく取り上げる記事が載った。古城都さん本人も語っていますが、この役を演じた事で後々、難しい役の「嵐が丘」初演や「ウエストサイド物語」の初演、そして内重のぼるさんのために菊田一夫さんが完全アテガキで描きかげた「霧深きエルベのほとり」も見事に演じる事が出来たと語っています。この事で上月晃さんと古城都さんとの間に確執が出来た事でもなくお互い仲良くリスペクトする存在だったようです。A面1曲目「オクラホマ!」 上月晃さん今では考えられませんが、男性のコーラスがかなり前に出していて合唱の厚みをつけています。いかにもミュージカルの楽曲って曲。男性コーラスが入るとやはり幅が広がって良い!2曲目「新しい日々」 初風諄さんこのレコードは実況録音じゃなくスタジオ録音なので安定した音とバランスで聴けるのが良い!ローリー役でした。まだ初々しいかわいい声の初風諄さんも新鮮です。B面1曲目「嫌とは言えない」 八汐路まりさん八汐路まりさんはアド ・アニー役です。歌うまの凄い娘役さんです。公演前のレコーディングにも関わらず、難しいこの曲でも余裕で歌い上げています。2曲目「寂しい部屋」 古城都さん他の3曲が明るく楽しい曲なのに対し、ジャッドが歌うこの曲は哀しく重い曲です。映像は残っていないと思いますが、この曲を古城さんが歌ってるのが観たい!歌唱力と芝居力が必要なこの曲を見事に歌い上げています。
2022年08月11日
雪組公演「ODYSSEY」2回目観てきました。DVD撮りなのかカメラが数台入ってました。この前観た時よりも、まだ数段良くなっててハイクオリティな公演でした。今日の公演がDVDになるなら最高です。終演後は静かに飲みたくて小料理屋風の居酒屋で静かに飲んでた。ここの店は生からすみがあるのと、地酒もいろいろ揃ってる。ひらめ昆布じめ、いぶりがっことチーズの天ぷら、くじらのオバケの酢味噌和え、炙りへしこ焼き万願寺、比内地鶏岩盤焼き・・・ちょっと渋めのあてを食べながら静かな店で静かに話しながら飲んでました。最近、うるさい店は疲れるので静かな店をいろいろ調べて行くようになった。今日の公演の話。彩風咲奈さんのダンス!歌!最高でした!そして何より美穂圭子さんは安定のハイクオリティ!今は専科ですが、自分の中では雪組の歌姫のイメージのまま。美穂圭子さんが専科に行ったあと、雪組にも数人の美穂圭子さんレベルに歌が上手い娘役がいました。雪組もずっと観てきてるけど美穂圭子さんレベルなら透水さらささんがダントツに群を抜いてると思う。透水さらささん以降は美穂圭子さんレベルに歌の上手い娘役はあまり思いつかない。純名里沙さんも上手かったと思うけど特にはあまり印象に残ってない。雪組をもう少し遡れば高宮沙千さんがダントツ上手かったしカッコ良かった。高宮沙千さんはクラシカルな曲からジャズ、ブルースまで完璧だった。1960年代以降で今、思いつく特別歌が上手い娘役笹潤子さん、八汐路まりさん、初風諄さん、高宮沙千さん、矢代鴻さん、朱未知瑠さん、美穂圭子さん、和音美桜さん、透水さらささん、七瀬りりこさんまた関係ない話になった。この「ODYSSEY」を観て一番強く感じるのは今の雪組の団結力の強さと充実感が強烈。凄くバランスが良い組になってどこを観ても出演者全員が充実しきった顔で歌い踊ってる。その中でも彩風咲奈さんのトップスターとしての存在感とオーラが強力化してる。そして月組時代では考えられない急成長の歌唱力と安定感の朝美絢さん。縣千さんの存在感も雪組の凄い武器になっている。バウホール公演主演で自信がついたのかダンスも歌も余裕が感じられて彩風咲奈さんを支える力に十分なっているように感じた。「宝塚心のふるさと」は、これまでに何人も歌ったのを聴いたけど笹潤子さんの歌唱を超える物は出て来ないと思ってた。今回、美穂圭子さんが歌ったのを聴いて笹潤子さんの歌唱同等の凄さを感じた。そういえば「パレード・タカラヅカ」も今回歌われてるけど、この曲も笹潤子さんがショー「パレード・タカラヅカ」の後半に派手なサンバアレンジで歌ったのが最高でした。美穂圭子さんはニューヨークの場面で「センチメンタルジャーニー」を歌ってくれます。これは「ヒット・キット」の中で銀あけみさんが歌った場面のオマージュなのかも。銀あけみさんもめちゃくちゃ歌が上手い娘役です。「ヒット・キット」なら麻鳥千穂さんが歌った「Smoke Gets In Your Eyes」の演奏と歌唱が好きです。それからもう一つのテーマ曲「青い空の下で」も良い曲で今でもよく聴いてる。美穂圭子さんの歌う「お祭りマンボ」も圧巻です。徐々にテンポを上げて行く構成で、そして衣装の早替わりで着物からゴージャスなドレスに。芝居心もある最高の歌唱で楽しませてくれました。比較的、最近の美穂圭子さんのスチール朝美絢さんの歌う「君はわが心のすべて」も素晴らしかった。この曲は一路真輝さんのファンにとっては特別思い入れのある曲です。サヨナラショーでも歌われた。オペレッタ作品「微笑みの国」からの曲です。一路さんの公演時は「君こそ我が心」とタイトルを付けてました。退団後もコンサートで歌ってくれた事がありましたが、宝塚時代より遥かに素晴らしい歌唱だった。朝美絢さんは年々、声が太くなって魅力的な歌声になってきたと思う。彩風咲奈さんは手足も長く背も高くトップスターとしての見映えも文句なしにカッコいい。彩風さんが作り上げる芝居も好きだし、芝居心のしっかりある歌唱も凄く好きです。そして何よりもダンスが素晴らしい。指の先までいつも気を使っているのがわかるしなやかさ。どんなリズムの曲でも身体が自然に乗っているように見える余裕さも彩風咲奈さんのダンスのカッコよさのひとつの要因。芝居やショーの中でのソロ歌唱の時にリサイタルにならない所も好きな所。芝居歌になってるし、ショーでもその役として歌えてる。これは一路真輝さんにもいつも思う事。憑依するように役に入り込むのでどんな長いソロ曲でも一路真輝リサイタルにならない。その代わりにコンサートで歌う時はまた全然違って聞こえる。歌に自信があってリサイタルのようになってしまう人も仕方ないとは思うけど、感動はその分うすくなる。彩風咲奈さん主演で観たいのはアテガキオリジナル作品。正塚晴彦さんの書き下ろしの新作でかなり重めの「ふたりだけの戦場」「マリポーサの花」「ロジェ」のようなハードな作品の主演をしてほしい。少しコミカルな部分も多い正塚先生の作品でもおもしろくなりそう。1本物じゃなく基本の芝居とショーの二本立て作品がいい。彩風咲奈さんはショーでの輝きが半端ないので特にそう思う。芝居ははまり役に恵まれたら輝くと思う。全国ツアーなら「ロジェ」がいい。リオン役は朝美絢さんハマると思う。縣千さんは緒月遠麻さん演じたシュミット役がいいクリスティーヌ役はそのまま美穂圭子さんが演じるのがベスト!じゃあそのままショーにも出演してもらえるし。
2022年08月07日
彩風咲奈さん率いる雪組公演に行って来ました!7月21日〜8月7日までの全21公演のうち後半の13公演には専科の美穂圭子さんが出演!いまだに美穂圭子さんと言えば雪組!ってイメージがそのまま残ってるので雪組に出演する時は特に嬉しく感じる。美穂圭子さんを最初に認識したのは一路真輝さん主演のバウホール公演だった。今回の作品でも歌われた「微笑みの国」だったと思う。一路真輝さんが娘役主演として麻実れいさんと組んだ「はばたけ黄金の翼よ」から一路真輝さんが退団した「エリザベート」までは確実に複数回、同じ作品を観劇してたので美穂圭子さんの存在が作品ごとに大きくなっていくのも実感して観て来た。一路真輝さんが退団してからは回数観なくなって1回だけになったので記憶は薄い。水夏希さんがトップになってからはどの作品も5回以上観るようになったので、トップの水さんをサポートする役割になった美穂圭子さんの存在の大きさに感動した。「君を愛してる」で専科になってからも水夏希さんトップの雪組にはよく出演してくれていた。ショーにも出演してたので水さんトップ時代に美穂圭子さんの代表的とも言える場面がいくつか出来たと思う。水夏希さん退団公演「ロジェ/ロック・オン」にも美穂圭子さんは出演していました。その時、新人公演主演した彩風咲奈さんが現在トップスターとしてみんなを率いる姿を今回、舞台の上で観られて頼もしく感じたのじゃないかと思う。「ロジェ」では彩風咲奈さんはまだまだ下級生なのに本公演でも大きな役が付いた。そんな苦悩する姿も美穂圭子さんは観て来ているので今回の出演は嬉しかったのじゃないかと思う。彩風咲奈さん「マリポーサの花」の新人公演から彩風さんの事は好きになっていた。水夏希さんトップ時代の新人公演は全て劇場で観ています。3番手の音月桂さんの役を研2だったかで抜擢され見事に演じてたのは印象に残った。「カラマーゾフの兄弟」でもじゅうぶん存在感を感じられた。「ロシアン・ブルー」では二番手の彩吹真央さんの役を演じた。この役はかなり難しいのに新人公演としては素晴らしい芝居だったと思う。そして「ソルフェリーノの夜明け」での新人公演主演!このアンリーデュナン役は普通の芝居が上手い程度じゃ演じきれない役で、水さんの芝居をよく観察して演じたと思う。華やかな部分もシリアスな部分も素晴らしかった。そして「ロジェ」で再び新人公演主演!感情の動きが凄く難しい役、水夏希さんだから演じる事が出来た役。彩風さん本人は難しすぎて思うように出来なかったのが悔しいとか話してたと思うけど、自分は凄くよく出来てたと劇場で感動したんだけど本人は納得いかない部分もあったのでしょう。その時に凄いトップスターになるとすでに楽しみにしてた。思ってた通り、立ち姿もダンスも芝居も心のある歌声も何かも納得させられるトップスターになった。それが今回の「ODYSSEY」で確実に証明できたと思ってる。やはりリーチが長く踊ると華やかさが倍増する容姿は最高です。長く待たされてやっとトップになれたから、今回のような良い作品にこれから先、恵まれる事を願う。鳴り物入りのあり物作品じゃなくアテガキのしっかりしたオリジナル作品とショーの2本立てならば一番うれしい。海外ミュージカルとかいらない…。どれも一緒だし。とにかく宝塚はオリジナル作品のみで勝負してほしいと最近特に思う。「ODYSSEY」の美穂圭子さんは最高すぎる。これだけ歌を聴かせてもらえると思ってなかったのでチケット代がこれならめちゃくちゃ安い!と思えた。美穂圭子さんの歌の部分だけでこのチケット代の価値は余裕である。歌の上手さはもちろん完璧なのですが、歌の上手さだけではない美穂圭子さん自身の気品やオーラでその歌唱を何倍もの完成度にしてしまう。雪組に戻って来たと錯覚してしまうほど雪組が似合うし自然に存在してた。宝塚ファンなら知ってる曲が散りばめられた今回の作品。構成も演出も選曲も素晴らしかった。選曲だけで言うと「龍凰夢」と「睡蓮の花」と「清明節の唄」の3曲は特に驚いた。花組公演グランド・レビュー「龍凰夢」からの3曲。美和久百合さんと麻鳥千穂さんがオープニングで歌う「龍凰夢」の主題歌。「睡蓮の花」は星組からゲスト出演の上月晃さん、美和久百合さん、麻鳥千穂さんが歌った。「清明節の唄」はこの時2番手の甲にしきさんとゲスト出演の上月晃さんが歌った曲。レコードでは何度も聴いてた曲が生で聴けたのはうれしかった。来週ももう一度観に行きます。ショー作品に美穂圭子さんが出演するのなら1回ってわけにいかない。2回チケット取るのがやっとだった。凄いチケット難の作品です。次はもっと作品の事を書くつもり^^;大満足な作品だったとだけ今日は書いとこ。初舞台、組まわり終え、雪組に所属されて初の作品。雪組生として初のパンフレット掲載。「天守に花匂い立つ/ブライト・ディライト・タイム」の東京公演パンフより「天守に花匂い立つ/ブライト・ディライト・タイム」から6年後には一路真輝さん退団公演「エリザベート」でマダム・ヴォルフ役
2022年08月01日
月組公演観劇してきました。宝塚に行くの自体がかなり久しぶりで、前は何を観たのか記憶が曖昧^^;最近、芝居よりもライブに行く事の方がかなり多くて久しぶりに芝居観たって感じだった。とにかく死ぬほど暑かった。宝塚南口から大劇場までの道のりだけで苦痛だった。あまりの暑さからなのか、コロナが凄い事になってるからなのか大橋の上は誰も歩いていない。電車もガラガラだった。兵庫県の感染者がこれまでで一番多いとか聞いておきながら劇場に行くのはかなりの罪悪感だったけど、チケット取れてたし・・・。この夏、観劇予定がいろいろあるけど、開催されるのかな。かなりヤバそうな気配がする。劇場に着いて検温とアルコール消毒。駅から猛暑の中、歩いてきて身体がめちゃくちゃ熱くて体温高いとイヤだな…と思ってたら35.8℃…安定の変温動物のような体温の低さ・・・。体温は低いのは絶対ダメって聞いてるから身体が温かくなる物を食べてるんだけどな。平熱36.5℃〜37℃ぐらいが免疫力高くて癌にもかかりにくいとか。体温が低いから暑がりなのか…、でも冬はめちゃくちゃ寒がりだから忍耐力がないだけって事か。雪組初演の「華麗なるギャツビー」はもちろん観に行っています!一路真輝さん目当てで雪組は1985年〜トップになるまでほぼ観劇してた。ニック役も似合ってて好きだったけど、この作品自体はあんまり好きじゃなかった。「ラバーズ・コンチェルト」の方が目当てだった。オープニングで娘役スキャットの後で一路さん一人で歌い出す所が好きだった。どうして1本物にしたのか謎。2本立てのままで良かったのに。映画ももちろん観てるけど、映画も特に好きな映画ってほどじゃなかった。デイジーのミア・ファローは「ローズマリーの赤ちゃん」のイメージが強すぎて。ギャツビー役の月城かなとさんとトム・ブキャナン役の鳳月杏さんは安定した芝居で楽しめました。初演で一路さんが演じたニック役を今回演じた風間柚乃さんも最高でした。この公演はもう1回観劇予定です。
2022年07月29日
1971年8月27日〜9月28日まで宝塚大劇場で上演された「我が愛は山の彼方に」の主題歌EP盤。長谷川一夫さん宝塚歌劇初演出の作品でした。脚本は植田紳爾さんA面「我が愛は山の彼方に」 鳳蘭さん作詞 植田紳爾さん 作曲・編曲 寺田瀧雄さんこの曲は宝塚ファンを長く続けてる人なら知らない人はいないと思うほど有名な曲。この歌が歌われる場面も頭に浮かんで来る人も多いはず。(何度も再演もされています)ラスト間近かの激しい展開の後、秀民(鳳蘭)が朝霧の中で最後のセリフを語りこの歌を歌う。このスタジオ録音バージョンは演奏もバランスも素晴らしく楽曲として聴くなら実況録音じゃなくこちらの方が数段良い。レコーディングは大劇場公演中か千秋楽後だと思う。B面1曲目「桃の花」 大原ますみさん作詞 植田紳爾さん 作曲・編曲 寺田瀧雄さん囚われた万姫役の大原ますみさんが敵地チュルクの宮殿の庭で、遠い思い出の幻想を歌う美しい楽曲その声に誘われるようにチャムガ(安奈淳)が登場する。この場面の美しさと儚さはいつまでも印象に残る。2曲目「チュルクの恋」 安奈淳さん・大原ますみさん 作詞 植田紳爾さん 作曲・編曲 寺田瀧雄さんチャムガと万姫が再び宮殿の庭で歌う。安奈淳さんの歌声の魅力に引き込まれる。そして二人でのハモリは強烈に美しい響きで心地よい。万姫の家僕の永順役の美吉左久子さんは特にこの星組組長時代はずば抜けて個性的な役をこなしてる。山椒大夫役など。美吉左久子さんは花月雪星、4組全ての組長を務めた。
2022年06月18日
花組公演観てきました。かなり久しぶりの宝塚大劇場。先月の星組公演2公演チケット買えてたのに両方中止になってしまい観に行く事ができなかった。「巡礼の年 ~リスト・フェレンツ、魂の彷徨~」と「Fashionable Empire」の2本立て。柚香光さんがリストを演じると知って観る前から似合うの分かり切ってたし期待も大きかった。で、その期待をはるかに上回るカッコ良いフランツ・リストを観る事ができて感動だった。脚本も演出も舞台装置も音楽も文句なしに良かった。宝塚歌劇で久々に泣ける作品だったし音楽の使い方に何度も鳥肌がたった。柚香光さん・・・柚香さんは初舞台のロケットの時から気になってて花組配属されてからもずっと注目してたので、今日の深い芝居と心の響く歌にとんでもなく成長した姿を感じた。この前の「TOP HAT」の時はトップスターの中でも大物トップスターのオーラを感じたし、着実に登り詰めていく努力と天性が伝わってきた。この作品ではピアノ弾き語りも聴かせてくれてますが、絶品でした。今回のリスト役は凄いはまり役で代表作として語られていくのかも知れない。「Fashionable Empire」でも柚香光さんの魅力が凝縮されてて密度の濃い作品だった。永久輝せあさん・・・今回の芝居、ショーとも柚香光さん並みに輝いて見えたのが永久輝せあさん。芝居では女役。男装の女流作家の役です。清潔感と品が美しい姿に説得力を倍増させてた。雪組時代から芝居が上手いって所で注目してたけど、花組に来てから芝居のうまさがより引き立って感じるようになった。「Fashionable Empire」では、登場すると柚香光さんと同等のスターのオーラを感じた。存在感凄いし実力も公演ごとに顕著に上がってる。羽立光来さん・・・ハンガリーの伯爵役も前半のパリの貴族の役も存在感凄かったし魅力的でした。今回の2本は本当に大満足でした。終演後は10年以上前から宝塚といえばここ!ってぐらい飲みに行ってた居酒屋のおかあさんと久しぶりに会って飲みに行ってきた。あの頃の懐かしい話をいっぱいしながら飲んで食べて・・・。おかあさんと別れてからまだ時間が早かったので2軒目に突入!そこでも結構飲みながら今日の公演の話をしてた。今日もいい感じによく飲んだ^^
2022年06月10日
霧矢大夢さんのライブに行ってきました!特別ゲストに元相手役の蒼乃夕妃さんを迎えてのライブ。宝塚歌劇月組トップスターとして2012年3月5日に歌劇団を退団。霧矢さんの2番手時代、トップスター時代は一つの公演を何度も観に行くほど、その時の月組、そしてトップスターの霧矢大夢さんが気に入っていました。ずっと霧矢さんの生の歌声を聴きたいと思い続けて10年も経ってしまった。縁がなかったと言うか、時間が合わなくて霧矢さんの舞台は宝塚大劇場の退団公演千秋楽以来。あの時のサヨナラショーはトップサヨナラ公演史上最長じゃないか…と思うほどボリュームたっぷりの素晴らしいサヨナラショーだった。トップスターのサヨナラショーは数え切れないほど観てきたけど、ベスト5に入る感動的でたっぷり聴かせるショーだった。「シナーマン」「人ごみの中の孤独」「You Raise Me Up」の3曲は今でも感動おぼえてる。で、今回、霧矢さんがビルボード大阪でライブするのを知って観に行く事に。急に行く事にしたけど、行って良かった!さらに磨きのかかった歌唱力を堪能できました。お金を出してでも一人の歌声を聴きたいと思う元男役トップスターは数える程しかいない。安奈淳さん、一路真輝さん、霧矢大夢さんの3人とあと数人だけ。前半はJAZZをたっぷり聴かせてくれた。ベニーグッドマンの「Sing, sing, sing, 」フレッド・アステアの「Cheek To Cheek」はミュージカル「TOP HAT」の曲。数年前にTony BennettとLady Gagaが歌ったバージョンはカッコ良すぎて鳥肌だった!Nat King Coleで有名な「Stardust」George Gershwinの「I Got Rhythm」Nina Simoneで有名なブルージーな「Feeling Good」Nat King Coleの「Unforgettable」を蒼乃夕妃さんと二人で歌った。これはNat King ColeとNatalie Coleのデュエットバージョンのアレンジで歌われた。アルバム「Unforgettable With Love」は何度も繰り返し流してしまうアルバム。あ!金井克子さんの「他人の関係」もカッコよく歌ってくれた。少し前にこの曲の事は書いたけど、カッコいい曲です!霧矢さんの歌声にも合ってた。本編ラストに歌った「You Raise Me Up」はやはり感動的だった。サヨナラショーを思い出した。アンコールのラストはNat King Coleの「Smile」だった。他に霧矢さんが退団後出演した舞台のナンバーや、退団公演の歌った「魂のルフラン」や蒼乃夕妃さんと二人で「スカーレット・ピンパーネル」のデュエット曲を歌った。中でも「Feeling Good」「Unforgettable」「You Raise Me Up」の3曲は特に最高だった!バンドの演奏も良かった!また近いうちに霧矢大夢さんの生歌が聴ける舞台を観に行きたいと思う。ミュージカル『ピピン』に出演されるようで会場でも終演後にチケット販売してたのですが、祝日、土日がほとんどで、ど平日の夜公演がなかったのでチケット買わなかった。凄く観たいけど昼公演だから・・・。真昼間に芝居やミュージカルをあまり観る気になれない。宝塚大劇場も18時公演復活しそうにないし・・・。18時公演を狙っていつもチケット買ってた。終演が21時だから、そこから飲みにも行けるしまだまだ夜は長いから・・・。東京は夜公演があるから羨ましい。また夜公演のある芝居の時に霧矢さんの舞台を観たいと思う。ショーの前の楽しみはお酒と料理!ドリンクはバーボンのソーダ割りと日本酒「吉野川」を飲んだ。グリーンサラダは全てグリーンの野菜のみ!ミニトマトもグリーン。いろんなハーブが入ってて、グリーンアスパラ、スナップエンドウ、エンダイブ、ロメインレタス・・・エンダイブとロメインレタスは違うかも。最近、レタスの種類が多く出てきて見分けつかなくなってきた。チーズとトリュフのポテトフライ。トリュフは多分、トリュフソルトかな。自分が使ってるトリュフソルトに凄く似てる。DEAN & DELUCAのトリュフソルトのような気がする。チーズと合わせると抜群においしかった。ビルボート大阪のマルゲリータピザはめちゃくちゃ美味しい。カリッカリのクリスピー生地なのが最高! パン生地みたいなピザは好きじゃないからカリカリはうれしい!終演後は当然のように2軒目!前から行きたかった岩盤?溶岩?の上で自分で焼いて食べる焼き鳥屋さん。こんな感じで焼いて行くんだけど・・・食べることと話しに夢中になってこれしか写真撮ってなかった^^;
2022年05月20日
雪組公演を観てきた。和物コメディと激しいショーの2本立て。「夢介 千両みやげ」彩風咲奈さんの演じる夢介は、のんびりと人の良いお金持ちのおぼっちゃま。道楽修行のために小田原から江戸に出てきていろんな人と出会う。改めて彩風咲奈さんは芝居が上手いと感動しながら引き込まれていました。劇中で歌う芝居歌もワンマン・コンサート状態にならずに、役としての歌として自然に聴けた。汝鳥伶さんは小田原で夢介の世話をしていた爺や。牛魔王役ぶりで久しぶりの大劇場出演なのでちょっと期待しすぎた。もっと出番があるかと思ったら意外と出番が少なくてがっかり。おまけにスチールも四つ切りも売り切れてるし。やはり公演始まってすぐの頃に行かないとこうなる。汝鳥伶さんの四つ切りは15年ほど前から全て買ってるので買えなかったのは残念。注文して入荷したら買いに行くってのも邪魔くさいし。外箱公演でチケット取れずに汝鳥さんが出てるのに観られなかった作品が最近多い。汝鳥さんが出てたらどんな作品でも絶対に観たいのですが…作品自体も痛快お江戸コメディで楽しかった。「Sensationai !」ほんわかと平和な「夢介 千両みやげ」とはギャップが凄い激しいショーでした。全体的にオリエンタルな雰囲気が漂っている大人な作品だった。彩風咲奈さんが歌ったローランの「サバの女王」は1969年なかにし礼さん訳詞のバージョンで彩風さんの甘い声にばっちり合っていて素晴らしかった。指先まで完璧な美しさを感じさせる彩風咲奈さんのダンスに見惚れていました。彩風さんのダンスはいつ観ても惚れぼれする。強力なダンサーの和希そらさんが宙組から組替えで来て、彩風さんのダンス力の高さと共に一段と雪組のダンスレベルが上がったような気がした。そうそう!彩風さんと和希さんが二人で踊る所は強烈にカッコ良かった。真那春人さんは今作品でも最高でした
2022年04月15日
柚香光さんのダンスだけでも観る価値はあるだろうと思ってチケット買ったけど、予想を遥かに上回るの柚香光さんの実力に感動でした。7年前の同じ3月に宙組公演で初演(もう7年前になるのか・・・。)を観た。朝夏まなとさんのプレお披露目公演だったと思う。柚香光さんは踊りっぱなしでも終始完璧で、歌も包容力がプラスされてきて凄く良くなった。2番手時代から成長は素晴らしく、トップスターになってからも魅力が増すばかりです。2011年「Le Paradis!!」で凄い抜擢されてからずっと注目してました。「薔薇に降る雨」の初舞台生の時から特別なものを感じてたし、当時もブログに書いてたように思う。今回の「TOP HAT」でさらにワンラック上のトップスターになったように思う。柚香光さん主演で「巴里のアメリカ人」が観たい。劇団四季が公演予定だったけど中止になったまま再演もなさそうだし…。京都まで観に行こうと友人とチケット買ってたのに、観られなくなってしまった。羽立光来さんは1幕はホテルの副支配人、2幕はホテル専属の歌手アラン役。このアラン役、初演宙組公演で天玲美音さんが演じたのを思い出した。天玲美音さんのオンリーワン的な芝居や歌が当時凄く好きだった。羽立光来さんも唯一無二な男役だと思うのでいつも惹かれてしまう。今回はダンスでも目立っててカッコ良かった。水美舞斗さんの役は初演では七海ひろきさんが演じてた役。たしか七海ひろきさんは「TOP HAT」を最後に星組に組替えだったと思う。ホレス・ハードウィック役はいろいろと演じ甲斐のある役で観客を一番楽しませる役割でもあるように思う。同期の柚香光さんとの息の合った芝居で楽しめた。輝月ゆうまさんは専科になって2作目。輝月ゆうまさんは柚香光さん、水美舞斗さんと同期で遠慮なく芝居出来てるようで、観ていて微笑ましかった。ベイツ役も観客を湧かせる重要な役ですが、完璧すぎるほど素晴らしかった。星風まどかさんのデイルも役にはまっていて違和感なく集中できた。トップ娘役としては特別おいしい役ではないけど、天性の華やかさで役以上に存在感を感じた。ふとした表情や所作に若葉ひろみさんを感じるようになってきた。若葉ひろみさんはかなり好きだった娘役なので、これからの星風さんが楽しみ。初演の宙組公演の印象とまったく違う作品の印象だった。これはひょっとして主演の柚香光さんの凄さなのかも知れない。バンドの演奏も確実に今回の方が凄くノレた。ビッグバンドのカッコ良さを久しぶりに生で味わえた感じがした。バンド構成とかアレンジを変えたのかも知れない。全ての音楽が初演とは違って聞こえた。
2022年03月24日
宙組公演「Never Say Goodbye」観てきました。本来なら2月5日が初日だったのですが、延期になってしまって2月28日からの公演に。休止期間の公演もチケット取ってたのですが、今日の公演を観る事ができて良かった。この公演、16年前の初演は東京公演も含めて7,8回観たような気がします。初演が充実して完成度が高かった公演の再演は、これまで良いと思えた事がほとんどなかったけど、今回の「Never Say Goodbye」の再演は素晴らしいと素直に思えた。真風涼帆さんのジョルジュは真風さんらしく生真面目で柔らかい包容力があって初演の和央ようかさんとまた違うジョルジュを楽しませてくれた。本人の初舞台公演だという事もあっていつも以上に熱を感じた。予想以上にはまり役で、もうあと何回か観たかった。松風輝さんも真風さんと同じ92期生。当時の組長の美郷真也さんが演じたパオロの役。演じ甲斐のある役で、毎回少しずつ微妙に変える美郷真也さんの芝居がおもしろかった。唯一、コミカルな部分だけ少し遊べる役かも知れない。松風さんがこの役を演じると知って凄く楽しみだった。想像以上に存在感のあるパオロで素晴らしかった。次に市長の役は誰なんだろうと気になった。まだ若手から中堅になろうとしてた頃の風莉じんさんがこの市長を演じて毎回鳥肌もんの歌を聴かせてくれた。この市長役を観てから風莉じんさんの出演場面が毎回凄く楽しみになった。風莉さんもここまでの大きなソロ曲は本公演では初めてなのに初日から堂々と凄い存在感で歌い上げた。「♪反乱軍はバルセロナに向かっている オリンピアーダは中止せねばならない」の部分の歌唱が回を重ねるごとに凄くなっていった。歌だけではなく芝居も素晴らしくて2回ソロがあるのですが、「市街戦2」の歌唱は公演が進んで行く度に感情をぶつけるように出してきて凄かったのを覚えています。今回、市長を演じたのは若翔りつさん。若翔さんも風莉さんが市長を演じた学年とほぼ同じ。素晴らしい歌声だった。これから歌要員としてどんどん前に出てきそうな気がする。七帆ひかるさんが演じたハンスを演じたのは今回の新人公演で2回目の主演に選ばれた風色日向さん。身長も七帆ひかるさんをとまったく同じで長身です。「El Japón(エル ハポン)-イスパニアのサムライ-」の時から注目してた風色日向さんがハンス役で良かった。初演のセンチュリア・オリンピアーダはビル、ビョルン、ハンスと175cm超えが3人いました、今回もビル、ビョルン、ハンスの3人は175cm超え。配役決める時に長身から選んだのかも知れない。(風色日向さんと亜音有星さんは初スチール入り)和音美桜さんが演じたラ・パッショナリアは男役の留依蒔世さん。女性の戦士のリーダー格のような存在で力強い歌声で初演時は「あれは誰?」と話題になった。その前からソロ曲はありましたが、「Never Say Goodbye」のラ・パッショナリアで一気に知名度が上がったように思う。留依蒔世さんも素晴らしい歌声で初演時の興奮を思い出させてくれた。遼河はるひさんが演じたアギラールを桜木みなとさんが演じた。アギラールのソロ曲「人民の芸術」はかなり難しいメロディーで遼河さんも初日の頃はかなり苦労して歌っているのが伝わってきましたが、2週間も経てば安定してきました。かなりキーの高い歌メロで、その中に低い声でのセリフも混えないといけないので喉の切り替えが大変そうな曲です。桜木みなとさんもかなり苦労したのだろうと思う。「人民の芸術」の歌唱、凄く良かった。大和悠河さんが演じたヴィセント役は芹香斗亜さん。見栄えも実力もベテランの域に入った芹香さんのヴィセントも凄く良かった。大きなナンバー「俺にはできない」を感動的に歌い上げた。初演の初日、感情をむき出しにして大和悠河さんも必死に歌ってた。その必死さがヴィセントの感情と重なって感動的だった。決して上手くはなかったけど初演の良い場面の一つだったと思う。92期生 一番上の段の左端が真風涼帆さん。松風輝さんは下から2段目の左から5人目。初演のココナツボーイ。十輝いりすさん、悠未ひろさん、七帆ひかるさん、3人とも175cm以上。七帆ひかるさんの右横が花影アリスさん
2022年03月04日
宝塚歌劇雪組バウホール公演「Sweet Little Rock 'n' Roll」を観劇してきた。1985年月組公演が初演。桐さと実さん、朝凪鈴さんが主演でした。この初演月組公演は観ていなかった作品。内容は「から騒ぎ」をベースに1950年代のアメリカを舞台にしている事は当時の歌劇やグラフを読んで知ってた。こだま愛さん、朝凪鈴さん、涼風真世さんと当時、好きだった3人が主役級の役で出てたので観たかったのですが。主演の桐さと実さんももちろん好きなジェンヌさんでした。1985年と言えば一路真輝さんが「はばたけ黄金の翼よ」で初ヒロインをした年。そして「愛あれば命は永遠に」で若葉ひろみさんが退団してしまった年。この二つの出来事が自分の中では一番大きかった。大劇場公演は「西海に花散れど」以外は全作品観てるし結構、回数も観に行ってたように思う。特に「はばたけ黄金の翼よ」「愛あれば命は永遠に」「テンダー・グリーン」、そして「愛のカレードスコープ/アンド・ナウ!」は神奈美帆さん娘役トップお披露目なのもあるし、一路さんの出番も多くなってきたので回数観るようになった思う。で、今日の雪組バウホール公演。正直、予想を遥かに超えてめちゃくちゃ良かった。主演の縣千さんはじめ、ほぼ若手キャストでの公演。昭和の宝塚歌劇の懐かしい匂いも感じるし、今の洗練された勢いのある宝塚歌劇も感じられ新旧ファン誰もが楽しめるように作られてるように思えた。キャストも全員心の底から楽しみながら演じているのが伝わってきた。縣千さんはインパクトある存在でさらに華もあるので真ん中に立つと輝きが凄かった。ダンスも迫力あって素晴らしかった。初演では2番手役の涼風真世さんが演じた。今回、主演姿を観て以前よりも何倍も好感持てたし魅力を感じるようになった。夢白 あやさんは昨年、宙組から組替えしてきてからメキメキ存在感が出てきた印象。雪組に来たからかも知れないけど、夢白あやさんは台詞回しなど白羽ゆりさんを彷彿させるように感じた。初演では2番手娘役のこだま愛さんが演じた。彩海せらさんはこの公演を最後に月組に組替えする事が発表されている。何となく明日海りおさんのような凄い人気スターになりそうな気がする。ロバート役も魅力的に演じてた。初演では主演の桐さと実さんが演じた役。2022年版は主役をロバートからビリーに変えて再構築されたようです。音彩唯さんは105期生ながらすでに大劇場新人公演ヒロインを経験している。これからどうなって行くのか楽しみな娘役の一人です。初演では朝凪鈴さんが演じた。真那春人さんの存在が作品を引き締めてた。初演では未沙のえるさんが演じた個性的な役。幅広い演技でどんな役でも確実にこなすのは若手の頃からそう思ってた。がっつり真那春人さんの芝居が観る事が出来て良かった。眞ノ宮るいさんが演じたロッキー役も個性的な役でスター性のいる役。役にハマってたしスターのオーラも感じられた。初演では麻路さきさんが演じた役です。天月翼さんはスターがひしめき合う95期生。出番は多くないのですが、一番強烈な演技で一番記憶に残したと言っても過言じゃない。こんな凄い人がまだ95期にいたのか・・・。教務主任マクリーンを演じた愛すみれさんも95期生。コメディセンスも抜群でこんな役も軽々こなしてしまうのかと感動でした。奏乃はるとさんは校長先生役。説明役になってたので面白さを発揮する場面は少なかった。若手ががんばってるバウホール公演を観るのは、ずっと前から好きでまだはっきり番手もついていない有望株が主演するような作品はどんな作品でも観たいと思う。今回も観に行って大正解だったし。
2022年01月21日
今年初の宝塚歌劇観劇。月城かなとさんのトップお披露目公演。「今夜、ロマンス劇場で」この作品は日本映画の舞台化。こんな映画あった事もまったく知らなかった。今日プログラム読んで初めて知った。映画の主演の二人も、知らない人なので余計に分からなかったのかも知れない。映画の中から現実世界に出てくるパターンの話でした。映画の中に入るか、出てくるか、よくある感じのストーリーだったけど普通に楽しめた。「FULL SWING!」今日は芝居より断然、ショーが凄く良かった。バンド演奏がいつもより力入ってそうで、生演奏の割合もいつもより多かったと思う。テープ演奏は2場面ぐらいだったような気がする。JAZZを中心にしたショーなのでいつもとバンドの編成も違ってるように感じた。ビッグバンドの音を楽しめる編成で演奏聴いてるだけでもかなり気持ちよかった。普段あまり編成表とか観に行かないのですが、今日はかなり気になったので初めて写真撮ってみた。クラリネットを多用してる楽曲も多くて、いつもの音創りの違いが感じられて楽しめました。今日のバンドメンバーはJAZZ好きばかりを集めて編成したんじゃないかと思うほどに気持ち良い演奏だった。リズム隊も凄くよかった!打ち込みじゃない生パーカッションの音もいつも以上に耳で追いかけてた。このショーのCD買おうかと思ってる。久しぶりに観た風間柚乃さんはさらに貫禄もついて、それでいて新鮮さもしっかりあってより魅力的な男役になっていた。バウホール主演のチケットはまったく取れずに観られなかったし、この前の月組大劇場公演はコロナが多かったのとワクチン接種もしてなかったのもあってパスした。かなり久しぶりに観る月組だった。トップお披露目の月城かなとさんはどの場面でも存在感が素晴らしかった。鳳月杏さんのコミカルな役はやっぱり最高です。超シリアスな役ももちろんですが今回の芝居の役ははまり役に思えた。星組に組替えが発表になった暁千星さんのソロダンスがたっぷりあって見入ってしまった。可愛さもさらに増して星組での並びを観るのが今から楽しみです。終演後は魚の美味しい店で軽く?呑んで帰ってきた。白味魚の刺身(名前忘れた)と奥にあるのが牡蠣の佃煮山椒 これ最高に美味しかった。この時期のかつおの藁焼きたたきも凄い美味しかった。鰤カマの煮付け 思ったより大きく迫力あった。味はもちろん最高。
2022年01月14日
宝塚歌劇の楽曲のみで構成されたアルバム。「The Love Dreams And Tears When He Sings For "Takarazuka"」 あなたに贈る寺田瀧雄作品集作曲は全曲、寺田瀧雄先生A面1曲目「アマール・アマール」 作詞 鴨川清作さん2曲目「白い花がほほえむ」 作詞 内海重典さん3曲目「愛の宝石」 作詞 鴨川清作さん4曲目「愛!」 作詞 鴨川清作さん5曲目「愛あればこそ」 作詞 植田紳爾さんB面1曲目「パレード・タカラヅカ」 作詞 内海重典さん2曲目「さよならは夕映えの中で」 作詞 植田紳爾さん3曲目「夢人」 作詞 草野旦さん4曲目「幸せの鐘の鳴る日」 作詞 柴田侑宏さん5曲目「さよならタカラヅカ」 作詞 鴨川清作さん初回盤はブルーのカラーレコードでした。有名な曲ばかりですが、オリジナルでは様々な色合いのアレンジの楽曲でサンバ、シャンソン、バラードなどバラエティーにとんでいるように思えますが、なぜかどの曲も同じトーンのアレンジになっています。1曲目は「アマール・アマール」なのですが、イントロがパリの街角の雑踏の中でバンドネオン演奏が流れフランス語で何やら女性がしゃべる・・・そしてかなりムーディーに「♪ライライラ〜イライ ライライラ〜〜イラ〜イ・・・」とアマール・アマールが始まる。メロディーの譜割りもかなり変えてしまってるのはOKだったのだろうか?リオデジャネイロ感は0です。アップテンポになってからはラテンジャズのおしゃれな演奏。救いは布施明さんの歌が上手すぎる事。2曲目「白い花がほほえむ」は初風諄さんが歌った「ラムール・ア・パリ」の主題歌。このアルバムの中で一番イメージが崩れずに聴ける曲です。この10曲の中で「夢人」と並んで一番好きな楽曲だということもあるのですが…。めちゃくちゃ歌上手い。ソプラノの声のイメージなのに布施明さんの声ですんなり聴ける。3曲目「愛の宝石」このアレンジはどうなんだろ・・・。4曲目「愛!」アレンジがイメージをかなり変えてしまっていますが、このアレンジは拒絶感はあまりない。かなり歌謡曲なアレンジなのですが、これはこれで聞き込んでしまう。5曲目「愛あればこそ」サビは軽快なアップテンポにしています。劇終わりのショーでこの曲でダンスする時にはこのアレンジ良いかも。B面1曲目「パレード・タカラヅカ」この曲でラテンパーカッションを使うのなら「アマール・アマール」で使えばいいのにって思ってしまう。サンバにアレンジされています。2曲目「さよならは夕映えの中で」はおしゃれで可愛いアレンジになっています。あの場面にこのアレンジで轟悠さんが歌い出したらみんな呆気にとられると思う。間奏はカウベルが楽しげに盛り上げます。3曲目「夢人 ゆめびと」ロックなアレンジの「夢人」です。かなりカッコいいアレンジと歌唱です。このアレンジで安奈淳さんが歌ったらカッコいいと思う。4曲目「幸せの鐘の鳴る日」この曲自体、昔から好きじゃないし、宝塚での作品自体もそんなに好きではない。映画版は当然大好きです!(誰が為に鐘は鳴る)DVDはなぜかいろんな会社から出ていて(Blu-rayはまだ発売されてません)画質にも差があります。画質のイマイチなワールドプレミア上映版ってのがあって、それでもこれが一番好きです。通常よりも35分も長くより作品の良さが伝わってくる。買うのなら2時間45分バージョンがおすすめです。すっごい安いし^^5曲目「さよならタカラヅカ」多分、このレコードを聴いた事ない人は想像通りの感じだと思う。一番の感想は布施明さんの歌のうまさがハッキリとよくわかるレコードだという事。
2021年11月27日
宙組全国ツアー「バロンの末裔」観劇して来た。「バロンの末裔」は1996年〜97年に月組で上演された作品。トップスター久世星佳さんの退団公演でした。とにかく好きな作品なので、どの組で上演されたとしても誰がトップであっても絶対に観にいく作品。ショーは「グランド・ベル・フォリー」で花組、雪組、星組のトップスターが日替わりでゲスト出演するショーでした。退団公演で普通でもチケット取りにくい上に各組トップがゲスト出演の日などはかなりの競争率だったのを思い出す。各組トップが出演しない日のその場面は次期トップの真琴つばささんが演じました。今回もバロンの末裔とグランド・ベル・フォリーの2本立てで観たかったな。「バロンの末裔」は5回以上劇場で観劇した。東京の友人に久世星佳さんにハマりまくってる人がいて、その人が会に入ってたのでゲスト出演のある時もチケット取ってもらえた。彼女は東京から毎週のように宝塚に通ってきてた^^;そのおかげで「バロンの末裔」を何度も観劇する事ができた。初見で観た時から作品のおもしろさに惹かれて何度でも観たいと思えた。今回、初演のイメージを壊すような配役もなく、凄くうまく配役できてると思った。笑わせるポイントでも的確に笑いを起こしてたし、梅芸の宝塚公演で久々にあれだけ観客が笑ってるのも珍しいと思った。笑いと感動のバランスが非常に良い作品だと改めて感じた。久世星佳さんの仕草やセリフを言ったあとの表情とか次から次へと頭の中に浮かんで来た。久世星佳さん、汝鳥伶さん、未沙のえるさん、この3人が観たくて録画してたビデオも何度も観た。久世星佳さんの役はもちろん真風涼帆さん!本当にいい芝居で楽しめた。久世さんとは雰囲気など違っていますが、真風さんオリジナルの役創りと演技で違う楽しさを味わえた。妙な二役なので逆に難しいのだろうなと・・・。未沙のえるさんの役は凛城きらさん!登場シーン頭取室の場面は圧巻でした。あの場面は未沙さんに毎回爆笑させられてましたが、凛城さんの間も素晴らしくて久々に宝塚歌劇で声出して笑ったかも。アドリブはたしか一切禁止だった作品だったと思うけど、今回も96年の脚本ほぼそのままだったと思う。正塚先生の作品は妙な笑いを誘い出すような台詞のやり取りが好きで、正塚先生の作品はほとんどの作品が気に入ってます。やっぱりナンバー1は「ロジェ」です。次は「マリポーサの花」、3番目が「バロンの末裔」です。大劇場公演なら「銀の狼」「マジシャンの憂鬱」「ダンサ セレナータ」「ホテル ステラマリス」「ラスト・プレイ」「メランコリック・ジゴロ」「ロマノフの宝石」「愛するには短すぎる」「薔薇に降る雨」・・・・が好きな順。外箱公演ならだんとつで「二人だけの戦場」と「BOXMAN」です。汝鳥伶さんの役は組長の寿つかささん。この役もまた違う演じ方だったけど凄くハマってて良かった。この3人の役がハマればあとは大丈夫って思ってしまう。真琴つばささんが演じたリチャードは桜木みなとさん姿月あさとさんが演じたウィリアム は瑠風輝さん嘉月絵理さんが演じたブリンクリーは鷹翔千空さん汐風幸さんが演じたヘンリーは亜音有星さん風花舞さんが演じたキャサリンは潤花さん千紘れいかさんが演じたヘレンは山吹ひばりさん夏河ゆらさんが演じたシャーロットは愛未サラさん全国ツアーなのでかなりの下級生でも大きめの役が付いてて、みんな初演を汚す事なく的確に演じてて感動でした。ラスト間近かのシーン、ヘンリーが気を利かせて持って来たシャンパンのコルクを抜いた瞬間に盆が回ってホテルの開業を祝ってるダンスとシンクロするような演出が大好きだったけど大劇場ではないので出来ないけど、自然に感じられる演出だった。「バロンの末裔」・・・再び生の舞台で観る事ができて良かった。あの久世さんファンの彼女も生きてたら絶対に観に来ただろうと思う。芝居の再演の時は、初演時にやってたショーをそのまま再演すればいいのといつも思う。「グランド・ベル・フォリー」・・・そんなに特別好きってわけではないけど、「バロンの末裔」に続いて上演されたら感動だろうなと思ってしまった。
2021年11月23日
宝塚花組公演観劇。花組誕生100周年記念公演で芝居、ショーともに装置、映像も豪華でした。通常公演よりもスタッフもキャストも熱が入ってる感じがした。主演の柚香光さんはこの前の「アウグストゥス」の時よりも更に何倍も存在感やトップスターとしての華も増して、これからが凄く楽しみになった。この作品から新しいトップコンビになって、それもあって貫禄が付いたのかも知れない。前の娘役トップとのコンビも初々しくて好きでしたが、新たなコンビはベテランコンビ的な印象が強く頼もしいトップに見えた。作品自体も芝居、ショーともに満足でした。「元禄バロックロック」初めて出し物を知った時「忠臣蔵ファンタジー」とか書いてあったので、ヤバイかも…と嫌な予感がしたけど、プロローグから最後まで退屈する場面もなく各キャストの配役も素晴らしく、あまり期待していなかったので物凄く得した気分になれた。「The Fascination!」このタイトルを見た時、関係ないけど・・・「♪奇蹟 奇蹟 奇蹟 九龍(カウルーン)の夜はFascination〜」って曲がまず頭に浮かんだ^^;タイトル通りに「魅了」される場面はいくつもあった。妖艶で毒々しさもある「食虫花」の場面から岡田先生のロマンチックレビューかと思うような眩しいほどの軍服の場面につながる所が特に印象に残った。柚香光さんの激しいダンスと毒を感じさせる表情の「食虫花」。永久輝せあさんの白い軍服姿は凄いスターオーラとトップスターかと思わせるような華があって魅せられた。この二場面の連続は鳥肌もんでした。「フォーエバータカラヅカ」の大浦みずきさん、瀬川佳英さん、安寿ミラさんの3人の場面の場面を柚香光さん、水美舞斗さん、永久輝せあさんの3人が再現。まったく見劣りしない実力に鳥肌でした。ひびき美都さんのダンスを再現した星風まどかさんも凄かった。二番手の麻鳥千穂さんと三番手の甲にしきさんが歌った「マイアイドル」のオープニング曲「スポット・ライト」を航琉ひびきさん、舞月なぎささん、峰果とわさんの中堅、若手の3人が歌って銀橋渡る場面も感動でした。この公演は那智わたるさんの退団公演。退団仕様の場面も多いショー。自分がまだ生まれる前や宝塚を観に行く前の作品の歌をいっぱい聴きたい。観に行ってもいない公演のレコードを聴きまくってるので、「スポットライト」のあとは「♪あなたにラランラン あなたがラランラン あなたはラランラン あなたをラランラン」と那智わたるさんの声が脳内で聞こえてくる。「あなたとわたし」って曲です。この曲の後に主題歌「マイ・アイドル」が実況録音LPでは流れてきます。 シングルカットされた那智わたるさんが歌う「笑え」も名場面です。フィナーレはそのものズバリの「さよなら」を歌う、入江薫先生の作曲作品です。那智わたるさんの退団公演パンフよりそうそう、あまり歌われることのない話題になりにくい「ル・ピエロ」から「僕の愛」が聴けた事もうれしかった。安奈淳さんがフィナーレでもセリから上がってきて歌い出す「僕の愛」ピエロの衣装を脱ぎ捨てセリの下に落とすと赤いスーツ姿になってグランドパレードに。高翔みず希さんと美風舞良さんが安定した歌声で聴かせてくれた。「心の翼」は何かあれば毎回歌われるので、違う曲聴きたいと思ってしまう。もちろん好きな曲だけど、「心の翼」レベルの楽曲なら花組に山ほどあるのに。この前のOG公演でも聴いた所だし・・・。本家のペイさんが歌うのを聴いてしまった所だから。この「心の翼」は感動的な場面にはよく合う。高汐巴さんのサヨナラショーで歌われた時の「心の翼」を超える感動はないと思うけど。今回のショーは高汐巴さんトップ時代の曲が2曲入ってた。もう1曲は「ララ・フローラ」羽立 光来さんのダイナミックなソロ歌も聴けて満足。終演後は久しぶりに宝塚でゆっくり飲んだ。コロナ前によく行ってた店に1年半ぶりぐらいに行った。この店のお通しはいつも豪華で楽しみ。ちょっといいお値段の店ですが、注文したものどれも満足できる店。すった山芋を海苔で巻いて天ぷらにしたものと、鯛のカマ塩焼き、八海山。
2021年11月19日
宝塚歌劇 花組・月組100th Anniversary『Greatest Moment』花組Aバージョン観てきました。高汐巴さんと若葉ひろみさんのコンビ目当てで今回はこの日を選んだ。この二人が揃う事ってあまりないので期待しすぎたかも。コンビでもっと歌ってくれると思ったけど、それでも全体的に満足できるイベントでした。パンフレット若葉ひろみさんが「夜明けの序曲」の川上貞奴役を少しだけですが、再現してくれた所が自分的には今日一番の感動でした。若葉ひろみさんが娘役に転向してからは若葉さん目当てで花組を再びよく観るようになった。今日、久しぶりに生の若葉ひろみさんを観ながらいろんな作品の事が頭に浮かんできた。「エストリレータ」の酒場で歌う場面が好きだった。順みつきさんとのやり取りとか、その後の楽屋の場面とか。なぜか「エストリレータ」の場面がいろいろ思い出された。「名探偵はひとりぼっち」のラストシーンの再現とかも観たかった。ナタリーとデビッドの短いけど感動するセリフと二人の歌。「名探偵はひとりぼっち」は「ラ・ラ・フローラ」と2本立て。「ラ・ラ・フローラ」のオープニング第二場で若葉ひろみさんが大階段板付で物凄い長い裾の派手なドレスで降りてきてそのまま銀橋を渡る場面は豪華すぎて感動だった。裾が長すぎて何人かが裾を持って一緒に銀橋を渡る姿は強烈だった。後々、花總まりさんがトゥーランドットの長い衣装で銀橋を渡る姿を観た時に若葉ひろみさんの「ラ・ラ・フローラ」のオープニングの場面を思い出した。コンビお披露目の「マイ・シャイニング・アワー」のLPもよく聴いた。大浦みずきさんとのデュエット曲が多かったのですが、それも含め好きなショーです。この公演はチケット取れなくてレコードでしか聴いてない。高汐巴さんトップお披露目の「紅葉愁情/メイフラワー」はチケット取れて観に行った。で、今日の公演。若葉ひろみさんの歌や芝居を久しぶりに観られた事が一番印象に残った事ですが、彩吹真央さんと霧矢大夢さんの歌の上手さに改めて感動した。セットリスト的には100周年と言いながらも最近の曲ばかりでややガッカリでしたが、懐かしい場面の再現とか懐かしい歌声をたっぷり聴けたので満足です。せめて1950年代、60年代の曲をもう少し入れて欲しかったな。凪七瑠海さんが舞台に登場すると現役オーラなのか、とにかく華があって惹きつけられた。凪七さんがかなり下級生の頃から好きだったので、今の男役としての安定感に感動です。こだま愛さんの歌声も久々に生で聴けて感動でした。こだま愛さんも好きでスチールとかよく買ってた。桐生園加さんのダンスも久々に観られるの楽しみだった。もっと踊ってほしかったけど、それでもめちゃくちゃカッコ良かった。壮一帆さんが「僕こそミュージック」を歌ったのは驚いたけど、なかなか良かった!アルゼンチンタンゴのバンド生演奏での場面も最高でした。もう少し長く聴きたかったし観たかった。
2021年11月07日
宝塚歌劇星組公演に行ってきた。芝居、ショーとも大満足でした。芸達者ぶりにより磨きがかかった礼真琴さんの安定感の凄さにも感動でした。ここ10年以内の宝塚トップスターの歌の上手さなら霧矢大夢さんと並んで突出して一番だと思う。「柳生忍法帖」は各キャストの配役もはまり役だらけで観ていて飽きずに楽しめる。輝咲玲央さん強烈なバカ殿の加藤明成役。出番もセリフも多くて大満足。これまでのどの作品よりも出番もセリフも多かったんじゃないかな・・・。変幻自在な表情もいろいろ観る事が出来た。芝居とは真反対にショーでは良い意味で昭和のダンディーな男役を感じさせるダンス、立ち姿。岡田先生のショーに凄く合うように思えた。どの衣装も凄く似合ってた。ひろ香 祐 さん司馬一眼房役。七本槍の一人。冷酷で残忍な表情での芝居は気迫が強烈で見惚れるほど。立ち姿も迫力があった。ひろ香さんもショーでは激しいダンス場面などは、みんなを引っ張るようにリズムに乗ってる姿がカッコよかった。久しぶりにひろ香さんのダンスを堪能できた。愛月ひかるさん退団してしまうのは残念で仕方ない。トップスターとして大階段降りて来る姿が観たかった。枠には収まらない異色な大型トップスターになれそうに思ってた。今回の2作品では各演出家の先生の愛がふんだんに散りばめられてて感動場面の嵐でした。歌もダンスも芝居もたっぷりと楽しめる内容で退団公演としては納得の2作品だった。瀬央ゆりあさん漆戸虹七郎役。七本槍の一人。壮絶な最期を遂げる冷酷な剣術の達人。紅ゆずるさんに通じるような努力でどんどん実力を増してスターのオーラも身につけて来た人のように感じる。ここ最近の瀬央さんはどの役、どの場面でも存在感が凄い。次のバウホール主演公演はコメディらしいので是非行きたいけどバウ公演はチケット取れないからなぁ。天寿光希さん高名な僧侶、沢庵和尚役。この手の役と黒い役が多くなってきたけど、そのどちらも天寿さんしか出せない個性を感じられる役創りで芝居に惹かれる。ショーでも今回特にイキイキとダンスしてる印象。「ビューティフル・ラブ」大好きなショー作品「ビューティフル・ピープル」からの「ビューティフル・ラブ」を娘役たちが美しい衣装と品格のある歌声で聴けたのは感動した。脳内では安奈淳さんの声で再生してしまうけど改めてこんな時期だからこそ、この曲の良さを強く感じた。「ドリームトレイル」でこの曲が歌われた時も鳥肌凄かった。「あかねさす紫の花」の初演とこの「ビューティフル・ピープル」が2本立てだった!安奈淳さんトップ時代に一番好きだった組み合わせだったかも知れない。自分がどのあたりの席で観たとか、はっきり思い出せる。開演前に遊んだファミリーランドが寒かった事とか鉄道館の横の食堂でうどん食べた事とか…。「ビューティフル・ピープル」1976年花組公演。もちろん演出は岡田敬二先生です。「隣の人と手をつなぎましょう!」とか斬新な試みもあったショーです。あのまま再演しても最高なのに。
2021年10月01日
宝塚歌劇OG公演『アプローズ』〜夢十夜〜を観てきた。彩凪翔さん主演で比較的最近退団したOGを集めての公演。宝塚時代の曲を各自が順番に歌うコンサートだと思ってたら、ちゃんとした公演だった^^;内容は何も知らずに行ったので、逆にすごく楽しめた。ストーリー性の強いショー仕立ての作品で、各OGの得意だったジャンルをさらに突き詰めて今の実力で魅せてもらえたので感動も大きかった。主演の彩凪翔さんはスターのオーラは現役時代そのままで存在感をさらに増した感じでした。アフタートークショーは92期(同期)の3人と司会の星乃あんりさんの4人。透水さらささん、笙乃茅桜さんとの同期トークは最高におもしろかった。透水さらささんの天然な感じと人柄の良さで大盛り上がりになってた。92期には好きなジェンヌが特に多い。蘭乃はなさん、輝咲玲央さん、真風涼帆さん、百千糸さん、天真みちるさん、真那春人さんすみれ乃麗さん、月映樹茉さん、凛城きらさん、天咲千華さん、天輝トニカさん、…そして今日の3人。公演の感想ブログ書くときに必ず出てくる名前ばかりです。85期、92期、95期に特に好きなジェンヌが多い気がする。透水さらささんは現役時代、専科除いて現役生の中で一番歌が上手いって思ってた。今日、聴けた「Jupiter」も現役時代そのままの歌唱力で鳥肌でした。現役生の中で一番歌が凄いと今でも思ってるのは美穂圭子さん。20年ほどまえから美穂圭子さん以上の歌は宝塚では聴いてないように思う。QUEENの「Show Must Go On」やEric Claptonの「Tears In Heaven」など作・演出の三木章雄先生らしい渋めの洋楽も散りばめていて、その他選曲もセンスが光ってた。パンフレットに三木先生が「セロ弾きのゴーシュ」が下敷きになってると書いてるのを読んでなるほどと、妙に納得した。さだまさしさんの楽曲の中に「セロ弾きのゴーシュ」とタイトルつけた名曲もあります。水夏希さんは強烈な存在感で圧倒されました。CDとDVDで何度も聴いて、観ている「No llores por mi Argentina」を再び生で聴けた感動は凄かった!エビータを再び水夏希さんで観る事ができそうな、そんな話もしてたので期待してしまう。この前はアルゼンチンからバンドもダンサーも呼べなくてアルゼンチンで録音した音で日本在住のダンサーで公演をした。次は当初の予定通りにバンドもダンサーも呼んでの公演が観たい。AQUA5のメンバーの凰稀かなめさんもそのまま続投で。またAQUA5の活動もやればいいのに・・・。宙組だった星吹彩翔さんの歌唱も素晴らしかった!同じく宙組だった風馬翔さんもダイナミックなダンスや歌唱はあの頃のまま最高でした。音花ゆりさんの歌声も久しぶりに聴けて感動でした。貴千碧さんのダンスもより磨きがかかったようで素晴らしかった!こんな新しく作るOG公演をもっとどんどん多く公演してほしい。同期だけでの公演とか、元雪組生、元花組生など組ごと時代ごとのメンバーでの公演とか、自分たちがやったショーをそのままのメンバーでやるとか・・・。この公演を観たらこれからのOG公演に凄く期待してしまう。水夏希さんが現役時代、最後にバウホールの舞台に立ったのはAQUA5のイベントですが、公演としては宙組時代に主演した「里見八犬伝」です。2003年8月だったので、もう約20年前・・・。水夏希さんはバウホールのイメージは薄い印象です。「カラマーゾフの兄弟」が衝撃的だったのでドラマシティーの印象の方が遥かに強い。里見八犬伝の舞台写真。トップになったのが2007年なので、ここから4年後。パンフレット
2021年09月23日
宝塚歌劇雪組公演「シティーハンター/Fire Fever!」2回目観劇。この前に観劇した時よりも彩風咲奈さんはトップスターらしく華が増していた。立ち姿も華やかさも気品も完璧なトップスターが誕生した。ダンスが素晴らしいのは当然の事なのですが、芝居も歌も魅力的で、久々にいろんな作品でいろんな役を観たいと思えるトップスター。やっとトップスターになれたのだから長くやってくれればいいんだけど…。そしてショースターとしての魅力がここまであるとは思ってなかった。トップスターとしての衣装も全て似合ってるし、衣装負けしない存在感をもう既に持っている。背も高くスタイルにも恵まれているので見た目がどんな衣装でも完璧です。舞台の端から端まで全員に神経を張り巡らせてるように感じるのは水夏希さん以来。彩風咲奈さん以外は全員女役での大人数のラインダンスも圧巻です。プロローグの雪組全員の爆発力も彩風咲奈さんを中心に凄くまとまりがあって舞台全体の熱量が今までになかったような凄さを感じた。フィナーレのパレードでトップ羽根背負って大階段を降りてくる姿は、なぜかこの前、観た時よりも感動が大きかった。新公主演で大きく観せようと必死に演じてる姿からは想像できないほどに大物のトップスター誕生感がすごかった。今日は貸切公演で終演後の挨拶もあった。堂々としていて輝いてる姿に胸が熱くなった。二番手の朝美絢さんも雪組に組替えしてきてからの変貌ぶりには毎回驚かされてた。何かが吹っ切れたのか自らの押し出しも強くなって、芝居も歌唱も実力を増してきた。今では安定感のある二番手として彩風咲奈さんを支える役割も完璧にできてる。目力もあって存在感も観る度に増してる気がする。プロローグ後のコミカルな貴公子の場面も飽きさせる事なく楽しめる場面の一つになってます。スペインの場面のマタドール姿の彩風咲奈さんは久しぶりに古城都さんのように見えた。最近は古城さんに見えなくなってきてたのですが、あの衣装だからそんな風に見えたのかも。昭和の古き良き宝塚の場面のようで、あの場面も好きな場面です。久城あすさんの柔らかく美しい歌声で進行していく火の鳥の場面も2回目観劇してよりその素晴らしさに感動した。この場面の後半の熱量も新しいトップスターの登場を喜ぶような熱に包まれてる場面で彩風咲奈さんが眩しく見えた。次は日本物の芝居とショー。芝居の方はコミカルな感じのようで、今回の「シティーハンター」の日本版のような感じになるのだろうか。コメディーも問題なく楽しませてくれる彩風咲奈さんなので楽しみです。「シティーハンター」も2回目観劇して、その世界観も何となくわかってきたので楽しめました。原作の漫画もアニメも一度も観た事ない作品だったのでノリがイマイチ分かり辛かったのですが主人公や周りの人物の人となりも何気にわかってきたので感動する事もできた。何も知らない状態で1回目はまったく付いていけない感じだったから。
2021年09月06日
彩風咲奈さんのトップお披露目公演を観てきた。漫画の舞台化「シティーハンター」とラテンショー「Fire Fever!」の二本立て。彩風咲奈さんのトップ公演をやっと観る事ができて感動でした。新人公演初主演公演「ソルフェリーノの夜明け」から主演公演は必ず劇場で観劇していましたが、今年の6月の全国ツアー「ヴェネチアの紋章」だけどうしても観劇できなかったのが残念。昨年秋の「炎のボレロ」は観劇しました。新公時代は水夏希さんトップ時代の新公主演作品「ソルフェリーノの夜明け」と「ロジェ」が特に好きなのでこの2作の主演を演じてる彩風咲奈さんが一番印象に残ってる。水夏希さんのショーを彩風咲奈さんで観たいと思う事もあった。特に「Carnevale睡夢」の超絶カッコ良かった水夏希さんのダンスを彩風さんで観たいと思ってた。水夏希さん主演「ロジェ」の本役のヴィンセント役もかなり大きな役で、水さんの退団公演に幅を広げてくれたようで彩風咲奈さんの存在感も大きかった。「ロシアン・ブルー」の新人公演は二番手役。彩吹真央さんが演じた難しい役。この時は研三で硬さもあったけど、すごく良かったと思う。新公主演は中堅ベテランの域に入ってきてた蓮城まことさんで、蓮城さんがかなり引っ張ってくれてた感じで微笑ましかった。彩風咲奈さんは新人公演主演を5本も演じています。最初から雪組で、今回雪組でトップスターになれた事が一番うれしい。「シティーハンター」って漫画は今回宝塚で上演すると聞いて初めて知った作品でした。まったく言っていいほど漫画読まないし、80年代中頃からテレビはほとんど見ない生活が当たり前になってるのでアニメでやってた事もタイトルも聞いた事がなかった。友人でも知らない人が数人いたのでホッとしたけど、けっこう有名な漫画のようです。ギャグ漫画に近い感じのハードボイルドコメディでおもしろかった。舞台の装置や映像も凝ってた。2回目観劇した後は印象がかなり変わりそうな気もする。今回、ショーの「Fire Fever!」に凄く感動した!作品も熱く濃厚で良かったし、楽曲も久々にどの場面も良いと思った。トップになった彩風咲奈さんは2番手までの少し遠慮した感じのクールさも保ちながら、トップスターとして強烈に熱く弾けてました。凄いカッコ良かった。最初から雪組にいて、役が付き始めた頃からずっと応援してたので、真ん中で熱く踊って歌ってる姿に感慨深く胸が熱くなった。彩風さんのダンスは繊細でもあり大胆でもあり、魅せるダンスなのでずっと観てても飽きない。水夏希さんのダンスを彷彿させるような指先まで神経が研ぎ澄まされている動きに見惚れました。2番手の頃にはそこまで感じなかった熱も物凄く伝わってきた。群舞での激しいダンスは水夏希さんトップ時代を思い出させてくれるような、熱くまとまった雪組のダンスで感動でした。これから雪組が凄く楽しみになった。今回はトップスターになった彩風咲奈さんのみに集中して観てたので、2回目観劇する時は周りもしっかり観たいと思う。
2021年08月20日
轟悠さん主演「婆娑羅の玄孫」を観劇。轟悠さんの退団公演です。この公演を最後に宝塚歌劇団を退団する事がいまだに何か信じられない。パンフ轟さんの最後の作品。もちろん期待はしてた。でもその期待を遥かに上回るほどに素晴らしい作品だった。ここ最近の轟さんの主演作品はハズレがなくてどの公演も毎回満足してた。特に「オイディプス王」「ドクトル・ジバゴ」「チェ・ゲバラ」のようなシリアスで重厚な作品や「おかしな二人」「第二章」「神家の七人」「パパ・アイ・ラブ・ユー」のようなコメディもどれも満足できる出来栄えでした。その中でも今回の「婆娑羅の玄孫」は群を抜いて良かったと思う。コメディ要素もあり、舞踊会のような和物のショー的な要素もあり、そして無条件に感動させる場面があり、久しぶりに宝塚歌劇で本気で泣ける作品だった。今の世界中の時世の事や、轟悠さん本人の歴史や、汝鳥怜さんとの関わりや、植田先生の轟さんへの想いとか、いろんな物が渦巻いてる作品。轟さんが初舞台を経て月組に配属された翌年、汝鳥怜さんは月組の副組長に就任。この頃から轟さんが雪組に組替えになるまで汝鳥怜さんの芝居からいろいろ刺激も受けたと思う。轟悠さんの宝塚歌劇男役としての集大成とも言える最後の作品が和物だったのも納得できる。これぞ宝塚歌劇の和物芝居!と思える豪華絢爛な作品。最後をなんで大劇場でやらないんだ?って凄く思ったけど、この作品なら納得かな。轟さんを最高な形で送るために出演者全員が出せる力を出し切ってるように思えて、その姿にも感動した。いつも注目して観てるひろ香祐さんも今回の芝居はいつも以上に素晴らしかった。轟さんと同じ舞台に立ってる事に幸せを感じてるだろうし、いつもの舞台でもひろ香さんはどんな時でも全力な所が観ていて気持ちいい。洋舞も日本舞踊も指先まで美しいと感じる。瓦版売りの若手注目株も極美慎さんもセリフ量の多さと早口さえも克服して素晴らしかった。観ていて人気出るだろうなぁ・・とずっと思ってた。前から華があって目を引く男役さんです。天華えまさんも大きな役を2役も演じ分けベテランの域に達してるように思えた。中国人役の小桜ほのかさんと稀惺かずとさんの二人の芝居の上手さにも引き込まれた。夢妃杏瑠さんと音波みのりさんも二人の良い所を引き出してる役で凄く良かった。汝鳥伶さんはやっぱり別格に凄い。汝鳥さんが特にセリフを発する時は席が結構前の方でもオペラグラスで表情を観る。目の動きや少しの顔の引きつりとかだけでも感動できる。会話の場面だと相手のセリフを聞くときの細かい表情も見逃せない。花組や星組はかなり前から観てたのですが、自分が月組を初めて観た作品は多分「わが愛しのマリアンヌ」だったと思う。そこからは月組もコンスタントに観劇するようになったので、汝鳥伶さんが出演してる舞台を生で観た回数は数えきれない。「隼別王子の叛乱」なんて作品が気に入って何度か当日券とかで回数観たけど、その頃はまだあまり認識できていなかったと思う。まだ新人公演の学年だったし。大地真央さんが月組トップになった頃から、役としての認識も出来ていたと思う。クリアファイルとポストカード、コレクションカードのセット。
2021年07月14日
宙組公演を観劇してきた。この公演で多くの宙組生が退団します。ずっと観てきてた綾瀬あきなさんと花音 舞さんもとうとうこの公演を最後に退団してしまう。退団公演だから少し目立つ場面があるかと期待してましたが、それほどでもなかった…残念。「シャーロック・ホームズ」に関しては舞台装置が特に良かったと思う。照明も凄く良かった。楽曲も良い曲が多い印象でした。真風さんの柔らかくおっとりした感じが、この作品に合っていて楽しめました。「Delicieux!」は一番好きな頃の宝塚歌劇のショーのイメージに近いように感じた。楽曲のチョイスや歌詞の乗せ方とか、60年代のショーのような豪華さがあった。(音でしか聴いた事ないけど…^^;)コミカルな場面、シリアスな場面、レビューらしい華やかな場面と展開もテンポ良くて楽しめた。開演40分前にキャトルレーブの整理券を取りに行くと、開演前分も幕間分も整理券、発券終了していた。開演中なら芝居の時もショーの時も整理券はあった。開演中に客席抜け出してキャトルレーブで買い物する券ならあると言われた。ショーの途中で抜け出してキャトルレーブ行こうかとも思ったけど、面倒臭くなってやめた。この公演はこの1回だけの観劇なので綾瀬あきなさんと花音 舞さんの写真を買う事も出来ずに帰ってきた。特に目立つ場面が多かったわけでもないので、もういいかと・・・。そういえば初舞台生の口上とロケットもあった。107期生。
2021年07月02日
寺田瀧雄没後20年メモリアルコンサート「All His Dreams 愛」を観て来ました。PM5時公演「柴田侑宏バージョン」を選んだ。豪華キャストで次々と歌われる曲は全て知っている曲だった。観ることが出来なかった「植田紳爾バージョン」も聴きたい曲は多くあった。特に「愛のカレードスコープ」は歌われる事が少ない印象で貴重なので聴きたかった。あの時は一路真輝さん目当てで何度か劇場で観た。「愛あれば命は永遠に」も久しぶりに高汐巴さんの生歌声で聴きたかった。若葉ひろみさんの退団公演だったので、この公演も何度も劇場で観た作品です。宝塚ファミリーランドにあった大人形館の中でずっと流れてた「世界はひとつ」も寺田瀧雄先生の作曲。1967年3/25〜4/26の星組公演でした。今日、一番感動したのは榛名由梨さんが演じ、歌った「永遠物語」からの「永遠(とわ)」でした。いつかまた榛名由梨さん、花總まりさんで再演してほしいと思う。榛名由梨さんことショーちゃんの歌声が今日はやたらと胸に響いた。「バレンシアの熱い花」の熱唱も凄く良かった!安奈淳さんことオトミさんの歌声はいつも余裕の安定感で当然の事ながら感動しました。あまり歌う事のないかなりレアな曲も1曲入れて欲しかったようにも思うけど大満足でした。汀夏子さんは登場するだけでみんな笑顔になれるパワーがある。全身を使っての歌唱にも感動しました。誰でも現役の頃よりは声は出にくくなって当たり前。そんな事以上に圧倒的なパフォーマンスするじゅんこさんに感動でした。これはツレちゃんにも同じことが言える。すごいパワーだった。退団発表をした轟悠さんの歌声を現役生として生で聴ける機会が限られてきてるので貴重な歌唱を聴けて感動した。もっと違う曲も何曲か歌ってほしかったけど。公演パンフはたった1000円なのに、かなり豪華です。ACT1に関しては新しい目の曲ばかり選曲されてたのが…もっと普段歌われないマニアックな60年代の曲を中心に選曲してほしかった。たとえば、こんな感じのあまり歌われない曲・・・麻鳥千穂さん、古城都さん、甲にしきさんで歌った「ビート・ゴーズ・オン」、上月晃さんが歌った「ファンタジア」から「ファンタジア」「悲しみも君ゆえに」上月晃さん、甲にしきさんが歌った「龍凰夢」から「清明節の唄」(パンフに書いてる「龍凰夢」主題歌は中井光晴さんの作曲です)古城都さんが歌った名曲「誰かがどこかで」も古城さんの歌声で聴きたい。(「タイムマップ」から)真帆志ぶきさん、初風諄さんが歌った「花のオランダ坂」から「イック・デーメン・ユー」真帆志ぶきさんが歌ったショー「ザ・スター」から主題歌の「ザ・スター」八汐路まりさん、古城都さん、水はやみさんが歌った「ブタペストの遊園地」と八汐路まりさん、笹潤子さんが歌った「軍服工場」は「ラプソディ」から。麻実れいさん、遥くららさん、寿ひずるさんが歌った「青き薔薇の軍神」から「青き薔薇の軍神」麻実れいさんが歌った「ハッピーエンド物語」から「ラブ・ソング」と主題歌「ハッピーエンド物語」順みつきさんが歌った「ホディー・ホディー」「ある愛の伝説」は「オペラ・トロピカル」から。他にも山ほどあるけど挙げだすとキリがないので・・・。初風諄さんが出ていなかったのは残念だった。東京公演なら「ラムール・ア・パリ」から「白い花がほほえむ」と「さらばマドレーヌ」から「愛、それは…」が初風さんの歌声で聴けたのか・・。もし、一路さんが出てたら「花夢幻」を今日のオーケストラで聴きたいと思った。涼風真世さんの七色の声も健在で素晴らしかった!平みちさんにももっと歌ってほしい曲がまだまだいっぱいあった。「世界はひとつ」が豪華なオーケストラ演奏での聴けたのも良かった。本公演通りに日本語〜スペイン語〜英語のプロローグと、フランス語〜英語〜日本語のフィナーレとをパレード状態のメドレーにして再現してほしかった。演奏も寺田瀧雄先生がいろんな国の音楽のアレンジした編曲も最高だったのに。ディキシーランド・ジャズ風、サンバ風などいろんな国の音楽を取り入れたアレンジは最高です。「世界はひとつ」だけでも8分近い大作にしても良かったような。何だかんだと言っても、今日はOGの元気な歌声と姿が観られただけで大満足です。今日のオープニングは「ラブ・ラブ・ラブ」の主題歌でした。「マイ・アイドル」からは「スポットライト」を麻路さきさんが歌った。本物の馬が登場した「ラプソディ」からの楽曲も聴きたかった。「アリア・イン・ジャズ」からの「ビート・ゴーズ・オン」もカッコいい曲ですが、今日は選曲されなかった。ショー「タイム・マップ」の中で重要な楽曲「誰かがどこかで」は寺田先生の超名曲の中の1曲だと思う。真帆志ぶきさんの退団公演「ザ・スター」のビジュアルは今のトップスターには出来ない世界観。ショーの内容も強烈に個性的です。
2021年06月28日
花組公演「アウグストゥス-尊厳ある者-/Cool Beast!!」を観劇してきた。この公演から生バンドになり、やっと本来の宝塚歌劇の良さを楽しめました。セリフの後ろで流れるBGMが生演奏だと、不思議とセリフと融合してよりわかりやすくなる。開演前のチューニングの音だけでも感動でした。古代ローマ史の話なので、集中してセリフ聞いてないと分からなくなるかもと思ってましたが、凄く分かりやすく作られていて人物名なども戸惑う事なくすぐに把握できた。15年前に月組で上演された「暁のローマ」は歌で綴って行くロックミュージカルであれはあれで見応えがありましたが、重厚感や作品の奥深さは今回の作品が凄かった。舞台装置も重々しく、楽曲も良い曲が多かった。柚香光さん・・・トップになって初めて生で観る。プレお披露目やこの前の梅芸公演も何をしてもまったくチケット取れなかった。大劇場お披露目公演はチケット取れてたのに、公演中止になってしまった。初舞台のロケットの時から天性の華があって、そこから注目してた。2011年「Le Paradis!!」の妖精役を観た時に宝塚トップスターになるために生まれて来た人だとその時にすでに思ってた。最後、大階段から降りてくる姿は本当に感動した。立ってるだけで華があって輝いて見えた。ショー「Cool Beast!!」での変幻自在なオーラと、強烈なダンス力に見入ってしまって、久しぶりにショーを観るのが楽しみなトップスターが誕生したと思えた。いつもなら、よほど好きじゃないとトップスターってあんまり観ないけど柚香光さんは芝居もショーも目が離せないほどに魅せてくれた。凪七瑠海さん・・・クレオパトラの美しさは圧巻でした。改めて芝居の巧さにも感動した。凪七さんは男役でも女役でも何をさせてもカッコイイ。かなり低い学年の頃から新人公演などで少年役から黒い役、三枚目と幅広く演じてどれもカッコ良く艶っぽく見せる事が出来ててどいろんな役を幅広く観たいと思える役者さんです。「Paradise Prince」で蘭寿とむさんが演じた役の新人公演も良かったのを覚えてる。今回のショーでも華やかな存在感で舞台をさらに盛り立てていました。美穂圭子さん・・・・久しぶりにたっぷりと美穂圭子さんの歌が聴けるショーでした。出演してるだけでお得感満載です。一人でもチケット代の値打ちある歌声に今日も感動。今の宝塚で自分にとって一番感動できる歌声が美穂圭子さんです。ここまで上手いと誰も文句の付けようがないと思う。これほど歌える人がいつか出てくる事を楽しみにしてるけど…。最近なら2010年雪組公演「ロック・オン!」の美穂圭子さんが最高でした。それに匹敵するのが今回のショーかも知れない。永久輝せあさん・・・・組替えしてから花組の舞台に立っているのを初めて観たけど、花組の雰囲気に物凄く合ってると第一印象で感じた。前から注目してたけど、今回永久輝せあさんの良さがこれまでの何倍も感じられた。踊って歌ってる表情が凄く良い。声も良いし芝居も上手いので次はどんな役をやるのか楽しみ。羽立光来さん・・・今回、芝居、ショーともに大活躍で大満足です^^歌声に深みがあるので聞いていて安心感がすごくある。上級生になってきて、見せ場も増えてきたのでこれからがさらに楽しみ。華優希さん・・・この作品でしか柚香光さんと組んでる姿を観る事ができなかった。これから良いコンビになりそうなのに、ちょっと早すぎる。デュエットダンス観てて、まだ初々しいコンビなのに勿体無いと率直に感じた。瀬戸かずやさん・・・この公演で退団してしまうのですが、最後に大人の男役の見本を観せるように芝居でもショーでも骨太な男役を楽しめた。この公演はまだ観るので、書ききれなかった若手の事は今度に。
2021年04月16日
エリザベートのガラコンサートに行って来ました。2014年の花組公演からもう5年も経ってた事に驚く。宝塚版エリザーベートのガラコンサートに行ったのは3回目かな。1997年と20周年の時と今回。1997年ガラコンサートはドラマシティ公演だったのでチケット取るのが本当に大変だったのを思い出す。退団して間もない一路真輝さんのトートが再び観る事ができた感動がすごかった。20周年の時は雪組初演メンバーがほぼ集結したのも凄かった!自分の近くの席にイチロー選手も来てた。水夏希さんトートのフルコスチュームバージョンと花總まりさんと姿月あさとさんの回も観た。今回は2014花組バージョンなのですが、まったく絡みのなかった他組キャストとの融合が楽しみでした。特に月組だった宇月颯さんのルキーニが明日海さんや蘭乃さんと絡むのが楽しみでした。二人とも月組時代に宇月さんとはずっと一緒に舞台に立ってたのもあるし。2009年月組エリザベートの黒天使で宇月さんと蘭乃さんのダンスのカッコ良さに惹かれてそこからこの二人のファンになったのも思い出した。蘭乃はなさんのマデレーネも最高だった今日はもちろん生バンド!良い音で聴けて感動だった。明日海りおさんと蘭乃はなさんの二人はあれから5年も経っているのに現役時代そのままの新鮮さで感動した。芝居に関しては二人でかなり変えてきてた部分もあって引き込まれた。宇月さんルキーニは想像通りに素晴らしかった。鳳真由さんも現役時代、注目して観てた。今回の蘭乃さんとのシシィとフランツは新鮮で凄く良かった。チラシなどのキャスト表とかまったく見てなかったので、七海ひろきさんがルドルフとして登場したのも驚いた。明日海りおさん、蘭乃はなさんと七海ひろきさんが同時に舞台にいるのも不思議な感覚だった。七海ひろきさんは「UNDER STUDY」を観劇した時に認識して退団するまでずっと観て来てた。カーテンコールの明日海りおさんの挨拶は、今日も最高に楽しかった。これが聞きたいから貸し切り公演とか初日とか楽日のチケットを取ろうとしてたのも懐かしい。今日は物凄く前の席だったので舞台上の緊張感がダイレクトに伝わってきて息を飲むように観劇してた^^;今回、水夏希さんの雪組バージョンも凄く観たかったけど東京のみだったので諦めた。パンフレットには一路真輝さんと花總まりさんのインタビューと写真が2ページずつもあってかなり得した気分になった。宝塚版のエリザベートと言えば、やはり初演の衝撃が忘れられない。
2021年04月11日
星組公演「ロミオとジュリエット」3回目観劇。今日はB配役。ニコニコ生放送の番組内でこの公演のご招待応募があって申し込んでた。申し込んでたのも忘れてて1週間前にいきなりチケットが送られてきた^^1階9列目で凄く観やすい席。ニコニコプレミアム会員のみ応募できる宝塚歌劇招待でした。プレミアム会員には15年ほど前からずっと入っています。ニコニコと宝塚歌劇が関わるとは思ってもなかった。ニコ生は毎日必ず観てる。動画を観ることはほとんどなく、生放送しか興味ない。生放送で観られる事は少なくてプレミアム会員ならタイムシフトで後に観られる。タイムシフト残してくれない放送だとリアルタイムで観ないと無理ですが。今日も実は生放送で観たいのがあって、観られなかったのでさっきタイムシフトで観てた。ぼっとん、やるみさん、向日葵さん、げんきさんのコラボ放送。向日葵さんとぼっとんの因縁の関係がどうなるのか…。ニコ生観てたら地上波のテレビなんか観る時間がまったくない。地上波のテレビなんかよりおもしろいし・・・・輝咲玲央さんはB配役だったのでピーター役。多分、これからこんな可愛い役を演じる輝咲玲央さんを観る事はきっとないだろうと思うのでそれだけでも貴重なチケット当選だった。A配役のヴェローナ大公のようながっつり存在感のあるような役はこれからも観る事が出来ると思う。辞めずに続けてくれたらですが…。A配役のヴェローナ大公愛月ひかるさんの「死」は登場すると「死」にしか目がいかなくなる。指先まで怖いぐらいに冷酷で表情も見逃したくないので愛月さんばかり目で追ってしまう。作品に登場する役の中で一番カッコいい役なので演じ甲斐は凄くあると思う。愛月ひかるさんの「死」は歴代で一番好きかも知れない。有沙瞳さんの乳母の歌と芝居を再び観る事が出来たのもチケット当選したのがありがたい。前回3/9に観劇した時よりもさらに歌声も芝居も素晴らしくなってた。今の星組の中で歌唱力は白妙なつさんと1,2を争うほど凄いと思う。瀬央ゆりあさんのティボルトは2/28に観た時と比べ物にならないほどに進化してた。瀬央さんの歌声は歌手が歌ってる感はなく芝居として聴ける所が凄く良い。この1年ほどで驚くほど歌唱力アップしたと思うし凄い努力したのだろうと想像できる。芝居に関してはずっと前から凄く深く濃い芝居をしてて注目してた。礼真琴さんのロミオは今日がダントツに一番良かった。伸びやかで説得力のある歌声に関しては最初に観た時から感動でしたが、芝居に関して凄く良かった。歌声は彩吹真央さんを彷彿とさせる発声部分があって、その声の作り方が凄く良いと思う。なかなかここまで可愛らしさを保てるトップスターって少ないと思うし貴重。PUCKとかも似合うと思う。涼風真世さんがトップになってからもずっと最後まで可愛かったのでそんなイメージと重なる。ひろ香祐さんのダンスを間近で観られたのも最高だった。オペラなしでも表情もしっかり観る事ができた。熱唱しながら踊ってる姿に感動してしまう。観る度に骨のあるカッコいい男役になってくる。この作品は激しいダンスが多いので、2幕物のショーと変わらないほどひろ香祐さんの迫力あるダンスが観られるのいい。これが生演奏だったらもっと感動すると思う。次の作品のショーで生演奏でダンスするひろ香祐さんが観られるのが楽しみです。この前観てきた「ダルレークの恋」の舞台写真の四つ切り
2021年03月21日
月城かなとさん主演の「ダルレークの恋」を観劇。この作品は1997年星組、2007年月組と2回生で観た作品。今は映像技術も進歩して、場面ごとに映像を駆使した演出が楽しめて、やや中弛みすると前に思ってた作品が演出や映像の効果でかなり改善されたように感じた。主演の月城かなとさんは正統派と言うか美形スターなのでこの役ははまり役でした。1幕のカマラと二人の場面。なかなか時間が進まないセリフのやりとりですが退屈感はそれほどなく観れた。ヒロインの海乃美月さんの芝居は前から好きで今回この役をどう作るのか凄く楽しみでしたが、期待以上でした。月城さんとの並びも凄く似合ってました。この作品で一番おいしい役かも知れないペペル役は風間柚乃さん!文句なしの芝居力、ダンス力、歌唱力で観る度に好きになっていく。特にダンスの時の顔の表情や楽曲に合わせた動きの表情が天才的。風間さんのダンスをもっと長時間観ていたいと思いながら観劇してました。歌声も自然に耳に入る心地良い声質と歌い回しにカラオケでの歌唱なのに感動した。風間柚乃さんが役の振り幅広く演じていく姿を観るのがこれから一番の楽しみです。大劇場公演は次の花組からやっと生演奏で上演されるそうで、やっと100%の宝塚歌劇を楽しめるようになる。カラオケだと50%ほどの感動になってしまう。この前観た花總まりさん主演の「マリー・アントワネット」が生オーケストラでの上演で生演奏の音だけで感動した。生バンドで歌う花總まりさんは相変わらず最高だった。カラオケだとどれだけ歌が上手い人が歌っても感動できることは少ないから…。生バンドとの息の合わせ方やその時の強弱の違いを感じるのが一番。東京公演での配役のスチールしか売ってなかった。暁千星さんは東京公演のみ出演で大阪公演には出演していないのにペペル扮装のスチール風間柚乃さんは東京ではクリスナ役でその時の扮装写真のみ。
2021年03月19日
宝塚歌劇星組公演を観劇。 「ロミオとジュリエット」A配役公演を観てきた。この前B配役を観て、今日の公演を観ると全く違った印象だった。どっちが良いとかじゃなく、違う作品に感じられるほどに楽しめた。やはり一番感動したのは輝咲玲央さんのヴェローナ大公。存在の大きさと説得力とドラマを感じさせる歌唱力で冒頭のヴェローナの広場の場面が圧巻。その場面だけもう一度最初から観たいと、その場面が終わった瞬間に思ってしまった。表情も良いし、芝居も良い!有沙瞳さんの乳母も最高でした。沙央くらまさんの乳母も好きでしたが、芝居、歌唱力ともに美穂圭子さんの最高の乳母に負けないほどに好感が持てる乳母役。美穂圭子さんの歌唱力と芝居力は別格すぎるから比べられないけど。有沙瞳さんの歌声は嫌味がなく気持ち良く聴ける。瀬央ゆりあさんのベンヴォーリオ最高でした!ここ2年ぐらいで歌も超絶上手くなり、前からの芝居力の高さに加わって凄い存在になってきた。本人の影の努力でどんな役も器用にこなせるようになったと感じた。昭和のクセの強い男役と今のスタイリッシュな男役の両方を兼ね備えたスターだと思う。白妙なつさんのモンタギュー夫人も素晴らしかった。この前観た時も感じたけど、歴代のモンタギュー夫人の中で一番歌唱力に存在感を感じたかも。極美慎さんのマーキューシオもかなり危険度高く狂気を感じる芝居で最高でした!こんな尖った役をここまで演じられるとは思ってなかったので感動しました。夢妃杏瑠さんのくせのある歌唱も前から凄く好きで、今日もたっぷり聴けた。ひろ香祐さんの迫力あるキレキレのダンスと感情豊かな表情に目が釘付けになってしまう。ティボルトの嘆きが乗り移ったかのうような芝居心のあるダンスが素晴らしい。愛月ひかるさんはこの前の「死」が最高すぎてティボルトよりももう一度愛月さんの「死」が観たいと思った。ティボルトももちろん良かったけど。礼真琴さんのロミオは歌、芝居とも安定感抜群の女の子のような可愛らしいロミオで魅力的。ジュリエットより年下に感じるのも可愛くて良い!舞台写真はこの二枚だけ買った。下のはひろ香祐さんが真ん中に写ってたので。
2021年03月10日
宝塚歌劇星組公演を観劇。「ロミオとジュリエット」B配役公演を観てきた。来月はA配役を観劇する予定。しょっちゅう観てる印象だったので前回の上演から7年ぶりだと知り驚いた。特に大幅な変更はなく懐かしく楽しめた。ロミオの礼真琴さんは歌、芝居とも安定した女の子のような可愛いロミオでした。これまでのロミオの中で一番幼い感じのロミオで可愛らしさが突出してて新鮮でした。愛月ひかるさんの「死」は凍るような冷徹な「死」で物凄い魅力的だった。瀬央ゆりあさんのティボルトも想像以上に熱く、自然とティボルトを目で追ってしまってた。今回のB配役を観て、有沙瞳さんの乳母が一番感動したし歌や芝居の上手さがダントツだった。有沙瞳さんは役替りではないので次回も有沙さんの乳母が観られる事が一番の楽しみ。輝咲玲央さんは乳母の側にいつもいるピーター役(A配役はヴェローナ大公)でこれまでにあまり観た事のない役だったので、登場するたびに表情の豊かさとコミカルな動作に惹きつけられた。次はピーターとは正反対の役なのでこれも楽しみ!夢妃杏瑠さん(キャピュレット夫人)と白妙なつさん(モンタギュー夫人)の二人も素晴らしかった。二人とも個性のある上質な歌唱で前から大好きなのですが、今回の二人は見せ場も多く最高でした。天寿光希さん(キャピュレット卿)は、一樹千尋さんを彷彿させる役創りで新境地を開拓した感じ。最近は黒い役も多く熟しているので、この役が自然に感じられるようになったように思う。ひろ香祐さんはキャピュレットの男として登場。狂気を感じさせる表情で激しく踊る姿は鳥肌もののカッコ良さでした!学年も上がってきたのでダンス場面でもセンター寄りにいる事が多いので、ほとんど見逃さずにひろ香さんのいダンスを観る事ができた。輝咲玲央さんのピーターはスチールも販売されてないのが残念。輝咲さんのヴェローナ大公の四つ切りなど他のもいろいろ買ったけどA配役観劇の時に。この作品自体、元々あまり好きではないけど、配役が変わればまた違った雰囲気で新鮮に観られた。あと、やっぱり全編カラオケなのでガッカリ感はハンパなかった。生演奏があって初めてパーフェクトな大劇場での宝塚歌劇だと昔から思ってるのでクオリティはどうしても半減してしまう。早く中途半端なカラオケでの上演が終わって欲しい。「MA」などはとっくに生オーケストラで上演してるのに。
2021年02月28日
花組バウホール公演を観劇してきました。バウ初主演の聖乃あすかさんと、演出家デビューの竹田悠一郎さんがどんな舞台を作るのか楽しみでした。シェイクスピアの史劇でよく描かれていた結構苦手でわかりにくいヘンリー○世やリチャード○世の時代のイギリスの話。名前やその人の立場などわかりにくいのは元々そうなので仕方ないけど、それでも眠たくさせずに構成されててストーリーはわかりやすく書かれてたので最後まで集中して観劇できました。演出は昔から宝塚歌劇を観てる者にとってホッとするような古き良き宝塚歌劇の様式美をそのままに台詞回しや所作なども観ていて安心できる懐かしさを感じた。バウホールが出来て、けっこうすぐに安奈淳さんのさよならコンサートを観てからバウホールには何度行ったのか数え切れないけど、久しぶりに懐かしさを感じたバウ公演でした。聖乃あすかさんはバウ初主演ですが、肩に力が入ったような気負いはなく自然に役を演じてる感が取っつきにくい時代の話を硬く感じさせずに良かった。羽立光来さんは パンフを買って役を見てエドワード4世役だと知って楽しみ倍増に。英雄色を好むっていうかエドワード4世には好色なコミカルな印象があったので、どんなエドワード4世が観られるのかと…そう言う好色的な場面はなかったけど、ソロ歌もあったし楽しめました。一之瀬航季さんは前から注目してる若手ですが、今回の役も個性を出せてて魅力的に演じてました。優波慧さんのリチャード3世役は強烈でした。メイクも髪型も気合入ってて存在感も凄かった!優波さんの芝居が行くところまで行ってるのでメリハリついて作品に魅力が増してた。今回の作品で新たに注目した人は峰果とわさん。鋭い目つきと表情が、大好きだった天玲美音さんを彷彿させて登場するとずっと目で追ってしまった。花組を観劇するのって明日海りおさんの退団公演以来だったと思う。プレお披露目のショーもまったく取れなかったし、「はいからさんが通る」はやっとチケット1日取れたのに中止になったし…今度の梅芸の柚香光さん主演のチケットもまったく取れないし。トップスターになった柚香光さんを初めて見るのは次の本公演まで無理そうだ。物凄い人気トップスターになったのはうれしいけど・・・何十年も宝塚観てきてこんなにチケット取れなかったのは初めてかも。
2021年01月31日
久しぶりの宝塚大劇場。雪組公演を観劇してきました。芝居はベートーヴェンを題材にした話。ショーはシルクロードをテーマに作られたショーでした。少し前に栗山民也さん演出の「ベートーヴェン 不滅の恋人への手紙」を観劇した所なので連続でベートーヴェンの話でした。ベートーヴェンが出てこないベートーヴェンの話で斬新な演出でした。ピアノ一台が舞台にあって、そのピアノがベートーヴェン代わりのような役目。そのピアノを弾くのが新垣隆さんでした!ピアノ一台の生演奏だけで物凄いスケールの大きい作品になっていました。ベートー・ヴェンが生涯唯一愛した女性に書かれたと言われてる「ピアノ・ソナタ31番 Op110」をモチーフに作り上げられてる舞台で全ての場面に感動させられた。主演の一路真輝さんはベートーヴェンが生涯愛した女性アントニー・ブレンターノ役。ベートー・ヴェンの弟子のリース役は田代万里生さんでした。さまざまな人とベートーヴェンとの関係性が深く描かれていて芝居に入り込んで感動した2時間でした。後で読んだパンフレットでも新たに感動を覚えそれからベートーヴェンの事をいろいろ調べて読んだりしていました。今回のベートー・ヴェンは宝塚歌劇らしい派手で華やかな舞台に作られてました。ナポレオンやゲーテとの関係を中心に描かれてて登場してくる人物も派手でファンタジーの世界になってて宝塚らしい印象でした。ショーはオープニングの砂漠のキャラバンの場面からペルシャ、インド、中国と場面を変えて行くロードムービー的な宝塚歌劇王道のショー。プロローグの二村周作さんの装置も凝っていた。何よりも今回の照明が特に印象に残った。ムービングライトとスモークの出し方に見入ってしまった。音は芝居もショーもカラオケだから仕方ないのかも知れないけど少し割れ気味だった。早く生バンドを入れて上演できるパーフェクトな宝塚歌劇を楽しみたい。生バンドを復活させる時は編成などもう一度考え直して60年代〜80年代のようなオケにしてほしい。ビッグバンドと呼べるようなバンドで宝塚歌劇を楽しめたら最高です。
2021年01月12日
轟悠さん主演の「シラノ・ド・ベルジュラック」を観劇してきました。有名な戯曲で日本でも何度も舞台化されてる作品です。星組の中でも芝居力の高いキャストを集めて上演した印象で納得の安定した舞台で大満足でした。ストーリーが面白いのは当然ですが、キャストの力で展開のわかってる物語が新鮮に初見のような感覚で楽しめた。主演のシラノ・ド・ベルジュラック役の轟悠さんはカッコ良すぎるシラノでしたが、宝塚歌劇作品なので、こうでなくては^^容姿端麗で見た目の美しさがずば抜けてる設定のクリスチャン役の瀬央ゆりあさんのカッコ良さと同等なので宝塚らしいって言うか、これはありです。轟悠さんを生で観るのは1年以上ぶりでした。「チェ・ゲバラ」以来です。「チェ・ゲバラ」も感動の作品でしたが、最近の轟悠さんの主演作品なら「オイディプス王」と「ドクトル・ジバゴ」がダントツに良かった。クリスチャン役の瀬央ゆりあさんも星組の中ではズバ抜けてる容姿端麗の2枚目路線です。瀬央ゆりあさんは二枚めの見た目とは正反対の間の抜けた役でも何でもこなせる演技力を持っています。「鎌足-夢のまほろば、大和し美し-」での中大兄皇子役と「ドクトル・ジバゴ」でのパーシャ役は中でも突出した名演でした。歌唱も昨年あたりからメキメキ上達して心地良い歌声に引き込まれます。天寿光希さんは最近めっきりと黒い役にハマってきて何をしても可愛い顔だったイメージが悪役が似合う渋い男役に変貌してきた。前はどんな役でも自然に笑顔になってしまうような…可愛さが前に出てきてしまってたけど。それはそれで凄い個性だと思ってたので好きだったのですが、今の方がさらに良い。今回のド・ギッシュ伯爵役も汚く陰湿な部分と可愛らしくコミカルな部分が完璧で最高でした。ヒロインの小桜ほのかさんも芝居が上手く轟悠さんと瀬央ゆりあさんの相手役を見事に演じていました。お菓子屋の主人役の極美慎さんは「ANOTHER WORLD」での桃太郎役の時に認識してから星組観る時は注目してる若手のひとりです。華があってスターになる要素だらけのように感じながら今日も観ていました。今年は宝塚歌劇も例年に比べて半分以下の回数の観劇でした。今年最後が充実した作品を観劇できて良かった。
2020年12月09日
水夏希さん主演のタンゴのショーを観てきました。出演水夏希さん凰稀かなめさん姿月あさとさんCristian LopezさんEmanuel Dos ReisさんJonny Carvajalさん天緒圭花さん美翔かずきさん1幕は石丸さち子さんの構成・演出の芝居仕立てのタンゴショー。水夏希さんがエバ・ペロン大統領夫人のエビータ役凰稀かなめさんが大女優リベルタ・ラマル役姿月あさとさんが男装の麗人、アスセナ・マイサニ役水夏希さんのタンゴのダンスが最高に素晴らしく、歌唱もダンスに負けないほどに素晴らしかった!エビータを演じる水さんのパワーに圧倒される舞台でした。2幕はタンゴショーラストに踊った水夏希さんの「リベルタンゴ」が圧巻でした。これまでに水夏希さんのタンゴは何度も観ていますが、今回の「リベルタンゴ」が最高だった。タンゴ漬けの約2時間ですが、タンゴはまったく飽きずにずっと楽しめる。他のダンスで2時間同じものだと途中でだれてしまうけど、タンゴだけは見入ってしまいます。AUQA5のメンバーの凰稀かなめさんと久々の共演も楽しみの一つでした。水さん演じるエビータと敵対する大女優リベルタ・ラマルを風格十分に演じられていました。AQUA5の活動の最後で凰稀かなめさんは怪我のために中途半端に終わってしまったので、全員退団してるのでAQUA5の復活コンサートが観たい。オリジナル曲に名曲が多いのであのまま誰も歌わなくなるのは勿体なさすぎる。昨夜も水さんと凰稀さんが二人並ぶとどうしてもAQUA5が浮かんできてしまう。雪組のAQUA5に憧れて星組で結成されたユニット「紅5」はリーダーの紅ゆずるさんが退団してからコンサートで完全な形ではなかったけど再結成でオリジナル曲を歌ってくれた。AQUA5はシングル3枚とアルバム1枚あるのでオリジナル曲だけでコンサートは確実にできる。彩那音さんはどうしてるのだろう。舞台活動しているのだろうか。姿月あさとさんのストーリーテラー的なアスセナ・マイサニ役も素晴らしかった。ハスキーヴォイスで歌い上げる楽曲は最高でした。パンフレットもチラシもなかった。パンフはアフターパンフとして舞台写真を載せた物が発売されます。DVDも発売されます。
2020年11月25日
凄い久しぶりに「バッカスと呼ばれた男」を観てました。老三銃士役が超豪華で汝鳥怜さん、未沙のえるさん、箙かおるさんの3人でした。 1曲目「この世に残らぬ愛」 轟悠さん作詞 谷正純さん 作曲・編曲 吉崎憲治さんこの「この世に残らぬ愛」も作品を観ていて久々に聴いた。轟悠さんの声をより良く感じられる音域で作られています。スタジオ録音版CDを持っていた事を思い出し、探したら出てきた。やっぱりフルコーラスをスタジオ録音バージョンで聴く方が落ち着いて聴ける。スタジオ録音の主題歌CDはほとんどの公演のものを買ってたけど、いつの間にか手抜きでライブ録音のCDだけになってしまった。公演を観てから落ち着いて聴けるスタジオレコーディングCDで主題歌を聴くのが楽しみだったのに・・・。2曲目「歌の翼に乗り-幸福を売る人- 」 香寿たつきさん日本語歌詞 高木史朗さん 編曲 西村耕次さんこの時のショーは「華麗なる千拍子'99」でした。このカップリング曲もスタジオ録音で聴く方が遥かに良い!楽器のバランスも良いしコーラスもクリアに聞こえてイイ!この公演はたしか1回しか観てないと思うけど印象に残ってる作品です。この公演の出演者全員
2020年11月20日
宙組大劇場公演を観て来ました。真風涼帆さんが宙組トップスターになって本公演5作品目。5作品の中で一番真風さんに合ってると思えた作品でした。この前の外箱での「FLYING SAPA-フライング サパー」はもっと良かったけど…。アニメ映画とかディズニーとかまったく興味ないので、この「アナスタシア」も何の予備知識もなく観劇しました。ストーリーはありがちな話でしたが、キャストと演出が素晴らしくて作品に入り込めた。この前の月組公演もそうでしたが、何の期待もなく観劇して感動できるのが一番得した気分になれる。期待してしまってガッカリさせられるのが一番最悪ですが…。主要キャスト全てすごく良かった!宙組を観劇する時に特に注目してるのは、トップスターの真風さんはもちろん、花音舞さん、綾瀬あきなさん、凛城きらさんです。あと、少し前に宙組に組替えになった紫藤りゅうさん。それぞれに見せ場もあり満足でした。装置と映像、プロジェクションマッピングはお金と時間が掛かってるのが分かるほどに素晴らしかった。これで生演奏だったなら言う事なし。カラオケなのに指揮者がいるのはちょっと不思議でしたが・・・^^;カゲコーラスとか舞台上の演者に指揮してたのだろうか?自分だけクリック音が聞こえてるとか…… 不思議だった。完全にカラオケサウンドだったので、音楽に感しては特に良いとは思えなかった。生演奏だったらひょっとして良い曲だと思えたかも知れないけど。真風涼帆さんはホントにはまり役だと思った。誠実な人を演じると真風さんにしか出せない空気を感じる。星組若手時代から真風さんにずっと注目してきてたので、成長していく姿も観て来てこの作品で完全に真風さんの男役像を完成させたようにも思えた。芹香斗亜さんの存在感の凄さも急激に増してきて、この勢いのままトップになるのだろうな、と思いながら観ていました。歌唱力も驚くほどにアップしてると思った。寿つかささんが演じるマリア皇太后はたしか前にもやったような。素晴らしい芝居と歌唱でした!一路真輝さんが2番手時代〜トップ時代の雪組は腐るほど観劇してたので、寿つかささんのイメージもその頃の印象がまだ強く残ってる。一路さんが大劇場で初主演した2番手時代の「恋さわぎ」が組み周りを経ての雪組生になった1作品目でした。一路さんが2番手なのに初主演なので、何度も観に行ったのを覚えてる。寿さんはどこに出ていたのか、後で映像で確かめてみたくなった。そういえばこの前、花總まりさんの「おかしな二人」を観に行った時に、ドラマシティのすぐ横のボニーラってライブバーで星吹彩翔さんの退団1周年記念のイベントが開催されてた。入り口には同期や宙組時代のジェンヌからの超豪華な花が飾られてた。「おかしな二人」の開場時に友人たちとその花を見ていたら星吹彩翔さんも花を観に出てきた。さらに美しく可愛くなった星吹彩翔さんを観られて感動でした。宙組にいるのが当たり前のように思ってた星吹さんは今日の舞台に出ていない事が寂しかった。もしいたらこの役だったかなとか、思いながら観てた。終演後は川向こうの居酒屋へ。行きつけの店が二軒あったのですが、1軒はコロナの影響なのか店がなくなってました。「秋あがり」の今だけしか飲めない3種を1合ずつ。料理もいろいろ注文したけど、写真撮るのをいつも忘れてしまう。友人と話しながらすぐに 飲んで食べて・・・淡路どり推しの店なので、淡路どりを何種類か頼んで、ここでいつも食べる玉ねぎのてんぷら。あとはイカの明太子和え、かずのこわさび、きゅうりぬか漬け、水菜のサラダなど・・・そのあと、少しだけ駅近くのBARに行ってシンガポールスリング1杯だけ飲んで帰った。川向こうから見た夜10時の宝塚ホテルと宝塚大劇場。幻想的・・・
2020年11月13日
大地真央さん、花總まりさん共演の「おかしな二人」観てきました。この作品は映画、舞台と何度も観ていますが、何度見ても笑える楽しい作品です。今回は女性版として上演。最近では宝塚歌劇でフィリックスを未沙のえるさん、オスカーを轟悠さんで上演された物がめちゃくちゃおもしろかった。今回は宝塚歌劇団座付演出家の原田諒さんが担当。宝塚歌劇出身の大スター2人が主演とあって、宝塚歌劇を知り尽くしている演出家が担当なので二人の持ち味の良い所を観せつくしてくれた感じでした。花總まりさんの可愛さに圧倒されっぱなしの2時間半でした。花總まりさんのコメディ作品は多くなかったのですが、そのどの作品も良かったので今回も期待通り楽しませてもらえました。がっつりコメディだったのは「BOXMAN」!これは最高に笑えた作品でした。未沙のえるさんと十輝いりすさんのキャラでより大爆笑になった作品。「アリア 夢唄」「虹のナターシャ」「傭兵ピエール」「ホテル ステラマリス」はコメディ要素が入ってた作品。今回、観て花總さんのコメディをもっと観たいと思った。大地真央さんはコメディもお手の物なのは、在団時から知ってるのでどこまでぶっ飛んだ演技で楽しませてくれるのか…期待通りでした。他のキャストもみんな個性爆発で最高のキャスティング。女性版が上演された事は知ってましたが、初めて生で観ました。パンフは小ぶりな歌劇サイズ。終演後は最近、気に入って何度か言ってる呑める蕎麦屋へ。今回は四川料理にしようと思ってたら、規制退場で一番最後になってしまい店に着くと既にドラマシティから出てきた客で満席になってしまっていて入れなかった。早く出られれば入れたのに・・・。いつもは終演後は速攻で出るから。カーテンコールの途中で出れば良かったんだけど通路側じゃなかったので最後になってしまった。それで急遽、蕎麦屋へダッシュ!ここはラストオーダーが早いので急いで行った^^;蕎麦寿司と生麩田楽。お酒は酔鯨。そばがきも絶品! 蕎麦屋でいつもそばを食べる事はほとんどないけど、そばがきと蕎麦寿司があれば絶対に注文する。この地鶏料理も最高でした。あとは穴子天ぷらとサラダと子持ちこんにゃくと漬物盛り合わせ。日本酒はあと八海山、くどき上手。
2020年11月08日
1996年3月末で宝塚歌劇団を退団して、その6月には日生劇場での「王様と私」で主演。その後も「南太平洋」などのミュージカル主演公演が続き、その合間にはコンサートツアー、ドラマ出演、ラジオDJ、そしてCDも毎年リリースしていた。多分、宝塚歌劇団でトップスターやってる時よりも忙しかったのだろうと思う。東宝版「エリザベート」の主演を始めてからは、他の仕事は少しだけセーブしてエリザベート役をシングルキャストで2000年〜2006年まで606回演じた。その間でも「キス・ミー・ケイト」「アンナ・カレーニナ」「娘よ」の主演、「イーストウィックの魔女たち」「モーツァルト!」にも出演。このCDシングルは、退団後3枚目のシングル。一路さんのオリジナル曲は名曲揃いなので、歌わなくなったのはもったいない。 1曲目「さくら」作詞 杉林恭雄さん 作曲・編曲 村松邦夫さん作詞の杉林恭雄さんはバンド「くじら」のボーカルの方です。作曲の村松邦夫さんは山下達郎さん、大貫妙子さんとバンドを組んでいた方です。この強力な作家陣で製作された「さくら」は悪いはずがない。そこに最高のボーカリストの一路真輝さんの歌が乗る。退団後にミュージカル系ではないポップスとしてのシングルを出して行く際に、男役の発声や舞台用の発声が邪魔になってしまい、まったく違う発声で歌う事をプロデューサーに求められてかなり四苦八苦して悩んだと本人も語っていた。その合間には普通にミュージカル公演もあるので、発声をまた戻す。あの時のポップス発声を徹底的にやった事も今の一路さんの幅広い歌唱力が完成した要因かも。この「さくら」は和テイストのメロディーとアレンジが新鮮だった。完全に力を抜いた発声です。当時、コンサートで聴いた時も感動でした。2曲目「冬の翼」作詞 石川いづみさん 作曲・編曲 岩代太郎さん作曲・編曲の岩代太郎さんは知らない人がいないんじゃないかと思うほど有名な作曲、編曲家です。映画音楽では日本アカデミー賞 優秀音楽賞を何度も受賞しています。そして作詞の石川いづみさんは一路真輝さんの本名!この曲は本当にカッコ良くて、このまま埋もれていくのは勿体なさすぎる。アウトロのギターソロに小さく被せてセリフが入るのですが、この声は男役の一路さんの声。一路さんが書いた歌詞をセリフにして読んでいるだけなのですが、めちゃくちゃカッコ良い!3曲目「約束」作詞 荒木とよひささん 作曲 関田昇介さん 編曲 榎戸利夫さん作詞の荒木とよひささんは歌謡曲の大ヒットメーカー。元はフォークグループ「伝書鳩」のメンバー。作曲の関田昇介さんも「伝書鳩」のメンバー。フォーク出身の二人が作った事もあって、フォーク色強めの美しい曲です。久々に聴いたけど、改めて名曲だと思った。4曲目「さくら」カラオケ1998年頃の一路さん(コンサートパンフから)「さくら」の広告「さくら」を歌ったコンサートのビデオ予約用紙(コンサート会場で配られてたいたもの)
2020年11月06日
天海祐希さんの退団公演「ME AND MY GIRL」の主題歌シングルCD1987年月組初演の剣幸さん、こだま愛さんコンビの「ME AND MY GIRL」が大好きだったので、どうなるのか?とあまり期待せずに観に行ったのを思い出す。あまりにも初演の二人のイメージが強かったので再演は特に興味なかったのもあった。初演を超える事は難しかったけど、予想以上に良くて感動しました。震災で公演中止になった「ハードボイルド・エッグ / EXOTICA!」は観る事が出来なかったけど、天海祐希さんの舞台は2番手になってから退団公演まで全て観ました。トップになってからは「エールの残照」が断トツに一番良かった。その次がこの「ME AND MY GIRL」。このシングルCD、当時何度か聴いたまましまい込んであったのを見つけて何十年かぶりに聴いた。 1曲目「ME AND MY GIRL」相手役の麻乃佳世さんとのデュエット。麻乃佳世さんは新人公演でその当時好きだったこだま愛さんの役を新人公演でよく演じていて涼風真世さんのトップスター就任と同時に娘役トップになった時は驚いた。涼風真世さんと麻乃佳世さんのコンビが好きで、その頃の月組はかなり通った。その麻乃佳世さんもこの公演で退団でした。天海祐希さんとのコンビも爽やかで好きでした。2曲目「街灯に寄りかかって」この曲を歌ってる時の天海さんの演技が凄く好きだった。久々に聞いたスタジオ録音盤は丁寧に優しく歌い上げていてめちゃくちゃ良い!この公演の新人公演主演は大抜擢の水夏希さん!研3でいきなりトップ退団公演の海外ミュージカルで主演。当時の事を水夏希さんは何度か語っています。ここから12年後に紆余曲折乗り越えてトップスターになりました。「ME AND MY GIRL」のパンフの水夏希さん新人公演「ME AND MY GIRL」の舞台写真
2020年11月06日
安奈淳さんのニューアルバムが発売されました! 芸能生活55周年記念盤!2枚組のシャンソンアルバムです。Disc 1はスタジオ録音12曲、Disc 2はライブ録音10曲のたっぷりと安奈淳さんの歌声に酔えるボリューム感です。子供の頃から聴き慣れた心地よいビブラートと1970年代の歌声と変わらなく思えてしまう歌唱力。1972年11月、朝から宝塚ファミリーランドに父親と姉と3人で遊びに行った。5歳年上の姉は宝塚歌劇を一度観て見たいとずっと思っていたそうで、昼過ぎに急に宝塚歌劇を観る事になった。自分はもっと遊園地で遊んでいたかった。まだ小学生にもなっていない頃なので何をやってる所なのかさえも知らなかった。日曜日なので当然座席なんてない。当日券で何とか立ち見で観る事に。あの頃の立ち見は映画館の立ち見のように何重にもなって一番後ろの通路に人が溢れかえっていた。その時観たのが「花の若武者』-弁慶と牛若-」と「アラベスク」の2本立て。弁慶と牛若なんて少し子供向け要素があったにも関わらずまったくわからずに退屈して観てた。それでも派手な電飾や歌声が印象に残った。そこから宝塚歌劇との付き合いが始まった感じ^^;中でもダントツに安奈淳さんが好きだったので星組から花組へと観る組も変わり、花組「ベルサイユのばら」の頃にはもう脇役の人たちも認識してきていた。花組トップ時代の作品は全て観ました。それまでは観ていない作品も多かった。歌声は当然ですが、安奈淳さんの芝居も凄く好きで日本物の芝居が3作連続上演された時に特に安奈淳さんの男役芝居にハマった。2020年、自分が初めて安奈淳さんを生の舞台で観た時から48年・・・今でも変わらない歌声で感動させてくれる事に感謝です。Disc 11曲目「夢の中に君がいる (Mes mains sur tes hanches)」2曲目「じっとこうして (Reste)」3曲目「悲しみのベニス (Que c'est triste Venise)」4曲目「笑わないで (Toi qui te moquais)」5曲目「愛遥かに (Da troppo tempo)」6曲目「最後のワルツ (Fais-moi valser)」7曲目「愛の幕切れ (La Rupture)」8曲目「黒いワシ (L'aigle noir)」9曲目「貴婦人 (Drouot)」10曲目「ラストダンスは私に (Garde la dernière danse pour moi)」11曲目「生きる (Ma derniere volontè)」12曲目「歌ある限り (If I never sing another song)」Disc 21曲目「初めての日のように (Comme au Premier jour)」2曲目「爪」3曲目「ジプシーの恋歌 (Le gitan et la fille)」4曲目「私はひとり片隅で (Et moi dans mon coin)」5曲目「ボン・ヴォワヤージュ (Bon voyage)」6曲目「兵士の別れ (C'est fini)」7曲目「水に流して (Non, je ne regrette rien)」8曲目「アコーディオン弾き (L' Accordeoniste)」9曲目「行かないで (Ne me quitte pas)」10曲目「歌いつづけて (Mourir sur scene)」今日、届いたばかりなのでまだ何度も聞き込んだわけではないけど、部屋にこのCDを流しっぱなしにして作業してた。手が止めて聞き込んでしまう所は何箇所もあった。軽く優しく1曲目「夢の中に君がいる」から始まる。2曲目「じっとこうして」はいきなり引き込まれて前のめりになって聴いてしまう曲です。深みのあるオトミさんの歌声だから心を震えさせてくれます。5曲目「愛遥かに」は安奈淳さんが重厚な芝居を演じているように錯覚してしまうほどに、ドラマチックな歌声と演奏と構成です!8曲目「黒いワシ」、これも強烈に鳥肌もののパフォーマンスです。難しいこの曲をさらりと歌い上げる安奈淳さんの歌の力に感動です。11曲目「生きる」も良い曲です。オリジナルはSerge Reggianiが歌っています。日本語訳のこの歌詞も素晴らしく聴き入ってしまう。オリジナルの歌詞はもう少し重く辛い印象です。12曲目「歌ある限り」は、ラスト曲にぴったりの壮大な楽曲。オトミさんの歌声に胸が熱くなる。Disc 2のライブ盤も衰えることを知らないような安奈淳さんの歌声に包まれます。ラストの10曲目「歌いつづけて」は圧巻の一言です!素晴らしい!次に好きなのは4曲目「私はひとり片隅で」のドラマチックな世界に感動です。9曲目「行かないで」の歌唱も演奏も最高です。いつか近いうちに生の安奈淳さんの歌声が聴けるとうれしい。劇場で販売していた写真いろいろ。ベルばらもいっぱいあるけど、ベルばらは何度か載せたのでその他のを。1975年3月「夢みる恋人たち」 スチール1975年3月「ボン・バランス」1976年2月「ビューティフル・ピープル」1976年2月「ビューティフル・ピープル」1976年2月「あかねさす紫の花」
2020年10月31日
10月4日に観劇して、1回だけしかみないつもりだったのに観終わってからどうしてもまた観たくなり一般発売をみてみると、どの日でも結構良い席がたくさん残ってたので1階中央あたりの席を購入、友人と一緒に行く事にした。「Welcome to Takarazuka -雪と月と花と-」「ピガール狂騒曲」2作品とも脚本演出もキャストも大満足です。とにかく両作品とも見応えがあって古き良き宝塚らしい良作です。松本悠里さんの宝塚歌劇として最後の舞台なのもあって「Welcome to Takarazuka -雪と月と花と-」は厳かで緊張感も程よくあり最近の和物ショーの中ではダントツではないでしょうか。千本鳥居の装置や演出も鳥肌モノです。月城かなとさんと風間柚乃さんの鏡の場面の美しさにも引き込まれた。今回、振付けがどの場面も印象的でまったく退屈する時間がない作品。和物レビューの名作がまた一つ、誕生したと思えた。クラシックの名曲の数々は生演奏で聴きたかったけど。再演があれば生演奏でこのショーを観たい。「ピガール狂騒曲」は榛名由梨さんが月組トップ時代のコメディーを思い出させるような昭和の匂いがぷんぷんするような喜劇。芝居が上手い人が揃っているからか、自然と作品の世界に入り込めるし感動もできる。美園さくらさんが特に良い。芝居のできる良い娘役トップに恵まれて今の月組は充実していると思う。珠城りょうさんの二役も10月4日に観た時よりさらに何倍も良くなってて素晴らしかった。月城かなとさんも存在感も華も出て来て、コメディもシリアスな芝居も凄く良かった。暁千星さんもダンスの凄さと可愛らしさに磨きがかかってスターのオーラが出まくっていました。風間柚乃さんは文句なしに全て最高です。芝居も間も完璧なので自然と笑いが起きる。表情も最高です。鳳月杏さんもおいしい役な上に全体を締めてくれているような芝居の巧さに引き込まれた。前回でも満足していましたが、前回観た時よりも全て良くなっていました。舞台写真が発売されてたので、いろいろ買った。風間柚乃さん
2020年10月29日
凪七瑠海さんのコンサートに行ってきました!全席即完売のチケット、幸運にも1枚取れて観る事ができました!友人たちは誰も取れなかったので貴重な一枚。この公演は10月12日〜25日までの20回公演。できればもう1回は観たかった。凪七瑠海さんは宙組時代の研2の頃に認識して、そこからずっと気になって観てきました。2006年8月バウホール公演「UNDERSTUDY」から観る意識が変わってずっと応援してた。一人写りの舞台写真は必ず全て買ってると思う^^;今回、凪七さんのここまでの集大成的な完成した姿を観る事ができて感無量でした。下級生の頃は線が細く男役としては弱いイメージもありましたが、それも含め凪七さんにしかないオリジナリティを感じ出して、歌声やセリフ、ダンスも他にはない個性で、次はどんな姿を観せてくれるのかとずっと楽しみなタカラジェンヌの1人です。今回のコンサートは岡田敬二さんの作・演出でロマンチック・レビューの名場面を再現してたり新たな演出で魅せたりと、凪七さんの個性と岡田先生の相性の良さを再確認した感じでした。自分的にはロマンチック・レビューの今回チョイスされなかった、「あのシーンやあの歌」を凪七さんで観たい、聴きたいと思う部分が多々ありましたが、幅広いロマンチックレビューからのチョイスもきっと人によってまったく違うのだろうと思いながら観てた。男役の基本的な扮装は全て堪能できる内容になっていました。凪七瑠海さんの男役の美学を感じる事ができる素晴らしいステージでした!懐かしい場面だらけの今回のコンサート、往年の宝塚ファンならきっと涙する場面が各自、一つはあるのではないかと思う。このコンサートのために書き下ろされた「パッション・ダムール」も宝塚歌劇の良さを凝縮したかような楽曲、振り付けで素晴らしかった。カーテンコールでの凪七瑠海さんのフリートークはおもしろく、人柄が滲み出ているようで以前よりもさらに好きになってしまう感じでした。ユーモアと思いやりが感じられ、凪七さんの頭の良さが感じ取れるトークのコーナーでした。和央ようかさん、大和悠河さんトップ時代の宙組に異様にハマってしまってた自分なので凪七さんが今でも正統派男役美学を追求している姿を観る事ができて感動で胸が熱くなった。きっと凪七さんは誰にも言えないような葛藤を抱え込みながら宙組から月組、月組から専科へと舞台を務めて来たのだろうと思う。そのどの時も自分は凪七さんが出ていればほとんどの舞台を観て来た。少し遅くなった新人公演初主演や他組でのヒロイン出演などのプレッシャーを超えたからこそ今、他の男役にはない個性を作り上げられたのだと思う。ここ最近の凪七瑠海さんの演じた役で好きなのは、「ベルリン、わが愛」の ヨーゼフ・ゲッベルス役と「オイディプス王」のイオカステ役がダントツ!「蘭陵王」の主役も素晴らしかった。少し前なら「PUCK」のライオネル役。今でもファンクラブに入ってるほど応援してる水夏希さん主演「里見八犬伝」にも凪七瑠海さんは出演してましたが、その時はまったく認識してなかった。和央ようかさん花總まりさん主演の「BOXMAN」の時もまだ認識してなかったと思う。花總まりさんと2人芝居で目立ってた「NEVER SAY GOODBYE」から本格的に認識してやっぱり「UNDERSTUDY」の汗かきまくりの熱演、好演で応援するようになった。1人写りの舞台写真が出始めた頃バウ初主演の頃まで。改めて数えてみたら凪七瑠海さんの1人写り、2人写りの舞台写真は40種類以上持ってた。
2020年10月16日
紅ゆずるさんのトークショーに行ってきました。久しぶりの難波は、凄い活気に溢れててびっくりした。凄い人混みの中、人をかき分けるように歩いたのは久しぶり。街中歩いてる10代〜80代までみんなマスクしてて日本人は真面目でいいなと改めて安心した。大阪松竹座はずっと閉館してたらしく、今日の紅ゆずるさんのトークショーから劇場が開いたそうです。昼夜2回公演、全て売り切れで盛り上がりました。が、声を出しての応援は禁止で、いつもよく客席から声をかけて盛り上げてくれるおばちゃんは声掛けを自重していました。あの掛け声の方と紅さんとのやり取りは凄くおもしろくて温かくて好きなのでちょっと残念。4月の松竹座での紅さん主演公演のカーテンコールで聴けるのを楽しみにしてる^^:今日のトークショーの事を。オープニングは何が今から始まるんだ!と思わせるような派手で豪華なオープニング!ライティングも舞台機構もフルに活用したド派手な演出。紅さん曰く、初松竹座なので全て使ってみたかったとの事^^今日は紅子さんは登場せず。客席降りがまだ出来ない状況なので紅子さんの良さが出し切れないからなのか・・・。お題を選んでのフリートークと、紅さんの友人たちからのビデオメッセージを観てからのトークが主な内容でした。MBSのアナウンサーの古川圭子さんが進行役として登場。古川さんは紅カントリーの民(タミ)の一員だそうで、かなり前から紅さんの会に入ってたそうです。自分は紅さんが宝塚退団してから民(タミ)になりましたが・・・・^^:(花總まりさんの北京の民のよう・・・。)退団してからファンクラブに入ろうとずっと前から決めてたので。(紅ゆずるさんのファンクラブは「紅カントリー」と言って会員はみんな民(タミ)と呼ばれる。 紅ゆずるさん本人も紅カントリーの民で同等なのだとか・・・^^)ビデオメッセージは大きいスクリーンに映し出されました。松本幸四郎さん、柚希礼音さん、山本耕史さんの3人からのメッセージ。3人とも紅さんとの友人関係の期間は長く、3人とも10年以上のつながりのようです。松本幸四郎さんはあんな人だと思ってなかったので、おもしろかった。紅さんと友達関係になれるのがよくわかった^^;柚希礼音さんと喧嘩していて口もきかなかった時期の話もまた少し詳しく聞けた。(想像だけど十輝いりすさんが間に入って右往左往してるのが頭に浮かんできてしまう^^:)今は一生親友と言い合える仲になって何より。19時半に終わったので、時間もあるしゆっくり飲もうと友人と道頓堀へ繰り出した。今井の「おでん」を食べに行こうとまずはうどんで有名な今井へ。日本酒飲みながらおでん。きのこの白和え、舞茸のゆず煮浸し、あなごの肝の甘辛煮、漬物盛り合わせ、お腹すいてたけど、食べたいものは酒のあてばかり。どれも美味しかった。思ったよりも閉店が早く、前に友人に薦められてた飲める蕎麦屋を目指して心斎橋へ。ここも、拘りまくりの素材と料理で最高でした。関西でこまいが食べられたのもびっくり!こまいは好きな魚で東京で飲む時はいつも食べる魚。そばがき、わさびたっぷりの蕎麦寿司、塩昆布のコールスローサラダ、蕎麦のカレーいなりずし、漬物盛り合わせ・・・いろいろ食べた。日本酒もいろいろ揃えてあって満足でした。うどん屋でも蕎麦屋でもいつもうどんも蕎麦も食べないけど^^;飲みながらすぐに食べてしまうので写真なんていつも撮れない^^;これも少し手をつけてから。友人と写真撮ろう・・と急に思いついて撮った。二軒目の蕎麦屋での漬物盛り合わせは、ひょうたんのしば漬けも珍しく、皮のままの山芋の漬物もおいしかった。
2020年10月11日
今日は宝塚歌劇月組公演を観劇してきました!宝塚大劇場に行くのはかなり久しぶりでした。前に観たのはたしか、2月の星組公演だったと思う。少しずつ元の世界に戻りつつあるのを感じられて感動でした。日曜日だけど客席はまだかなり寂しい入りでしたが・・・。高齢の方や持病のある方はまだ少し怖いので劇場には怖くて行けない人もまだまだいると思う。感染する事を考えるとリスクはかなりまだまだ高いので躊躇するのもよくわかる。入り口では体温検査とアルコール消毒の徹底と、至る場所にアルコール消毒液が設置されています。この前、大阪フェスティバルホールで検温された時に35.2度しかなくてちょっと怖かったけど、今日は36.1度でちょっと安心した^^;その前の兵庫県立でも35.5度だったので体温低くっ!!って自分で驚いた。駅から急いで歩いて汗かいてたのに…。36.5℃くらいが一番いいのかな?体温低いのは病気になりやすいって聞くので生姜湯でも毎日飲もうかと思ってる^^;にんにくは苦手で最近特に食べられないので生姜が一番身体を温めてくれそう。月組公演の話。両隣が誰も座ってないので落ち着いて観劇できる。チケット自体は全席販売してるのですが、最初の先行で買った時は1席飛ばしでの販売でした。前の方を除けばほとんどが1席飛ばしのままのようでした。和物のショー「Welcome to Takarazuka -雪と月と花と-」は松本悠里さんのラストステージになると知って、生で観る最後の日本舞踊を堪能しました。本当なら2回観たいけど今の宝塚は生演奏じゃないので、1回でいいかと。生演奏じゃないのはかなり辛い。カラオケだとどうしても気分が萎える。このコロナを機にビッグバンドをもっと充実させてほしい。昭和40年代の宝塚歌劇のビッグバンドの演奏はもっと音が厚くて、音に温かみがあった印象。生バンドの人員を増やしてもっと良くしてほしい。マニピュレーターに頼るのは減らしてほしい。今回はショーも芝居も風間柚乃さんの存在感と巧みな演技に引き込まれました。月組では暁千星さんと風間柚乃さんに一番惹かれています。今回、暁千星さんは少し地味だった印象です。でもこの二人は凄く存在感と華があって、二人で切磋琢磨して登りつめていってほしいと思う。龍真咲さんと明日海りおさんのような感じで。「ピガール狂騒曲」も予想以上に楽しめました。オリジナル作品はやっぱり良い。オリジナルでもダメな時もたまにありますが・・・海外ミュージカルばかりされるよりは良い。わかりやすいコメディータッチのミュージカルなので子供から高齢の方まで誰でも笑って楽しめる作品でした。珠城りょうさんの良い所を引き出せてる作品だと思うし、各キャストのアテガキも完璧でした。暁千星さんをもう少し前に出してほしい気もしますが…。美園さくらさんは魅力的な娘役トップさんで娘役トップになってから好きになっていく珍しいパターンです。今回の役も素晴らしかった。鳳月 杏さん、風間柚乃さん、夢奈瑠音さんの3人組が最高です。風間柚乃さんは4番手〜3番手の凄く良かった頃の北翔海莉さんと重なる部分があります。月城かなとさんも作品を締める役割でおもしろく、渋く、カッコよく大いに存在感を発揮してました。ショー、芝居とも豪華でお得な二本立て!ただ、生演奏だったらもっと感動できたと思う。今は仕方ない。生バンドが入るようになったら再演で「ピガール狂騒曲」はまた観てみたい。ひとりでの観劇だったので終演後は梅田に出て友人と待ち合わせして飲みに行った。最近、ここにも書いた「何はなくとも三木のり平」を出版した友人。その友人との話はいつも盛り上がって笑いすぎてしんどくなるほどです^^;映画の話と演芸の話がほとんどです。7時半に梅田に着いて1軒目の居酒屋で日本酒をけっこうたっぷり飲んでから某ホテルのBARで終電ギリギリまで飲んでました。日本酒をかなり飲んだ後あったので「シンガポールスリング」でさっぱりしてから「サイドカー」をゆっくり飲んだ。大人が集うBARなのでシンガポールスリングもしぶめの色合い。鮮やかな赤っぽいのやオレンジっぽいのを想像する人も多いけど、おおまかに分けて2種類あるようです。オリジナルと現在広く知られてるのとレシピも違うそうです。BARに行くと、必ずと言っていいほどシンガポールスリングを飲むけど、各店で個性がかなり違っててどのタイプのシンガポールスリングが出てくるのか毎回楽しみ。サイドカーも店によってかなり違います。ソルティドッグのように砂糖がグラスの縁につけてある物もあったり、もっと透明度の高めの物やもっと濁りが強いもの。今日のサイドカーは結構、自分好みの物だったので満足でした。
2020年10月05日
雪組梅田芸術劇場公演、行って来ました。今日は、DVD, Blu-ray撮りで客席にはカメラも入っていました。チケットは8月19日(水)だけど、延期になったためこのチケットのまま入場なので入られるのかちょっと不安だった^^;検温とエタノール消毒を入り口で済ませて客席へ。この前の宙組公演の時もそうだったけど、客席は半数になってる上に、静かで緊張感漂う雰囲気。「炎のボレロ」は好きな作品で、当初の予定の全国ツアーなら梅田3日間だけだったので多分、チケット取れてなかったと思う。今回はなんとかチケット取れて観る事ができてラッキーでした。32年前の1988年星組公演で日向薫さんのトップお披露目公演でした。スカイステージでも最近放映されてましたが、録画したまままだ観てなかったので予習は何もなしに当時の記憶だけで観劇。でもオープニングから次々に物語も人間関係も思い出せて懐かしく楽しめました。彩風咲奈さんのアルベルトは素晴らしかった。当時のイメージを壊す事もなく、今のスタイリッシュな空気も加えて大満足のアルベルトでした。真ん中がとにかく凄く似合うスターになってきました。大ホール初主演公演でしたが、余裕で演じ切っていた印象。彩風咲奈さんは、2008年ドラマシティ公演「カラマーゾフの兄弟」の時から目に止まるようになり、新人公演主演作品は全て劇場で観劇したし、バウW主演、バウ単独主演、ドラマシティ主演公演も全て劇場で観劇しました。今回もショーのフィナーレでセンターで歌ってる姿に感動しました。美しい立ち姿とシャープなダンス、芝居は的確、イヤミを感じない歌声も魅力です。2008年「カラマーゾフの兄弟」「ロジェ」新人公演「ロジェ/ロックオン」は最近15年の雪組作品の中で一番好きな作品です。その次が「マリポーサの花」今回、主演以外に特に楽しみにしてたのが、麻月鞠緒さんが演じたブラッスール公爵の役。さすが!久城あすさん!見事でした!久城あすさんの芝居が安定感があってしっかりしてるの作品がよりおもしろく深く感じられた。萬あきらさんが演じたカテリーナの父親役は奏乃はるとさん。想像通りのはまり役でした。麻路さきさんが演じたフラミンゴ役を縣千(あがたせん)さんが演じた。これもはまり役でした!2番手の朝美絢さんは、紫苑ゆうさんが演じたジェラール・クレマン役。やや爽やかなジェラールでしたが、クールにカッコ良く演じていました。初演、カテリーナ役を演じた時、南風まいさんはすでにトップ娘役として10作近く経験してベテランの娘役トップでした。それも踏まえてこの難しい役を柴田先生は与えたと思うのですが、潤花さんは予想以上に良かったと思う。
2020年09月03日
1971年6月に開催された「第4回 宝塚ゴールデン・コンサート」の実況録音盤。出演真帆志ぶきさん古城都さん笹潤子さん鳳蘭さん初風諄さん如月美和子さん大滝子さん大原ますみさん高宮沙千さん演出 岡田敬二さん音楽 入江薫さん 中井光晴さん 中元清純さん 寺田瀧雄さん 吉崎憲治さん司会 大原ますみさんA面1曲目「チャイコフスキー ピアノ協奏曲第1番」 演奏 2曲目「聖者の行進」 演奏3曲目「One O'Clock Jump」 演奏4曲目「Basin Street Blues ベイズン・ストリート・ブルース」 笹潤子さん5曲目「ハート・ブレイク・ホテル」 鳳蘭さん6曲目「ある愛の詩」 初風諄さん・大原ますみさん・高宮沙千さん7曲目「カンツォーネ」 如月美和子さんB面1曲目「ローズ・ガーデン」 笹潤子さん2曲目「I'll Never Fall in Love Again」 古城都さん3曲目「Promises, Promises」 鳳蘭さん4曲目「Raindrops Keep Fallin' on My Head 雨にぬれても」 真帆志ぶきさん5曲目「This Guy's in Love with You ジス・ガイ」 真帆志ぶきさん6曲目「ミッシェル」 初風諄さん7曲目「オブラディ・オブラダ」 全員笹潤子さんが歌うA面4曲目「Basin Street Blues 」だけ聴くつもりで針を落としたけど結局、全編聴いてしまった。とにかく笹潤子さんの歌声や歌い回しが凄く好きなので、実況盤などでも笹潤子さんの部分だけ聴く事が多い。JAZZ、Blues、ソウルなどを歌う笹さんの歌唱が特に好きです。歌唱力が宝塚の中で飛び抜けてるように思う。60年代〜70年代の洋楽を完璧に歌いこなします。声楽系のクラシカルな曲も完璧です。ソプラノも細くならずに余裕の声量で歌い上げます。「宝塚名曲選 小林一三生誕百年記念」のオープニング「宝塚心のふるさと」と難曲の「清く正しく美しく」を聴けば特別な存在なのがよくわかる。これ以上の「清く正しく美しく」はまだ聴いた事がない。ソプラノで上手く歌う人は宝塚には山ほどいるけど、笹潤子さんはJAZZもROCKもそのジャンルを完璧に歌いこなします。「シャイニング・ナウ!」の中で歌った「フィーリング・グッド」なんて聴いてるとあの「宝塚心のふるさと」や「清く正しく美しく」を歌った人と同じとは思えない。「アリア・イン・ジャズ」で歌った「孤独を知って」なんて歴代のタカラジェンヌでここまで歌える人はいるのかといつも思ってしまう。ショー「タイム・マップ」の中で歌った「夜の抒情詩」も何度もリピートして聴ける歌唱力。笹さんの歌う「Basin Street Blues 」も何度聴いたか分からないほどですが、いつも急に聴きたくなる。やっぱり最高でした。「ローズ・ガーデン」の歌唱もカッコイイ!古城都さんが歌う「I'll Never Fall in Love Again 」も久々に聴いたけど凄く良い!真帆志ぶきさんはもっと違う曲を聴きたかった。「Raindrops Keep Fallin' on My Head 」は良い曲で好きな曲だけど、真帆さんが歌うならもっと違うタイプの曲は聴きたい。「This Guy's in Love with You 」ものんびり、ほんわかな曲で同じタイプの曲。両方とも超有名な曲だし、好きな曲なんだけど・・・。如月美和子さんの「カンツォーネ」の熱唱も聞き応えあります。
2020年08月27日
宙組公演「FLYING SAPA」を観てきた。本当なら東京公演のみだった公演だけど、公演延期になったりでローテーションも大きく変わり、大阪での公演が実現しました。どんな系統の作品なのかも一切知らなかった。チェックしてたのは主演が真風さんで、汝鳥伶さんと綾瀬あきなさんが出ているという事だけ。開演前にパンフレット買ったけど、開けて読まずに何もわからない状態で観劇。ポスターのイメージで「ロジェ」のような近代のハードボイルドものだと勝手に想像してた。始まったらいきなりドSFの世界。「うわっ・・・宝塚のSFは寒くて厳しいのが多いよなぁ・・・」と嫌な予感。でも、その予想は外れ、思った以上に楽しめた本格的なSFだった。寿つかささんの役名が映画好きのタルコフで、タルコフスキーから取ってその名前にした設定。そのアンドレイ・タルコフスキーの「ストーカー」を彷彿させる作品だった。アンドレイ・タルコフスキーの「ストーカー」は10代の時に初めて観て衝撃だった作品。SF映画らしからぬ地味な精神世界を描いてて1回目観た時はよくわからずに、そのまま映画館から出ずに続けて2回観た映画。あの頃はシネコンじゃないので、納得するまで何度でも観る事が出来た良い時代。「ストーカー」は隕石が落ちたとある場所をゾーンと呼び、そこに行けば何でも願いが叶うと言う「部屋」があると言われている。「FLYING SAPA」でみんなが目指す「へそ」がそれなのか…。その辺りが少し似たような設定だと思った。アンドレイ・タルコフスキーの全作品の中で「ストーカー」は自分にとってそんな上位にくるほど特別好きな作品ではないけど、これを機に明日にでもBlu-rayを観直そうと思った。タルコフスキーで好きな作品は「鏡」「サクリファイス」「アンドレイ・ルブリョフ」の3作品が特に好きで、その次に「ノスタルジア」「惑星ソラリス」「ストーカー」「僕の村は戦場だった」って感じです。まあ、全作品好きですが・・・。「FLYING SAPA」の中で映画「東京物語」を観ようってセリフがあったけど、それも少し絡めていたのだろうか。形見の時計が水星の石だったり・・・。第二次世界大戦後の日本の荒んだ心と家族のあり方など何か少しだけ通じる感じもした。ほとんど歌もなくダンスもない。これはストレートプレイ作品。長く続く夜に鳴り響くSEやサウンドトラックは最高でした。かなりシブいプロジェクションマッピングも凄い効果的だった。舞台装置やデザインのセンスも素晴らしかった。かなり冒険作だと思うし、この時期にこの作品はけっこう勇気がいったんじゃないかと思う。重く暗く無機質な絶望に支配される。記憶も感情もなくなると孤独な絶望と同じ。汝鳥伶さんは総統01っていう役名。地球での戦争の極限をくぐり抜けてマッドサイエンティストになった男。この前、観たのが奥さんの「鉄扇公主」の尻に敷かれる「牛魔王」だったので振り幅の凄さに驚く^^そのあとに「マスカレード・ホテル」の支配人役もあったか・・・^^:1幕は汝鳥さんは登場せずにエフェクトかかったセリフのみですが、2幕ではがっつり芝居が観られるので満足でした。学年順で綾瀬あきなさんは組長さんの次です。新人公演してたのがついこの前のように思えてしまう。オープニングのダンスシーンはタウン01の職員役として登場。2幕ではユズ役。派手な柄のチャイナドレス風の衣装と、後半はグリーンのチャイナドレス。衣装は全部で4回衣装替えしてたように思う。セリフも多く聴けて良かった。主演の真風涼帆さんは記憶と感情をなくした無機質な青年。無理なく演じてて違和感を感じる事なく作品の世界に引き込んでくれた。新人公演時代から真風さんの芝居は好きだったので、今回も難しい役を見事に演じてた。松風輝さんは今回は女役。凄く自然だった。男役、女役とも自然だった飛鳥裕さんの域に到達してきたような感じがした。京三紗さんはかなり久しぶりに観たような気がする。「蘭陵王」以来かも知れない。キュリー夫人って役^^;です。かなりぶっ飛んでる役で最高でした!京三紗さんを観るといつも一路真輝さんの退団公演千秋楽の挨拶を思い出す。一路真輝さんトップ時代の雪組の忘れてたような思い出が急に思い出されてきたりする。紫藤りゅうさんが舞台に登場して???ってなった。落ち着いて思い出せば組み替えになるとかなり前に発表されてた^^;紅ゆずるさんがトップになってから星組を観る回数がグンッと増えた。紫藤りゅうさんの芝居も好きでよくオペラで観てました。今回の役でまた一回り成長したように感じた。1回しか観られないので、よくわからなかった部分も含めスカイステージ放映か、Blu-rayを買って早くまた観てみたい。
2020年08月06日
水夏希さんのCDが発売されました。本場、ブエノスアイレスの一流ミュージシャンの演奏で録音されました。演奏は「フェデリコ・ペレイロタンゴクアルテート」です。録音も今年2月初旬に現地のスタジオでレコーディング。このCDは秋にアルゼンチンでも発売されます。1曲目「Balada para mi muerte わが死へのバラード」2曲目「Los Pajaros Perdidos 失われし小鳥たち」3曲目「Balada para un Loco ロコへのバラード」4曲目「Oblivion 忘却」5曲目「Adios Nonino アディオス・ノニーノ」 インスト6曲目「No llores por mi Argentina アルゼンチンよ泣かないで」7曲目「Que Tango hay que Cantar 歌うべきタンゴはなに」 with Guillermo fernandez8曲目「La Mariposa ラ・マリポーサ」 インストNATSUKI MIZU VOCALFEDERICO PEREIRO BandoneonRAMIRO GALLO ViolinJUAN PABLO NAVARRO ContrabajoEMILIANO GRECO PianoGuestVICTOR LAVALLEN BandoneonGuillermo fernandez Vocal(7曲目)Erica Di Salvo Violin今から14年前に水夏希さんはショー「アルジェンタンゴ」に出演。そこから本格的にタンゴを始めたそうです。宝塚歌劇の男役時代にもタンゴは何度も踊っているのですが、女性としてのダンスにかなり苦労してそうです。そしてダンスだけではなくタンゴの歌も素晴らしい歌唱で聴かせてくれるようになりました。その集大成的なアルバムがこのCDなのだと思う。最高の演奏でドラマチックに歌い上げる水さんの歌唱は、宝塚時代よりも何倍も素晴らしくぜひ、本物のタンゴを楽しみたいは聴いて欲しいように思う。語るように歌う水夏希さんの今の凄さを知ってほしいようにも思います。
2020年07月03日
水夏希さんがトップ時代の映像作品や実況CDは今でもよく鑑賞します。宝塚歌劇でトップスターにハマる事はほとんどないのですが、退団後も出演作品があればほとんど観に行くほどにハマった久しぶりのトップスターでした。本当にハマったのは、安奈淳さん→ 一路真輝さん→ 水夏希さん→ 紅ゆずるさんの4人だけです。似ているタイプはないバラバラの個性です。共通点は個性的な役作りと芝居のおもしろさ。あと、共通してるのが人柄が好きになった点。人柄も似ても似つかないバラバラですが…。新人公演学年〜4番手、3番手まで好きだったのに2番手、トップになった途端、興味がなくなったスターも多かった。番手に関係のない脇役にハマる事の方が多い。娘役トップもハマったのは4人だけ。水夏希さんはダンスの凄さはもちろん、個性ある歌唱にも惹かれた。声質が独特なのが凄く良い!大人のDARKな世界を違和感なく演じられる芝居力も最高です。退団後も芝居、ダンスともより一層充実しています。「Gran Tango 2020」も延期公演日が決まって今から楽しみです。ショー・ファンタジー 『ミロワール 鏡のエンドレス・ドリームズ』1曲目「開演アナウンス」2曲目「第1章 プロローグ (鏡の宮殿)a 」3曲目「第1章 プロローグ (鏡の宮殿) b」4曲目「第1章 プロローグ (鏡の宮殿) c Miroirs」5曲目「第2章 ハートダンスの鏡 第5場 ハートダンスの鏡a Johnny Angel」6曲目「第2章 ハートダンスの鏡 第6場 ハートダンスの鏡b Mr. bass Man」7曲目「第2章ハートダンスの鏡 第6場 ハートダンスの鏡b 10カップル」8曲目「第3章 メドゥーサの鏡 第7場 メドゥーサa 」9曲目「第3章 メドゥーサの鏡 第8場 メドゥーサb Condamnes 1」10曲目「第3章 メドゥーサの鏡 第8場 メドゥーサb Condamnes 2」11曲目「第4章 白雪姫の鏡 第9場 白雪姫の鏡 子守歌 」12曲目「第4章 白雪姫の鏡 第9場 白雪姫の鏡 Cartoon Heroes」13曲目「第5章 万華鏡 第10場 万華鏡a チュニジアの夜」14曲目「第5章 万華鏡 第11場a 万華鏡b チュニジアの夜」15曲目「第5章 万華鏡 第11場b 万華鏡c チュニジアの夜」16曲目「第5章 万華鏡 第12場 万華鏡d Sing Sing Sing」17曲目「第5章 万華鏡 第13場 万華鏡e Night And Day」18曲目「第5章 万華鏡 第14場 万華鏡f Night And Day」19曲目「第5章 万華鏡 第15場 万華鏡g Night And Day」20曲目「第6章 Aquaの鏡 第16場 Aqua A Aqua A」21曲目「第6章 Aquaの鏡 第17場 Aqua B Aqua B」22曲目「第6章 Aquaの鏡 第17場 Aqua B Aqua C」23曲目「第7章 鏡のエンドレス・ドリームズ 第18場 フィナーレa Aquaの地球」24曲目「第7章 鏡のエンドレス・ドリームズ 第19場 フィナーレb Aquaの地球」25曲目「第7章 鏡のエンドレス・ドリームズ 第20場 フィナーレc Time To Love」26曲目「第7章 鏡のエンドレス・ドリームズ 第21場 フィナーレd The Way We Are」27曲目「第8章 グランド・フィナーレ 第22場 パレード Miroirs|aquaの地球|miroirs」チャプターが細かすぎる^^;1980年代後半までの実況板は、録音がひどい物も多かったけど2000年代に入ってからは音質も音圧も安定してきました。この「ミロワール」の音は凄くバランス良く録れてると思う。音だけで場面が頭に浮かぶ。劇場でも回数観たと思うしDVDや東京千秋楽の映像などを何度も観ている作品。芝居「君を愛してる」はお正月公演なのに木村信司さんの作品で大丈夫?かと思わされた。それまでかなり残酷で壮絶な作品が多かったので、このタイトルでそんな内容だったらめちゃくちゃシュールだなぁ…とか友人と話してたのを思い出す^^;蓋を開けてみると、心温まるラブコメディーミュージカルでした。水夏希さんの役名がジョルジュ。「ジョルジュのポトフ」が劇場のレストランのメニューになったりした。これが公演ランチメニューのはじまりだそうです。木村信司さんの作品なら「鳳凰伝」と「炎にくちづけを」がダントツに好きですが^^;「ミロワール」は好きなショーでした。水夏希さんトップ時代の雪組のショーは全て最高のクオリティでした。中でも、この「ミロワール」と「Carnevale 睡夢」「ロック・オン!」は最高!「RIO DE BRAVO!!」も何度観ても飽きないショーです。公演DVDを買うと特典映像に「君を愛してる/ミロワール」のCM映像が全バージョン収録されています!ボツになって未公開になったものも収録されています。ジョルジュのポトフのCM
2020年06月18日
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