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朝夏まなとさん主演の「ON YOUR FEET!」観劇。ラテンバンドのマイアミ・サウンド・マシーンと、そのボーカルのグロリア・エステファンの半生を描いたミュージカルでした。何十年かぶりに聴く懐かしい曲も多くて楽しめました。「Cuts Both Ways」「Let It Loose」「Primitive Love」の3枚に入ってる曲は意外と今でも結構覚えてる。必死に聴き込むほど聴いてたバンドじゃないけど好きなバンドでした。ShakatakとMiami Sound Machineは日本で流行った時期も似てるせいか、どっちかを思い出せば自然ともう一つも思い出してしまう^^;よくディスコとかでも流れてたし、来日も同時期にしてたように思う。シャカタクは今でも来てるけど、80年代〜来日はよくしてたと記憶してる。今日のミュージカルを観るまでは、ボーカルのグロリア・エステファンの生い立ちなどは一切知らなかったので、驚きもあり感動もした。自分が知った頃は(80年代半ば)既にEpicからリリースしてたので、Conga以前の苦労とかまったく知らなかった。いきなり最初にEpicからデビューして順調に来てたバンドだと思ってた。Epicと言えば70年代にCBS Sonyの傘下レーベルになってEpic Sonyとして日本のアーティストも多く所属してた。エピックソニーと言えば最初にまず思い浮かぶのはやっぱり浅田美代子さんです。新レーベル立ち上げの時の最初のアーティストだったような気がする。あと、麻生よう子さんもエピックソニーの立ち上げの頃にいたように思う。ばんばひろふみさんもSonyからエピックソニーに移籍した時期かな。まったく関係ない話を思い出したから書いてしまった。朝夏まなとさんは退団公演「神々の土地~ロマノフたちの黄昏~」が、めちゃくちゃ良かったので凄く良い印象のままでした。退団後、初めて観る宝塚歌劇以外での朝夏さんは男役時代よりも更に素晴らしいと素直に思えた。声質も芝居も顔立ちも完全に女優として成り立ってて驚いた。もの凄い華もあるし、これから大物女優になっていく予感がする。一路真輝さんは朝夏さん演じるグロリア・エステファンの母親役。厳しくきつい母親役を演じる一路さんを観るのは初めてだったので新鮮で引き込まれました。シアター・ドラマシティで一路さんの舞台を数えきれないほど観てるけど、一番最初、ドラマシティで一路さんを観たのは1995年「アリア 夢唄」だった。今日、1月17日阪神淡路大震災が起きた日…公演を観ながら、いろいろ思い出してた。その前に一路さんと天海祐希さん主演の1992年「ジャンプ・フォー・ジョイ 」がありました。この公演は雪組と月組合同公演で、チケットまったく取れずに観る事ができなかった作品。雪組からは海峡ひろきさん、和央ようかさん、他月組からは若央りささん、汐風幸さん、他で二番手、三番手は出ない公演でしたが、年末の冬休み時期なのもあって、チケット取れなかった。一路さんと天海さんは日替わりだったので、同じ舞台には立ってなかったように思う。「アリア 夢歌」は1公演だけ取れて観たように思う。そのあと、すぐに震災があったので、記憶がかなり曖昧です。「ジャンプ・フォー・ジョイ 」が1992年の年末で「アリア 夢唄」は1995年の新春公演。2年の間にドラマシティで何か観劇していないと思うので、自分の初ドラマシティは一路真輝さんと花總まりさん主演の「アリア 夢唄」。シアター・ドラマシティ自体、1992年11月オープンだったので「ジャンプ・フォー・ジョイ 」はオープンしてすぐの公演でした。1995年1月14日が「アリア 夢唄」の千秋楽、その3日後に阪神大震災。しばらく自分の中で時間が止まってたので、「アリア 夢唄」を観た記憶も飛んでしまってた。家も全壊の被害認定が出て、時間が止まってしまってる中、何かと忙しくしてた記憶がある。今日は久々にラテン漬けで気持ちよかった。1月17日少し重かった気分が軽くなった。生演奏も素晴らしかったし寒い日には心も温まる、熱い舞台を観るのも良い!愛知厚生年金会館で再演された時のパンフトップスターの一路さん以外はみんなかなり下級生。花總さんもトップ娘役だけどまだまだ若手でした。1幕のポケットミュージカルも可愛くてよかったけど、やっぱり2幕の一路さん歌いまくりのライブが最高でした!こんな切り抜き挟んでた。「あかねさす紫の花」は花總まりさんと1995年11月〜12月に上演されましたが、1993年に紫ともさんと既に、こんな扮装もしていました。こっちのコンビでも観てみたかった。これも挟んでた切り抜き大浦みずきさんと少女漫画作品の扮装。クラリーチェを何となく思い出す感じ。
2019年01月18日
昨年から上演されてたこのミュージカル、やっと観ることができました。新演出版とは聞いてましたが、ここまで変えてるとは思ってなかったので驚いた。2006年〜2007年に上演された涼風真世さん主演版も帝劇と梅田とそして最後の帝劇と、5公演近く観たような気がします。前の演出は、もっと血生臭く辛辣な表現が多くて自分的には大好きでしたが、苦手な人も多かったとか。今回は根本的にマリー・アントワネットの捉え方も違ってて、まったく違う作品として観劇しました。初演版も好きですが、今回の演出は花總さんに合っていて楽しめました。花總まりさん・・・いつ観ても新鮮味のある華やかさで出てきただけで感動してしまった。レオノーラ役を演じた「炎にくちづけを」の登場シーンのゾクゾク感に近いものを感じた。「炎にくちづけを」は花總さんが演じた全ての作品の中でベスト3に入る好きな作品です。あとは「鳳凰伝」と「あかねさす紫の花」が自分のベスト。その後は「BOXMAN」「永遠物語」「カステル・ミラージュ」「エリザベート」「JFK」「ファントム」「ホテル・ステラマリス」「レディ・ベス」の順番が花總さんヒロインの好きな役。今回の「マリー・アントワネット」もかなり好きな作品になりそう。「炎にくちづけを」は作品自体も好きだったし、楽曲も装置も照明も全て気に入ってました。キャスト全員がハマり役だったし。一樹千尋さんのアズチューナが特に絶品でした。新人公演でアズチューナを演じた和音美桜さんも凄く良かった。花總さんにはガッツリと和物の芝居をやってほしい。ずっと洋物ばかりなので・・・。ミュージカルじゃない花總さんを観たい。芝居だけに入り込むような役を今の花總さんで観たい。ずっと海外ミュージカルばかりなのでオリジナル作品やストレートプレイをやってほしい。彩吹真央さん・・・久しぶりに観た彩吹さんは、やっぱり素晴らしかった!今回のようなコミカルな役を演じる彩吹さんを観るのはかなり久しぶりでした。これから彩吹さんが出る作品は要チェックして観に行こうと思った。いつも知らない間に終わってたりするので・・・。退団前のディナーショーにまで行ったのに、もっと今の彩吹真央さんの歌も聴きたいし。水夏希さんとも、また何かの作品で共演してほしい。ダンスでもいいし、コンサートでもいい。彩乃かなみさん・・・退団公演の「ME AND MY GIRL」以来です。花總さんと彩乃さんが並ぶと、どうしてもトゥーランドットとタマルを思い出す。博多座の時のアデルマ姫役も良かった。それと、宙組最後の「ホテル・ステラマリス」での、花總さん演じるステイシーとアリソンの微妙な関係もおもしろかった。原田優一さん・・・ルイ16世役。石川禅さんのルイ16世がめちゃくちゃ気に入ってたので、違う人が演じるの何だかイヤだなと思ってたけど、凄い良かった。純粋すぎる優しさに溢れていて、ルイ16世のセリフひとつひとつに感動させられました。歌声も嫌みがなくて心地よかった。吉原光夫さん・・・この作品で要となるオルレアン公役。初演の高嶋政宏さんの強烈過ぎる個性と、その次に演じた鈴木綜馬さんのインパクトが凄かったので、今回演じる方はどんな役創りするのか楽しみでしたが、演出と脚本がまったく変わってるので、前の役創りだと浮きまくる^^;吉原さんの重圧感のあるクールなオルレアン公も凄く良かった!入り口でこの公演の手ぬぐいもらえた。2006年の高嶋政宏さんが演じたオルレアン公、かなり怖い。ルイ・ジョセフが歌う「DAN・DA・DA・DAN」のシーンは戦慄が走った。今回はルイ・ジョセフ自体出てこない。「♪血だらけ〜〜〜!」と叫ぶように歌って気絶して倒れ。そのまま亡くなってしまう。山口祐一郎さんが演じた錬金術師のカリオストロも今回は出てこなかった。初演のラストはバカでかいギロチンのセットの下で首をはねられたマリーアントワネットの死体が横たわる。このまま起き上がってのカーテンコールはシュールで好きだった^^;
2019年01月10日
星組公演観劇してきました。1/2に観劇してから1週間。芝居が更に深まり感動がより大きくなった。改めて作品力の高さを実感させられた。菊田一夫先生の作品なので良くて当然ですが、宝塚歌劇の特性を考え尽くしたと思える脚本、演出です。これこそ宝塚歌劇!と納得してしまう名作です。初演、再演、再々演の映像でもあれば本当に観てみたい。再々々演の順みつきさん主演の舞台は大劇場で観ることが出来ましたが、せめて古城都さんが演じた1973年版が観たかった。1973年なら資料映像ならきっと全編残ってるんじゃないかと・・・。紅ゆずるさん・・・芝居の凄さと、芝居心のある歌唱に今日も感動しまくりでした。表情一つ一つ見逃したくないと思わせるほどの芝居力。ここまで舞台芝居の出来るトップスターってなかなか出てこないと今日、紅さんの熱演を観ていて改めて強く感じた。この作品を紅ゆずるさん主演で公演する事に決めた方に感謝です。礼真琴さん・・・フロリアン役も心の創り方が凄く難しいと思うけど、本当に自然に有りえないほどの良い人を嫌味なく作り上げてる。芝居の安定感と歌唱の安定感が気持ちいい。英真なおきさん・・・ヴェロニカ役素晴らしい!女役の英真さんの方が好きかもしれない。プロローグでの存在感のある歌唱から、クライマックスの紅さん演じるカールとの場面まで、どの場面も作品に深みと重みを出してて英真さんの芝居に引き込まれる。一樹千尋さん・・・ヒロインのマルギットの父親ヨゼフ役。重厚感ある芝居で舞台上の空気が引き締まる。今回、主要人物、どの役もみんな凄いハマり役で見事な配役です。昔の「霧深きエルベのほとり」の脚本にヨゼフと今の妻の万里柚美さん演じるザビーネとの重要な場面があるのですが、ここは重くなりすぎるからかカットされています。この場面なくても十分に感動してますが、一樹さんと万里さんであの場面の芝居を観てみたかった。海辺のレストランでの騒ぎがあってから3日後の朝の散歩の帰り道での会話。マルギットの本当の母親の話になりヨゼフと言い争いのようになる場面があります。それを立ち聞きしてしまったマルギットの妹のシュザンヌは複雑な心境になってザビーネに父親のヨゼフの事を誹謗する。それを咎めるザビーネ… ここの感情が入り乱れた場面は欲しかった。妹のシュザンヌはここでカールは悪い人ではないとザビーネに話し、ザビーネも身分が低いって事は悪い人だということではないけど、自分たちの口からはそれを言ってはいけないと…。そしてシュザンヌは母親に礼真琴さん演じるフロリアンの事を愛していると言ってしまう。この辺りの複雑に感情が入り乱れてる場面を入れると5分オーバーしてしまうか・・・。綺咲愛里さん・・・凄く的確に役を作り上げてると関心してしまう。紅さんの芝居の温度に合わせて二人の芝居が完璧に噛み合ってるように感じる。紅さんの複雑で細かい芝居に適応できる良い娘役さんとコンビ組めた事も奇跡なのかも。七海ひろきさん・・・元々はフィックスという名前の役をトビアスに変えてます。配役がホームページで発表されたのを見て。トビアスって誰?と謎でしたが、1月2日に観劇して役名を変えたのかと理解した。この作品で退団してしまうので、次回観劇の時は七海さん中心にしっかり観ようと思う。ショーでは大活躍で大きい場面もたくさんあるので良かった。輝咲玲央さん・・・ロンバルト役とわかった時はすぐに昔の脚本を見てセリフを確認した^^;海辺のレストランの場面ではカールとマルギットがボートで着くまでにアンゼリカとの会話があったんだけど、そこはカットされてて残念。凄くハマり役だからもっとセリフを聞きたかった。今回の輝咲さんの役作りは「ベルリン、わが愛」の時のロベルトに近いように最初感じたけど、2回目観劇して重みと懐の深さの違いをしっかり感じた。ひろ香 祐さん・・・富裕階級の青年フリードリヒ役。存在感のある役ですが、特に大きなセリフはなかった。ビール祭りの歌手としての場面ではソロ歌唱もあった。それよりもショーでのソロダンスのカッコ良さに惹きつけられる。今日も汗を飛び散らせながら激しいダンスを心底楽しそうに踊ってる姿が観られて良かった。ショーのプロローグでは下手奥の上で輝咲玲央さん、天寿光希さんと3人でコーラス。この作品はまだ観るのでまた今度。終演後は南口の居酒屋で初めて入る店で飲んでた。なかなか料理も良くて、地酒もいい感じに揃えてた。ふぐひれ酒を最初に頼んだら、ふぐひれが5枚くらい入ってて、凄い飴色でした。ひれの焼き加減も絶妙で、大満足のひれ酒。10時半頃まで飲んでて帰ろうと南口に着くと、阪急神戸線が全線見合わせ・・・・。また・・・。西宮北口から今津まで阪急乗り換えて、今津から西宮まで各停に乗って、西宮から特急に乗り換え。何かぐったり疲れた。事故だから仕方ないけどね^^1月2日は品切れだった輝咲玲央さんの四つ切り、今日は買えた。1963年初演ピンナップ1965年東京公演シュザンヌ役は男役の古城都さん菊田一夫さんが東京公演の再演時に書いてた文章「男役として有望視されている古城都に初めて女役をつけました」1965年東京公演のアンゼリカ役は初風諄さんシュラック家の広間でカール、マルギット、フロリアンの3人で話す場面1973年版で、カールは古城都さん
2019年01月09日
星組公演「霧深きエルベのほとり」観てきました!文句なしに最高でした!素晴らしいの一言。この作品が発表されてから、一番楽しみにしてた作品。初演、再演のパンフなどで脚本は何度も昔に読んだ。順みつきさん主演の1983年花組公演ももちろん観に行ってたし、古き良き宝塚が集約されてるような超名作です。繊細な心の動きを大きい舞台で見せるのは難しい事なのに、紅ゆずるさんは完璧に心の動きを丁寧に繊細に感じさせてくれた。そしてこれまで以上に芝居の的確さと巧さに引き込まれて、宝塚歌劇で何年かぶりに泣けてしまった。最近は宝塚歌劇観て泣く事なんてほとんどないけど、この作品では何ヶ所も泣けた。紅ゆずるさん・・・昨年の「ANOTHER WORLD」の芝居でも完璧にやられてしまったけど、この「霧深きエルベのほとり」は、自分が一番観たかった紅さんだった。「ANOTHER WORLD」の凄さは何度も書いたので省略しますが、ただの憑依系の芝居する人なら山ほどいたけど、少し他と違うのは冷静に自分の芝居を紅さん自身が客観的にも見ているように思える所。感情のコントロールが天才的なので観ている側も自然と入っていける。主題歌の歌唱にしても、ただ上手く歌う人は山ほどいるけど、人の感情を揺さぶってくる人は宝塚歌劇の中でも数えるほどでした。歌が上手いとか声量があるとかは、自分はほとんど興味ないし宝塚歌劇ではあまり求めてない。宝塚歌劇の中でも破格の歌唱力の人の歌ならずっと聴いていたいと思う。今現役で思いつくのは美穂圭子さんだけかも。美穂圭子さんの歌ならどんな曲でも何時間でも聴きたい。そして今回は作品の良さもあって、これまで以上に紅ゆずるさんの凄さがわかった。再演で演出や脚本がどういじくられてしまうのか、少し不安もあったけど、さすが上田久美子先生は、いじってはダメな所は全てそのままにしてたし、より感動的になる演出になってて予想を遥かに上回る作品になってた。最近の宝塚作品の中では自分のベスト10に入る「翼ある人びと」と「神々の土地」を創り上げた先生なので大きな心配や不安はなかったけど・・・。主要人物はみんな難しい役なんだけど、フロリアン役の礼真琴さんも素晴らしかった。ありえないほどに良い人の役なんだけど、まったく不自然に感じさせない優しさが滲み出てる芝居だった。綺咲愛里さんのマルギットも難しい役だけど見事でした。綺咲さんはどんな役でもそつなくこなして安定感のある芝居だと思ってましたが、「ANOTHER WORLD」から、そんな印象ではなく個性を全面に押し出すオリジナリティの高い芝居に思えてきて、今回の役創りもすごく良いと思った。この作品で退団してしまう七海ひろきさんも芝居、ショーとも見せ場がキッチリあって良かった。いつも必ず買ってる輝咲玲央さんの四つ切りが売り切れてた。次行くときにあればいいけど…。この星組公演はまだまだ観劇する予定なので、次にまた詳しく・・・。今日は終演後に一緒に観に行ってた友人と三宮まで出て、また違う友人がやってる居酒屋で19時から24時までくらい飲んでて、電車もなくなって帰られなくなったので、居酒屋はしごしてまだ、始発までに時間があるので、カラオケに行って時間潰し。自分は三宮からタクシーで帰ってきたけど家に着いたら6時前でした。久々、オールで飲み歩いて楽しかった^^;ものすごい飲んだ。日本酒ばかり…。でも、ほとんど酔ってないけど^^;「霧深きエルベのほとり」の2回目、早く観たい。ショー「ESTRELLAS」の事はまた今度。再演時の物など他にもいろいろあるけど、とりあえず昔のパンフ。
2019年01月03日
水夏希さん主演のストレートプレイ「カクタス・フラワー」を観劇してきました。この作品は映画でも何度も観てたので、楽しみだった公演です。邦題「サボテンの花」です。リマスターされたDVDも10年くらい前に発売されました。キャストは6人のみのストレートプレイ。コメディなので舞台版も気軽に楽しめる作品になっていました。主演の水夏希さんは、さすが!って感じです。笑いの取り方も、感動させ方も素晴らしかった。本人はコメディは得意な方じゃないとか何とか、語ってるのを読んだ事がありますが、宝塚歌劇時代からコメディタッチなやり取りや、完全コメディ作品でも、しっかり観客を楽しませてたし宝塚時代から天性の芝居の間で脚本を何倍も良いものにさせてしまう力があるとずっと思ってる。水さんのファンになったのも、まず、水さんの芝居が好きなのと、ダンスが異常にカッコ良かった所です。歌も2番手になった頃からメキメキと良くなっていき、トップスターになってからは、水さんでしか表現出来ないような個性的で感動的な歌唱を聴かせてくれるようになりました。「Carnevale 睡夢」の中で歌った「灰の水曜日」なんかは、水夏希さん以外の声ではどんなに歌が上手い人が歌っても感動できないと思う。「ロシアン・ブルー」の中で歌った「途切れた糸」の歌唱も好きだった。「ロジェ」の中で歌った曲はどの曲も最高だったし。映画とはかなり印象が違ったけど、それが逆に新鮮で作品の世界の中に引き込まれていった。水さんと吉田栄作さんのやり取りも自然で嫌味がなく楽しめた。その他の4人のキャストは初めて知った人ばかりですが、役にハマってて凄く良かった。(松尾伴内さんは昔、明石家さんまさんのテレビで観たことがあったと思う)増田有華さん、松本幸大さん、松尾伴内さん、青木さやかさんの4人です。青木さやかさんも観たことあったような気もしますが・・・地上波テレビはほとんど観る事がないので、知らないタレントさんが多いのは仕方ない…映画ではイングリッド・バーグマンが水さんの役で、ウォルター・マッソーが吉田栄作さんの役。イングリッド・バーグマンとウォルター・マッソーが出演してる映画はかなり多く観てると思う。ウォルター・マッソーはやっぱり「フロント・ページ」が一番好きかもしれない。ジャック・レモンとウォルター・マッソーが出てるだけで最高!そしてゴールディ・ホーンが演じた役が増田有華さん。ゴールディ・ホーンと言えば「プライベート・ベンジャミン」が最高です!ウォーレン・ビーティ主演の「シャンプー」にも出ていました。ウォーレン・ビーティが製作、出演してる映画はどれも好きな作品ばかりです。水夏希さんの舞台を観るのは、夏のミュージカルぶり。東京ではいろいろ公演してるようですが、なかなか行けなくて残念。次に水さんを観るのは、ベルサイユのばら45です。
2018年12月12日
雪組公演「ファントム」観劇してきました。今日は13時開演だったので、終演が16時・・・。どこの飲み屋もまだ開いていない。寒い中、小一時間ぶらぶらして時間潰して目的の居酒屋ののれんが出たと同時に入店^^;17時から22時半まで・・・開店から閉店までずっと飲んでた。今日は寒かったので最初から辛丹波の熱燗。何合飲んだか・・多分2人で6合。身体も温まった頃から冷酒に移って、今だけしかないシリーズの生酒や純米吟醸生など飲んで、フォアローゼス水割り挟んで再び冷酒。そこの店、料理メニューも新たになってて、その店で初めて食べるものが多く、どれも満足でした。海外から帰ってきたばかりの友人のお土産話聞きながら、ゆっくり時間かけて飲めた。今日はルサンクと舞台写真をいくつか買った。役替りの事を中心に。今日はアラン・ショレ役が彩凪翔さん、シャンドン伯爵役が朝美絢さんでした。舞咲りんさん演じるカルロッタと彩凪さんのアランショレは息もバッチリ合ってて大爆笑を誘っていました。二人だけの決まり事があるような感じで、この二人から目が離せなかった。朝美絢さんのシャンドン伯爵も気品があって力強い歌声に感動させられましたが、自分は彩凪さんのシャンドン伯爵、朝美さんのアランショレの方が好みでした。二人とも真逆のような役の役替りを見事にこなしてる事に感動でした。団員の花形セルジョ役と若い頃のエリックを演じてる永久輝せあさんが、この前観た時よりも何倍も良くなってて、見栄えもより美しくなっていて驚きでした。ファントムは役が少なすぎるので、そんな役になってしまうけど、少ない出番の中でも存在感の大きさをしっかり見せられてたように思う。舞咲りんさんのカルロッタは最高です!カルロッタが主演になるスピンオフ作品が観たい。カルロッタの人生の方がかなり興味ある。笑いのツボと間を完璧に使いこなせる舞咲さんの実力に今日も圧倒されっぱなしでした。存在感も歌の表現力も完璧です。その上、オペラ座の団員の中で一番可愛いし・・・^^;一番可愛かったらダメなんで、可愛げがあると・・・この前、久しぶりに「ロシアン・ブルー」のDVDを観てたら、舞咲さんのライサ・ネコタナが強烈に可愛かった。「ロシアン・ブルー」は何回観ても楽しめる作品。水夏希さんと彩吹真央さんの毎日のアドリブ合戦も最高だったし、ミハイル・ゲロヴァニ役の汝鳥伶さんの後からじわじわくる笑いも大好きでした。大湖せしるさん、此花いの莉さん、香綾しずるさん、香音有希さん、透水さらささん、未来優希さん、大凪真生さん、緒月遠麻さん、蓮城まことさん、凛城きらさん、大月さゆさん、涼花リサさん・・・水さん筆頭に、観たい思う役者が多すぎた。その頃の雪組にはかなりハマってた。それから彩風咲奈さんが「カラマーゾフの兄弟」でのレオニード役で頭角を現して、「ロシアン・ブルー」の新人公演では2番手の彩吹真央さんの役を演じ、その次の本公演の超名作「ソルフェリーノの夜明け」の新人公演では主演に抜擢。その頃、雪組新人公演は必ず観に行ってたので、彩風咲奈さんの実力がメキメキと伸びて華のある男役になっていく姿をずっと観てたので、今回のジェラルド・キャリエールを演じてる姿を観ると感慨深い。「ロジェ」の本公演のヴィンセント役の時ですでに実力も華もじゅうぶん過ぎるほどに持っていました。「ロジェ」の新人公演主演はかなり難しい役だったので苦戦してたそうですが、自分は良く演じられてると感動して舞台を観ていました。今日のファントム、役替りでかなり印象が違うファントムでまた違った楽しさがあった。ファントムは宝塚歌劇公演以外も含め、初演から何回観たかわからないほど観てる。初演を観た時の衝撃はなかなか大きかった作品でした。ただ、90周年の目玉として2番手特別出演シャッフルがあって、各組何となく落ち着かない感じであれは成功だったのかどうか疑問。ただ、宙組2番手だった水夏希さんは雪組「スサノオ」でアオセトナ様を演じた事は良かった。通常だったらジェラルド・キャリエール役をさせられてたし・・・。「タカラヅカ・グローリー!」の時も雪組の中で息もぴったり合ってた。その時から雪組へ組替えの布石みたいな物があったのかも。「ホテル ステラマリス」で1作だけ宙組に戻って、すぐに雪組に組替えだった。「ホテル ステラマリス」での、花總まりさんと水夏希さん二人の場面が凄く好きだった。宙組時代も多くのはまり役を演じてきてる。「鳳凰伝 」のバラク、「白昼の稲妻」のランブルーズ、「カステル・ミラージュ」のジョー・ガーナー役も良かった!バウ主演の「里見八犬伝」と「フィガロ」も宙組時代に水夏希さんが残した名作。今年は紅ゆずるさんと彩風咲奈さんと柚香光さんのカレンダーを買った。いつ行ってもずっと売り切れてた、このポストカードをやっと手に入れた。
2018年12月08日
凪七瑠海さん主演の「蘭陵王」観て来た!演出は久しぶりな感じもする木村信司さんです。木村信司さんの作品は好きな作品が多いのですが、中でも「炎にくちづけを」がダントツに好きです。舞台美術や音楽、照明、演出、全て絵画や高尚な芸術作品を観てるようで劇場で何度も作品の美しさに泣けました。今回の蘭陵王もそれに通じる美しい作品でした。木村信司さんの作品の中では「炎にくちづけを」と「鳳凰伝」の次に好きかも知れない。 そう思わせた要因の一つは、凪七瑠海さんの存在感と美しさ。そして主役を支えるベテラン勢の確実な芝居。京三紗さん、悠真倫さん、花野じゅりあさん、そして新境地開拓の瀬戸かずやさん。音楽は幅広いジャンルを網羅してて、特に70年代プログレや80年代メタルっぽいアレンジの楽曲はどれも良く出来てた。パレードの曲とかモロにプログレでカッコ良かった。90年代オルタナっぽいのもあったり、バラードはしっかり美しく描かれてて、楽曲の面白さも作品を充実させてる要因になってる。「炎にくちづけを」の楽曲もどれも素晴らしかったのもあって、木村信司さんの作品は音楽もかなり充実してる印象です。凪七瑠海さんは宙組時代からずっと成長していく姿を逞しく感じ喜んでいました。「UNDERSTUDY」で存在を確実に認識してからは、各新人公演で少しずつ頭角を表す姿に注目していました。「Paradise Prince」の新人公演で本役が蘭寿とむさんのアンソニー・ブラックを演じた時に個性のあるおもしろい芝居をするようになったと成長ぶりに驚きました。そして「殉情」での現代の青年役まもるも自然な芝居で天咲千華さんとのコンビが凄く新鮮でした。凄く気に入ってた八雲美佳さんと3人の現代場面の芝居がしっかりしてたので、春琴抄自体がより感動的な舞台になったと思ってます。「殉情」に関しては寿つかささんの強烈なキャラが全て掻っ攫ってしまった感もあるけど^^;蘭陵王の少年時代の芝居、発声、所作から大人になっていく様を完璧に創り上げてて本当に感動しました。殺陣の美しさや説得力のある歌唱力、今回の凪七瑠海さんは完璧でした。「ベルリン、わが愛」での黒い役も凪七さんでしか作られないような役創りになっててあの時も凄く感動させられましたが、今回はさらに成長した姿を観ることができた。「Je Chante」の時の花影アリスさんとの初々しく可愛いコンビの時の新鮮さもいまだに残してる上での成長した姿を観る事ができて今日の終演後のお酒は本当に美味しかった。瀬戸かずやさんにはびっくりでした。男臭い骨太の芝居が板について来た時にこの役・・・。でも、美しかったし可愛かった。芝居が上手いから何とでもなるという良い例かも。おっさん役が完璧なのは誰もが知ってるけど、今回のような役を客席を寒くさせずに楽しませる事ができるのは本当に凄い!見た目の美しさにかなり助けられてるのかも知れないけど。コミカルな歌の数々も確実に歌いこなしててCDがあれば欲しいと思わせるほどでした^^京三紗さんに関しては、一路真輝さんのトップ時代の雪組組長さんという事で、ちょっと特別な思いがあります。宝塚大劇場、東京宝塚劇場、両方の千秋楽での一路さんに対する心のこもった言葉に本当に感動しました。あの時の雪組のまとまり感は組長と一路さんが創り上げたと思ってます。最近、京三紗さんの良さを活かせる舞台が少なくて残念に思ってたけど、今回の語り部役は言葉ひとつひとつに説得力があって雪組組長時代を思い出させるような印象でした。あかねさすの斉明天皇役は一路さんトップの時から再演ごとに演じ続けていましたが、この前、観に行った博多座公演では花野じゅりささんにバトンタッチしました。花野さんの斉明天皇も文句なしに良かったです。ベテランと若手で構成されてて、中堅はほとんど出ていない舞台でした。若手の頑張りがあって、今回の作品がここまでの完成度の物になったと思った。認識していなかった花組の若手の何人かも今回の舞台で一人一人の個性を認識出来て良かった。これまでも新人公演では大きい役を演じてた帆純まひろさんも、これからグイグイ上がって来そう。今回の芝居も良かったし立ち姿も美しかった。ヒロインの音くり寿さんも嫌味のない歌声と芝居で凄く好感が持てた。凪七さんとの並びも似合ってて、この作品の完成度が高くなる要因の一つになってた。少年時代を演じる凪七瑠海さんを観てて、やっぱり「リボンの騎士」をリアルに演じられるのは凪七瑠海さんしかいない!と思った。スタイルの美しさや顔の輪郭などそのもの。あの扮装すると、あのテレビ漫画の主人公そのままになると思う。宝塚歌劇で版権ものや、海外ミュージカル、漫画の実写舞台化とか、あまり好きではないけど、「リボンの騎士」なら観てみたいかも知れない。写真のファイル見てたら、凪七瑠海さんの舞台写真は初一人写りから、50枚以上買ってた。今でも凪七さんが特出してる舞台の舞台写真は必ず買ってます。やっぱり「UNDERSTUDY」に出演してた人は特別な感覚で観てしまう。「UNDERSTUDY」キャストは、もう凪七さんと七海ひろきさん、汝鳥怜さんしか残ってませんが・・・2006年〜2009年のファイルの中から
2018年11月22日
雪組公演「ファントム」観劇してきました。これまで宝塚で上演された「ファントム」の演出、編曲、装置などをかなり大幅に変更しての公演でした。幕開きからオペラ座通りまでの演出や照明、装置は変えない方が良かったと思う。ホラー色を大幅に払拭したかったのかも知れないけど。初演を観た時は宝塚歌劇にしては珍しくホラー作品の技法を大胆に取り入れてて、最初観た時は感動した。初演ファントムはかなり回数観たので、やっぱり一番印象に強く残ってる。それでも初演からそんなに特別好きな作品でもなかったけど・・・^^;舞咲りんさん・・・どんなカルロッタになるか、観なくても想像出来たけど、その想像をかなり良い意味で裏切り、舞咲さんの個性でオリジナルのカルロッタになってて、かなり楽しめた。ソウル系やR&B、JAZZ、ブルースなんかを歌うと本領発揮出来るけど、クラシカルなオペラ調はソウルやブルースを歌う時ほどの輝きがなかったけど、カルロッタ役は声質を変幻自在に操れる舞咲さんにバッチリハマってた。演技は確実。きっちりと笑わせるポイントでは観客を爆笑させてたし、どの表情も最高でした!ちょっと可愛すぎるカルロッタだったけど^^:初演の出雲綾さんのイメージが強いので、舞咲さんのカルロッタは普通にこのままオペラ座主演しても何らおかしくない美しさと可愛さでした。そう言えば85期はもう3人になってしまったし。七帆ひかるさんは、最近サロンコンサートも東京、大阪で開催したりと復活してます。お知らせの封筒もらうけど、なかなか日が合わなくて行けなくて残念。七帆さんの他に音乃いづみさん、大海亜呼さん、山科愛さん、十輝いりすさんも好きだったけど、最近は舞台に出てるのだろうか。舞咲りんさんにはショーでソウル系の曲やROCK、ブルースなんかをガンガン歌っていってほしい。カルロッタ演じたので満足して退団とかやめてほしい^^;ルドゥ警部役の真那春人さんの芝居にも引き込まれた。朝美絢さん・・・今日、観劇して一番の驚きは朝美さんのアラン・ショレ。この役は初演での鈴鹿照さんと新人公演での風莉じんさんの役作りが最高すぎて、再演でのアラン・ショレは印象に残る事はなかったけど、朝美さんの役創りが凄くおもしろかった。まだまだ若手なのに、一樹千尋さんを彷彿させるような表情を作ってたり、初演の鈴鹿照さんの動きを思い出させるような芝居をしてたり見入ってしまった。芝居、こんなに上手いんだと再認識。鈴鹿照さんは退団公演の宙組「バレンシアの熱い花」の立ち回りの剣が当たって目を負傷して黒い眼帯でホルヘを演じたのを思い出す。初日開いて、結構すぐだったような気がする。あの時は七帆ひかるさんも体調崩して1ヶ月近く休演したりと、いろいろあった公演の印象。販売ビデオ収録時のドンファンカルデロは七帆さんですが、NHK収録のドンファンは凪七瑠海さんでした。彩風咲奈さん・・・この前の凱旋門でも微妙な役でしたが(やり甲斐のある役ではあると思うけど)、今回も配役を見た時、あ・・やっぱりこうなるわなと。観劇する前は海外ミュージカルは役が少ないから仕方ないと諦めてたけど、実際に観ると、凄く良かった。カッコ良すぎるお父さんだけど、可愛すぎるカルロッタもいるし、いいかと。ジェラルド・キャリエール役は宙組新人公演の和涼華さんの演じたのが一番好きです。七帆さんファントムとの銀橋での二人の芝居は最高でした。彩吹真央さんも壮一帆さんのももちろん良かったけど、七帆さんと和さんコンビの銀橋での感動は強烈だった。ベラドーヴァ役は誰がやるのかと思ってたら、朝月希和さんでした。良かった!歌にも芝居にも惹きつけられた。音乃いづみさんのベラドーヴァと和音美桜さんの子供エリックの場面が最高すぎて、それ以降はあまり何も感じなかったのですが、今日のベラドーヴァは本当に良かった。彩海せらさんの子供エリックも凄く良かった。望海風斗さんのエリックも説得力のある芝居と歌で頑張ってた。彩凪 翔さんのシャンドン伯爵は似合いすぎてるほどに綺麗だった。次は彩凪 翔 さんのアラン・ショレを観るので、どんな演技をするのか楽しみです。
2018年11月14日
宙組公演、観劇してきた。火曜日の3時公演なのに立ち見も出てて超満員でした。前からも横からも、ほぼドセンターの席だったので、全体の装置や映像もしっかり観る事が出来て良かった。今日、久しぶりに宙組を観て感じた事は、組全体の雰囲気がさらに凄く良くなってると「白鷺の城」を観終わってまず感じた。「異人たちのルネサンス」も組全体の集中力が凄くて、フィナーレのショーも圧倒されるほどに全員の息が合ってるように思えた。大劇場トップお披露目公演後に「WEST SIDE STORY」の再演を挟んだのが、組がまとまる力に繋がったのかも知れないとフィナーレを観ながら考えたりしてた。「天は赤い河のほとり/シトラスの風-Sunrise-」の時は正直、締まりのないボヤけたような印象だったけど、今回は違った。「WEST SIDE STORY」の時にすでに良くなってきてたと思うけど。『白鷺の城』舞踊会的なショーなのかと思ってたら、ストーリー性のあるドラマ仕立ての和物ショー。真風さんの和物姿は美しく完璧なルックスだった。構成や演出も素晴らしく時間が経つのが凄く早く感じた。予想以上に大満足な和物ショーでした。『異人たちのルネサンス』は静かに熱くなっていくような作品でした。主要キャスト全て文句なしに良かったと思う。後半にかけて盛り上がりに欠けるようにも感じたけど、キャストの集中力で脚本以上の物になっていると思えた。今回、一番衝撃的だったのは、綾瀬あきなさんのシックスパックの腹筋^^;KrushやK1、RIZINなどの格闘技が好きで必ず観てるけど、有名どころでは女子キックボクサーのKANAさんに負けないほどの腹筋でちょっと驚いた。こちらも超有名なシュートボクサーのRENAさんの腹筋にも負けてない^^;谷山佳菜子さんも腹筋凄かったと思う。今回、綾瀬あきなさんは「白鷺の城」では野狐。白拍子(しらびょうし)姿も似合ってて、手首を前に曲げる狐のポーズも可愛かった。真風涼帆さんの顔立ちは日本物のメイク、衣装にドはまりです。平安末期から鎌倉時代を舞台にした作品なんかをいっぱい観たいと思う。「異人たちのルネサンス」は主人公のレオナルド・ダ・ヴィンチ役。ダ・ヴィンチの生い立ちなどはほとんど知らなかったので、興味深く楽しめた。 愛月ひかるさんの役は最近はお手の物系の悪役でしたが、また毛色の違う役創りでマンネリ感を感じさせないのが凄い。フィナーレのショー場面での愛月さんはさらに垢抜けした感じで輝いてみえた。芹香斗亜さんは、より存在感が強くなって2番手としての大きさも感じられる。真風さんとの芝居の相性も良くて、良いトップ、2番手の並びになってきたと感じる。花音舞さんは優しい母親のような役で、この前の「WEST SIDE STORY」の時の役との振り幅の大きさにちょっと感動した。花音さんの歌が聴きたい。他のキャストも違和感を感じる人はなくて、組のまとまりを強く感じられる2作品でした。星組公演のル・サンク売ってた。舞台写真も発売されてた。紅子さんは台湾でも大暴れするのだろうか?台湾公演行きたかったな。
2018年10月17日
星組公演観劇!!紅ゆずるさん率いる、今の星組はやっぱり凄い!客席の熱さも、舞台から伝わる熱も全然違う。自分が苦手なアニメ系やゲーム系っぽい「Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀」も、最初から最後まで飽きる事なくずっと楽しめた。中途半端になってないキャストの役創りがあったから、のめり込むように引き込まれた。舞台演出も大劇場公演以上にお金がかかってると思える装置や小道具、衣装で驚いた。通常の全国ツアーや、梅芸公演では考えられないほどの凝りようで、舞台装置や照明にも見入ってしまった。演出を盛り上げる映像効果も今回は抜群でした。終演後は5時間も四川料理の店で、紹興酒の熱燗を延々飲んでた。結局、2人で9合・・・料理もしっかり食べたけど、そこの店のピータンが絶品で今回もお代わりしてしまった。アワビのうま煮も最高だったし、くらげも空芯菜もいつもながら絶品でした。台湾の話を観て来たので、自然と中華系を食べに行く事になった^^;紅ゆずるさん・・・今回の凜雪鴉(リンセツア)の役創りも、これまでになかったテンションの役創りで芝居の引き出しの多さにも惹かれた。熱くなり狂気を振りまく役、ハイテンションで畳み掛ける役から、クールでシャイな役、そして今回のようなつかみ所のないフワついた謎めいた役も完璧です。芝居心のある歌唱もますます円熟味を増した感じで、歌詞に感情が全て乗ってるように伝わった。作品の内容的には特に好きでも嫌いでもないって感じですが、キャストの充実感で脚本自体の何倍ものクオリティになっているように思えた。1時間半、駆け足でこの物語を演出した事も凄いと思うけど。退屈させない構成に関しても凄いと思う。紅ゆずるさんは、本物のエンターテイナーだと、今回の芝居、ショーを観て改めて実感した。いつの間にか知らない間に客席が熱い空間になっているのは観客を楽しませようと人一倍努力してる紅さんの力が大きいと思う。今日の盛り上がり方も強烈だった。大劇場公演よりも10分長くなった台湾公演版「Killer Rouge」も素晴らしかった。基本的な部分はキャスト全員熟れて余裕を感じられる場面も多かったけど、新たに加えられた場面や、本公演で演じてたキャスト以外がパフォーマンスする所の緊張感も良い具合に作用してて作品全体を一回り大きく感じさせた。紅子さん登場には驚いた!大爆笑プラス紅さんの芸達者ぶりに圧倒された。今日は1回公演だったせいか、アドリブも長かったようで、綺咲愛里さんの愛子さん、礼真琴さんの礼子さんとの掛け合いも素晴らしかった。輝咲玲央さん・・・芝居ではめちゃ良い役で、重厚でクールな狩雲霄(シュウンショウ)という役が凄く似合ってた。台詞回しや表情の作り方もオリジナリティ溢れる深みある芝居に感動でした。白妙なつさんと二人で歌い上げる場面も、本公演の時以上に情感に溢れてる歌唱で鳥肌もんでした。ひろ香祐さん・・・ショーではいつも以上に大活躍でした。ダンスと歌と笑顔が観てる側を元気にさせてくれる。星組に絶対不可欠な存在になっている。滲み出てるオーラが回りを幸せな気持ちにさせるような力があるんじゃないかと思うほどです。はち切れそうな笑顔で踊ってる姿を観ると本当に幸せな気分になる。綺咲愛里さん・・・観るたびにどんどん良くなる娘役トップさん。イヤミのない芝居と歌が観ていて安心できる。自分は、どれだけ上手くてもイヤな感じで歌われるとドン引きになってしまうので、耳に音が入らないように無意識にしてしまう。綺咲さんの歌声は自然に入ってくる。芝居にもイヤミがないので紅さんとのコンビは楽しめます。礼真琴さん・・・「安定」「ハイクオリティ」って言葉がまず出てくる。毎回、凄いと思わせる場面がいくつもある。何年か前まで、必死に頑張ってるが故に感じてた角が取れて、丸くなって凄く良くなった。自分の男役像を確立出来てきたのかも知れない。柔らかい顔つきの礼真琴さんは本当に良い。天寿光希さん・・・芝居では今までに観たことのないような存在感を出して蔑天骸(ベツテンガイ)という悪役を見事に演じてた。かなりお金のかかってそうな豪華な衣装にも負けていない存在感で作品の幅を感じさせた。ショーでは、本公演での華形ひかるさんのパートをほとんど天寿さんが担当。西城秀樹さんの「炎」もなかなか良かった!七海ひろきさん・・・芝居では、この役が主役なのか?思わせるほどの活躍ぶり。星組に来てからの七海さんの躍進、そして成長ぶりは凄い。宙組時代の研2の頃から認識してずっと観て来てたけど、ここ2年くらいの七海さんの充実ぶりは目を見張るものがある。夢妃杏瑠さん・・・今回の刑亥(ケイガイ)役は当たり役。この前の阿漕姉さんの役創りも絶品でしたが、妖術使いの刑亥役はそれ以上の圧倒的なパワーを感じた。衣装も凄く豪華で、水牛のようなツノに違和感感じさせない所も驚きでした。ショーでも、いつの通りに美声を多く聴かせてくれた。夢妃さんの歌唱もイヤミを感じさせない。麻央侑希さん・・・冷酷で復讐に命をかけてる殺し屋の殺無生(セツムショウ)役立ち姿も台詞回しもカッコ良かった。ショーでも本公演時よりも活躍する場面が多くて、麻央さんの良さを再認識した人も多いんじゃないかと思いながら観てた。桃堂純さん・・・ちょうど昨日、マッハ文朱さんの事を書いたので・・・。丹衡(タンコウ)役は、いきなり殺されてしまう役だったけど、存在感と芝居力の高さをかなりアピールできたように思う。ヒロインの綺咲愛里さん演じる丹翡(タンヒ)の兄の役で、早くに殺されてしまうけど、役としては大きい役です。今日は、組の雰囲気も最高な公演を観劇したので、お酒も美味しかった。紅ゆずるさん・・・最高。台湾公演のチラシ
2018年09月04日
月組公演「エリザベート」を観劇。今日も異常な蒸し暑さでぐったりでした。少しは涼しくなると思ってたのに、湿度の高い東南アジアの夏のような不快感。劇場の中は、エアコン効いてて天国だったけど。何度も観た作品ですが、再演ごとに各組の色が違ってて、それもおもしろい所のひとつ。何が正解かはないとは思うけど、各自、好みが分かれるのもおもしろい。珠城りょうさん・・・必死に取り組んでる姿が健気で感動した。歴代一番若いトートらしいのですが、今、できる限りの重みや深みを出して頑張ってた。もっと珠城さんを活かせる作品はあっただろうとも思うけど、必死さが伝わってきて好感持てた。白雪さち花さんのマダム・ヴォルフは、絶対に良いだろうと予想できたけど、その予想の何倍も素晴らしかった。ずっと前から芝居心のある歌が歌えて、深くマニアックな芝居ができる人だと思ってたので、東宝版のマダム・ヴォルフのようなエグさも出せてて流石だと感動した。どうしても四つ切り写真も欲しくなって買ってしまった。もっと長くマダム・ヴォルフを観ていたいと思わせるほどの熱演でした。美弥るりかさんはフランツ役。ベテランの域に入ってきてるので安定した芝居に引き込まれた。低音の響きの良さは定評ある美弥さんなので、フランツのナンバーの最低音部もきれいに響いてた。今度、再び「アンナ・カレーニナ」を美弥さん主演で上演される。学年も上がったので、どっしりと凄みのあるカレーニンを期待したけど、ヴィロンスキー伯爵役だった。どちらでも上手く演じられるのはわかるけど、個人的にはカレーニンを演じるのが観たかった。月城かなとさんのルキーニはかなり薄味で凄みや狂気はあまり感じられなかったけど、ま、宝塚歌劇だから、それでもいいかと・・・。もっと回数重ねると、良くなっていくように思った。海乃美月さんのヴィンディッシュ嬢も憑依型演技で見入ってしまった。終演後は飲み屋2軒はしご。この前の火曜日にバウホール観劇後に日本酒飲みまくりだったので、今日は日本酒なし。柚希礼音さんファンのママがやってる店で、「レスペ」と呼ばれる柚子果汁サワーばかり呑んでた。「レスペ」は「礼音ちゃんスペシャル」の略だそうです^^;ずっと通ってた店だけど、今日、久しぶりに行っていろいろと懐かしい話をしてた。2軒目はBarでバーボン飲んだ。
2018年08月31日
バウ公演、New Wave!シリーズの星組バージョンを観てきました。演出、構成は、自分が観た中で、これまでで一番良かったように感じた。選曲もだれないように配置されえてて、若手のキャストの良い部分を上手く引き出せてるショーになってると思う。まず、驚いたのは瀬央ゆりあさんの歌唱表現の幅広さ。いろんな声質、声の表情で各曲、その曲にあった表現を的確に出来ているように感じた。歌唱にイヤミがないのも瀬央さんの歌がストレートに伝わってくる要素。ティンバレスの所は、もういいんじゃないかと、他の組のも何度も観て思ってたけど、瀬央さんと紫藤さんの素の部分が少し感じられて楽しめた。懐かしい昭和の星組の名曲の数々にも感動でした。「オルフェウスの窓」なんて、当時、1回しか劇場で観てないのに、覚えてる自分にも驚いた。「コルドバの光と影」を歌った紫藤りゅうさんの宝塚男役としての歌の上手さにも感動。遥斗勇帆さんの「セ・シャルマン」の歌声の気持ち良さにも聴き入ってしまった。今、人気急上昇してるっぽい極美慎さんの「One Boy」「Lovin' you」も余裕を感じさせる歌唱で誰が歌ってるのかオペラグラスですぐに観てしまった。歌い継ぐように「Lovin' you」を歌った華鳥礼良さんの歌唱も絶品でした。今回の星New Wave!は、自分が好きな曲が多く選ばれてたのもあって、第一部、二部ともに中だるみする感じもなくずっと聴き入ってたり、ダンスを楽しめたりでした。「One Boy」「Lovin' you」も「Close to you」も「Autumn in New York」もめちゃシブかった。朝水りょうさんが歌った「Without You」は、ブログでも何度も書いてるけど、昔から凄く好きな曲でイントロが流れてきて鳥肌だった。この曲だけは、できれば英詞のまま聴きたかった。訳詞がちょっと妙だったので残念だった。朝水りょうさんと天希ほまれさんの歌が素晴らしかっただけに余計に英詞のままフルコーラス聴きたいと思った。娘役の歌唱も素晴らしく、黒人ジャズシンガーばりの発声と声量を感じさせる歌声も何人かいてもう1回観られるのなら、フェイクやオブリを入れてる人が誰なのかも確認できたけど・・・。桜庭舞さんの歌唱は、今でもじゅうぶんに凄いけど、これからどうなっていくのかかなり楽しみ。歌だけじゃなく、今回のNew Wave!は、ダンスも圧巻だった。コンチネンタルタンゴメドレーは特に圧巻。きれいに揃ってたし、熱さも強烈に感じられた。キャストの芯の強さと温かみを感じられる良い舞台でした。さ!次は、一番楽しみにしてる「Thunderbolt FantasyとKiller Rouge」台湾バージョン!宝塚観劇では、紅ゆずるさんの生の舞台を観るのが、最近の一番の楽しみかも知れない。今回「Killer Rouge」も、かなりパワーアップさせての再構成らしいので期待しまくってます!あ、その前にエリザベートも観るのですが・・・^^;「Thunderbolt Fantasy」の方は、何も予習なしで観ようと思ってるので、どんな世界なのかも何も知らないまっさらの状態で観劇します。今日もまた紅ゆずるさんの「ANOTHER WORLD」のポストカードが売り切れ!いつになったら買えるのだろ・・・。それ目当てでキャトルレーブに行ったけど、瀬央さんのポストカードもいろいろ出てたので買ってきた。他に売り切れてるポストカードなんて誰もないのに…。
2018年08月29日
花組公演観劇。今日は貸切公演だったので、終演後に明日海さんの挨拶もあり、司会は何と!綾月せりさんでした。一昨日は「劇団 鹿殺し」を観て、芝居中に出てくる宝塚元娘役トップ「紅パトラ」さんを観て、今日は本物の宝塚観劇。それにしても、異常な蒸し暑さで駅から劇場までで気分もどんより・・・・あの暑さはやばい。お盆真っ最中なので、居酒屋も混んでるかと思ったら、意外と空いてて時間制限もなくのんびり飲むことができた。そこの居酒屋もあまりの暑さでクレジットカードの機械が故障してたり、注文するタッチパネルがバグりまくって、他所のテーブルの注文が入り込んでたり、こっちの注文が他所のテーブルに入り込んだりと大混乱。異常な暑さでいろんな機器がバカになっていく・・・何だかんだで、結局、いっぱい飲んでしまった。今日で天真みちるさん、観納めだったのでしっかりと天真さんを中心に芝居、ショーを観てました。悪役3人組がとにかく最高です!観ながら、この3人組を応援してしまってる自分がいる^^;水戸黄門に出てくる悪代官らに負けないほどの悪っぷり。それから、天草で家探ししにくる侍、三宅藤兵衛役の羽立光来さんも最高です。踏み絵を投げ捨てる時の表情は特に凄くクールでカッコ良かった!ショー「BEAUTIFUL GARDEN」の客席降りで天真さんは下手通路22列目からさらに、下手通路28列目辺りまで駆け上がっていき大盛り上がりでした!天真みちるさん羽立光来さん明日海りおさん、柚香光さん二人の舞台での見た目の相性は最高だと思う。ポーの一族の時にも感じてたけど、あかねさす紫の花を博多座まで観に行った時に、二人が並んだ時のオーラが凄まじいものがあると感じた。そして、今作も二人での芝居の場面の緊張感は素晴らしかった。ショーでは、柚香光さんが女役になっての明日海さんとの絡み場面の華やかさは凄い!星組台湾公演のチラシ見つけた。両面カラー「ANOTHER WORLD」 東京公演の舞台写真もいろいろ買った!昨夜も「ANOTHER WORLD」のBlu-rayをまた観てた。何回観ても飽きない。
2018年08月13日
宙組公演、観劇。今日もめちゃくちゃ暑くて、劇場にたどり着いた時にはヘロヘロでした^^;終演後は焼き鳥と日本酒でゆっくりしてたら、気がつけばかなり遅くなってた。作品とはまったく関係ない話ばかりに花が咲いて、ちびちび飲んでたつもりが帰って来たらこんな時間になってしまった。真風涼帆さんのトニーは、今日も安定感のある純粋で爽やかなトニーでした。低音の響きの美しさという武器もあるので、今回の作品では低音の安定感をより感じる事が出来て、聴き入ってました。「ランスロット」の頃は、ここまで低音の深みがなかったのに、いつの間にか真風さんは低音が良いと当たり前のように思ってしまってた、綾瀬あきなさん・・・・今日も気の強そうで闘争心むき出しなヴェルマは最高でした。ダンスパーティーの場面でのヤンキー女子ぶりは目が離せなかった。アニータとのガンの飛ばし合いに近いような芝居は最高です。おバカ女子3人組の場面も、キレッキレでした。宝塚歌劇、夏の梅芸といえば、宙組の「雨に唄えば」の綾瀬あきなさんが忘れられない。役名もなかったと思うけど、チアガールの一人で異常にドン臭い役で、表情も病的で最高だった!「雨に唄えば」は綾瀬あきなさんのチアガールしか、すでに印象に残ってないかも。DVDではあんまり映ってないのが残念。あの場面だけ綾瀬アングルがほしい。花音舞さん・・・キャピキャピな役が観られるのはこれが最後かも・・・と思ってしまうほどに、貴重なロザリア役。「アメリカ」のナンバーは、花音さんの歌声と表情にしか目がいかない。「I Feel Pretty」のナンバーの3人のコーラスの美しさと花音さんの芝居に釘付けです。マリアの寝室の場面は花音さんの存在感や華やかさに惹かれる。愛月ひかるさんのベルナルドは、2回目観劇して「凄い!」とより強く思わされた。表情をオペラで観てると、「愛月ひかる」は消えてしまってるほどにベルナルドにしか見えなくなった。いつも愛月さんの役創りはマニアックな深さがあって、濃い役ほど実力を発揮できるような気がする。愛月さん主演で物凄く個性の強い男の作品を観てみたい。凛城きらさん・・・自分は宙組に来てから印象が薄くなってたと感じてしまうますが、所々、凄い個性発揮の役もあります。ベートーヴェンや皇后役など・・・でも、一番、惹かれたのは「ロジェ」新人公演のシュミット役。物凄い難しい役で本役の緒月さんの作った芝居をなぞりながらも新人公演と思えない深みのある芝居を創り上げた事に感動したのを覚えてる。「ソルフェリーノの夜明け」の新人公演、「ロシアン・ブルー」の新人公演でも、芝居が下手だと成立しない重要な役を見事に演じた事が今でも強く残ってる。もっと深い芝居ができる役を演じてる姿が見たいと思ってしまう。あの演技力は勿体無い。そうそう、ティボルト役も凄く良かった。「マリポーサの花」のエスコバル役の堂々とした芝居を観てから凛城さんを意識して観るようになったと記憶してる。あの役もきっと大変だったと思う。「WEST SIDE STORY」のレコードやソノシートもいろいろ持ってたので・・・ロンドン・オリジナルキャストバージョンの3枚組ソノシートこの赤いソノシートが3枚「Tonight」と「そよ風と共に」のピクチャー盤これはまた違うサントラ盤の見開き中ジャケ
2018年08月08日
昨日、宙組公演「WEST SIDE STORY」を観劇。終演後、神戸で朝まで呑んでたので、さすがに帰ってきてすぐに寝た。6時半公演だったので、9時半終演だったし。客席には瀬央ゆりあさん他、星組のバウ組の生徒が多数来てました。映画や舞台で何度も観てる作品なので、プロローグから懐かしく楽しめた。真風凉帆さんのトニーは、似合うのは想像できたけど、想像以上にハマってて凄く良かった。場面によってはライナス役を思い出させるような雰囲気もあって、それも懐かしい感じがした。綾瀬あきなさん・・・思いっきりダンスできる公演で、いつも以上にやり甲斐を感じてるように思えるほどにイキイキとしてた。通し役で、ダンスだけじゃなく芝居でも見せる所が多く、久しぶりに綾瀬さんの実力が発揮できる作品にあたって良かった。初演は大海竜子さんが演じました。花音舞さん・・・最近はかなり大人な役や老けてる役なんかも多かったので、元気に踊ったりできる役はかなり久しぶりな感じ。ソロパートもあるし、歌でも楽しませてもらえた。もっと歌ってほしい。初演では、あの最高の歌姫、笹潤子さんがロザリアの演じました。LPで何度も初演の「アメリカ」を聴いてたので、宝塚版のイメージが出来上がってたけど、昨日の宙組公演の「アメリカ」もなかなか良かった。初演のレコードでは、笹潤子さん、砂夜なつみさん(アニータ)、夏海陽子さん(マルガリータ)の3人を中心に録音されています。ちなみに、「Somewhere」(初演では「恋は永遠に」)は、ロザリア役の笹潤子さんでレコーディングされています。これが凄すぎて、この曲は笹潤子さんを超えることは誰も出来そうにない。愛月ひかるさんのベルナルドも凄く良かった!危険な空気が絶えず漂っていて、異様な男臭さが出てた。いつも、個性的な役を、その役を遥かに超えるインパクトまで持っていける凄い人なので、今回も期待以上のベルナルドで満足でした。初演では千波淳さんが演じてましたが、大劇場公演後に病気になってしまい、東京公演では研4の新人、叶八千矛さんが大抜擢!叶さんがどうだったのかは、わからないのですが・・・寿つかささんはダンスがないのは残念でした。警部補の役だから仕方ないけど。何の役を演じるのか知らなかったので、寿さんの激しいダンスが観られるかと、ちょっと期待してしまてった。初演ではあの!美山しぐれさんが演じています!1996年 トップスターの一路真輝さんとツーショット!凛城きらさんのクラブキも作品に幅を持たせる素晴らしい芝居でした。初演は岬ありささんが演じてました。1968年初演、大劇場公演
2018年07月31日
松平健さん、一路真輝さん主演の「KISS ME, KATE」を観劇。昨年の夏に、ほぼ同じメンバーで全国ツアーがありましたが、大好評だったので今年の夏も全国ツアーが再び開催されました。キス・ミー・ケイトは、2002年の一路真輝さん主演バージョンから数え切れないほど回数観てますが、飽きない作品。一路真輝さんが、宝塚退団後すぐに主演した「王様と私」「南太平洋」「キス・ミー・ケイト」なら「キス・ミー・ケイト」が一番気に入ってる。(2000〜2006年の東宝版「エリザベート」は別格)2017年バージョンよりも更にパワーアップして、カンパニーのまとまりも、より最高になってた。一路さんの歌唱は、昨年より増して声の伸びも声の表情も深みもより豊かになってたように感じた。一路さんの歌声を聴くだけで、チケット代分、余裕であるように思う。客席の盛り上がりも昨年より増して凄かった。水夏希さんのロイスも凄い自然に感じられて、かわいい娘役としてでも違和感なく役として楽しませてもらった。男役時代から、ビシビシとしてる中にも可愛げが凄くある人だったのでファンになったと思う。頭の回転の速さや、早口でしゃべっても理路整然としてて、言葉のチョイスもしっかりしてた所も水さんの宝塚時代から好きな所。一路さんは普段、ビシっとしてる風でも天然で可愛い所が一路さんの好きな所。普段はそんな感じでも、ひとたび舞台に立つと品格のあるクオリティの高い芝居や歌を完璧に出せる所が一路さんの凄い所。 宝塚トップスターでは、若手時代から一路真輝さんのファンで、その次にファンクラブに入るほどにハマったのが水夏希さん。なので、この公演は自分にとって一路さんと水さん同時に観られる最高の公演です。(宝塚トップスターのファンになる事なんてほとんどないから、多くのトップスターの、その中でもこの二人が共演してくれるのはうれしい。)来年、「細雪」でも、この二人が姉妹役で出演します!同じ雪組トップスターで、エリザベート主演もした二人。共通点は無さそうで意外とあったりします。二人ともオスカルやってるし。松平健さんのフレッドも、より良くなってるように感じた。一路さんとの芝居の間も最高で、2002年、2003年バージョンよりも好きかもしれない。ギャング二人も最高です。太川陽介さんは2002年から安定した芝居と歌唱だったので、昨年2017年の時に再び、太川さんのギャングが観られるのは楽しみでしたが、2017年から加わった、杉山英司さんは、どうなんだろ?と思ってたけど、今回も良い味出してて楽しめました。昨年よりも確実に進化してて、努力したのが感じられた。太川さんの相棒は伊吹吾郎さんのイメージが凄く強かったけど、杉山さんの印象も大きくなってきた。陸軍将軍ハウエルの川崎麻世さんも昨年観た時よりも、凄く良くなってた。このカンパニーのまま、何か違う作品を観たいと思ってしまうほどに、まとまってるカンパニーだと感じた。一路さんは秋にオーケストラとのコンサートもあるし、年末クリエにも出演。水夏希さんは好きな映画の舞台化「CACTUS FLOWER (サボテンの花)」の主演です。2番館でかかったりしたら、観に行ってた映画でVHS、DVDまで買って観てる映画です。イングリッド・バーグマンとウォルター・マッソーのドタバタ喜劇です。年明けは一路さん、水さん揃って「細雪」です。一路真輝さん、トップスターお披露目公演「TAKE OFF」より
2018年07月29日
花總まりさんが出演しているミュージカル「シークレット・ガーデン」観劇。今日も異常な暑さで、外を5分歩くだけで気分もぐったりしてしまう。行きの阪急電車も外が暑すぎるのか、エアコンも効いてなくて扇子やうちわのオンパレードでした。阪急電車もエアコンが古くなってきてるのかも知れない^^;弱冷車はどうなってたのか考えると怖い^^;劇場は、それなりにエアコンも効いてたからノボせそうになってたのが引いて良かった。終演後は西宮北口の居酒屋で2時間ほどだけ飲んでさっさと帰ってきた。プログラム表紙作品はまあ・・良かったかな。花總さんはあんまり出てこないと最初からわかってたので想定内。原作知ってたし、特に興味ある話でもなかったので、東京まで観にいくのはやめて関西だけにした。セリフも歌も少なかったし(亡霊役だから仕方ないけど)、特に何か新しい花總さんに出会える事もなさそうな気がしてた。声を発しない分、表情や目線などの芝居は素晴らしかった。声を発しってても表情や目線はいつも素晴らしいんだけど^^;今日、観ながら、亡霊役なら本気で怖い幽霊や怪談ものを花總さんが演じたら美しく怖いだろうなとかそんな事を考えながら観てました。「四谷怪談」はキツすぎるので、「牡丹灯籠」「番町皿屋敷」とか、京マチ子さんが若狭を演じたバージョンの「雨月物語」とか。京マチ子さんが演じた役を、花總さんで観たいと思う作品が意外と多い。「地獄門」の袈裟役も良いと思う。コメディの「足にさわった女」の女役も舞台化して花總さんが演じたらおもしろそう。越路吹雪さん主演と京マチ子さん主演の2種類あります。自分は1960年京マチ子バージョンの方が好きです。「羅生門」の真砂も、どんな風に演じるのか観てみたい。少し地味な作品ですが、1950年代のファッション業界を描いた「女の勲章」も、京マチ子さん出演作品の中では凄く好きな作品。あと「穴」「浮草」「赤線地帯」「牝犬」など、花總さんが演じないであろうと思うような作品を演じる姿も観てみたい。そういえば・・・1960年作品「流転の王妃」がDVD化されるとか噂になってたのに、ボツったのか?主演、京マチ子さん、監督は田中絹代さんです。京マチ子さん主演映画も、まだまだDVD化されていない作品もあるので、少しずつ観たことがない作品が観られる事を期待してる。最近は映画の事をあまり書かなくなった。京マチ子さんの事は、よく書いてて、今でも新たにDVD化されたら絶対に買って観てます。京マチ子さんの芝居の凄さにずっとハマったままです。京マチ子さんは今年、94歳でお元気にされているようです。日本の女優で誰が一番好きか?って聞かれたら、即答で京マチ子さんです。海外ならカトリーヌ・ドヌーヴさん。少し前に是枝監督の作品に出演するとニュースになってて今から楽しみです。いつの間にか京マチ子さんの話になってしまってた。「シークレット・ガーデン」・・・舞台装置とライティングは凄く良かった!美術の松井るみさんの創った舞台で最初に凄い!と思ったのは一路真輝さんと涼風真世さんが出演してた「イーストウィックの魔女たち」です。舞台上が凄い世界になってました^^;初演の2003年帝劇公演は、12月2日〜29日の一ヶ月公演。チケット取るのが凄く大変だった公演。一路さんのファンクラブでも全員が希望日取れるわけじゃなく、ハズレた人もかなりいた。自分は何とか2公演観劇できた。再演は2005年博多座。これもチケット争奪戦凄かった。帝劇ほどじゃなかったけど、それでも2公演やっと取れた感じ。あの時は大浦みずきさんも爆発的な芝居で最高のフェリシアを演じてた。次に引き込まれたのは、花總まりさんがミーナを演じた「ドラキュラ」のセット。宝塚歌劇なら「アンドレア・シェニエ」の装置がダントツに凄かった。そう言えば、今回、花總さんはセリフや出番が少ないと言っても、「NO WORDS NO TIME」の時は、本当にまったく言葉のない舞台だった。身体表現のみで演技する舞台も斬新だった。初演「イーストウィックの魔女たち」初演のプログラムには、今回の「シークレット・ガーデン」の美術、松井るみさんも座談会で話しています。あの、びっくりするような舞台装置の話なんかも興味深く読んだ。ミーナ役を演じた時の花總さん「NO WORDS NO TIME」の時の花總さん
2018年07月25日
宝塚星組公演「ANOTHER WORLD」東京千秋楽のライブ・ビューイングを観てきた。宝塚歌劇のライブビューイングなんて、4600円もするのに絶対に観に行く事はないと思ってたのに・・・。5回も劇場で観劇した公演だけど、どうしても観たくてたまらなくなってチケット買った。19日に花組公演を観に行った時に、Blu-rayも買ってすでに3回通して観たのに、今日もおもしろすぎて笑いと感動の嵐でした。カメラワークも画質も音のMIXも大満足のBlu-rayです。一時期、MIXとかひどい頃もあったけど、きれいな画質、良い音で楽しめるのは最高!宝塚大劇場で千秋楽間近に観劇した時よりもさらに大幅に進化してて、星組生全員のまとまりの素晴らしさに感動しっぱなしでした。紅ゆずるさんは天才だと断言できる^^;芝居の上手さもさることながら、人柄が滲み出てる温かみのある舞台に惹きつけられまくりです。コミカルな場面、シリアスな場面、どんな場面でも完璧に対応する間の良さは、これまで40年以上、宝塚歌劇を観劇してきたけど、ここまで凄い人を観るのは初めてかも知れない。コメディは特に映像でアップになれば粗も見えそうななのに、自分のセリフや歌唱場面はもちろん、他のキャストのセリフでも、紅さんには隙がまったくない。作品への集中の仕方がハンパない。おもしろさだけじゃなく、強烈な華も持ち合わせているのが凄い。ただの映像なのに4600円、安く思えるほどの満足感。紅ゆずるさんの事がこんなに好きになるとは、3〜5年前には想像もしてなかった^^;良い人である事だけは、もっと前から何となく分かってはいたけど・・・飲みに行って帰ってきてから、「ANOTHER WORLD」のBlu-ray、また観てしまってた^^礼真琴さんも、最近、特に観る度に好きになってくる。今日の千秋楽の舞台人としてのクオリティーの高さは強烈でした。元々、どんな芝居やショーでもクオリティの高さや安定感は分かってましたが、2番手になってからの礼真琴さんは、それまでと比べ物にならないほどに実力も増して華も強く感じる。今日の徳三郎は最高だった。ショーでは、大劇場で観た時よりも、よりカッコ良く感じた。七海ひろきさんの存在も「ANOTHER WORLD」に超重要で、七海さんがここまでコメディに長けてるとは思ってなかったので、この作品を観てから七海さんへの評価が大幅に違うようになった。一番最初に七海さんを認識したのは、和央ようかさんの「W-WING」と七帆ひかるさん主演「UNDERSTUDY」でした。二公演とも出演者が少ない公演だから最下級生だった七海さんまで目立つところがあったので「七海ひろき」って名前を確実に覚えたのは2006年でした。「UNDERSTUDY」は特に思い入れの強い作品だったので、「UNDERSTUDY」に出てたキャスト全員、あれからずっと応援してたように思う。七海さんは、紆余曲折、激しい印象ですが、星組組替え後、特に紅さんがトップになってから、芝居、ショーともに存在感の大きさを感じられる。この公演で退団の十碧れいやさんの最後の挨拶も感動的でした。銀橋渡りのソロ歌の歌詞も千秋楽に聴くと、より感動が大きく胸が熱くなった。輝咲玲央さんは、芝居では源頼光の出番まで、亡者の中の一人で少し出てくるだけです。まあ、頼光はソロ歌もあるし、存在感も発揮出来てるので良いのですが。次の大劇場公演「霧深きエルベのほとり」では、どの役を演じるのか今から楽しみです。まさか「霧深きエルベのほとり」が、再び観劇出来るとは思ってなかったので、今から宝塚歌劇観劇の中でダントツに一番の楽しみです。今年後半は最近、何度も再演してるような海外ミュージカルばかりで楽しみも期待も少ないので年明けの「霧深きエルベのほとり」は特別感があって凄く期待してしまう。瀬央ゆりあさんは、95期のスター路線の中では遅咲きですが、凄い快進撃で今や95期トップスター戦線の中でトップクラスに上がってきてるようにも思える、礼真琴さん、柚香光さんは別だとして、その次辺りに頭角を現してきた感じ。瀬央ゆりあさんの最近の作品での舞台での輝きはかなり目を引く。今日の千秋楽の紅さんとの二人の場面、死ぬほど笑わせてもらった^^毎日、あれだけのがなり声をフルパワーで使ってるのに、喉の強さにも関心する。喉の強さに関心するのは主要キャスト全員です。声飛ばさないのは凄い。汝鳥伶さんの閻魔大王も今日で観る事がなくなるのも寂しい。華形ひかるさんのびんちゃんも毎回、最高でした。何度も書いてるけど、今回の「ANOTHER WORLD」に出演してる全キャストの集中力と芝居の上手さが宝塚歌劇を観てると言うことを、忘れさせられてしまいそうになるほどでした。一番難しいコメディを完璧に創り上げてる事に感動しました。コメディ作品は間が悪かったり、キャストがつまらないと15分観て出て行きたくなるけど、今回の「ANOTHER WORLD」は今でもまだまだ回数を観たいと思っているほどに宝塚歌劇の革命的な作品だったと思う。それにしても、映画館でこんなに笑ったのも珍しい^^千秋楽アドリブなかったとしても、全員、本当におもしろかった。ショー「Killer Rouge」も、見飽きる事なく毎回、新鮮に楽しめるショーでした。芝居、ショーともに、ひろ香祐さんは今回も輝いてました。カッコ良い徳三郎を崇拝する一八は可愛かった。次の宝塚観劇は「WEST SIDE STORY」 これも楽しみだった公演。
2018年07月23日
今日は、花組公演を観劇してきました。芝居は、島原の乱を描いたもので、ショーは、いろんな物を詰め込んだバラエティーショー。「MESSIAH」は、新たな設定の天草四郎を演じる明日海りおさんを中心に、島原の乱へと突き動かされていく。今回の天草四郎は、海賊設定で、島々の村などから盗みを働く海賊グループのリーダー。天草四郎と言えば、「エロイムエッサイム」と魔術を操る化け物系のイメージが強い。大悪魔ベルゼブブによって蘇らせてもらった天草四郎は、徳川幕府に悪魔の力で復讐するって話。「魔界転生」のイメージが強すぎる。今回は蘇ることはなく^^; 島原の乱で死ぬ所までの話。年貢の取り立てが年々、きつくなり不満を訴える農民たちを一揆に導いていくのが天草四郎。まだ15歳〜16歳の天草四郎。年貢取り立てがきつく飢えていくのは、水戸黄門ではよくある話。宝塚版では、海賊設定なので15,6歳ではないはず。まったくのファンタジーとして新たに作ってるので、特に時代考証などもまったく気にならない。上演するなら「魔界転生」の方が観たかった。「魔界転生」の天草四郎は明日海りおさんにバッチリはまると思う。今回、悪役3人組が、一番輝いてみえた。天真みちるさん、鳳月杏さん、冴月瑠那さんの悪役ぶりに引き込まれた。今回で天真さんは退団するし・・・3人の悪人の表情が最高でした。あまりにも悪人の芝居が良いと、観ながら悪人の方を応援してしまいそうになるから不思議。この3人、中途半端な終わり方になってたのが一番残念だった。鳳月さん演じる松倉勝家の最後は斬首だったので、その辺りまで描いて欲しかった。退団公演だし、天真さんの出番やセリフがもっとあれば良かったのに。柚香光さんは二番手として芝居も安定してて緊迫感を煽る芝居も素晴らしかった。柚香さんは出てくるだけで華があって、どんな役でも場面でも輝いて見える。天草四郎を支える海賊二人のうち、亜蓮冬馬さんが休演。飛龍つかささんとのコンビを楽しみにしてたので残念。代役の一之瀬航季さんが想像以上に凄く良かったので満足です。一之瀬航季さんも要注目の若手です。来月、観劇する時は、亜蓮冬馬さんの多聞丸が観られるのを楽しみにしてます。明日海りおさんは、どんな扮装をしてても美しくて完璧です。歌声もイヤミがなく聴いてて心地いい。芝居でもショーでもトップスターに必要なものを全て修得し、元からある天性とで、完璧な形になってるように感じる。今の最強の明日海りおさんであと、もうしばらく退団せずに観ていたい。ショーは、妖しげな森の中のような映像からスタート。いろんな要素をめいいっぱい詰め込んだバラエティーショーでした。どの場面もそれぞれにクオリティも高く、楽しめました。歌謡曲メドレーだけ、かなり長く感じて退屈に思えた。半分でもいい。それ以外は、楽しめるショーでした。終演後は、宝塚の居酒屋で終電近くまで飲んでた。お酒の種類をかなりチャンポンして飲んだので、暑さもあってちょっとしんどかった。ウイスキー、日本酒、ウオッカ、チューハイ・・やっぱり2種類までにした方が良さそう。今回、羽立光来さんはショーでソロ歌がありました。芝居はもっと出番が欲しかった。水美舞斗さんは今回のショーでは大活躍でした。可愛いミツバチの扮装から、大人っぽいダンス、死神のような扮装まで。天真みちるさんはエトワールを担当。でも、退団者としての扱いがもう少し大きくても良いと思う。明日、発売の星組「ANOTHER WORLD」のBlu-rayが、もう販売してた!公演Blu-rayを買うのは、花組「エリザベート」以来かも。東京公演のチケット取れなかったのが残念すぎる。「ANOTHER WORLD」なら、あと10回観劇しても絶対に飽きずに楽しめる。今、一番の楽しみは「霧深きエルベのほとり」の再演!それも紅ゆずるさん主演で観られる!もうすでに今から、1月が楽しみでならない。
2018年07月20日
雪組公演「凱旋門」観に行ってきた。初日に観劇して約一ヶ月、良くなった点、悪くなった点ありましたが…楽しめました。終演後は、半年以上行ってなかった宝塚の川向こうにある居酒屋にかなり久しぶりに行ってみた。ここは、地酒が充実してて、真澄、陸奥八仙、 一ノ蔵 を呑んだ。最近、ちょっとめずらしいアブラメのお造りもなかなか美味しかった。そこの店ではいつも「へしこ」をちびちび食べながら日本酒飲むのがお決まりになってて、今日も「へしこ」とタイのあら炊き、アブラメ、金華サバで美味しく呑めた。魚ばっかりだった・・・。いつもはしご酒するけど、今日は2軒目のBARには行かなかった。日本酒にいく前に、喉が渇いてたので、レモンサワーとか飲んでてたし、良い感じに酒も入ったので、さっさと帰ってきた。轟悠さんの芝居に入り込む集中力は、より深く感じられ、かなりピアニッシモで呟くように低く語るセリフも初日よりさらに良くなっていて、心を動かされた。美穂圭子さんの存在感がやっぱり凄い。出て来るだけで見入ってしまう。もっと歌ってほしいし、もっとセリフも語ってほしい。ショーに出ていないのが残念。舞咲りんさんのリュシェンヌも出番はそんなにないけど、凄く良くなってた。特にフーケのテラスで奏乃はるとさん演じるシュナイダーと、ラヴィックが会う場面。あっという間の芝居だけど、舞咲さんの芝居めちゃくちゃ良い!ショーでは舞咲さんは結構、目立つポジションにいることが多く、ソロ歌もしっかりあるし、そこそこ満足です。初演の緊迫感や重さをわざと軽くさせた演出なのかも知れないけど、ちょっと薄味になったなぁと思ってしまった。初日もそうだったけど、あまり笑いが起きない方が良いと思える場面で、今日も笑いが起きてた。演出変えたんだろうなと、思うしかないけど。そこに至るまでの緊迫感が弱いから、そこで笑いが起きるのかも知れない。今の時代、ちょこちょこ笑いを入れておかないと、しんどい人も多いだろうし・・・。最近の異常な蒸し暑さで出演者も疲れ切ってたのかも知れないし。休演日前だし。ラヴィックとシュナイダーの車の場面は、初日よりも遥かに緊迫感が出てて最高でした。奏乃はるとさんはやっぱり凄いと思わされた。ここの場面の舞台写真が欲しかったのに、この写真だけ売り切れてた^^;ショーは猫をモチーフにしたラテンショー。舞咲りんさんはボンベイと言うより野生に近いアビシニアンっぽいけど。猫好きな友人がラグドールを飼ってて、完全犬派の自分でも、可愛いなと思える。少し大型な猫だからそう思うのかも知れない。自分は中型犬〜大型犬が好きだから、猫でも大きいのが可愛いと思ってしまう。もし猫を飼うならサバンナキャット。売ってるの見た事ないけど。犬のような性格らしいので、余計に興味そそられる。飼うには、なかなか難関が多そうです。ルサンク買った。舞台写真でも美穂圭子さんのはなかった。ルサンクには小さく何カットか掲載されてた。博多座で観た「あかねさす紫の花」のルサンクが販売されてた。これ売ってるの知らなかった。Blu-rayのBOXも出るみたいなので、楽しみです。柚香光さんの大海人皇子良かった!明日海りおさんの中大兄皇子も予想を遥かに上回る存在感と迫力と美しさに圧倒された。今の花組だから出来た高いクオリティの舞台だったと思う。大劇場で上演してほしかった。博多中洲で良い店いろいろ見つけられたのは良かったけど。ショー「Sante!!」も最近のショーの中では好きな作品の一つ。瀬戸かずやさん、明日海りおさん、柚香光さん
2018年07月04日
雪組公演、「凱旋門」初日観劇。初演は轟悠さん、汝鳥伶さん、矢代鴻さん、香寿たつきさんら、強力キャストで上演されました。18年ぶりの再演。どんな事になるのだろうと期待と不安の中、幕が上がりました。演出的には敢えて上下(かみしも)逆にしてる場面などもあり新鮮に感じた部分も多かったのですが、初日だから仕方ないけど、全体的に緊迫感や緊張感のない「凱旋門」になってたようで??って所も多かったのは事実。照明など舞台機構の進化とともにリアルに描ける場面も増えた一方、想像力を掻き立てられるようなゾクゾク感は減ってしまったかも。回数重ねれば、もう少し緊迫感や深みも出てくるように思う。主演の轟悠さんの芝居は文句なしにさらに深さを感じさせる、少し角が取れたラヴィックだった。舞台上で息づいている姿はラヴィックそのもので、役者「轟悠」だと言う事を忘れさせる役創りは18年前以上だと圧巻でした。轟悠さん演じるラヴィックの奥底に秘めた凍るような復讐の念は、今回の方がさらに深みを感じてさすがの一言でした。今回、ジョアンに対する心の動きも、初演とは微妙に変えてるように感じられ、そこは好みの分かれるところかも。美穂圭子さんのフランソワーズも素晴らしかった!でももっと歌ってほしい。ショーには出ていない事を今日知って、超ガッカリでした。絶対に出てくれてると思い込んでた。それと、ショーが前もので先にあると思ってた。前はそうだったし。古き良き時代の雪組を支えてた轟悠さんと美穂圭子さんが共演してるだけでも感動ですが・・・それでも美穂圭子さんの存在感と完璧な役創りは今回も素晴らしかった!初演の時の娼婦の役でも、すでに存在感と安定感はハンパなかった。今、宝塚で一番歌の上手い人だから、ショーに出て歌いまくってくれないのは勿体なさすぎる!美穂圭子さんのソロ歌が3曲あれば完璧なのに。「ロック・オン!」での美穂圭子さんが最高にカッコ良かったけど、この前の花組公演での「愛の讃歌」も素晴らしいの一言!その前後の星条海斗さんとの芝居も含めて美穂圭子さんの凄さが凝縮されてた場面だったと思う。「ロック・オン!」ではスタイリッシュで完璧主義な水夏希さんのカッコ良さをさらに引き立てる歌声と存在感で圧倒された。美穂圭子さんがショーに出ていない事が今日一番のショックだった。汝鳥伶さんが初演に演じた重要な役、シュナイダーを今回は奏乃はるとさんが演じた。汝鳥さんのシュナイダーは、いやらしい女好きな男を、ものすごい存在感で観せてくれました。まだ初日なので、奏乃さんのシュナイダーもこれから深みを増していくと期待できる。ブローニュの森へ車を走らせる場面の車のフロントガラスの枠がなくなったので、顔に影ができる事がなくなって良かった。あの影は気になる。その場面、今回は轟悠さんのラヴィックが横に座って運転してる。これも前のままの方が良いように感じた。運転はラヴィックの影でラヴィック自身の心は後部座席で仁王立ちで立っている。今回は転がり落ちたシュナイダーをモンキーレンチで5.6発殴ってた^^;それもトドメを刺すように。これまでの復讐の念はそこまでさせても違和感ないけど。前はモンキーレンチで後頭部を1発殴りつけるのみだった。記憶では3発くらい殴ってたように思い込んでた。舞咲りんさんも奏乃さん同様に初演に出演してるメンバー。初演の時は町で歌い踊る若い女性の役など、出番は少ないけど(研2だから当然),目立つ良い場所に配置されてた印象。今回、初演で美穂圭子さんが演じてた役だと思ってたけど、違った。同じ娼婦役だけど、歌はないけど、出番はこっちの方がやや多い。ボリス役の望海風斗さんも名作の再演のプレッシャーもあると思うけど、がんばってた。彩風咲奈さんの役は、なかなか難しい掴み所がない役で、出番は少ないけど芝居の上手さをアピールできる役。初日にしては、かなり良かったと思う。ショー「Gato Bonuto」は、猫をモチーフにした作品でした。舞咲りんさんのソロがあって良かった。初日の挨拶では、アクシデントもあったけど、盛り上がって終わりました。終演後は友人3人で、まず居酒屋で飲んで食べてから、BARに行って、当然カルヴァドスをロックで飲んだ。そこのBARは、瓶の中にりんご丸ごと入ってるカルヴァドスじゃなかった。それでも、なかなか香りもよく美味しかった。あとは、シンガポール・スリングなど、いつも飲むカクテルを注文。シンガポール・スリングと言えば、谷村新司さん!1993年発売のアルバム「BASARA」の6曲目に「シンガポール・スリング」は、収録されています。「♪グラスをかかげてにっこりと 笑った君がいつも飲んでいた シンガポール・スリング〜 グラスの向こうで 君は何を見ていたの? シンガポール・スリング〜 何か一言を 僕はきっと待っていた」アルバム「BASARA」はオリエンタルの香りがするアルバムで、名曲揃いです。「オリエンタル・カフェ」「インディゴ・ブルー」「Four Seasons」「バサラ」など、ジャンルに囚われない音創りで楽しめるアルバムです。谷村新司さんの全国ツアーが始まります!この前の国立劇場からどんな進化を観せてくれるのか凄く楽しみ。初演の美穂圭子さん初演の舞咲りんさん(左)汝鳥伶さんのシュナイダーは最高だった。顔にかかる影が気になる。今回は枠がなくなり影はできなくなってた。この演出の方がスリリングで好きだった。でも、2回目観たら違和感なくなるかも。今回、この場面で笑いが起きる演出に変えてたのがちょっと気になった。轟悠さんと香寿たつきさんの指先にまで力がこもって、二人の想いが伝わる名場面だった。今回、動きをちょっとコミカルにし過ぎてて、これから起こる大きな事や、親友と離ればなれになる哀しみなどが、あまり感じられない最後にしたのは何か意図があるのだろうか。笑いを起こす演出は違うように思うけど・・・ 重くなり過ぎないようにコミカルにしてしまったのか?ま、初演をそのまま、なぞる事が一番良い事だとは思わないけど・・・
2018年06月09日
星組公演、5回目観劇。5回観ても、まったく飽きない。緞帳が降りた途端、まだまだ観たいと思える作品はかなり少ない。とにかく、紅ゆずるさんが最高すぎる。これまで5回観劇した中で、5回目の今日が最高に思えるのも組のまとまりと、トップスターの紅ゆずるさんの人柄と誰も真似できない個性があるからかも知れない。今日は早乙女わかばさんが観劇に来てました!髪を少し短くしててめちゃくちゃ綺麗だった。そして明日海りおさん他、花組の博多座チームが多く来てました。柚香光さんは11時公演を観劇してたようで、いませんでした。そして今日は・・・大変だったのが、帰り。宝塚で10時半頃まで飲んでて帰ろうとしたら、阪急神戸線が止まってる。この前も阪急神戸線が止まってて、仕方なく阪神に乗って、阪神西宮駅から宝塚までタクシーで行った所だったのに・・・。道が混み混みで4000円もかかって^^;この前は行きで、今日は帰り・・・。西宮北口まで今津線で行って、そこからタクシーでJR西宮駅へ。そこからJRでさっさと帰ろうと思ったら、JRも阪急神戸線の人身事故の少し前にJR神戸線の人身事故があったようで遅れまくってる。飛び込む人は「ANOTHER WORLD」でも観て、最後の紅ゆずるさんの言葉を聞けばいい^^;「生きてさえいりゃ、どんな苦労も乗り越えられる。いっぺん死んだ気ィになってやってみなはれ!! この世は極楽、命に感謝や!」(脳内、京唄子さんの声で再生されてしまうようなセリフ) 「♪生まれ落ちたる 命ぞ宝 貰ったお宝 有難く 悩みあろうと ただ生き抜いて この世の喜び 謳歌しろ〜 そーりゃ そりゃそら ありがたや そーりゃ そりゃそらありがたや」今日もお腹が痛くなりそうになるほど笑った!最高!紅ゆずるさんの何もかもが最高です。今日で今回の星組公演見納めだけど・・・何とかして東京でもまだ観たい!浄土の話なのに、劇場の隅から隅までお目出度い空気に包まれてて、こんなに柔らかい心になれる宝塚歌劇は初めてかもしれない。出演者全員の笑顔が最高に良い!作り笑顔や営業スマイルは誰一人いない。心底笑顔で歌い踊ってる。トップの紅ゆずるさんが組全体をそうさせてるんだと思う。瀬央ゆりあさんの赤鬼との二人の場面は今日も最高でした。この前は証文をヒラヒラと落としてしまって大騒ぎしてたけど、今日は瀬央さんのゴリ押しアドリブで紅さんもテンションMAXになってました^^トップスターの紅ゆずるさんが最高すぎるので、相手役の綺咲愛里さんも凄く良く感じてきた。前から嫌いではなかったけど、紅さんと組んでる姿を観ると、紅さんが綺咲さんの良さを引き出してくれてるように思えて、良い所ばかりが見えるようになった。ちゃんと個性があって、上手いだけの嫌味を感じさせない所が良い。「Killer Rouge」今日も客席は「ANOTHER WORLD」からの熱気をそのまま引き継いで、劇場内の温度が2℃ほど高くなるような盛り上がり。客席に明日海りおさんがいたのもあって、凄い盛り上がり。「花組トップコンビさん 楽しんでますか〜」って、紅さんもきっちり紹介。礼真琴さんの「情熱の嵐」は今日も気合じゅうぶんで熱く素晴らしい歌声を聴かせてくれた。華形ひかるさんが歌う「炎」も、尊敬の念を込めて丁寧に歌ってるように思える。この2曲ともレクイエムになって西城秀樹さんを讃えているようで感動です。そしてやっぱり輝咲玲央さんの歌声には今日も感動でした。源頼光の役作りにも見入ってしまうほど引き込まれる。七海ひろきさんの喜六も安定のおもしろさ。全員ほとんどアドリブなしで脚本通りのセリフを忠実にこなしてる。演じ手によって、おもしろさはその脚本の何倍もになっている良い例だと思う。杢兵衛はんを演じる天寿光希さんも観るたびに面白さも存在感もワンランクアップしていくようで表情を観てるだけでも凄いと思わせる。って、また「ANOTHER WORLD」の話になってしまってる。汝鳥伶さんの閻魔大王も今日が見納めかと思うと寂しい^^;次はどんな汝鳥さんを観せてくれるのか今から楽しみです。何組に出てくれるのだろ?宝塚歌劇一、演じる振り幅が広い汝鳥さんだから楽しみが尽きない。凱旋門に出ないのは少し残念だったけど・・・閻魔大王で新たに新境地を開いたので良かった。
2018年05月30日
昨日、星組公演4回目観劇してきました。終演後、友人と飲みに行ってて、帰って来たのは、空が完全に明るくなってしまってから^^;西元町駅近くにある、鯨肉専門の飲み屋にやっと行けた。ずっと行きたかった店で、なかなか機会がなかったので行けずじまいになってた。これまでに行ったどこの地方のクジラ専門店よりも、メニューの幅の広さと種類の多さに感動。「さえずり」の湯引き食べたの何年ぶりだろ・・・。とにかく全て美味しかった。置いてる地酒もクジラ肉に良く合うものが多かった。そのあと、三宮のバーに行って朝までコースになってしまった。そんな事より「星組公演」!「ANOTHER WORLD」、4回目なのに、幕が降りたら、今すぐにもう一度最初から観たいと思わせる。紅ゆずるさんのおもしろさと、説得力のある芝居と存在感に昨日も感動しっぱなしでした。この作品、初日を観たときに、通常の宝塚歌劇の倍以上ありそうなセリフの多さと、声を張るセリフのあまりの多さに、公演中に声を飛ばしてしまわないかちょっと心配になった。それは、紅さんに限った事ではなく、礼真琴さん、七海ひろきさん、天寿光希さん、瀬央ゆりあさん、有沙瞳さん…その他多くのキャストがすごいテンションで声を張り上げるセリフが多いけど、喉を弱らせてるように感じる人は、4回観た公演では誰一人いなかった。その上、ショーもかなり激しい印象でアップテンポな楽曲が繋がって盛り上がっていく構成なので通常のショーより体力も必要となるような感じがする。とにかく、今の星組は全員が心の底から楽しそうで、その上まとまってて凄く良い組になってると毎回、観るたびに強く感じる。トップの紅さんを盛り立て、サポートしようとする団結力の強さから、あんなにまとまった組に見えるのかも知れない。紅さん演じる康次郎と、瀬央ゆりあさん演じる赤鬼赤太郎のやり取りが楽しい三途の川の河岸の場面は、昨日も強烈なテンションで二人が、借金の証文を手渡す場面を盛り上げてました。客席もすごい笑いで、中座か角座で喜劇芝居を観ているほどの客席の雰囲気。これまで、宝塚流コメディは数え切れないほど観て来たけど、ここまで本格的に客席を沸かせているのは初めてのように思う。個人的に、大劇場公演では1991年雪組「恋さわぎ」以上に笑えた作品はこれまでになかったので、今回、「恋さわぎ」を超える笑いに出会えて感動してる^^;昨日、ちょうどルサンクの発売日だったので、初日から気になってたセリフや歌詞を調べてみた。閻魔大王のお裁き場面で天女が歌ってる言葉が仏教用語なのか、何て言ってるのかわからなかった。極楽浄土へ誘う歌は「♪スカーヴァティー スカーヴァティー」って歌ってた。スカーヴァティーとは調べてみたら、サンスクリット語で「極楽」や「幸福のある所」って意味。そして阿修羅が地獄へ誘う歌「♪ナラカ ナラカ」でした。「ナラカ」もサンスクリット語で「地獄」や「地下世界」を意味する言葉。その他、いくつかの謎も解けた。芝居の最後に、康次郎が、ごちゃごちゃ言う父親に「黙ってい!」って怒鳴ってからの締めの台詞は初日から観るたびに「唄啓劇団」の最後に京唄子さんが客席に投げかけるような言葉や、芝居後にミヤコ蝶々さんがカーテンコールでグッズ売るついでに客席を諭すコーナーの異様な説得力を思い出してしまう。「いっぺん死んだ気になって、やってみなはれ!」は、京唄子さんが言いそうなセリフ。このセリフを言う京唄子さんの表情まで想像できてしまう^^;「Killer Rouge」も、どんどん良くなってる。この前、亡くなった西城秀樹さんの楽曲を2曲も歌われてるのは、何か不思議な縁を感じる。初日、観終わった後すぐに、西城秀樹さんの曲がショーのラスト辺りで2曲も歌われた事を友人と話してた。「情熱の嵐」と「炎」を昨日はこれまで以上に聴き入りました。この星組公演・・・まだ観に行きます。また使い道に困るような物を衝動買いしてしまった。各組のトップと2番手全員の種類があった。柚香光さんのだけ売り切れてた。
2018年05月22日
博多座で「あかねさす紫の花」を観劇してきた。「あかねさす紫の花」は、これまでに初演の安奈淳さん、榛名由梨さんの花組公演と、一路真輝さん主演の雪組公演を観劇しました。その他の再演は映像では観たと思う。作品自体が凄く好きな事と、柚香光さんが、どんな大海人皇子を演じるのかを生で観たくて博多まで行くことにした。明日海りおさんの大海人皇子も観たかったけど…初演は一度だけ観劇しただけで、LPの実況盤は何度も聴いたけど、細かい事はあまり覚えていない。再演の一路さんバージョンは退団発表をしてたのもあって、行ける限り観に行こうと何度も観劇した。一路さんの大海人皇子と花總まりさんの額田があまりにも完成度高くで映像作品で何度観ても感動する。中大兄皇子役が高嶺ふぶきさんのバージョンと轟悠さんのバージョン、2種類ノーカットで残ってるのもうれしい。全国ツアーバージョンも映像に残ってたら完璧だったんだけど。1995年雪組「あかねさす紫の花」プロローグから懐かしく感じて鳥肌でした。主要人物全て、はまり役で違和感感じる配役は今回はまったくなかった。白雉の賀の幻想的な場面で、羽立光来さんのソロ歌が素晴らしかった!羽立さんは、ショー「Sante!!」でも、大きなナンバーのソロ歌があって迫力ある歌唱力で感動させてくれました。明日海りおさんの中大兄皇子は、ひたすら美しく、そして安定した芝居に引き込まれた。柚香光さんの大海人皇子は、予想を遥かに上回る芝居で見事に演じきっていました。納得の二人の演技と役創りに博多まで行って良かったと思わせてくれた。中臣鎌足の瀬戸かずやさんのクールな芝居も予想してた以上に良かった。天比古の鳳月杏さんもはまり役で凄く良かった。役替りの中大兄皇子も観てみたかった。昨夜から博多に行ってて、夜はいい感じの居酒屋見つけて入った。その店のオープン時間から閉店までずっと飲んでて、ちょっとぐったりだった。日本酒の充実度がハンパなく、ついつい色々な銘柄を飲んでしまって、久々に飲み過ぎた。プログラムは役替りに合わせて2種類販売していました。
2018年05月17日
今日は、「2018母の日スペシャル supported by キューピー」星組貸切公演に行ってきた。早めに行ってくれてた友人が座席抽選して2階席2列目センターをGETしてくれた!2階席の前方のセンター寄りは、音も一番良いし、全体が見渡せるので一番好きな席。この前の火曜日も2階席1列目のセンターで観た。終演後は友人と待ち合わせして、小料理屋で飲んでた。雨だったので人も少なくゆっくりできた。そういえば、今日、宝塚へ行こうと駅に行くと、阪急神戸線が事故か何かで止まってる。前にも同じことがあったので、前と同じように阪神で西宮まで行って、そこからタクシーで大劇場へ。雨で道も混んでたのもあって、4000円近くかかってしまった^^;前は3000円弱だったように思うけど・・・。紅ゆずるさんは今日も最高でした!「ANOTHER WORLD」では、貸切でもアドリブはほとんどなく、少しセリフを間違えた所をうまく使い、凄い笑いにもっていく技はさすがでした!今日は貸切公演で、これまで2回観た時とウケる所が少し違ってて楽しかった。今回が3回の中では会場の笑い声は一番凄かった!2階席もみんな大爆笑で大盛り上がり。普段、宝塚をそんなに観ない人が多かったせいか、宝塚ネタ(植田紳爾さんネタや虞美人ネタ)では、この前見た2回よりも若干おとなしめな笑い^^;「赤いケシの花」は、真剣に歌唱力に聴き惚れてる感じで、それはそれでおもしろかった。「Killer Rouge」では、アドリブ満載!ゴミ出しさせられるサラリーマンに扮してる紅さんの髪型は、キューピーの頭に。いつもは寝癖が凄い髪型のままゴミ出し^^;「母の日」なので、母の日!も連発!「お母さんに感謝しましょう!」など、客席に温かい笑いも起こしていました。「ANOTHER WORLD」は、3回目観劇なのに、観終わったら、最初からすぐにまた観たくなるほどキャスト全員の圧倒的な芝居力に惹かれまくりです。紅さんの完成度とテンションに引っ張られるように、みんながより熱く演じていくので、声を飛ばさないか心配になるほどに、出演者のセリフもパワーが観る度に強烈になっています。赤鬼の瀬央ゆりあさんと紅さんの二人の場面も、物凄いハイテンションになってきてる。紅さんに負けていない瀬央さんの芝居も最高でした。あの場面、初日と比べ物にならないほどにおもしろくなって充実しています。汝鳥伶さんの閻魔大王も最高です!吉田茂さんを演じてた汝鳥さんと同じ人だと思えないほどに今回も振り幅を最大に振ってきた。一度、汝鳥さんが演じる女役を観てみたい。劇中劇の「マクベス」で、3人の魔女の一人を演じた事はあったけど・・・七海ひろきさんと天寿光希さんも凄い完成度で、、観客が置き去りになりがちな、宝塚のコメディーだけど、あの早口セリフと、ハイテンションでも観客をがっしり掴んでるので舞台の上だけが盛り上がってる感はまったくなく、客席の熱も舞台上以上に確実に盛り上がってる。誰一人、浮いてる人や寒い人がいないのも凄い!綺咲愛里さんは「オーム・シャンティ・オーム-恋する輪廻-」を観てから、より良く思えてきて紅さんと組んだ事で魅力や良さがより感じられるようになった。「南太平洋」のリアット役を観てから少し注目してたけど、紅さんと組むまではそこまで気にして観てなかったかも。今回も含め、紅さんと組んだ作品はどれも綺咲さんがより良く思えた。今日、紅さんと綺咲さんのコンビを観ていて「CATCH ME IF YOU CAN」の時の雰囲気が、今の星組の全体の雰囲気に似てたような気もしてた。今の星組のまとまりは凄い!「Killer Rouge」も、3回観ても飽きることなく楽しめてる。映画「ローズ」のBette Midlerが歌う主題歌「The Rose」を輝咲玲央さんと白妙なつさんが歌うのですが、最高です。そしてボレロにアレンジされたこの「The Rose」で、紅さんと礼真琴さんが踊ります。凄く好きな場面です。渋く極めてる時の紅さんの表情は、たまに柚希礼音さんの表情に似てる時がある。二人、今でも仲が良すぎるからか、柚希さんから自然に伝授された何かがあるのかも知れない。「個性派、演技派の紅ゆずる」から、柚希さんのような万人受けするトップスターとしても確実に成長してる。夢妃杏瑠さんも芝居、ショーで大活躍です。歌唱力があるのは、誰もが認める所で、歌以外でも全て個性も安定もあって、惹きつけられる。阿漕役は当たり役。気風が良い、粋でいなせなカッコいい女性を見事に演じています。まだまだ、回数観る予定。これは観れるだけ観ておかないと、と久しぶりに心底楽しんでる。今日も紅ゆずるさんの人柄溢れるあたたかい舞台に凄く癒された。ひろ香祐さんと紫藤りゅうさん正塚晴彦先生の作品はどれも、ほとんど好きな作品。「ダンサ セレナータ」での紅さんの重くDARKな芝居も凄く良かった!正塚作品の新作で、とんでもなく屈折してるDARKな男の役とかを紅さん主演で観たい。60〜70年代のフランス映画のアランドロンが演じてたような屈折した青年とかも似合うと思う。「冒険者たち」なら、紅さん、礼真琴さん、綺咲さんの3人でいけそう。リノヴァンチェラの役を礼真琴さんがやるのは、かなり冒険になりそうだけど、それも観てみたい。大劇場では役が少ないので無理だから、ドラマシティかバウホールで^^;「地下室のメロディー」や「ル・ジタン」「ボルサリーノ」「シシリアン」なんかも、紅さんに似合いそうです。早乙女わかばさんと。ショー「Celebrity」
2018年05月14日
一路真輝さんのライブに行ってきました!今回も爆笑のMCと、感動の歌唱が交互にあって、ジェットコースター感覚のライブでした^^最近、特にMCはおもしろく、一人ツッコミ、ボケを習得したのか客席はずっと爆笑!歌声は変わることなく、心に響く感動の歌唱の連続でした!ビルボード大阪で一路さんがライブするのは何回めだろ?1回目から、もちろん全て聴きに行っています。昨年は35周年コンサートで、今までの一路さんの歴史を宝塚入団から辿る構成で懐かしい宝塚時代の楽曲も多く聴くことができました。今年は、どんな構成で楽しませてくれるのか楽しみにしていました。1曲目「糸」(中島みゆきさんのカバー)2曲目「雨上がりの星空」(オリジナルシングル曲)3曲目「いい日旅立ち」(谷村新司さん・山口百恵さんのカバー)4曲目「サン・トワ・マミー」5曲目「ろくでなし」6曲目「ラストダンスは私に」7曲目「愛の讃歌」8曲目「Too Darn Hot〜またショウが始まる」(インスト『Kiss Me, Kate』より)9曲目「私の愛し方」(『Kiss Me, Kate』より)10曲目「So In Love」(『Kiss Me, Kate』より)11曲目「運命の神様」(『ガイズ&ドールズ』のナンバー)12曲目「Bring Him Home (彼を帰して)」(『レ・ミゼラブル』のナンバー)13曲目「With One Look」(『サンセット大通り』のナンバー)14曲目「心の瞳」(坂本九さんのカバー)谷村新司さんや中島みゆきさんの楽曲が聴けたのもうれしかった。そして、「雨上がりの星空」を、何十年かぶりに聴けたのは最高でした!シャンソンはあんまり歌わないので、どうしてなんだろ?と、思ってたけど、今回のMCで「シャンソンは大人の歌で、まだ私は歌えない」的な事を話してくれたので、理由もわかった。今回はシャンソンのスタンダードを4曲歌ってくれたので、もっと濃いシャンソンをこれから聴けるのかと凄い期待してしまう。長いストーリーになってるような深い曲を聴いてみたい。後半はミュージカルナンバー。「Kiss Me, Kate」から2曲、そして男性のナンバーを2曲。「Bring Him Home 」は、特に素晴らしかった!サンセット大通りのナンバーも数え切れないほど聴いた曲ですが、一路さんの声で聴くことができて最高でした。そして。アンコール曲は「心の瞳」これまでに何度かコンサートで一路さんが歌うのを聴きました。1997年発売された、「坂本九トリビュートアルバム」にも、一路さんがこの曲で参加しています。坂本九さんの最後のシングルです。1985年5月に発売され、その3ヶ月後に飛行機事故で亡くなりました。この曲が最後のシングル盤になりました。坂本九さんの代表曲にあげられる「上を向いて歩こう」や「見上げてごらん…」よりもこの曲の方が数倍好きだし、良いと思ってる。一路さんは、オリジナルアルバム「I's」に新たに「I's バージョン」で、再レコーディングしました。2013年ライブ盤「ICHIRO LIVE 2013」のラストでも、この「心の瞳」を歌っています。荒木とよひささんの歌詞と三木たかしさんの作曲の名曲です。今日、情報解禁らしいです。来年の5月のチラシが・・・。これは絶対に行かなくては。今の所、東京明治座のみの予定らしいです。「キスミーケイト」に続き、来年も水夏希さんとの共演!楽しみです。
2018年05月12日
「ANOTHER WORLD/Killer Rouge」2回目観劇!初日から驚くほどハイテンポなセリフのやり取りなのに、これまでの宝塚コメディでは、考えられないほどのクオリティーで進んでいく。今日は、さらに出演者全員の間も良くなってて笑いが起きる場面も増えてた印象。紅ゆずるさんは完璧だと言ってもいいほどの笑いの間で今日も最高でした!こんなトップスターが出てくる宝塚歌劇は改めて凄いと感じる。紅ゆずるさんなら、松竹新喜劇の脚本そのままを演じても客席を泣き笑いさせる力があると思えた。声色の作り方も表情の作り方も細かい動きも、笑い以上に感動してしまう域になってる。宝塚歌劇でこんなに笑えて泣けるのは凄い事。これまで、コメディー作品は山ほど見たけど、今の星組の団結力は最強と言っても過言じゃない。そして全員おもしろいから凄い!ショーは、バラエティショー的な齋藤先生の創り上げるド派手なショー!これにも今の星組は完璧に対応して脚本以上のクオリティを創り上げてる。アイドル要素たっぷりのショーで、男役のカッコ良さや、娘役の可愛さを見せつけてくれるようなバラエティ溢れた豪華なショー。台湾の宝塚ファンもきっと楽しめると思う。正直、これまで幼い頃から40年以上、宝塚歌劇を観てきて、星組が全組の中で一番好きになった事って一度もなかったけど、今は紅ゆずるさん率いる星組が全組の中で一番好きになってしまった。紅さんを頂点に、礼真琴さん、綺咲愛里さん、七海ひろきさん、天寿光希さん、瀬央ゆりあさん、麻央侑希さん、紫藤りゅうさん、等のスターキャストと、輝咲玲央さん、如月 蓮さん、音波みのりさん、夢妃杏瑠さん、漣レイラさん、ひろ香 祐さん等、他多くの実力個性派が揃っていて、さらに組のまとまりや団結力の強さもあいまって、舞台を観ているだけで気持ちよくなれる。今日は、落語の世界に精通していて多くの書籍も出版してて、映画評論や浜村淳さんとラジオ番組をやってる事でも知られてる友人と観劇。落語を元にしてる話だという事で、その友人を誘った。終演後は、その友人と宝塚の自分の行きつけの居酒屋で10時半まで呑んでた。その友人と飲みにいくと、笑いすぎてしんどくなるほど腹筋使ってる^^;もう25年以上の友人で、お笑いの話、映画の話など、いろいろ深い部分まで教えてくれる。年に数回飲みにいくのが習慣になってたけど、初めて宝塚に誘ってみて新鮮だった^^:スカイステージの座談会で、紅ゆずるさんが、この芝居の冒頭、蓮の花びらに乗ってるところは、命がけで、作品の世界を伝えようと作ってると話してたけど、本当にその通りで、冒頭の紅さんの芝居の集中力とおもしろさは、ベテラン喜劇俳優の域に達してると言っても過言じゃないかも。そこから七海さんが絡んできて、さらに笑いが膨らみ、礼真琴さん率いる江戸っ子組が絡み、作品の世界が完璧に創り上げられていく。脚本も演じ手の間の良さで救われてる部分はかなりあると思える。久々に何度でも観たいと思わせてくれる、芝居です。まだまだ観劇する事にした^^;紅ゆずるさんは本当にすごい役者!礼真琴さんも初日に観劇した時よりも数倍、良くなってて、台詞回しのカッコ良さや、所作の美しさに見惚れてしまった。礼真琴さんは、宝塚スターの王道的な、実力も見栄えも完璧なスターで、それだけなら自分はまったく興味が湧かないんだけど、今回のような芝居を観ると確実に基本が出来ている事の大切さもわかるような気がする。宝塚歌劇に対して上手さなんてそんなに重要視してないんだけど・・・。これまで基本的にトップスターに興味が湧く事は滅多になかったけど、紅さんと組んでる礼真琴さんを観てると、いつかトップになっても観たいと思えそう。ひろ香祐さん、何かやっぱり良い!芝居もショーも表情を観るだけで、こっちまで気持ちよくなれる。いつも書いてるかも知れないけど、ここまで楽しそうに、うれしそうに演じたり踊ったりしてるのが伝わってくるのは凄い。ひろ香さんのような方々が、舞台全体をより楽しい空間に見せてくれるのかも知れないって、今日、ひろ香さんの表情を観てて感じた。脇であんなに輝ける事は、なかなかない。輝咲玲央さんも、ずっと前からだけど、必ず目がいく個性派男役。歌の上手さだけじゃなく、踊ってる時の表情が曲調や場面に確実に合うように変わっていく。男臭くキザに踊ってる時も楽しそうに笑って踊ってる時も魅力的です。歌声は自分が感動する声質でもあり、声量、表現力でもある。輝咲玲央さんは紅ゆずるさんと同じくらいに好きな星組のジェンヌさんです。今日は、かなり飲んだので、これくらいで。天寿さんがすごく良くなってた事や、汝鳥さんや華形さん、綺咲さん、瀬央さんの事も書きたかったけど、長くなりそうなので・・・。まだまだ回数観るし。とにかく、紅ゆずるさんが最高だという事で^^;今日はポストカードをいろいろ買ってきた2番手で今、特に気に入ってる二人。柚香光さんの大海人皇子は楽しみです!作品が好きなのもあって博多座まで観にいきます。明日海りおさんと柚香光さんの並びは凄いオーラを感じる。花組も、今の星組に負けないほどに気に入ってる。彩風咲奈さんは研3の頃からずっと目を引くスターさんです。彩風さん主演の新人公演は全て劇場で観た。
2018年05月09日
ずっと楽しみにしてた落語ミュージカル「ANOTHER WORLD」と台湾公演にも持っていく「Killer Rouge」芝居、ショーとも大満足です。とにかく時間が経つのが異様に早く感じるほど3時間がアッという間でした。紅ゆずるさんがとにかく最高です!完全にオンリーワンのトップスター。客席も紅さんの天才的な間の良さのおかげで大爆笑の連続。宝塚歌劇でコメディはそれなりに多いけど、ここまで客席がずっと笑ってるのは初めてかも。以前に雪組で水夏希さん主演「ロシアン・ブルー」の副題にスクリューボール・コメディと付いてたように和物スクリューボール・コメディと言ってもいいほどの爆笑純愛物で笑いの連続。それも様々なジャンルの笑いをブッ込んでくるから凄い。なぜか植田紳爾先生まで登場させてしまうぶっ飛び加減。「ベルサイユのはす」も笑った。今回の芝居、ちょっとおもしろすぎるわ・・・^^;何回もチケット取ってて良かった。緞帳が下りた瞬間、もっと増やそうかと思ってしまってた。紅ゆずるさん・・・トップスターになってから、めちゃくちゃ好きになってきた。前から好きなスターさんでしたが、Blu-rayボックスを買おうと思うほど、好きになるとは思わなかった。2010年「リラの壁の囚人たち」のジョルジュを観てから、急に注目するようになって「メイちゃんの執事」の主演、「オーシャンズ11」でのテリー・ベネディクト役、「ジャン・ルイ・ファージョン」、そして紅子さん。だんだんと紅ゆずるさんの魅力にはまっていった。それと、梅芸で「ロミオとジュリエット」が上演されてる時に、かっぱ横丁の甘太郎で友人たちと飲んでた時に、付き人?の人と二人で紅さんが甘太郎に入ってきた。自分たちはレジのすぐ近くの席だったので、店員とのやり取りがモロに聞こえてた。店は満席で店員に断られてた紅さん^^;真横の自分たちのテーブルに視線が来て、友人が手を振ると笑いながら手を振り返してくれ顔の表情で「満席で残念」的な顔と手振りをして笑わせてくれた^^;すっごい良い人!ってその場にいたみんな紅さんファンになってしまった^^;そのほかにも紅さんと偶然出くわすことがなぜか何度かあって、どんな時でも、あのままの紅さんで、まず人柄に惚れてファンになったかも。そしてトップスターになってから、さらに魅力が増して久々に凄い好きなトップスターができた。水夏希さん以来です。基本的にあんまりトップスターには興味がない事が多いから・・・。下級生の頃は凄く好きでバウや新人公演やディナーショーまで行ってたりしても、トップスターになった途端に魅力を感じなくなるパターンが多かった。真風涼帆さんと明日海りおさんは、紅さんほどハマっていないけど、必ず写真も買うし、オペラグラスで観ているトップスターです。芝居は最高の一言!ショーでの紅さんもこれまで以上の魅力を感じた。この前買った、Blu-rayボックスに収録されてた「紅のマスカレード」も生で聴けて感動でした。舞台装置も正面にドラゴンがドカンとあって、装置も派手で、照明も装置を活かしきってた。ショーも見たいところが多過ぎて、センター、上手、下手、奥、など、至る所で見せ場があり、何度か通って全て把握できることになりそうです。輝咲玲央さん・・・芝居ではいろんな役を次から次へと変わって演じてました。通し役ではないのは残念だったけど、源頼光役の部分は似合ってたし、良い感じに目立ってました。それだけだったら、ガッカリしてたけど。、ショー「Killer Rouge」の第七場Gで白妙なつさんと歌めちゃうまコンビでデュエットがあったのが最高でした。黒髪に前髪だけブルーに染めてる髪型も凄く良かった!ショーではみんなが大活躍なので、その中でも輝咲さんの大きい見せ場があったのはうれしい。汝鳥伶さん・・・なかなか出てこないので、またまた究極の出し惜しみかと思ってたら、後半は大活躍で良かった。前に雪組に出た時、いつになったら汝鳥さんが出てくるのか、途中からイライラしてたから^^;最後の墓場の場面で5分ほどだけしか出てこなかったのにはガッカリでした。あの時はオープニングで二階になってる舞台をウロウロしてるだけでの出番はありましたが…。今回は閻魔大王役なので、見せ場もバッチリあったし大満足です。(ショーにも出て欲しかったけど)「神家の七人」が最高過ぎただけに、今回もかなり期待してました。ほぼ期待通りに出番もあったので良かった。ひろ香祐さん・・・芝居でもショーでも大活躍です!芝居では深川の幇間の一八役。幇間って男芸者や太鼓持ちのような意味合いで、お座敷や宴席を盛り上げる男の事。一八を贔屓にしてるのが、礼真琴さん演じる徳三郎です。徳三郎に引っ付いて一緒にあの世へやってきた集団のうちの一人です^^;ひろ香さんも表情や台詞回しが絶妙におもしろく見入ってしまう。ショーでは得意なダンスと歌で活躍してます。凄く楽しそうに舞台に立ってる姿はいつ観ても気持ち良い。七海ひろきさん・・・紅さんに負けないほどに大爆笑を取ってた印象。ほんとにおもしろかった!浪速言葉もうまかった。飄々としてて、身軽で笑わせるような役の七海さんって初めてかも。ロベスピエールやムケーシュのような悪役のイメージが強くなってきてた時にこの役^^;ショーでも、これまでの印象と変わるような場面を作ってもらってて新たな魅力を感じた。天寿光希さん・・・浪速言葉に苦戦しながらも、めちゃくちゃおもしろかった^^;ずる賢い三途の川の船頭、杢兵衛役。紅さんとのやり取りは大爆笑でした!これから公演を重ねるごとに、もっとおもしろくなりそうな場面。ショーでは銀橋一人渡りのソロ歌もあってよかった。華形ひかるさん・・・懐かしの貧乏神再びです。爆笑喜劇なのに、ホロっとさせる方向へ導くのは華形さん。芝居のうまさは言うまでもないので、進化した貧乏神を堪能できました。ショーでも西城秀樹さんの「炎」をソロで1コーラス歌って、紅さんが歌い継ぐのはカッコよかった。夢妃杏瑠さん・・・芝居では冥途歌劇団の劇場の支配人、阿漕(アコギ)役。鯔背な江戸っ子気質な女性で、ここでも紅さんたちとのやり取りのおもしろさは強烈でした。音波みのりさん・・・艶冶役と・・なんと虞美人役!めちゃくちゃ笑った。ずっと綺咲愛里さん演じるお澄に「おばあさん」って呼ばれてるのもツボだった。どうみてもおばあさんになんか見えないから余計におもしろい。それが虞美人。最後は縄に縛られて「♪赤いはなびら 恋の色〜」と歌ったのには爆笑でした。音波さんの歌声なら「燃ゆる心の虞美人草〜」まで聴きたかった。1コーラス全て歌ってほしかったけど…。綺咲愛里さん・・・綺咲さんのお澄は凄い可愛かった。それにコメディエンヌとしての才能も凄くあると思う。前から注目してたけど、「オーム・シャンティ・オーム」を観てから、さらに好きになった娘役。芝居もショーも体力的にも大変そうな感じだけど、余裕でやってるようでたくましい^^瀬央ゆりあさん・・・やたらとカッコいい赤鬼がいると思えば瀬央さんでした^^ショーでは、一つ大きな場面の中心になってました。ポストマンで銀橋を歌いながら渡る。小桜ほのかさん、星蘭ひとみさんの可愛いどころを従えて可愛い場面になってました。今回の両作品とも、久しぶりに心底楽しめたので、終演後も友人と飲み屋はしごしてしまった。次はゴールデンウイーク明けてから、久々にかなりの回数観に行きます!
2018年04月28日
宝塚歌劇団星組トップスター「紅ゆずるさん」のブルーレイBOXの中のCD。ブルーレイに入ってる「紅のマスカレード」は、なぜかCDには入っていない不思議。普通、CDでも聴けるようにすると思うけど・・・。CDは宝塚名物のぶつ切りの舞台音源^^;数曲だけでも、新たにスタジオレコーディングしてくれてたら、もっと良かったのに。宝塚歌劇団が主題歌レコーディングをやめてしまったので、どんな名曲が生まれたとしてもまともな音源で残ることはなくなってしまった。それでも好きなスターが歌ってるのであれば、映像作品から抜き出しただけの舞台音源でも楽しめてしまう。1曲目「Smile!」2曲目「アマール・アマール」3曲目「夢を売る男」4曲目「愛した日々日に偽りは無い」5曲目「POP STAR」6曲目「Gemini ふたご座の素敵な人生」7曲目「大宇宙の愛」8曲目「朝日の昇る前に」9曲目「星を継ぐ者」10曲目「BENI!!(REON!!)」11曲目「FLY ENTERTAINER!」12曲目「不思議な気持ち Ajab Si」13曲目「My Shining Star」14曲目「ひとかけらの勇気」15曲目「祈り PRAYER」16曲目「目の前の君 」17曲目「光と影の中に」18曲目「映画の魔法」19曲目「Bouquet de TAKARAZUKA」20曲目「セ・マニフィーク」20曲一気に聴くと、やっぱり頭に残るのは「オーム・シャンティ・オーム ―恋する輪廻―」からの「不思議な気持ち Ajab Si」がダントツに素晴らしい!この作品のこの曲だけレベルが高い楽曲のように感じる。メロディーもアレンジも構成も「オーム・シャンティ・オーム」の楽曲は凄い。日本で、この作品のために書かれた「My Shining Star」も作品に引っ張られるように名曲になっていると思う。「オーム・シャンティ・オーム 主題歌」「悲しみのディスコ」「マスカレード Dastaan-E-Om Shanti Om」も収録すればいいのに。あと、「My Queen, my Muse」も入っていないのが不思議。「スカーレット ピンパーネル」からだけ3曲も入ってる・・・2曲でいいような。「映画の魔法」も良い曲。「セ・マニフィーク」より「夜霧のモンマルトル」の方がアルバムラストに相応しいような気もする。CDはオマケのようなものなので・・・Blu-rayがしっかりと濃い内容で作られてたので、買って満足してます。CDはずっと紅さんのおもしろ話が延々入ってるのでも良かったけど。もうすぐ「ANOTHER WORLD/Killer Rouge(キラー ルージュ)」も開幕!次はどんな紅さんが観られるのか楽しみ!
2018年04月21日
宙組公演「天は赤い河のほとり」を観劇してきました。終演後、久しぶりに遅くまでガッツリ飲んでたので結構いい感じにヘロヘロになった^^トップお披露目の真風さんは前回、観た時よりも更に安定感と真ん中が似合うオーラがより一層強くなり正統派トップスターの王道をすでに確立したかのように思えた。星組新公時代からずっと注目して観てた事とか思い出しながら観劇してました。「天は赤い河のほとり」前回観た時同様にストーリー展開の速さに疲れる感じもしたけど、一度観てるので流れも何となく分かってたのもあって頭の中に??が出ることはなかった^^;「シトラスの風」第二章ステート・フェアーの場面の綾瀬あきなさんと星吹彩翔さんのコンビが可愛くて最高です。この二人のコンビは第5章「ノスタルジア」の場面でも令嬢と士官のコンビで踊ります。綾瀬さんと星吹さんコンビで何か1本の作品が観てみたいとまで思える似合ってるコンビです。ゴスペルの後、星条海斗さんの銀橋渡りのソロ歌が一番感動です。この曲は真矢みきさんがソロで歌った印象が強い曲ですが、星条さんが歌うと、見えてくる情景がまたまったく違って見えて引き込まれます。今日が星条海斗さんの見納めだったので、星条さんを中心に観劇してましたが、何となくもう少し違った作品で退団公演してほしかったように感じてしまった。特に芝居は強くそう思った。丁寧にあまり書き込まれていない印象の役なのでややガッカリです。芝居は特に星条さんの良さが出し切れない役と出番の少なさで勿体無い。この前の月組公演で退団した方が観る側からしても良かったように感じた。舞台写真は星条さんと真風さんのを数種類ずつ買った。今日は「ポーの一族」のBlu-ray買うつもりでキャトルレーブに行ったのに・・・こんなBlu-rayが発売されてた。今日は、このBlu-ray BOXと、発売記念の写真やらクリアファイルやら買ってしまった。誰か一人のDVDやBlu-rayを買うのは水夏希さん以来かもしれない。紅ゆずるさんは公演見るごとに好きになってくる不思議なスターさん。今は、人柄と破壊的なおもしろさと、妙に可愛い所とか久々に凄いハマってるトップスター。この前、スカイステージで柚希礼音さんと対談してた番組とか最高におもしろかった。柚希さんも言ってたけど、あの対談なら5時間でも6時間でも観ていたい。そして、今回のBlu-ray!帰ってきて早速、観ました。紅ゆずるさんの素の魅力満載で買ってほんとに良かった。おもしろいし、可愛い。紅さんがずっとしゃべってるDVDとか出して欲しい。さだまさしさんが出してる、コンサートのMCだけを入れてるDVDのように、紅さんのしゃべりをずっと聴いてみたい。水さんの時もそうだったけど、水さんも話が奥深くて引き込まれて聞き入ってしまう。紅さんはまた違う魅力で話に引き込まれて、爆笑してしまう。この二人に共通するのは、人柄の良さ。とにかく人を楽しませようとするパワーが半端ない。及川光博さん作詞・作曲の新曲。キャッチーで良い曲です。レコーディングとMV撮影ドキュメントの中で何度も聴いたので、覚えてしまった^^;インタビューも最高におもしろい。結構、長く興味深い内容をいろいろ話してます。打ち合わせなどの映像は完全なドすっぴんでずっと話してます。あんなにドすっぴんを出すトップスターって初めてかも。すっぴんでもさすがタカラジェンヌ、肌も綺麗し可愛い。このレコーディング風景はメイクしてます。すっぴんはBlu-ray買って観てください^^;極寒の山中湖に朝4時から撮影開始。マジで寒そう。そんな極寒の中でも笑わせることを忘れない紅さん最高です。寒さで湯気が立つほどの山中湖にボート浮かべての撮影。ドキュメント映像観るだけで凄い寒そうだった。移動の車中でもずっと話してて、一番笑ったのが小池先生がキティちゃんにダメ出しする話^^;
2018年04月20日
花總まりさん主演の「Romale」を観劇してきました。花總まりさんが演じるのカルメン。宝塚時代に花總さんは「激情」という作品ですでにカルメンを演じていました。今回の「Romale」も演出・振付は、宝塚「激情」と同じく、謝珠栄さん。1999年宙組公演「激情 -ホセとカルメンー」のイメージを残しつつも新たな表現で作品をより深めているように感じた。終演後は、喉が渇いてたので、最初はレモンサワー。その後はいつも通り、紹興酒の熱燗を友人と二人で6合飲んで良い感じにお酒が入った^^料理は野菜中心に四川料理をいろいろ食べた。この店のピータンは、まったくアンモニア臭のしない美味しいピータンで今回もお代わりまでしてしまった^^;今回、カルメン役を演じる花總さんは約20年前に演じたカルメンの時の新鮮さをまったく失わずに20年の間の舞台経験で培った演技力をフルに発揮して、物凄い存在感のカルメンになってました。やっぱり一番驚くのは20年前に舞台に立ってたカルメンと、今日観たカルメンが入れ替わったとしても何の違和感もなく観られてしまいそうなところ。実力や歌唱力に関しては、今の方が数段素晴らしくなっていますが。タイトルを「激情」のままやった方が良かったような気もする。カルメンを演じる事は分かってたけど、ここまで宙組カルメンと近い役創りや演出だったら「激情(サブタイトル)」でやった方が、1999年カルメンで感動した人が気づいて観に来たはず。「Romale」じゃ、観劇意欲が少し湧きにくいかも・・・内容は素晴らしいのにタイトルが何やら分かりにくいので勿体無い。カルメンの花總まりさんは完璧と敢えて言い切ってしまいます^^;美しさも可愛さも存在感もやっぱり凄すぎる。今日、観てて他の役を脳内変換で宙組時代に演じてた人と被って観てしまってた。ドン・ホセ役の松下優也さんははまり役で見事にホセを演じてた。融通のきかない実直すぎる痛々しいほどの正義感の持ち主のホセの心情が凄く伝わってきた。これは姿月あさとさんが演じたホセとかなりダブって懐かしさも感じられた。ジプシーのボス、ガルシアを演じたのはKENTAROさん。宝塚では和央ようかさんが演じた。和央さんはガルシア役と狂言回し役のメリメの二役演じました。このメリメ役の代わりと言えるのが福井晶一さん演じるフランス人学者のジャン。登場するだけで狂気を感じさせるガルシアは和央さんに負けないほどにKENTAROさんの演技の凄みに鳥肌でした。カルメンの思い出を語る老人役は団時朗さん「帰ってきたウルトラマン」に変身する郷秀樹を演じてたのは誰もが知ってる^^;MG5のCMでポインターを連れて海辺を歩いてるって映像が頭に浮かぶけど、子供の頃すぎて記憶は定かではない・・・学者のジャンにカルメンとホセの話を事細かく、自分の事のように^^;語っていく。歌声の存在感も素晴らしく、あの郷秀樹を生で観た感動も忘れさせるほどに、団さん演じる老人役に引き込まれた。宝塚ではミカエラというホセの婚約者が出てきましたが、今回の「Romale」で女優は花總まりさん一人!ミカエラの役もあっても良かったんじゃないかとちょっと思った。湖月わたるさん演じたエスカミリオは、闘牛士とだけセリフの中で出てくるだけだった。舞台装置と照明も素晴らしかった。舞台美術の大田創さんは宝塚作品でも多く担当しています。「君を愛してる」では、遊園地とサーカスとおもちゃ箱をひっくり返したような夢のようなメルヘンの世界を創り、「炎にくちづけを」では重暗いジプシーの世界と宗教画の絵画のような世界を舞台に創り出し、「ドン・カルロス」「スサノオ」では左右に大きい階段舞台セットを配し、そこでいろんなパフォーマンスがあったり、「オグリ」では舞台後方に巨大な馬の頭部をリアルに作り、最近の宝塚以外の作品では「客家」の舞台美術が細部にまで拘りを感じられるような素晴らしい舞台が創り上げられていました。今回の「Romale」も照明効果と合間って最高の空間になってました。ま、何だかんだ言っても花總まりさんは素晴らしすぎるって事で話は〆てしまいます^^;プログラムも凝った作りになってて豪華1999年宙組公演の花總まりさん今回もタロットカードの場面はあったけど、宙組公演では、タロットカードの占いのナンバーがあってその曲はそのまま使ってほしかった。宝塚史上、最強に美しいラストシーンだと言っても過言ではない「激情」のラストシーン!「炎にくちづけを」のラストシーンも負けないくらいに美しかった。
2018年04月12日
1967年6月花組公演のLP。このLPも少し前に書いた「港に浮いた青いトランク」同様に実況録音盤ではなく、全曲スタジオで新たに収録された物です。なので、音質やバランスは完璧です。作・演出は高木史朗さん。この公演について高木さんはプログラムにこう書いています。『昔から私の作品を愛して下さる大谷(宝塚歌劇団出版部)部長から 「高木作品らしいものが最近見たいですね」ということを何かの時に話された。高木作品らしいものとはどんなものかしら、種々な方から種々なものを私に要求される。ショーが好きな方には私のショーが高木作品らしいものと感じられるし、日本モノの好きな方には「笛吹きと豚姫」や「花の饗宴」など私の日本モノを本当の高木作品らしいように言われる。また、ミュージカルの好きな方は「東京の空の下」「虹のオルゴール工場」「港に浮いた青いトランク」などの現代モノ・ミュージカルを高木作品だと言われる。大谷さんの高木作品というのは、例をあげれば「みにくい家鴨の子」「笛吹きと豚姫」「幸せがいっぱい」などだと言われる。それは私の技術的なものより私の作家としての心のよりどころを表現した作品である。作家としてそういう作品を喜んで頂けることは一番うれしい。作者の好きな作品、必ずしも一般に喜ばれるとは限らない。しかし作者の好きな作品がお客様に喜ばれれば、これほど幸福なことはない。今度の作品は。作者の好きな作品である。作者の心をうたった作な作品である。それだけにこの作品が一般の方に受け入れられるかどうか、私は心配である。・・・・』まだ、文章は続きますが、作者がここまで書くのは珍しいのかも知れない。ここまで書かれると、絶対に観たくなってしまう^^レコードを聴きながら、プログラムを読んでるだけで、充実した素晴らしい作品なんだと何となくわかる。A面1曲目「プロローグ」 麻鳥千穂さん 他旅芸人一座のお話です。主人公の老いたフレッド(美吉佐久子さん)が、同行してるローラにせがまれて、彼にとって忘れることのできない思い出を語り始める。2曲目「旅芸人の唄」 麻鳥千穂さん、甲にしきさん、風さやかさん 他マックス一座の若き日のフレッド(麻鳥千穂さん)らが、旅を続けながら歌う歌。3曲目「涙のほほに」 麻鳥千穂さんこの作品のテーマ曲。シンプルで美しいバラードです。4曲目「愛してるって」 近衛真理さん、甲にしきさん ピーターとマリーが歌うコミカルなナンバー。5曲目「ジュリー・グレー・ロウ」 美和久百合さん、淡路通子さん 他 ベネット一座の人気歌手、ジュリー(美和久百合さん)が派手に歌い上げるナンバー。6曲目「野の百合」 那賀みつるさんベネット一座のもう一人の人気歌手、清純派のリンダ(那賀みつるさん)が、優しく歌う。7曲目「パーティー」 野川波瑠美さん、千曲波さん 他マックス一座とベネット一座が同じ町でかち合ってしまう。お互いが勝負するように歌う曲。B面1曲目「あなたに会ってから」 麻鳥千穂さん、那賀みつるさんマックス一座のフレッドとベネット一座のリンダは恋に落ちる。しかし、いがみあってる一座同士で許されるわけがない。ちょっとロミオとジュリエット風。二人のやるせない気持ちを歌い上げるデュエットバラード。二人はお互いの一座から逃げ出し、ロンドンで暮らそうと決める。2曲目「レッスン」 諏訪みどりさん、高千穂ゆりさん、流さゆるさん 他一座のレッスンの場を歌ったコミカルな曲。3曲目「もてて もてて」 風さやかさん、郷ちぐささん、近衛杏さん 他人気座員のトンクス(風さやかさん)、チャックス(郷ちぐささん)が歌う楽しい曲。「君を愛してる-Je t'aime」の中で水夏希さんが「僕はモテモテ」って歌ってたのを思い出す。4曲目「私は蘭の花」 美和久百合さんこれは、どの場面で歌われたのだろう。「♪わたしは 花の女王〜 蘭の花〜」って蘭乃はなさんに歌ってほしかった^^;5曲目「たくらみ」 麻鳥千穂さん 美和久百合さんジュリーとフレッドが悪巧みしてる感じのナンバー。6曲目「悲しみ」 麻鳥千穂さん物語はいろいろと急展開で激しい事がいろいろ起きる。マリーがジュリーを射殺したり、その事がスキャンダルとして世間に広まり、フレッドの人気は一瞬にして崩れていく。我に返ったフレッドはリンダがやはり一番大切な人だったと気づく。二人だけでパーティーを開くための買い物に出たリンダ。しかし、リンダは自動車事故で死んでしまう。・・・・凄い展開^^;一人になって、悲しみの中、歌い上げるフレッド。7曲目「マックス・ベネット・ショー」 全員そしてフィナーレは、プロローグの老いたフレッドとローラの場面に戻り、再び明るくショーが始まる・・・それがこの作品のフィナーレになっています。左から、甲にしきさん、那賀みつるさん、麻鳥千穂さん、郷ちぐささん、薫邦子さん、近衛真理さん 美和久百合さん、風さやかさん 甲にしきさんちょっとシュールな広告何でこの表情の水前寺さんの写真なんだろ・・・。バックはお城の石垣みたいな場所だし。1967年の水前寺清子さんは、もう既に大スターです。前年1966年に「いっぽんどっこの歌」が大ヒットして100万枚突破!1967年は「どうどうどっこの歌」「いつでも君は」「みそこなっちゃいけないよ」と大ヒット曲連発!翌年、1968年には超名曲「艶歌」が発売されます。
2018年03月31日
やっと真風涼帆さんのトップお披露目公演を観劇してきました。もっと早く劇場に行きたかったけど、博多座へ蘭乃はなさん出演の舞台を観に行ったり、仕事でもいろいろ用事が多く、行ける日が今日になってしまった。星条海斗さんの退団公演でもあるので、できるだけ多く観たいと思ってたのに、あと2回ほどしか行ける日がなかった・・・。「天は赤い河のほとり」ストーリーはよく有り勝ちな、現代の人間が過去にタイムスリップしてしまい、その時代に適応しながら生きるって感じの話。物語のテンポも物凄く早いので、ちょっと聞き取れなかったセリフなどがあると、誰の関係の人なのか分からなくなってしまうかも。公式ホームページの人物相関図を見ておいたので、この人がこの役とかある程度、理解してから観劇したから特に問題はなかった。新体制の宙組は、朝夏まなとさんトップのスタイリッシュな流れをそのまま汲んだ感じで真風さんと芹香斗亜さん、星風まどかさんのイメージにもハマってて楽しめました。舞台装置が二村周作(ふたむらしゅうさく)さんなので、どんな造りになってるのか緞帳が上がるのを楽しみにしてました。また、円形の装置で来るかと思いきや、LED埋め込んだような凝った額縁ふうのセットと3号セリを駆使していろんな場面を作り上げていました。額縁の光の色を変えて、登場人物それぞれの印象を付けたり、不思議に立体に見える吊り物があったりと装置でも楽しめました。ちょっと不満は、星条海斗さんの役がぼやけ過ぎてて、インパクトがあまりなく最後なのに、もう少し、深く描いてほしかった。原作ではこの役、深く描かれてそうな気がするけど舞台では描き切れてない感をずっと最後まで感じながら観てた。2回目観たら印象が変わるだろうか…。真風さんの描き方は完璧だと思う。真風さんの良さを確実に引き出せてて役にもハマってた。星風まどかさんも、トップ娘役になって、より洗練されて透明感のある宝塚歌劇らしい雰囲気で好感持てた。愛月ひかるさんは怪しげで黒いイメージの役が板について、今回も謎めいた感じを存分に出してて惹きつけられた。でも、そろそろ違う色の愛月さんを本公演で観たいかも。芹香斗亜さんも歌唱力、芝居とも2番手になって、さらに急成長したように感じた。綾瀬あきなさんはダンス場面では、キレがいいのですぐに見つけられる。セリフはなかったように思うけど、芝居、ショーともダンスシーンでは目立つ位置で大活躍でした。星吹彩翔さんと組んでる場面がいくつかあって、凄いお似合いで微笑ましいコンビです。花音舞さんはソロ歌もしっかりあって、迫力ある歌声を聴かせてくれた。もう少し歌ってほしいけど・・・。「シトラスの風」宙組誕生20周年記念公演として、宙組誕生を記念する第1作目のショー「シトラスの風」の再演。自分は当時からあんまり好きではない作品だったので、再演が決まっても特にうれしくもなかった。新作ショーを真風さんトップお披露目として作ってほしかった。岡田先生のロマンチック・レビューの中なら一番好きだったのは、2003年宙組「テンプテーション」、次は1990年月組「ル・ポァゾン」、1996年雪組「La Jeunesse!」・・・星条海斗さんは銀橋渡りのソロが2回ありました。最後なのかと思うとやっぱり寂しい。できるなら、違う曲2曲のソロが聴きたかった・・・^^;真風涼帆さんの舞台は、新人公演の主演舞台や初バウホール主演公演、初ドラマシティ主演公演など、ほとんど劇場に観に行ってる。異常な競争率だった「オーシャンズ11」の新人公演とか、ついこの前のように感じるけど、今はトップスターになって最後に大階段を降りてくる。妙に感慨深く真風さんの表情を追ってた。夏の梅芸公演も楽しみ。花の道の桜は8分咲き
2018年03月29日
1965年2月に宝塚大劇場で上演された名作「港に浮いた青いトランク」この公演のLPレコードが発売されていますが、舞台の実況録音盤ではなく、スタジオで全曲レコーディングされたもの。実況録音の臨場感はないけど、安定した音質で、この公演のナンバーが11曲を楽しめます。レコードを聴くだけでは、ストーリーはまったくわかりません。歌詞カードにもナンバーの歌詞のみ掲載であらすじも書いてないので、公演を観ていない人には単に楽曲を楽しむために製作されたレコードだと思う。もちろん自分もこの公演観たことないけど(映像でも)、後に古本屋などで買ったプログラムや歌劇なんかに掲載されてるストーリーを読んでから聴くと、どの場面の曲なのか何となくわかる。登場人物の名前も神戸の街に因んだ名前で付けられてると思う。主人公の楠章二は湊川神社の楠公さんからだと思うし、菅原竜三の菅原は「男はつらいよ」のロケ地にもなった菅原市場がある菅原、須磨照子は、もちろん須磨区の須磨。平野マサは、昔は栄えた町で有馬街道の始まりの平野、宇治川ミサ、一郎、次郎、ミヨの宇治川は西元町の近くの宇治川。次郎は汀夏子さんが演じた。この次郎役は初舞台から1年経っていない時に準主役クラスのこの役に抜擢!栄やんの栄は海岸通りの栄町、高取トミの高取は高取山や高取台、荒田フクの荒田は昔、湊川がよく氾濫して水害被害が大きかった荒田町。山本ユリは有名な山本通り、と、全て神戸に因んだ名前が付けられてるように思う。A面1曲目「波止場の朝」 真帆志ぶきさん、松乃美登里さん 他香港から長い航海を終え、朝もやの神戸港に降り立った楠章二(真帆志ぶき)、菅原竜三(松乃美登里)が感慨深げにゆったりと歌い上げるオープニング曲。★CDでは「中元清純宝塚歌劇作品集 [Disc 1]」で聴く事ができます。2曲目「私は神戸が好きなんだ」 真帆志ぶきさん、加茂さくらさん、汀夏子さん 他この曲は登場人物の紹介のように、順番にキャストが歌い継いでいく。楠と菅原の二人は市役所の花時計前で青いトランクを持っている歌手の須磨照子(加茂さくら)に出会う。そこにハーフの麗人、平野マヤ(黒木ひかる)が現れて、神戸の町を案内しましょうと、三人を誘う。青いトランクを阪急三宮駅にひとまず預けて・・・。そこから事件に巻き込まれていくって話。この曲の歌詞の中にも神戸の名所や町や山の名前が散りばめられてる。靴磨きをしてる次郎役の汀夏子さんのソロパートは初舞台生とは思えない安定感と芝居力。加茂さくらさんだけは別格の凄さを感じる。★CDでは「中元清純宝塚歌劇作品集 [Disc 1]」で聴く事ができます。3曲目「今日も港に雨が降る」 姫由美子さん中国人の桃花(姫由美子)の美しくドラマチックな曲。姫由美子さんの歌唱も素晴らしい。★CDでは「中元清純宝塚歌劇作品集 [Disc 1]」で聴く事ができます。4曲目「星はわれらに」 上月晃さん 真帆志ぶきさん、加茂さくらさん 他この曲は大勢の人が歌いますが、神父役の上月晃さんがほとんどを歌っています。7分10秒の長尺なナンバーで上月さんの歌唱力でぐいぐい引き込まれる。★CDでは「中元清純宝塚歌劇作品集 [Disc 1]」で聴く事ができます。B面1曲目「僕はあなたが好き」 真帆志ぶきさん、加茂さくらさん「僕はあなたが好きなんだ〜」と1コーラス目は楠が須磨を口説く歌詞に対し「私はあなたが嫌いなの 初めてお会いした時からとても嫌いなの」とコミカルに歌い継いでいく曲。2曲目「酒だ 酒だ」 可奈潤子さん、歌路聖子さんチャールストン踊りながら歌う、軽快でコミカルなナンバー。3曲目「ミンクのコート」 上月晃さん神父役とは別に女役で歌う女として上月さんの艶っぽい女性歌です。「星はわれらに」も聴き応え十分ですが、自分はこっちの歌唱の凄さの方がさらに惹かれる。曲自体もすごくカッコいい!4曲目「ねばならぬ」 上月晃さん、清川はやみさん、大路三千緒さんこの曲もミュージカルナンバーらしい軽快で素晴らしいアレンジです。大勢口で歌い上げる壮大な曲。5曲目「いつとはなしに」 真帆志ぶきさん、加茂さくらさん楠と須磨のセリフから始まる甘いデュエットソング。★CDでは「中元清純宝塚歌劇作品集 [Disc 1]」で聴く事ができます。6曲目「船に乗って遠くへ行きたい」 牧美佐緒さん、汀夏子さん一郎と次郎、兄弟で歌う哀しい中にもほのぼのとしたナンバー。汀さんのファルセットの高音も素晴らしい。7曲目「サヨナラ神戸」 牧美佐緒さん最後は一郎役の牧美佐緒さんのソロ。楠の紹介で待望の外国航路の船員になることができ、神戸港で船に乗り込み神戸での思い出を思い出しながら歌い上げる感動的な楽曲です。LPの裏ジャケだけどトップの真帆志ぶきさんの横に研一の汀夏子さんの写真が。A面、B面ではなく上面、下面^^;真帆志ぶきさん、松乃美登里さんと靴磨きの汀夏子さん
2018年03月24日
博多座で「舞妓はレディ」を観劇してきた。久しぶりに博多に行きたかったのもあるし、蘭乃さんの和物姿を久しぶりに観られるのも楽しみでした。「舞妓はレディ」は2014年の大ヒット日本映画。その舞台化が今回の博多座公演。この映画はDVDも持ってて何度も観てたので、ストーリーも曲も完全に把握してたので、舞台化で、映画の世界をどこまで描けるのかも楽しみでした。パンフレット元々は「マイ・フェア・レディ」をパロッたタイトルの「舞妓はレディ」ストーリーも同じで訛りのきつい田舎出身の少女が、言語学教授と共に完璧な京言葉をマスターし、舞妓への矯正を始める話。主演の舞妓を目指す春子役は唯月ふうかさんお茶屋を仕切るおかみさん役は榊原郁恵さんその娘の百春役は蘭乃はなさん。百春は三十路手前でまだ舞妓をさせられている。ここの花街で、舞妓は百春一人になってしまってるため、30歳手前でも芸妓になる事が許されない。湖月わたるさんは、ここのお茶屋の芸妓さんの里春。密かに百春へ芸妓になるための稽古をつけてくれている。ヒギンズ教授的な役の言語学者は平方元基さん。その助手の秋平役は土屋シオンさん。老舗の呉服屋社長の北野織吉役は辰巳琢郎さん。元々、映画「舞妓はレディ」もミュージカル映画なので、無理なく舞台化出来てたと思う。華やかな見せ場も多く、宝塚歌劇ファンならうれしい、湖月さん男役で蘭乃さんとのデュエットダンスもあったりして盛り上がりました。蘭乃さんの日本物で「大坂侍」での、おきみ役はおもしろかった。それ以降「夢の浮橋」「小さな花がひらいた」「戦国BASARA」と、日本物が少なかったので、今回の「舞妓はレディ」は、現代物ですが、和物なので楽しみでした。蘭乃さんの役はしっかりと日本舞踊をソロで見せる場面があるので、それも楽しみだった。映画を観てたから、どんな役なのかもわかってたので期待大でした。期待以上の役創りで凄く良かった。作品全体も良かったし、各キャストも文句無しの好演!博多座の雰囲気も好きだし、中洲にはおいしい店が山ほどある所も今回の楽しみの一つ。5時開演で8時半頃に終わってから、中洲の川沿いを5分ほど歩いて、今回目的の居酒屋さんへ!キンキキッズの人も博多座公演がある時は食事にくるらしい店。ここの何が目的だったかと言うと。。。カラスミ!ここには通常のカラスミと生カラスミの2種類ある事に惹かれて、この店に即決定!カラスミつまみながら、美味しい地酒を飲む・・・完璧!予想通りに料理はすべて美味しく、店の雰囲気も良く、店員もイヤな感じの人が誰一人いない。21時頃から夜中の2時までがっつり飲んでました。(この店は朝5時まで開いてる店です)野菜がすべて新鮮で味も美味しく、野菜ものを多く注文した。馬刺しも絶品だったし、この店一押しの地鶏料理もすべて美味しかった。でも、やっぱりカラスミ!最近、流行りの明太子のカラスミとは絶対に格が違う。今年は5月もまた博多座へ行くので、今度は何を食べに行こうか楽しみ。また、同じ店に行くかも知れないし、カラスミ自慢の他の店があればそっちへ行くかも。あと、地酒の種類が多くないと厳しい。ほとんど日本酒しか飲まないから。蘭乃はなさんを次に観るのは、多分、ミュージカル「ドリアン・グレイの肖像」です。映画でも観てるし、宝塚でもバウホールで上演された作品。蘭乃さんはどの役を演じるのか楽しみです。3人の夫人のうちの誰かのような気がする。入り口階段に各キャストののぼりがありました。博多座の売店でいちじくペースト入った和菓子を買ったカラスミ下が生カラスミ 食べさし^^; 食べ始めてから写真撮りたくなって・・・添え物の紅蓼も、味が薄いものが多いのに、ここの紅蓼は辛みもじゅうぶんあって絶品でした。紅蓼が美味しく感じられるのは居酒屋では珍しい。宝塚時代の蘭乃さん
2018年03月15日
今日は月組公演観劇してきました。強い風と雨の中、傘が壊れそうになりながら大橋渡って劇場へ。こんな日は、南口から行かないほうがいい^^;早乙女わかばさんと宇月颯さんの宝塚歌劇での舞台姿を観るのが今日で見納め。芝居、ショーともに二人で組む場面が多いのがうれしい。研一組配属からずっと月組の綾月せりさん、貴澄隼人さんもこの公演で退団してしまいます。柚香光さん、月城かなとさんと同期の優ひかるさんと早桃さつきさんも、この公演で退団です。バレエ団のスポンサーとして資金提供している製薬会社とそのバレエ団のドタバタ喜劇です。バレエの世界の裏側や白鳥の湖の様々な解釈の事など、知らなかった事も多く楽しめた。ショーはSFドタバタコメディショーで、2作ともコメディってのも珍しい。コメディだけど最後は全員死んでしまい天国でフィーナーレと言うシュールな内容。地球が核爆発か何かで滅びてしまったって事なのだろうか?最後は全員天国^^;何かよくわからないけど、とにかくドタバタの楽しいショーでした。「ポーの一族」のブルーレイが発売されてると思い込んでキャトルレーブに行ったけど、発売はまだ先のようだった。帰って観るのを楽しみにしてたのに・・・次は真風涼帆さんのトップお披露目公演!どんなトップスターになっていくのか、楽しみ。早乙女わかばさんと美弥るりかさん今回も、美弥るりかさんの役は凄いハマり役で素晴らしいの一言です。ポーの一族の東京公演の写真が少しだけ売ってた。製薬会社とバレエといえば「水虫のかゆみおさえて晴ればれりーな」(ラマストンプラス)しかないでしょ^^;
2018年03月09日
今日は月組公演を観劇してきました。この公演は早乙女わかばさんと宇月颯さんの退団公演です。二人とも好きなジェンヌさんだったので残念。芝居「カンパニー」はバレエ団のゴタゴタを描いたコミカルな現代劇。ショー「BADDY」は、ストーリー物のコミカルなSFショー。早乙女わかばさん・・・芝居もショーも予想以上に出番も多く、主役格の役回りだったので良かった。両作品とも、品のある良家のお嬢様っぽい役で、早乙女さんそのものなイメージの退団公演でした。この前のバウ公演では、ぶっ飛んだ役も見せてくれて最高でしたが。宝塚歌劇のスター娘役は、普通に街中で絶対にすれ違うことのないような、お嬢様じゃないとまったく魅力を感じない。脇役や別格の娘役なら実力と個性を強く求めてしまうけど。スター娘役に確立された上手さなんか、まったく求めてない。逆にない方がいいかも。どこか危なっかしい感じがある方が応援したくなる。早乙女さんはこの世のものではないような特別な品格を感じられる、宝塚歌劇でしか観る事ができないような美しさを持った娘役さんだったと思う。伶美うららさんも、そのタイプで家柄の良い宝塚歌劇のお嬢様そのものの品を舞台で感じられた。普通にテレビなどで見られるような今のアイドルなどとはまったく違う。上手いとか下手とかは二の次、三の次で、自分は宝塚歌劇には芸能界にはないものを求めてしまう。世間離れして何も知らないようなお嬢様が舞台に立ってる、ある種、異様な世界が好きなので、何十年も観てられるのかも。早乙女わかばさんは実際はどんな人なのかまったく知らないけど、顔立ちや表情、声質など全てが品格の塊のような印象を星組時代からずっと持ってる。決して、器用なタイプじゃないので、役によっては安定していない事もあったけど、そんな事はどうでもいいと思わせてしまう内側から出ている美しさがあると思う。別にトップ娘役にならなくてもいいので、もう少し宝塚歌劇の舞台に立ってる早乙女さんを観ていたかったと思う。宇月颯さんの退団も惜しいの一言です。男役は芝居の上手さを強く求めてしまう。宇月さんの芝居は的確で役ごとで作る声も素晴らしく、何の役でも100点以上のものにしてしまう実力があったと思う。その上、歌もダンスも素晴らしいので怖いものなしの男役だったと思う。今回、芝居では退団公演なので出番がもっと多いと期待してたのに、そんなに目立つ事もなくてガッカリでしたが、ショーでは早乙女わかばさんの相手役で、芝居の上手さを出せる役。ダンスも多く、早乙女さんと二人で踊る場面なども最高でした。美弥るりかさん・・・芝居、ショーともに男役としての実力を見せ付けられるような、魅力的な役創りでした。何をさせても上手いのは星組時代からですが、最近、観る度にレベルアップしてるように感じる。これまでの可愛い顔立ちの印象よりも、男臭さを感じる華のある男役になってきてる。フェアリータイプも出来るし、ガッツリタイプも出来るしって感じ。暁千星さん・・・見た目の可愛さだけでは想像できない実力派の男役さんです。役としては、芝居、ショーともに可愛らしい役でしたが、バレエシーンなどでは道化役をプロのバレエダンサーのようなしなやかさに感動でした。京三紗さん・・・ちょっと久しぶりだったような気がする。真風さん主演の宙組ドラマシティ公演以来かも。一路真輝さんトップ時代の雪組組長さんの印象が一番強く、一路さんの退団公演千秋楽での京さんの一路さんへの言葉なども感動的でした。ルドヴィカの「♪ようこそ皆様、ご機嫌よう。 重大発表ありますのよ」の声と歌いまわしは脳内では京三紗さんでしか再生されない^^;一路さんの退団公演だったのもあるけど、凄い回数観劇したからだと思う。今回、京さん大活躍でした!この公演は、早乙女さんの退団公演なので、まだ観劇する予定なので、またその他の事は書きます。初めて見るポストカードも発売されてた。終演後は宝塚の鳥料理の店で、長時間飲んでました。今日は菊正宗の熱燗ばかり二人で8合くらい飲んだかも。熱燗に行く前にレモン酎ハイなどいくつか飲んでたので、結構飲んだ。全席禁煙なのか、他の客が誰もタバコ吸わなかったのか分からないけど、そのおかげで店にずっといれたのかも。近くの席の人がタバコ吸い始めると、店変えようかって出る事になることが多いけど、今日はその店だけで最後まで飲んだ。9年前までは、強烈なヘヴィースモーカーだったくせに・・・^^;特に努力もせずに、きっぱり止められて、ほんとに良かった。
2018年02月14日
星組公演「ドクトル・ジバゴ」を観劇してきました。映画「ドクトル・ジバゴ」は、子供の頃から数え切れないほど観た映画で、テーマ曲も好きでサントラ盤EPを探して買ったほど好きな映画です。リバイバル上映で新聞会館大劇場で、大きなスクリーンで観た時は本当に感動しました。この映画館は今はありませんが、確実に神戸で最高の映画館でした。Intermissionでは豪華なカーテン幕が降りてきて、オーケストラの生演奏を聴いてるかのような高音質で各映画のテーマ曲が流れたりしてました。「ドクトル・ジバゴ」も長い映画なのでインターミッションはありました。パンフ。このポスターデザインも凄く良い!この公演が発表された時に、2時間半でミュージカル作品にどう作りあげるのかが、楽しみでもあり不安でもありました。あの、名曲は流れるのだろうか? 広大なロシアの雪原はどう表現するのだろうか? いろいろと想像する楽しみもある作品でした。あの名曲は使われませんでしたが、新たに書かれたナンバーが素晴らしかったので満足でした。紗幕を上手く使って映像などで場面を見事に作り上げる演出、美術も最高でした。さらに、照明も各場面を印象付ける素晴らしいあて方で感動しました。降らせる紙吹雪の量もかなり多く効果的に使われてた。脚本は映画の設定そのままじゃなく、いくつか変えてる事柄もありましたが、舞台作品として描き切れない箇所や宝塚歌劇では出したくない辛辣な部分、残酷な部分などは極力排除して、初ミュージカル化を見事に成功させてたと思う。キャストも完璧で、映画とは描かれ方が少し違う役もありましたが、すぐに舞台版「ドクトル・ジバゴ」の世界に入り込めました。主演の轟悠さんの役創りは見事で、映画ファンも納得のユーリになってると思う。どの場面も感情が確実に伝わってくるので、作品に入り込みやすく眠くなる間もない^^超美人のジュリークリスティが演じたラーラを演じる有沙瞳さんは、何の問題もなく美しく役を作ってました。感情の動きが難しい役だと思うますが、芝居も凄く良かった。映画でも観終わった後、一番気になってしまうトーニャは、映画ではチャップリンの娘のジェラルディン・チャップリンが演じて不思議な魅力に惹きつけられますが、トーニャを演じた小桜ほのかさんも芝居も見事でした。映画の登場人物で一番好きなコマロフスキーを天寿光希さんが演じました。配役が発表された時、これは違うんじゃないかと…と思ったけど、舞台を観ると、登場して一瞬でそんな心配はなくなった。映画よりも悪役色を強めに書いてる印象で表情の作り方、声の作り方など、これまでに観た事のない天寿さんを観られた。パーシャを演じた瀬央ゆりあさんも濃い芝居でした。リアル感の強い迫真の演技も何カ所かあって実力を着実につけている事も感じた。自分は登場人物の中で一番嫌いなのがパーシャで、学生運動してる頃も、ストレリニコフと名を変えてからも、どちらも嫌いです^^;有名な革命家で共感できた人なんて誰一人いないけど…^^輝咲玲央さんはトーニャの父親役でした。出番はそこそこ多くて良かったけど、ソロ曲が1曲欲しかった。終演後は友人3人でよく行く中華料理屋に行って紹興酒三昧^^;ターツァイ炒め、みる貝湯びき、ピータン、クラゲなど、酒のアテばかり頼んで、紹興酒の熱燗を結構飲んだ。もちろんザラメ入れて、こっそりいつも持ち込む干し梅も入れてしばらく紹興酒はいいやと思うほど飲んだ^^;家に帰ってからどうしても「ドクトル・ジバゴ」をBlu-rayで観たくなって、ちょこちょこ飛ばしながら(それでも3時間ちかく)観てた。この公演を観る前に観ておこうと、2日前にじっくり観た所でしたが・・・。Blu-rayになって、それまでのソフトとは比べものにならいないほど、映像も美しくリマスターされてて、美しさに観入ってしまう。「戦場にかける橋」「アラビアのロレンス」と、この「ドクトル・ジバゴ」の3本ともBlu-ray映像は物凄く綺麗です。この前、ブログにも書いた「旅情」に関しては、映像は綺麗になってはいますが、この3本ほどのレベルにはなっていません。(どの映画もデヴィッド・リーン監督作品)この照明のあて方は映画の中でも効果的に使われています。ラーラにもこの照明。映画のサントラこのレコードジャケットのシーンはありますが、この構図ではないので、スチール撮り用に演じたのか、NGになったフィルムからなのか。この場面が一番近いけど、トーニャの父の背中が。レコードはMGMレーベル。発売は日本グラモフォン1970年代後半にリバイバル上映された時のチラシ。神戸新聞会館大劇場のゴム印と手書きの日付ストレリニコフの専用列車。映画でのラストシーンはユーリの兄が、ユーリとラーラの間に生まれた娘を見送る感動のシーン。映画ではバラライカ(楽器)が、重要な役割をしている。狼がただ好きなだけです。狼の遠吠えのシーンも凄く好きです。遠吠えが可愛い。ユーリが両手で追い払うと一目散に逃げていく。逃げ方が可愛すぎる。これは本物の狼を使っていないと思う。狼に近い感じの犬かも。
2018年02月08日
「ポーの一族」4回目観劇。13時公演観劇後、大阪に行って買い物してから、神戸で朝まで飲んでた^^;久々にてっちり食べたけど、そこの店のは、かなりガッカリな物だったので、近々、もう少しマシなてっちりを食べに行こうと話しながら^^;2軒目でずっと飲んでました。昨日は3人で観劇。自分以外の二人は初めて「ポーの一族」を観劇。二人とも大満足だったようで良かった。やはり明日海りおさんと柚香光さんの二人の美しさや演技力が特別良かったようです。そしてメリーベル役の華優希さんに惹かれたようで、自分と同じ感想だった。明日海りおさんのエドガーの美しく妖しいオーラは、1/3に観劇した頃よりも何倍も輝きを増して、完全体になっている。完全体のまま東京公演は初日を迎えてさらに凄いことになりそうな…^^;柚香光さんのスターオーラもハンパなくフィナーレでも自信に満ち溢れた余裕の表情が良い!昨日はブーツか床が滑りやすくなってたのか、一瞬ヒヤッとする場面もあったけど、歌いながらだったのに、声が途切れたり、揺れることもなく完璧にその場をこなしてたのは凄かった。老ハンナ役の高翔みずきさんの役創りにも毎回感動しています。この作品のクオリティーをさらに高めてるのが楽曲の数々。原作者の萩尾望都さん作詞の主題歌「ポーの一族」、そして同じく萩尾望都さん作詞「時の輪」はここ数年の宝塚歌劇のオリジナル曲の中でも特に秀逸な楽曲だと思う。「哀しみのバンパネラ」も、アレンジをいろいろ変え、何回か歌われますが、この曲も名曲です。座付き作曲家の太田健さんの才能は海外の有名作曲家よりも遥かに才能があると、ずっと前から思っています。場面を活かす楽曲、メロディーがここまで完璧に書けるのは宝塚歌劇を100%分かり切ってるからだと思う。同じようなメロディーにならずに、引き出しの多さがハンパなくて作品ごとの世界を確実に創り上げています。小池修一郎さんの新作で久々に本気で気に入った作品です。小池さんの近年の新作の中で一番気に入ってた「レディ・ベス」の完成度を超えたと思う。明日海りおさんと柚香光さんが奇跡的に同じ組に揃っていたので、ここまでのクオリティになったとは思いますが・・・。
2018年01月30日
「ポーの一族」3回目観劇。観る度に良く思えて来る作品も久しぶりです。明日海りおさんと柚香光さんのコンビの立ち姿の美しさや引き込まれる二人の芝居に今日も感動でした。強烈に華のある二人だからこそ成り立った作品。今日は平日木曜日なのに、凄い人数の立ち見の客もいて人気の高さを改めて実感した。歌劇団座付き作曲家の作り出すナンバーは宝塚歌劇の良さをさらに伝える事ができる美しく覚えやすいメロディー。装置も特に盆と3号せりの使い方が素晴らしく、宝塚歌劇でしか創り上げられない作品になってる。舞台装置や大道具、小道具で、こんなにワクワクできた作品も久しぶり。制作費は他の組とまったく変わらず作ってると思うけど、センスの問題でこんなにも変わるのかと…。海外の作曲家とか振り付け家とか、無駄に感じるものにお金をかけてない分、舞台にお金をかけられたのかも知れない。(お金の無駄に感じない海外の作曲、振付もごく稀にあるけど)この作品は冠も付いていないのに、いつもより何倍も豪華に感じられた。この作品はキャストありきだと思うので、軽々しく再演もできるとは思えない。明日海さんと柚香さんが揃ったからこそ実現できた作品なのかも知れない。あと、主要キャストなら華優希さんの存在もかなり重要。この3人だから出来たと思う。天真みちるさんと羽立光来さんは、今回の作品で二人とも二役していますが、歌唱力、表情、演技、全てにおいて目を引く。完璧な実力で存在感が凄い。クセも凄い^^;この作品はまだ観に行くので、4回目の観劇も楽しみです。終演後は、最近、見つけた南口よりにある焼き鳥屋さんに行って飲んでた。狭い道にある店なので、気付かずに通り過ごしてたのか、最近、開店したのかは分からないけど、またまた美味しい店を見つけられて良かった。6時半から10時半まで、今日はその店のみで飲んでた。2軒目行く時間もなくなったし…。
2018年01月26日
花組公演「ポーの一族」2回目観劇。今日は、NTTお客様感謝デーの貸切公演で当日座席引き換え抽選でした。一番うれしい2階1列目のチケットが当たった!1月3日に観劇してから、かなり日にちも経って更に洗練されて安定感のある舞台になってて驚きでした。この作品は脚本、構成、音楽、美術、すべて気に入っています。照明のあて方も凄く良いし、キャストもみんなハマリ役で楽しめます。明日海りおさん・・・純粋無垢な少年から妖しげな影を持つバンパネラまで完璧な役創りに引き込まれる。前回、観た時よりも何倍も良くなってた。柚香光さん・・・アラントワイライトを演じる柚香さんも、明日海さん同様に、今、このキャストがいるから上演が可能になったと思える一人。二人の並びの美しさは最強です。天真みちるさん・・・2役を演じてますが、2役とも濃い役で作品に幅をより感じさせる要因です。1幕でのビル役では、豊かな歌唱力で観客を物語に引き込んでいく。中堅男役からベテラン男役にランクアップしたかのようにも感じられる2役です。羽立光来さん・・・羽立さんも1幕では天真さんと同様に安定感のある歌唱力で楽しませてくれる。1幕では牧師さんを演じ、2幕では霊能力者ブラヴァツキーの付き人のような役回りのオルコット大佐を演じています。芽吹幸奈さん・・・その霊能力者ブラヴァツキーを演じてる芽吹さんですが、メイクが凄いことになってた。エリザベート初演のゾフィーを演じた朱未知留さんの大劇場初日からの強烈な進化に匹敵するかのようでした。朱さんも大劇場初日の頃のメイクはおとなしい目だったのですが、中日を過ぎた頃から眉毛が凄いことになっていった。東京公演でのメイクは凄かった!降霊術をやってる場面は、テーブルが浮き上がって揺れ、まるで「マニトウ」の降霊術の場面のようで大好きです^^;ダリオ・アルジェント監督の「トラウマ」でも、降霊術の名場面があります。一樹千尋さん・・・キング・ポーを重厚に怪しげに演じています。一樹さんは、どんな役でも、その役の人物にしか見えない所まで役創りに集中してて最近では「神家の七人」でマフィアの、アルフ・ブラウン役でも、素晴らしい役創りで楽しませてくれました。飛鳥裕さん・・・この公演で退団してしまいます。飛鳥裕さんは雪組時代の印象がやっぱり強い。「雪之丞変化」で広海屋を演じたのが、今、真っ先に頭に浮かんだ。長崎屋の亜実じゅんさんとの場面が浮かぶ^^;次に印象深かったのは「ロジェ」でのカウフマン役。凄い緊張感のある役で、これまでの飛鳥さんにはなかったような怖さも感じられる役だった。「ソルフェリーノの夜明け」のシスターの役も凄く良かった。「雪之丞変化」での米騒動でもめてる広海屋と長崎屋華優希さん・・・明日海さんの妹役メリーベルを演じています。人間離れしてる人形のような美しさと透明感に引き込まれる。1/3に観た時よりもさらに、体温を感じさせないような儚い美しさを感じた。この作品は公演後半にチケットを取ってたので、これからまだまだ観ます。今日の貸切公演で全員に入り口で配られたクリアファイル舞台写真も発売されてた。いろいろ買ったけど、とりあえず柚香光さん。
2018年01月22日
八汐路まりさんの1968年発売のシングル。この曲は宝塚歌劇団を代表する楽曲で多くのタカラジェンヌがスタジオレコーディングしていますが、自分はこの八汐路まりさんのバージョンが歌唱もアレンジも一番好きです。八汐路まりさんは、1960年から1970年12月まで宝塚歌劇団に在籍。月組娘役トップとして大活躍した方です。「霧深きエルベのほとり」「ウエストサイド物語」の初演でヒロイン。(1969年宝塚カレンダー8月)A面「すみれの花咲く頃」作詞 白井鐡造さん 作曲 エフ・デーレさん 編曲 高井良純さんコロムビアオーケストラの演奏と、コロムビア女性合唱団のコーラスでかなり豪華でクオリティの高い作品になっています。何より、八汐路まりさんの豊かな声量と歌唱力に圧倒されます。何百回と聴いた曲ですが、八汐路まりさんの歌唱のこのバージョンは飽きない。B面「明日あなたに」作詞 横澤秀夫さん 作曲・編曲 高井良純さんこの曲は少し重めな美しいバラード曲。八汐路さんの丁寧な歌唱に引き込まれる。宝塚グラフ 1969年12月号の表紙1969年11月公演「嵐が丘」 八汐路まりさんと榛名由梨さん八汐路まりさんと古城都さん「嵐が丘」のラストシーン。古城都さんと八汐路まりさん
2018年01月05日
花組公演「ポーの一族」を観劇してきました。「少女漫画が原作の1本もの」…としか知らずに観劇したけど、予想を遥かに上回るクオリティに感動!この作品のタイトルすら聞いた事なかったけど、小池先生はこの作品を舞台化するのが夢だったと話してた事も納得できる作品でした。チラシのビジュアルだけでは期待はまったくしてなかった。最近の小池修一郎さんの原作物の新作はどれもあまり好きになれなかった。2010年以降なら「オーシャンズ11」と「レディ・ベス」の2作品は好きですが、それ以外はほとんど印象に残っていない。でも、今回の作品は凄かった。とにかく、明日海りおさんと柚香光さんの二人のビジュアルが異様な美しさで劇場全体の空気を変えてしまうようなパワーがあった。この二人がトップ、2番手で揃ってるから、舞台化も可能になったと言っても過言じゃない。演出、構成も宝塚歌劇らしい作りだったのが良かった。海外ミュージカルかぶれをあまり感じる事なく、歌劇オリジナルの世界を作ってた事が凄く良かった。楽曲も宝塚歌劇らしい、古き良き宝塚の楽曲のようで感動しました。宝塚歌劇を知り尽くしてる、座付きの作曲家だけで音楽を作る方が良い事もよくわかった。たまには外部の作曲家が参加してもいいと思うけど、同じような人ばかりに依頼するのが何とも…。今回はナンバーの歌詞を原作者の萩尾望都さんが数曲書いてるのも興味深い。物語は非常にわかりやすく、どんな年代の人でも楽しめるように作られてる。ヴァンパイアの話ですが、ホラー感はほとんどなく、ひたすら美しく哀しく物語は進んでいきます。明日海さん、柚香さんの美しさはポスターでも分かってましたが、明日海さん演じるエドガーの妹、メリーベル役の華優希さんも驚くほどに少女漫画の世界そのもの!この3人は2.5次元よりも、さらに2次元寄りの神がかった物を感じた。2役演じた天真みちるさんは歌でも大活躍でした。前半に大きなソロナンバーもあり、歌と芝居も上手さに惹きつけられた。羽立光来さんも2役を存在感のある芝居と、安定した歌声に感動でした。ポーの一族の長、キングポーを演じた一樹千尋さんの重厚な芝居も凄く良かった。この公演で退団してしまう飛鳥裕さんは医者であり桜咲彩花さん演じるジェインの父親。この役は飛鳥さんの渋い芝居を堪能できます。最後だからもう少し場面が欲しかった気もしたけど。この作品はまだまだ回数を観劇するので、また詳しく書きます。終演後は、居酒屋で日本酒。大晦日から結構、飲む事が多かったけど、日本酒なら飽きずに飲める。宮城県の地酒、雪の松島の冷酒と、熱燗を結構呑んだ。2回目観劇は少し間が空くけど、どう舞台が進化してるのか楽しみです!2018年の1作目が素晴らしい作品での幕開きなので、今年の作品はどの組も期待大。プログラムのページの開き方が以前と逆になってるけど、今年からは右開きになるのか・・・前にも変わったけど、何か意味あっての事なのだろうか?プログラムはいつもより豪華に作られてます。エドガーの明日海りおさんとアランの柚香光さん今回、みんな扮装が素晴らしいのでいつも以上に多く四つ切り写真とスチールを買ってしまった。初日開いて、まだ3日なのに四つ切り写真はほぼ売り切れでした。いつも四つ切りを買ってる柚香光さんと羽立光来さんも売り切れ。特に意味はないけど、この6人を^^;上の真ん中がメリーベル役の華優希さん
2018年01月04日
宝塚月組公演 ミュージカル・アドベンチャー 「イフ…」の主題歌シングル盤。この公演は古城都さんの退団公演で、「秋の宝塚踊り」と2本立てでした。A面「もし」作詞 岡田敬二さん 作曲・編曲 吉崎憲治さん1973年9月29日〜10月30日まで宝塚大劇場で公演されました。まだ若手演出家だった岡田敬二さんを中心にヤングパワーで製作された作品だとプログラムにも書かれています。もちろん観た事のない作品ですが、主題歌や各雑誌などの舞台写真と脚本などで雰囲気を楽しんでいます。古城都さんの退団公演で、男役、女役合わせて15変化する事も話題だったようです。ショーの主題歌らしいキャッチーで覚えやすい良いメロディ。リズムアレンジも軽快で宝塚歌劇らしい。B面「レティシア」作詞 岡田敬二さん 作曲・編曲 吉崎憲治さんこの曲もショーの中で歌われたバラード曲。吉崎憲治さんが作るメロディは宝塚歌劇が、どうあるべきかを分かり尽くしてるような気がする。古城さんの歌唱も素晴らしく聴き入ってしまいます。この曲の後に退団する古城さんのメッセージが収録されています。「わたくしの宝塚生活の中には いろいろな事があり、いろいろな思い出がたくさんあります。 でも今、わたくしには新しい旅路が待っています。さよならみなさま、さよなら楽しかった宝塚、 わたくしは決してあの輝かしい日々を忘れません。」月組公演 ミュージカル・アドベンチャー 「イフ…」 右は千草美景さん左は榛名由梨さん 右は大滝子さん相手役の初風諄さん。この公演では初風諄さんが男役で王子様の扮装もしました。1967年カレンダー。安芸ひろみさんと。古城さんは10月です。この年のカレンダーは、全員舞台メイクでの撮影です。1969年カレンダーも全員舞台メイクでの写真ですが、古城さんは、舞台メイクで鳥取砂丘っぽい所で撮影しています。1967年の方が良かったので、この写真を。右端が古城都さん。1965年カレンダーの10月。この年のカレンダーは男役もみんなスカートで撮影しています。7月(4人写り)の甲にしきさんは水着での撮影です。左端が切れてしまってますが、如月実和子さん、次が千波淳さん、高城珠理さん
2017年12月28日
今日は再び「Pukul」を観てきました。本日5時半公演のスペシャルキャストは彩吹真央さん!水夏希さんと彩吹真央さんが同じ舞台に立ってるのを観るだけで感動です。終演後は宝塚OG5人のトークショーがありました。湖月わたるさん、水夏希さん、彩吹真央さん、蘭乃はなさん、舞羽美海さんの5人。今日の公演での失敗談や、この公演についての事を熱く語っていました。出演者全員がかなり高いクオリティのパフォーマンスを要求されてる舞台で、見事にこなしてるキャストの充実感も相当なもののようです。第一部の「宇宙の鼓動」「地球の鼓動」「生命の鼓動」は今日も素晴らしくて、緊張と感動が交互にくるような、今までにあまり感じたことのない最高の空間になってました。照明とプロジェクションマッピングと装置も一体となって神々しい世界を創りあげていました。一歩間違えば宗教臭くなりがちなテーマなのですが、そんな事はまったく感じさせず、神秘的な自然の壮大さを感じられる舞台でした。宗教色が強く出た舞台も嫌いではないのですが、今回の作品では宗教色がかなり薄かった事が良かったように感じました。第二部は1950年代〜70年代のアメリカのスタンダードナンバーを中心に歌われて、人間の一生の出会いと別れなどをオムニバス形式で繋げて構成されています。こちらも各場面、まったく色の違う世界を作っていて、1960年代〜70年代の宝塚歌劇のショーを感じさせるような雰囲気もありました。とにかく、キャスト全員、凄いの一言です!様々な国の民族舞踊とコンテンポラリー、クラシックバレエなどハイクオリティな場面の連続。謝珠栄先生が創り上げた、この作品に出演出来た宝塚OGは凄くラッキーだと思う。終演後は久しぶりに前によく行ってた焼き鳥屋に行くと、地酒メニューがやたら充実していて。自分の好きな秋鹿や一ノ蔵、他にも銘酒と言われる酒がいろいろと増えてました。そこは料理も良いし、地酒が充実してきたので、これから行く機会が増えそうです。この前も書いたけど、水夏希さん主演「カラマーゾフの兄弟」が、9年前、シアタードラマシティで12/13〜25まで公演されました。「Pukul」も明日25日千秋楽で、「カラマーゾフの兄弟」も9年前の12/25が千秋楽でした。そして今日は水夏希さんだけではなく、次男イワン・カラマーゾフを演じた彩吹真央さんも出演!来年は「カラマーゾフの兄弟」上演から10年目。再演の話もあったのに、いつの間にか立ち消えで残念。蘭乃はなさんの退団公演の「サヨナラショー」セルフプロデュースで製作されたスチール写真3枚組のうちの1枚。狂気を感じさせる妖しげな役を演じる蘭乃さんも好きでしたが、トップ娘役になると、ショーだけでそんな役を演じ踊る事もありました。蘭乃はなさんのポストカードは全種類持ってる。初ポストカードから4枚目まで。上の段、右が1番最初のポストカード。左が2枚目。5〜8枚目まで。上段右が5枚目、左が6枚目。この後も数種類発売されました。
2017年12月25日
今日は宝塚OGが多く出演してるショー「Pukul」を観劇してきました。いやぁ〜 凄かった。ACT1は、キャスト全員の集中力が客席にまで伝わって、久々に凄い緊張感のある空間を体感しました。ACT2は、コミカルな所もあり、少し肩の力を抜いて観る場面から後半にかけて再び圧倒的なパフォーマンスに引き込まれました。この作品は現役時代からずっと好きで今でも観続けている、水夏希さんと蘭乃はなさんが再び共演してる事もあって期待大!で観に行きましたが、予想してたものを遥かに上回る舞台でした。湖月わたるさんの存在感とスターオーラも強烈でした。そして、スペシャルキャストとして3人の宝塚OGが日替わりで登場します。スペシャルキャストと言っても完全に他のキャストとなんら変わらないポジションでレギュラーキャストと融合していました。今日は姿月あさとさんが登場しました!宝塚OGは、湖月わたるさん、水夏希さん、蘭乃はなさん、舞羽美海さん、舞城のどかさん、鶴美舞夕さんの6人男性キャストは、坂元健児さん、大貫勇輔さん、島地保武さん、岡幸二郎さん、千田真司さん、田極翼さんの7人それから、スペシャルキャストとして、姿月あさとさん、春野寿美礼さん、彩吹真央さんが日替わり。ACT1は荘厳で神々しい世界。神秘的な舞台装置、プロジェクションマッピング、照明が一体化して、パフォーマンスや音楽をより神々しく感じさせていました。水夏希さんは地球を演じ、蘭乃はなさんは月を演じる。この二つの星の関係を表すダンスも美しく、圧巻でした。水夏希さん蘭乃はなさん湖月わたるさんは太陽を演じます。その存在感とダイナミックさは太陽そのもの。太鼓を叩くパフォーマンスも凄かった。坂元健児さんと岡幸二郎さんは圧倒的な歌唱力と表現力で劇場を包み込んでいました。大貫勇輔さんは驚異的な身体能力を駆使してのダンス、島地保武さんのダイナミックでパワフルなダンスをはじめ、男性キャストのダンスの凄さにも圧倒されました。もう一回、観劇するので、その時は舞羽美海さん、舞城のどかさん、鶴美舞夕さんの3人もどこで踊ってるのかチェックしないと・・・。今日は観る所が多すぎて3人の区別がつかなかった。全体観たいから、オペラグラス使わずに観てたのもあるけど・・・。鶴美舞夕さんのバトンだけはもちろんわかっていますが。そして、何より、構成・演出・振付を作った謝珠栄先生の凄さを改めて感じた。水夏希さん主演「客家 - 千古光芒の民」で、物凄く感動したのも、もう5年前。あの時の演出、振付も最高でした。「客家」も再演してほしい作品。シアタードラマシティで水夏希さんと言えば、やっぱり「カラマーゾフの兄弟」でしょう!これは「カラマーゾフの兄弟」ではないけど、こんな舞台写真出てきたので・・・。こんなシーンが「カラマーゾフの兄弟」にあったら、びっくりする^^;これは大好きだったコメディ作品「ロシアン・ブルー 魔女への鉄槌」の場面蘭乃はなさんの宝塚歌劇としてはアクロバティックなダンスが毎公演楽しみでした。可愛い蘭乃さんも好きでしたが、カッコ良い娘役としての蘭乃さんが特に好きでした。次は舞妓さん姿の蘭乃さんが観られるのが楽しみです。
2017年12月22日
今日は花總まりさん主演のミュージカルを観劇してきました。この作品は、「エリザベート」を創り上げた「ミヒャエル・クンツェ」「シルヴェスター・リーヴァイ」、そして小池修一郎さんの強力製作陣で2014年に制作されたミュージカル。花總まりさんへのアテ書きのように書かれた作品と言っても過言じゃないほどに花總まりさんの良さを引き出せてる作品だと思います。花總まりさんの良さは他にもまだまだ引き出しが多いので、この作品だけで良さを全て出せているわけではないのですが…。久しぶりに観る、「生・花總まり」は、相変わらず新鮮さを失わずに、宝塚娘役トップ時代の華々しさをそのままに纏ってるようで、存在自体が素晴らしい。東宝版エリザベートに関してだけは手放しで絶賛はしないけど、その他の作品に関してはどれも文句のつけようがない深みのある芝居と歌唱を楽しませてくれる。(宝塚版エリザベートに関してはダントツのナンバー1! 特にこの前のガラコンサートは凄すぎた)パンフレットは舞台写真もいっぱい載ってた。1993年に「ブルボンの封印/コート・ダジュール」から雪組に組替えしてきて、そこからはほとんどの作品を観てきてます。星組時代の花總さんも観てますが、あの頃は星組は各公演、1回ずつしか観てなかったので、特に大きく印象には残ってなかった。(ミーミルだけ記憶にあったけど)雪組時代なら、額田女王を演じたのが一番好きでした。エリザベートも凄かったけど、エリザベート以上に額田女王の花總さんが好きでした。トップお披露目の浪路役も好きでした。もう少し出番があればもっと深く浪路を見せられたと思うけど…。宙組時代は好きな役が多すぎて選べないほどあります。宝塚を退団してからは「永遠物語」の吉岡良子役が一番好きです。その次がレディ・ベス。「永遠物語」の再演が今は一番観たい。昨年の赤坂ACTでのコンサートも素晴らしかったので、今度は東名阪でコンサートしてほしい。この前、歌い切れなかった、宝塚時代の持ち歌を全て放出してほしい^^レオノーラ登場場面の「アリアフェリア宮殿の庭園」で歌う曲とか、牢獄の中でルーナ伯爵の場面で歌う曲も名曲だった。「♪毒を消すには 毒をもってしかない あれはまだ子供の頃 火炙りにされたジプシーの お話に涙こぼした・・・」「炎にくちづけを」が、めちゃくちゃ好きだったので、凄い回数観劇したと思う。全てが絵画のような作品だった。あの時の和央ようかさんも最高だった。ルーナ伯爵の初風緑さんとアズチューナの一樹千尋さんも最高でした。新人公演でのアズチューナの和音美桜さんとルーナ伯爵の七帆ひかるさんも素晴らしかった。「レディ・ベス」の事を・・・^^;花總まりさんの次に見入ってしまうのは、石川禅さんです。最高すぎる!ガーディナーが出てくるだけで、ワクワクして観てしまう。スティーブン・ガーディナーは、この作品の中で最も悪い奴の一人ですが、一番好きなキャラクターです。スティーブン・ガーディナーの生涯を石川禅さん主演でミュージカル化してほしいと思うほどです。カーテンコールの最後の最後まで最高です。涼風真世さんの芝居と歌にも、引き込まれる。涼風真世さんの宝塚時代の舞台もかなり観に行ってるので、思い入れは強い。退団公演の「グランドホテル」は、こっちと、東京にかなり回数観に行った。涼風さんのトップ時代なら、ベタだけど、オットー・クリンゲラインとPUCKとオスカルが特に好きです。主演作品の中なら「リラの壁の囚人たち」のエドワード・ランス役がダントツに好きです。そうそう、メフィストフェレス役も良かった。涼風真世さんの退団公演とバウ公演の舞台写真。サヨナラショーで「UNCHAIN MY HEART」を歌ってる時の舞台写真が結局、売り切れで買えてなかった事を今頃、思い出した。あの時の「UNCHAIN MY HEART」の歌唱はカッコ良かった!「悪夢~旅立ち」の歌唱も良かった!和音美桜さんのアン・ブーリンも初演の時よりも遥かに母性や包容力が感じられて、感動がさらに大きくなった。元々、下級生時代から何をやっても上手かったので、安心しきって観ていられる。和音さん初めてのコンサートの時に「Man Of La Mancha」をオリジナルキーでピアノ1本で歌い上げたのを聴いて鳥肌だったのを思い出す。「O Mio Babbino Caro」を堂々と歌い上げたのも凄かった。オペラ座の怪人の「墓場にて」を聴いた時も、このまま四季の舞台に立てると思ってしまった。あのコンサートも、もう約10年前かぁ・・・・宝塚時代はジュリア・ハサウェイ役が一番好きでした。あの時は劇中でマクベス夫人を演じたりして、実力を出せる作品だった。「殉情(春琴抄)」で、春琴を演じた時の舞台写真。この時は寿つかささん演じた利太郎が最高すぎた!「炎にくちづけを」新人公演でアズチューナを演じた時の舞台写真。新公とは思えない安定感と迫力でした。山崎育三郎さんは嫌味のない歌声と爽やかさで、凄い人気があるのも納得できる。観客を楽しませる事や、一番良く見せる術を知り尽くしてるように感じた。芝居も凄く良かった。観終わって、何が一番頭に残ってるかと言えば・・・やっぱり石川禅さん。おもしろすぎるし、そのおもしろさがカッコイイ。ミュージカル「MA」が花總まりさん主演で再演が決まったと聞いた時に、また石川禅さんのルイ16世が観られると、思ったのに、違う人だったのでショック^^;マディソン郡の橋は楽しみですが・・・。この石川禅さんが観たかった。レオノーラ登場の場面。東京と宝塚の写真。「炎にくちづけを」は東京公演は凄まじいほどに全てに緊張感があった公演。観終わった後で、ぐったりするような重い作品も宝塚で観たい。2003年ジャンヌダルクを演じた時。「♪今日もバルセロナの〜 市民は元気に〜 国を守る訓練重ね 明るく生きてる〜」が、今日は「レディ・ベス」を観ながら、ずっと頭に流れてた^^;まったく、関係ない作品なんだけど。「Never Say goodbye」も本当にいい作品だった。「Never Say goodbye」の中の歌詞、ほとんどいまだに覚えてる自分が怖い^^;終演後は、中華居酒屋で紹興酒の熱燗を飲んでた。ザラメはどこの店でも出してくれるけど、干し梅は持参で、こっそり入れて飲みます^^;紹興酒の熱燗には干し梅入れるのおすすめです。
2017年12月08日
暁千星さん主演のバウホール公演に行ってきました。予備知識まったくなしで、特に作品に対する期待もなしに観劇しました。が、凄い良かった!ストーリー自体は、特に新鮮だとか、個性があるとか、そんな感じではないのですが、演出の良さと、キャストの新鮮さと、音楽の良さでストーリーも感動的に感じられた。暁千星さんは、芝居もダンスも歌も、どれも魅力的で凄い華がある。観る度にスターのオーラが大きくなってるのを感じる。今日も完全当て書きだと思うけど、役にハマり切ってた。良いトップスターになりそうな予感がする。美園さくらさんは、今回のヒロイン役。これまで、あんまり印象に残った役はなかったけど、何かに「憧れの上級生は?」って質問に「此花いの莉さん」と書いてるのを見てから、ずっと気にしては見てた。此花いの莉さんにずっとハマりまくってたので、これからどんな娘役になっていくのか楽しみです。今回のダリア役は印象に強く残る芝居と歌だった。輝生かなでさん・・・名前を知ってるくらいの認識だったのですが、今回の作品で完璧に顔と名前を認識しました。ダンスはもちろん良かったし、芝居も惹きつけられる役創りで素晴らしかった。風間柚乃さんはこれまでほとんど認識がありませんでしたが、今回、演じた探偵の役がうまくて存在感もあったので、これから、上に昇っていく姿を観るのが楽しみです。白雪さち花さん、光月るうさん、夏月都さん、貴澄隼人さん、4人のベテランの存在で今回の作品が軽くならずに、深みのある物語に感じさせてくれたと思う。特に、白雪さち花さんの芝居に見入ってしまうほどに役にハマってた。晴音アキさんの演じたドミニクの存在も作品に幅を感じさせてくれたように思う。都会的でクールな役創りでキャストの中でのアクセントになってて凄く良かった。今回のバウホール公演のキャスト全員、素晴らしかったと思う。オリジナル作品は音楽も座付きの作曲家に作ってもらうのが、宝塚歌劇には合ってると実感した。高い作曲料を払わなくても、宝塚歌劇を熟知してる座付きにまかせるほうが、良い音楽が出来て、良い場面を作る事ができると思う。高い作曲料を払ってまで似たような曲ばかり書かれても。その分を装置や衣装に回せばいいのに。昔から宝塚歌劇の座付き作曲家は、「宝塚歌劇の音楽」としてみんなレベル高いと思う。特殊な世界でもある宝塚歌劇を分かってる人が書く方が作品も活きるように感じる。今回のバウ公演もかなり低予算で作られてると思うけど、アリものも上手く使って、舞台装置も豪華に感じさせてた。衣装も何度も観た事があるような物がいっぱい登場したけど、逆に、あの作品のあの場面の衣装とか思い出しながら観るのも楽しかった。宙 FANTASISTA!が始まりそうな場面もあったけど^^;バウホール公演とドラマシティ公演はハズレなしって最近、思える。低予算の中、知恵を振り絞って舞台を創り上げてるように思えて、そこにも感動する。装置も音楽も見窄らしくならないのが凄い。たまに、バウでもハズレはあるけど、かなり少ないと思う。この前のバウ専科公演も最高だったし。専科バウホール公演の写真。この前、売り切れてて買えなかった写真も全部買えた。
2017年12月06日
雪組大劇場公演観てきた。この公演は2001年から2013年まで雪組に配属され、雪組で育った、今でも雪組の一人だと錯覚してしまうほど、雪組生のイメージしかない沙央くらまさんの退団公演です。今日で沙央くらまさんを宝塚の舞台でで観るのは最後なので、いろいろ思い出しながら観てました。今回のショー「Super Voyager!」では、クラブ歌手としてシャンソンを歌う場面と、白い衣装で銀橋を渡りながら歌う場面が最大の見せ場のように思えるショーです。前回、観た時よりも、沙央さんの歌声はさらに深みを増して感動でした。近い学年では二つ上の期の奏乃はるとさんと舞咲りんさんがいて、一つ下の期に早花まこさんが今でもいてくれてるので、最後を雪組公演で終われて良かったと思う。ショーでは、彩風咲奈さんと朝月希和さんのコンビが新鮮だった。二人のダンス場面も凄く良いと思う。芝居でも、この二人が揃っての場面が、なかなか似合ってて良いと思った。マタドールの彩風さんもスラッとカッコ良くダンスもダイナミックで惹きつけられる。「ひかりふる路」は2回目観ても、作品的には良いも悪いも特に感想はないような・・・。沙央さんのタカラジェンヌとしての最後の芝居なので、これまでの懐かしい場面とか思い出しながら観てました。最高に面白かった、この前の専科バウホール公演の舞台写真が発売されてたので、8種類も買ってしまったけど、汝鳥さんの写ってるのは、この1枚しか売ってなかった。売り切れてたのかも知れないけど…汝鳥さんの一人写りの写真が欲しい。沙央さんのフィナーレの写真も売ってました。
2017年12月01日
雪組公演を観劇してきました。この公演は、ずっと雪組で育って、月組から専科に行った、沙央くらまさんの退団公演です。沙央くらまさんは87期生で、87期には沙央さん含め、好きなジェンヌがかなり多かった。87期では、八雲美佳さんが一番好きでしたが、次に沙央くらまさん、和音美桜さん、華凜もゆるさん、美牧冴京さん、龍真咲さん…と結構好きなジェンヌが多かった。「ホテルステラマリス」での新人公演で主演の七帆ひかるさんの相手役をした咲花杏さんも好きでした。咲花さんは芸名を変えてドラマなどでも活躍しています。沙央さんが、いろんな役をしてたのを思い出しながら観てました。中でも「ロジェ」でのマキシム役が一番好きだったかも知れない。そんなに大きな役ではなかったけど、重苦しい圧迫感のあるハードボイルド物の中で、沙央さん演じるマキシムの存在が作品の緩和になってて、作品自体をさらに良く感じさせてた。未沙のえるさん、彩風咲奈さんと3人で「本能」を歌いながら銀橋を渡る所とか、今日の公演を観ながら、くっきり思い出した。雪組公演の最近10年の中ではダントツに「ロジェ」が好きなので、思い出すのも「ロジェ」の場面が多い。あとは「マリポーサの花」の場面も沙央さんや、 舞咲りんさんが出てくると思い出したりする。賛否両論あった「仮面の男」でのサンマール役(特に大劇場)もかなり好きだった。それから、忘れてはいけないのは、超名作「カラマーゾフの兄弟」のアレクセイ役!これは、素晴らしかった。この時は体当たり演技で新境地を開拓した彩那音さんのスメルジャコフ役と比べると地味な印象になってしまったけど、後々に沙央さん演じたアレクセイ役がボディブローのようにじわじわ効いてくる結果になったと思う。もちろんスメルジャコフを演じた彩那音さんも強烈に素晴らしかったけど。今日の作品で沙央さんが演じた役はどちらかというとアレクセイのような柔らかさを持った役。ショーでは女役になりクラブ歌手として、数曲シャンソンを歌ってくれた。そして銀橋を渡りながらのソロ歌には感動でした。今日、芝居、ショー含め、だんとつに一番感動した場面でした。月組に組替えになった時も、その組に溶け込んでるように感じても、やっぱり「雪組の沙央くらま」って印象がずっとあった。今回、雪組公演に出てると、ずっと雪組にいたと錯覚してしまうほど、しっくりと雪組生に感じられる。舞咲りんさんや奏乃はるとさん、早花まこさん、彩風咲奈さんと同じ場面に出てたりしたら、完全にあの頃の雪組の空気を感じることができた事に感動。もう一度、アレクセイを演じてほしいと願ってたけど、再演されることもなかったのが残念。舞咲りんさんは今回、芝居では出演場面が少なく不満でしたが、ショーではソロもいろいろあってある程度、歌声も聴けたので良かったとするか…彩風咲奈さんも大活躍で今回から2番手としてしっかりと舞台を盛り上げてたと思う。これからが楽しみです。望海風斗さんは今回がトップお披露目公演です。安定した芝居と歌でした。彩凪翔さんも大活躍。芝居での女役が異様に美しく見惚れてしまった。朝美絢さんは雪組に組替えで来て本公演はこれが初でした。ドラマシティ公演で雪組生として観たけど、あの時よりもさらに骨太な男役の印象を持った。ドラマシティ公演の時も月組の時と比べると、急激に成長したような印象がありましたが、今日はさらにそれを強く感じた。「ひかりふる路」は、フランス革命関連物のサイドストーリー的な感じ。フランス革命物って聞いただけで、観る気が失せるのはあまりにも同じような物が多いから。最近でフランス革命物のサイドストーリー物の中では「ジャン・ルイ・ファージョン」が一番、斬新な切り口で楽しめたように思う。あとはどれも似たり寄ったりな印象。あの時はひろ香祐さんがロベスピエール役でした。出番は少なかったけど、ひろ香さんのロベスピエールも最高でした。音楽も特には印象には残らなかった。結局「カマラーダ」を思い出しただけ。和央さん「♪君たちは〜カマラーダ」 全員「♪俺たちはカマラーダ」和央さん「♪未来の絆、結んだ同士だ〜」「Never Say Goodbye」の中の曲の歌詞を必死に思い出そうとしながら観てしまってた。大和悠河さんが「やめてくれ〜〜!!」って叫んで、全員で「♪お前たちの 主義主張の 争いなんかに 巻き込まれたくない〜」の所がずっと頭の中をグルグル回ってた。「Never Say Goodbye」が観たくなって、ウズウズしてしまった。飲みに行ってて遅くなったけど、どうしても「Never Say Goodbye」が観たい^^;今からブルーレイで観るのが楽しみ!「Never Say Goodbye」は本当に好きな作品です。「Super Voyager!」は華やかで楽しいショーでした。沙央くらまさんの退団公演なので、まだ何回か観に行く予定。
2017年11月20日
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