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上段左より『白い僧院の殺人』 カーター・ディクスン『雪密室』を読んでいる途中で、この作品のトリックが明かされると知って、読むことにしました。現場の周囲は雪で覆われ、足跡は死体発見者のものだけ。トリックは予想することができたけれど、緻密に織り上がった謎を、するするとほどいていくような解明の仕方に感心しました。『バッキンガムの光芒』 ジョー・ウォルトン歴史改変小説、「ファージング」三部作の、まさに怒涛の完結編です。ハラハラドキドキしたし、感動しました。読み応えのある三部作でした。『想い雲』 高田郁「みをつくし料理帖」シリーズの第三弾です。主人公、澪の成長と、美味しそうな料理から目が離せません。『今朝の春』 高田郁シリーズ第四弾です。料理はもちろん、親友の境遇や不器用な恋の行方が気になって、スラスラ読んでしまいました。『罪悪』 フェルディナント・フォン・シーラッハ『犯罪』に続く第2短篇集。弁護士のわたしが語る、さまざまな犯罪の物語は、ドキュメンタリーと勘違いしてしまうような生々しさがあって、心に爪痕を残しました。『小夜しぐれ』 高田郁シリーズ第五弾です。主人公の周りの人たちにも焦点が当てられ、これまで知らなかった一面を見ることができました。続きが気になります。『おまえさん(上)』 宮部みゆき“ぼんくら”シリーズの第三弾です。さすが宮部みゆき、キャラクターの造詣が素晴らしく、物語にもどんどん引き込まれていきます。『雪密室』 法月綸太郎こういう本格ミステリは大好きなのですが、途中で、『白い僧院の殺人』を読んでしまったので、流れが途切れた感があります。トリックが明かされるならば、先に読まなくては、と考える融通の利かなさが悔やまれます。コミック『銀の匙』(1)~(3)『鋼の錬金術師』の作者が書いた、農業高校を舞台とした漫画。農業も、農業高校も全く縁がなかったので 新鮮でした。都会から来た主人公と一緒に、驚いたり、感心したり、ショックを受けたりしています。にほんブログ村
2012年04月30日
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娘と二人で、日本武道館で行われた「GLAY HIGHCOMMUNICATIONS TOUR 2011-2012 “RED MOON & SILVER SUN”」アンコール公演3日間の、最終日に行ってきました。幸せな時間と空間でした。今のGLAYは、とてもGLAYらしくいられる、という気がしました。ファンクラブ先行でも、モバイル先行でもはずれ、色々申し込んでやっとチケットを手に入れたのですが、19日、21日がはずれて、競争率の高い最終日が当選したのは、運命かもしれません。大型モニターの設置はなくて、ステージの後ろの席も解放された360度見渡せる特別ステージです。席は人生2度目の最後列w遠いけど、楽しかった。見晴らしも良いし。本当に全部見えます。だから、一体感がすごかった。最初の曲「My Private“Jealousy”」のイントロが始まった瞬間、泣きそうでした。攻めるように テンポの速い曲が続きます。歌い、踊り、あっというまにヒートアップ。「coyote,colored darkness」白く丈の長い衣装でふわふわ飛び回るHISASHIさんが華麗でした。1万4千人では酸素が足りないのか、少し頭が痛い。「 去年の3月11日以降、僕たちはずっとステージで演奏できる喜びと、みんなですごす幸せを噛みしめながら旅をしてきました。 そんな気持ちと、必ず春はやってくるという思いをこの曲に乗せて贈りたいと思います。」「春を愛する人」娘は、久しぶりに聴いたこの曲に、TERUさんの歌力が上がっていることを実感して、感動していました。SEIさんの美しいSAXの音色で始まる 「つづれ織り」高音の部分もきれいに出る、伸びのいい声にうっとり。今なら、声だけでも惚れてしまいます。もう春なのに、 「Missing You」が聴けるとは、「やったね」と、娘と顔を見合わせます。そしてまた激しい曲たち。「FAME IS DEAD」では、TAKUROさんの激しいマイクパフォーマンスが。「お前ら最高だ! もっともっと幸せにしてやるぜ!」と「Ruby's Blanket」歌詞を考えると切ない曲なのに、ライブでは金テープも飛んで幸せな気分になるのが、不思議です。「THINK ABOUT MY DAUGHTER」はTERUさんとHISASHIさんが向かい合って始まるところに、ワクワク。本編の最後は新曲 「Bible」7月28,29日に大阪の長居スタジアムで行われるイベントのテーマ曲でもあります。ピアノの伴奏で静かに始まり、そして テンポは急に速くなります。東日本大震災を受けて やっとできた曲だということです。1階席の下にぐるっと帯のように設置されたLEDに 歌詞が流れるのを見ながら、噛みしめるように聴き、最後のコーラスでは会場中が歌っていました。アンコール前、なぜか会場を取り巻いたLEDにパックマン登場。敵を食べてしまったあと、最後にワル顔のズラー氏が並んでいたのがおかしかった。「HIGHCOMMUNICATIONS」のあとは、メンバーのMC..「ドラムはうまいが口は下手」 と紹介されたTOSHIさんは、結局ドラムソロで返します、と。さすがTOSHIさん、素晴らしい。横の器材の上に座ったHISASHIさんが、同じ光るドラムスティックを持って、時々ドラムをたたくマネをしているのも見えました(笑)SEIさんは、南東に書かれたSEという文字が気に入った様子で、DVD化されたときにはIが追加されているだろうと予言。このツアーでカフェめぐりをしていたSEIさんの影響で、同じカフェを訪れ、ファイルを作ってくれたファンがいると紹介していました。JIROさんは、のっけからTERUさんがMCで初武道館が9月9日なのに6月と言った、と物言いをつけます。「DVDで確認して」と自信ありげなTERUさんに、どうも分が悪いJIROさんは、「悔しいなあ。今まで最高の気分だったのに、腹が立ってきた!何がSEだよ!」と八つ当たりしながらも、ちゃんとみんなに感謝の気持ちを伝え、「長居で会いましょう!」としめくくりました。HISASHIさんは、哀愁のある音楽にのせて「悲しい時、パナウェーブ研究所と言われた時」「悲しい時、昨日のMC、うちの母ちゃんにダメ出しされたとき」などなど。最後に「悲しい時、武道館の真ん中で何やってんだ俺」そしてBGMを消し、「ここからDVD用のコメントを取ります。」TERUさんに 「ギター、HISASHI!」からやり直させて、まともなことを喋っていました。さらに、Blu-ray用のコメントのため、もう一度 「ギター、HISASHI!」から。みんな大うけです。最後には「明日から普通のHISASHIに戻ります。」(笑)何と次のTAKUROさんも、出だしから噛んでしまって、やり直し。(撮り直し)「無事に51本目を迎えることができました。1本も落とすことなく、今日を迎えられたことを嬉しく思います。」その感謝の気持ちを表す、という流れでバズーカタイムへ。その間、演奏されたのは 「THE BIRTHDAY GIRI」今日は金テープも飛ばしていました。「明日からは新しい夢、長居スタジアムでのHOTEL GLAYに向かって歩いていきます。でっかい夢見ようぜ!」とTAKUROさん。TERUさんは、「ただいま、を言い忘れたから、MCを初めからやり直したかった。1万4千人のパワーはすごい。悩んでいる人も、GLASYのライブに来て、次につながるよう、このパワーを受け止めてほしい。」「SHUTTER SPEEDSのテーマ」と「ACID HEAD」はまさにそのパワーが全開でした。音楽の可能性について考え、信じてきたことを告げ、今僕らが一番伝えたい言葉や、思いを注ぎ込んだ曲をみんなと一緒に歌いたい、と「生きてく強さ」みんなの力強い歌声が響きました。これからも、東北を支えていきたい 被災地で復興ツアーを行いたいという言葉も聞かれました。「今回のツアーはこの曲で終わっていたんだけど、武道館は終わりではなく 始まりだという気持ちでやっているので。これからも夢を見ていきたいという思いを込めて、この曲を贈ります」という紹介で、ラストナンバー 「BEAUTIFUL DREAMER」へ。「俺たちの夢は、みんなが夢を見ることです。一緒に夢見ていこうぜ!」この言葉が、なぜか今回はズバッと刺さりました。この年になると、「夢見ていこう」なんて言ってくれる人は、他にいません。実現するかどうかはともかく、私の中にも夢が芽生えました。最後はJIROさんの生掛け声で手つなぎジャンプ。メンバー全員、全方向に行ってお礼を言って、手を振り、ライブは終了。ところが、今回はダブルアンコールがありました。私はちょっと予感していました。あきらめないと、いいこともあるものです。TERUさんが「照明を落として、俺に光を!」スポットライトの中に浮かびあがった、まごうことなき タースーが叫ぶのは「彼女の“Modern…”」はじけました。「またハイコミツアーやりたいね。」と言う言葉を残し、本当に終了。3時間半立ちっぱなしでも全く疲れてなくて、逆に元気一杯になりました。きっと人間は半分以上が心でできているに違いありません。<2012年4月22日・日本武道館SET LIST>01. My Private“Jealousy”02. GROOVY TOUR<MC>03. everKrack04. ASHES -1969-05. ALL I WANT<MC>06. キリノナカ07. coyote,colored darkness08. 月に祈る<MC>09. 春を愛する人10. つづれ織り~so far and yet so close~11. Missing You12. MAD BREAKER13. 嫉妬14. FAME IS DEAD15. Ruby's Blanket16. THINK ABOUT MY DAUGHTER17. Bible[ENCORE]1. HIGHCOMMUNICATIONS<MC>2. SHUTTER SPEEDSのテーマ3. ACID HEAD<MC>4. 生きてく強さ<MC>22. BEAUTIFUL DREAMER[W ENCORE]1. 彼女の“Modern…”にほんブログ村
2012年04月24日
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部下の白石の無能ぶりに卒倒し、病院に運ばれた 黒川刑事。折しも入院病棟では、不審者が頻繁に病室に侵入しているらしい形跡が見られ…。表題作 「田舎の刑事の闘病記」 をはじめ六編を収録。田舎でだって難事件は起こる。鬼刑事黒川鈴木、今日も奮闘中。猿を追いかけ、蜂に追いかけられ、奥さんと台湾旅行に出かけて散々な目にあう黒川、今回は殺人事件にも遭遇します。お待たせしました、ミステリーズ! 新人賞受賞作家による、待望の脱力系ミステリ・シリーズ第二弾。内容(「BOOK」データベースより)田舎の刑事の夏休みの絵日記/田舎の刑事の昆虫記/田舎の刑事の台湾旅行記/田舎の刑事の闘病記/田舎の刑事の動物記/田舎の刑事の冬休みの絵日記『田舎の刑事の趣味とお仕事』に続く、脱力系ユーモア・ミステリ、第二弾です。1作目では、有能であるにもかかわらず、職場ではアホな部下の白石に手を焼き、家庭では奥さんにいじめられと、散々な目に会う黒川警部に同情したものでした。ところが、今回は白石にも奥さんにも「もっとやれ!」と思っている自分がいました。ひどいものです。あまりに真面目で堅物な人は、ついからかいたくなるという心理に似ているかもしれません。実はそれは、愛されキャラということでもあるのですが(微笑)ミステリ好きなのに、どうもこの作品に限っては、キャラクターの方に気を取られてしまいます。ユーモアたっぷりの大騒動とともに、しっかり 謎も謎解きも描かれているんですけどね。唯一まともなはずの部下、赤木がだんだん冷たくなってきた気がするし、黒川鈴木と奥さんのなれそめも知りたいし、続編に期待することにします。文庫化されたときに、『田舎の刑事の動物記』と改題されました。 にほんブログ村
2012年04月17日
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アクション映画ですね~。永遠の悪ガキ、ホームズ(ロバート・ダウニー・Jr.)と、英国紳士のワトソン(ジュード・ロウ)のコンビは、ますます息が合っています。アクションもパワーアップしていました。ますます速く、ますます激しく、そして爆発シーンは迫力がありました。しかし、アクションだけではありません。この作品では、頭脳戦が映像で見えます。なるほど、タイトルのシャドウゲームには、そういう意味があるのか、と納得しました。なんといっても、今回は宿敵モリアーティ教授との対決なのですから。ライヘンバッハの滝の映像にもワクワクしました。今回登場したジプシーの女性はどこかで見たことがあると思ったら、スウェーデン版「ドラゴンタトゥーの女」のリスベットでした。ノオミ・ラパスは「ドラゴンタトゥーの女」では強烈な印象を残しましたが、普通に綺麗な人なのですね。また、ホームズの兄マイクロフトを演じたスティーヴン・フライは、テレビドラマの「BONES」に出てきたユニークな精神科医(それともカウンセラー?)だったので、親しみを感じました。弟も変だけど、兄もかなりの変人でした。原作とは大分イメージが違いますが、このコンビは魅力的だし、とても楽しい映画です。ロバート・ダウニー・Jr.が好きな私は、こんな武闘派のホームズもありだと思います。監督:ガイ・リッチー主演:ロバート・ダウニー・Jr.、ジュード・ロウ、ノオミ・ラパス にほんブログ村
2012年04月13日
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左より「カムイ外伝」 2009年日本 監督:崔洋一 主演:松山ケンイチ、小雪昔、カムイ伝が好きで良く読んでいました。松山ケンイチさんは、あまりカムイのイメージではないと思っていましたが、予想以上に動きが良くて、驚きました。まさに忍者です。時々嘘っぽいCGがあって、気分がしらけてしまうのが残念でした。「ベオウルフ 呪われし勇者」2007年アメリカ 監督:ロバート・ゼメキス 主演:レイ・ウィンストン、アンソニー・ホプキンス勇者が邪悪な存在と戦うのですが、ヒーロー物でも、単なるファンタジーでもありません。英国文学最古の英雄叙事詩が、現代的な味付けをされ、独特の雰囲気を醸し出していました。全編、役者さんの演技をもとにしたCGです。アンジェリーナ・ジョリーも、レイ・ウィンストンもいい身体をしていて、惑わすのにも、惑わされるのにも、説得力がありました。(CGですがw)「ツーリスト」2011年アメリカ・フランス 監督:フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク 主演:アンジェリーナ・ジョリー、ジョニー・デップさすが、アンジェリーナ・ジョリー、濃い化粧も、ゴージャスな装いも、バッチリ決まります。逆にジョニー・デップは、珍しく、ごく普通の男を演じています。まさかパジャマ姿で逃げ出す姿を見ようとは……。ミステリ好きには、容易に展開が読めてしまいますが、ベネチアの美しさもあって、私は十分楽しかったです。※「ツーリスト」は、ジョニー・デップファンにはお薦めです。にほんブログ村
2012年04月06日
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