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◆今回のご依頼品は ヤスマ 1000 です ご依頼者様は、HN/薪拾いジジィさん 様です 今回のギターも相当にマニアックなギターです。 ヤスマギターと聴いて、知ってると言う方は相当詳しい方とお見受け致します。 輸出がメインのメーカーだった様ですが、国内向けでも素晴らしいギターを残して くれたメーカーです。◆ヤスマ1000は、オールマホガニーのモデルで、オールマホガニーのギターは どちらかと言えば、珍しいギターの部類に入ると思います。 過去にはヤイリギターのマホガニー【オールソリッド】のギターをリペアさせて 頂いたくらいでしょうか、兎に角ギターとしては珍しいと思います。●画像をご覧ください。●オールマホガニーのギターです。●不思議な魅力のあるギターです●エボニーのエンドピンが付いてますので、ギターを良く知った方がお使いになってのでしょう。◆ご依頼の内容は ①ペグ取付ビスが折れて取れない【ペグビス穴の補修】 ②ネックヒールのクラックと言うか、裂けて割れてます ③フィンガーボードのクラック ④ブリッジ周辺の隆起 ⑤ブリッジの剥がれ ⑥ネック強烈な順ゾリの修正 ⑦ネック元起き ⑧ネックスケールで弦高を簡易測定しましたら、・・・フリーズ! ⑨全体調整●リペア開始します ①折れビス撤去 はい抜歯終わりました。 ネジ頭が少しでも出てましたなら、ザウルスでは無い業務用の特殊ペンチで簡単に 取れるのですが、完全に埋没してましたので6mmのマホ棒で補修&他のネジ穴は 3mmのマホ棒で埋めてから、サンドペーパーで均して色合わせすれば完了です。●ペグ交換する時は、出来れば取付穴が共通の物を選ぶと、穴だらけにならなくて済みます マーキングしておかないと、埋める必要の無い穴にマホ棒を入れてしまう事が有ります。 出張ったマホ棒をカットする時は、兎に角切れるナイフで切らないと切り口が潰れて しまいます、仕上がった時に穴周辺に僅かに凹みが出来て、この部分の補修と言う自分で 仕事を作ってしまいますので、工具はとっても大切です。●こんな感じで仕上がる予定です リペア進行中です・・・オイルフィニュッシュ湿布一回目です②ネックヒールのクラックと言うか、裂けて割れてます●クラックにタイトボンドを流し込んでクランプ掛けて一夜放置で完了の予定でした。 軽く考えてました、何故ヒールの接着部分でクラックが入らなかったのでしょう?●最初の画像と同じ画像ですが、一夜放置してクランプを外した数分後、ピッキ!の 音と共に同じ所が裂けてしまいました。◆強烈なネック元起きが原因でネックヒールが裂けた様で、そのパワーは凄いです、 と感心してる場合では有りません。 2つの選択肢が有ります。 ①ヒール部分を外して貼りつける、この場合は元起き状態でも弾き易い弦高に収まる事が 前提になります。 ②ネックリセット*もう一度タイトボンドで張り付けて、クランプを数日掛け続けて、強制的に元起きを修正する その際に他の箇所に歪が出ますので、その部分を修正する必要が出て来ます。③フィンガーボードのクラック●このクラックもネックヒールの裂け割れと関係が有ると思われます、パテを入れてから サンディングして目立たなくします。◆ネックヒールの接着を再度試みます ●2日間クランプを掛けたままで待ちます。●ヒールのクラックは無事接着されましたが、歪が正体を現しました。 ヒールクラックと同じ幅で剥離されてます。 薪拾いジジィさん様、心配は無用です、想定の範囲内ですからご安心下さい。 この剥離はネックヒターを掛けてネックがストレートor弾き易い弦高に調整出来ない 事が判明してから手を付けて行きます。 【リペア中に自分で仕事を作った訳では有りません、全て想定の範囲内です】 ◆この一連の不具合の原因はネックの仕込方が原因と考えられます。 ネックとボディの接合個所に1.5mm程のスペーサーが入っていて、他のギターでは見た事が 無いので不思議だったのですが、サウンドホールの中のネックブロックを確認したら、バック 側に隙間が開いてます。結論を言いますと、この頃のヤスマギターさんの工作機械の精度が 低かったか、ハンドメイドだったのでは無いでしょうか?リペア待ちの同社のモデルナンバー 450と言うクラッシクギターにもスペーサーが入ってます。 ネックをセットする工程で仕込み角度を調整するするスペサーを入れなければ良かったのに と思います。 *下のネックヒーターの画像にバッチリ写ってます、ボディとネックの間の色の違ったマホガニー がスペーサーです。これを入れ無ければ良かったのに残念です。◆ネックヒターを掛けて行きます●今回は、200度/15分/24時間クランプを、2セットで行きます。 この工程の時は、ロッドを完全フリー状態で行います。 これで戻らない様でしたら、ネックリセットを視野に入れないと駄目かも知れません。 2枚の目の画像の、2又クランプは順ゾリの時に威力を発揮します。理由は説明する までも無いと思います。◆ヒーター掛け後のネックの状態確認です。●画像の通り、素直にストレートに戻ってくれましたが、ここにも影響が出て来ました。 フィンガーボードのクラックの拡大と、熱の影響でフィンガーボードが収縮しました。●パテで修正する前の画像を撮り忘れましたので、作業中の画像です。●色差が残ってますので、着色材で更に目立たなく修正して行きます。●ネックヒーターを掛けてから2日経過しましたが、僅かに順ゾリ方向に動いてます、 更に追加でヒーターを掛けると更に改善すると思います。●ブリッジの状態●ブリッジ周りが隆起してますので、ブリッジを外してからスチームを掛けて、ボディ 修正専用治具で隆起を修正して行きますが、マホボディはスプルースと違って木目が 有るようで無いので効果は微妙かも知れませんが、バックに補強材を入れてブリッジ を張り戻せば、予定の状態になると思います。●ミトンで養生してから加熱して行きます。●ブリッジを外した所で、ボディの変形具合を確認しておきます。●この画像はブリッジの下にスケールを当てたものです、ボディが隆起して無ければ ブリッジを外した所にベタでスケールが密着するのですが、ご覧の通り隙間が 10mm程開いてます。 この先の工程は経験値が物を言う所になります。短い期間で予定の状態になれば良い のですが、どの位時間が掛かるかは予測不能です。●トップ隆起の修正を始めましたが、申し訳有りません画像の公開はご容赦下さい。 一応企業秘密と言う事でご理解下さい。 この工程に必要な時間は全く読めません、1週間なのか数か月掛かるかは変形して いた時間と、トップの材質、ブレーシングの入れ方で大きく変化しますので、日々確認 しながらのリペアになります。因みにモンタノギターでは3ヶ月を要しました。◆ネックの塗装仕上げを、最初にリペアさせて頂いた、ヤマハFG110と同じ様に、 オイルフィニュッシュに変更したいと思いますが如何でしょうか? 理由は下記の通りです ①ペグビス穴の修正 ②ネックヒールの裂け割れ修正 ③ネックヒールの隙間にスペーサーを入れた後の仕上げ ④フィンガーボード痩せによるネックとの段差の解消 これらを総合しますと、ネックの塗装を落としてオイルフィニュッシュにした方が仕上げが 美しくなりますし、ネックタッチはご存じの通りで有ります。 ボディの塗装もコンパウンドで更に磨いていきますと、マットな感じになって来ると思います ので、全体の違和感は殆ど感じられないと思います。◆HN/薪拾いジジィさん様の承諾を頂きましたので、早速ネックのの塗装を剥がします。 ●サンドペーパーを掛けてる時にトップクリアーから塗装までが近いので、ラッカー仕上げ されてる様です。これでボディトップの状態が説明が付きました。 HN/薪拾いジジィさん様、トップは汚れでは無くクリアラッカーが変質した物です。 今ではラッカー仕上げは上位機種の証ですが、このギターが製作された当時はウレタン 塗装が余り普及して無かったのかも知れません。●ボディトップのリペアに入ります ●2000番の耐水ペーパーで水研ぎして変質したラッカーを剥がして均一にして行きます。 力を入れずに耐水ペーパーが水と張り付いたのを動かす感覚で研いでいきます。 クリアーを剥がし過ぎますと面倒な事になりますので慎重に研いで行きます。 剥がし終わりましたら、コンパウンド~ワックス~超鏡面仕上げワックスで磨いて行きます。 画像のブリッジから左が水研まで済んだ部分です。コンパウンドの番手を変えながら進めて 行きますと見違えて行きます。 ラジコン飛行機作ってた経験が役立ってます、模型店に頼まれて機体キットを預かり 完成機にして納品していた変わった中学生でした、この時の師匠はラジコン飛行機では 全国レベルだったので、改めて師匠には恵まれていたんだなと思います。 主翼が全面プランクでは無い機体の、絹張りドープ仕上げの難易度はギターの比では 有りませんでした。【意味の判るかただけ頷いて下さい】 話を本題に戻します◆ボディをクランプで修正掛けてる間にネックをリペアして行きます●ネックヒールの隙間に合うように、同じ素材のマホガニーでスペサーを削り出して 隙間を埋めて行きます。●タイトボンドを流し込んでから隙間に差し込んで行きます。ピッタリ入りました。●ワトコオイルのマホガニーカラーを湿布してから、400番の耐水ペーパーで均して から、15分程度放置してからウエスで拭き取って行きます。●1回目なので艶が出てませんのでワイルドな感じです。2回湿布した後に磨きを掛け ますと、手のひらにまったり吸付く様な、それでいて滑りの良いネックに仕上がります。 赤ちゃんの肌の様な感触とでも言うのでしょうか?個人的に大好きなネックフィニッシュ です。●ヘッド裏はこんな感じです。●ペグを仮置きしてみました、良く見ますと補修痕が見えますが、木目が方向が真逆です から完全に消し去る事は物理的に無理ですが、違和感は少ないと思います。◆内部をLED付きミラーで点検しましたところ、Xブレーシング?エックスと言うよりも バツに近い角度で交差してます、もしエックスの角度で交差してましたら、ブリッジの 隆起はここまで行かなかったので無いかと推測してます。 ・・・言いたかった事は、Xブレーシングの交差部分に見事な隙間が有るので、少し驚き ました、多分初めて見ました。隙間にはスペサーを入れて補修しておきます。 ブレーシングの高さが見慣れたギターの1.5倍程有り、とっても高いので試奏した時に どの様な音色になるのか全く予測が付きません。 更に材質がオールマホガニーですから尚更です。●この隙間はボディの修正が終ってからの工程になります。●ボディの端正を開始してから2週間経過しましたが、スプルース材と違って若干の効果に 留まってます。想定の範囲内とは言え次の手段を視野に入れる必要が有るかも知れません。 弦の張力が掛かって無い状態で弦高を測定しました所では、ネックリセットしなくても 行けそうなので一安心です。その前段階としてブリッジ接着部分の平面を出す必要が有るため 裏板を当ててクランプを掛けて置きます。●この状態で強制的に端正して行きますが、このギターのブレーシングの高さが半端では 無く、ブリッジ下に手がやっと入るくらいです。トップ側は良いとしても、バック側に ここまでの高さは必要無いと思うのですが、フォークギター製作初期の歴史を感じます。 ますます、どの様な音色が出るのか楽しみです。●ボディクランプ掛けてからこの状態まで戻りましたが、これが限界と判断しましたので ブリッジを貼り付けて行きます。 隆起が残ったボディにブリッジを貼るには、クランプの位置に注意しないといけません。 こんな感じで仕上がりました。●いよいよ全体のセッティングに入ります。 弦を張る前の弦高チェックににはこの様な自作考案治具を使います、意外と便利なので ゲストの方にはパクリ大歓迎です。●L形のアルミアングル棒に0.5mmのプラスチック板を張り付けて、1フレットにプラスチック 板側を乗せます、ナットの調整は1フレット=0.5mmです。反対側を6E or1Eのエンドピン ホールの中央に置きますと、12フレットのおおよその弦高が判りますが、実際に弦を張りますと 順ゾリ方向にネックは動きますので、アバウトな目安になります。 で、12フレットが3.0mmで2.5mmに下げたい場合は、サドルを1.0mm削って下げますと 計算上12フレットは2.5mmに下がります。◆ボディの隆起は当初の予想通りの範囲内でしか戻りませんでした、マホ材は無理に矯正しますと、 ピキ!と容赦無く割れますので無理が出来ませんので、このコンディションで弾き易くセッティング して行きます。●ボディの当初よりも改善されましたが、気にしますと気になります。 ●ストレートでしたらピンクの板は見えないのですが、ヒター&クランプを掛けても この状態まで戻すのが限界でした。●このコンディションですが、6E/12フレット2.8mmまでセッティングしてあります。 エレキ小僧には少し高いかな?程度で特に弾き難い感覚は有りませんでした。●リペア完了画像3連ちゃんです。●ボディの曇りも取れて綺麗になりました。◆試奏タイム&総評です 見た目同様、音質も個性的です。アルペジオで優しく弾きますとクリアで綺麗な 音で答えてくれますが、軽くコードを弾き下ろしますと、今度は一転して、ふわっと した優しい音で答えてくれます。強めにコードストロークをしますと【箱鳴り】して しまいます、これは避けられない事と理解して、強くコードストロークするギター では有りませんので、【静かな夜に優しく弾くギター】専用モデルと言った所です。 過去にリペアさせて頂いたマホガニー材ギターでは、トップクラスのギターと断言 出来ます。アルペジオと軽いダウンストロークで音質ががらっと変わるギターって滅多に 有りません。 ◆現在の微妙なバランスでこの音質が有る訳ですから、Xブレーシング交差箇所の隙間を 埋める事は、・・・中止する事にしました。 隙間による弊害は特に認められませんので、隙間を埋めたら変音では元も子も有りません 調子の良い機会は触るな!ってのがルームK2の格言です。●試奏はとっても楽しく、何時までも弾いていたいギターです。 同梱頂いた【ダダリオ】との相性も良く、エリクサーにしたらもっとキラキラ音質になるのかな? って勝手に想像してしまいました。 ゲージは010~【エキストラライトゲージ】が限界です、011~以上を張りますとバランスが崩れて 悪い結果しか生まれません、また、弾き終わりましたら弦は必ずダラダラに緩めて労わって下さい。 ボディクランプ修正に時間が掛かりまして、お届けが遅くなりましたが、この子の声を聴いて 頂ければ、待ったかいが有った!感じて頂けると思います。
2016年12月22日
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◆エドガーメンヒ3世 と聞いてご存じの方は、クラッシク界の方と思います。 旧・西ドイツで作られたクラッシクギターです。 ギターオーナ様は、ギタリストのM先生です。 ブログアップも当初はNG、取材拒否(?)だったのですが、どうしたんでしょう? OKが出ましたが、ギター価格は㊙だそうです。 資料によりますと、ドイツ松材で製作されており、仕上げはニス塗装の様です。 本来は製造メーカーに送ってリペアを頼むのだそうですが、リペア見積もりが、軽く 3桁の万円超えだそうで、現在はメインギターでは無いので、友人でも有るK2に出された のです。 もしメインギターでしたら確実にお断りしてます。 現在はメインで無いので、今後のコンサートやレコーディングには使わないから、 コンディションだけ戻してくれれば良いよ、と言う事でしたのでお引き受けしました。 接着剤がニカワと判ってますので、いざとなったら全て分解する事も可能です。◆リペア方針が定まりません リペアの進捗状況がアップ出来ないのは、全体にひび割れした塗装面の処理方法が決まらない からで、決して怠けてる訳では有りません。 K2からの提案は2通りで ①バイオリンニスを湿布して塗装割れを保護する ②塗装を除去して、シェラック塗装orバイオリンニス にする。 定まらない理由は、現在使われてるバイオリンニスのメーカーと種類が判らない点です。 M先生ルートで確認して頂いているのですが、メーカーからの回答が無いので先に進める 事が出来無い状況です。 シェラックにすれば間違い無いと思うのですが、M先生としてはどう変化するか読めない から不安だそうで、もう少し調べて見るから待って下さいとの事で、リペアが止まってます。
2016年12月20日
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◆トラストロッドの構造【画像付き】 ネックにトラストロッドが入っている状態を見た経験が有る方と言えば、 製造メーカーの方、ギターテクニシャン、改造が好きな方、壊すのが得意な方、 でしょうか? 身近に有るのに姿を見せないトラストロッドは、縁の下の力持ち&セーフティ-ガード って所でしょうか。 *フィンガーボードを外したネックの画像です。 ●サウンドホール側●ヘッド側●トラストロッドとは、丸棒と平板の2層構造になってる事が確認出来ると思います。 オークション等で、ロッドは左右に回りますと説明文を拝見しますが、ロッド折れor ロッドの空回り等の機能消失で無い限り、左右どちらかに全く回らない事は有りません。 ビス止めする時には右に一杯回して止めますね、これ以上右に回らない所でビス止め完了 ですが、この状態から右には回らなくても、左方向つまり緩め方向には周ります。 トラストロッドも全く同じ理屈です。 トラストロッドは、順ゾリにだけ機能して、逆ゾリには通常対応してません。 ***順逆の両方向に有効なトラストロッドも有りますがそれ程多くは有りません。◆トラストロッドが順ゾリに何故効果が有るかは、次回ご説明致します。 *ようやく次回が参りました●先ずは、ロッドに全くテンションが掛かって無い時の画像【緩めて有る状態】●ネックからロッドは全く見えません順ゾリを説明する必要は無いと思いますが、ネックが弦から離れて隙間が増えて【凹む方向で曲がる】とても弾き難い状態に成る訳です。単純な順ゾリにトラストロッドは絶大な効果が有ります。ロッドを締め方向に回して締め込んで行きますと、見えない所でこんな事になってる訳です。ネットでもこの様な画像は余り見かけ無いと思います。金属の平棒が出っ張って来たのが判ると思います。ネックの上に通常はフィンガーボードが張って有りますので、順ゾリ方向に曲がったネックが出っ張って真直ぐになる方向に変形して来て、順ゾリが直って来る訳です。 しかしながら、トラストロッドは万能では有りません、次の画像を見て下さい。●ロッドの曲り始めがネックとボディの付根付近からで有る事が判ると思います。 これが何を意味するかと言えば、ネックの【元起き】には全く効果が無いと言う事です。 元起きは特に珍しい症状では無く、リペアする立場とすればとても厄介な現象です。 元起きしますと、ネックヒター&クランプでは元に戻す事は不可能に近いと言う事です。 ネックヒターは万能と思ってる方も結構いらっしゃいますが、木材が自分の有るべき好きな 方向に曲がった物を、力技で戻す事は物理的に無理が有り、一旦は真直ぐになる事も有りますが 直ぐに元の曲がった状態に戻ってしまいます。 それでも天然ニカワを接着材に使用していれば、ヒターの熱でニカワが溶け出して、クランプ 掛けてる間にニカワが再接着されて戻る事も有りますが、一度変形した木材は結構頑固で、 今度はネックが波打ってしまい、収拾が付かなくケースも有ります。 元起きを本格的にリペアするには、ネックリセットする方法が効果的ですが、費用対効果を 考えますと、予算を掛けるに値するギターなのか?また値するギターで有れば、音色の変化 が全く読めませんので、この方法でリペアする場合は慎重に考えるべきです。●ルームK2では、元起きも重症で無ければ【ネックスケールで計測】そのままで弾き易いセッティング にするノウハウが有りますので、クライアント様からは喜ばれております。 ロッドの余裕等の個体差は有りますが、スケールをサウンドホール側のフレットに当てて、 1フレットで4mm以内の隙間で有れば、普通に弾き易い状態にセッティングする事は可能です。 現在リペア中のTakeharu WT-150 も上記の測定で、3mm程起き上がってますが、 セッティングに全く問題は有りません。今回はここまでです 次回をお楽しみにして下さいまた、この件でご質問が有りましたらご遠慮なくどうぞ!
2016年12月18日
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◆今回の便利工具はこれです●普通の二ブリングニッパーです 少しだけ改造して有ります●降りて来る刃の際に溝を入れる事によって、フレットターニングニッパーに改造しましが・・・●専用工具では有りませんので、少しだけ残ってしまいます●サイドバインディングに掛かる部分が少し残るので、ヤスリで綺麗に取除く 必要が有ります。しかし作業効率は大幅アップしてます。 SM社の専用工具を使えば良いのでしょうが、これでも十分に代用できます。 ●浮いたフレットを打込むためのツールです。 左から マホガニー丸棒/真鍮溝付き/山桜製/マホガニー角材 用途に合わせて使い分けますが、真鍮はフレットに擦り傷が出来ますので マスキングしてからの作業になります。
2016年12月06日
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◆K2の秘蔵コレクションのリゾネーターギターを、強制的にお買い上げされました HN/永遠のカントリーボーイS様にお届けする前の事前チェックです。●先日ルームK2をお尋ね頂きました、S様が・・・これ何入ってるの?と その存在がバレてしまい、試奏までは良かったのですが、 譲って!と拝み倒されてしまいましたので、お譲りする事になりました。 S様談 若い頃から欲しいと思ってたんだけど、何故か購入機会に恵まれ無かったんだよね! ここまで言われたら、気持ち良く送り出して上げたいと思います。 ・・・商売っ気は最初から有りません。◆メタル製では無いのですが、面白い音色で、良い音とは言い難いのですが、味わいの有る 面白いギターである事は間違い有りません。●バックの虎目は天然物です●サイドのタイガーストライプも天然物です●マホガニーのバック&サイドの虎目が気に入ってました●特別大きく調整する所は無いのですが、ロッドカバーが白黒3層のプラスチック製でしたので 味わいの有る木製に変えて欲しのいと、ピカピカだからレリック加工して・・・レリックに関し ましては即答で却下しました、ボディの味わいはギターとの触れ合った歴史で、加工して作る 物では無いので、これからギターと共に刻んで行って欲しいのです。●エボニーで切り出す事にしましたが・・・ ビス穴が際に有る関係で、穴を開けますと割れてしまいますので、違う方法で化粧する 事にしました。●べっ甲柄のピックガードで作り直しました、雰囲気が出てると思います。●現役で弾いてましたので、特に調整する所が無い事を確認して終了です。 お引渡し日を待つだけです。●本日、2017年2月19日 多忙な永遠のカントリーボーイ様のとのスケジュールが合い お引渡しさせて頂きまました。 試奏されている時の、ご満悦な笑顔にK2も嬉しくなってしまいました。
2016年12月04日
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◆今回はこれです●正確に75° が出てる治具で、人工水晶で出来てます。 日本を代表する家電メーカーの依頼で、試作品の部品を製造してる方に拝み倒して 製作して頂いた物です。●ギターで正確な75°の角度が必要な物と言えば・・・ナットしか有りません。(たぶん) ●この治具が無い時には、75°で正確に削り出すには神経を使いましたが、これを 製作して頂いてからは、5分も掛からず正確に削り出す事が出来る様になりました、 とても有難い治具で有ります。●誤差は+-0.0001 即ちジャスト75° です。 簡易測定器で測ったそうです。・・・小数点4桁で簡易測定器扱いとは驚きました。●日本の物作りの素晴らしさを実感しました。余談ですが、この治具を製作された方の技術で、今の液晶テレビの発展が有ると言っても言い過ぎでは有りません。
2016年12月04日
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