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◆今回のご依頼品は モーリス F18です 素晴らしいギターを多数所有されてます、S様の正に青春のギターです。 【青春のギターリペア】がブログのタイトルですから何時もの通り気合が入ります。●画像から●ご依頼の内容は 1フレットに1~3弦がベタ付きで1カポしないと弾けない状態です。 ・・・プラスチックナットは日常のチューニングだけで、ナットがここまで減る事は あまり無いと思いますので・・・何かした?んだろうなぁ~ と思ったら ナット外し工具一式を用意して弦を緩めたら、ありゃ?ナットが無事外れましたと言うか 外して有りました。弦高調整で削ったらやり過ぎちゃった!んでしょうね。弦を緩めたらナットも外れました、接着剤を取ろうした後が無いのは好都合です。専用のヤスリorスペースにピッタリの当木を使わないで接着剤を取ろうとされますと仕事が増えるだけです。ロッドカバーのビスがを舐めちゃってます。サイズの合わないドライバーを使うとこの様になりますのでご注意下さい。●ナットは交換しますか? 実はナット自体が音色に影響する割合は思ったよりも少なく、リペア予算をサドルに 使った方が良いですよ、のアドバイスでナットには1ミリのエゾ松を履かせて高さ 調整で済ませる事に決定しました。1フレットの高さに合わせて最後に調整します●サドルを外したら・・・ ありゃ!とってもお茶目なサドルですね。形状からしてエレアコ【サドルにピックアップ が仕込んで有るタイプ】を流用したのかな?って感じで、更にスペサーが噛まして有りました この工夫には脱帽です。 それにしてもブリッジから出てるナット高さが極端に低いので、これ以上はサドルを削った 調整が出来ないため、ブリッジを1ミリ削ってサドル露出部分を増やしましょう。画像にしますと3~5弦のカーブが不自然なのが良く判ります、フレットボードに有ったRでないと、隣の弦との高さがバラバラになって、たとえ低い弦高でも弾き難く感じる事が有ります。サドルは作り変えないと駄目です。 ●毎度の余談に入ります ボディサイズと音量は比例しないのでは? 通常はドレッドノートタイプの方が音量が大きいと思うのですが、今回のモーリスと言い 同時進行リペアさせて頂いてます、ヤマキは共に000タイプですが、音がデカいのです。 しかも無駄にデカいのでは無く、音質もなかなか良く個性的な音質なのです。 ボディの厚みは約100ミリくらいですから、ボディ体積はとても少ないのです。 そう言えばマーチンの000も大音量で鳴ってました。 このタイプは歴史も有りもしかしたらアコースチィックギターの究極の形なのかも知れません。 そういえば、21世紀になってもニカワを超える接着剤って開発されて無いから、ドレッド好き のK2は考えさせられるリペアになりました。●話を元に戻します。この画像は・・・●フィンガーボードはトップ板の上っ面から貼って行きますので、ネック付根にスケールを当てると その延長は、フィンガーボードの下面と一致するはずですが、画像の通り5ミリ程度下がってます。 これが何を意味するかは【ネックの元起き】って事ですが、これだけ起きてますと12フレットで 7~8ミリの弦高になるのですが、そうなって無いのが不思議です。 それとナットが密着してませんので、弦高調整の時に修正して行きます。3ミリ強なのです・・・ネックの仕込み角度が違うのか?ブリッジが薄いタイプなのでこの程度で済んでいるのかも知れません。 以前にもこのケースで???の個体が有った事を思い出しました、ヘッドウェーの廉価版モデルで、横から見ると【く】の字に成ってるのに、とても弾き易い調整が出来たので、理由を探ろうと色々測定したのですが、これだ!って結論が出せなかったケースが有りました。●ノックテストをしてましたら何か変です。 1弦側のネック付根~右方向に叩いて行きますと、~?なんか変な振動音が返って来ます 内部を新兵器のLED付きミラーで確認しても、内部には剥がれ箇所が無いようです。 原因が判りました・・・ボフィンガーボードが剥がれ掛けてます、この部分が振れて変な音が出てた様です。ルームK2に、この症状のリペアの依頼が入りますが、フィンガーボードとネックの収縮率の違いでなるケースと、極希にトラストロッドの回し過ぎによるものが有ります。貼りつける時は、ロッドを完全フリーにしてから貼りつけて行きます。接着剤はニカワを使います。●フィンガーボードも元通り貼り直しましたが、外れてから時間が経過してるため、接着部分 に跡が残りますので、パテで隙間を補修した後にマホカラー~ラッカー仕上げしておきます。●ペグ取付がユルユルでしかもチューニングがちゃんと出来るか怪しいです。 ●広がってしまったネジ穴はマホ丸棒で埋めておきます。●ペグが限界ですね●このブッシュタイプのペグは本体を2本のネジで止め、ペグのギヤ部分を支軸で支えるので、 ペグがガタガタ&チューニング狂い放題で、交換しないとNGです。 とりあえず、メインで弾くギターでは無いので、キクタニ製にします。 キクタニは価格的にはリーズナブルですが、どうしてどうして自宅で弾く分には問題無い ペグで価格も1800円程度ですから、ルームK2でも採用してるメーカーです。 本当はグロバーと言いたいところですが・・・・●ペグ交換は途中の画像を撮り忘れてましたので、文字で説明します キクタニのペグ取付穴は、10ミリですから広げないと入りませんので、リーマーで 広げて行きます。 現行のビス穴は全く合いませんので、ヘッド裏はクリアーウレタンで補修して、水研ぎ ~コンパウンド~鏡面仕上げワックスで仕上げました。●こんな塩梅です。●ここまで来ましたら最終的なセッテングを残すだけになります。●ロッドが完全フリーで調整前の12フレットは、3ミリ弱です。 少し高いかな?って感じですから、ロッドに軽くテンションが掛かる程度まで 締めておきます。完全フリーですと糸の切れた凧状態でネックが何処に行ってしまうか 心配です。●ストリングガイドが中途半端でしたので、整形をしておきます。 ●ドルメルでも良いのですが、いつもこれを使ってしまいます。カットソーの刃を 彫刻刀の柄に無理やり仕込んだ道具です。●ナットは何時もの通り、1フレット0.5ミリ弱に調整しておきます。●最終調整がこれです●12フレット2.5ミリ強で弾き易いセッテングになりました●全体の仕上がり画像です ●超微粒コンパウンド&鏡面仕上げのワックスの組合せで磨き上げますと本当に綺麗に なります。 試奏した感想は、頑張って鳴ってくれてます! 最近のリペアさせて頂いたギターが特別な存在ばっかりだったので、それと比較したら 可哀想かも知れませんが、弾き込んで行けば期待に応える様に鳴って来ると思います。 忘れてました、貼って有る弦が限界を超えてますし、弦自体が同じ種類で無く、3個1 の様です。この弦でこれだけ鳴ってるのですから、褒めてあげても良いと思います。🌸たいへんよくできました🌸10/9にお届けしました。張って有るダダリオが限界を超えてますが、中程度の力で弾くととても心地よい音色です。エリクサーに張り替えると更にパワーアップすると思います。 I氏のD45Vとセッションされましたが、互角! は言い過ぎですが、良い味が出てるが満場一致の感想です。 この頃のモーリスは良いギターを作ってましたと思います。🌸たいへんよくできました🌸
2016年09月19日
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◆今回のご依頼品は、ハモックス byヤマキギターです HN/薪拾いジジィ様からのご依頼で、TVの鑑定団風に言いますと【お宝珍品】 ですね、試奏したらとにかく音がデカい!どこで見つけて来られるのでしょうか?●この画像ではリペアする箇所が良く判りませんが、次の衝撃画像をご覧下さい。●ゼロフレット&ブラスナットの000タイプで私の知る限りでは、ヤマキとしては珍しい個体です。●ご依頼の内容は、画像をご覧下さい ●ブリッジの平らな所に水平器を当てた画像です、とても急な坂道になっておりますが、 このポピュラーな変形とセットになるはずの、サウンドホール下の凹みが無いのは とても不思議です・・・●サウンドホール~ブリッジ付近までのブレーシングに異常が出てるはずなので、 LED付きミラーで丹念に探しましたら・・・●Xブレーシングは異常無しでしたが、画像の通りサウンドホール回りで1か所剥がれ箇所 発見しました。ここは最も簡単な部分なので良かったです。 Xブレーシングが頑張って変形を阻止してたのだと思うと、褒めてあげたいと思います。●今や変形に一役買ってるブリッジを外しますが、ここまで引っ張られて殆ど剥がれ浮き が無いのは、違った意味で異常です・・・タイトボンド以外の接着剤を使ってるとしか 考えられません。●ボディを巻き添えにしてる箇所が有り、素直に剥がれない可能性が1000%に赤丸急上昇しました。●まずは周囲を養生しておきます。ブリッジが通常のサイズよりかなり小さいです。●このシルバーの物体は、ルームK2の【しょうも無い】オリジナル治具です。 台所で使うミトンをブリッジ&ナットの形状に切り取ってアイロンの熱からボディを 守るための物ですが、以前こんな会話が我が家で有りました ・・・ミトンの片側知らない? 知らないよ! 【まじで忘れてました】 後日・・・リペアルームで無残な姿のミトンを発見した奥様が【これはなにかなぁ?】 ・・・知らないのミトンって言うんだよ、けっこう効果有るよ・・・あっ! ●▽◢*★◎◆☐×÷⦿ 奥様の発言は放送コードに引っ掛りますのでカットです(笑) 翌日もっと高級なミトンを買って来たので許しを得る事が出来ました。 ・・・こわぁ~~ いくつになっても男は母親に怒られる少年と同じです 話が脱線しすぎましたので元に戻します クリアー塗装の保護にとても役立ってますが、高性能タイプで無いと駄目な様です。●ブレーシングを確認してる時に使われてる接着剤を見て嫌な予感的中しました。 アイロン使っても、スクレーパーをアイロンで温めても接着剤が柔らかくなりません。 ヤマキギターさんですから、タイトボンド使ってると信じてたのに・・・ このケースでは、綺麗に剥がす事よりも、ボディのダメージを少なくする方向で 考えるべきです。 しかも、巻添えを喰ってるボディが横から見ると【V字形】になってる訳ですから尚更です。 修正はブリッジ下の補強材入れて、トップは木工用のエポキシパテで補強するすれば強度的 には問題は無いと思います。●予想よりも良い状態で外せました。●スクレーパーの先端に刃を付けた、K2オリジナルで魔改造したスクレーパーのお陰です。 これのどこがまともなの?・・・経験上、修正の障害になる事は有りませんのでご安心下さい。●トップの隆起を押さえるために、スチームを掛けてからクランプで押え込みして行きます。●初期段階ではこの程度で充分ですが、どのくらいの時間が必要かは予測不能です。 最終的にはブリッジ下内部の補強をしないと、元の状態に戻りますので的確に補強を 入れる箇所を見定めなければなりません。 また、ブリッジの交換も視野に入れないと駄目かも知れません。 ブリッジにはトップ板の補強の働きも有ると思います、ボディとの接地面積が広いほど 引張強度が上がり、ブリッジ下にXブレーシングが有れば協力して変形を防いでると 思います。 この先のリペアの方針は、トップの戻り具合で変わりますので、多くのパターンを 考えておく必要が有ります。●ヤマキギター様 ごめんなさい 外したブリッジを確認しました所、2種類のチューブに入ってて同量を混ぜて付ける接着剤は何? 答えは簡単 エポキシ系です。 外したブリッジの底面を綺麗にしようと、濡れウエスを当ててスチームアイロン掛けても ブリッジ接着剤が微動だにしません。 なんとエポキシが使われてます・・・前オーナー様の手による可能性が、99.99999%以上です。 これでは、通常の方法でブリッジが外せる訳が有りません。 時々有るケースですが、どんなリペアされたのか全く分からない個体には驚かされます。 ●画像右下のテカリがエポキシの残りです。●この辺で話を元に戻します●ブリッジが小さすぎると思います。 通常サイズとの比較です、これでは弦の約60kgの張力に対して接着面積1㎠あたりの 張力が掛かり過ぎると思いますので、通常サイズに交換する予定です。●前段でも触れましたが、ブリッジはブレーシングと一致協力してトップ変形を阻止する 任務も兼ねてますので、デザイン優先 かも? で有るとすれば駄目だと思います。 高級クラッシクギターのブリッジのサイズを思い出して下さい。超ロングでは有りませんか? 弦の振動を洩れなくボディに伝えるために必要な長さなのだと思います。●ところで変形はどうなってるでしょうか?●最初のスキージャンプ台に比べますと、著しく改善したと思います。●違った角度からもクランプを当てて行きます。●たすき掛けです。 ブレーシングの新たな剥がれ箇所を見つけました、画像の上のクランプの下の端が 剥がれ掛けてました。 トップの修正が一段落しましたら、形状保持ための補強を入れる際に更に丹念に 調査して行きます。●ブリッジ交換&サウンドホールのブレーシング交換 補強板は変形してるためマホガニーに交換します。*下の画像は何だかって?気にしないで下さい。 厚みは同じですが、強度を上げるために3ミリ大きいサイズにして有ります。元の位置に貼り戻します、LED付きは本当に便利です●ブリッジ交換 ●新しいギターに貼りつけるのは簡単ですが、リペアではブリッジマウント部を修正しても 少なからず変形が残りますので、クランプ掛けの最中に画像取ってる余裕は有りません! はみ出たタイトボンドは、湿らせた筆と固く絞ったウエスで拭き取りておきます。 ブリッジが付くと言う事は・・・リペアが佳境に入ってるって事ですが、最も大切な セッティングがエキサイティングで好きです、正に入魂するって感じです。 完全に固定するまで一晩放置します。 美しく無いクランプ掛けの見本の様ですが、この位置に掛けないと隙間が開いてしまうのです。 貼りついてから思い出しました、Sマック社の専用治具を参考に自作した、特工が完成して いた事を・・・あれだけアルミ厚板の切出しには難儀したのに忘れるとは、とほほです。●最も重要なセッテング前にこのままの状態で弦を張って試奏して行きます。 試奏して正直驚きました、今までリペアさせて頂きました【ヤマキギター】で文句無しNo1です。 このクラスのギター特有の箱が鳴ってる感は若干有りますが、耳にした事が無い個性的な音色です。■試奏中に問題発生 矯正したブリッジの下側周りが盛り上って来てしまいます。 試奏を即刻中断して弦を完全に緩めて、状態確認と対応方法を検討しなければなりません。 何と弦を緩めると隆起が少し収まります・・・長期間隆起した状態だったから、トップ材が 変形する癖が付いてしまってるのと、ヤマキのトップ合板はソリッド板の2枚合わせと言う ソリッドを使った方がコスト掛からないではないかな?ってトップ板なので変形癖が収まら ない様です。 この件はボディクランプを掛け直してる間に解決方法を考える事にして、次に進みたい と思います。●フレットがこの状態です●0フレットを除いて全てのフレットが、.025ミリ前後という凄い事になってます。 試奏した段階では、1弦の7~以上でビビリが若干出てます。●ルームK2で採用してるフレットは、新品時で1.0ミリですから、1/4しか残って無い 事になる訳です。 連動して12フレットの弦高を通常に調整しても、+0.75ミリ高くなる成る訳です。●この採用してるフレットワイヤーは、信頼の日本製で数多くの有名メーカーで採用されてる 物を使ってます。打ち換える事によって新しいフレットに違和感を感じる事が無いように してます。●このままのフレットでも弾けない事は無いのですが、長く付き合うには打ち換えないと 駄目です。それにしてもフレット擦り合わせでここまで削ってしまうとは・・・ 凄いです。●ボディの変形防止ブレーシング追加 試奏の段階でブリッジから3cm程離れた箇所で若干の隆起が発生するため、補強のための ブレーシングを追加で入れて行きます。 ●この位置に正確に入れて行きます。●ボディが薄いため完全に腕が入らないため、シュミレーションをしてから予定の位置に 張付けました。 クランプは30分で良いと取説に書いて有りますが、一晩放置の方が安心出来ます。●補強のブレーシングが問題無く付きましたので、セッティング前の状態を確認しておきます。 ●12フレットで3.25ミリとルームK2標準設定よりも少し高いでので、ネック、サドル ナットとバランス良くセッティングを進めて行きます。◆ロッド調整 殆ど限界まで締めて有るので、【押しても駄目なら引いて見な】で完全フリーにして 数日様子を見る事にします。 ネックヒーターを使う事を視野に入れての調整になります。●ボディクランプを外して、クランプ効果&新たに入れた補強バインディング効果を 確認するために試奏して見ました。半音下げてのチューニングでしたがブリッジ下2㎝の 隆起は収まった様です。 補強とクランプが効いて来たようです。 しかしながら、念のため1週間ほど再度クランプを掛けて様子を見る事にします。*試奏の時のギターコンディションデータ 6E/12F 2.75ミリ 1E/12F 2.00ミリ ピッチ調整 正常フレット音痴なし フレットワイヤー 0.25ミリ残ですが、ビビリは認められず 打替え無しでも暫くはこのまま弾ける状態と 想定されます。 *音色 コードストロークの音のバラスが良い、フィンガーピッキングも 綺麗な穏やかな音色ですが、リードパートは苦手と思われます。 使用の弦がエクストラライトゲージの関係も有りうる ●ボディ変形もなんとか収まり少し時間が掛かりましたが、近日中にお届け出来る 予定で有ります。 ※弦高が高いって?フレットの残を考えますと実は相当低いのです。フレット残が 8割残りの0.8mm有りますとフレットからのクリアランスが、―0.55mmになりますので 指板からの距離を考えますととっても低い設定になる訳です。 意味が良く判らない方は読み流しましょう。●ブリッジ下のボディの画像です。完全フラットまでは行きませんが通常の状態と思います。●サウンドホール付近の凹みは、一度大きく変形しますと完全に戻す事は困難ですから、 この状態を考慮して、弾き易いギターにセッティングする事が肝要だと思います。●使用する弦は、エキストラライトゲージ.010~限定です。これ以上太いゲージを使用 されますと、ボディへの悪影響が心配です、また、弾き終わりましたら 全ての弦を 完全にダラダラに緩めて下さい。●最終的な試奏しました 元気にコードストロークした時の箱鳴り感が・・・K2には聴き取る事が出来ません! S様所有のオールド・マーチンD28と良く似てるとと言うか、聞き分けがつきません と言うと言い過ぎかも知れませんが、それほど素晴らしいギターで有ります。 ルームK2でリペアさせて頂いた【ヤマキ】ギターで No,1 の個体で有る事は断言出来ます。 素晴らしい! 天晴! です🌸とてもよくできました🌸
2016年09月17日
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◆今回のご依頼品は、カマカ・ウクレレです HN/薪拾いジジィ様が入手されたのですが、ビンテージと呼ぶに相応しい素晴らしい 個体を探し出す名人と思います。 特にウクレレは、やたら高い品か、お土産品のようなブランドしか店頭で見た事が 有りません。ウクレレの魅力を知り始めてからと言うもの、あらゆるルートを使って 探してますが吉報来たらずです。●カマカ・ウクレレは、ウクレレ界のトップブランドで、作りもしっかり丁寧に作られてます。●ご依頼の内容は *トップ&バックのセンターのクラック補修と、ペグをグロバーに交換する事です。●判り難かも知れませんが、中央にクラックが入ってますのと、リペア前の検査で サウンドホール下のブレーシングが完全に剥がれてる事が判明しましたので、リペア を進めて行きます。*トップやバックのクラックは、セオリー通りに補修すれば音色に重大な影響を及ぼす事は 経験上少ないですが、ブレーシングの剥がれ割れは、笑ちゃうくらい不思議な音が出ます。 変な音がするんだけど?の原因の殆どがブレーシング関係です。 それだけ振動してるって事でしょうね。●リペア開始は・・・後日 ・・・・で後日が参りました。 最初にするべき事は、ご依頼の内容の正確な診断と対応策の検討です。 ●トップの割れとブレーシングの剥がれは、初期診断通りで全く問題は 見当たりません。 割れ箇所の内部に突板を正確に当てて補強した後に、ブレーシングを張戻せば 問題有りません。 ●問題はバックの割れです。問題は割れた事では無く、割れた部分に推定セメダイン系の 接着剤で段差有り修理されている事です。 選択肢は複数有ります。 *接着箇所全てに段差が有る訳では無いので、段差部分だけ接着剤を除去して 平らにして補強材を入れる この手法は現実的です *ルームK2魔改造スクレーパーで接着箇所を分断して補強材を当ててリペアする この手法も現実的です *段差をサンドペーパーで補修する ペーパー掛け後の塗装【オイルフィニッシュで上塗り無し】に色の違いが出て 目立つと思います。素人修理の上乗せとなりますので却下 ●迷ってる時は先に進めない!がルームK2のポリシーですから、先にトップの補修 から入りますが、その前に治具を考案作製しなければなりません。 バックの補強材が一般的なクランプの類では絶対に固定出来無いのです。 自作の内部用クランプを半分のサイズに改造するしか方法が有りません。 まさかタイトボンドお勧めの、接着後30分のクランプ掛けの代わりに手で抑える のは手が入りませんので不可能です。★リペア開始です バックのクラックの接着剤を除去して状態を観察から始めます。 ●慎重に除去したところ、バック材の乾燥が進み収縮した事で出来たクラックの様です。 アコースチックギターの場合は、張合わせ部分に突板を張って補強して有るのですが カマカでは補強材無しで張り合わせただけです。もし補強材が有ったら如何なってた でしょう?収縮を押さえる事は出来なかったでしょうから、バック材の弱い部分で材が 裂けてクラックが入るか、ボディの歪み変形してたかのどちらかでしょう、そう言った 意味では、補強材が無い方がダメージは少なかったかも知れません。●内部にはパッチを張るのですが、収縮して離れた部分が約0.5ミリ有りますので、 隙間の処置方法を考えます。 *パテで埋めると、オイルフィニッシュが乗り難いため仕上がりに難が有ります。 *突板で埋めると、オイルフィニッシュは乗りますが、カラー差が出る可能性が 有りますので、事前テストしてからリペアを進めます。●内部に染み出た接着剤はパッチを張る時の障害になりますので、画像の通りスクレーパー にサンドペパーを貼り付けて表面を均しておきます。 ●0.5ミリのクラックに合わせた補修材を切り出しておきます。●エゾ松材です。 薄い板はタイトボンドに触れた瞬間から乾燥するまでは、柔らかくなりますので クラックに入れる時は注意しないと駄目ですが、かと言ってユルユルで削り出すと 補強材としては弱いので、素早くはめ込む必要があります。●ぴったり入りました。 着色剤で馴染ませてから、最終仕上げはライトウォークのオイルフィニッシュで仕上げて 行きます。 クラックに合わせた内部補強は必要が無いのですが、クラックの両先に割れ止めのパッチ を張るだけに留めておきます。●色合わせした状態です、画像では違いがはっきりしてますが、現物は馴染んでます。●トップのクラックに表面からニカワを流し込んで貫通した事を確認しました。内部のニカワが乾き始める前に補強板を貼ります●表面からニカワをクラックに流し込んで、クラックセンターにはマホガニーの補強板を入れました。 クランプの画像は割愛しました、本当は取り忘れです。★ニカワ&タイトボンドが完全に乾いたらクラックのリペアは完了です。 ◆日曜日に話題作の【シン・ゴジラ】成田で見た後に、イオン成田店の【島村楽器成田店さん】 に行ってきました。島村楽器さんは【ウクレレ】に力を入れてるので、カマカの同級モデル も店頭に有り、弦高など入荷したばかりの個体で確認して参考にさせて頂きました。 この個体は、ボディ~指板~サドル~ナット全てに変形は無い丁寧に工作されてます、 で無ければ参考になりませんがね! アコースチックギターよりも弦高は高くセッティングされており、試奏もさせて頂きましたが とても弾き易く感じました。 ウクレレにとても詳しい店舗スタッフさんに確認した所は、ウクレレの標準設定との事でした。 そう言えば【コアロハ】の新品も同じ様なセッティングで有りました。 余談ですが、島村楽器さんは、ルームK2一押しの 【フォルヒギター】にも気合が入ってまして D34ーSR、D33-SRが入荷してました。D33-SRの現物は初めて手にしたのですがJ45の デザインで、フォルヒらしい素晴らしいギターです。思わず欲しくなってしまいましたが我が家の 大蔵省が許可する訳が有りません。 他にも00タイプが2種類も有りまして、個体差の激しいマー●ン買うなら、私は迷わずフォルヒ ギターを買います・・・D34-SRは既に買いました。●入荷が遅れてました、グローバーペグがようやく入荷して来ました。 オリジナルのペグ穴径は、6mmでグローバーは9mm弱ですから穴径をリーマー&8.5mmの ドリルで慎重に広げていきます。過ぎたるは猶及ばざるが如し にならない様に慎重に進めて 行きます。●ブッシュを付けた所です●付属のネジは10㎜有りハッキリ言って長すぎます。ウクレレのヘッド厚に合わせた 長さに変更すべきでは無いでしょうか? 2mm短い物に交換して止めて行きます。●つけ終わりました、途中の画像を撮り忘れてました。ギヤ部分のグリースアップは しないと駄目です。●補強も良い感じです。●お楽しみの試奏タイムに入ります。 覚えたての3種類、C,G、D の3コード&出鱈目で押さえるコードを駆使 して引きまくりますと、ウクレレって面白い楽器なんだと思います。 でもチョーキングはウクレレには合わない奏法の様です。 このスタイルで島村楽器様の店頭で弾いてましたら、ウクレレ相当弾かれてるんですか? と店舗スタッフさんの?に3個しかコード知りませんとお答えしますと絶句されてました。 現在販売されてます同等クラスのKKは13万円と、ギターでしたらお安い感覚ですが、ウクレレ の13万円はとても高級と感じます。音質も申し分有りませんし流石カマカって感じです。🌸たいへんよくできました🌸
2016年09月17日
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◆私のブログに訪れて頂いてるゲストの皆さまはバンドを組んでるか。組んでいたと 言う方が殆どでは無いかと思います。 K2も若い頃ロックバンドでギターを弾いてましたが、その時のバンド名が 【火魔人】 でした。 *注釈 ひまじん と読みます。 貸スタジオの受付の方が、最初の【ひ】の発音を低くしますと、暇人 ひまじん と 聞こえて来ますので、違います火魔人です。 *注釈 最初の【ひ】を強く発音し火魔人 と毎回訂正させて頂きました。 ひまじんさ~~ん って呼ばれると周囲から失笑が起きます。 バンド名の由来は、ジョン・レノン氏 の イマジン と漢字のバンド名が流行っていた 様に記憶してましたが、それを掛けて付けた名前です。それと、本当は暇人だった事も 掛けた記憶が有ります。 ブリティシュロックのコピーをメインにライブをやってましたが、社会人になりメンバーが バラバラになって自然消滅と言う王道を歩んで来ました。 好きなバンドは【敬称略】 レッドゼッペリン ウイッシュボーンアッシュ エリッククラプトン ピンクフロイド レインボー ジョンレノン バッドカンパニー ・・・クィーンのボーカルやったら○○でしょう? ZZトップ 紫 ジョージ紫さんと握手させて頂きました関係でファンになりました。 愛器は ヤマハSG1000とグレコEG800 でした。SGは手元に有るのですが、EG800は 誰かに譲ったと思うのですが、残念ながら記憶が有りません。 *注釈 EGシリーズはレスポールスタンダードモデルですしょうもない話にお付き合い頂きまして有難うございます。ゲストの方で、ユニークなバンド名の由来など有りましたら、是非お聞かせ下さい。
2016年09月14日
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◆今回のご依頼品は モーリス・エレアコ です。 トップ / ソリッド・スプルース サイド / ソリッド・マホガニー バック / ソリッド・マホガニー要するにオール単板のギターです。●ご依頼の内容は *弦高微調整 *他に有れば調整 リペアの打合せでは特に不具合が見当たりませんので、リペアマンとしては 逆に困ってしまいます。 我々の健康診断と同じと考えてお預かりして来ました。 このギターオーナーはS様です。・・・素晴らしいギターを何台持ってるんでしょうか?◆モーリス持てばスパースターも夢でない!時代のモーリスとは全くの別物で、良く作り込まれた 個体です。◆リペア開始です ●内部の作りも丁寧に作り込まれてます。●サドルへの食い込みが進んでますので整形してから最終的な弦高調整します。 サドル底面は綺麗に調整されてました。●厳密にいいますとオクターブが微妙にズレるかも知れません。●弦高の確認 ●画像で見る限りでは低めの設定ですが、ネックの順ゾリの関係で体感的には低く感じませんので ロッド調整して反りを修正して行きます。●6E側の修正後 ●1E側の修正後●12フレットでは変化は微妙ですが、5~9フレット付近が下がってますので、実際の 弦高と体感弦高が一致しました。◆ネック調整はプレーヤーの好みやプレースタイルで変化しますので、これが正解! 何てのは無いと思います。プレヤーが弾き易い好みの設定が正解と思います。 ルームK2では、ネックは限りなくストレートで可能な限り低く設定 を基本としてます。 最終的にはご依頼者様のご希望に限りなく一致させる様に調整しますが、順ゾリも僅かでも 限度を超えますと、12F/2.5mm以下でも弾き難いと感じる事が有りますので、低いけど 弾き難いんだよね?って方は、5~12Fで弦高が余り変わって無いからかも知れません。 弦自体は1F~~12F 0.5~~2.5 へ真直ぐに張られますが、指板が水平になってませんと 弾き難く感じる訳です。 2本の線を引いて見ると簡単にご理解出来ると思います。誰でしょうね軽い順ゾリが良いと 言うのは?これは、ルームK2のプレーヤー&リペアマンとしての経験から感じた個人的な見解です。●1フレットの調整●1/2/6弦が、気持ち高いので、0.5mmのスペーサーが引っ掛る高さまで微調整して 行きますが、このナット調整は最後の最後にしませんと。後で1Fに弦がベタ付き! の憂き目に合いますのでくれぐれも慎重にしなければなりません。【経験者談】 ま~どうって事無いですよ!ナットを作り直す手間が一つ増えただけですから・・・ この時のリペアは当然自爆となります。(笑)●スペサーが均等に引っ掛る高さに調整しました。◆試奏してみました。●アコースチックとしても直ぐにマホガニーと判る音色で、アコギ専用のアンプを持ってません ので、フェンダーならアコギ用に近いと勝手に判断し、繋いで見ましたらエレキギターの音色 では無いアコギの音色でした。 生音も大きく歯切れが良くなった様に思います。 ギターには最も弦の振動(音)を拾うレシオが有るのでは無いかと何時も思ってます。 弦高を調整しただけで今回の様に劇的に変わる個体を数多くリペアして来ました。 【弦高が高い方が音が大きくなる】と時々聞きますが、本当でしょうか? 数多くのギターをリペアして来た経験では、大きいと言うよりも、単にバランスの悪い 各弦が勝手に鳴ってる 様に感じてます、そんなギターでも弦高を調整したでけで変わる 可能性が高く、リペア前は高い方が・・・なんて言ってた方が違う事に気が付かれた例は 数えきれません。 話を元に戻します・・・ エレキギタープレヤーのK2がディストレーションを掛けない訳が有りませんね! ・・・不思議な音でした。1E/0.13弦ではチョーキングがやり難い事この上なしです。 *今回のリペアは当初の見立て通りに、する事が余り有りませんでしたが、それでも格段に 良くなったと思います。🌸たいへんよくできました🌸9/19日 工房にS様が友人のI様【プロのミキサー】とご一緒にルームK2にご訪問頂きました。 試奏の上で無事納品させて頂きました。 ロッド、サドル、ナットの調整をしただけでこれ程変わる物なんだ!と驚かれておられました。 I様も調整前の音色をご存知で、これが本当の音だったんだね、との感想を頂きました。 たぶんI様も、【モーリス持てばスパースターも夢では・・・単なる夢です。】の頃のモーリス のイメージを持たれてるのだと思います。最近のモーリスは過去とは全く違うギターを作る メーカーに変身してる事をご説明させて頂きました。 I様のギターの状態を確認しましたが、完璧な状態で何もする事が有りません、と言うか、 1フレットが0.3ミリなのに、全ポジションでビビリが一切有りません、しかも12フレットが 2.0ミリの低さです、ネックが完璧なストレートで有る事が要因です、軽い順ゾリが良いなんて のは単なる都市伝説で有る事の証明で有ります。 指板とフレットのクリーニング、ボディ全体のワックス掛けでリペア完了です・・・ この何処がリペアなの?・・・その通りです。リペアとは言いません。 最高の状態ですから週末のライブ頑張って下さい!
2016年09月11日
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◆リペアルームK2【K2ギターファクトリー】では、完全に調整されたアコースチックギター を数台放出する予定です。 予定しておりますギターは *ヤマハ FG130 グリーンラベル *ヤマハ FG200 黒ラベル *タカミネ コーションマークの文字が消えてまして判読不能です トップは合板です。●上記3台はルームK2で完全に調整されたギターで有りまして、綺麗な音色を奏でてる 個体ですが、流石にマーチンD35ハカランダと比べますと、ランクが下がりますが 比べる事は可哀想かも知れません。 いずれにしても、古き良き時代の完全調整されたギターは、日本の物作りの優秀さを 実感できるのでは無いでしょうか。ご希望が有りましたら、個人情報は絶対に書き込みしないで、ご希望の機種とハンドルネームをコメントに書き込んで下されば、後ほど詳細なお返事を差し上げます。購入方法は、ヤフーオークション経由を予定して居ります。画像とギターコンディションの詳細は後ほどアップ致します
2016年09月04日
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