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2026.06.30
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カテゴリ: 朝雪録 全38話
※ATTENTION:ドラマにはグロテスクな内容が含まれています

朝雪录 Coroner‘s Diary
第19話

秦莞(シンワン)は風邪気味だという龐(ホウ)夫人を診察した。
すると脈診の時、夫人の腕にあざがあると気づく。
実は龐輔良(ホウホリョウ)は機嫌が悪いと龐夫人を呼びつけ乱暴していた。
龐夫人は子供だちのために耐えているのだろう。
確かに龐嘉言(ホウカゲン)はまだ幼く、養女の龐嘉韵(ホウカウン)は年頃の娘だったが、心の病なのか自分を幼い子供だと思っていた。

そんな中、衙門では清暉(セイキ)園の連続殺人事件が新たな展開を迎えていた。
燕離(エンリー)の聞き込みによると実は劉仁励(リュウジンレイ)が未婚なのは殺された清筠(セイイン)に想いを寄せていたからだという。

また鳩組から届いた報告では清筠も劉仁励、龐輔良と同郷だという。
すると燕遅は3人が15年前に定州を去ったと知り、ある事件を思い出した。
「定州で黄金強奪事件があったな」
この事件は軍費がらみの案件のため未解決のまま伏せられ、燕遅も偶然、耳にしたのだという。
「牢へ行く、楊英(ヨウエイ)から話を聞くぞ」

一方、清暉(セイキ)園に帰った岳凝(ガクギョウ)は燕離と一緒に聞き込み調査に行ったと秦莞に報告していた。
その時、再び庭園から目連救母の歌が聞こえてくる。
「この歌が聞こえてくると事件が起こる…もう4回目よ」
秦莞は岳凝と一緒に犯人探しを始めた。
庭園で怪しい人影を見つけ、念のため軟剣を抜いた岳凝。
すると庭石の影で龐嘉韵を発見した。


双清一座には座長が2人いるのが常だった。
楊英の証言によれば確かに当時、殺された清筠(セイイン)の他に清曦(セイギ)という座長がいたという。
しかし清曦が嫁ぐため一座を離れ、これが原因で2人は不和になった。
清曦が嫁いだのは西北(セイホク)路の将軍で、将軍は清曦を張(チョウ)姓で賤籍(センセキ)から外してくれたという。
実は清曦は嫁ぐ時、一緒に弟子の清嬛(セイケン)を連れていた。


しかし15年前に龐公と一緒に西北へ行き、商いで大儲けしたという。
その裏で清曦は弟子を連れて帰郷した時、賊に襲われ殺されていた。
「その後、清筠は座長の地位を清璃(セイリ)に譲り、引退しました
 以後、たまに豫州を訪れ、龐公と会っています」

燕遅たちは早速、役所の書庫にこもり、黄金強奪事件の資料を探した。
やがて燕遅が発見、書の間から振武(シンブ)将軍一家の戸籍が見つかる。
そこには確かに孟(モウ)州の張晋宗(チョウシンソウ)の妻として張氏清曦の名が記載されていた。
…辺境へ軍費を運ぶ輸送隊のひとつだった振武将軍の隊が定州で襲撃に遭う、黄金5万両は消え、護送した官兵は全滅、振武将軍一家も皆殺しにされた…
「劉仁励の捐官(エンカン)、龐輔良の十方客桟の買収、清筠の一座の引退、いずれも15年前だ」

その頃、秦莞と岳凝は発作を起こした龐嘉韵を龐夫人のもとまで送り届けていた。
龐夫人の話では龐嘉韵は驚くといつも発作を起こしてしまうという。
すると龐嘉言が姉のお気に入りの人形を持って来た。
龐嘉韵は人形を見るとすぐ機嫌が直ったが、秦莞は人形の精巧な作りを見て目を丸くする。
「その人形はどこで購入したのですか?」
「これは舞台好きの韵児のため晴娘(セイジョウ)が作ってくれたの」
その時、龐嘉韵が目連救母を歌い始めた。

ヒイィィィ!!(゚ロ゚ノ)ノ


庭園で歌っていたのは龐嘉韵だった。
秦莞と岳凝は困惑しながら龐夫人の離れを出たが、その時、秦莞は庭の片隅で曼陀羅華の花を見つける。
「凝児、殿下を呼んで来て」
すると秦莞は龐輔良の書斎へ向かった。

書斎には人影が見えたが、門を叩いても返事がなかった。
秦莞は仕方なく勝手に中へ入ったが、そこで長剣で胸を突き刺されたまま立っている龐輔良を見つける。
しかも龐輔良は全身が桐油まみれだった。
その時、虫の息となった龐輔良がうっすら目を開ける。
「たっ…助けてくれ」
「救えないわ、剣を抜けば即死する、誰の仕業なの?死ぬ前に教えて!」
しかし何者かが火矢を打ち込み、龐輔良はあっという間に火だるまとなって絶命した。

( ๑≧ꇴ≦)死ぬ前に言え!って鬼w

燕遅が駆けつけた時には書斎はすでに火の海だった。
逃げ遅れた秦莞は煙に巻かれ、意識が遠のいていたが、その時、燕遅や岳凝の声が聞こえてくる。
秦莞は力を振りしぼり、咄嗟に物を投げて窓を壊した。
居場所が分かった燕遅は屋根から飛び降り、白楓(ハクホウ)が下ろしてくれた命綱を使って無事に脱出する。
外では岳凝だけでなく秦霜(シンソウ)や茯苓が心配して待っていた。
「大丈夫?怪我はない?!もう寿命が縮んだわ!」
その様子を秦湘(シンショウ)が回廊から複雑な面持ちで見ていた。




秦琰(シンエン)は手柄を焦って危うく劉仁励の不正に巻き込まれそうになったが、早めに手を引いたのが功を奏した。
何より今回、燕遅が命懸けで秦莞を救ったところを見ると、やはり2人は特別な関係なのだろう。
「うまく利用すれば3年以内に朔西(サクセイ)軍は太子の力となろう」
折しも皇太子からの任務で問題が生じ、秦莞の力を借りて名誉挽回する機会に恵まれた。

龐輔良の死因は結局、焼死だった。
あの状態でもいずれ失血死したはず、なぜ生きたまま焼き殺す必要があったのか。
すると秦莞は燕遅に″験屍格目(ケンシカクモク)″を渡し、黄金強奪事件について父の検証があったと教えた。
報告では張一家は客桟で焼死とされていたが、沈毅(シンキ)の検証によると虐殺された後に痕跡を消すため放火されたとある。
…清曦は頸部骨折で死亡、長子は溺死、張将軍は矢を受けて死亡…
秦莞は張一家の死因と今回の4体の死因がほぼ同じことに注目した。
一家の本当の死因は非公開にも関わらず殺され方が同じ、つまり下手人は強奪事件の生き残りの可能性が高い。
その時、燕遅は検証の中に答えを見つけた。
…なお随行していた義妹、及び長女の遺体が行方不明…
「義妹などいないはずだが…はっ!」
燕遅は楊英が話していた清曦の弟子・清嬛を思い出した。
清嬛がもしその義妹なら、長女を救出することもできる。
「戸籍によると生きていれば長女は18歳、清嬛は30歳前後のはずだ」
「年の頃、中庭に咲く曼陀羅華の花、人形やあの歌から推測するに…
 清嬛は晴娘で、養女が張将軍の長女だわ」

晴娘が龐輔良殺害の罪で捕まった。
衙門では公開審理となり、公堂で多くの民が見守る中、刑部提刑按察使(テイケイアンサツシ)・燕遅の要請により秦莞が証人として召喚される。
すると秦莞は第一の事件から真相を暴いた。
下主人は木矢を重い鉄矢にすり替えて矢が射出される頃合いをずらし、楊英が礼をして紐を引いた瞬間、矢が放たれたという。
「次に第二の被害者です、遺体の胃の中から曼陀羅華の粉が認められました
 あの夜、覃(タン)夫人は書斎で龐輔良に十方客桟を要求するも物別れに
 下手人は覃夫人の酒に曼陀羅華の粉を仕込んだのです
 部屋に戻った覃夫人は酔っていて苦味に気づかず、酒を飲み昏倒したのでしょう
 下手人はまず縄を使って覃夫人を梁に乗せた
 それから梁に登り、覃夫人の帯を梁に引っ掛けて覃夫人の首に結ぶ
 あとは縄を解いて覃夫人の体を落下させ、縊死に見せかけ殺したのです」
汪知府は女子独りでそんな離れ業が可能なのか首を傾げた。
しかし燕遅が楊英の供述書を示し、晴娘の正体が清嬛だと明かす。
実は清嬛は師匠・清曦の奥義を継承しており、武芸の実力は群を抜き、清璃にも勝っていた。

汪知府が納得したところで秦莞は第3の事件について証拠を示すことにした。
その時、晴娘が話を遮り、罪を認めるという。
「全て私が独りでやった、確かに法に照らせば有罪だけど、情に照らせば無罪だわ
 龐輔良たちは極悪非道よ!結託して我が師父を絞殺した!
 張将軍を射殺し、長子を溺死させ、長女は恐怖で乱心してしまった!
 これが15年前に起きた″黄金強奪事件″の真相よ!」
公堂は騒然となった。
審理は中断、黄金強奪事件については後日に延期となってしまう。

秦莞は投獄された晴娘を訪ねた。
すると晴娘は秦莞を責めるどころか、強奪事件を語らせてくれたと感謝する。
「清筠は師父より年上だけど、裁量で嫉妬深かった
 師父の良縁を妬み、将軍府の財を羨んで、和解したいと擦り寄って来たの
 情に厚い師父は清筠を信じたがため自ら災いを招くことになった」
清筠は将軍が運ぶ軍費に目をつけ、龐輔良、劉仁励、清璃と結託し、一行を定州まで追いかけて来たという。
4人は御者や侍女に扮して客桟に侵入、薬で官兵たちを眠らせ、全員の命を奪った。
「師父の子供はまだ幼かったのに、あの悪党は井戸に投げ込んだ
 清筠は師父の首を締めて殺したわ
 私が助かったのは師父に清筠を敬うよう叱られ、納屋に隠れていたからよ」

龐嘉韵はやはり清曦の長女だった。
晴娘は清筠たちが去ってから井戸へ降りたが、救えたのは長女だけだったという。
「長子は妹を背負い溺死していたわ」
「なぜ通報しなかったの?」
「黄金強奪事件がなぜ15年も伏せられていたと?
 この世には是非善悪も厳格な法もない、結局は権力と銭次第なのよ」
「是非善悪…厳格な法…?」
その時、沈莞(シンワン)は清廉潔白な父の姿を思い出し、涙が込み上げて来た。
…莞児、私情で道理を曲げたり、人情で法を歪めてはならぬ…
すると秦莞は己を律するように法の原則を解き、牢をあとにした。

「量刑の基準を超えぬことが法であり、法を守り、人情を見誤らぬことが厳明である
 この世に完全な公平や厳明が存在しがたくとも信念を失ってはならず
 ましてやこれに乗じて悪に走ってはならない
 私情を捨て、公正な道を守ってこそ、この不公正な世を変えられるのです」



つづく


( ;∀;) 意外に深かったわ〜
それにしてもちょこちょこ意味不明なセリフが出てくるのね
でもワカチコよ ←ってもう古い?w





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最終更新日  2026.06.30 20:33:42
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