カイバーマンのお仕事2

カイバーマンのお仕事2

2009年08月27日
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カテゴリ: 大江戸捜査網
祝言の日取りを決めるというので、気もそぞろな浅吉。
相手のお里は紀州屋のお嬢さんに着物を貰い、女っぷりをあげて場に向かう……が、お約束どおり、着物のせいでお嬢さんと間違えられさらわれてしまうのだった。
何度目だこのパターン。
人間違いの身代金が一万両、というのはあっという間に世間に知れ渡るが、旦那様は金を出そうとしない。
お嬢さんは母のお絹を励ますが、お絹だって、他人の娘に一万両出す人がいるなんて正直思えない。

紀州屋は上方で商売していたときは、かなりあくどい稼ぎをしていたので、敵の10人20人はいるという。
身代金の話があっという間に広まったことからしても、敵の目的は初めから紀州屋を陥れることと思われる。
お嬢さんだって好意からしたことなのに、世間に糾弾される。
「お父っつあん本当は優しいんです。でも……」


だがそれは、無関係の浪人たちの悪知恵だった。
幸い本当の小物たちで、旦那たちに命乞いをしてぶん殴られておしまい。

敵の狙いは、金ではなく紀州屋を潰すこと。
だから本物の娘には手を出さない。
その紀州屋は金がないあまりに女房を亡くしており、自分と娘のために金儲けにまい進してきたはずだが、その娘は金を出してくれない父を罵る。

事件の容疑者はNo.2の越前屋、それに店を潰された淀屋と西国屋。
しかし一家心中で死に損なったという淀屋は、仏門に帰依したという。
紀州屋の周囲をうろつきまわる不審な雲水、あっさり淀屋であることを認めるが、お里を返そうとしない。
捕まっているお里は紀州屋さんを苦しめないで、と頼んで淀屋に暴力を振るわれる。
お嬢さんだけならわかるが、父親のほうにも恩があるのか。

お嬢さんは思い余って大川に身投げ、幸い死ぬ前に引き上げられる。

一万両だせば紀州屋は潰れるが、それでも親子の絆は元に戻る。
あとはお里が無事に戻ってくれば無問題なのだが……。

「何時の世も、利用される馬鹿がいるのさ」
用済みになったお里は無事に戻ってくる。
「おっかさん、心配させてごめんなさい」

しかし、同じく用済みの淀屋は殺された。

半月後、浅吉とお里は無事祝言をあげる。
浅吉てめえ、こんないい子江戸中探しても中々いないんだから大事にしろよ……!
紀州屋親子も金と評判が元に戻り、無事に暮らしていくだろう。





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最終更新日  2009年08月27日 21時13分37秒
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