蘇芳色(SUOUIRO)~耽美な時間~

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2007/09/04
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カテゴリ: 雑感
子どもたちが学校へ行くようになり、ようやく私も一息・・・と思ったのはつかの間。

といいつつ、夏休みに子どもたちと一緒にいろいろと体験したことを、ぼちぼち書きとめていこうと思っています。

まず8月の最初に参加した「夏休み裁判傍聴会」について。
裁判傍聴については、2年後に始まる裁判員制度に関心があったので、ぜひ経験したいと思っていました。最近読んだ2冊の本 「裁判長!ここは懲役4年でどうすか」 「裁判官の爆笑お言葉集」 にも触発されたんだけど。(笑)
ちょうど夏休み期間中に、小学生高学年(保護者同伴)~高校生までを対象とした傍聴会があったので、申し込んでおきました。

当日、まるで体が溶けそうなほど暑い日のお昼に、弁護士会館に向かいます。

目指す弁護士会館がなかなか見つからず、最初は裁判所に入りそうになってしまい、次に隣のビルの玄関に向かうと、警備員に呼び止められました。なんとそこは検察庁でした・・・。(滝汗)結局弁護士会館は、その検察庁の裏の建物でした。大汗かいちゃいました。

弁護士会館の一室に集合だったのですが、すでに何組かの親子連れがいました。こんな地味なイベント?に参加する親子は少ないんじゃないか・・・?と思っていたのですが、私たちを含め5~6組の親子がいました。
さて時間になり、担当の弁護士さんの説明が始まります。隣には司法修習生が1人サポートしていました。
入室後すぐに手渡された紙袋の中には、裁判についてのパンフレットやレジュメなどが。
そのレジュメを手にしながら、説明を受けます。(地味の極地のようなマグカップもお土産についていました)

裁判傍聴でのお土産



一般的な刑事裁判の流れや今回傍聴する事件についての概略、裁判傍聴についての注意事項などの説明を1時間ほど受けました。ここですでに子どもたちは退屈モード。
私はわざわざ「夏休み~」と題しているので、もっと子ども向けにわかりやすく説明してくれると思っていたのですが、大人でもなかなか難しい内容でした。これは子どもたちが退屈モードになっても仕方がないかな。

その後、隣にある地方裁判所に向かいます。私たちは弁護士会館にたどり着くまで、建物のまわりをぐるっと回ったのですが、弁護士会館の敷地内から抜け道があり、ものの2~3分で地裁前に。
いよいよ本物の裁判の傍聴が始まります。

今回の傍聴は3つを予定していました。まず横領罪の判決、そして窃盗、詐欺罪などの弁護人側立証、最後に銃刀法違反です。
結局2番目の弁護人側立証がとても長引いたので、2つしか傍聴できませんでした。


すでに検察官、弁護人、書記官らが座っています。変な言い方ですが、テレビドラマを見ているようでした。
裁判官が来て、被告人が現れます。手錠をかけられているのを見ると、子どもたちの顔に緊張が走ります。
「ねぇ、お母さん、あの手錠、ほんもの?」
「もちろん、本物だよ」
被告人がちらりと傍聴席を見ると、大人の私も緊張しました。

でも裁判官の言葉に、被告人の更生を促す気持ちがこめられているようで、なかなか聴き応えがありました。

まだしっかりと裁判を理解できないうちに、次の裁判が始まりました。シロウトの私には、どこで区切りがあったのかもわからないくらい。別の被告人が出てきて、ようやく「あ、次のが始まったんだ」とわかるんですよね・・・。
2つ目の裁判は、弁護人側の立証だったので、被告人の親族が証人に立ったり、弁護士側と検察側の応酬が見られたり、ようやく裁判らしくなってきました。
検察官はキレモノという印象の女性。クールに黒のスーツで決めています。かたや弁護士は、でっぷりと太った男性で、口数多くまくしたてます。
この弁護士が、と~ってもユニークで、見ていて飽きませんでした。
被告人の親族が、涙ながらに証言しているのを受けて、被告人の生い立ちが恵まれていなかったために罪を犯したんだと主張。今回の事件後反省し、心を入れ替えて罪を償うはずだと言います。反対に検察官は短い言葉で、弁護人に反論します。その的確な言葉選びに感嘆しました。弁護人は対照的に、まるで被告人の半生を小説に仕立てて、分厚い本を読み上げているように、情に訴える長い長い立証。
小学生の娘まで「あんなことまで説明しなくてもいいのに」と言うほど、こと細かい説明に終始しました。
裁判官が思わず「もう少し巻いて」と言ったほど。それでも長かったですけど。
クールな裁判官と浪花節の弁護人。いや~、見ごたえがありました。
裁判官も的確な質問をし、情を挟む部分もあり、なかなかいいな~と思いました。
裁判員制度を導入する理由に、国民が裁判に関心を持つということと、裁判官と国民との感覚の違いを正すという目的もあったようですが、今回傍聴した印象では、裁判官もバランスがとれているように感じました。たった1人だけの裁判官しか見ていないのですが・・・。

ようやく2つ目の裁判が終わり、すでに別の部屋で始まっていた3つ目の裁判の傍聴は取りやめて、再び弁護士会館へ戻りました。
最後に今回の裁判や、2年後に施行される裁判員制度についての質疑応答をして、解散。
さすがに子どもたちは飽きてしまい、退屈で仕方がなかったようですが、少なくとも長女の方は生の裁判を見て、いろいろと思うところがあったようです。
ともかく子どもたちよりも、私が楽しかった・・・というのは気がひけますが、とても興味深く感じた裁判傍聴でした。
ドラマよりもリアルで、(当たり前ですが)他人の生(なま)の人生が、目の前で公開されている・・・という感じでしたね。人の生き様を見て、自らを振り返りました。
機会があれば、また傍聴をしたいなぁ~。





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最終更新日  2007/09/05 12:29:07 AM
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