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ツルの体は、悲鳴を上げ続けていた。栄養を吸収する力がなくなり、皮膚が薄くなり、身体中のあちこちの皮膚が剥がれていった。身体中のあちこちの皮膚が、ちょっとした刺激で剥がれていき・・・その痕は、まるで、生きたまま毛皮を剝がされた動物たちと同じ姿だった。麻酔すらかける事が危険だというツルの体は、麻酔無しで皮膚を縫うという過酷な手術だった。私は、ツルの痛みも苦しみも感じることが出来ない。だから、ちゃんと向き合うべきだと、手術に立ち会った。ここまでされても、ツルは本当に生きたいのだろうか…ツルの「声」を聞きたいと思ったから。ツルが回復する確率は、とても低いものだった。実は・・・回復が見込めないときは、「安楽死」の決行を考えていた。「ツルに会う時には、今日が最期だと思いながらお世話して欲しい。安楽死を決行する日は、みんなには言わない。だから…後悔の無いように、ツルとの時間を大切にしてほしい」スタッフには、そう伝えて来た。うつむき黙って涙を拭うスタッフ、ツルの体に触れながら思いを伝えるスタッフ、私を抱きしめてくれたスタッフ…スタッフみんなも苦しんだ…生かせている事が本当にツルのためになっているだろうか?ツルに無駄な痛みと苦しみを与えているだけではないのか?ここまでしている事は、私のエゴではないのか?私は、毎日毎日ツルの様子を見ながら、自分の手で殺める日がいつか来るかもしれない…罪悪感を抱えながら毎日を過ごしていた。そんな日が来ませんように・・・ツルに回復の兆しがありますように・・・毎朝毎晩、そう祈り続けた。4月24日の朝、皮膚がまた剥けだしてきたのを確認した。もうこれ以上、痛みを与えたくない…この日、私は、ツルの安楽死を決行する事を決めた。保護家の業務を終わらせ、スタッフ達が帰宅した後、18時にツルと病院に向かう予定をしていた。この日を選んだのは、いつも献身的にツルのお世話をしてくれているスタッフ2名が揃っていた日だったから。24日16時15分・・・ツルは、自分で決めた時間にさよならを言いました…。「良かったねツル…もう、痛みも苦しみもないんだよ」死への悲しみよりも、安堵感の方が真っ先に出てきた。スタッフが言った。「ゆみさん、もしかして今夜、安楽死を考えていなかった?ツルがゆみさんに罪を背負わせるわけないやろ?ツルは自分で最期の時を決めたんだろうね。実行したんだろうね・・・」ツルには・・・お見通しだったのかもしれない。おっとりしてるけど、我が強くて、・・・優しい子だったから。最期の最期まで、カメおじちゃんが側についていてくれてた。ツルの側をずっと離れなかった。ツルは、毒性のある物を口にして、口から泡を吹いて倒れているところを、市民の方が病院に連れて行ってくれて保健所に移送された仔でした。あのまま死んでいた方が良かった・・・とは思えない。苦しんでいるところを助けてくれた人が居た。保健所の職員さん達から愛情を受けて来た。そして・・・いのちのはうす保護家のスタッフ達の愛情に包まれながら、時を過ごした。短い時間だったかもしれないけど、痛みと苦しみの多い時間だったかもしれないけど、野垂れ死にではない!孤独な死ではない!ツルは・・・生きていた!一生懸命生きて来た。~ご支援のお願い~お願い事ばかりで申し訳ございません。現在、成猫フードと成犬フードの在庫が少なくなってしまいました。多頭飼育の為、カナガン、アーテミス、オリジン、ロイヤルカナン、ヒルズ、アカナ、カナガン、ピュリナワン等、高栄養のフードになってしまいますが、どうか、ご支援をよろしくお願い致します。各猫部屋や半身不随の子達の部屋掃除にウエットタイプのクイックルワイパーシートを毎日多く消費しております。どうか、ご支援よろしくお願い致します。A5サイズ、72P、1,600円(送料無料)↓ご注文はこちらです↓http://freepapermofmof.cart.fc2.com/携帯アドレスの方は、自動ご案内メールが届かない事があります。このアドレスを「★」を「@」に変えて↓受信可能に設定して下さい↓hogoya777★icloud.comいのちのはうす保護家」HPリニューアルしました。 http://pawstamp.com/hogoya/ メールアドレスも変更となりました。新しいお問合せ先は、HP内の「お問合せフォーム」からお願いします。 皆様のご協力ご支援どうかよろしくお願い致します。 宮崎銀行 加納支店 普通口座 104601口座名義:動物たちの未来のために 代表 山下 由美 郵便貯金 17310-434961口座名義:イノチノハウスホゴヤ〒880-1222 宮崎県東諸県郡大字国富町八代北俣2581 山下 由美090-4484-5165
2017年04月25日
明日、最後の判定を受ける子達です。来月に11年通ってきた中央管理所は閉鎖となり、愛護センターに移動となります。凄く凄く嬉しいです!その反面、今、管理所に居る子達は、捕獲された日にちがずれていれば、ほとんどの子が助かる可能性もあっただろうに・・・という目で見てしまいます。中央管理所での「判定」は、明日で最後となります。この仔達は、最後に判定を受ける子達です。私事ですが、体調を崩してしまい、一生懸命シャッターを押さなきゃいけない日だったのに、身体がついて行けませんでした。ピンボケの写真ばかりでした。その子らしい姿を、写真に収められなかったと思います。推定体重も、どこまでが正確に近いか分からない位、頭がぼんやりしてしまってました。推定体重に、大幅な誤差があるかもしれません。成齢 オス 推定体重16キロ位毛並みも良くて、可愛がられていた子だと思います。人間が大好きな子で、人が居れば全く吠える事はありませんが、人の姿がないと、ずっと吠え続けてしまいます。写真よりも、ずっとずっと顔は可愛いです。若干長毛です。とにかく人間が大好きな子なので、職員さんが犬舎に入ると、嬉しくて思わず飛びついたりしてしまうのですが・・・判定ではそれが「不利」となります。飛びつく→人間が倒れる→ケガするを想定してだそうですが・・・成齢 オス 推定体重16キロピンボケばかりしてしまい、一枚しかありません。多少の吠えはありますが、この仔も不安や甘えから今は吠えているだけだと思います。尻尾を振って積極的に甘えてくる仔ではないそうです。静かに甘えてくるタイプの仔だと思います。攻撃性や人間不信という感じの子ではありません。長毛の子で綺麗な顔をしている子です。成齢 メス 推定体重15キロ位この仔も人慣れしています。不安そうな表情が…申し訳ない気持ちになりました。ここから出たい…ずっと訴え続けていたか、声はもう枯れていました。成齢 メス ダルメシアン 推定20キロ位推定年齢は全く分かりませんでした。職員さんは高齢かもしれないとの事でしたが、目はまだ幼さも残っているような感じもしました。この仔も人慣れしています。ただ・・・お腹に大きな腫瘍を抱えていました。写真では分かりにくいので、腫瘍の部分に赤丸をつけました。座る体勢がとても辛そうでした…。手術はこちらで直ぐに受けさせたいと思いますので、大型犬の飼育経験のあるご家庭で飼って下さる方を探しています。多頭や群れの中ではない方が…と、この子に会ったときにそう感じました。年齢不詳 メス 推定体重5キロ位もしかしたら老犬かもしれません。酷い皮膚病です…ピークを過ぎたのか、痒がっている様子はありませんでしたが、捕獲されたときよりも、毛がどんどん抜けているような気がします。豆柴のような小さな仔です。人に馴れています。こんな飼われ方していたのに、それでも人間の姿を見ると健気に尻尾を振って、ゆっくりと甘えてきます。成齢 メス 推定5キロ位身体はパグのような感じでした。悪徳ペットショップが、玩具のように犬種をかけあわせ産ませた仔でしょうか…少し臆病な感じもありましたが、直ぐに馴れてくれそうな子です。顔は怖いかもしれませんが、愛らしい子です。成齢 メス 推定16キロ位すいません・・・この仔の写真もピンボケばかりで、一枚しかありません。管理所に来た当初は、怖がってたそうですが、今では人間に甘えれるまでになったそうです。尻尾を振りながら、ずっと様子をうかがっていました。性格の良さそうな子でした。皮膚病の仔以外、明日の朝が判定です。この仔達の問い合わせに関しては、スタッフに一任しておりますが、この仔達に会ってるのは私だけなので、直ぐにお答えできないご質問もあるかと思います。今回、私が体調を崩ししてしまい目まいも酷く、携帯の画面からも離れています。ここに書いてあること以外のご質問へのお答えが少し時間がかかりますが、ご了承ください。こんな状況の中で本当に情けなくこの仔達にも申し訳ないと反省しています。お問合せはお電話にてお願い致します。この番号は、会の番号なので他にも色んな要件の電話があるため、出ない際には、ショートメールを残して下さると大変助かります。090-4484-5165 フジイ管理所や保健所には、直接引き出しされる方以外、お電話は絶対にしないでください。いのちのはうす保護家」HPリニューアルしました。 http://pawstamp.com/hogoya/ メールアドレスも変更となりました。新しいお問合せ先は、HP内の「お問合せフォーム」からお願いします。 皆様のご協力ご支援どうかよろしくお願い致します。 宮崎銀行 加納支店 普通口座 104601口座名義:動物たちの未来のために 代表 山下 由美 郵便貯金 17310-434961口座名義:イノチノハウスホゴヤ〒880-1222 宮崎県東諸県郡大字国富町八代北俣2581 山下 由美090-4484-5165
2017年03月22日
チェロは、某管理所からレスキューされた仔でした。チェロをレスキューしたのは、S氏。支援者さんを騙し、支援金で生活しているような男性でした。そのS氏が夜逃げしたのは2010年5月。犬猫を置き去りにして逃げていたんです。S氏の最後の良心でしょうか…犬猫が死なない程度のごはんは、週1位でしょうか…こっそり食べさせ(ばらまき)に来てたようです。某愛護団体さんが、S氏が置き去りにした犬猫を引き継いでお世話して下さったのですが、代表から助けて欲しい…とご相談がありました。チェロという犬に、「咬む」行為が頻繁に出てきたとの事で、これまで4人咬んだとの事でした。それには…チェロの悲しい背景がありました。発見当時、暗い家の中で、一人ぼっち柱に繋がれてたそうです。短いリードで、身動きが取れない状態だったそうです。チェロは、1年という長い期間、日も当たらない、身動きできない場所に居ました。どんなに「声」をあげ続けてきたのでしょうか…何を見続けてきたのでしょうか…チェロは、某愛護団体さんによって、生き地獄から抜け出すことが出来たのに…チェロは、もう人間を受け入れる事が出来なくなっていました。咬むことによって、誰もチェロを触れなくなり、チェロは、どんどん心を閉ざしていったのです。某愛護団体代表からの要請で、施設に行ってみると…どの犬が「チェロ」なのか直ぐに分かりました。私の姿を見た途端、激しく吠えかかり、目は殺気立ち、咬む勢いでした。咬むなら咬んでも良いとも思いましたが、不思議と、絶対に私には咬まないだろうと感じました。会った瞬間、心が繋がった気がしたので…某愛護団体さんから、チェロを託され、チェロは、「いのちのはうす保護家」に入居しましたが…保護家でも、スタッフが4人咬まれました。チェロが咬む標的から外していたのは、私と、もう一人のスタッフだけでした。その選別は何なんだろうと考えたときに、「信頼」「余裕」でした。チェロの「咬む」行為は、「やられる前にやってやる!」というものだったのです。9ヶ月一緒に居て、チェロの抱えている「闇」を、やっと知る事が出来ました。チェロは、この場所から飼い主のS氏の動きをよく見ていました。バタバタとせわしなく動き回る姿、自分に向ける憎悪、汚い言葉、何度も自分を蹴り上げる足、蹴られる前にと、足をとっさに咬んでしまうんです。スッと足が出てくるのが、怖いんです。「繋留されてるチェロの横を歩かない」「ドッグランでチェロが飛び出して来たら、その場に座り、足を隠して見せないようにする」これだけで、スタッフを咬む行為はなくなりました。そして、年月を重ね、普通に接してても誰も咬まないようになりました。それは、人間への「信頼」でした。人間皆を信じてくれるようになったんです。ですが、チェロは過去の生き地獄を一度も忘れた事はありません。1年間、室内に閉じこめられてたチェロは、室内に入る事が大嫌いでした。室内から呼んでも、「母ちゃんが外に来てよ!」入口からずっと呼び続ける位、お部屋の中が大嫌いでした。そんなチェロに・・・初めてお声がかかりました!私のブログを読んで下さっていた方で、チェロのドラマを知り、是非家族として迎え入れたいと…ただ、譲渡した後にチェロがどう変わるか、全ては飼主さん次第になってしまうので、私達も、飼主希望者さんも、とても慎重でした。何度も保護家に通って、チェロのお散歩に行ったり、チェロと真剣に向き合って下さる方でした。そして・・・いよいよチェロの保護家卒業の日!まるで、チェロが初めからここに居たかのように、お家にもご新しい家族にも、ピッタリハマった感じがしました。注意事項等お話して、帰ろうとしたとき・・・背後からチェロの声が聞こえてきました。「母ちゃん!どこ行くと!母ちゃん!」私を呼び戻そうと吠え続けましたが、心を鬼にして、そのまま車に乗り込みました。私の役目はもう終わったから…これからが本当のチェロの犬生だから…それまでお世話してきただけ…私は本当の母ちゃんにはなれないから…チェロは、「理解」と「信頼」を保護家で学んだ子。新しい飼主さんの元に行くために、保護家で寄り道した子なのかもしれない。チェロ、あなたの新しいお母さんは、あなたの事を深く理解してくれてるお母さんだよ。今度こそ本当に幸せになれるんだよ!チェロ、4年間ありがとう…そして、保護家卒業おめでとう!いのちのはうす保護家」HPリニューアルしました。 http://pawstamp.com/hogoya/ メールアドレスも変更となりました。新しいお問合せ先は、HP内の「お問合せフォーム」からお願いします。 皆様のご協力ご支援どうかよろしくお願い致します。 宮崎銀行 加納支店 普通口座 104601口座名義:動物たちの未来のために 代表 山下 由美 郵便貯金 17310-434961口座名義:イノチノハウスホゴヤ〒880-1222 宮崎県東諸県郡大字国富町八代北俣2581 山下 由美090-4484-5165
2017年03月12日
三年前に管理所からレスキューした「ジロ」保護家で一年過ごした後、譲渡しました。「番犬」が欲しいとの言葉に、お断りする事も考えながら、「番犬なんて言い方してごめんね。うちの家族になってくれる?」この人は多分、言葉を知らないだけなんだろうと…この最後の一言に、私は騙されました。ジロが緑内障で目が見えなくなったから保護家に戻したい・・・そう言ってきたのです。ジロを譲渡して2年・・・既に、ジロにとっての飼主はK氏でした。どんな飼主でも、ジロにとって一番信頼している人だったのです。「吠えるから訓練所に入れたら、今度は全く吠えなくなって困ってる」「緑内障なのを隠して譲渡したんじゃない?」バカバカしい話にも付き合いました。ジロの幸せのためにと、怒りたい気持ちを抑えながら、色んなアドバイスをスタッフがしてきましたが、盲目になってしまったジロは、k氏にとって「邪魔」だったのでしょう…k氏は、とうとう保護家にジロを連れてきました。二年経った今、戻すとか返すんじゃなくて、目が見えなくなったから棄てるという意味なのだと告げ、念書を声に出して読み上げるよう指示しました。「内容に納得がいかなければ、サインしない方が良いですよ?その代わり、ジロはそのまま連れて帰って下さいね」ご自身で納得の上、書いてもらいました。k氏「うちに来て直ぐ目がおかしくなったから、貴方達がそれを隠して譲渡したんじゃないの?って娘がね~…」「うちに居た頃の1年間のジロの写真、見せましょうか?カメラ目線、皆と遊んでるジロの写真いっぱいありますよ?見ての通り、うちには盲目の犬、手の無い犬猫、半身まひの犬猫、ハンデのある子は沢山いますので、騙してまで譲渡したい…その意味が分かりません(笑)いえ、逆にkさんの言ってることは名誉棄損、私達とここに居る子達に、とっても失礼で迷惑な行為なんですよ」窓口スタッフの方を見ながら・・・k氏「私だってジロへの愛情はあるのに、この人がきつい事言ってきて、私ビックリしたんですよ。とても傷ついたんですよ。あの言い方は酷いです。」「kさん、結果どうなってますか?結果が全てでしょう?うちのスタッフもkさんの言葉にビックリしただろうし、同じ様に傷ついてますよ?」k氏「ジロが人を四回咬んだんです!私たち家族には咬まないけど」「それはジロがかわいそうでしたね。目が見えないから怖くて咬むこともあるのに、咬ませない状況を作ってあげるのがKさんでしたよね?」半身不随のサンばあを見ながらk氏「この仔とか見てて、可哀想って思う気持ちは私にもあるんですよ」「可哀想?(笑)それ、ちょっと違うんじゃない?サンばあは、半身不随になったから飼主に棄てられたんですよ。kさんのやってる事もその飼主と全く同じですよ?(笑)」「でもね、もらって直ぐ目がおかしいな~って気付いたんですよ。まさかこんなはずじゃ…と思いますよ。でも、可哀想だから保健所には連れて行けないじゃないですか~」「どの犬も絶対に病気をしない保証はないんですよ。ペットショップで買う犬も同じことですよ?病気になったから、他の人に丸投げするのは捨てる事と同じですよね」「いいえ!ジロへの愛情はあったんです!本当です。だから私も辛いんですよ」「私もkさんにジロへの愛情があったと思います。でも・・・その愛情に深さがなかったんですね~私は、一度自分が責任背負った子は、たとえ寝たきりになっても24時間ほとんど睡眠取らずに看てますよ。それが本当の愛情じゃないんでしょうかね~」「ジロは、うちに居るより、お友達の犬達と一緒に居る方が幸せだと思うんですよ」「kさん、ドッグランの犬達見たでしょう?あの中に目が見えなくなったジロを入れたらどうなると思いますか?怖くて威嚇するジロは殺されますよ?人間と同じ理性は犬にはないんですよ?ジロは殺されるかもしれない…kさんは、そういう所にジロを捨てていくんですよ?」「・・・・・・・」「まぁ、そんな事にならないように、うちのスタッフ達が懸命にジロの居場所を模索してるんですけどね!」帰り際、「あの…フードとおやつをもってきたんですよ」「あ~うちはいりませんよ。kさんはどうせ二度と犬は飼えないから、どなたか知り合いにあげたらどうですか?」ジロは、k氏の声を聞いて、尻尾を振った…それなのに、ジロに声をかける事無く、ジロの姿に目を向ける事無く、ドアを閉めた…ジロは後追いして鳴いた…kさん、あなたのいう「愛情」はそんなものでしたか…ジロにとって、二年ぶりの保護家は、もう知らない場所だった・・・ただひとつ・・・私の相棒カムカムとジロは、お互いに覚えていた…二人の関係性が、二年前と全く変わらずそのままだった。ジロは、「老犬ホスピス棟」に移動した。ここは、老犬や体にハンデのある子達のスペース。目は見えないけど、チャンスがなくなったわけじゃない!きっと、今度こそ本当の良縁があるかもしれない!ジロの本当の犬生はこれからです!フリーペーパー「もふもふ」特別号のご支援、ありがとうございました。ご支援下さった皆様のおかげで、無事、目標額に達成しました。これから取材、原稿に奮闘していきます!また後日、ブログ内にてご報告させて頂きます。いのちのはうす保護家」HPリニューアルしました。 http://pawstamp.com/hogoya/ メールアドレスも変更となりました。新しいお問合せ先は、HP内の「お問合せフォーム」からお願いします。 皆様のご協力ご支援どうかよろしくお願い致します。 宮崎銀行 加納支店 普通口座 104601口座名義:動物たちの未来のために 代表 山下 由美 郵便貯金 17310-434961口座名義:イノチノハウスホゴヤ〒880-1222 宮崎県東諸県郡大字国富町八代北俣2581 山下 由美090-4484-5165
2017年03月10日
右前脚切断手術をした「フミ」は、術後の経過も順調です。不思議と・・・更に甘えん坊になったような気がします。相変わらず女王様なので、一番良い場所を陣取ってるフミ♪鹿児島から来た半身不随の「しげる」は、同じ半身不随の「サン」と仲良しになりました。少しずつリハビリもしているのですが、全くやる気がないようで・・・いいえ、もう今の自分を受け入れているような気がしました。てんかんの「ハチ」は、薬を飲み始めてからは一度もてんかんを起こしていません。長毛で、イケメンで、犬猫とも上手に付き合える子・・・本来ならば、成猫であっても直ぐ譲渡が決まるタイプなのですが、やはり「てんかん」というのが、譲渡を厳しくしているようです。でも、薬と上手に付き合っていけば、普通の猫と何ら変わりはありません。譲渡が決まったのですが、トライアル失敗でした。この仔達が失敗なのではありません。ヨンは、トライアル終了後、旦那さんが不安を感じておられたようなので、こちらから正式譲渡はお断りさせて頂きました。ご家族のお一人でも、家族として迎え入れる覚悟が出来なかった場合、お断りさせて頂いております。中には、数ヶ月後、数年後に「やはり戻したい」と連絡してくるびっくりする飼主さんもいましたので…一番辛い思いするのは、私達でもなく、飼主さんでもなく、譲渡した子なんです。なので、今回もヨンが今後どうなるのか分からない状態のまま飼主さんに託す…という決断は出来ませんでした。とても素敵なご家族だったのですが、迎え入れるタイミングが「今」ではなかった…このミスだけでした。飼主さんにもヨンにも非はありません。同じくリターンの「ションション」ションションの飼主さんも、優しくて良い方でしたが、ションションの方が、新しい飼主さんの事を、受け入れる事が出来ませんでした。ずっと唸り、手を出すと口が出て来るとの事でした。ションションは、元々怖がりで、興奮しやすい子で、人間を完全に信じているわけではありません。保護家に来た時もそうでしたから・・・ですが、時間をかければ、ションションが何を求めているのか、どう接していけば良いのか、必ず気付けます。気付く事によって、ションションも変わっていきます。優しい飼主さんだったのに、必ず幸せにしてくれる飼主さんだったのに、飼主さんとションションの相性が合いませんでした。これがリターンの理由です。保護家では、ションションは笑顔しかありませんので、ションションを知るためには、少しだけ時間は必要ですが、必ず心は繋がります。フリーペーパー「もふもふ」特別号のご支援、ありがとうございました。ご支援下さった皆様のおかげで、無事、目標額に達成しました。これから取材、原稿に奮闘していきます!また後日、ブログ内にてご報告させて頂きます。いのちのはうす保護家」HPリニューアルしました。 http://pawstamp.com/hogoya/ メールアドレスも変更となりました。新しいお問合せ先は、HP内の「お問合せフォーム」からお願いします。 皆様のご協力ご支援どうかよろしくお願い致します。 宮崎銀行 加納支店 普通口座 104601口座名義:動物たちの未来のために 代表 山下 由美 郵便貯金 17310-434961口座名義:イノチノハウスホゴヤ〒880-1222 宮崎県東諸県郡大字国富町八代北俣2581 山下 由美090-4484-5165
2017年03月03日
ちょうど一年程前、宮崎市保健所から、お産間近の母猫が居ると連絡を受けました。多頭飼育崩壊の仔でした。直ぐに保護家に連れて帰り、「愛美」と名付け、24時間体制でお産を待ちました。愛美は、子猫を3匹産みましたが・・・残念ながら、2匹生まれて直ぐに息を引き取りました。愛美は、赤ちゃんをお乳に誘導する際に、力の加減が分からなくて、犬歯を奥深くさしてしまったのです。母性が無かったわけではない愛美から子猫を取り上げるのは、苦肉の選択でしたが・・・愛美は、私と相棒カムカムに育児を託してくれました。ケージの中から、見守っててくれました。産後落ち着いたころ、愛美は検査でエイズ陽性だったので、「AIDSっ子ルーム」に入居しました。2月11日・・・いつものように、扉の前で「おはよう」とあいさつを交わし、いつものように、朝ご飯を食べ、いつものように、スタッフが部屋に掃除に入り、トイレ掃除を終えて、振り返ったとき・・・愛美は失禁して倒れていたそうです。すでに呼吸はありませんでした。わずか数秒の出来事・・・さっきまで普通だったよね?なんで・・・?さっきまで元気だった愛美が…もういない。現実を直ぐに受け入れる事が出来ず、私は、パソコンルームに引きこもり、毛布をかぶって泣いた…その日の作業を放棄して逃げてしまった。この部屋に愛美がいない忽然と消えてしまったような受け入れられない現実でした。AIDSっこルームでは、甘え上手な「かおり」を膝に乗せて、側をついて回る愛美に声をかけながら掃除していた。私は・・・愛美を膝に乗せた事があるだろうか…本当は膝にのりたかったんじゃないかな…怒りん坊の「かおり」に遠慮してそれが出来なかったんじゃないかな…私は・・・愛美をどれだけ見れていたのかな・・・?愛美をずっと可愛がってたスタッフは、愛美の葬儀の日、愛おしそうに抱きしめ、泣き続けた…それだけ、誰一人覚悟も出来てないままの愛美の死でした…。「愛美がエイズじゃなかったら、希望者がたくさん居ただろうね。だって、こんなに美人なんだから…」いつもスタッフと話してた。家族を見つけることが出来なくてごめんね…でも、誰も忘れないから・・・愛美と過ごしてきた一年という年月を・・・どうか、もう一度、愛護センターに向けて、皆様のお力を貸して頂けないでしょうか…私達に、フリーペーパー「もふもふ」の特別号を作らせて頂けないでしょうか…※フリーペーパー「もふもふ」特別号発行支援サイトhttp://freepapermofmof.cart.fc2.com/いのちのはうす保護家」HPリニューアルしました。 http://pawstamp.com/hogoya/ メールアドレスも変更となりました。新しいお問合せ先は、HP内の「お問合せフォーム」からお願いします。 ※「ひまわりの家」と山下由美は、一切関係ございません。2009年に辞任後「いのちのはうす保護家」として独立しています。 皆様のご協力ご支援どうかよろしくお願い致します。宮崎銀行 加納支店 普通口座 104601口座名義:動物たちの未来のために 代表 山下 由美 郵便貯金 17310-434961口座名義:イノチノハウスホゴヤ〒880-1222 宮崎県東諸県郡大字国富町八代北俣2581 山下 由美090-4484-5165
2017年02月24日
何気なくFacebook開いていると、下記の記事に目が止まりました。この記事を目にした時には、講演会、出張が重なっていたため、直ぐに動けない状況でした。この記事を投稿してたFさんに連絡をして、「どなたも希望者がいなければ、必ず引き取りますので」と、お約束し、レスキューして頂き、しばらくの間、Fさんがご自宅にて保護して下さいました。出張から戻ってきた翌日・・・Fさんが鹿児島から保護家に連れてきて下さいました。Fさんの娘ちゃんが、何度も何度も愛おしそうに「ハグ」改め「しげる」に触れ、抱きしめ…お別れを告げていました…。Fさんのおっしゃってた通り、しげるはとても良い子です。半身不随のマールとサン、ボスのカムカムにも上手に挨拶が出来たので、あっという間に打ち解けました。まるで、昔から保護家に居た子のように…しげるにとって・・・管理所から出れたことが、保護家に入居したことが、ハッピーエンドではありません。まだまだスタートラインの位置にすぎません。圧迫排尿も、座ったまま協力的な体勢で絞らせてくれます。とても簡単です。犬に対しても、猫に対しても、友好的です。要求があっても、吠える事はありません。いつもスタッフの姿を追ってついてまわります。引き続き、しげるの飼主さんを募集しています。そして・・・管理所からのレスキューを予定していたビーグルmixは、無事、新しい飼主さんが決まりました!老犬の子は・・・保護家のボランティアさんが、家族として迎え入れて下さいました。この仔達は、ハッピーエンド…本当に良かったです!シェアして下さった皆様、ありがとうございました。お願い事ばかりで申し訳ございません…成犬用フードが在庫1袋(2/20現在)となってしまいました。どうか、ご支援よろしくお願い致します。どうか、もう一度、愛護センターに向けて、皆様のお力を貸して頂けないでしょうか…私達に、フリーペーパー「もふもふ」の特別号を作らせて頂けないでしょうか…※フリーペーパー「もふもふ」特別号発行支援サイトhttp://freepapermofmof.cart.fc2.com/いのちのはうす保護家」HPリニューアルしました。 http://pawstamp.com/hogoya/ メールアドレスも変更となりました。新しいお問合せ先は、HP内の「お問合せフォーム」からお願いします。 ※「ひまわりの家」と山下由美は、一切関係ございません。2009年に辞任後「いのちのはうす保護家」として独立しています。 皆様のご協力ご支援どうかよろしくお願い致します。宮崎銀行 加納支店 普通口座 104601口座名義:動物たちの未来のために 代表 山下 由美 郵便貯金 17310-434961口座名義:イノチノハウスホゴヤ〒880-1222 宮崎県東諸県郡大字国富町八代北俣2581 山下 由美090-4484-5165
2017年02月20日
~いのち1~13日にレスキューしたこの子は、実は、よっつの「いのち」を助けてくれた子です。この仔をレスキューに向かった日、ガス室のある奥の部屋から、かすかに子猫の鳴き声がしました。ここから先は、私も許可がないと入れません。職員さんに子猫が居る事を確認し、中に入れてもらいました。ステンレス製の檻に入っていたのは・・・生後10日位の乳飲み子猫4匹でした。管理所には、職員さんが通常1人しかいないので、乳飲み子のお世話までは手が回りません。ですが・・・今の私には、どうしてもどうしても、子猫を連れて帰る事は出来ませんでした。授乳が出来ない事情があったのです。(後日ご報告します)この檻の中で衰弱死するか、私の腕の中で死なせるか、その二択しかありませんでしたが・・・スタッフがミルクボランティアを引き受けてくれました。もし、13日、あの子をレスキューに行かなかったら、この乳飲み子猫4匹も、誰にもその存在を知られる事なく、衰弱死していたと思います。これが本当の「命のリレー」だと感じました。~いのち2~ハクに続き、チャージも寝たきりになりました。中型犬2頭の寝たきりの介護は、正直言うと・・・大変です。夜間~早朝、仮眠しか取れません。でも、これが、2年前に自分が望んでいた事。「老犬ホスピス」ガス室ではない、その子らしい最期を迎える事。ですが、私一人が頑張っているのではありません。日中は、スタッフが中心となり、介護をしています。スタッフのサポートがあるから、私も日中、仮眠取って体力を回復させたりできています。介護側にも、助けてくれる人は絶対に必要です。次に私が向かいたい道は・・・介護に苦しんでいる飼い主さんの力になる事。介護で疲労を感じる度に、その「夢」は大きくなっていきます。~いのち3~寝たきりのハクに寄り添って寝てる子犬は、先日保護した子です。生後2か月位だと思います。トイレシートでちゃんとオシッコも出来ます。やんちゃさんですが、保護家のお兄ちゃんお姉ちゃん達にしっかり教育を受けている毎日です。この仔犬は、保護された方がワクチンもして下さり、一週間自宅にて保護して下さっていました。保護主さんのおかげで、命が繋がりました。犬猫は、誰に飼われてるか?その家族は?誰にみつけてもらったか?誰に保護されたか?出逢った人間によって、運命は大きく変わる…いのちのはうす保護家」HPリニューアルしました。 http://pawstamp.com/hogoya/ メールアドレスも変更となりました。新しいお問合せ先は、HP内の「お問合せフォーム」からお願いします。 ※「ひまわりの家」と山下由美は、一切関係ございません。2009年に辞任後「いのちのはうす保護家」として独立しています。 皆様のご協力ご支援どうかよろしくお願い致します。 宮崎銀行 加納支店 普通口座 104601 口座名義:動物たちの未来のために 代表 山下 由美 郵便貯金 17310-434961口座名義:イノチノハウスホゴヤ〒880-1222 宮崎県東諸県郡大字国富町八代北俣2581 山下 由美 090-4484-5165
2016年10月17日
「都城管理所に、酷い状態の老犬が居ます。保護家での受入れは可能ですか?」都城管理所でレスキュー活動されているcaoriさんよりSOS。16才、飼い主の持込みとの事でした…。皮膚は、悪環境とストレスでボロボロの状態でした。推定10才位。捕獲。寝たきりの状態だったのでしょう…酷い床擦れが出来ていました。この仔達は、老犬ホスピス棟に迎え入れました。命名「楽子」(らんこ)楽子は、人間の手を拒みます。少しでも触れると「ギャーーッ!!」悲鳴を上げて怖がります。でも、本当は、人間の手を求めています。ジーッと見つめる目は、拒絶の目ではありません。どうして良いのか、分からないだけなんです。楽子は、「僧帽弁閉鎖不全症」という心臓病です。余命半年・・・残り僅かな犬生、楽しく生きて欲しい!そんな願いを込めて、スタッフが命名しました。飼主は…余命短い事を知ってたら、最後まで飼い続けたのでしょうか・・・もっともっと…いいえ、最期くらいは愛情をかけてくれたのでしょうか…命名「笑子」(えみこ)笑子は、生まれつき下あごがありません。食べる事には全く影響なく、食欲も旺盛です。ですが・・・脾臓に大きな腫瘍を抱えています。いつ破裂してもおかしくない状態です。笑子が、どういう環境の中生きてきたのかは分かりませんが・・・生きている意味が分からなくなり、痛み、苦しみと戦う気力すら残っておらず、寝たきりになっていたのでしょう…保護家に来てからは、ピョンピョン飛び跳ねるようにドッグランや室内で楽しそうに歩き回っています。余命短いなんて嘘みたいに、「今」を楽しみながら懸命に生きようとしています。辛かった時の穴埋めをするかのように…「笑子」という名前は、残りの犬生、笑って過ごせますように…という願いを込めてスタッフが命名しました。とても頭の良い子で、フカフカなお布団をちゃーんと陣取ります。左の仔は、チャージ。チャージも寝たきりになりました。チャージは脳に腫瘍があり、前脚が動かなくなったんです・・・そして・・・一年前から何度も倒れて復活しての繰り返しのハク。もう復活する力も残っていません。楽子、笑子、チャージ、ハク・・・この仔達が、最期は苦しまず「楽しかった」と言ってもらえるようにただただ、私達はこの子達の思いに従うだけです。1匹でも多くの老犬達を、介護に疲れている飼主さん達を、どうサポートしていけば良いのか、「井の中の蛙」私達には、ネット情報や頭で考える事しかできない。自分の目で確かめたい事がある!感じたい事がある!そう思い、和歌山と北海道に飛びました。ほぼ、勢いでした。それは後日、ブログにてご報告しますm(__)m※子猫用のフード(ロイヤルカナン・ベビー)のご支援頂きましたm(__)m 本当にありがとうございます。助かりました!成犬用フード(サイエンスダイエット)の在庫はゼロです… いつもお願い事ばかりで申し訳ございません。ご支援をどうかよろしくお願い致します…いのちのはうす保護家」HPリニューアルしました。 http://pawstamp.com/hogoya/ メールアドレスも変更となりました。新しいお問合せ先は、HP内の「お問合せフォーム」からお願いします。 ※「ひまわりの家」と山下由美は、一切関係ございません。2009年に辞任後「いのちのはうす保護家」として独立しています。 皆様のご協力ご支援どうかよろしくお願い致します。 宮崎銀行 加納支店 普通口座 104601 口座名義:動物たちの未来のために 代表 山下 由美 郵便貯金 17310-434961口座名義:イノチノハウスホゴヤ〒880-1222 宮崎県東諸県郡大字国富町八代北俣2581 山下 由美 090-4484-5165
2016年09月20日
6月に、岡山県の保健所から来た半身不随キィ。酷い床擦れがあり、レスキュー後しばらくは、橋渡しをして下さった岡山の田村さんのご自宅で、治療と静養してたキィ。キィと真剣に向き合って下さった田村さん…6月、キィと涙涙のお別れでした。キィ、いのちのはうす保護家での生活が始まりました。キィは、保健所に捕獲される前は、どんな環境で、どんな生き方をして来た仔なんだろう…何を思い、何を望んでいるんだろう…私達スタッフは、毎日キィに問いかけます。キィを知るには、時間はかかる。でも、マールのキィへの反応を見たときに、キィは自分の足で立つ力を持っている子だと、私達は確信しました。同じ半身不随のマールが、キィを一切受け入れなかった事が、キィが回復するという絶対的な答えでした。キィのリハビリは、直ぐスタートさせました。新しい環境に来たばかりで、それもどうかとも思いましたが、本人としては、補助付きではありますが、立つ感覚を思い出したような感じで、時折、明るい表情をみせるようになりました。キィの嫌いな時間・・・圧迫排尿でした。次第に、歯を当てて抵抗する仕草も見せるようになりました。でも、それは「下半身の感覚がある」という証拠。そして、やっと、本当の自分を出せた第一歩だったのです。キィは、自分の足で立ち上がり、少しずつ歩くようになったのです!かろうじて神経が残っていた右後脚が、キィ本人が頑張ったリハビリで、体を支える力も出てきたんです!歩いたり、小走りしたり・・・今までは、圧迫排尿しなけれぱ、垂れ流しだったオシッコも、自分の意志で、オシッコをコントロール出来るまでになりました。ですが、キィと私達に次の試練がやってきました。キィとしばらく一緒に居て、分かった事がありました。キィは、人間に飼われていた経験はある。ただ、半野良のような飼われ方だったと思います。キィは、強いプライドを持っています。冷房の効いたフカフカな毛布の上…良かれと思って用意した環境は、キィにとっては、屈辱に感じていたのでしょう…キィは、自分に誇りを持っている仔。本来の「犬」の生活を望んでいた事に気付きました。ただ、やはり、左後ろ足の麻痺はあるので、自然に近いこの子達の群れに入れる事は・・・危ないかもしれないと、隣の棟「老犬ホスピス」に入居させました。自由に中と外を行き来できるし、ここに居る子達はみんな穏やか。仲間もいるし、キィにとっては一番良い環境だと思っていたのに…キィは更にストレスを抱える事となりました。免疫力が下がり、顔の毛が抜けてきました。歩けるようになったキィにとって、老犬ホスピスは、あまりに穏やか過ぎて、物足りなさを感じるようになったんです。ここは、自分らしく生きれる場所じゃないと…。この元気な子達の群れにキィを入れる日が、来るのかもしれないな…私達とキィの物語は、まだまだ続きそうです。※子猫用のフード(ロイヤルカナン・ベビー)のご支援頂きましたm(__)m本当にありがとうございます。助かりました!成犬用フード(サイエンスダイエット)の在庫はゼロです…いつもお願い事ばかりで申し訳ございません。ご支援をどうかよろしくお願い致します…いのちのはうす保護家」HPリニューアルしました。 http://pawstamp.com/hogoya/ メールアドレスも変更となりました。新しいお問合せ先は、HP内の「お問合せフォーム」からお願いします。 ※「ひまわりの家」と山下由美は、一切関係ございません。2009年に辞任後「いのちのはうす保護家」として独立しています。 皆様のご協力ご支援どうかよろしくお願い致します。 宮崎銀行 加納支店 普通口座 104601 口座名義:動物たちの未来のために 代表 山下 由美 郵便貯金 17310-434961口座名義:イノチノハウスホゴヤ〒880-1222 宮崎県東諸県郡大字国富町八代北俣2581 山下 由美 090-4484-5165
2016年09月19日
今年の2月1日、リョウと出会いました。管理所の檻越しに…人間に尻尾を振れない、老犬、皮膚病、衰弱・・・リョウには「殺処分」しか残されていなかった。7月放送のNHK番組中で、リョウのレスキュー密着もシーンもあった。表現は悪いけど、ストレートに言わせて頂くと、なぜ、若くて健康で人慣れしている犬を「命の選別」から外し、なぜ、リョウをレスキューしたのかと、なぜ、選んだのがリョウだったのかと、視聴者の皆様が、納得できる答えを出さなきゃいけないのに・・・ハッキリ「理由」を答えられなかったような気がする。頭で考えた「答え」は、きっと間違いだから。心が出した「答え」の意味は、その時は分からない。私自身、その「心」が決めた意味を知る事が出来るのは、数時間後、数日後、数週間後、数ヶ月後、数年後…その子を失った時に見える「答え」もあるし、未だ答えが見えない事もある。いつも・・・いつも。ただ、きっと、ボロボロになって懸命に生きてきたリョウに「リョウは、なぜ生まれて来たのだろう…」私自身とリョウを重ねたのでしょうか…その「意味」をハッキリさせたかった。「生きる」意味を・・・「生」を受けた意味を・・・リョウの性格が、ひとつひとつ分かってきた。なんともおっとりのんびりした性格で、争いを好まないけど、我はめっちゃ強いお婆ちゃん。みんなから親しみを込めて「リョウバァ」と呼ばれるようになった。Staffにゃおさんは、毎日のようにリョウをシャンプーしてくれた。抱きかかえてお風呂場に入っていくにゃおさんの後姿は、犬への、リョウへの、愛情を感じた。「リョウ!これが、生まれてきた意味の、生きてる意味のひとつだよ!」シャンプーだけで、こんなに皮膚も良くなったのですが・・・今度はアレルギーの疑いも出てきてしまいました。そんなリョウバァを、福岡県のSさんが「時間はかかるけど、必ずお迎えに行きます」と、ご連絡を下さいました。約半年間、Sさんはリョウバァの医療費にと、お振込み続けて下さり、半年間、スタッフと連絡を取り続けていました。リョウバァは、気付くといつもホスピスルームを脱走し、母屋の廊下からずーっと事務所を見ていた。なんだか誰かを待っているような…そんな顔にも見えた。「福岡まで自力で歩いていくつもりじゃない?(笑)」そんな冗談を言いながら、リョウバァを見守っていました。そして・・・9月上旬、Sさんが福岡県からリョウバァのお迎えに来てくれました!「リョウちゃん!」Sさんが呼ぶと、マイペースで我が道を行くのリョウバァは、静かにSさんの元に歩いていきました。あのときの冗談は、本気だったんじゃないかと思う位、Sさんとリョウバァは会った瞬間から繋がり合っていました。半年間、お世話してた副代表フジイ…「リョウバァ…」「・・・・ウッウッ」どんどん顔が崩れだし・・・「リョウバァ~!!!」「・・・ウワァァァァン(号泣)」私は、そんなフジイを笑いながら写真を撮りました。「顔、汚いってば!(笑)」でも、こんな場面を見ていつも思う…なんてキレイな顔して泣くんだろうって。この顔が、この表情が、この涙が、6ヶ月間の「愛」なのです。フジイとリョウバァの過ごした時間の証なんです。※本人に承諾済みで掲載しました。いつもお願い事ばかりで申し訳ございません。※子猫用のフード(ロイヤルカナン・ベビー)、※成犬用フード(サイエンスダイエット)、在庫がゼロになってしまいました。ご支援をどうかよろしくお願い致します…いのちのはうす保護家」HPリニューアルしました。 http://pawstamp.com/hogoya/ メールアドレスも変更となりました。新しいお問合せ先は、HP内の「お問合せフォーム」からお願いします。 ※「ひまわりの家」と山下由美は、一切関係ございません。2009年に辞任後「いのちのはうす保護家」として独立しています。 皆様のご協力ご支援どうかよろしくお願い致します。 宮崎銀行 加納支店 普通口座 104601 口座名義:動物たちの未来のために 代表 山下 由美 郵便貯金 17310-434961口座名義:イノチノハウスホゴヤ〒880-1222 宮崎県東諸県郡大字国富町八代北俣2581 山下 由美 090-4484-5165
2016年09月17日
9/3、あの記事を書き終えた約7時間後・・・ココちゃんは永眠しました。お別れとなる明け方、ココちゃんの息が荒くなりました。私に出来る事は、酸素濃度や温度を調整する事だけ。もうダメだと確信したとき、ココちゃんを腕の中で・・・と、酸素室の扉に手をかけた瞬間、私はその手を直ぐに引っ込めました。ココちゃんが今、求めているのは「飼主さん」だったのです。目の前に居る私・・・ではなかったのです。分かってはいたはずなのに、私は、飼主さんに嫉妬しました。なんで私じゃないの?なんで保護家じゃないの?って。本当に…小さな人間です。それならば、最期は少しでも苦しくないよう酸素室の中で逝かせることが、私に出来る事かなと思いました。ココちゃんは私の目の前に居るのに、最期を迎えようとしているのに、抱きしめられない・・・味わったことのない悔しさと悲しみでした。9/3 AM8:07 ココちゃんの呼吸が止まりました。やっと、ココちゃんを抱き上げる事が出来ました。その後の事は、全く記憶がありません。意識が戻ったときには、上向きにココちゃんをお腹の上に乗せていました。二日間、看護で寝ていなかったので、気を失ったように眠りについてたのでしょうか…不思議な感覚でした。私がココちゃんと真剣に向き合えたのは、最期の5日間だけでした。それまではその他大勢の1匹だったココちゃん…たった5日間かもしれないけど、私自身、ココちゃんからもらった5日間は、長さではなく深さでした。泣く泣く離れ離れになった飼主さんがやってたであろうお別れの形をとる事にしました。「家庭犬」と同じように・・・熊本のあの地震さえ来なければ・・・ココちゃんを飼主さんの元に帰してあげたい・・・いいえ、帰さなきゃいけない。飼主さんが熊本に帰省する日まで、遺骨は「お預かり」という形にする事にしました。ココちゃんが一番大好きだった人の元に帰るのがココちゃんの望みだったから・・・その日が、ココちゃんと本当のお別れです。いのちのはうす保護家」HPリニューアルしました。 http://pawstamp.com/hogoya/ メールアドレスも変更となりました。新しいお問合せ先は、HP内の「お問合せフォーム」からお願いします。 ※「ひまわりの家」と山下由美は、一切関係ございません。2009年に辞任後「いのちのはうす保護家」として独立しています。 皆様のご協力ご支援どうかよろしくお願い致します。 宮崎銀行 加納支店 普通口座 104601 口座名義:動物たちの未来のために 代表 山下 由美 郵便貯金 17310-434961口座名義:イノチノハウスホゴヤ〒880-1222 宮崎県東諸県郡大字国富町八代北俣2581 山下 由美 090-4484-5165
2016年09月10日
保護家の「老犬ホスピス棟」のココちゃんは、今年6月に、熊本の被災地から来た仔です。地震で家を失った高齢の飼主さんは、熊本を離れ、息子さんがお住いの大阪に引っ越す事となりました。色んな事情があり、ココちゃんを連れて行く事が出来ない…ココちゃんの「命の橋渡し」をして下さった熊本の愛護活動家、土田さんはこうおっしゃっていました。「地震さえなければココちゃんの一生は 飼い主さんの元で終わったのでしょう。 今回の地震で住み慣れた熊本を離れる事になり、 離れ離れになってしまうのは飼い主さんにとっても悲しい決断でした。 連れてこられた時、ココちゃんの愛用のタオル、布団、洋服を持たせてくれました。 18年。この子が生きてきた犬生そのものが飼い主さんの愛情そのものだと思いました。大好きな家族に命を絶たれなかった事(センターの持込)が、それは救いだったでしょう。」私はあえて、なぜ飼主さんは大阪に連れて行けないのか、飼主さんの情報等、詳しい事情を聞きませんでした。「ココちゃんは飼主さんから愛されてた」それだけ分かったから、もう十分でした。それ以上は、自分自身の興味本位でしかないと感じたので…ココちゃんは、日に日に元気を取り戻し、自分の足で歩き回り、ご飯もモリモリ食べ、皮膚も綺麗になっていきました。保護家に来て3ヶ月・・・あと2年位は大丈夫だろうと思っていたのに・・・東京に研修に行ってた時に、ココちゃんが倒れたと、スタッフから連絡を受けました。ココちゃんは、リンパ腫でした。抗がん剤使ったら余命3ヶ月~半年。ステロイドで余命1ヶ月~3ヶ月。何もしなければ余命1ヶ月未満。生きれる永さではなく、ココちゃんが一番苦しくない方法、ステロイドを選択しましたが・・・その数日後・・・この写真を撮った数時間前、今夜が峠だと言われてました。寿命を延ばそうとは思わない。ただただ、苦しまずに、最期を迎えて欲しい。ココちゃんは、無事、朝を迎えることが出来ました。寝たきりのハクじぃちゃんと、励まし合うかのように、寄り添って…もう、あまり体を動かす事も出来ないココちゃん。呼吸するのがやっとのココちゃんに、酸素室をレンタルしました。この酸素室のレンタル代(送料や保険含めて5万円)は、浅田美代子さんからの寄付です。「ココちゃんは、私もずっと気にしてた仔なの。だから、ココちゃんにかかる費用はちゃんと私に甘えて!」そう言って、先日お食事した帰りに私に託して下さいました。ココちゃんには、私は申し訳ない気持ちでいっぱいでした。死が近くならないと、「その他大勢の1匹」に過ぎなくて、死が近くなって、やっと1匹に集中できるような体制。でも、ココちゃんを想ってくれている人は、私だけではなく、実はこんなにたくさんいてくれてるんだと…「ココちゃん、あんたは幸せやとよ」自信もってココちゃんにそう言えました。いのちのはうす保護家」HPリニューアルしました。 http://pawstamp.com/hogoya/ メールアドレスも変更となりました。新しいお問合せ先は、HP内の「お問合せフォーム」からお願いします。 ※「ひまわりの家」と山下由美は、一切関係ございません。2009年に辞任後「いのちのはうす保護家」として独立しています。 皆様のご協力ご支援どうかよろしくお願い致します。 宮崎銀行 加納支店 普通口座 104601 口座名義:動物たちの未来のために 代表 山下 由美 郵便貯金 17310-434961口座名義:イノチノハウスホゴヤ〒880-1222 宮崎県東諸県郡大字国富町八代北俣2581 山下 由美 090-4484-5165
2016年09月03日
ハクが、倒れて一年が経過しました。前庭疾患からはじまり、脳腫瘍の疑いもあり、ここ一年、倒れたり回復したりの繰り返しでした。ここ最近、調子が良くなっていた気がしたので、ハクは、「老犬ホスピス棟」へと戻っていました。いいえ・・・それは、私の言い訳です。自分を正当化するために、自分に嘘をついていたのだと思いました。ハクは、事務所に居る半身不随の仔達から受け入れてもらえず、深夜早朝時間関係なく仲裁に入る毎日で、睡眠不足が何ヶ月も続き、私の方が体力的に限界だと・・・ハクを目の行き届く事務所からホスピス棟に戻したのは、自分が「楽」な方に逃げたかったからだと思います。数週間後・・・ハクの皮膚に異変を感じ、毛をかき分けたところ、肩と腰に、床ずれが出来ていました。ハクは、毛布やマットが大嫌いな子でした。サークルに入れられるのが大嫌いな子でした。「自分の好きな場所に移動して寝たら良いよ」その結果の床擦れでした。その結果ハクに申し訳ない事をしてしまった。それは「尊重」ではなく、「放置」の意味になってしまいました。ハクは、事務所へと移動させました。これ以上床ずれが酷くならないよう今はハクに集中していこうと反省しました。先日、飼主さんが介護疲れで精神的にまいってるので、助けてもらえないかとご相談を受けました。とても大事にされていた老犬のようでした。それでも、私はお受けする事が出来ませんでした。私もまた、その飼主さんと全く同じ立場だからです。助けたいのに、今の私には何も出来ない…「お互い介護を頑張りましょう」としか言えない…管理所の収容犬がいなくなれば、レスキューする子がいなくなれば、疲れている飼主さん達の手助けも出来るのに…「老犬ホスピス」を起ち上げるきっかけとなった「王子」の動画です。いのちのはうす保護家」HPリニューアルしました。 http://pawstamp.com/hogoya/ メールアドレスも変更となりました。新しいお問合せ先は、HP内の「お問合せフォーム」からお願いします。 ※「ひまわりの家」と山下由美は、一切関係ございません。2009年に辞任後「いのちのはうす保護家」として独立しています。 皆様のご協力ご支援どうかよろしくお願い致します。 宮崎銀行 加納支店 普通口座 104601 口座名義:動物たちの未来のために 代表 山下 由美 郵便貯金 17310-434961口座名義:イノチノハウスホゴヤ〒880-1222 宮崎県東諸県郡大字国富町八代北俣2581 山下 由美 090-4484-5165
2016年08月22日
コナンは・・・「手術費用がない」と、飼主から棄てられた。私は、飼い主の事をずっと憎んできた・・・そのはずだったのに・・・コナンが「いのちのはうす保護家」で生きてきた4年の歴史を動画にしました。「いのちのはうす保護家」HPリニューアルしました。 http://pawstamp.com/hogoya/ メールアドレスも変更となりました。新しいお問合せ先は、HP内の「お問合せフォーム」からお願いします。 ※「ひまわりの家」と山下由美は、一切関係ございません。2009年に辞任後「いのちのはうす保護家」として独立しています。 皆様のご協力ご支援どうかよろしくお願い致します。 宮崎銀行 加納支店 普通口座 104601 口座名義:動物たちの未来のために 代表 山下 由美 郵便貯金 17310-434961口座名義:イノチノハウスホゴヤ〒880-1222 宮崎県東諸県郡大字国富町八代北俣2581 山下 由美 090-4484-5165
2016年08月12日
エルは、ヘルニアで半身不随になり、飼い主から捨てられました。管理所で会ったエルは、紙おむつを着けていました。おむつの中は大量の尿… 紙おむつが外れないようにと、ひもで巻かれていました。 この状態でガス室に入れという意味だったのかと思うと…飼主の愛情を感じる事が出来ませんでした。 エルは、人間があまり得意ではありませんでした。事務所に置いてた時に、唸ったり咬もうとしたり、心を閉ざしたままでした。先ずは一人を信頼してくれれば、エルは変わってくれると確信し、私しか出入りしないパソコン部屋にエルをお引越し。犬から犬のルールを叩きこまれながら…エルは、どんどん心を開いていきました。この頃から、リハビリも受け入れてくれるようになり、肉球の刺激、関節の曲げ伸ばし…時々嫌がって怒ってたけど、エルなりに頑張った一ヶ月。リハビリ開始する前は、このように 後ろ足を引きずっていたのですが… ↓ ↓ ↓ わずか一ヶ月程で、四本脚で立つ事も可能になり、少しの距離なら、走る事も出来るようになったのです。 再診察で、レベル4からレベル3に回復していると獣医師さんに言って頂きました。リハビリだけでここまで回復したのだから、外科手術は可哀想だから止めた方が良いと言われ、獣医師さんと決めた治療法が、「幹細胞療法」でした。費用の方は、外科手術とあまり変わらない位高額で、効果も本当にあるのか半信半疑ではありましたが、エルの体と心の負担が少ないこの治療法を選択しました。まだ1回目の治療ですが・・・もう普通に立つんです!後ろ脚でカキカキもするんです!自分の意志で動かすんです!そして・・・おしっこもうんこも、自分でコントロールできるようになったんです!なかなかトイレシートではしてくれませんが…エルは、半身麻痺になり、飼主から激しく怒られるようになったと思います。 粗相したときに怒鳴られてきた様子が伝わってきました。エルにとって、トイレシーツは「嫌いな物」でしかありません。「トイレシート」=「怒鳴り」と、トラウマになっているんです。 トイレはあちこちでしちゃうけど、少しずつトラウマを克服していけばよいかな~と…。エルの治療は、まだ続きます。普通にお散歩が出来る日が来ると思います! ▼サンばぁちゃん▼サンと一緒に居れば居る程、元の飼主は悪い人ではなかったのでは…?と、感じるようになりました。元の飼主は亡くなったのかもしれません…元の飼主は高齢で施設に入居したのかもしれません…サンを塀の中に投げ捨てた人は・・・飼主ではないと思うようになりました。きっと、飼い主の身内、知り合い・・・だったんだろうと。 この写真は、投げ込まれた当日のサンです。抱えようとすると、もの凄い表情で怒り、必死で抵抗していました。大雨の中、塀の中に投げ込まれ、朝を迎えたサンは、自分の身に何が起こったのか、現実を受け入れる事が出来なかったのです。保護家に来てからも、「怒る」「咬む」サンのパニックは続きました。今は、保護家にも、環境にも馴染み、この愛くるしい表情が崩れる事はありません♪サンは、半身不随なので、自分の脚で歩く事が出来ません。 私は…サンの事を理解したつもりでいて、実はしていなかったんだと気付きました。高齢で直ぐに前脚の力もなくなるだろうなと…車椅子を使う事は、全く頭にありませんでした。カートでお散歩していると、怒るようになりました。「降ろして!自分で歩く!」と…。今回、エルとサン、高額な医療費が重なり、サンの車椅子購入に手が回らないのが現状です。 厚かましいお願い事で申し訳ございません… サンの車椅子購入のご協力を、どうか、よろしくお願い致します。 皆様のご協力ご支援どうかよろしくお願い致します。 宮崎銀行 加納支店 普通口座 104601 口座名義:動物たちの未来のために 代表 山下 由美 郵便貯金 17310-434961口座名義:イノチノハウスホゴヤ〒880-1222 宮崎県東諸県郡大字国富町八代北俣2581 山下 由美 090-4484-5165※mail hogoya777☆yahoo.co.jp☆を@に変えて下さいにほんブログ村
2016年06月11日
都城管理所からレスキューした半身不随の「エル」初めてカートでのお散歩。エルは、それなりの愛情を受けて育った仔だと思います。いいえ、ただわがままに育てられた子です。エルにとって、思い通りにならない保護家は、それはもう…腹が立つでしょうし、知らない人が怖くて、つい歯が出てしまいます。エルにとって、もちろん妥協も必要ですが、エル自身が「今」を受け入れられる日が来るまでは、無理強いはさせたくないと思います。 ヘルニアの手術をすれば、50%の確率で、また歩けるようになれるかもしれない…そう診断受けましたが、 色んな事を思うと…なかなか決心がつかずにいます。 そして・・・先日また…半身不随の犬を保護しました。かなりの老犬です。この子は、民家に捨てられていました。深夜に民家庭のフェンスから投げ捨てたのです。飼い主自らの手で抱きかかえ、高いフェンスに投げ込んだのです。大雨の中、びしょ濡れで泥まみれになり、この子は放心状態でした。自分の身に何が起こったのか、分からなかったのでしょう…抱き上げようとすると、必死で歯を立てて抵抗してました。よほど怖かったのでしょう…病院に着くと、やっと安心できたのか、いびきをかいて寝ていました。後ろ足の筋肉がなくなっていたので、半身不随になってかなり時間が経っていると思います。命名「サン」おばあちゃん。大雨の日に、不法投棄のように投げ棄てられたサン… 一晩中、雨の中、真っ暗な中、どんなに怖かったことか…こんな記憶を早く消し去って欲しいと、 「太陽」の下で堂々と生きて行こうと、「サン」という名前を、スタッフにつけてもらいました。 サンもエルも、車いすで笑顔で走れる日が来ますように… そんな中・・・同時進行で、老犬ホスピスの「ハク」も倒れていました。以前より脳腫瘍の疑いもあり、心配していましたが、今回は前庭疾患でした。ハクの場合、一晩中暴れまわるのです。右回りしたいのに出来ない…そのもどかしさとイライラが一晩中続き、ハクを抱き上げたり、なだめたり… 二晩その状況が続き、私自身体調に異変が出てきました。介護する側が倒れるのは、一番避けなければいけない事…スタッフに負担をかけてしまいましたが、一日お休みを頂きました。 その間、ハクは病院にお泊りさせてもらいましたが、ハクと私、同時進行で体調も良くなりつつあります。ハクが入院してた病院にも、前庭疾患の子が入院していました。やはり…飼い主さんが介護疲れで倒れてしまったそうです。最悪の場合、安楽死を決断する飼い主さんもいると思いますが、それは、決して飼い主さんを責めてはいけない事だと、自分自身これまで介護と看取りをしてきてそう感じました。私は、いざとなったら、スタッフや獣医師さんが今回のように手を貸して下さるから、自分自身が倒れる事はないのですが…。1人で抱えては、その子も飼い主さんも辛さしか残りません。 いつか・・・その様に頑張っている飼い主さん達の力にもなれるよう力をつけていきたいと思いました。 本当に・・・介護は一人で抱えてはいけないと感じました。 皆様のご協力ご支援どうかよろしくお願い致します。 宮崎銀行 加納支店 普通口座 104601 口座名義:動物たちの未来のために 代表 山下 由美 郵便貯金 17310-434961口座名義:イノチノハウスホゴヤ〒880-1222 宮崎県東諸県郡大字国富町八代北俣2581 山下 由美 090-4484-5165※mail hogoya777☆yahoo.co.jp☆を@に変えて下さいにほんブログ村
2016年05月12日
2012年11月21日。収容されていた犬達の写真を撮り、管理所を出ようとしたタイミングで、 保健所の車が管理所に入ってきた。また犬の収容か・・・犬が降ろされるのを待った。 車から降りてきたのは・・・ 左腕に、大きな腫瘍を抱えている老犬だった。飼い主の持込み手術費用がない…という理由で棄てられた。いいえ、「殺して下さい」とサインをしたのです!10年間一緒に過ごしてきたはずの家族が。ギュウギュウに締められた首輪。 何年も替えてもらってなかったひび割れた首輪。 触られ慣れていない体が、孤独を物語っていた。それなのに、家族を信じているこの子の健気さ、なぜ、この子はここに連れて来られなきゃ行けなかったんだろう…2012年11月28日、レスキュー。命名「コナン」 検査の結果、悪性腫瘍でした。苦痛を取り除きながら、このまま見守るのか、肩からバッサリと切断するのか… どちらかの選択しか残されてない。 コナンの腫瘍は、一日二日で異例のスピードで大きくなり、皮膚が追い付けず、裂けるほどだった。 既に10歳…前脚が無くなる事で直ぐに歩けなくなるだろう…それが引き金となり、そう長く生きれないだろう…分かってはいましたが、「切断」を選択しました。 実は・・・いつもならば、術後の経過を写真に撮って記録を残すのですが、コナンにだけは、カメラを向けることが出来なかった。 コナンは、弱っている姿をみられたくなかったのです。 自然界で生きる者の、本来の姿のように感じました。 コナンを尊重し、切断した部分が完治し、毛が生えそろうまで、カメラを一度も向ける事はなかった。 コナンは、群れがあまり好きではなく、むしろ、自分以外興味がありませんでしたが、自分と同じ三本足の犬達にはとても優しく、そして、自分と同じ老犬にも優しい子だった。 形で出す優しさではなく、優しいオーラがコナンから出ているのです。若くて健康な犬には、こんな調子。近寄るだけでいつも怒っていました。「どけっ!」…って。(笑) 2016年になり、コナンの老いは急激に進み始めた。白内障も始まり、目もほとんど見えなくなった。歯もどんどん抜けていった。脚もどんどん弱っていき・・・コナンは、寝たきりになった。「コナンが寝たきりになったらどうしようか?抱っこすると怒るもんね(笑)」こんな事をみんなで笑って話してたのですが…コナンは・・・もう怒る事がなくなりました。抱えて移動したり、体位交換しても、コナンは怒らない…それが逆に「老い」を感じ、淋しかった…。「コナン、怒れ!ちゃんと謝るから…頼むから怒ってよ!」 2014年10月~「老犬ホスピス」が完成し、コナンは老犬ホスピスに移動した。ボランティアで運営している「老犬ホスピス」は、九州地方では初だったらしく、当時、NHKニュースの生中継で放送された。 「介護と看取り」の大切さを訴えるために、私達はカメラに向かって話した。 老犬ホスピスの犬達は、体でカメラに訴えかけた。そんなパグ蔵も・・・マルオも・・・ 老犬ホスピス設立当初のメンバーは…もう誰もいなくなった。コナンだけが、保護家の長老のコナンだけが、頑張って生きていた。お金がないからと、コナンを棄てた飼い主は、あのテレビを観ただろうか…今、こうして生きているコナンを観ただろうか…今年2月にも、NHKニュースで「老犬ホスピス」の放送があった。 寝たきりになり、介助がないと何も出来なくなった。そんなコナンを、飼い主は観ただろうか…あなたが「殺してくれ」と保健所に持ち込んだ犬は、4年経った今、こうして生きている!力強く生きている姿を、ちゃんと観ただろうか。コナンは、確かに寝たきりにはなった。でも、コナンは何一つ諦めていなかった。「生きる事」に前向きだった。 2016年4月18日12時54分コナン永眠 コナンが息を引き取った時間帯、本来ならば、保護家は忙しい時間帯だった。1~2名で、犬猫60匹のそれぞれの部屋の掃除や消毒でバタバタと走り回っている時間帯だった。それなのに・・・コナンは、逝く前にスタッフを呼んでくれたのです。「もう逝くね!」吠えて呼んでくれたのです。コナンは、スタッフに抱かれながらお別れをしました。 私は・・・コナンを棄てた飼い主の事が、一度も頭から離れる事はなかった。 何かあると、会った事もない飼い主を思い出すのです。 それは・・・きっと、コナンが飼い主の事を引きずっているからだと感じた。 憎しみや恨みではない・・・「飼い主に会いたい」気持ちが、コナンから離れる事がなかったのです。 それがコナンから伝わってきていたから…。4年間もの長い期間ずっと…ずっと…。 「コナンは幸せだったと思いますか?」先日取材でそう聞かれましたが、「幸せだったと思う」ハッキリ言えなかった…。 だって、コナンは一度も飼い主を忘れた事なかったから。どんなに酷い仕打ちを受けてても、棄てられても、コナンから飼い主の影が消える事がなかったから…。 そして、私自身、飼い主への憎しみの感情はない。それは、コナンが飼い主に抱いていた感情が優しくて温かな物だったから…だと思う。コナンが私に残した物は、「飼い主の事を悪く思わないで」という「感情」でした…。 コナンのために、私は誰も憎まない。 悔しいけど・・・それがコナンの望みならば・・・。 ※成犬フード、成猫フード、老犬フード、沢山のご支援ありがとうございましたm(__)m 皆様のご協力ご支援どうかよろしくお願い致します。 宮崎銀行 加納支店 普通口座 104601 口座名義:動物たちの未来のために 代表 山下 由美 郵便貯金 17310-434961口座名義:イノチノハウスホゴヤ〒880-1222 宮崎県東諸県郡大字国富町八代北俣2581 山下 由美 090-4484-5165※mail hogoya777☆yahoo.co.jp☆を@に変えて下さいにほんブログ村
2016年04月28日
管理所からレスキューした「トミー」前提疾患で倒れましたが、頑張って乗り越えてくれました。再発は覚悟していますが、トミーは頑張れる子です! 「トミー」と一緒にレスキューした人慣れしてない「マサ」。少しずつスタッフにも群れにも、馴れ始めました。 緊張しながら生きてきたマサ・・・。もう少し時間が必要だけど、一日でも早くドッグランでグデ~ってお昼寝できる日が来ますように。 昨年の8月に、レスキューした皮膚病の「パン」日に日に毛も生え始め・・・ 全国の皆様からご支援戴いた高栄養の老犬フードのおかげで、今ではこんなに皮膚も綺麗になり、コロコロしています♪ 「パン」は、体にいくつもの腫瘍を抱えています。酷くなると、腫瘍が破裂して皮膚が破けてしまいます。腫瘍摘出の手術は、高齢で心臓も弱っているので、麻酔には耐えらわれないと診断受けました。もう譲渡は出来ない仔です…。とっても良い子なのに…。ここまで頑張って回復したのに…。腫瘍が破裂しないようにと、スタッフが、頻繁に「パン」のシャンプーをしてくれています。ここが「パン」にとって最期のお家だけど、「パン」は、みんなから愛情いっぱい受けて毎日過ごしています♪ 昨年7月に瀕死の状態でレスキューした「チャージ」寝たきりだった仔が、翌日には立ち上がり、歩き出し・・・ 「チャージ」は、奇跡の復活劇を私達に見せてくれました。「パン」同様、高栄養フードのご支援を頂き、これ以上太ったらヤバいな~…位、体格も良くなり、「老犬ホスピス」部屋に居る事が不自然な位でした。でも・・・やはりチャージは老犬なのです・・・。あんなにがっついてたご飯も、あまり食べれなくなりました。足取りも弱くなってきました。一日の大半を寝て過ごすようになりました。 やっぱりチャージはおじいちゃんなのです・・・。チャージは、とても頑固で怒りん坊です。抱えようとすると「なんすっとか!触んな!噛みつくぞ!オラオラ~」 脅しをかけてくるチャージに、手こずっていましたが、今では、その抵抗と脅しが、とても愛おしいんです。嬉しいんです。まだ気持ちの元気はあるんだなぁ~って。 2014年11月にレスキューした「ハク」 徐々に白内障と認知症が進んでしまい・・・ 認知症が進み、ハクなりのストレスを抱えているようで、夜はあまり眠れていないようです。 老犬ホスピスの長老「コナン」もう寝たきりになってしまいました。歯もほとんど残っていません。三本足で凛とした立ち姿は・・・もう見る事は出来なくなりました。内臓系は、まだまだ元気だと思います。ですが、やはり前脚の一本がない事により、年を取っての負担はかなり大きくなり、支えて立たせても、呼吸が荒くなる位キツイようです。私が片膝ついて、またがせて立つ姿勢が、一番体に負担がかからないようなので、時々、コナンを立たせては自信を持たせようとするのですが、ずっとコナンに付き添っている時間が取れず・・・以前、ラブラドールの仔を看取られた飼い主さんからご支援で頂いたその子が使ってた補助器。コナンには大きいようでしたが、サイズが合えば、あまり体の負担がかからずに立つ事も、少しの力で歩く事も出来るような凄い補助器でした。とても高価な物だと思うので、手作りで出来ないだろうかと試行錯誤してみましたが、技術のない私達には…無理でした。もし、手作りで出来そうだという方、また、低価格の補助器をご存じだという方は、ご連絡いただけると助かります!もうコナンが長くないのは分かっていますが、あと少しの時間、コナンの思うように生きて欲しいと…。 今、このような子達を抱えている「現実」があり、手もお金も足りない「現実」があり、パソコンにも携帯にも向かえない自分が居て…「現場」とは、保護家だけじゃない。管理所も私にとっても「現場」なんだと自分に言い聞かせ、やっと、もうひとつの現場に向かう事が出来た。コナン、ハク、パン、チャージとは違った意味での「いのち」のかかっている子達が居ます。・・・犬舎はいっぱいでした・・・。 ・・・次に続きます。 ※本日27日は、いのちのはうす保護家にて譲渡会です。14時~16時です。是非、保護家の仔達に会いに来てください。お待ちしております。 皆様のご協力ご支援どうかよろしくお願い致します。 宮崎銀行 加納支店 普通口座 104601 口座名義:動物たちの未来のために 代表 山下 由美 郵便貯金 17310-434961口座名義:イノチノハウスホゴヤ〒880-1222 宮崎県東諸県郡大字国富町八代北俣2581 山下 由美 090-4484-5165※mail hogoya777☆yahoo.co.jp☆を@に変えて下さいにほんブログ村
2016年03月26日
2014年3月、宮崎県保護犬猫情報サイトに掲載されてた1頭の犬に、心が動いた。何度も何度もページを開いては閉じる…「分からんけど、とりあえず会ってみよう!」答えが出せないまま、日向市の管理所に向かいました。小さな冷たいステンレスケージの中で、その犬は感情を失っていた。会った瞬間、「連れて帰らない」という小さな選択肢は完全に消えていた。多分、車にはねられたのでしょう…四本足での歩行はもうできない半身麻痺…そう診断されました。保護家に来てしばらくの間、表情も無く、自分を出す事すらなかった。 でも、時々外を見てながら、私達にばれないような小さな声でキュンキュン鳴くのです。ヨッちゃんにばれないように、その後ろ姿をそ~っと見ながら、絶対ヨッちゃんが笑ってくれる日が来るよう、よっちゃんと共に頑張ろう!と思うのでした。よっちゃんは、とても優しい子でした。マルオが寝たきりになったときも・・・ ひこが療養中のときも・・・ 殿が逝く瞬間も・・・いつもいつもよっちゃんが、側に寄り添っているかのようでした。保護家に来た当初、無表情で、自分を隠し続けてたよっちゃん。「誰も自分に近寄らないでくれ」オーラだったよっちゃんは、どんどん自分を出せるようになり、大きな体と厳つい顔とは裏腹に、甘えん坊のビビりさんでした。 東京の支援者さんが、よっちゃんに車椅子をプレゼントして下さいました。初めて車椅子に乗ったよっちゃんの写真は、今あらためて見てみると、「ヨッシャー!」とても気合の入った表情をしていました。「走る」感覚を思い出したよっちやんは、どんな坂道でも、段差でも、まるで自分の足のように走り、たくましさすら感じました。犬にも猫にも人間にも、いのちある者に対し、心が広く優しいよっちゃん。ですが…23キロの半身不随の大型犬。車椅子に乗せるにも、圧迫排尿をするにも、よっちゃんと共に生きていくうえで、愛情以外に「力」が必要不可欠でした。抱き方ひとつ間違えると、私たち人間の方が、腰を痛めてしまうのです。よっちゃんは、これから10年位「いのち」があります。「かわいそう」「かわいい」だけでは、飼えない仔です。協力者がいるか、車椅子を維持できる経済的余裕があるか、お世話する際にかかるその「力」を、10年間持ち続けることが出来るのか…よっちゃんの譲渡の道は、とても険しいものだと、私達はほぼ諦めていました・・・そんなとき・・・前記事でご紹介した「ペットショップるんるん」オーナーから、よっちゃんを家族に迎え入れたいと申し出があったのです!こんなに身近に、こんなにもよっちゃんを安心して託せる方がいた事に、私達スタッフは驚き、涙しました。スタッフ藤井は、感動のあまりその場に泣き崩れました。(本人に了承済です(笑)「汚い顔して泣いとる~」笑いながら写真を撮りましたが、私の本心は・・・スタッフ藤井の涙が凄く綺麗だと、感動して泣きました。スタッフ藤井は、圧迫排尿が下手で、あの穏やかなよっちゃんから、いつも怒られていました。ドアを閉めたつもりが閉まり切ってなかったり、ご飯を作らせると、下にポロポロ落としたり、「藤井について行けば、部屋の移動が出来るし、落としたご飯も食べれるし~」慌てん坊で、いつもどこか抜けているスタッフ藤井の事を、よっちゃんはよーく分かっていました。いつもスタッフ藤井の後ろをついて回るのです。「もぉ~よっちゃぁぁぁぁん!」一日何回、スタッフ藤井の声が保護家に響いたかわかりません(笑)圧迫排尿が下手でも、ドジでも、そんなスタッフ藤井の事を、よっちゃんは大好きだったのです。オーナー岡さんも、よっちゃんの写真と動画を見て、ずっと前から、よっちゃんに惹かれていました。行く度、よっちゃんの話ばかりしていました。岡さんも、人間の手が必要な子を何匹も抱えてたのですが、その子達を看取った後に、多くの苦しみと葛藤の中、よっちゃんを迎え入れる事を密かに決心されていたようでした。先住犬「エリー」さんと上手くやっていけるかそれだけが心配だと、岡さんはおっしゃってましたが、会った瞬間、すっかりお友達です!それがよっちゃんなんです(^^)日向管理所で出会った時点で、よっちゃんの未来は、既に決まっていたのかもしれません。オーナー岡さんが、よっちゃんを受け入れられる時期が来るまで、私達保護家は、よっちゃんをお預かりした形…そんなような気がしてなりません。それくらい、よっちゃんとの別れ、譲渡は、とても自然な事だったんです。行くべき所に行った・・・そんな感じでした。よっちゃん・・・保護家卒業の日、同じ半身不随の「マール」も、お見送りしました。「マール」は、よっちゃんが保護家に来る一年前に、同じ日向管理所から保護家に来た仔です。マールは、よっちゃんを乗せた私の車を、見えなくなるまでずっと目で追っていたといいます。その心中は・・・「よっちゃんをどこに連れていくの?」今まで色んな子の幸せを見送ってきたマールは、よっちゃんだけは、違う存在のようでした。私達スタッフ同様、マールにとってよっちゃんは、「ずっと一緒に居る事が当たり前の存在」だったのです。 そのよっちゃんが、帰ってきません・・・「母ちゃん!よっちゃんをどこにやったの?」マールは、よっちゃん卒業の日から、あの日よっちゃんを見送ったメンバー四人に対して心を閉ざしてしまいました。お見送りの日に居なかったメンバーには、いつものマールなのに・・・。私達四人には、目も合わせなくなりました。「母ちゃん達がよっちゃんを捨てた!次は私でしょう?」マールは、私にそう言った。何度もマールに「譲渡」の事を言って聞かせたけど、なかなか伝わらず、心閉ざしたままでした。私は、今まで譲渡した先にケアに行く事は多々ありました。環境が変わり、戸惑いを隠せない子達に、ここがあなたの家だと、家族だと、安心させるために。居残り組の心のケアなんて、初の事。岡さんに事情を話して、マールを「るんるん」さんに連れていきました。 よっちゃんを決して捨てたんじゃないって事、よっちゃんは幸せになって新しい彼女もできた事を、マールに見せて証明したかったから。 よっちゃんは、マールとの再会に大喜び♪問題のマールはというと・・・「あら、よっちゃん居たのね?捨てられてなかったのね?」再会に喜ぶわけでもなく・・・でも、納得はしたようで、誤解は解けたようで、この日から、マールは以前のマールに戻りました!ツラツラと普通に書いている文章ですが、実は、私が一番傷ついてるのかもしれませんね。マールから信頼されていなかった事に(:_;) よっちゃんの「譲渡」は、保健所にも私達にも「光」を与えてもらった気がします。よっちゃん!保護家卒業おめでとぉーー! 皆様のご協力ご支援どうかよろしくお願い致します。 宮崎銀行 加納支店 普通口座 104601 口座名義:動物たちの未来のために 代表 山下 由美 郵便貯金 17310-434961口座名義:イノチノハウスホゴヤ〒880-1222 宮崎県東諸県郡大字国富町八代北俣2581 山下 由美 090-4484-5165※mail hogoya777☆yahoo.co.jp☆を@に変えて下さいにほんブログ村
2016年03月24日
「あらた」は、4年前保健所から保護家に来ました。 兄弟3匹パルボに感染していましたが、長い隔離生活にも耐え、無事生還しました。やっと幸せになれる番が来た・・・そう思ってたのに、今度は突発性食道拡張症になり、ご飯も人間の管理がなくては食べれなくなりました。 縦抱きをしたままご飯を食べさせないと、全部戻してしまうのです。次第にその症状も軽くなったのですが、今度は、頻繁に口内炎が出来るようになりました。 この2年間、色んな薬を試してきたのですが、なかなか改善もなく、このままで薬を続ける事で、腎臓病に・・・という心配もあり、 最終手段・・・抜歯を選択しました。次から次に災難が襲い掛かる「あらた」。その都度、自分の力で乗り越え生き延びてきた「あらた」 今度こそ…今度こそは、普通の猫のように何もない穏やかな日常が取り戻せる…そう信じています。 2ヶ月前、保健所から保護家に来た半身不随の「ほたる」。 原因不明で、皮膚が剥げていました。また歩ける日が来るかもしれないと、リハビリと皮膚の治療を頑張ってた「ほたる」皮膚も表面は良くなってきたのですが、場所が関節部分なので、なかなか皮膚が塞がらず、皮膚の移植手術をする事になりました。範囲が広い事もあり、数回に分けての移植手術です。まだまだ、ほたると一緒に頑張りたい・・・。 4年前、保健所から保護家に来た半身不随の「美雨」さん。 私が初めて半身不随の仔を抱えたのは、美雨でした。美雨は、私にとって「先生」です。美雨から多くの事を学び、そして、今の保護家の体制になりました。保護家の半身不随の子達の中で、一番状態の良くない仔が美雨です。体重も1.8キロしかありません。毛づくろいも出来ないので、毛もバサバサです。薬を毎日飲み続けないと、大腸菌と変形菌が常に出ている状態です。でも、その薬の効果もどんどん落ちていきました。このまま薬を続けていくと、腎臓も悪くなります。今後は、サプリと薬を並行して使うようになりましたが…美雨は、私にとって、保護家にとっての原点です。 美雨を失う事が怖いです…。 先日レスキューした老犬「トミー」。 検疫期間中に倒れました。突発性前提疾患か、脳腫瘍との事でした。検疫室で、「お家に帰りたい」と、必死に訴えてきてたトミー。ここまでの子は、今までいませんでした。検疫が終わったら、トミーが捕獲された場所、新聞に出して、トミーの願いに応えようと思っていた矢先…トミーはもう「お家に帰りたい」と言わなくなりました。いいえ・・・言えなくなりました。自分で水を飲む事も、食べる事も、何も出来なくなりました。点滴で乗り越えています。二週間経過しても、状態が変わらないようであれば、脳腫瘍の可能性が高いとの事でした。でも、トミーはきっと復活します。トミーは、生命力の強い子だから・・・。管理所から生きて出てきた仔だから・・・。 全国の皆様、ご支援をありがとうございました。なんとか今月は、無事乗り切る事が出来そうです。 お願い事ばかりで本当に申し訳ございません…今月は、大きな手術が重なる事と、トミーが脳腫瘍だった場合、出来る限りの事は受けさせたいと思っています。それをトミーが望んでいる気がしたから…。どうか・・・ご支援、応援、よろしくお願いいたします。いつも申し訳ございません・・・。 宮崎銀行 加納支店 普通口座 104601 口座名義:動物たちの未来のために 代表 山下 由美郵便貯金 17310-434961口座名義:イノチノハウスホゴヤ〒880-1222 宮崎県東諸県郡大字国富町八代北俣2581 山下 由美 090-4484-5165※mail hogoya777☆yahoo.co.jp☆を@に変えて下さいにほんブログ村
2016年03月10日
「殿」が、保護家に来たのは「奇跡」だった。2014年9月25日…判定終了後、管理所で「殿」と初めて会った。判定に落ちた「殿」は、あの日あの時間、本来ならば、ガス室に入ってた時間でした。11時7分には、ガス室の「音」の中に居たはずの仔でした。「殿」の命を救ったのは、たった一本のロープだった。「殿」は、ロープを引きずって歩いてたところを捕獲された。ロープが新しいという事で、遺棄された仔ではない。飼主のお迎えがあるかも…という期待を持ち、職員さんが、殺処分延長を決めて下さったのです。殺処分が延長になった事で、私は「殿」の存在に気付けた。今、この瞬間、「殿」に出会えたことが奇跡のように思えた。でもそれは、「奇跡」ではなく、あの日の出来事と出会いは、「殿」が「生きる」ためのルートの一つに過ぎなかったのかもしれません。それが「殿」自身が持ってた生きる力だったのかもしれません。2014年10月2日レスキュー。「殿」は、いつも不安を抱いていた。夜は、「殿」が落ち着くまで、寝床で添い寝をしていました。保護家に夜勤スタッフが入り、私が自宅に帰ると、何時間でも吠えて私を呼び続けるので、夜中に何度保護家に飛んで戻った事か…。ですが、犬も人間も同じ。手がかかればかかるほど、可愛くて仕方ないんです。「殿」は、人間にあまり関心がありませんでしたが、声をかけると一応、寄って来てくれ、一応、顔をうずめ甘えてくる仔でした。面白いおじいちゃん犬でした。※1月11日記事「老犬とチビ達」※1月15日記事「疲れたんだね…?」※1月19日4時21分 facebook記事より。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 殿、永眠しました。自宅にご飯を届けるために、20時~22時まで保護家を空けました。22時保護家に戻り、真っ先に殿の頬に手をあてて「ただいま」。自宅にご飯を届けに行く度に往復二時間、毎回ドキドキしてた。その間に殿が死んでないかって・・・。23時、殿にシリンダーでお水をあげて、体位交換。溜まってたlineを開きながらひとつひとつ返事を返しながらお風呂の準備。お風呂に入るときは、殿が淋しくないよう必ずテレビをつけて、殿に聞こえるよう音量を30まであげるのが日課。パソコンを開き、少し作業してお風呂に入ろうかなと電源を入れた瞬間、殿の異変に気付きました。殿、逝くときに教えてくれてありがとう。最期に一緒に居れた事が本当に良かった・・・ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 殿は、私の腕の中で最期を迎えました。殿を見送った一週間後・・・※1月27日11時44分 Facebookより。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 10時50分、 保護家の通称「不死身のパグ蔵」こと パグ蔵が亡くなりました。 平日組のスタッフ3名が揃うのを、... 待っててくれたかのような最期でした。 大好きなスタッフに、 身体を拭いてもらいながら、 静かに眠るように・・・。 当たり前だけど・・ パグ蔵は不死身じゃなかったんやね・・ いつも寝てばかりだったパグ蔵。 だからかな? まだ実感がわかない。 また起き上がるような気がしてならない。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ※2014年記事「11日期限切れ斜頸のパグ」 パグ蔵は、鼓膜付近に数個の腫瘍があり、検査や治療や入院で、一ヶ月以上入院していた時期もありました。何が起ころうが、パグ蔵は頑張って乗り越えてきた。 そのうち「不死身のパグ蔵」と呼ばれるようになった。パグ蔵にも「終わり」が来る日なんて、なかなか想像できなかったし、まだまだあと数年は一緒に居れる気がしてた。 だって…不死身のパグ蔵だから。パグ蔵は、保護家に来た時から認知症でした。どこまで分かっていたのか分からないけど…パグ蔵は、最期の最期だけは、頭はしっかりしていた…と、思う。スタッフNさんは「休むのが怖い」と漏らすようになった。自分が休みの日に限って、保護家の子達が亡くなってる気がする…と。 最期を看取れない事が悲しいと…。だから、パグ蔵は、Nさんが来るのを待っててくれたのです。献身的にお世話をしてきたNさんが、いつも気にかけてくれてたNさんが、悲しまないように…と、パグ蔵自らが最期の時を選んだのです。Nさんが出勤したのを確認したかのように…Nさんに手をかけさせながら… パグ蔵は旅立ちました。 パグ蔵の最期は…かっこ良かった! 皆様のご協力ご支援どうかよろしくお願い致します。 宮崎銀行 加納支店 普通口座 104601 口座名義:動物たちの未来のために 代表 山下 由美 郵便貯金 17310-434961口座名義:イノチノハウスホゴヤ〒880-1222 宮崎県東諸県郡大字国富町八代北俣2581 山下 由美 090-4484-5165にほんブログ村
2016年01月26日
殿は日に日に弱ってます。数時間前まで出来てた事が出来なくなる…それがひとつひとつ増えていきました。 これまで看取ってきた老犬たちの場合…「王子」は、最期まで自分が老いている事に気付かなかった。 「立つ」事が王子の全てだったから、王子の納得いく立たせ方をしたときに、満足そうな顔をして逝った…。 「マルオ」は、最期まで猟犬としての誇りを持っていた。 猟犬としての勲章をひとつも失くさずに、マルオを見送った…。 その子が何を望んでいるのか、私たちはそれを尊重するだけ。それが良いのか悪いのかわからない事でも… 殿からは・・・「疲れた」の感情しか伝わってきませんでした。 もう全ての事に満足している様子でした。食べる事、立つ事、歩く事、全てに…。もう疲れたからずっと横になっていたい・・・と。殿が今、望んでいる事は「人間」でした。誰かに側にいて欲しい。ずっと触れてて欲しい・・・と。 殿の皮膚は、ボロボロになっていき、病院で診てもらったところ、老衰で免疫力が下がり、内臓のどこかが悪いのでしょうと言われました。血液検査で調べて治療・・・という方法もありますが、獣医師さんも私も同じ考えでした。検査はしない・・・治療はしない・・・と。このままゆっくり、穏やかな中で最期を迎えさせたいなと。それが殿の願いだったと感じたから…。 「ここが元気組だよ!あんたも若かったらこのチームだったんだよ」今更ながら、殿に殿の知らないエリアの子達を紹介して回りました。 猫部屋も案内しました。猫たちも不思議と怒らずに殿をずっと見ていました。そして・・・殿と一緒に国富の風景と空を見ながらまったり。見えてる・・・のか?(笑) 夜はいつもこの位置で殿を見ています。パソコン作業中も、仮眠取る時も、ずっとずーっと殿が見えます。殿が安心…?いいえ、私の方がホッとしてます(笑) 皆様のご協力ご支援どうかよろしくお願い致します。 宮崎銀行 加納支店 普通口座 104601 口座名義:動物たちの未来のために 代表 山下 由美 郵便貯金 17310-434961口座名義:イノチノハウスホゴヤ〒880-1222 宮崎県東諸県郡大字国富町八代北俣2581 山下 由美 090-4484-5165にほんブログ村FB FB開設してます。個人的な内容の記事も多々ありますが、 保護活動のリアルタイムな記事を載せています。 ★「いのちのはうす保護家mailお問い合わせ
2016年01月15日
クリスマスイブに管理所からレスキューしたイブ。目が見えないことと、ほとんど人間に触れられていなかった子だったので、 触るとガウガウ!抱くとガウガウ!逃げ回ってた激しいイブでしたが・・・尻尾フリフリ抱っこをおねだりする位、心を開いてくれました。管理所で会った時は、ほとんど動くこともなく、先が短いだろうと思っていたのですが…足取りも軽やかで、一日中嬉しそうにドッグランをウロウロしています。今まで淋しく、悲しんできた分の犬生を、今からでも、取り戻してくれてたらうれしいです。 11月末にレスキューしたシロじぃ。管理所では、一声も出さず大人しいシロじぃでした。老犬には珍しく、頑固なところもないな…と思っていたのですが、 老犬ホスピスでは、すっかりドン気取りです。一日中文句言ってます。 豆柴位の小さなじぃちゃんですが、誰もシロじぃに逆らえません。やっと、自分(本性?)を出せるようになり嬉しいです。 老犬で認知症も入り、もう永くはないだろうといわれてたパグ蔵ですが、大きな手術にも耐え、私たちは「不死身のパグ蔵」と呼んでいました。そのパグ蔵が・・・最近、食が細くなり、寝ている時間も多くなってきました。それでも私たちは・・・私達とってのパグ蔵は「不死身のパグ蔵」なんです。またいつものパグ蔵に戻れるような…そんな気がしてなりません。 左腕に腫瘍を抱えて保護家に来た「コナン」もう永くないだろうと思いながら…今や老犬ホスピスの長老です。 コナンは三本足なので、老いは足からきました。関節を曲げ伸ばし運動したり、まだまだ寝たきりにはならないようにコナンと共に頑張っていきたいです。 室内飼育トレーニング中の「ミルク」。生後二ヶ月半 女の子。 トイレトレーニングも完了し、カミカミして良い物と悪い物も覚えました。 ごはんを待つ事も覚えました。精神的にも体力的にも、使い物にならなかった私の代わりにミルクのトレーニングをしてくれたマール、よっちゃん、カムカムには感謝です。 乳飲み子猫は、授乳の感覚も長くなっていき、日に日に手がかからなくなってきています。 昨日より足がしっかりしてきた!昨日より起きてる時間が長くなってる!ミルクの量が増えた!ひとつひとつ「出来た」事に感動し、ヤッター!となる。 そして・・・「殿」。昨日より足の力が弱くなった…昨日より食べ方が下手になった…日に日に手がかかるようになった… 子猫とは真逆。「出来てた」事が、ひとつひとつ 「出来ない」事に変わっていく…わずか数時間の間に… 日々、不思議な感覚です。 分かっています…殿がもう復活できないことは…でも、殿が最期を迎える瞬間まで、「介護」ではなく、「介助」のままでいたい。 それが、殿のプライドだから…それが、殿の願いだから…食べる時も、水を飲むときも、少しの介助しながら自分の足で立たせています。もうそんな力も残ってないのかもしれないけど… 最期まで自分の足で大地を踏みしめて欲しい…この感覚を忘れないで欲しい… 裏の畑に連れて行っては、立たせています。 殿は・・・認知症も進み、もう私の事が分からなくなっています。だけど、24時間の中で、ほんの数分間だけ、「あ、母ちゃん…」というしっかりした目をします。そのときの殿は、以前の殿なんです。 何の根拠もないですが、「今、殿が帰ってきた」と感じます。その瞬間に「今のうちや!」沢山言葉をかけます。でも、肝心な言葉が出てこないもので…そのときに感じた事「かわいいね」ばかりを連呼します。 殿がまた私の事を忘れる前に・・・ 介助生活も三週間目に入りました。弱音吐くと…心も体も余裕がありません。そんな中、やはり昼間作業に来てくれてるスタッフの存在が、どれだけ助かっている事か…私一人では、保護家の子達のお世話も介助も無理です。「昼間少しでも横になってて」と、仮眠取る時間をくれたり、感謝・・・という一言では感謝しきれません。犬も猫も人間も、介護や介助は周りのサポートで介護受ける側も、やる側も、助かるんだという事を、今、つくづく実感しています。わたしもいつか・・・そのようなサポートができる側になりたい。 殿の介助で、管理所から足が遠のいていますが…時間がない。心と体に余裕がない。それを言い訳にしないようにしなきゃ・・・ 全国の皆様、支援金、支援物資、本当にありがとうございます。いつも困っているときに手を差し伸べてくださり、本当に本当にありがとうございます。 皆様のご協力ご支援どうかよろしくお願い致します。 宮崎銀行 加納支店 普通口座 104601 口座名義:動物たちの未来のために 代表 山下 由美 郵便貯金 17310-434961口座名義:イノチノハウスホゴヤ〒880-1222 宮崎県東諸県郡大字国富町八代北俣2581 山下 由美 090-4484-5165にほんブログ村FB FB開設してます。個人的な内容の記事も多々ありますが、 保護活動のリアルタイムな記事を載せています。 ★「いのちのはうす保護家mailお問い合わせ
2016年01月11日
生後10日の子猫、目が開きました! 生後わずか一時間で、母猫と離すしかなかった子猫… 無事育つか正直自信はありませんでした。 その自信の無さが、相棒カムカムに伝わったのか・・・ 子猫が産まれた日、彼(カムカム)は一晩中 子猫のキャリーの側を離れませんでした。 決して、母性があるわけではありません。彼(カムカム)は、産まれたときから 施設で犬猫のお世話してる飼い主の姿ばかり見てきたから、 彼(カムカム)にとっても、その生き方が自然のようです。 私と同じ事をしているだけのようです。 彼(カムカム)は、ごくごく普通の「犬」です。 犬って、それぞれ自分の役割を持っていると思います。 私は、今回つくづく彼(カムカム)に助けられました。 精神的に・・・。 殿は、日に日に顔もやつれてきました。 補助がないと、歩くこともあまりできなくなりました。免疫力もかなり下がってきていますが、 まだまだ食べることは出来るので、 まだまだ殿は頑張れる気がします。 子猫は、授乳が3時間置きなので、 殿の介護と並行して動いています。 介護と授乳・・・同時にスタートし、 子猫は目が開き、歯が生え始め、ゴロゴロのどを鳴らし・・・ 子猫の「未来」を1日1日感じます。 一方で・・・ 殿は日に日に顔がやつれていき、弱っていきます。 同時に接していると・・・不思議な感覚になります。 「いのち」って、産まれたときと老衰がはじまったとき、 誰かの「手」が必ず必要であり、 その「手」から受け取る愛おしさは 全く同じものだったんだな…と。 上手く言えませんが… すくすくと育ってくれた子猫に、「ありがとう」。 これから本当の幸せを掴みますように… 未来に向かって頑張って! 一日一日、懸命に生きている姿に「ありがとう」 長く生きようとせず、早く逝こうとせず、 自分のペースで、生きて欲しい。 苦しまず、我慢せず、自分の思うように! 「布テープ」「ウエットティッシュ」「中型犬用首輪」 のご支援、本当に本当にありがとうございました! 本当に助かりましたm(__)m 再度お願い事ばかりで申し訳ございません… 現在、「システムトイレ用猫砂」「トイレシートスーパーワイド」 「成犬フード」「老犬ドライフード」が不足しております。 どうかご支援、ご協力、お願いいたします。「システムトイレ用猫砂」 「トイレシート スーパーワイド」 「成犬用フード」 皆様のご協力ご支援どうかよろしくお願い致します。 宮崎銀行 加納支店 普通口座 104601 口座名義:動物たちの未来のために 代表 山下 由美 郵便貯金 17310-434961口座名義:イノチノハウスホゴヤ〒880-1222 宮崎県東諸県郡大字国富町八代北俣2581 山下 由美 090-4484-5165にほんブログ村FB FB開設してます。個人的な内容の記事も多々ありますが、 保護活動のリアルタイムな記事を載せています。 ★「いのちのはうす保護家mailお問い合わせ
2016年01月07日
昨年の8月、台風の夜が明けた翌朝保護家付近に、小型犬が遺棄された形跡がありました。 紫の服は、飼い主が敷物代わりに置いたのでしょう…肝心な「犬」は、リード抜けしてどこにもいませんでしたが、山中でヨタヨタになりながら、歩いている姿を発見しました。あの台風の中、猪やカラスに襲われずによく無事だった・・・この子は…愛情を受けて育ってきた子です。なぜ棄てたのか…医療費だと気付きました。口の中はボロボロで、直ぐに手術が必要でした。二回手術をしました。多額な手術費がかかりました。この手術費用でどれだけの子が助かるだろうと…犯人(飼い主)の無責任さに腹が立った。 「お金がない」という言い訳が一番腹が立つ。自分のごはんを減らせるでしょう?携帯を持つお金はあるのでしょう?車に乗るお金はあるのでしょう?電気ガス水、使うお金はあるのでしょう?テレビ、冷蔵庫、洗濯機…あるでしょう?なぜ、家族であるこの子の手術代といのちを天秤にかけれる?遺棄した犯人は、このブログを見ている可能性も高く、私たちは、この子の存在を隠すことにしました。「あんたがこの子を殺したんだ」と…罪の意識を一生抱えていくべきだと思ったから。「保護してもらったんだ」ホッとする犯人が許せない…悔しい!それは、「怒り」の感情だけでした。ですが・・・ この子の幸せになれる道を狭くしてはいるのは、私自身の感情だという事に気付きました。犯人(飼い主)がどう思おうとこの子とっては、関係ない事なんだと…。命名プリン。Мダックス。男の子(去勢しました)。推定8~10歳位愛情を受けて育ってきた仔のようです。人見知りは強いですが、数時間一緒に居たら直ぐに馴れます。犬とは程良い距離を取って、そこそこ上手にやっていけてます。トイレはちゃんとトイレシートで座って出来ます。抜歯で殆ど残ってないので、カリカリをふやかして食べます。長い期間、歯が痛かったようで、口を触られるのが嫌で、歯磨きは全力で抵抗します。 信頼関係が出来れば、ベッタリの甘えん坊です。県外の譲渡も大歓迎ですが、保護家の子を県外譲渡する場合、その子自身にも「保護家卒業」という事を理解してもらうために、空輸の場合も、スタッフが一人同行してご自宅までお届けする形になりますm(__)m プリンの事を・・・どうかよろしくお願いします! 「布テープ」「ウエットティッシュ」「中型犬用首輪」のご支援、本当に本当にありがとうございました!本当に助かりましたm(__)m 再度お願い事ばかりで申し訳ございません…現在、「システムトイレ用猫砂」「トイレシートスーパーワイド」「成犬フード」「老犬ドライフード」が不足しております。どうかご支援、ご協力、お願いいたします。「システムトイレ用猫砂」 「トイレシート スーパーワイド」 「成犬用フード」 皆様のご協力ご支援どうかよろしくお願い致します。 宮崎銀行 加納支店 普通口座 104601 口座名義:動物たちの未来のために 代表 山下 由美 郵便貯金 17310-434961口座名義:イノチノハウスホゴヤ〒880-1222 宮崎県東諸県郡大字国富町八代北俣2581 山下 由美 090-4484-5165にほんブログ村FB FB開設してます。個人的な内容の記事も多々ありますが、 保護活動のリアルタイムな記事を載せています。 ★「いのちのはうす保護家mailお問い合わせ
2016年01月06日
認知症や寝たきりになり、 捨てられる老犬たち… 「なぜ手放せる?」 「なぜ家族の介護ができない?」怒りの感情よりも、「なぜ?」…しかありませんでした。 王子 マルオ そして殿… 犬は人間と違ってしゃべらないけど、 「立ちたい」「淋しい」「おしっこ」 吠えて訴えてきます。時間関係なく… 認知症が入ってれば、もっとです。 頻繁に体位交換しないと、床ずれだってできます。 「介護は大変」という言葉通り、介護は大変です。24時間です。 ・・・このような情報だけが 独り歩きしてしまい、 肝心な部分が伝わってない気がします。 保護家にホスピスを作ったのは、 介護は「無理」「出来ない」を、 私自身が経験して、「出来る」んだという事を 証明していきたい…という気持ちもありました。 実際、自分で老犬の介護をするようになり 気付いたことがあります。 「一人に任せないこと」 例えば、「お母さんは専業主婦だから」と、 老犬介護をお母さん一人に任せないか… お母さんは24時間、家事と介護…いつ寝るのですか? いつ体を休めれば良いのですか? お母さんの介護のやり方に対して、 要らぬアドバイスをしていませんか? お母さんに必要なのは、アドバイスではなく、 動いてくれる「手」です。 お母さんが介護に疲れ果て、「安楽死」を選択したときに、 お母さんを責めていませんか? 「私は仕事をしてるから介護は無理」 でも、ご自身の睡眠時間を1時間、 介護しているお母さんに分けてあげれませんか? お父さんの睡眠時間も1時間お母さんに分ければ、 お母さんは2時間も眠ることが出来るんです。 介護は家族全員で助け合うべきだと思いました。 私は、寝たきりになった老犬介護の時は、 24時間つきっきりです。 自分がいつ寝ているのかすらわかりません。 気付いたら仮眠を取ってた…位の日々です。 こんな生活をしてて、なぜ倒れないのか… それは、仲間たちの協力があっての事でした。 日中は、スタッフが保護家の作業に来ているので、 体を休める時間もあり、 1~2時間の仮眠も取らせてもらったり、 そして、一番大きいのは、気持ち的に楽だという事でした。 日中は、スタッフも介護中の子に気を回してくれるので、 私は違うことに集中することが出来ているんです。 ご自身の体力の限界を感じ、 保健所に持ち込んだ人や、安楽死を選択した人も いると思います。 その判断が良かったとは言えませんが、 何か策があったのでは?という事を感じずにいられません。 介護で疲れている飼い主さんの気持ちが 実際に、介護をしてきて分かりました。 私には「夢」があります。 いつか、介護のお手伝いがしたいです。 人間のように、老犬のデイサービスをしたい… 夜間~朝まで預かり、飼い主さんをゆっくり寝かせてあげたい… 穏やかな気持ちで、最期まで看取ってほしいから… 「介護は幸せ」だと思うことができる位、 気持ちに余裕を持って頂けることが…「夢」です。 皆様のご協力ご支援どうかよろしくお願い致します。 宮崎銀行 加納支店 普通口座 104601 口座名義:動物たちの未来のために 代表 山下 由美 郵便貯金 17310-434961口座名義:イノチノハウスホゴヤ〒880-1222 宮崎県東諸県郡大字国富町八代北俣2581 山下 由美 090-4484-5165にほんブログ村FB FB開設してます。個人的な内容の記事も多々ありますが、 保護活動のリアルタイムな記事を載せています。 ★「いのちのはうす保護家mailお問い合わせ
2016年01月04日
老犬ホスピスの「殿」が、昨夜倒れました。体位交換、水分補給しながら、殿は朝まで頑張りました。 気持ちを強く持ってもらおうと、何度も何度も立たせてみたのですが、2~3歩いては頭から倒れる・・・昨夜はこの繰り返しだったので、もうだめかもしれないと心のどこかで諦めもあったのですが・・・ やはり殿!「もう朝か?」自分の足で立ち上がり、フラフラしながらも歩き出しました!もうだめかも・・・今夜でお別れかも・・・何度も何度も、殿には泣かされてきた。その都度、殿は這い上がる!殿の認知症も、日に日に強くなっている事は、薄々感じていました。管理所で初めて会ったとき、殿は「お~!来たか来たか!」そう言ってくれた。会った瞬間、殿と繋がった事を感じた。殿は喜んでくれた。 私も嬉しかった・・・ その殿は・・・もう私が誰なのかも分からないんじゃないかな?「殿、母ちゃんよ」最近、いくら抱きしめても、徐々に「かあちゃぁ~ん」という子供のような感情が、殿から伝わってこなくなったから… 保護家に来たばかりの頃、「母ちゃーん!母ちゃーん!」一晩中吠えて、私を夜中呼びつけたこともあったよね…夜は添い寝しないと寝なかったよね…そんなパブちゃんな殿だったから…認知症で忘れられるの事が、母ちゃんは一番淋しいかなぁ~… 殿!頑張って、年を越そうね! ※お願い事ばかりで申し訳ございません・・・現在、「布テープ」「ウエットティッシュ」「中型犬用首輪」「老犬ドライフード」、以下の物が在庫がなくなりそうです…。どうか、どうか、ご支援よろしくお願いいたします。 ロイヤルカナン サイズヘルスニュートリション ミディアム アダルト(10kg)【HLS_DU】…価格:6,396円(税込、送料込) ユニチャーム デオシート スーパーワイド(26枚入)【デオシート】[デオシート スーパーワイド…価格:1,728円(税込、送料別) ニャンとも清潔トイレ 脱臭・抗菌チップ大きめ 4.0L [システムトイレ 砂 にゃんとも清潔ト…価格:980円(税込、送料別) 皆様のご協力ご支援どうかよろしくお願い致します。 宮崎銀行 加納支店 普通口座 104601 口座名義:動物たちの未来のために 代表 山下 由美 郵便貯金 17310-434961口座名義:イノチノハウスホゴヤ〒880-1222 宮崎県東諸県郡大字国富町八代北俣2581 山下 由美 090-4484-5165にほんブログ村FB FB開設してます。個人的な内容の記事も多々ありますが、 保護活動のリアルタイムな記事を載せています。 ★「いのちのはうす保護家mailお問い合わせ
2015年12月29日
11月5日、「にんにん」「みどり」「ファン」保健所からレスキュー。「ファン」の記事は下記から・・・ ※伸ばした手http://plaza.rakuten.co.jp/xinunekox/diary/201511140000/ 皮膚と骨はどんどん溶けていき、何度も手術をしてきました。ファンは本当に頑張っていました。 「生かす」という選択に、正直迷いはありました。「安楽死」という事も考えたこともありました。 その都度「ファン」は、手を握ってきたり、声を出したり、立ち上がったり… 「苦しいから、痛いから、死にたい…そう思うのはきっと人間だけでしょうね。犬や猫は、自ら死を望む子はいないと思いますよ。ファンは頑張ってますよ。だから…僕はなんとしてでもファンを生かしたい。もう少しファンと頑張りたいな~…」 獣医師さんは、そうおっしゃって下さいました。この言葉に、ファンを信じよう…と決めました。 痛いだろう…苦しいだろう…でも、ファンは生きようと頑張っていました。 11月29日 ファン永眠 ファンを病院にお迎えに行きました。ファンは、初めて「いのちのはうす保護家」に来ました。「退院したらここがあんたの部屋やったんだよ」真っ先に、半身不随の猫部屋を案内しました。 ファンを初めて抱っこしました。右顔面の骨が溶けて無かったから、平らに…ペッチャンコに潰れていました。やっと…やっと抱っこできた… ファンは、24日間頑張りました。生きる事を望み、信じ、ファンは頑張りました…皆様のご協力ご支援どうかよろしくお願い致します。 宮崎銀行 加納支店 普通口座 104601口座名義:動物たちの未来のために 代表 山下 由美 郵便貯金 17310-434961口座名義:イノチノハウスホゴヤ〒880-1222 宮崎県東諸県郡大字国富町八代北俣2581 山下 由美090-4484-5165にほんブログ村FB FB開設してます。個人的な内容の記事も多々ありますが、 保護活動のリアルタイムな記事を載せています。★「いのちのはうす保護家mailお問い合わせ
2015年11月29日
7月7日、ひこは交通事故で保健所に保護(捕獲)され、翌日、管理所で瀕死の状態の「ひこ」と初めて会いました。以下、当時のブログ記事※危篤状態の大型犬http://plaza.rakuten.co.jp/xinunekox/diary/201507190001/以下、フリーペーパー「もふもふ」11月号(11/1~配布)より転載。~・・・~・・・~・・・~・・・~・・・~・・・コラム 「ひこ」七夕にかけた願い「半身不随のひこ」のその後…ひこは、時々立ち上がるようになりました。数歩歩くこともありました。もしかしたら歩けるようになるかのかもしれないと、ごはんを少し遠くに置いてみたり、ひこが歩く環境をつくってはみたのですが、鼻でキュンキュン鳴いて這いずり回り、一向に歩き出すことはありませんでした。ひこが立ち上がるとき、数歩歩くときには、どんな背景があっただろうかと考えたときに、同じ半身不随の犬に足を踏まれたときに、「何すんだよ!」と、怒りながら立ち上がったり、共通していたのは「怒り」「悔しい」だったのです。ですが、ひこは人間にはとても優しくて忠実な性格の子です。そんなひこの「怒り」「悔しい」という気持ちをを引き出す事は、とても困難でした。そんなある日の事・・・同じ半身不随のよっちゃんとマールの車椅子でのお散歩にと、ひこを残して二匹を事務所から外に連れ出したところ、背後からキュンキュンという声がしたのです。振り返ると、ひこが自分の足で外に出てきたんです。「待って!おいて行かないで!」と、四本足で立ち、歩いているのです!その日からひこのリハビリはスタートしました。私たち人間ではなく、ひこ自身がリハビリをはじめたのです。日に日に歩く距離も増え、筋力が付いたのでしょうか、バランスを崩して転ぶこともなくなりました。そして、走れるようにもなりました。10月号でも書いたように、犬一匹一匹性格があります。その仔の心とペースを理解することが一番大切なんだなと、ひこにあらためて教えてもらえた気がします。~・・・~・・・~・・・~・・・~・・・~・・・以上・・・。11/1~配布開始のフリーペーパー「もふもふ」11月号の記事です。この記事を書いたのは、「ひこ」をレスキューした二ヶ月過ぎた頃の事。9月14日でした。その後「ひこ」は、老犬や三本足の子達や群れに馴染めない子達のドッグラン、通称「穏やか組」にデビューしました。ですが・・・「ひこ」は、「穏やか組」に合わない気がしたのです。元気で若い犬達の群れ、通称「元気組」に、「ひこ」を転入させる事にしました。案の定、元気組で一番若く、力のあるやんちゃな「ひなた」から攻撃されました。「ひなた」に倒され、ひっくり返され、押さえつけられましたが、「ひこ」は私の助けなんて必要ないと言わんばかりに、「ひなた」の上に乗りかえしたのです。「ひこ」は、自分から攻撃する事はなく、やられたらやり返すだけ。「ひなた」もまた、ただのやんちゃ坊なだけなので、相手が怪我するような攻撃は絶対にしません。三ヶ月前は、寝たきりの瀕死の状態でした。一生歩けないと言われていた「ひこ」が、三ヶ月後には、普通に犬の群れの中に居るのです。群れの中でも強いのです!わずか三ヶ月しか経ってないというのに!なんだか・・・「ひこ」の時間だけが、目まぐるしく動いてる様な気がした。まるで、「ひこ」の時間だけが、早送りされているような…嬉しいけども、なんとなく…異様な気もしていたそんな毎日でした。ひこは、いつか自分で排尿排便が出来るようになり、いつか保護家を卒業できる日が来るかもしれない…私達は、ひこの明るい未来を信じていました。10/11・・・この日の「ひこ」は、手術を終え室内で安静にしていました。何度もドッグランに出ようとしたり、小さな犬をいじめたりしてたので、私は「ひこ」を叱りました。「しばらく安静にしなって言ったやろー!なんで小さい犬をいじめるとねー!」って・・・。きっと大きい声で叱ってしまった。外にも出れないし、母ちゃんに叱られるしで、すねてた「ひこ」が可愛くて・・・シャッターを切った。この何気なく撮った写真が、後々大事な一枚になるとは思いもせずに…。この日の「ひこ」は、夕飯も「いらない」と顔を背けて食べなかったけど、母ちゃんに怒られてふてくされてるんだな…と、いつものように軽く受け止めてしまいました。10/11。保護家の作業が終わった23時。「ひこ」が嘔吐した。吐いた物を見て、「死」を直感した…。直ぐ「ひこ」を事務所に移動した。「あんた達っ!早く!早く来て!」「ひこ」と仲良しだったマール、よっちゃん、カムカムを大声で呼んだ。10月11日 23時35分「ひこ」は、私の腕の中で、マール、よっちやん、カムカムに見守られながら、本当の眠りにつきました。あの日のひこは、わがままだったんじゃない。ひこは、自分の最期を知っていたんです。腎臓が悪く、食べ物は制限していました。長生きして欲しくておやつもあげなかった。唯一りんごだけが、ひこの楽しみの時間でした。こんな事になるなら、美味しいものたくさん食べさせてあげたかった。こんな事になるなら、最期にドッグランで遊ばせてあげたかった。こんな事になるなら、あの日、ひこを叱らなきゃ良かった。こんな事になるなら・・・こんな事になるなら・・・。もっともっと、私にはやるべき事があったのに・・・。多くの方が、ひこの弔問にかけつけて下さいました。沢山のお花に囲まれ、沢山の愛を受けて、「ひこ」は保護家を卒業しました。「ひこ」が七夕にかけた願いは、叶いませんでした。もしも、目に見えない何かの法則があったりとか、神様がいるんだとしたら、あのとき、管理所の檻の中で「死」の淵を彷徨っていた「ひこ」に、三ヶ月という時間を与えてくれたんのでしょうか…?最期に「ひこ」が経験するべきものが、感じなきゃいけないものが、「ひこ」の三ヶ月にあったのでしょうか…?「ひこ」・・・次にもし会えるのなら、一瞬だけでも良いから、「母ちゃん!」って合図してね。謝りたいから。あの日叱ってごめんね。あんたの声をちゃんと聞けなくてごめんねって。 保護家ブログにほんブログ村
2015年10月22日
管理所の犬舎に入ると、「ウォーン…ウォーン…」という大きな声が耳に入ってきた。何度も聴いてきた声。体が動けない仔の訴えの声だと気付き、その声を探した。その目は、「生」を諦めていた。体に触れた。「もう分かってるよね?一緒に帰るっちゃろ?」声をかけた。声をかけ続けた。この仔は持込みではなく、捕獲でした。歩けないこの仔が、放浪できるのでしょうか…保護家に連れて帰りましたが、なんだか…もう復活する事はないような気がしていた。この日、保護家は私一人でした。だから・・・ずっと声をかけ続けた。「明日にはいっぱい人が来るんだよ。待っててね」あなたはもう孤独じゃない!それをこの仔に感じて欲しかったから…。1人で逝ってほしくない…最後の願いは、ただそれだけでしたが…命名…カメラ 永眠まるで眠っているような、優しく穏やかな顔でした。翌朝には、スタッフや職員さんが沢山のお花を持ってきてくださいました。みんなから撫でてもらい、声をかけてもらいました。カメラは、1人でコッソリ逝ってしまったかもしれない…でも、カメラは、皆に想われました。カメラはずっと放置されていた仔でした。空気のような扱いでした。いつしか、自分は生きているのか死んでいるのかすら分からなくなっていた仔でした。カメラを連れて帰った時からずっと望んでいた。あんたは孤独じゃない!あんたを想う人間はたくさんいる!それをちゃんと伝えようって…。きっと…伝わったよね?保護家ブログ皆様のご協力ご支援どうかよろしくお願い致します。 宮崎銀行 加納支店 普通口座 104601口座名義:動物たちの未来のために 代表 山下 由美 郵便貯金 17310-434961口座名義:イノチノハウスホゴヤ〒880-1222 宮崎県東諸県郡大字国富町八代北俣2581 山下 由美090-4484-5165 ↓会のHPはこちらからです↓http://xxinunekoxx.web.fc2.com/にほんブログ村FB FB開設してます。個人的な内容の記事も多々ありますが、 保護活動のリアルタイムな記事を載せています。★「いのちのはうす保護家mailお問い合わせ
2015年08月15日
6月2日、宮崎市保健所で出会ったこの仔は、衰弱が激しく、立ち上がる事すらできなくなっていた。うじ虫まみれで発見され、保健所の職員さん達が身体をきれいにし、点滴で懸命にいのちを繋いで下さっていました。保護期限が切れるまで、この仔は生きていられるだろうか…ただただ、生きている事だけを祈り続けました。保護期限が切れた6/8、この仔をレスキュー。今日まで頑張って生きていてくれたこの仔に、感謝の気持ちでいっぱいでした。「ありがとう」の言葉以外ありませんでした。翌朝、その一方では、ともみの陣痛が始まったようでした。http://plaza.rakuten.co.jp/xinunekox/diary/201505290000/ご飯も食べず、体温が低くなり、息も荒くなり、産む場所を決め、ソワソワしはじめた。ともみのお産は、夕方6時~始まり、五つのいのちが保護家で誕生した。ともみは、産んだ瞬間から、「母」の顔になった。ともみと5匹の尊いいのちは、人間の身勝手な行動と判断で、何事もなかったかのように、無理矢理幕をおろされていたのかもしれないと想像しただけで、恐ろしくなった…。生きててくれてありがとう。産まれてきてくれてありがとう。その一方で・・・保護家での別室では、ひとつの尊いいのちが終わりを迎えた…。たった一日だったけど、保護家の卒業生として、クリムを見送った。次に生まれかわる時には、生涯幸せであるよう祈りながら、クリムにさよならをした。クリムは、きっと本当の家に帰りたかったんだと思う…。クリムは、きっとここで最期を迎えたくなかったんだと思う…。それがどんな飼主であっても、クリムにとっては大好きな家族だったんです。それを叶えてあげれなかった事が悔やまれます。2015年6月9日クリム永眠 保護家ブログ皆様のご協力ご支援どうかよろしくお願い致します。 宮崎銀行 加納支店 普通口座 104601口座名義:動物たちの未来のために 代表 山下 由美 郵便貯金 17310-434961口座名義:イノチノハウスホゴヤ〒880-1222 宮崎県東諸県郡大字国富町八代北俣2581 山下 由美090-4484-5165 ↓会のHPはこちらからです↓http://xxinunekoxx.web.fc2.com/にほんブログ村FB FB開設してます。個人的な内容の記事も多々ありますが、 保護活動のリアルタイムな記事を載せています。★「いのちのはうす保護家mailお問い合わせ
2015年06月21日
4/14宮崎県の綾町で捕獲された白い犬。それが、保護家のトモミです。トモミは、長い期間野良として生きてきましたが、エサをあげていた人が、トモミが交配しているのを見て、子犬が産まれたら大変だと、保健所に連れてきました。色んな思いはありますが、一番大きな思いはこれだけです。トモミは、エサやりの人がいたから、四年間も生きて来れた…。不自由な体でも生き延びて来れた。トモミが生きている・・・という事実。この事実を、職員さんに聞いた時に、ブログでの呼びかけをやめた。妊娠しているかもしれないので、長距離移動もさせるわけいかず、そして、新しい飼主さんに大きな負担をかけてしまうのではと保護家でレスキューする事に決めていました。今、保護家には予算も時間も人手も足りていません。そんな中で産ませられるのかという不安もありました。でも・・・トモミはお腹にいのちを宿さなければ、保健所に来ることはありませんでした。お腹の仔と一緒に最期を迎えてしまう…という運命に立たされていました。悔しかった。なんだか悔しかった。トモミも、これから誕生する「いのち」も、どちらも助けたいと強く思いました。産ませるという選択を出しました。ご批判もあるかと思いますが、動物保護活動という枠では、考えられませんでした。犬、人間・・・ではなく、トモミなんです。トモミは、6月10日前後にお母さんになります。※お願い事ばかりで申し訳ございません※現在、成犬用フードの在庫が、一袋になってしまいました。多頭なので、大袋のフードでも三日で底をついてしまいます。どうか、ご協力頂けると大変助かります。多頭飼育の為、健康面や、免疫力を高めるためにロイヤルカナン、ヒルズのようなフードを食べさせています。お値段が高いフードの呼びかけで、本当に申し訳ございません。老犬ホスピスの犬達や、トモミの生まれてくる子犬に使用するバスタオルが不足しております。在庫が10枚きってしまいました。使い古しでも、破けた物でも、どんなものでも構いません。バスタオルのご支援、よろしくお願い致します。掃除用のタオルも在庫が残りわずかとなってしまいました。フェイスタオルのご支援、よろしくお願い致します。使い古しでも、もう捨てようかとされているタオルでも大変助かります。保護家ブログ皆様のご協力ご支援どうかよろしくお願い致します。 宮崎銀行 加納支店 普通口座 104601口座名義:動物たちの未来のために 代表 山下 由美 郵便貯金 17310-434961口座名義:イノチノハウスホゴヤ〒880-1222 宮崎県東諸県郡大字国富町八代北俣2581 山下 由美090-4484-5165 ↓会のHPはこちらからです↓http://xxinunekoxx.web.fc2.com/にほんブログ村FB FB開設してます。個人的な内容の記事も多々ありますが、 保護活動のリアルタイムな記事を載せています。★「いのちのはうす保護家mailお問い合わせ
2015年05月29日
2011年3月、中央動物保護管理所に、母犬と、生まれたばかりの11匹の子犬が収容されてました。母犬は、緊迫した状況の中でも、凛とした表情で、子犬達にお乳を与えていました。「犬」ではなく、同じ「いのち」として体が震える位、母犬から強さを感じた。命名・キエキエさんは、表情を変える事はなかった。凛とした表情を崩す事はなかった。でも・・・いつも淋しそうだった。いつも悲しそうだった。キエさんは、猟犬だった。キエさんは、生きがいを失い、いつも小屋に引きこもってた。どんなに遊びに誘っても、「私の事はほっといて!」キエさんは、決して自分を崩す事がなかった。でも、子犬達には優しかった。他の犬の子犬達が鳴けば、自分から子犬のサークルの中に入り、もう出ないお乳を与えたり、心の優しい仔だった。キエさんは、群れのリーダーだった。自分からリーダーの座にのし上がったのではない。群れが、キエさんをリーダーに選んだんです。キエさんは決して、群れをおさえつけない。みんながキエを信頼し、キエの右腕となり、「群れの教育係」「外部の見張り役」「外部から入ってきた者のチェック役」いつのまにか、それぞれに「役」を持つ犬達が出来上がっていた。キエさんは、何があっても決して動揺しない。いつもドンと構えてる。だから、群れの犬達は毎日ノビノビできてた。保護家の群れが静かなのは、キエさんの力でもあった。そんな不動のリーダーキエさんに、ご縁があった!キエさんにピッタリの飼主さんでしたが・・・キエさんにピッタリの環境でしたが・・・譲渡した翌日、キエさんの飼主さんから電話がありました。夜鳴きが激しいと・・・保護家に帰りたいんじゃないかと・・・直ぐにキエさんと飼い主さんのご自宅に行きました。キエさんは、私を見つけると嬉しそうに立ち上がり、目を輝かせました。キエさんに、もう一度説明をした。ここがあなたのお家だと、この人があなたのお母ちゃんだと。そして・・・私はもうあんたの母ちゃんじゃない・・・と。飼主さんは、私が来たことで、不安を抱いてた。「キエは、あなたと一緒に帰れると思うんじゃないか?」「キエは、後追いするんじゃないか?」キエさんは、私が来たことで、全てを把握できた・・・そう感じた。車に乗り込み、エンジンをかけても、車を発進させても、キエさんは、飼い主さんに寄り添い、くつろいだまま、私にバイバイを言った。この事で、飼い主さんは自信を持って下さいました。キエさんが一番に必要なのは、飼い主さんの自信。だから・・・もう大丈夫だなと、感じた。・・・キエさんへ・・・保護家が誕生してちょうど一年後にあなたは来ましたね。あなたが望んでいる事に気付くのに、たくさんの時間を要した。本当のあなたを知る事に、たくさんの時間を要した。そして、いつの間にか、あなたの事を、スタッフの一員のように思ってた。あなたは、決して力自慢しない。あなたは、決して怒らない。うちの群れはこういう色だと、犬達に押し付けない。「キエさん、もっとしっかりしてよ~!群れを叱ってよ!」時々、あなたのおっとりしたリーダーぶりにモヤモヤした事もあった。でも、それは人間都合だったね。あなたは素晴らしいリーダーでした。最後の最後に、再確認した。あなたが保護家を卒業する日、あなたがランの扉を出た瞬間、オス犬達が、キエを追いかけた。「ボス!行かないでくれ!」一つめの扉を突破し、二つ目の扉を、オス犬達が力を合わせて、力付くで頭で押し破った。でんでん、ジロ、ポリー、トシキ、キエさんを探しに走り出した。私達スタッフも、それで大パニックだったのに、あなたは、車の上から、相変わらず表情一つ変えずに堂々としていましたね。何があっても、動じない!カッコいいです!※ジロ、ポリー、トシキは、キエの乗った車の前で無事捕獲。(でんでんはスタッフが裏口で捕獲^_^;)そして・・・キエさん、あなたにベッタリだった「のっぽ」は、あなたが卒業した今でも、あなたがどこからか、ひょっこり出て来るんじゃないかと、「早くキエさんをランに出して下さい」毎朝、そう訴えてくるんです。こんなに慕われていたリーダー・・・これ程に、素晴らしいリーダーが居るでしょうか?キエさん、多くの事を学ばせてくれてありがとう。私も、あなたのような器量が欲しかった。決してあなたのようにはなれないけど、本当のリーダーはこういうものだという事を、教えてもらった気がします。これからは、あなたの犬生です!好きなだけ走り回り、いっぱいお母さんに甘えてくださいね。飼主さんとの絆を深めていき、本当の幸せを掴んでいってくださいね。2015年03月22日ブログ日誌「4年目初日に起きた出会い」実は、キエもまた、保護家卒業した日が、むっちゃんと同じく、四年と一日目・・・だったのです。単なる偶然なのでしょうか???キエさん、保護家卒業おめでとう!!丸々三年間、群れを守ってくれてありがとう!にほんブログ村★「いのちのはうす保護家mailお問い合わせ
2015年04月08日
猟犬だったマルオは輝いてた。ぬいぬいさんと繋がった事で、マルオは誇り高き自分を取り戻した。もうそれで良いのでは・・・?と思った。マルオのプライドを、おむつさせる事で壊している気がした。おむつをしないと、糞尿で体を汚し、それもまたマルオは悲しそうだった。もういつ息絶えてもおかしくない状況なのに、マルオはなぜ、踏ん張って生きてるんだろう…私達が、マルオの生にしがみついているから?それがマルオを苦しめてるんじゃないか?ある日の朝、私は口に出してしまった。「マルオ・・・もう死んでも良いとよ」犬と人間は、お互いの感情は伝わるけど、言葉は通じない。でも、ついつい大きな声でたくさんマルオに言って聞かせた。「もう覚悟はできとる。だからいつ逝ってもいいとよ」「私らも体力の限界だよ。だからいつ逝ってもいいとよ」マルオが、私達に遠慮して逝けないなら、それは違うと伝えたかった。泣きながらマルオを突き放した。でも、それは・・・私が「死んでも良いよ」という感情でマルオに語りかけたからなのか、マルオに違う意味で伝わってしまってたのです。「自分が生きている事で、みんなに迷惑かけている」と…。私達に遠慮して逝かないのではなかったんです。マルオは、自分の意思で生きていたんです。私はマルオの事を、何も分かっていなかった。それなのに「死んでもいい」という感情をマルオに向けてしまった事、マルオ自身に「申し訳ない」という悲しい気持ちを持たせてしまった事への、自分自身の後悔と償いで、自分の睡眠時間も、マルオに全部あてる覚悟で、ホスピスルームから自分が仮眠とっていた事務所へマルオの寝床を移動させた。「マルオ、お互いに悲しい気持ちを抱えたまま、お別れするのだけはやめようやね!」24時間体制の介護がスタートした。日中はスタッフさんが中心となり、マルオの介護をサポートしてくれた。土曜日は、スタッフも泊りがけで夜中の介護をしてくれた。介護は私一人ではなく、保護家スタッフのサポートがあり、私もマルオもみんなに助けられていた。マルオの「介護日誌」、スタッフ皆で記録を続けた。亡くなる前の日誌。まさか、これを書いている翌日に・・・前日はそんな疑いもないほど、いつものマルオだった。たくさん食べて、たくさんおしっこもして、夜にはおしっこまみれになり、スタッフが寝かせたままシャンプーもした。普通の普通の一日だったのに・・・マルオは、検疫中のゴウが亡くなった11時間後に、ゴウの後を追うように、「最期」の時間を迎えた。3月27日 17時31分マルオ永眠ゴウも猟犬だった。マルオはやさしい仔だったから、きっと、ゴウと一緒に行ったんだろうな・・・と感じた。マルオは、愛おしい・・・という感情よりも、同志のように思えた仔だった。唯一、「母ちゃん」ではなく「ボス」という目で私を見ていた仔だった。一緒に群れを眺めてた。きっと、私と同じ感覚で群れを眺めていたのだと思う。マルオ、私はあなたのボスになれてましたか?きっと、こんな頼りないボスは初めてだったでしょう。それでも、「ゆみさんは群れのボスです」と、人に紹介してくれた事が、私は凄く嬉しかった。あなたのボスは、まだ泣いています。あなたのボスは、あなたと過ごした時間を、どう使って良いのか、まだ分かりません。あなたのボスは、毎晩、介護日誌を読まないと眠れません。あなたのボスは、あなたにもっとこうすれば良かった、あなたにもっと優しくすれば良かったと、悔やんでいます。あなたのボスは・・・情けないのです。マルオ、わたしは、ボスじゃないよ。母ちゃんとして、あんたの事を見送ったよ。ありがとうマルオ。保護家に来てくれてありがとう。今度産まれてくるときは、ぬいぬいさんちの仔に生まれてくるんだよ! 保護家ブログ皆様のご協力ご支援どうかよろしくお願い致します。 宮崎銀行 加納支店 普通口座 104601口座名義:動物たちの未来のために 代表 山下 由美 郵便貯金 17310-434961口座名義:イノチノハウスホゴヤ〒880-1222 宮崎県東諸県郡大字国富町八代北俣2581 山下 由美090-4484-5165 ↓会のHPはこちらからです↓http://xxinunekoxx.web.fc2.com/にほんブログ村FB FB開設してます。個人的な内容の記事も多々ありますが、 保護活動のリアルタイムな記事を載せています。★「いのちのはうす保護家mailお問い合わせ
2015年04月06日
マルオの介助生活が始まり4ヶ月目。もういよいよマルオの最期が見えてきた気がした。食べない、飲まない…意識もどの位あるのか分からない。「マルオに猪肉食べさせたい」スタッフが言った。マルオは飼い主から見捨てられるまで、猟犬として生きてきた。仲間たちと飼い主と共に狩った「いのち」。仲間たちと食べた猪肉。生き生きしてたマルオの犬生を、思い出させてあげたい…スタッフはそんな想いをマルオに向けた。どんなに猟犬の面影が消えてても、穏やかな優しい目を向けてても、「猟犬」としての誇り高き姿は、マルオの体から離れる事はなかった。どんな姿のマルオを見てきてても、マルオは猟犬だったという歴史を、私は一度たりとも忘れた事はなかった。きっと、スタッフ達も同じ目でマルオをみていたのでしょう…お肉屋さんで買った綺麗に調理された猪肉。マルオは一切見向きもせず口にしなかった。猪肉にもちゃんと意味のあるものじゃないとダメなの?!私は、以前お世話になった猟師さんにコンタクトを取った。ぬいぬいさんとこの猪肉を分けて欲しいと・・・。通称「ぬいぬい」さん。ぬいぬいさんの事は、また後日ブログに書きたいと思います。↓以下、2/9のfacebook記録より↓マルオは10年間、猟犬として生きてきた。猟が良いか悪いか、短文では言葉にできないから今日の所は抜きにして、間違いなくマルオがマルオらしく、一番輝いてた時代だったに違いはない。短文では説明しきれませんが、私には尊敬している猟師さんがいます。私に「犬」を教えてくれた桜井(ぬいぬい)さん。事情を知ったぬいぬいさんが、串間市から飛んできてくれた。「マルオに呼ばれている気がする」と。私達もそう感じていた。私達は、マルオを愛してる。でも、マルオが今、求めているのは私達ではない。マルオの犬生を理解できる唯一の人間を求めていた。ぬいぬいさんは、セコ声という大きな声をあげた。私達は初めて聞いた。でも、なぜか胸に響いた。きっとマルオにその声が響いてたからだと思う。売り場で見た赤い猪肉と違う。「生」を感じる猪肉を、マルオの口元に持って行くと・・・マルオは反応を見せた。もう食べ物にも、何にも反応の無かったマルオが、口を動かした。マルオが10年間、狩りのご褒美に食べていた猪肉。ほんの少しだけでしたが、マルオは食べた。食べれた。猪肉だけではない。初対面のぬいぬいさんとマルオは、会話をしていた。「ほら、ちゃんと呼吸しろ」「飲込め」「口を動かせ」ひとつひとつの声かけに、マルオはちゃんと反応していた。懐かしい人・・・そう感じたのでしょう。マルオが一番会いたがってた人だった。↑・・・・・・・・・・以上facebook記事から↑ぬいぬいさんは、帰り際私にこう言いました。「マルオの活性をあげたといたからね!」その意味は、最初は分からなかったけど、徐々にその意味が理解できる事となった。マルオは、ぬいぬいさんと会ったその夜、朝方まで遠吠えをしてたんです。ぬいぬいさんを探すかのように、次の指示を待っているかのように、「ボエーッ・・・ボエーッ!」今のマルオのどこにそんな力が残っているのかと思う位、大きな遠吠えは、朝方まで保護家中に響き渡った。翌日、ぬいぬいさんからこう言われました。「ハチ公というカウベルを買って、マルオの首輪に付けてあげて。猟の出発の時には必ずつけているカウベルです。テンションがあがるはず。ハチ公はね、お前ひとりじゃないぞ!仲間はここに居るぞ!という合図の音でもあるんだよ」私が鉄砲屋に入るの?・・・寝たきりのマルオに首輪?・・・「?」は沢山ありましたが、マルオが求めているぬいぬいさんの言う事に間違いはない!鉄砲屋にハチ公を買いに行き、マルオに付けました。耳元で、「マルオ、行くよ!」ハチ公を鳴らした。マルオは顔をあげた!呼吸もやっとで、目の死んでたマルオが、目をキラキラさせ、自分の足で立ち上がり、歩きだし、自分の口から食べれるようになったんです。「マルオ!こんな暖房効いてる室内でぬくぬくしてる猟犬はいないぞ!お前はどんだけ幸せな猟犬なんだよ!」ぬいぬいさんは、マルオを茶化した。マルオは顔を高く上げて、懸命に立とうとした。その姿はまるで、自分の凄さをアピールしているかのように見えた。ぬいぬいさんとマルオは、会話をしていたのです。その二人を見て…私は決心した。マルオを猟犬として、猟犬の勲章をひとつも失くさずに、最期を迎えさせてあげようって…。最期まで誇り高き姿で、生き延びて散って欲しいと…。ただ・・・それには、辛い選択が襲い掛かってきた。保護家ブログ皆様のご協力ご支援どうかよろしくお願い致します。 宮崎銀行 加納支店 普通口座 104601口座名義:動物たちの未来のために 代表 山下 由美 郵便貯金 17310-434961口座名義:イノチノハウスホゴヤ〒880-1222 宮崎県東諸県郡大字国富町八代北俣2581 山下 由美090-4484-5165 ↓会のHPはこちらからです↓http://xxinunekoxx.web.fc2.com/にほんブログ村FB FB開設してます。個人的な内容の記事も多々ありますが、 保護活動のリアルタイムな記事を載せています。★「いのちのはうす保護家mailお問い合わせ
2015年03月31日
マルオが保護家に来てちょうど一年経ったとき、マルオの老いを感じるようになってきた。ある日の夕方、ドッグランで、マルオはフラフラ…バタッと、痙攣をおこし倒れた。スタッフがマルオを抱きしめていたのですが、立ちあがれない、歩けないマルオが、その腕を振り切り走り出し、ランに置いてあったサークルに、頭から突っ込んで勢いよく倒れた。マルオは…一人になりたかったのです。苦しみ、痛み、それは1人で抱える事が当たり前だと…弱っている所は誰にも見せないと…私は・・・いいえ、保護家は、人間側が「かわいそうだから」「つらそうだから」ではなく、その仔が何を望んでいるのかを優先する場所。でも・・・今回だけは、マルオの気持ちを優先させない!マルオは、人間に頼る事を、本当の甘え方を、実はまだ知らなかった。それをマルオに伝えきれるまで、死なせるもんかと強く思った。死ぬなとは言わない!死ぬなら死んでも良い!でも、まだあんたに伝えきれてない大事な部分があるんだよ!2014年10月~マルオの介護生活はスタートした。おむつなんて、マルオには屈辱的な事だろうな…それでも・・・ごめん!介護する側も、夜~朝は体を休めたいんだよ。だから、辛抱してね。少しだけ妥協してね。私達は、マルオの体に負担がかからないようにと、室内でフカフカな毛布の上に寝せて介護をしていたのですが、その姿に、どんどん違和感が出てきた。マルオの望みではないと感じたので、フラフラなマルオを、思い切ってドッグランに出してみた。フラフラとした足取りで、歩き出しては倒れる…その繰り返しだった。傍から見たら、それはスパルタを越えた虐待に見えたのかもしれない。ですが、どんなに痛くても、どんなに土まみれになっても、マルオは満足そうな顔をしていた。室内のフカフカな毛布の上で寝ていたマルオとは、全く違う生き生きした目をしていた。私たちは泣いた・・・。これがマルオの望んでいる事なんだから・・・と、何度も何度も倒れるマルオに、手を貸せない事が辛くて泣いた。マルオの介助は、私達人間側の、自分との戦いでもあった。食べれない、飲めない、そんな日の繰り返しもあった。点滴でいのちを繋いでた時期もあった。でも、本当にそれで良いのかと問いだ出してみた時に、それは間違いだと気付いた。マルオは、「食」が全てだった仔です。空腹を失くす事ではない。マルオの場合、口からお腹いっぱい食べる事がマルオの望む「生」。胃チューブで、流動食を直接胃に流したこともあった。でも、それは違う!やめてくれ!と、マルオは全身で抵抗した。身体が動かないマルオは、唯一動く舌で懸命に抵抗した。それを感じとったスタッフが、「今なら食べるんじゃない?」半信半疑で目の前に出したフード、マルオはぺろりとたいらげたのです。マルオは、ちゃんと自分の意思を伝えるようになっていたんです。食べれないときは、シリンダーで流動食を口に湿らせ、食べれるまで回復したらフードをたらふく食べさせる。五ヶ月間その繰り返しの日々でした。食に関しては、全てマルオのペースに合わせてきました。でも・・・もうひとつ大事な事を忘れている気がする。マルオにとっての犬生の意味を・・・ 保護家ブログ皆様のご協力ご支援どうかよろしくお願い致します。 宮崎銀行 加納支店 普通口座 104601口座名義:動物たちの未来のために 代表 山下 由美 郵便貯金 17310-434961口座名義:イノチノハウスホゴヤ〒880-1222 宮崎県東諸県郡大字国富町八代北俣2581 山下 由美090-4484-5165 ↓会のHPはこちらからです↓http://xxinunekoxx.web.fc2.com/にほんブログ村FB FB開設してます。個人的な内容の記事も多々ありますが、 保護活動のリアルタイムな記事を載せています。★「いのちのはうす保護家mailお問い合わせ
2015年03月29日
2013年10月、「タマオ」という犬が保護家で亡くなった。※2013年10月14日記事 「タマオ保護家卒業!」タマオらしい最期だった。↓ ↓ ↓ ↓ ↓↓その一ヶ月後、2013年11月14日記事より抜粋↓この仔の後姿を見た瞬間…「タマオ?なんで?!」そんな事あるわけないのに、それでも、私の中では「タマオ」を強く感じる事しかできなかった。 顔がそっくりというわけではない…そっくりではなく…「同じ」だと感じてしまったんです。 目が同じ。口元が同じ。 似ているのではない…同じなんです。この仔は、引取り犬でした。15才という事でしたが、いいえ…15才ではありません。10才前後です。 職員さんに聞いたところ、この仔はタマオの元飼い主と同じ町内でした。この仔には…タマオと同じ血が流れている事を確信しました。 理論的に言えば、何の根拠もないメチャクチャな確信ですが…皮肉な運命ですが、この仔が入ってた檻は…タマオが入ってた、同じ二番の檻でした。それならば、この仔をレスキューするのかといえば、 決心はついていません。この仔は、タマオであってタマオではないから…そして…現実を見渡した時に、保護家を老犬ホームにするのは今の段階ではまだ無理だと、冷静な自分がストップをかけています。それは、この考えは、自分らしくないと分かっているのですが…この仔の期限は、11/21です。 狩犬として、飼い主に忠実に働いてきた仔です。 仲間を引っ張ってきた仔です。 狩れなくなったから隠居生活ではなく、このような形での引退なのでしょうか…「死」が、この仔にとっての狩犬としての引退式なのでしょうか…↑ ↑ ↑ ↑ ↑↓ ↓ ↓ ↓ ↓↓2013年11月27日ブログ記事より抜粋↓気になってた老犬、月曜日にレスキューしてきました。仮名「マルオ」ついつい「タマ!」と呼んでハッとしてしまいます…親子?兄弟?同じ血を感じるけど…マルオはタマオじゃない! 確かに、私はマルオにタマオを重ねてレスキューしました。その気持ちは、いつかちゃんと捨てなきゃいけない。タマオはタマオであり、マルオはマルオなんだから…マルオの体は、あちこち傷がある。 猟犬として頑張ってきたんだね…猟が解禁となったが、マルオは一年前よりも老いていた。 耳が遠くなり、呼び戻しの声が届かなくなっていた。 役に立たないと、猟に置いて行かれるようになった。マルオは泣いた(鳴いた)。 狩りを生きがいとしてたマルオ…若い犬達が軽トラに乗せられ、猟に出かけていく姿を見送りながら、マルオは泣いた。「耳が聞こえんなった。無駄吠えするようになった」マルオの悲しみは届く事なく、檻の中に入れられた。11/21が、マルオの最期の時間だった。マルオの引退式は、「殺処分」であってはいけなかった。だから、マルオはここに居ます。 保護家の近くの山から、銃声が聞こえてくる…検疫室から聞こえるマルオの悲しげな鳴き声は、胸が痛む。↑ ↑ ↑ ↑ ↑・・・これが、マルオが保護家に来た経緯でした。マルオの事は、一つの記事だけでは伝えきれない、終われない自分が居ます。数回に分けてお伝えさせてください。 保護家ブログ皆様のご協力ご支援どうかよろしくお願い致します。 宮崎銀行 加納支店 普通口座 104601口座名義:動物たちの未来のために 代表 山下 由美 郵便貯金 17310-434961口座名義:イノチノハウスホゴヤ〒880-1222 宮崎県東諸県郡大字国富町八代北俣2581 山下 由美090-4484-5165 ↓会のHPはこちらからです↓http://xxinunekoxx.web.fc2.com/にほんブログ村FB FB開設してます。個人的な内容の記事も多々ありますが、 保護活動のリアルタイムな記事を載せています。★「いのちのはうす保護家mailお問い合わせ
2015年03月29日
3/24、13時、動物保護管理所にて…5番檻の前で、体がとまった。「生きてるの?死んでるの?」この仔の体から、「生」が全く感じられなかった。20日に管理所に収容されてから、ずっと寝たきりで、食べる事も出来ない…との事でした。檻の扉を開けてもらい、顔の前に座った。「あっ!あなたわかるよね?」そんな感情が、この仔から強く伝わってきた。左手で私を手招きし、その手をギュッと握ると、「うんうん…そうそう!」そう言っているかのように、最後の力を振り絞るように、小さな声を漏らしながら、手の甲にキスをしてきた。この仔から、四本足で歩いている姿がイメージでどんどん入ってきた。それが何を意味していたのか・・・一旦保護家に戻ったものの…明日には死んでしまうかもしれない。冷たい檻の中で、孤独に息絶えてしまうかもしれない。16時、再度管理所に車を走らせた。あの仔をレスキューしに向かった。管理所から出ると、急に目が生き生きし、身体をちゃんと起き上がらせる事も出来た。決して珍しい事ではなかった。確かに、犬は「今」を生きる生物。「未来」を夢見たり、「過去」を振り返る事はしない。でも、絶望だと感じた場合、寝たきりにだってなる。「未来」を感じると、生きる力も沸いてくる。命名・ゴウゴウの足は、アキレス腱が切れていた。ゴウが歩く姿が出てきたのは、ゴウが歩く事を、強く強く望んでいたからだと気付いた。時間はかかるけど、手術すればまた歩けるようになる事も獣医師さんから確認したので、その方向で行くべきなのかなと待合室で、ゴウとうたたねしながら「未来」の話しをした。なぜかな?その時間が私には凄く「幸せ」だと感じた。ゴウは、腎臓と肝臓の数値が異常に高く、黄疸も強く、心臓も悪く、体の外も中もボロボロだった…。「検疫中に死なないでね。一週間後には暖房つきのホスピスだよ。」ゴウと約束した。約束したはずなのに・・・3/27 明け方、ゴウはさよならをした。たった3日…たったの3日…ゴウとの時間はあっという間に終わった。あんたの感じた「未来」はたった3日なの?たったの、たった3日の「未来」なのに、なんであんなに明るい目を向けてくれたと?ゴウに聞きたい事が沢山ある。3日間、検疫室で何を想い、何を感じていたんだろう・・・ごめんね。ゴウ。 保護家ブログ皆様のご協力ご支援どうかよろしくお願い致します。 宮崎銀行 加納支店 普通口座 104601口座名義:動物たちの未来のために 代表 山下 由美 郵便貯金 17310-434961口座名義:イノチノハウスホゴヤ〒880-1222 宮崎県東諸県郡大字国富町八代北俣2581 山下 由美090-4484-5165 ↓会のHPはこちらからです↓http://xxinunekoxx.web.fc2.com/にほんブログ村FB FB開設してます。個人的な内容の記事も多々ありますが、 保護活動のリアルタイムな記事を載せています。★「いのちのはうす保護家mailお問い合わせ
2015年03月28日
2011年10月26日管理所檻中のケージから離れない仔が居ました。その中を覗くと…生後一ヶ月位の子犬が6匹。この仔は、子犬を守っていたんです。恥ずかしい話…保護家は、昔も常に資金面で苦しんでいた。頭の中で、母犬と6匹のワクチン代を計算していた。「いのち」と「おかね」を天秤にかけてしまう・・・そんな自分が居ました。期限日ギリギリまで、頭ではstopをかけながらも、心でgoサインを出し続けていた。「なんとかなる」「なんとかできるはず」終わった後に、失った後に後悔する事だけは嫌だった。命名・むつ美 通称むっちゃん。6匹の子犬を守っていたから「ムツミ」子犬達が巣立っても、六つのいのちを守っていた事を忘れないようにと、六という字を入れたかった。子犬達は無事に巣立ち、むっちゃんは、ひとりぼっちになった。時々、淋しそうに柵の外を眺めるむっちゃんに、胸が苦しかった。表情のあまり出せなかったむっちゃんは、日に日に「笑顔」を向けるようになった。いいえ、常に笑っているむっちゃんしか記憶にない。常に楽しそうで、言動のひょうきんむっちゃんを見て、私達も笑う。むっちゃんは、「笑顔の連鎖」存在そのものだった。ずんぐりむっくりのかわいらしい体型、ぎこちない動き、おっとりした性格、この愛らしさや強烈な個性は、アピール下手なむっちゃん、残念ながら譲渡会では発揮できず、毎回不発に終わってました。保護家に来て4年目と1日。むっちゃんをぜひ家族に!・・・と言って下さる方が現れた。アピールしないむっちゃんが、積極的にアピールしていた。「この方との出会いを待ってたんだよ」といわんばかりの視線。「ここでお渡しする事は出来ないんです。 後程ご自宅に連れて行きますね」希望者さんが保護家を帰ろうとしたとき・・・むっちゃんは「あれ?」という顔をした。「なんで私を連れて帰らないの?」という目でずっと追っていた。むっちゃんは、一緒に帰る気満々だった様子。そんなむっちゃんの姿を見た時に、「あ、もう100%リターンはないな」スタッフ全員が感じた。お届けに行くと・・・むっちゃんは玄関が開いたときに「ただいま~」当然かのようにズイズイと廊下を歩きだした。まるで、勝手知ったる我家のようだった。むっちゃんが選んだ家族、保護家に来て四年目初日に卒業を選んだのも、決して偶然ではない。むっちゃんの選択だった気がした。むっちゃん、少しでもあなたのレスキューを迷った事を、あなたが生きている限り、詫び続けたい。あなたがこうして生きている事、丸々三年、一緒に過ごせた事に感謝しています。あなたとは、旧保護家から現保護家に一緒に引っ越してきたよね。あなたとは、電気も水もない場所で共に苦労してきた有志だと思っていました。旧保護家からの仲間たちはどんどん卒業していくのを見て、早くむっちゃんにもご縁があれば良いのに・・・と、思っていたけど、それはやはり余計な心配だったんだね。だって・・・あなた自身が待っていたかったんだよね。飼主さんが来てくれるのを。むっちゃん、保護家卒業おめでとう! 保護家ブログ皆様のご協力ご支援どうかよろしくお願い致します。 宮崎銀行 加納支店 普通口座 104601口座名義:動物たちの未来のために 代表 山下 由美 郵便貯金 17310-434961口座名義:イノチノハウスホゴヤ〒880-1222 宮崎県東諸県郡大字国富町八代北俣2581 山下 由美090-4484-5165 ↓会のHPはこちらからです↓http://xxinunekoxx.web.fc2.com/にほんブログ村FB FB開設してます。個人的な内容の記事も多々ありますが、 保護活動のリアルタイムな記事を載せています。★「いのちのはうす保護家mailお問い合わせ
2015年03月22日
2013年の7月に、交通事故で半身不随になり、保護家に来たエイズ陽性の「ビク」ビクビクしてたから「ビク」心も体も徐々に回復し、「ビク」は、もうビクビクではなくなった。圧迫排尿は必要なものの、三本足で高い所の移動も普通にできてました。麻痺した足は、引きずってしまうので、長時間ケージから出す事もできませんでした。麻痺した足が怪我しないようにと、サポーターをすると、すっかり落ち込み、ストレスから下痢を繰り返してました。便も自分でコントロールできないので、気付くと寝床はうんちまみれ…という事も多々ありました。動かなくても、足を残してあげたい…それは、私のエゴだと分かっていながら、断脚への踏み切れませんでした。でも、ビクにとって、それはもう限界でした。断脚しない事によって、私はビクに負担かけている…断脚を、決断しました。決断してからは、何度も何度もビクに伝えてきたつもり。ビクは、断脚する前夜、犬猫を通り越えた親子の様な関係カムカムと、「明日大きな手術してくるんだよ」「そうか…頑張ってこいよ」まるで二匹で会話しているかのような感じがし、それは…ハグをしたようにも見えた。二回目の大手術。ビクは、頑張りました!三本足になったけど、ビクは変わらず走ったり登ったり・・・いいえ、フリーの時間が多くなったので、ビクは四本足のときよりも生き生きしています。こんなときいつも私のエゴが邪魔をする。足を残してあげたい…かわいそう…それは、逆に犬猫からしたら迷惑な事なのかな…?頭では分かってはいても…ごめんなさい。2/3にレスキューしたせっちゃん。せっちゃんは、病理検査の結果「化膿性肉芽腫性脂肪織炎」と診断された。その症状で、背中とお腹の皮膚に穴が開きだした。せっちゃんは、入院して治療を頑張りました。新しい脂肪ができるまで、完治は難しく、退院した今も、3日置きの通院になりました。治療はとても痛いみたいで、鳴きわめきながら怒る。それでも、せっちゃんは生きるために頑張っている。あまり歩く事も出来ないので、半身不随の子達のお部屋に居ますが、半身不随の子達は、みんな優しい。いつもせっちゃんの事を気にかけている様子。人間と犬が怖くて大嫌いだったせっちゃん。昨日から犬のカムカムと仲良くなりました。せっちゃんがやっとカムカムを受け入れてくれました。カムカムに寄り添う姿、甘える姿、この光景は、涙が出そうな位嬉しかった…まだまだ痛い治療は続きますが、せっちゃん、頑張れ!そして・・・先日レスキューして福岡に嫁いだ母ちゃんの仔、「こはる」こはるは、原因不明の下痢が続き、どの薬を飲んでも効果がなく、とうとう腸が出てきてしまった。そのまま入院となり、病理検査にも出してみましたが、原因は何も出てきませんでした。今月に入り、やっと元気になり、ワクチンも打てるまで回復し、ようやく群れデビューができました。この小さな体でよく頑張ったと…こはるが本当に愛おしい。皆さんに厚かましくて申し訳ございませんがお願いがあります・・・保護家は、犬猫60匹抱えておりますが、レスキューする子達は、何らかの病気やケガを抱えている仔が殆どで、そして、病気が蔓延しないよう、病気にさせないよう、猫部屋も7部屋に分けているため、各部屋の暖房器具や空気清浄器の使用、12時間フル稼働させている洗濯機と乾燥機、電気代だけでも、冬は7~8万円かかっております。家賃などの保護家の維持費だけでも、毎月15万円前後必要としております。医療費は、不妊去勢や入院、手術が重なると、一ヶ月の医療費は30万超える事もあります。保護家の維持費等は、個人負担できたとしても、あっという間に限界がきてしまってます。自分達で収入となる事をやりたいと、私はこの活動するまで、縫い子の仕事をしていたので、当時使用していたミシン類も全部施設に持ってきて、空き時間に縫い子を…と思いながらも、恥ずかしながら、日々の作業で、その空き時間すら作れない状況です。自分で収入を得る作業もできておらず、こうして全国の皆さんに再度投げかける事に、無責任にも感じており、支援金を文章にして公に呼びかける事をここ数ヶ月、躊躇していました。でも、保護家を守る為に、管理所の子達を守る為に、無責任ではありますが、もう一度文章にして呼びかけさせてください。皆様のご協力ご支援どうかよろしくお願い致します。宮崎銀行 加納支店 普通口座 104601口座名義:動物たちの未来のために 代表 山下 由美郵便貯金 17310-434961口座名義:イノチノハウスホゴヤ図々しくて本当に申し訳ございません。↓会のHPはこちらからです↓http://xxinunekoxx.web.fc2.com/にほんブログ村FB FB開設してます。個人的な内容の記事も多々ありますが、 保護活動のリアルタイムな記事を載せています。★「いのちのはうす保護家mailお問い合わせ
2015年03月18日
保護家ホスピス入居の「ボン」は、昨年のお盆に緊急レスキューした。なので、名前は「ボン」。※見殺しにした老犬ボンは、保護家に着いた途端、自分の足で歩き出した。フラフラしながらも、自分の足で歩いた。「生きる」力が体全身から湧き出た瞬間だった。ボンには、「絶望」という感情が消えていた。毎年お盆が来る度に、ボンの事やボンを選択した事で結果見殺しにしたあの仔の事を思いだすんだろうな…そう思っていた。思っていたのに…ずっとずっと、まだまだ…ボンとたくさん一緒に居れることが当たり前だと思ってたのに…ボンは、子犬達の面倒見の良いとても優しいおじいちゃんだった。弱い者いじめも決してしなかった。自己主張する事もなかった。自己主張したのは、「ここに居るよ!ボクに気付いて!」と、ガス室から懸命に「声」を出し続け、私を呼んだあの日が、最初で最後だった。全く手のかからないおじいちゃんだった。いいえ、正確に言うと、手をかけさせてくれない優しいおじいちゃんだった。「ボン!」と呼ぶと、控えめに嬉しそうに、照れくさそうに尻尾をフリフリしてた姿が、本当に愛らしい仔だった。介助を受けるマルオをいつもいつも、静かに見守ってくれていた。マルオが何度も何度も倒れ、その都度、お別れの覚悟をしながら毎日マルオと接していた。ひとつひとつの変化を見逃さないように、マルオの介助は10月~続けてきた。そんな中・・・ボンが倒れた。こうなって初めて気付いた。ボンは、急に倒れたんじゃない!急に老いたんじゃない!ひとつひとつ、サインをちゃんと出していた!日中寝てる時間が長くなった…とか、食べ方が変わった…とか、寝床で粗相する事が多くなった…とか、顔が下がった…とか、マルオの事ばかり目が行ってしまい、私は…ボンのサインに気付く事すらできなかった!ボンは、大きく口を開けた。もう逝くんだと感じ、ボンの足元に居たなおちゃんを呼んだ。「なおちゃん!ボンの顔んとこに来て!」きっと、ボンの最後の願いだったと思ったから。なおちゃんは、何度も何度もボンの名前を呼んだ。なおちゃんに抱かれて、ボンは静かに旅立った。私は、ボンをレスキューしたあの日、強く強く想った事がある。「あの仔の分も、沢山笑って、沢山美味しいもの食べて、これからの犬生、幸せだと感じて欲しい」あれから半年間…ボンはそう感じてくれたのだろうか…web担当のカワベさんも、毎日マルオの記事を載せる事ばかりで、ボンのサインに気付けなかった事を悔やんでいた。「私は、ボンが亡くなったと聞きながらも、直ぐにwebの更新しなきゃと考えてしまってた。自分がなぜこんなに冷静で冷酷なんだと、ボンに申し訳なさ過ぎて苦しい…ボンに…ボンに…なんて謝れば良いのか分からない」目に涙いっぱい溜めながら発した言葉に対し、私はこう答えた。「カワベさん、保護家はマルオやボンだけの施設じゃないんだよ。私達には、守らなきゃいけない仔が沢山居るから、ボンの死だけに気持ちを全部向けられなくて当たり前やわ…私達はこの子達も守りたいから、当然だと思うよ。カワベさんは冷酷なんかじゃないよ!」自分でそう答えた瞬間、私も涙が出た。この答えは、私自身にも出したい答えだったから。私は、ボンが旅立った一時間後には、管理所に向かっていた。「ボンが亡くなって直ぐになんで動けるの? なんでそう簡単に気持ちと体の切り替えができると?なんでそう未来を見れるの?」そんな自分が嫌いで、ボンに申し訳なくて、泣きながら車を管理所に走らせていた。管理所にもまた、守りたい子達が居たから…絶対絶対生きて出ようねって、約束した仔が居たから…ボン・・・あんたが「もうそろそろ逝きますよ」というサインを送ってくれてたのに、ちゃんと気付けなくてごめんね。亡くなって直ぐに管理所に行ってごめんね。でも、スタッフみんなみんな、ボンの事は凄く愛してたし、今でも好きで好きでたまらない。出会って最初から最期まで、本当に手をかけさせない仔だったよね。ボン、あんたはそれを望んでいたと?ボン、それは私達への遠慮だったと?あんたと出会えて、一緒の時間を過ごせたことは嬉しい。でも、もう二度と私の所には帰ってこないでね。次産まれてくるときは、最初から最期まで幸せにしてくれる優しい家族を選んで生まれてくるんだよ!永遠のお別れだからね。ありがとう。ばいばい・・・2015年2月23日 14時20分 推定15才ボン 永眠 保護家ブログ皆様のご協力ご支援どうかよろしくお願い致します。 宮崎銀行 加納支店 普通口座 104601口座名義:動物たちの未来のために 代表 山下 由美 郵便貯金 17310-434961口座名義:イノチノハウスホゴヤ〒880-1222 宮崎県東諸県郡大字国富町八代北俣2581 山下 由美090-4484-5165 ↓会のHPはこちらからです↓http://xxinunekoxx.web.fc2.com/にほんブログ村FB FB開設してます。個人的な内容の記事も多々ありますが、 保護活動のリアルタイムな記事を載せています。★「いのちのはうす保護家mailお問い合わせ
2015年03月07日
寝たきりから回復した「殿」に背中を押され、レスキューした「姫」※11/17、22時10分お世話をしに検疫室の扉を開けると、姫は倒れていた。目は瞬きすら、しなくなっていた。手は伸びたまま硬直。息は普通にしている…呼吸も荒くない…それだけが救いだと思い、出来る限りの事を試してみたのですが、顔は死んでいる…でも、ちゃんと呼吸はしている!何度も姫の名前を呼び続けた。看護士のスタッフに動画を送り、LINEで呼びかけた。「ねぇ、どうしたら蘇ると? どうしたら姫は生き返ると?」※23時50分「呼吸は落ち着いてるし、苦しそうでないからそれだけが救いだよ。脳死かもしれない。鼻の所さすってみて!」指示通りにやってみた。※24時20分「瞬きはしないけど、目の筋肉が何回か動いた! 喉が2回ゴクッと動いた!腕の硬直もなくなった!けど、力は完全に抜けている」希望がみえてきたと感じた。検疫室で死なせるわけにはいかない!まだ検疫期間だったから、「姫」を誰も見てないんです。「姫」の姿を、頑張って生きぬいた、生きようと頑張ってる「姫」を、まだスタッフやボランティアさんに紹介してない!姫、もう少しだけ頑張って!あと一日…いや、陽が昇るまででもいい!まだみんなの愛情や想いを感じてないやろ?!こんなん孤独死と一緒やわー!※24時34分・・・・・・・呼吸が静かに止まった。その三分後、心臓も静かに止まった。11/18 24時37分「姫」永眠私の中では「なんて可哀想な最期なんだ」とその意味での悲しみで、苦しかった。ですが・・・その気持ちは数時間後に消えた。多くのボランティアさんやスタッフがかけつけ、姫を想ってくれた。沢山の花に囲まれた。姫が収容されてた月の、管理所担当の職員さんがおっしゃって下さいました。「姫ちゃんは、檻の中で、こんなとこで死んでたまるかって、 管理所では頑張って生きていました。 保護家に行って安心できたんでしょうね… 最期の場所を、最期の時を、姫ちゃん自身が選んだんでしょうね」姫は、ちょうど一ヶ月前に虹の橋を渡った。もう一ヶ月…まだ一ヶ月。私自身の心の整理は、まだまだできていない。姫が愛おしくてたまらない。 保護家ブログ皆様のご協力ご支援どうかよろしくお願い致します。 宮崎銀行 加納支店 普通口座 104601口座名義:動物たちの未来のために 代表 山下 由美 郵便貯金 17310-434961口座名義:イノチノハウスホゴヤ〒880-1222 宮崎県東諸県郡大字国富町八代北俣2581 山下 由美090-4484-5165 ↓会のHPはこちらからです↓http://xxinunekoxx.web.fc2.com/にほんブログ村FB FB開設してます。個人的な内容の記事も多々ありますが、 保護活動のリアルタイムな記事を載せています。★「いのちのはうす保護家mailお問い合わせ
2014年12月17日
信頼関係の築き・・・それはいつも、管理所の檻越しからスタートしているような気がします。そして・・・検疫期間中の7日~10日が本勝負。触られることに慣れる事、まずは1人からでも良い。人間に対しての恐怖心を失くす事、恐怖心で歯を立てるのがなくなる事、首輪、リードに慣れる事…この一つでもクリアできないと、検疫室から出す事ができません。難しい犬ほど、1対1でしっかりと向き合えるこの検疫期間は、私にとっても、大切な時間です。先々週、管理所からレスキューした老犬「殿」。触られる事、抱きかかえられる事に、若干の抵抗がみられた。でも、殿は、なぜかご飯中に一番、目で話しかけてくれた。なので、不思議と対話がすんなりと出来、触られる事に直ぐ慣れてくれました。抱え上げられる事は、まだ怖さが残ってるようですが、怒って抵抗する事は一切なくなりました。シャンプーも全然平気!!10日かけて、ひとつひとつクリアしてきた殿に、「お疲れ様…信じてくれてありがとう」そんな気持ちがこみ上げてきた。昨日は少しだけ群れデビュー。毎日時間を少しずつ時間を増やしながら、ゆっくり群れに慣れてもらいます。レスキューする度に思います。この子達は「犬」ではない。そしてまた、私自身も犬をちゃんと扱える人間ではない。だからこそ、先入観ではなく一頭一頭と対話していく事を崩してはいけないなと感じる・・・※会のブログ10/14更新しましたお願い事ばかりで申し訳ございません。保護家ではシリカ以外の猫トイレ砂は、ベントナイトを使用していますが、(ライオン製品のベントナイトはおしっこがガッチリ固まり、衛生面でとても良いので)ベントナイトの在庫がゼロになってしまいました。どうか、ご協力をよろしくお願い致します。 保護家ブログ皆様のご協力ご支援どうかよろしくお願い致します。 宮崎銀行 加納支店 普通口座 104601口座名義:動物たちの未来のために 代表 山下 由美 郵便貯金 17310-434961口座名義:イノチノハウスホゴヤ〒880-1222 宮崎県東諸県郡大字国富町八代北俣2581 山下 由美090-4484-5165 ↓会のHPはこちらからです↓http://xxinunekoxx.web.fc2.com/にほんブログ村FB FB開設してます。個人的な内容の記事も多々ありますが、 保護活動のリアルタイムな記事を載せています。★「いのちのはうす保護家mailお問い合わせ
2014年10月12日
三年半前、管理所で出会った母犬。母犬は、唸り、吠え、「近寄るな」と怒った。母犬は、人間を拒絶していた。でも、どんな仔でも、時間をかけて真剣に向き合えば、必ずお互いに心通じ合える。脱走癖(全て未遂)がなかなか抜け切れず、ロングリードでの係留が外せるまで、一年近くかかった。群れでは、ナンバーツーに伸し上がった。それが「ボタン」♀だった。群れの「色」を守るという仕事を持っていた。少々執念深いところはあり、抑え付けると30分この体制を崩さない事も多々あった。でも、まぁ、お陰様で、穏やかな落ち着いた群れだった。ボタンの寝床は、犬達全員見渡せる場所だった。ボタン自身が、「この場所が良い」と、自分で選んだのだ。どんなに良い犬小屋を与えても、自分で壁と屋根を破壊してた。壁と屋根があったら、周りが見渡せないからだった。「自分の事は自分で決める」そんな仔だった。仲間には愛想は良いが、譲渡会ではいつも無愛想。自分から人に寄って行く事もないどころか、特に男性に対しては、警戒心も強く指一本触れる事も許してくれない。そんなある日、譲渡希望の男性が保護家に来られた。男性とボタンの目が合った。男性は、手を差し出した。男性が苦手だったボタンは、逃げなかった。初対面の男性の手を受け入れたのは、初めての事だった。ドッグランをウロウロ歩き回る男性の横にピタッとついて離れない。他の犬を触ろうとすると、「いや、わたしでしょ?」と、邪魔するのです。多分、ボタンの行動の意味が分かったのでしょう…「ボタンに決めて良いですか?」スタッフもまた、ボタンの意思に気付いていた。「外を歩いてみますか?ボタンはリードの引きがあるんですよ」あとは、男性がボタンを受け入れて下さるか…だった。スタッフは、ハラハラしながら遠くからコッソリ見つからないように見ていた。ボタンは、横にピタッとついて落ち着いて歩いていた。チラチラと男性の顔を見ながら、男性の徒歩に合わせながら。そのとき、バックで車が入ってきた。男性は、すかさずボタンを自分の後ろに引いた。その姿を見た時に、スタッフは「譲渡」する事を決めた。人間は、いくらでも嘘をつける。人間は、綺麗な言葉を並び立てる事が出来る。でも、とっさに出るその行動には嘘はない。保護家に来て三年半。ボタンはご縁がなかったわけではない。ボタンは三年半、この飼い主さんを待ってたんだと思った。ボタンは、自分で決めたんです。自分の新しい家族、自分の家を、自分で決めたんです。今日で「母ちゃん」は終わり。この手を放した瞬間から、もう私は母ちゃんじゃない…ボタンと一緒に、私も母ちゃんも卒業だ。ボタン・・・三年半前、私について来てくれてありがとう。私を信じてくれてありがとう。人間を信じてくれてありがとう。新しいお父さん、お母さん、そして、ボタンの新しいお家は、ボタンがとても大好きそうな環境だった。ボタン、良く頑張ったね。ボタンが居なくなって、群れが少し崩れちゃってる。立て直しが少し大変だよ。あなたが居なくなってつくづく、あなたは良い仕事をしてたんだな…って、再確認させられた。あなたが保護家の門を出るとき、あなたは、みんなに「声」をかけてまわってたね。普段怒らない子達にまで、「私が居なくなっても、ちゃんとやっていくんだよ」目と喉でナンバーツーらしい合図を送ってたよね。あなたは、「保護家」の意味をちゃんと分かってたんだね。ここは、最終地点ではないという事を…最初の夜だけ、あなたが遠吠えしてたと聞きました。嬉しい反面、淋しさもあったんでしょう?あなたの遠吠えは、群れにちゃんと届いてたと思うよ。ありがとうボタン!そして・・・保護家卒業おめでとう!保護家ブログ皆様のご協力ご支援どうかよろしくお願い致します。 宮崎銀行 加納支店 普通口座 104601口座名義:動物たちの未来のために 代表 山下 由美 郵便貯金 17310-434961口座名義:イノチノハウスホゴヤ〒880-1222 宮崎県東諸県郡大字国富町八代北俣2581 山下 由美090-4484-5165 ↓会のHPはこちらからです↓http://xxinunekoxx.web.fc2.com/にほんブログ村FB FB開設してます。個人的な内容の記事も多々ありますが、 保護活動のリアルタイムな記事を載せています。★「いのちのはうす保護家mailお問い合わせ
2014年09月24日
食べる事も出来ず、点滴も出来ず、流動食だけで頑張ってたレオン。7/27 16時45分。同じ老犬仲間のパグ蔵がレオンにまとわりついた。「パグ蔵ダメだよ!レオンの顔踏んじゃうってば!」パグ蔵の目は、もうほとんど見えていないのに…パグ蔵とレオンを引き離したその30分後、パグ蔵の行動の意味を、知る事となった。レオン…7/27 17時14分 永眠レオンは決して、ひとりぼっちではなかった。「レオン、もう逝ってもいいんだよ」「レオン、よく頑張ったね」スタッフ達と、パグ蔵に見守られながら、たくさんの言葉の中、愛の中、最期を迎えた。あんなに苦しかったはずなのに、不思議な位、レオンは安らかな表情を浮かべていた。抱きしめた子達の最期、見送った子達は、私達スタッフみんなにとって、「死体」ではありません。その仔が生きてきた証、最期の瞬間まで、懸命に生きようと、まだ生きるんだと、立派に戦い抜いた最期の勇敢な姿なんです。「ただの死体」「死顔を晒す」生きてきた時間さえも、歴史さえも、否定するような言葉は、あの子達に申し訳ない気持ちになる。そんな中身無き言葉を発した同じ人間として、レオンに…今まで見送った子達に、心から謝りたい。どうか・・・忘れないでいて下さい。レオンは、フィラリア予防さえしていれば、まだまだ生きれる子でした。同じ「いのち」として扱ってもらえてたら、まだまだ元気で居た仔でした。飼主のせい・・・でも、私達もまた、その飼い主と同じ人間なんです。レオンと共に生きれたのは、わずか三日だけでした。たった三日間かもしれません。でも、こんなにも全国の皆様から想われ、ウザい位、スタッフに体をなでなでされ、レオンの最期の表情が、この三日間の深さを物語っているように感じました。優しく穏やかな最期でした。レオンに話しかけているようなお人形は、「ホスピスが完成したら、このお人形もお部屋に連れて行ってください」支援者様よりプレゼントで戴いたものです。ホスピス棟には間に合いませんでしたが、この仔が最初に見送ってくれたのは、レオンでした。本当にホスピスを建てれるんだろうか・・・莫大な資金に、心が折れそうになる事もありましたが、レオンと管理所で出会い、日に日に弱っていくレオンを見てきた。そして…殺処分前日、ガス室の前で待つレオンの姿を見て、24時間体制で、レオンと一緒に残りの犬生を過ごす覚悟をした。そして…レオンを見送り、ホスピスを一日でも早く…と強く感じた。ホスピス棟実現の為に、全国の皆様に力を貸して頂き、言葉や文字では足りない位、感謝の気持ちでいっぱいです。全国の49名様の温かいご支援で、ホスピス基金も47万円集まり、目標金額まであと96万円(正式見積金額 143万円)となりました。温かいご支援、本当にありがとうございます。夢実現まで、どうか…どうか、皆様のお力を貸して下さい…「老犬ホスピス建築基金」http://xxinunekoxx.cart.fc2.com/※詳細記事はこちらです「尊厳死」※正式見積金額7/27追記しました。 保護家ブログ皆様のご協力ご支援どうかよろしくお願い致します。 宮崎銀行 加納支店 普通口座 104601口座名義:動物たちの未来のために 代表 山下 由美 郵便貯金 17310-434961口座名義:イノチノハウスホゴヤ〒880-1222 宮崎県東諸県郡大字国富町八代北俣2581 山下 由美090-4484-5165 ↓会のHPはこちらからです↓http://xxinunekoxx.web.fc2.com/にほんブログ村FB FB開設してます。個人的な内容の記事も多々ありますが、 保護活動のリアルタイムな記事を載せています。★「いのちのはうす保護家mailお問い合わせ
2014年07月27日
「いのちのはうす保護家」は、生目の杜運動公園付近の山の一角。22年3月、この小さな更地から、スタートした。水も電気もない更地。キャンプ用テントと、犬小屋一つからのスタートだった。お金もなかった。人もいなかった…裸一貫だった。「早く目を覚ましなさい」「引き返すのは今だよ」そう言われ続けた。うんうん…そうだね~と、聞いてるふりしながら、柵を立てたり、ひとつひとつ保護家を造って行った。夜は、懐中電灯の小さな灯りだけが頼りだった。猫部屋は、まるでニワトリ小屋だった。それでも、風邪1つひいた猫はいなかった。猫達みんな、こんな環境の中頑張ってくれてた。水も電気もない保護家…このテントの下で、点滴をした仔、簡単な治療をした仔も居た。野戦病院さながらだった。この場所から、幸せの道へと旅立った仔もいた。この場所で、最期を迎えた子も居た。この場所は、私に沢山の事を教えてくれた。この場所で、目標や夢は生まれた。この場所で、信念は強いものへと変化していった。24年2月、「いのちのはうす保護家」は、電気もガスも水道もある便利な場所へと移転する事が出来た。ここでも、幸せへと旅立った仔、ここでも、最期を迎えた仔、そして、「旧・保護家」と同じように…レスキューしたくても、できなかった仔もいた。レスキューしたくても、できない仔がいる。レスキューしたくても、できない仔も出てくる。なぜできないんだと…なぜ力がないんだと…殺処分の朝を迎え、見殺しにした私は平然とした顔で保護家に入る。「母ちゃんね、また見殺しにしたよ」罪の重さに耐えきれず、ボソッと言葉に出してしまう。この子達は、何度そんな言葉を聞いても、私の手と心を求めてきてくれる。それを分かってて…自分は卑怯だと感じる。自分が楽になりたいから、許しを請おうとしている。本当に…本当に…今、自分は限界なのかと、本当に…本当に…今、ひとつのいのちも抱えられないのかと…昨日、保護家の帰り道「旧・保護家」に寄った。なんとなく…多分…あの更地で、レスキュー保護活動をしていた自分に、聞いてみたい事があったんだと思う。更地に戻ってた「旧・保護家」…そういえば…あの頃は、いつも保護家からこの景色を眺めてた。この景色を眺めながら、悩み、苦しみ、泣いてた。「旧・保護家」はなくなったけど、この景色はあの頃と同じでした。そして、私自身も…あの頃と同じ気持ちでした。保護家ブログ皆様のご協力ご支援どうかよろしくお願い致します。 宮崎銀行 加納支店 普通口座 104601口座名義:動物たちの未来のために 代表 山下 由美 郵便貯金 17310-434961口座名義:イノチノハウスホゴヤ〒880-1222 宮崎県東諸県郡大字国富町八代北俣2581 山下 由美090-4484-5165 ↓会のHPはこちらからです↓http://xxinunekoxx.web.fc2.com/にほんブログ村にほんブログ村FB FB開設してます。個人的な内容の記事も多々ありますが、 保護活動のリアルタイムな記事を載せています。★「いのちのはうす保護家mailお問い合わせ
2014年06月17日
長毛で愛らしい顔してる「チェロ」♂この9ヶ月間、過去の事は、もう封印しようとしました。あまりチェロの過去を語らないようにしようと…それは、「今」チェロは決して可哀想な仔ではないから。チェロは、「今」を生きている仔だから。哀れみの目で見られることを、チェロは…いいえ、犬は望んでいないから。ですが、もう一度ちゃんと、チェロの真実を書かなければいけないと思いました。理由は最後に書きますm(__)mチェロは、この環境の中、一年(一年前に見た方がいました)という長い期間を生きてきました。いいえ、生き延びてきました。ここは室内です。短いリードで柱に繋がれたままでした。飼主のS氏は、死なない程度のごはんを時々あげに来てたようでした。現場に乗り込んだ愛護団体さんは、チェロを保護して下さいました。これでやっと、チェロは幸せになれると誰もが思いました。ですが、生活が落ち着いたチェロに「咬む」行為が頻繁に出てきた。あの状況の中、一年という長き時間を過ごしたチェロは、人間とどう接して良いのかが、分かりませんでした。放置されるという不安で、噛んで引き止めようとする行為。それが、どんどんチェロの中でエスカレートしていった。最初に会った時、チェロの「強さ」を感じました。正確に言うと、強さにこだわりを持ってる仔でした。強さのアピールが、普通の犬と違う事を感じたんです。保護家でも、スタッフが4人咬まれました。チェロの「咬む」は、「やられる前にやってやる!」というものでした。9ヶ月一緒に居て、チェロの抱えている「闇」を、やっと知る事が出来ました。チェロは、この場所から飼い主のS氏の動きをよく見ていた。バタバタとせわしなく動き回る姿、自分に向ける憎悪、汚い言葉、何度も自分を蹴り上げる足、蹴られる前にと、足をとっさに咬んでしまうんです。スッと足が出てくるのが、怖いんです。「繋留されてるチェロの横を歩かない」「ドッグランでチェロが飛び出して来たら、その場に座る」これだけで、スタッフを咬む行為はなくなりました。実は…もうひとつの重要な理由があります。チェロは、「強さ」に拘っています。自分の事を怖がっている…とか、自分より弱い…とかで、「咬む」「咬まない」の判断をします。「強さ」というのは、力ではなく「心」の強さです。私達は、「この仔は咬むから気を付けて下さい」と、来てくださる皆さんに、お話しています。そうすると、「咬む=怖い」という感情を抱かせてしまい、悪循環だと分かっていますが、事故があってはいけないと、ボランティアさんやお客さんを怪我させてはいけないと、そっちを優先にするしかないんです。チェロの譲渡を、私が阻止していると言ってもいいかもしれません。ただ・・・「咬むなら咬みなさいよ」と、心の強さがあると、チェロは初対面の方でも咬みません。最初に座ってチェロに確認させると咬みません。座った人間を「咬む」という事は、今まで一度もありません。こういう書き方すると、違う面で怖くなり、チェロに会って下さる方がいなくなるんじゃないかと、正直迷いました。でも、このままチェロの短所を隠し通す事、会いに来て下さった方に「咬む=怖い」と、先入観を抱かせてしまうままでは、チェロは一生保護家から卒業する事が出来ない…それなら、真実を書くことにより、だからこそチェロに会ってみたい…そんな方に出会えるんじゃないかと、チェロの事情を書く事にしました。心の強さがあれば、チェロは絶対に初対面でも咬みません。最初に受け入れられなかったとしても、信頼関係が築けたら、チェロは絶対に咬みません。どうか、チェロの事を知って下さい…保護家ブログ皆様のご協力ご支援どうかよろしくお願い致します。 宮崎銀行 加納支店 普通口座 104601口座名義:動物たちの未来のために 代表 山下 由美 郵便貯金 17310-434961口座名義:イノチノハウスホゴヤ〒880-1222 宮崎県東諸県郡大字国富町八代北俣2581 山下 由美090-4484-5165 ↓会のHPはこちらからです↓http://xxinunekoxx.web.fc2.com/にほんブログ村にほんブログ村FB FB開設してます。個人的な内容の記事も多々ありますが、 保護活動のリアルタイムな記事を載せています。★「いのちのはうす保護家mailお問い合わせ★山下由美mailお問い合わせ
2014年06月07日
まだまだ今の時期、乳飲み子猫~生後一ヶ月未満の子猫を保護しました…というお話や、飼育管理方法のご相談を受ける事も多々あります。 少しでも参考になればと、書かせて頂きます。 子猫達は、生後半年になるまで回虫駆除を続けます。 回虫はグルグル体を回っているので、便検査で虫が出なくても、そのときたまたま出なかっただけ…と、思ってた方が良いかと思います。 先住犬猫さんが、お世話をしたがる事もありますが、 接触はできるだけ避けて下さい。病気感染の原因にもなりますので、先住犬猫さんが、 子猫のお尻をなめたりしないよう気を付けて下さい。子猫だから寒いだろうと、暖房をガンガンかけるのはNGです。 暖房器具を付ける際には、加湿器も必要ですが、 加湿器の置く場所によっては、猫カビの原因にもなるので難しいです。暖房器具による乾燥が、猫風邪の原因となります。カイロや電気毛布(犬猫用)だけで十分暖は取れますし、猫風邪を防げます。 保護家でも、来た当初は風邪の症状は出てなくても、潜伏期間で、すでに感染してた…という事は多々あり、 時には、緊急性を感じ入院させる子猫も居ます。あと数日保護が遅かったら…と、ゾッとする事もあります。 子猫の健康管理は、本当に大変だと思います。でも、その仔はそれを乗り越えれば、必ず幸せになれる仔なんです。「生きたい」と願って、その仔は生きてるんです…「ガス室で死んで生まれかわった方が幸せだろう」なんて決して口に出さないでください。思わないでください。目の前の生きている命、ガス室で失った命、 命の期限ギリギリまで病気やケガの治療をしている職員さん達、ガス室のボタンを押す最期の瞬間まで、諦めようとしない職員さん達、そんな「いのち」に対し、これほど失礼な言葉はありません。そんな保護家はというと… 所詮「施設」という場所での保護のため、一般家庭の様な恵まれた保護環境ではありません。 子猫のお部屋は、一番安全な母屋の一番奥にあります。 広さはわずか三畳しかありません。 犬も居ますので、外の菌を子猫部屋に持ち込まないよう、 「つなぎ」「エプロン」を脱いで入ったり、 防護服を着て、洋服の菌ができるだけ子猫に触れないようにしてます。本来の防護服とは着用用途は真逆です。 窓は、ストッパーや網戸も二重にして、 誤って開かないようにしています。 大きな窓は一つありますが、一つしかないので空気の流れは悪いです。そのため、ご支援頂いた空気清浄器は24時間フル稼働しています。 腹違いの子猫たちなので、時間帯で分けて室内フリーにしています。 壁は、全体にブラバンを張って、部屋全体を消毒できるようにしています。 病気の猫が保護家に来た場合、物置にて隔離しています。 物置と言っても、空気の入れ替えもできます。 可哀想…放置している…という風にも見えますが、安全な場所で感染を食い止めるのが、 保護家の子達と病気の仔への「愛情」なんです。 「ヘルペスroom」 現在、歩夢、ヒカリ、旬、3匹が入居しています。ヘルペス(FVR)は完治する事はありません。 保護家の子達は症状は出ていませんが、ウィルスは体内に潜伏しています。 免疫力が落ちると再発し、再発したら感染力が出てきますが、ワクチン接種をしている健康な猫に感染する確率は とても低いと言われています。 健康な猫と一緒にする事も可能ですが、症状(鼻水・くしゃみ・涙目)が出たら、直ぐに健康猫と離すように、 気を付けていれば、何も問題ない子達です。それでも…「施設」という場所での保護では、健康な猫と一緒にする事が出来ず、 三畳の小さな部屋しか用意できません。そんな環境の子達へと、各猫部屋に大きなキャットタワーを、少しでも快適に過ごして欲しい…と、ナナオの母さんから頂きました。 「猫エイズroom」 現在、キーちゃん、ブン、ニコ、3匹が入居しています。 人間のエイズも、偏見が多いのが現状ですから、 猫エイズになるともっと多くの偏見があります。 猫エイズの説明をしてお部屋に入りますか?という言葉に、 怪訝そうに断る方、AIDSの猫を勧めるのかと怒る方、その都度、スタッフは胸を痛めていますが、受けた痛みは、きーちゃん、ブン、ニコの「痛み」なんです。ですが、 「飼えないけど…」と、この子達を抱きしめてくれる方も多く、 愛情を欲しがっているこの子達にとって、それがどんなに嬉しくありがたいことか…猫エイズの子達も、三畳の部屋しか与える事が出来ていません。エイズの仔もヘルペスの仔も、バタバタと廊下を行ったり来たりするスタッフの姿を、この小さな覗き窓から呼びかけます。「まだ遊んでくれないの?」 猫部屋が5部屋ある保護家では、この子達とゆっくり時間を過ごすという事が出来ません。それを、「監禁」「放置」と言う方もいらっしゃいます。 違うよ…あんた達は、放置されてる仔でも、監禁されている仔でもないんだよ!あんた達は、みんなに愛されている子達なんだよ!だから…絶対大丈夫! 皆から「幸せになれ~」と沢山の愛情を背負ってるんだから、いつかは必ず、本当の家族と出会えるはず!私達は、まだまだ諦めてないよ!あんた達が保護家を卒業できる日が必ず来るって…だから、あんた達も絶対諦めたらいかんとよ! 窓1つないエイズ、ヘルペスの子達のお部屋。 昼間でも電気がないと真っ暗なお部屋…空気清浄器、フル活動させてないと不安な環境。 以前、ブログに書いた記事を覚えて下さってた方が、 保護家に来て下さり、エイズ&ヘルペス部屋に窓を支援しますとお声をかけて下さいました。 事情があり、一度は心優しいお申し出を断ってしまったのですが、 再度その方よりご連絡を頂きました。 「やはり、あの子達に外を見せてあげたいんです。 朝が来たんだな~、今日は雨だな~とか、 あの子達に見せたいんです…体で感じて欲しいんです。 あの子達のために支援をさせて下さい」 私たちスタッフは、そのお言葉に涙しました…こんなにも深くあの子達の「心」を大切に想って下さる方もいらっしゃるんだと…申し訳なくて、一度はお断りしたものの、スタッフと再度話し合い、 多額になりますが、その方に甘えさせて頂く事に決めました。 保護家の子達のためにと、ご支援下さる皆様には、 私たちスタッフは、何度お礼の言葉を出してもとてもとても足りません…本当に感謝の気持ちでいっぱいです。犬猫のためにと、深い愛情を下さる支援者様を裏切らないよう、これからは、情報を発信していきたいと思いました。この子達が何を求めているのかを、伝えて行こうと思いました。それは…動物達の未来のために…にほんブログ村にほんブログ村
2014年05月27日
毎日事務所でリハビリしながら、少しずつの変化はあるものの、マール本人の「やる気の無さ」「やらされてる感」のマールに、違和感が付きまとった。インドやタイの犬達と何が違うのか…答えは明らかでした。マールは、半野生で育った犬ではない。狩らなくてもご飯も食べれてきた。逃げなくても殺られる事もなかった。「本能」の違いだとは分かってはいましたが、「心」の違いにも大きな差がある事に気付いた。マールに今、必要なのは「刺激」。「遊ぶ事」「追いかける事」なんでも良いと思いました。ドッグランがコンクリートのため、マールの足が擦り切れてしまうので、ランを自由に引きずらせる(歩く)事はさせられません。擦れきれ防止のため、足に何か装着すると、「付けられてる感」をマールに与え、リハビリは無意味になります。カートに乗せて、ランデビューしたのですが…群れの犬達、マール本人も、「違和感」を感じてました。そこで!!スタッフの体力勝負となりますが…後ろ足を持って、マールを自由に歩かせる、走らせる…というリハビリメニューに変更しました。すると…大きな変化が現れました。半身不随のマールは、「気の強い」仔だとばかり思ってた。でも、それはちょっと違っていたのかもしれない…犬猫が大嫌いで、吠えたり威嚇が激しいと思ってたのも、誤解してただけなのかもしれない…マールは、今の自分の体を一番分かってたから、恐怖心を持っていただけなんです。それが、威嚇という形で自分を守ろうとしてた…それだけだったんです。後ろ足をサポートされて、動き回るようになったマールは、犬達の輪に入ろうと、友好的な仔になったんです。以前は、足を引きずりながら移動するマールに、恐怖心から吠える仔、元猟犬は狩猟本能の出てくる子続出でしたが、群れの犬達も、マールを「犬」として接してくれるようになりました。足の筋力も強くなり、麻痺した足は数ヶ月はかかると思いますが、筋力だけでカバーできそうな気がします。マールに「支えられてる」と甘えがでないように、四本足で立たせては手を離すというやり方もしています。少々スパルタですが、後ろ足に力を入れなきゃ尻もちついて痛い…を繰り返してます。毛布やオムツ…自然ではないので、マールのお尻をカバーする事はできないんです。マールのリハビリは、あくまで「自然」という事が、マールの「心」を変えるリハビリでもあるのです。でも、ケガに繋がらないようこれにも限界があり…つくづく、芝生のドッグランを造っていなかった自分への腹ただしさ、マールに申し訳ない気持ち…手を離して尻もちつかせるたびに、コンクリートでは痛みも強いよね…と、胸が痛みます。私たちスタッフも、一輪車をバランス取りながら1時間持ったまま歩き、走ってるのと同じ状態なので、筋肉痛の日々ですが、マールに負けないように、私たちスタッフも頑張って続けていきたいと思います。マールが4本足で一歩踏み出せる事を信じて…保護家ブログ皆様のご協力ご支援どうかよろしくお願い致します。 宮崎銀行 加納支店 普通口座 104601口座名義:動物たちの未来のために 代表 山下 由美 郵便貯金 17310-434961口座名義:イノチノハウスホゴヤ〒880-1222 宮崎県東諸県郡大字国富町八代北俣2581 山下 由美090-4484-5165 ↓会のHPはこちらからです↓http://xxinunekoxx.web.fc2.com/にほんブログ村にほんブログ村FB FB開設してます。個人的な内容の記事も多々ありますが、 保護活動のリアルタイムな記事を載せています。★「いのちのはうす保護家mailお問い合わせ★山下由美mailお問い合わせ
2014年04月21日
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