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■ 奪 わ れ た 脚なにかの恐怖から逃げるように車のボンネット中へ、身を隠したのでしょうか。恐怖から逃げきり、ホッとしたのもつかの間子ネコに待っていたのはさらなる恐怖だった。大きな音と振動に、逃げる間もなく、エンジンに巻きこまれた右後脚はスパンっと、一瞬で斬れた。胴体に残された骨の処置と、皮膚の縫合手術が行われた。一命はとりとめたが、左後脚も、神経(青矢印先から)が奪われてた。■ レ ス キ ュ ー 後レスキューしたのは、ごく普通の流れだった。トイレにこもったまま、怯える子ネコ。やっと、「手」を受入れてくれたけど…私の顔を見ると、怯えた目になり、動きが停止する。どうやら「手」と「手の持ち主」は、別モノだと思ってるらしい。トイレから引っぱりだして、早く抱きしめたい!~鳴かぬなら鳴くまで待とうホトトギス~今は、まだ、その段階。はやる気持ちを、必死に抑えこむ。出てきたー!一歩一歩、確かめながら前進してくる。「手」にスリスリ甘えながら、顔を上げて、「手」と「顔」関係性の確認作業。ようやく、「手」と「手の持ち主」同じであると認識できた様子。次は、お部屋の確認作業。ここから、次のステップへ。~鳴かぬなら鳴かせてみようホトトギス~少しずつ、自分をだせるようになり、喉のゴロゴロ、音量が上がってきた。お腹だしてくつろいだり、甘えたり。■ 終 わ ら な い 試 練命名「カッキー」カッキーの物語は、ここで The end ではない。カッキーの物語は、ここからが start となる。ボランティアさん達と、顔合わせ。たくさんの人とふれあい、たくさんの人を好きになって、保護猫カフェにデビューして、良縁がありますように…。生き残った左後脚は、関節から神経がない。「コレ、いつもくっついてくるな~」「コレ、いつもジャマな場所にいるな~」「コレ、カミカミ触感がおもしろいな~」左後脚の指4本を、自分で食べていた。自分の体の一部だと、認識してないから。これから、カッキーの行動範囲は広くなる。感染症などのリスクが高そうであれば、残された左後脚も「断脚手術」決断の日が、来るのかもしれない…。どうか、ご協力をお願い致します…。▼宮崎銀行 加納支店 普通口座104601 動物たちの未来のために代表山下 由美▼郵便貯金 17310-434961 口座名義:イノチノハウスホゴヤ▼〒880-1222宮崎県東諸県郡大字国富町八代北俣2581いのちのはうす保護家090-4484-5165(9:30~22:00 担当フジイ)▼「いのちのはうす保護家」HPhttps://hogoya.com/▼「ハンデのある猫達の保護猫カフェ HOGOYA」HPhttp://hogoya.nyanta.jp/▼「いのちのはうす保護家」公式ブログhttp://hogoya.miyachan.cc/▼「いのちのはうす保護家」Facebookhttps://www.facebook.com/hogoya/▼保護猫カフェ「HOGOYA」Facebookhttps://www.facebook.com/xxhogoyaxx/▼山下由美代表Facebookhttps://www.facebook.com/yumi.yamashita.7564▼犬猫介護アドバイザー &犬猫看取りコミュニケーターInstagramhttps://www.instagram.com/xxhogoyaxx/▼保護猫カフェ「HOGOYA」Instagramhttps://www.instagram.com/nekocafehogoya/お問合せ先は、HP内の「お問合せフォーム」からお願いします。
2019年08月06日
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申し訳ございません。昨日、亡くなりました。愛護センターで、最期を迎えさせてしまいました。「なんとかなる」そう決心し、先日書いたブログは、私とこの仔の時系列、ひとつの物語でした。「■レスキューできない言い訳」を下書きしてる途中、愛護センター所長に、一報を入れました。「9日の午後、レスキューに向かいます」8月7日 19時のことでした。正直に書きます。私が、直ぐにレスキューできなかったのは、「残金1万8千円」という現実の壁にぶつかっていたから。(この話は、また後日説明します)その結果から生まれたものは・・・「犠牲」でした。この子の命が「犠牲」になったんです。保護期限が切れた8月5日、レスキューしてれば…6日、7日、レスキューさえしてれば…資金のことばかり考えて、怖くて直ぐに動けませんでした。なぜ、あのとき、旦那に土下座してでも医療費を借りに行かなかったのか。私のプライドだったのか。つまらないクソみたいなプライドのために、この仔が「犠牲」になりました。私のせいで、この仔が「犠牲」になりました。愛護センター職員さんから亡くなる前日のあの子の写真をもらいました。愛護センターの保護犬室には、入りきらない程の犬が収容されました。8月7日夕方の時点で、檻が足りなくなり、あの子を簡易ケージに入れるしかなかったとのことでした。愛護センター職員さんは、つらい胸の内を話してくれました。「小さなケージに移動させたのがいけなかったのかもしれない。ステロイドの服用がいけなかったのかもしれない」きっと、死因はそこじゃなかったと思います。頭を強く打っていたから…心臓が弱っていたから…それでも、愛護センター職員さんたちは、自分たちにミスがあったのでは…と、自分を責めているのだと感じました。私のもたついた行動により、あの子だけではなく、職員さんたちをも、傷つけました。今までどれだけの犬猫を、どれだけの人たちを、私は傷つけてきたんだろう…。あの子を早急にレスキューしてたとしても、あの子の死は、避けられなかったと思う。でも、最期をどう迎えるか、最期をどう迎えさせるか、いちばん大切なことだったのに…。あの子のために…と、数人の方から届いた優しいご支援金。「かわいそう」で止まらずに、あの子のために動いて下さった方々さえも、私は裏切ってしまいました。あの子に、愛護センター職員さんたちに、ご支援下さった方に、どうお詫びして良いのか、言葉にどう変換してお伝えすれば良いのか、まだ何もでてきません。ただ、「本当にごめんなさい」としかありきたりの言葉しか思いつきません。本当にごめんなさい。このブログを書き終わったら、愛護センターに向かいます。愛護センター職員さんたちに、謝罪をしたいです。私が直ぐにレスキューさえしてれば…そう謝りたいです。謝りに行ってきます。資金があればレスキューしたい…この老犬も、そう思っていた1匹でした。愛護センターで「ワカコ」と名付けられ、愛護センター職員さんたちが、約3ヶ月、介助してくれてる収容犬でした。介助がなければ、生きていけないワカコは、譲渡犬になれません。それでも、愛護センター職員誰一人、「殺処分」という言葉を発しませんでした。保護犬室の檻がいっぱいになるまでは…と、愛護センター職員さんたちのワカコへの、「命」への尊重だったと思います。ですが・・・ワカコは・・・愛護センターのバックヤードから出られません。1日の大半を、檻の中で過ごすしかありません。ときどき出してもらえる中庭は、コンクリートの床、囲まれた壁。ここが、ワカコの最期の場所でした。あの子を直ぐにレスキューできなかったあの子を愛護センターで死なせてしまったあの子への後悔が、私の心を奮い立たせました。ワカコを直ぐにレスキューするべきだと。どうか、ご協力をお願い致します…。▼宮崎銀行 加納支店 普通口座104601 動物たちの未来のために代表山下 由美▼郵便貯金 17310-434961 口座名義:イノチノハウスホゴヤ▼〒880-1222宮崎県東諸県郡大字国富町八代北俣2581いのちのはうす保護家090-4484-5165(9:30~22:00 担当フジイ)▼「いのちのはうす保護家」HPhttps://hogoya.com/▼「ハンデのある猫達の保護猫カフェ HOGOYA」HPhttp://hogoya.nyanta.jp/▼「いのちのはうす保護家」公式ブログhttp://hogoya.miyachan.cc/▼「いのちのはうす保護家」Facebookhttps://www.facebook.com/hogoya/▼保護猫カフェ「HOGOYA」Facebookhttps://www.facebook.com/xxhogoyaxx/▼山下由美代表Facebookhttps://www.facebook.com/yumi.yamashita.7564▼犬猫介護アドバイザー &犬猫看取りコミュニケーターInstagramhttps://www.instagram.com/xxhogoyaxx/▼保護猫カフェ「HOGOYA」Instagramhttps://www.instagram.com/nekocafehogoya/お問合せ先は、HP内の「お問合せフォーム」からお願いします。
2019年08月09日
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毎日が譲渡会のような「保護猫カフェHogoya」ですが…あらためて告知します!保護猫カフェ内【こねこ譲渡会】開催!8/2(日) 12:00~17:301時間1組様限定!(コロナ対策のため)↓ご予約状況↓○=ご予約可能 ✖=ご予約済み。✖12:00~13:00○13:00~14:00○14:00~15:00○15:00~16:00○16:00~17:30ご予約→090-4484-5165 (9:00~担当フジイ)※お電話がつながらないときはショートメールでリアルタイムのご予約状況は下記Facebookにてご確認ください。▼保護猫カフェ「HOGOYA」Facebookhttps://www.facebook.com/xxhogoyaxx/空きがあれば当日のご予約可能です。譲渡会は保護猫カフェ内で開催のためご来場の際にお1人様1,000円のお心添え(ご寄付)をお願いしておりますが、譲渡決定の場合はお帰りの際にお預かりしたお心添えは全額お戻し致します。4月にレスキューした29匹の子猫たちは…1匹が病気で亡くなりましたが…28匹+2匹(別件で保護)=30匹は16匹の譲渡が決まり、14匹が「保護猫カフェ」デビュー!それぞれのお部屋で、それぞれの先輩猫たちに囲まれのびのび~っと自由気ままに新しい飼主さんとのご縁を待ってます。~メンバー紹介~「いちごチーム」「オレンジチーム」「ラムネチーム」残念ながら…キャシャだけがエイズ陽性でした。みんな「ウィルス検査」「ワクチン済み」です。↓譲渡決定した子猫たち↓ミルクボランティアさんが一生懸命育ててくれた子猫たちです。愛情をいっぱい受けてノビノビ育った子猫たちです。遊びたい盛りのやんちゃ坊の子猫たちです。ぜひぜひ、会いに来て下さい=^_^=レスキューした子達、今、レスキューを待ってる子達を、私たちと共に、守っていただけないでしょうか…。▼宮崎銀行 加納支店 普通口座104601 動物たちの未来のために代表山下 由美▼郵便貯金 17310-434961 口座名義:イノチノハウスホゴヤ▼〒880-1222宮崎県東諸県郡大字国富町八代北俣2581いのちのはうす保護家090-4484-5165(9:30~22:00 担当フジイ)▼「いのちのはうす保護家」HPhttps://hogoya.com/▼「ハンデのある猫達の保護猫カフェ HOGOYA」HPhttp://hogoya.nyanta.jp/▼「いのちのはうす保護家」公式ブログhttp://hogoya.miyachan.cc/▼「いのちのはうす保護家」Facebookhttps://www.facebook.com/hogoya/▼保護猫カフェ「HOGOYA」Facebookhttps://www.facebook.com/xxhogoyaxx/▼山下由美代表Facebookhttps://www.facebook.com/yumi.yamashita.7564▼犬猫介護アドバイザー &犬猫看取りコミュニケーターInstagramhttps://www.instagram.com/xxhogoyaxx/▼保護猫カフェ「HOGOYA」Instagramhttps://www.instagram.com/nekocafehogoya/お問合せ先は、HP内の「お問合せフォーム」からお願いします。
2020年08月01日
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都城で活動している「咲桃虎」かおりさんよりSOSがあり、急遽、レスキューしてきました。10歳位の老犬「ケンジ」ケンジは、2月から管理所に収容されていたそうです。かおりさんは、ずっと希望を捨てずに、行く度に頭を下げ、殺処分の延期をお願いしてきてたのでしょう…その葛藤が痛いほど現場から伝わりました。檻の前に立つと、ケンジは全身で「今」を伝えてきました。「あれ?この仔、ここから出れる事が分かってる!」職員さんがそうおっしゃってました。かおりさんとケンジの三ヶ月は、とても長かっただろうな…と思います。苦しかっただろうな…と思います。かおりさんとケンジの頑張りがあったからこそ、こうしてケンジは、今、生きています!二人にはただただ感謝の気持ちでいっぱいです。今日から一週間、検疫室にて観察期間に入りました。来週には、無事、群れデビュー出来ると思います!ケンジレスキュー後、某現場に向かいました。虐待犬のレスキューです。今は事情があり詳しいことは書けませんが、3頭のうち1頭が骨折してかもしれない。立てなくなっていると聞いたので、この仔だけ緊急レスキューしました。↓後足↓前脚赤丸の部分が骨折している箇所です。獣医師さんの話では、鉄パイプのような硬いものじゃないとこんな骨折はしないとの事でした。「まさかここまでする飼い主が居るのか?何らかの事故じゃないのか?」と、獣医師さんも信じられない様子でしたが、骨折は確実に、人間の手によるものです。私が迎えに行ったとき、この子は私の事を誰かと間違えていました。飼主?飼い主の身内?唸ったり怒ったり怖がるのではなく、目を細め、明らかに喜んでいたのです…。私だと気付いたときの落胆した表情に、期待させてごめんねという気持ちと、あまりの健気さに胸を締め付けられる思いがしました。こんなに酷いことをされ続けていたのにね…保護する場所がもうどこにもないので、ひとまず保護家の台所をこの仔のお部屋にしました。一般家庭の中で温かく見守って下さる飼主さんか保護主さんを募集します。穏やかで優しい子ですが、抱っこすると怖がってパニックになります。そのときだけは、抵抗して咬もうとしますが、しばらく抵抗していくうちに観念するのか諦めて抱っこさせてくれます。実は・・・まだこの仔の兄妹とお父さんが取り残されているのです。お父さんは8~10歳位かもしれません。兄弟は5歳位です。お父さんは人慣れしていますが、皮膚病のようでした。兄弟はこの仔より小柄(この子は12キロ)で、一番虐待を受けて来てた仔らしいので、人間に対して強い恐怖心を持っていました。激しさはありませんでしたが、心のケアに凄く時間が必要です。お父さんと兄弟の写真は、某所からオッケーが出たら後日掲載して、飼主さんか保護主さんを募集したいと思います。お父さんと兄弟も柴犬です。いのちのはうす保護家」HPリニューアルしました。 http://pawstamp.com/hogoya/ メールアドレスも変更となりました。新しいお問合せ先は、HP内の「お問合せフォーム」からお願いします。 皆様のご協力ご支援どうかよろしくお願い致します。 宮崎銀行 加納支店 普通口座 104601口座名義:動物たちの未来のために 代表 山下 由美 郵便貯金 17310-434961口座名義:イノチノハウスホゴヤ〒880-1222 宮崎県東諸県郡大字国富町八代北俣2581 山下 由美090-4484-5165
2017年05月27日
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昨年の夏に出会った1匹の老犬は、動物愛護センター収容犬でした。「飼い主の持ち込み」飼主さんが、癌で入院したとのことでした。それ以上は聞きませんでしたが、大切に可愛がっていた事だけは充分に伝わりました。愛護センターに収容中、徐々に老化が進行しました。立ち上がる力もなくなっていき、昨年の9月にレスキューしました。「ラン」おばぁちやん!多頭でオンボロ保護施設という環境は、室内で大切にされてたランにとって、決して良い環境とは言えないでしょう…。スタッフ皆、分かっていたからこそ、ランが理想とする環境に少しでも近付きたいと、みんなで試行錯誤のくり返しでした。ランは、自信に満ち溢た仔でした。何があっても気持ちが揺るがないどっしりとしたオーラを持っていました。決して人間に甘えない…いいえ!甘えないのではなく、甘えさせる立場であるような…気位の高さを感じる仔でした。そんな「肝っ玉ラン」だったのに…老いが進むにつれ、徐々に変わっていきました。赤ちゃんでいう「夕暮れ泣き」のようにみんなが帰宅する夕方から夜鳴きが始まるのです。「ヒッ!ヒッ!ヒャンヒャン!」夕方、かん高い第一声が始まると、私の中では、ただただ恐怖でした。体勢を変えたり、立たせたり、補助して歩かせたり等々…朝までエンドレスの介助がはじまるよ~の合図でしたから…。介護疲れで日に日に弱っていく私をスタッフやボランティアさん達が一丸となってサポートしてくれました。日中の介護を頑張ってくれました。(中学一年生のスーパーボランティアななこちゃん。ランの介護も完ぺきにマスターしてました)私も自分の体を優先させなければと、体力の限界を感じたときは耳栓して仮眠を取ったり、介護に手を抜くようにしましたが…今度は、そんな手抜き介護をしている自分に罪悪感を抱くようになり、心まで堕ちていきました。私が堕ちると同時に、ランも衰弱していくのが分かりました。次第に声を出す事も少なくなりとうとう寝たきりになりました。介護する側が元気じゃないと、介護される側はどんなに辛いか…ラン、ごめん…「今の私では…この精神状態では、ランは穏やかな最期を迎えられない!」保護家から3~4日離れる決意をしました。本来の自分を取り戻す方法がこれしか思いつかなかったんです。ランを置いて離れることへの不安はありませんでした。私が元気になって帰ってくるまでランは待ってくれるはず!なぜか…そう信じていました。3月6日、3日ぶりに帰宅した私は、自分自身への疑心暗鬼も消え去り、冷静さを取り戻していました。看取り側としての自信も取り戻していました。「ラン、ただいま!」元気になって帰ってきた姿をランに見てもらいました。「だから…いつ逝っても大丈夫やからね!」記憶は定かではありませんが、多分そんな感じの言葉をランにかけたような気がします。言葉に反応するかのようにランのまぶたがビクッと動いたことだけははっきりと覚えていますから。そのわずか一時間後…3月7日 深夜0時ランの下顎呼吸がはじまりました。(魚が口をパクパクするような呼吸)下顎呼吸は苦しそうに見えるけど、エンドルフィン(モルヒネよりも強い鎮痛効果)が脳から分泌されるので苦しくありません。冷静に声をかけ続ける自分がいました。「自分のタイミングでいいんだからね」「安心して逝っていいからね」多分、私は、笑顔だったと思います。それは…ここまで頑張って生きたランへの敬愛飼主さんと離れても気位くあり続けたランへの敬意…だったのかもしれません。~3月7日 0時33分 ラン永眠~穏やかで優しい表情でした。気位の高いランにふさわしい美しい最期でした。ランに伝えられなかった言葉があります。「私が元気になるまで待っててくれてありがとう」ランを置いてでも保護家から逃げた3日間は、私だけではなくランにとっても必要な時間だったのかもしれません。今になってそう思えるのです。~ランが遺した物~介護で苦しんでる飼主さんをサポートしていく側でもある私が、たかだか5匹前後の老犬介護が半年間続いたからといってストレスと疲労の限界なんて…本当に恥ずかしい!情けない!自分を責め続けましたが、ランの介護で感じたストレスと疲労は、私にとって受けるべき必要な経験だったのかもしれません。ランの元を離れたあの三日間がなければ私だけではなく、ランにとっても悲しい最期を迎えていたでしょう…。私は、介護で苦しんでいる飼主さんをサポートしている立場ではありますが、飼主さんの気持ちに寄り添うには、まだまだ足りてない部分が私自身にあったのだと思います。介護サポートをする側の人間には理屈なんて必要ありません。色んな介護パターンがあります。それは、自分で経験を積みながら、体で学んでいくしかないのだと、ランが教えてくれたような…そんな気がしてなりません。最後に…献身的にランの介護をしてくれたスタッフとボランティアさんに「ありがとう」「お疲れ様でした」レスキューした子達、今、レスキューを待ってる子達を、私たちと共に、守っていただけないでしょうか…。▼宮崎銀行 加納支店 普通口座104601 動物たちの未来のために代表山下 由美▼郵便貯金 17310-434961 口座名義:イノチノハウスホゴヤ▼〒880-1222宮崎県東諸県郡大字国富町八代北俣2581いのちのはうす保護家090-4484-5165(9:30~22:00 担当フジイ)▼「いのちのはうす保護家」HPhttps://hogoya.com/▼「ハンデのある猫達の保護猫カフェ HOGOYA」HPhttp://hogoya.nyanta.jp/▼「いのちのはうす保護家」公式ブログhttp://hogoya.miyachan.cc/▼「いのちのはうす保護家」Facebookhttps://www.facebook.com/hogoya/▼保護猫カフェ「HOGOYA」Facebookhttps://www.facebook.com/xxhogoyaxx/▼山下由美代表Facebookhttps://www.facebook.com/yumi.yamashita.7564▼犬猫介護アドバイザー &犬猫看取りコミュニケーターInstagramhttps://www.instagram.com/xxhogoyaxx/▼保護猫カフェ「HOGOYA」Instagramhttps://www.instagram.com/nekocafehogoya/お問合せ先は、HP内の「お問合せフォーム」からお願いします。
2020年04月20日
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愛護センターのケージの中でうずくまってる小さな子猫…交通事故で収容された下半身が動かない状態で、血便らしき症状が続いてるとの事。ピクリとも動かない声も出さない瀕死の状態だった…この子に明日が来ないことくらい気付いていた。いいえ…分かっていたからこそ、決断できたのだと思う。「今すぐ、この仔をレスキューします」そう言葉を発したと同時に…瀕死の状態の子猫は、体を引きずりながら扉の前に来た。声を出した!私の目を見た!私に話しかけるかのように声を発し続けた。「一緒に帰ることが分かるの?」その場にいたスタッフと職員さんもこの子の行動が偶然ではないことを認めざるを得ない出来事だった。犬も猫も、言葉の意味は分からないけど、人間の感情を読み取る能力がある…この子は、背を向けながらも私の覚悟を瞬時に感じ取った。「一緒に帰ろうね…」この子に明日が来ないのは分かってる…分かってたけど…奇跡を信じてみたくなり、その足で動物病院に向かった。「顔の血色は良いし生きれるんじゃない?」獣医師さんはそう言ってくれたけど、私は「それは違うと思います!」と訴えた。レスキューすると分かったからドーパミンが出て元気に見えるだけだと…獣医師さんも、この子の体に触れたとき「ありえない…すべてがグチャグチャだ」危険な状態に気付いてくれました。尻尾の骨が胴体に移動してて、獣医師さんが手探りで元の位置に戻してくれましたが、足も骨盤もグチャグチャに折れていた。尿管、尿道が切れているかもしれない。腸が破けてるかもしれない。だけど…この状態では精密な検査や手術はできないとの事。一晩、尿が出るか確認して翌日に手術方法を考えていこう…と。朝を迎える前に…3:58静かに眠るように息を引き取りました。わずか11時間…いのちのはうす保護家の子として一緒に過ごしたのはたったの11時間…淋しい思いをさせないよう、たくさんのお花で囲んだ。哀しい思いのまま往かせたくなくてみんなでたくさん撫でた。命名「セイキ」早く次に生まれて帰ってこれるようにと名付けた。命名と同時のお別れだった…いのちのはうす保護家の子達が眠る場所にセイキを埋葬した。わずか11時間でもあんたはうちの子だったんだよ…と。お願いがあります…お世話してた地域猫さんが交通事故や衰弱してると愛護センターに連れてくる方が時々おられますが、愛護センターは病院ではありません。愛護センター獣医師さんは、できる限りの治療や手術はしてくれますが、正直言うと…できる事に限界があります。お世話してる仔が交通事故や衰弱してたら、先ずは直ぐに動物病院に走ってください。助かるか助からないかは、時間との戦いなんです。愛護センターに連れて行くのはその後の経過を見てからでも遅くはありません。どうか…どうか、命を優先して頂ければと…切に願います。生意気言って申し訳ございません。ご支援ご協力をどうかよろしくお願い致します▼宮崎銀行 加納支店 普通口座104601 動物たちの未来のために代表山下 由美▼郵便貯金 17310-434961 口座名義:イノチノハウスホゴヤ▼〒880-1222宮崎県東諸県郡大字国富町八代北俣2581いのちのはうす保護家090-4484-5165(9:30~22:00 担当フジイ)▼「いのちのはうす保護家」HPhttps://hogoya.com/▼「ハンデのある猫達の保護猫カフェ HOGOYA」HPhttp://hogoya.nyanta.jp/▼「いのちのはうす保護家」公式ブログhttp://hogoya.miyachan.cc/▼「いのちのはうす保護家」Facebookhttps://www.facebook.com/hogoya/▼保護猫カフェ「HOGOYA」Facebookhttps://www.facebook.com/xxhogoyaxx/▼山下由美代表Facebookhttps://www.facebook.com/yumi.yamashita.7564▼犬猫介護アドバイザー &犬猫看取りコミュニケーターInstagramhttps://www.instagram.com/xxhogoyaxx/▼保護猫カフェ「HOGOYA」Instagramhttps://www.instagram.com/nekocafehogoya/お問合せ先は、HP内の「お問合せフォーム」からお願いします。
2021年05月12日
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昨年10月に、愛護センターに収容されてた「バモス」去勢手術も終え、譲渡犬スペースに行く準備の途中だったと思います。ですが・・・お尻に腫瘍があり、摘出手術したものの、小さな腫瘍が体内に残っているかもしれないと、譲渡犬に回ることが出来ませんでした。呼んでも素通り、老犬独特のひょこひょこした歩き方がなんとも愛らしい子。老犬ホスピスで余生を…と、バモスを保護家に連れて帰りましたが、レスキューして4ヶ月後に、バモスは前庭疾患で倒れました。前庭疾患は、老犬に良くある事で、これまで復活する子も多いかったので、バモスも10日位で復活できるだろうとそう信じていました。頑固じぃさんで、抱っこはもちろんのこと、体に触れる事も、何するにも、ご機嫌を伺いながら接していた子だったのに、前庭疾患で倒れてからは、ただただ、黙って介護されている姿に、嬉しさ半面、淋しくもありました…バモスにはきっと、沢山伝えたい事があったはず…文句言いたい事も沢山あったはず…話したい事が沢山あったんだと思う…だけど、結局は「その他大勢の一匹」そんな接し方しかできないのが、多頭施設です。介護が必要になったときに、やっとお互いが真剣に向き合える…寝たきりになった仔は、床擦れが出来ないように日中は1時間置き、夜は3時間置きの体位交換をするものなのですが、バモスの場合、身体が元気なので、いくら体位交換をしても、エビのように飛び跳ねて体位交換をさせてくれないのです。幸いにも、ご支援で購入させて頂いた超高級な介護マットが二枚あったので、なんとか床擦れを作る事はありませんでしたが…寝ててもドタバタするので、バモスの介護は、介護する側も体力勝負でした。こんなに力の要する介護は初めての事で、さすがに私も24時間の介護に体力がついていけず、2日間、お休みする羽目になりました。一向に完治に向かわないバモス…おそらく脳に腫瘍があって、もう完治する事はない…そう思うようになりました。バモスは最期に何を求めているだろうか…意識がどこまであるかも分からない…感情すらなくなってしまったのか…歩く事も、立ち上がる事も出来ないバモスでしたが、答えが分からないまま、ドッグランに出してみました。何を問いかけても、今のバモスには反応がないのは分かってたけど、「ねぇ、バモス、お外久しぶりやね!気持ち良い?」そう声をかけたときに、バモスはゆっくりと尻尾を振ったんです。「バモス!分かると?」私の声に返事をするかのように、話しかける度に、尻尾を振って返事してくれました。いつもいつも反応が無くて、もうバモスがバモスでなくなったとそう思っていたけど、全部全部…バモスには分かってたんだ!この日、サポートは必要だったけど、犬らしい姿勢のままご飯を食べる事もできました。「バモス!すごい!カッコイイよ!」2月25日、いつものように寝床のベッドメーキングをして、「バモス、終わったよ!お部屋に戻ろうかね!」バモスを抱きかかえあげたとき、バモスは…既に息絶えていました…。あまりに急な事で、とっさに心肺蘇生をしてしまい、バモスを呼び戻してしまいました。「バモス、まだ逝かんで!みんな呼ぶからもう少しだけ!」バモスは、大きく息を吹き返し、介護のサポートをしてくれてたスタッフや、ボランティアさん達が来るのを待ってくれました。バモスは・・・みんなに見送られて旅立ちました…。看取ったのが私一人じゃなくて良かった…本当に良かった…脳の血管が切れたのでしょう…バモスの顔は、変形していました…。ですが、苦しみのない眠るような静かな静かな最期でした。保護家で過ごした4ヶ月、バモスにとって幸せだったのでしょうか…もっともっと、真剣に向き合えばよかった…ごめんね…という言葉しか出てこない。おかえりなさい…バモス。いのちのはうす保護家」 http://pawstamp.com/hogoya/お問合せ先は、HP内の「お問合せフォーム」からお願いします。 皆様のご協力ご支援どうかよろしくお願い致します。 宮崎銀行 加納支店 普通口座 104601口座名義:動物たちの未来のために 代表 山下 由美 郵便貯金 17310-434961口座名義:イノチノハウスホゴヤ〒880-1222 宮崎県東諸県郡大字国富町八代北俣2581 山下 由美090-4484-5165
2018年03月22日
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なかなかレスキューのめどが立たず、愛護センターに待ってもらってた白血病の「美月」。白血病なので、同じ猫舎の仔達への感染リスクをが少しでもないよう、ずっとケージの中だったのでしょう…成長期の「美月」は、筋肉がほぼついていません。これから、「白血病専門預かり」の副代表のお家で、ノビノビと歩き、走り、成長していくと思います。そして・・・まるで自分の存在に気付かれないようにと身を潜めている成猫がいました。外猫出身の仔で、左右後脚の骨折でした。愛護センターに来た時には、左右後脚、ウジまみれだったそうです。右後脚の骨折が酷く、愛護センターでピンを入れて手術したものの、一向に良くならないとの事でした。AIDS陽性の仔は、普通の仔より免疫力は低いですが、ケガへのショック、痛み、環境からの「免疫力低下」・・・?いいえ!今は免疫力が云々と、そんな思考を抜かなきゃいけない位のもっと大変なものがある気がする!? ? ?・・・でも、なんだろう…?それは、何やと?答えが自分でも見つけられなかったけど、この子から「あるべき物がない」という違和感だけが、ハッキリしてました。それは・・・どんなに瀕死の状態の仔でも伝わる「生命力」の「気」でした。それすら感じれない位の「弱さ」だったんです。「今、連れて帰らなきゃ、数日後に死んじゃう…」そう感じてしまったんです。霊感がある人なら、この子の身体が半分透けて視えるのかなぁ?私には霊感がないので分かりませんが、言葉に表現して説明するならばのあくまでもたとえ話…です。ケガ自体は、命に別状があるものではないのですが…緊急レスキューし、病院に連れて行くと、まだ軽傷だと思ってた左後ろ足は、骨がめり込んで化膿し、関節が完全に変形していました。手術ではもう治せるレベルではないと…化膿しているため、皮膚を繋げることも出来ません…。問題の右後脚、テーピングを外すと…感染症を起こし、骨が大きく剥き出しの状態でした。ピンの先端も出て来てて、皮膚と骨を痛めていたようでした。(ボカシましたが、白い部分は全部骨です)応急処置でピンを引っ張り出して抜きましたが、その際に、骨がボロボロ崩れ出し…これがボロボロ崩れ落ちた骨の一部と、ピンです。感染症を起こし、ものすごい悪臭でした。私がこの子と会った瞬間、なぜか感じた「今、連れて帰らなきゃ、数日後に死んじゃう…」この答えは、感染症で死ぬ…という意味だったのでしょうか?もちろん、愛護センター獣医師さんは一生懸命頑張って下さいましたが、センターに来た時点で、酷い状態でしたから…きっと、あまり人間と接してきた事の無い子。それでも、私たち人間を信じて、診察台で耐えてくれました。頑張ってくれていました。治療が終わった瞬間、本人も分かったのでしょうか?ずっと保定しながら、励まし続けた看護師さんにスリスリ甘えはじめました。この看護師さんに、名付け親をお願いし…命名「ボーン」♀残念ながら・・・右後脚は「切断」しか選択肢はありませんでした。今は、抗生剤の注射で、これ以上悪化しないようとめていますが、今週半ばに、なんとか手術日を入れてもらいました。ボーンは、右後脚切断が「終わり」ではありません。切断してからが、本当のスタートになります。うちの施設には、3本足の猫は4匹いますが、何不自由なく、動き回れます。ですが、ポーンの場合は…残せる左後脚も、関節が変形している為、普通の三本足の子達よりも、歩行の負担が大きくなります。右後脚に神経が残っている為、体を支えようとして、変形した関節に負担がかかってしまうんです。「ボーン」が痛みや不快を感じる事ないように今後の環境、接し方を考えていきます。賛助会員制度を作りました。また後日、ブログにて書きたいと思います。http://xxinunekoxx.cart.fc2.com/宮崎銀行 加納支店 普通口座 104601口座名義:動物たちの未来のために 代表山下 由美郵便貯金 17310-434961口座名義:イノチノハウスホゴヤ〒880-1222 宮崎県東諸県郡大字国富町八代北俣2581 いのちのはうす保護家 090-4484-5165(担当フジイ)「いのちのはうす保護家」HPhttp://pawstamp.com/hogoya/「ハンデのある猫達の保護猫カフェ HOGOYA」HPhttp://www.hogoya.nyanta.jp/お問合せ先は、HP内の「お問合せフォーム」からお願いします。
2018年12月25日
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今から約15年前…動物保護管理所(2017年閉鎖)で殺処分を待つ子犬がいました。子犬が殺処分?今では信じられないでしょう…15年前、あの時代は管理所に収容されると生きて出られる確率はわずか10%そんな過酷な時代で奇跡的に生き延びた子犬は「モモ」と名付けられ新しいお父さんお母さんと三人のお姉ちゃんお兄ちゃんができました。末っ子のモモは家族からたくさん愛されました。夏はお庭でプールや花火で遊び海や川でも泳ぎました。4月に殺処分という運命だったことなどまるで何もなかったかのように壮絶な過去を背負っていたことなどまるで消されていくかのように幸せな時間が上書きされていきました。だけど・・・その時間も終わりを告げようとしてます理不尽な方法で最期を迎えようとしていますお母さんをもう一度動物保護管理所に向かわせてくれたのは紛れもなくモモでした。私が知る限りの数だけでも最低2,000匹を超える犬猫を、2,000匹の命を「生」に導いてきた犬でした。それなのに…なぜ、安堵な最期じゃないのか…なぜ、安らかな最期を与えてくれないのか…神も仏もいないんだなと思った。モモに残された時間は約一ヶ月…たった30日…それが2,000匹の犬猫を導いてきた犬の理不尽な結末なんです。なぜ癌で死ななきゃいかん?なんで癌で殺されると?なんでモモを苦しめると!この感情をどこにぶつけたら…?ご支援ご協力をどうかよろしくお願い致します▼宮崎銀行 加納支店 普通口座104601 動物たちの未来のために代表山下 由美▼郵便貯金 17310-434961 口座名義:イノチノハウスホゴヤ▼〒880-1222宮崎県東諸県郡大字国富町八代北俣2581いのちのはうす保護家090-4484-5165(9:30~22:00 担当フジイ)▼「いのちのはうす保護家」HPhttps://hogoya.com/▼「ハンデのある猫達の保護猫カフェ HOGOYA」HPhttp://hogoya.nyanta.jp/▼「いのちのはうす保護家」公式ブログhttp://hogoya.miyachan.cc/▼「いのちのはうす保護家」Facebookhttps://www.facebook.com/hogoya/▼保護猫カフェ「HOGOYA」Facebookhttps://www.facebook.com/xxhogoyaxx/▼山下由美代表Facebookhttps://www.facebook.com/yumi.yamashita.7564▼犬猫介護アドバイザー &犬猫看取りコミュニケーターInstagramhttps://www.instagram.com/xxhogoyaxx/▼保護猫カフェ「HOGOYA」Instagramhttps://www.instagram.com/nekocafehogoya/お問合せ先は、HP内の「お問合せフォーム」からお願いします。
2020年12月25日
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老犬ホスピスのニッシー、慢性フィラリアから、急性フィラリア症へと変わり、余命一ヶ月と宣告を受けました。「・・・なんで?」なんでニッシーが?なんでニッシーが死ぬと?「ニッシー、最期は母ちゃんとお部屋で過ごす?」ニッシーは、顔を上げて私の目をジーっとみつめました。その目は全てを悟っている目でした。管理所でレスキューを決意した時の、あの時の目と同じでした。そして・・・老犬ホスピスのエミちゃんは、脾臓に破裂寸前の腫瘍を抱え、余命二ヶ月と宣告を受けました。もう長くはないと分かってはいたけど、寝たきりから元気に復活したエミちゃん…そんな子だったから、奇跡が起きるんじゃないかと心のどこかでそう信じていた気がする。ニッシーとエミちゃんの残された時間を知ったとき、自分の感情をどう押し殺して良いのか…そればかり考えてた。とにかく泣きたくなかった。それが一番だった。なんで泣きたくなかったのか・・・最近理由が分かった。「後悔」「罪悪感」ニッシーとエミちゃんとちゃんと向き合ってきてない私には、涙を流す権利すらない。今泣くのは卑怯だと思ったから、涙を流しそうになる自分を否定してたんだ…と、気付いた。だから、感情をどう押し殺して良いのか必死だったんだと・・・。「泣く暇あったら何をするべきや?」自分を追い込ませ・・・ニッシーとエミちゃんと…私の部屋を準備した。2人の寝顔を見て安心した。これが、この子達が求めていた場所、時間だったんだと…。本当ならば、まだまだ生きられたはずなのに。急性フィラリア症なんかならなかったのに…本当言うと・・・エミちゃんの脾臓手術に関して、獣医師さんと何度も相談し、少しでも長く生きて欲しいと、手術を決意していました。手術で命を落としたとしても、苦しまずに最期を迎えられると思ったから…手術をしないままだと、最期は苦しみの中死んでいく…それを避けたかったから…。エミちゃんの容体が悪化したのは、手術予定日の三日前でした・・・。今思えば・・・手術という判断は間違いだったのかもしれませんね…エミちゃんは、自分らしく生き抜く事を望んでいたのかもしれないですね。残された短い時間、母ちゃんは、出来るだけこの部屋に居て、あんた達と一緒に時間を過ごすからね…でも、本当は、それも嘘になる。だって・・・事務所には、寝たきりのハクとチャージも居るから。ハクは、一年前から介護が必要となりました。もう、自分の力で立ち上がる事は出来ません。おしっこも自分の意志で出来ないので、圧迫排尿で出しています。チャージは、ハクの倍のスビートで老化が進み、固形物も流動食も、口を開けません。シリンダーで流動食と水を口中に流し込んでいます。ドーナツ枕をしたり、ウレタンクッションに穴を開けたり、マットの部分を変えてみたりと、試行錯誤してる毎日ですが、その部分が少しずれただけで、床擦れは、一日で出来てしまいます。介護は24時間です。日中は、介護だけに専念できる時間をスタッフが与えてくれたり、夕方までお休みをくれたり、スタッフのサポートがあるから、24時間看護も出来ています。でも、「出来ている」だけで、完璧な介護が出来ていません。そんな毎日なのに・・・宮崎市保健所には、また老犬が収容されていました。中型犬のオスです。自分で歩く事もほぼできない老犬・・・「遺棄」しか考えられません。保健所が保護した時には、床擦れ部分にウジがわいていたそうです。この仔の保護期限は、7日の夕方に切れます。そして・・・10日(木)のAM9:00に殺処分です。私は、「引き取ります」と言えませんでした。4頭の介護をしている私には、この仔をレスキューしたとしても、床擦れすら治してあげれる程の時間と気持ちに余裕がなさすぎるから…。ニッシー、エミちゃん、チャージ、ハク、そしてこの仔・・・みんながおざなりになってしまいそうで…。この子は、残念ながら遠方まで行く体力がありません。前庭疾患も酷く、ずっと目が回っている状態です。宮崎県内の方か、宮崎県寄りの鹿児島、大分、熊本が限界だと思います。ハクもこの状態で一年頑張ってきたので、この仔も、まだまだ生きれる子だと思います。最低でも4~5時間置きの体位交換が必要な子です。食事もお水も、人間の手が必要です。本来ならば、保護家でレスキューするべき子なのですが、私も保護家も上記の通りで・・・介護と看取りしか残されていない仔ですが、それでも・・・という方、どうかご連絡お願いします。出来る限りのサポートはさせて頂きます。管理所や保健所には、直接引き出しされる方以外、お電話は絶対にしないでください。下記の番号にお問合せ下さい。出れない時間もありますので、その際にはショートメールにてお願いします。遠方、空輸、は出来ません。宮崎県内か、宮崎県寄りの隣県のみになります。それだけ、この子の体力は落ちているのです…。090-4484-5165(担当・藤井)いのちのはうす保護家」HPリニューアルしました。 http://pawstamp.com/hogoya/ メールアドレスも変更となりました。新しいお問合せ先は、HP内の「お問合せフォーム」からお願いします。 ※「ひまわりの家」と山下由美は、一切関係ございません。2009年に辞任後「いのちのはうす保護家」として独立しています。 皆様のご協力ご支援どうかよろしくお願い致します。 宮崎銀行 加納支店 普通口座 104601 口座名義:動物たちの未来のために 代表 山下 由美 郵便貯金 17310-434961口座名義:イノチノハウスホゴヤ〒880-1222 宮崎県東諸県郡大字国富町八代北俣2581 山下 由美 090-4484-5165
2016年11月06日
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先週木曜日にレスキューした子猫…写真は、保健所の保護情報で掲載されてた時の写真をお借りしました。保護した翌日には、食欲も元気も無くなり、点滴と注射、採血もして調べて頂きましたが、異常はみあたらなく、頭のケガから細菌が入ったのかも…との事でした。きっと元気になる…そう信じていましたが、13日の早朝、苦しそうな声を出してから一時間後、息を引き取りました。保護してたったの四日目の事でした。自宅で検疫中だったので、あまり抱いてあげる事もしませんでした。ケージ越しのお世話…淡々と診てあげる事しかできませんでした。あの仔にとって、うちに来た四日間は、手術、点滴、注射、採血…ただ痛い思いしただけの四日間でした…ケージの中で一人ぼっち。ただただ淋しい四日間でした。短命だと分かってたら、こんな思いさせなかったのに…この四日間を悔みます。最後の最後に、あの仔をやっと抱きしめる事ができました。この四日間の間で息を引き取るまでのたったの一時間です。本当に申し訳ない事した…もっと抱きしめるべきだった…この四日間が本当に悔しいです。それなのに…私は、昼前には気持ちを切り替えて保護家に向かい、その日を淡々と夜まで続けていました。あの仔をレスキューしたのが私じゃなかったら…あの仔の死を看取ったのが私じゃなかったら…あの仔の死をもっともっと悲しみ、想ってくれてたはず…あの仔の亡骸を自宅に置いたまま、あちこち飛び回れてる自分に不信感を抱きました。治療を頑張って下さった宮崎市保健所の獣医師さん、動物病院の先生…本当にありがとうございました。名前も無いまま虹の橋を渡らせてしまってごめんなさい。痛い淋しい思いしか与えられなくてごめんなさい。●●●愛護団体として活動スタートします●●●詳細、会員募集はコチラから「いのちのはうす 保護家」HPプライベートブログ保護家の仔達のご支援、どうかよろしくお願い致します。現在、簡易折りたたみテント、よしず、使い捨て手袋、「虫コナーズ」等の屋外に吊るすタイプの蚊取、a/d缶、が不足しております※送付先※〒880-2116宮崎県宮崎市大字細江2319番地 藤井様方山下由美090-1971-8008↑上記電話番号は、サポートさんの番号です。管理所からレスキューした仔達の医療費、保護家の子達の医療費や施設維持費へのご協力どうかよろしくお願い致します※振込先※宮崎銀行 加納支店 普通口座 104601口座名義:動物たちの未来のために 代表 山下 由美↓お問合せ先↓全国でも、保護活動している個人活動家の方、愛護団体さんが沢山いらっしゃいます。全国で頑張っている皆さんのブログ等を通して、是非多くの方に現状を知って頂ければ…と思います。↓ブログ村ランキング↓
2011年06月13日
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今年の2月1日、リョウと出会いました。管理所の檻越しに…人間に尻尾を振れない、老犬、皮膚病、衰弱・・・リョウには「殺処分」しか残されていなかった。7月放送のNHK番組中で、リョウのレスキュー密着もシーンもあった。表現は悪いけど、ストレートに言わせて頂くと、なぜ、若くて健康で人慣れしている犬を「命の選別」から外し、なぜ、リョウをレスキューしたのかと、なぜ、選んだのがリョウだったのかと、視聴者の皆様が、納得できる答えを出さなきゃいけないのに・・・ハッキリ「理由」を答えられなかったような気がする。頭で考えた「答え」は、きっと間違いだから。心が出した「答え」の意味は、その時は分からない。私自身、その「心」が決めた意味を知る事が出来るのは、数時間後、数日後、数週間後、数ヶ月後、数年後…その子を失った時に見える「答え」もあるし、未だ答えが見えない事もある。いつも・・・いつも。ただ、きっと、ボロボロになって懸命に生きてきたリョウに「リョウは、なぜ生まれて来たのだろう…」私自身とリョウを重ねたのでしょうか…その「意味」をハッキリさせたかった。「生きる」意味を・・・「生」を受けた意味を・・・リョウの性格が、ひとつひとつ分かってきた。なんともおっとりのんびりした性格で、争いを好まないけど、我はめっちゃ強いお婆ちゃん。みんなから親しみを込めて「リョウバァ」と呼ばれるようになった。Staffにゃおさんは、毎日のようにリョウをシャンプーしてくれた。抱きかかえてお風呂場に入っていくにゃおさんの後姿は、犬への、リョウへの、愛情を感じた。「リョウ!これが、生まれてきた意味の、生きてる意味のひとつだよ!」シャンプーだけで、こんなに皮膚も良くなったのですが・・・今度はアレルギーの疑いも出てきてしまいました。そんなリョウバァを、福岡県のSさんが「時間はかかるけど、必ずお迎えに行きます」と、ご連絡を下さいました。約半年間、Sさんはリョウバァの医療費にと、お振込み続けて下さり、半年間、スタッフと連絡を取り続けていました。リョウバァは、気付くといつもホスピスルームを脱走し、母屋の廊下からずーっと事務所を見ていた。なんだか誰かを待っているような…そんな顔にも見えた。「福岡まで自力で歩いていくつもりじゃない?(笑)」そんな冗談を言いながら、リョウバァを見守っていました。そして・・・9月上旬、Sさんが福岡県からリョウバァのお迎えに来てくれました!「リョウちゃん!」Sさんが呼ぶと、マイペースで我が道を行くのリョウバァは、静かにSさんの元に歩いていきました。あのときの冗談は、本気だったんじゃないかと思う位、Sさんとリョウバァは会った瞬間から繋がり合っていました。半年間、お世話してた副代表フジイ…「リョウバァ…」「・・・・ウッウッ」どんどん顔が崩れだし・・・「リョウバァ~!!!」「・・・ウワァァァァン(号泣)」私は、そんなフジイを笑いながら写真を撮りました。「顔、汚いってば!(笑)」でも、こんな場面を見ていつも思う…なんてキレイな顔して泣くんだろうって。この顔が、この表情が、この涙が、6ヶ月間の「愛」なのです。フジイとリョウバァの過ごした時間の証なんです。※本人に承諾済みで掲載しました。いつもお願い事ばかりで申し訳ございません。※子猫用のフード(ロイヤルカナン・ベビー)、※成犬用フード(サイエンスダイエット)、在庫がゼロになってしまいました。ご支援をどうかよろしくお願い致します…いのちのはうす保護家」HPリニューアルしました。 http://pawstamp.com/hogoya/ メールアドレスも変更となりました。新しいお問合せ先は、HP内の「お問合せフォーム」からお願いします。 ※「ひまわりの家」と山下由美は、一切関係ございません。2009年に辞任後「いのちのはうす保護家」として独立しています。 皆様のご協力ご支援どうかよろしくお願い致します。 宮崎銀行 加納支店 普通口座 104601 口座名義:動物たちの未来のために 代表 山下 由美 郵便貯金 17310-434961口座名義:イノチノハウスホゴヤ〒880-1222 宮崎県東諸県郡大字国富町八代北俣2581 山下 由美 090-4484-5165
2016年09月17日
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10/30 13:00頃、リックは、おばあちゃんの元へ、旅立つ準備に入った…。「行ってらっしゃい」「リック…さよなら」リックの体に触れながら、スタッフ皆、お別れの言葉をかけ続けた。私は・・・思いあがっていたのかもしれない。このままでは、生きる気力を失くし、センターの檻の中で死ぬだろう…リックの体に触れた瞬間、そう感じた。だから、連れて帰った。生き生きしている皆と一緒に居れば、きっと、生きる気力を取り戻せるだろうと…みんな、新しい仲間を優しく受け入れてくれた。でも・・・リックが求めているものは、ここには何もなかった。おばあちゃんに会いたい・・・飼主さんに会いたい・・・お家に帰りたい・・・リックの願いはそれだけだった。おばあちゃんは、今、リックの側に居るのだろうか…息を引き取った瞬間のリックの表情は…まるで笑っているかのような、穏やかで優しい顔だったから…。10/30 13:30リック、永眠・・・保護家に来て、たった6日間だった。リックにまだ会っていないボランティアさんもたくさん居たけど、「私はリックの事を知らない…でも、ブログでリックの願いを知って、居ても立ってもいられなくなって…」大勢のボランティアさん達が、同じ想いで保護家に集まった。リックの頑張り、深い想いを称えるかのように、沢山のお花がリックを囲んだ。保護家の犬達も、同じ気持ちだった。リックが息を引き取る前後、誰一人吠える事無く、動く事なく、静かに目で見守っていた。きっと・・・おばあちゃんが、リックの側に寄り添っていたからでしょう…。リックの願いは叶った・・・。いのちのはうす保護家」 http://pawstamp.com/hogoya/お問合せ先は、HP内の「お問合せフォーム」からお願いします。 皆様のご協力ご支援どうかよろしくお願い致します。 宮崎銀行 加納支店 普通口座 104601口座名義:動物たちの未来のために 代表 山下 由美 郵便貯金 17310-434961口座名義:イノチノハウスホゴヤ〒880-1222 宮崎県東諸県郡大字国富町八代北俣2581 山下 由美090-4484-5165
2017年11月01日
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ニコとの出会いは、「愛護センター」が出来る5年前、2012年の6月でした。宮崎市保健所の裏にある物置部屋のような「保護室」で。このときのニコは、まだ生後三週間位。本来は、子猫は譲渡の可能性もあったのですが、ニコは「AIDS陽性」のため、譲渡の道はほぼ閉ざされていたので、レスキューを決意しました。こんな小さな体で、ニコはとても狂暴でした。シャーシャーと声で威嚇する事はありませんでしたが、手を出すと、思いっきり爪を立て、両手でグッと腕を掴み、唸り、咬む。無言の攻撃を繰り返す仔でした。性格が落ち着くまではと、私の自宅に連れて帰り、心のリハビリスタートでした。半年後、いよいよ「いのちのはうす保護家」へ。先ずは、私以外の人間にも慣れてもらうため、色んな段階を経て、やっと「AIDSっ子部屋」にお引越しする事が出来ました。成長する度に、貫禄が出てくるニコ。強面へと成長していきましたが、性格は穏やかになり、抱っこしても反撃する事もなくなっていきました。ただ、人間とは一定の距離を置くニコ。私達スタッフもボランティアさん達もみんなニコの性格を把握し、尊重するようになりました。「ニコのペースに合わせる」みんながそれを守ってくれたからこそ、ニコから信頼を得る事が出来たのです。それを忘れると、大魔神のような形相で怒られますがね(^^;ニコが保護家に来て6年目の8月…ニコの異変に気付きました。原因が分からず検査入院。某検査機関にて「悪性所見なし」簡単に言えば「ま、心配する事はないでしょう」の検査結果が戻ってきたのです。「その結果に納得できない…とことん調べさせてくれないだろうか?」かかりつけの先生は、私に相談してきました。先生は、ご自身の経験と直感を信じていたのです。「そんなはずはない!」・・・と。本来ならば、私自身、精密な検査結果を信じるところでしょう。だけど、先生の直感と、先生が抱いてた違和感の方を、私は迷わず信じました。連れて帰りたい…そんな気持ちを抑えて、ニコを先生に託しました。更に精密な検査をした結果・・・コロナウィルス(コロナ自体は怖くも珍しくもない)を持ってて、突然変異でFIPになっていました。やはり、先生の経験と直感は当たっていたのです!FIPの診断はとても難しく、FIPは誤診がとても多いそうです。「FIPが完治した」とネット上で見る事もありますが、元々、FIPに似た症状だったという事も考えられます。生存率1%・・・ほぼ完治はないんです。FIPと断言できるようになったのも、医学の進歩なんだな・・・と感じました。ニコは、看取りに入りました。日に日に衰弱していくニコ・・・。それでも、フラフラしながら甘えに来る。私からひと時も離れたくないかのように。あんなに「ツンデレ」だったニコが・・・「母ちゃん、ずっと一緒に居ようね」って…。体に触れる事で落ち着ける様子でした。私がニコから感じたのは・・・「誰にも会いたくない」というものでした。「ニコ・・・あんたは残酷な事言うね。あんたは会いたくなくてもね、あんたに会いたい人は沢山いるんだよ?」私は、ボランティアさん達を傷つけると思ったし、みんなからどんな事思われても良い。嫌われても良い。ニコの気持ちを尊重する道を選びました。そして・・・毎日書いて、グループLineに流している業務日誌にこう書きました。みんなにごめんね・・・という気持ちでニコの状態とニコの気持ちを正直に書きました。自分が憎まれる覚悟で書いたけど、うちのボランティアさん誰一人、そんな人は居ませんでした。仲間皆がニコの気持ちを尊重してくれたのです。やはり、保護家メンバーは凄いんだな…と、ボランティアさん達にありがとう…という気持ちで胸がいっぱいになりました。スタッフ藤井、薫、美代子、麻美、私、ニコ・・・そしてカムカム(私の相棒)、みんなが一致団結して、ニコを見守り続けました。日中は、スタッフと交代制でニコの側に寄り添いました。痙攣の間隔が短くなり、瞳孔が開く事も多くなりました。私は・・・眠る事に恐怖心を感じていました。もし、寝てる間に痙攣起こしたらどうしよう…もし、寝てる間に死んでたらどうしよう…自分の最期の時は、自分で選ぶだろうと分かってはいながらも、そこだけは、ニコを尊重する事を拒否しました。「ニコが息を引き取る瞬間一緒に居させて」・・・と。夜は、ニコを膝に乗せたまま座って睡眠をとるようにしました。少しの異変にも気付けるようにと…。熟睡するのが怖かったんです。視力が0.01なので、直ぐに動けるよう眼鏡もかけたまま。この数分後・・・ニコは永眠しました。スタッフが出勤する時間を待っていたかのように、スタッフが揃った時に、最期を迎えました。やはり・・・ニコは、自分の最期の時を選んだんだね。亡くなる前日、太陽の陽を浴びました。ニコは、朦朧とした意識の中、スタッフ麻美の目をジッと見つめ続けました。スタッフ麻美にお礼を告げているような、そんな意味のある目をしていました。ニコには分かってたんでしょうね。最後の夕陽だという事を・・・。ニコは、今年の8月にカムカムと再会した時、カムカムの目線の先に何度も何度も移動しながら、懸命に甘えていました。この二人が再会するのは5年ぶり。5年間も会っていなかったのに、ニコは、カムカムを覚えていたんです。カムカムの方は、ニコの事を忘れている様子で、あまりにしつこくて、唸ってましたが、ニコはそれでもお構いなしに、ゴロゴロスリスリ。ニコが衰弱していくと同時に、カムカムは、ニコをずっと見守ってくれていました。二人の間でどんな会話があったのか、私が知ることは出来ませんでしたが、「ニコはカムカムに守られてる」それだけは感じる事が出来ました。人間が邪魔で、ニコの姿が見えないときには、覗き込むようにニコの姿を確認していました。ニコは、最期のあの苦しい期間、苦しみよりも、見守られてる心地良さの方が勝っていたのかなと思いました。レスキューした半年間、不安や恐怖心や苛立ちを抱えながら私の自宅で心のケアをしてきたニコ。生後三週間から半年間、そんなときに、心の支えになってたのが、きっとカムカムだったのでしょう…きっと、子猫の頃の記憶がずっと残っていたのでしょう…ニコは生前、カムカムと同じ仕事を受け継いでいたのです…。自分がしてもらった事を、今度は自分が、「ミト」という猫に・・・。この続きは後程書きたいと思います。http://xxinunekoxx.cart.fc2.com/(足長さん基金QRコード)宮崎銀行 加納支店 普通口座 104601口座名義:動物たちの未来のために 代表山下 由美郵便貯金 17310-434961口座名義:イノチノハウスホゴヤ〒880-1222 宮崎県東諸県郡大字国富町八代北俣2581 いのちのはうす保護家 090-4484-5165(担当フジイ)「いのちのはうす保護家」HPhttp://pawstamp.com/hogoya/「ハンデのある猫達の保護猫カフェ HOGOYA」HPhttp://www.hogoya.nyanta.jp/お問合せ先は、HP内の「お問合せフォーム」からお願いします。
2018年10月30日
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私が思う話、個人的な記事になりますが…ある日の夕方、副代表が、電話口で怒ってました。 「愛護センターには、治療やケアできる 獣医師がいないと?」 「センター職員誰一人、 自宅に連れて帰ろうとか、 一晩の介護すらできる職員はいないと?」 「丸投げする前に、やることやってくれんかなぁ?」相手は、老犬レスキュー要請してきた愛護センター職員さんでした。一連の流れをはしょりますが、私は、横で黙って聞いてました。副代表が怒るのも当然だと思ったから。ですが…愛護センター職員さんの気持ちも痛いほどに分かりました。職員と保護活動者では、価値観も愛護論も違います。どこに重点を置いてるのか、何を優先しているのか、かわいそうの基準はどこなのか…立場が違えば、個々が違えば、お互いが違う「正義」というだけです。「その正義は違う!」私がそう思ったら、私の中の「正義」と「悪」が、勝手にジャッジしてるだけのこと。「その正義は違う!」私がそう思ったら、「これが正しい!」と思う方向に、自分が動けば良いだけのことです。愛護センター職員と、副代表の電話口でのやりとりを聞き終えた後、副代表に、結論だけ伝えました。「もう愛護センター閉館の時間やね…。明日、朝一でレスキューに向かうわ!」ですが…翌朝、レスキューに向かったのは、私ではなく、副代表でした。副代表は、ハッキリ物事を言うため、「怖い」イメージのある人ですが、キツイ言葉を発するだけではなく、その後に行動する人です。私は、副代表が嫌いです。副代表も、私が嫌いだそうです。だけど、私は副代表が大好きです。副代表も多分、私が大好きなはず。性格が嫌いとか、気が合わない云々ではなく、人間性?魂?に魅かれてます。だから、副代表が感情あらわに怒っても、私は黙って見ているだけです。「今」の感情を、尊重したいから。私は、愛護センター職員さん達へも「尊重」の気持ちを持っています。老犬レスキュー要請してくれた愛護センター職員さんたちには、「いのちを託してくれてありがとう」怒りんぼの副代表にも「レスキューに向かってくれてありがとう」立場が変われば…個々の正義も、価値観も違う。結局のところ…価値観や正義が異なっても、「1匹の老犬を助けたい」この気持ちは同じだったということ。ありがたいな…※レスキューした老犬のご報告は、この後続きます。レスキューした子達、今、レスキューを待ってる子達を、私たちと共に、守っていただけないでしょうか…。▼宮崎銀行 加納支店 普通口座104601 動物たちの未来のために代表山下 由美▼郵便貯金 17310-434961 口座名義:イノチノハウスホゴヤ▼〒880-1222宮崎県東諸県郡大字国富町八代北俣2581いのちのはうす保護家090-4484-5165(9:30~22:00 担当フジイ)▼「いのちのはうす保護家」HPhttps://hogoya.com/▼「ハンデのある猫達の保護猫カフェ HOGOYA」HPhttp://hogoya.nyanta.jp/▼「いのちのはうす保護家」公式ブログhttp://hogoya.miyachan.cc/▼「いのちのはうす保護家」Facebookhttps://www.facebook.com/hogoya/▼保護猫カフェ「HOGOYA」Facebookhttps://www.facebook.com/xxhogoyaxx/▼山下由美代表Facebookhttps://www.facebook.com/yumi.yamashita.7564▼犬猫介護アドバイザー &犬猫看取りコミュニケーターInstagramhttps://www.instagram.com/xxhogoyaxx/▼保護猫カフェ「HOGOYA」Instagramhttps://www.instagram.com/nekocafehogoya/お問合せ先は、HP内の「お問合せフォーム」からお願いします。
2019年08月28日
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■「絶望」から「希望」2016年3月25日動物保護管理所の檻に収容された1匹の老犬。この老犬から感じたものは「絶望」全てのことに疲れ切ってるような諦めの感情だった。だけど・・・日に日に印象は変わった。会う度に、こっちが選別されてるような不思議な感覚だった。生きることへの「希望」を見出したのかもしれない。私へ向ける老犬の目(審査)は、日に日に厳しくなっていた。「お前は信用できる人間なのか?」…と。私はどうやら無事に、判定合格したようだ。でも・・・レスキューしてからが本番だった。私は、ひとつひとつの行動、表情等、この老犬から観察されてる立場だった。どうやら、私への判定はまだ続いているようだった。(何次審査まであるんだろう?)人間側から言わせて頂くと、ひとくせもふたくせもある気難しい犬…それが「ボニー」という犬だった。■ 群 れ デ ビ ュ ー 先輩犬から一気に囲まれるボニーボニーは、群れのリーダーが誰なのかを瞬時に感じ取り、リーダー「パン」の元に、自ら挨拶に行った。いやいや、あまりにもデキすぎてない?ボニーの優等生行為は、「違和感」しかなかった。だって、檻の中から人間を判定する強い犬。自尊心と我が強い犬。それが、本当のボニーなのに…。「群れの中では、本性を隠した方が良さそうだ」ボニー自身で、判断したのでしょう…ボニーは賢い犬だから。「従順でカワイイ普通の犬」ボニーをそのように扱うと、ふとした瞬間に本性が出る。「オレに指示すんじゃねぇよ!」「オレが望んでないことすんじゃねーよ!」睨み、唸り、咬む仕草も見せた。ボニーはなぜ、従順を演じているのか?理由は分からないけど、「演じなくても良いんだよ」私からボニーへの願いだった。自分らしく生きて欲しい…と。 ※「ボニー最期の判定」に続くレスキューした子達、今、レスキューを待ってる子達を、私たちと共に、守っていただけないでしょうか…。▼宮崎銀行 加納支店 普通口座104601 動物たちの未来のために代表山下 由美▼郵便貯金 17310-434961 口座名義:イノチノハウスホゴヤ▼〒880-1222宮崎県東諸県郡大字国富町八代北俣2581いのちのはうす保護家090-4484-5165(9:30~22:00 担当フジイ)▼「いのちのはうす保護家」HPhttps://hogoya.com/▼「ハンデのある猫達の保護猫カフェ HOGOYA」HPhttp://hogoya.nyanta.jp/▼「いのちのはうす保護家」公式ブログhttp://hogoya.miyachan.cc/▼「いのちのはうす保護家」Facebookhttps://www.facebook.com/hogoya/▼保護猫カフェ「HOGOYA」Facebookhttps://www.facebook.com/xxhogoyaxx/▼山下由美代表Facebookhttps://www.facebook.com/yumi.yamashita.7564▼犬猫介護アドバイザー &犬猫看取りコミュニケーターInstagramhttps://www.instagram.com/xxhogoyaxx/▼保護猫カフェ「HOGOYA」Instagramhttps://www.instagram.com/nekocafehogoya/お問合せ先は、HP内の「お問合せフォーム」からお願いします。
2019年09月27日
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前記事つづき→2019/09/27 「人間を判定する犬」 ■ 恐 怖 心 ボニーは、気付きました。自分の体が衰えはじめたことに…。ボニーは賢い犬だから、脳の処理能力が衰えてることが、何よりも怖かったことでしょう…。ボニーから「従順」の演技が消え、恐怖心を「唸り」「威嚇」で表すようになりました。9月に入り、ボニーの認知症が進行。心臓も弱りはじめ、寝たきりになりました。 ■ 友 同じく介護期の「パン」とは、なぜか必ず、お互いの身体がどこかしら触れ合っていました。何気ないその光景は、私たちの涙を誘いました。それは・・・過去、パンとボニーはリーダーの座を賭け、戦い続けた仲だったから。お互い火花バチバチの良い関係性ではありませんでした。そんな二人が今、体を寄せ合っている。その姿は…互いを労わり合うかのように…。■ 終 ボニーの介護生活は9月17日、静かに幕を閉じた。声を上げることなく、眠るようなおだやかな最期でした。パンは、ボニーの亡骸から離れようとしません。2人の間で何があったのか…私には、知る由もありませんが、2人の間に、特別な「絆」が生まれていたことだけは、確信しました。共に元気だった時代、リーダーの座を引きずりおろされた側と、リーダーの座を手に入れられなかった側。互いにトップの座を競い合った2人だからこそ、分かり合える何かがあったのでしょうか…。■ 判 定 ボニーが最期にとった行動は「判定」でした。最期に寄り添って欲しい人間を、ボニー自ら選んだのです。ボニーの判定に合格したのは、スタッフ美代子でした。ボニーにとっての介護期は、自分を演じる必要のない自分らしく生きれた時間。スタッフ美代子の手厚い介護を受けているボニーの姿は、「安心感」に溢れていました。最初と最期を「判定」で締めくくる!それでこそボニー!ボニーと出会って3年6ヶ月。最後の最期に、ボニーらしい「生き様」を見せてもらえたことが、私の幸せです。「死に様には、生き様があぶりだされる」誰かに聞いた嫌いな言葉だけど、本当は嫌いじゃないかも…「ボニーの死に様は、生き様全てだった」心の中で語りかけながら、ボニーを見送りました。ボニー!あんたの最期、すごくカッコ良かったよ!戦友「パン」との再会はもう少し待ってあげてね!レスキューした子達、今、レスキューを待ってる子達を、私たちと共に、守っていただけないでしょうか…。▼宮崎銀行 加納支店 普通口座104601 動物たちの未来のために代表山下 由美▼郵便貯金 17310-434961 口座名義:イノチノハウスホゴヤ▼〒880-1222宮崎県東諸県郡大字国富町八代北俣2581いのちのはうす保護家090-4484-5165(9:30~22:00 担当フジイ)▼「いのちのはうす保護家」HPhttps://hogoya.com/▼「ハンデのある猫達の保護猫カフェ HOGOYA」HPhttp://hogoya.nyanta.jp/▼「いのちのはうす保護家」公式ブログhttp://hogoya.miyachan.cc/▼「いのちのはうす保護家」Facebookhttps://www.facebook.com/hogoya/▼保護猫カフェ「HOGOYA」Facebookhttps://www.facebook.com/xxhogoyaxx/▼山下由美代表Facebookhttps://www.facebook.com/yumi.yamashita.7564▼犬猫介護アドバイザー &犬猫看取りコミュニケーターInstagramhttps://www.instagram.com/xxhogoyaxx/▼保護猫カフェ「HOGOYA」Instagramhttps://www.instagram.com/nekocafehogoya/お問合せ先は、HP内の「お問合せフォーム」からお願いします。
2019年09月29日
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その犬は、ボロボロだった。命のカウントダウンが静かに動き始めた。7日間…。この犬に残された時間だった。一言も声を発することはなかった。「諦め」ではない。「覚悟」…だった。どんなにボロボロであろうとも、どんなに年を取っていようとも、生まれ持った「気高さ」が全身からあふれ出ていた。4年前の出来事なのに、今でも体がハッキリと覚えている。檻の前で立ちすくむしかできず、体が震える感覚だった。悔しくて…哀しくて…切なくて…。そんな私をジッと見つめ、ゆっくりと尻尾を揺らした。その意味は…「助けて!」じゃなかった。「生きたい!」じゃなかった。「自分を見てくれてありがとう」…だった。「ありがとう」…それだけ。この犬はどれだけの時間ひとりぼっちだったんだろう…「あんたは・・・それで良いとね!それで終わるつもりねっ!絶対、生かせるからねっ!」2015年8月…これが、レスキューを決意したきっかけでした。ボロボロだった犬は、「パン」という名前になりました。群れの中で体が一番小さく(10K)力も無いお爺ちゃんでしたが、高い頭脳で群れリーダーへと上りつめたのです。ですが…その時間も、そう長く続きませんでした。パンの老いが進んでいき、ここに居ては危険だと判断し、パンを群れから離しました。ゆっくり、ゆっくりと…パンの老化が進んできました。みんなに介助してもらいながら、穏やかな時間が流れていきます。みんなから気にかけてもらう日々。そんなパンの姿を見ながら、いつも思い出します。あの時、レスキューを決意して良かった…と。今、生きててよかった…と。今日はどんな物食べれるだろう?今日はどんな体勢が楽だろう?毎日毎日、パンの事を想いながらひとつひとつ丁寧にパンと向き合い続ける人達…。一年間続いた介助生活は、パンにとって一番幸せな時間だったでしょう…。パンは群れの「リーダー」だった。パンは、そんな自分を誇りに思ってた。誇り高きあの頃を思い出させたいと、歩行もままならないパンをドッグランに連れ出した。一歩一歩、地面を確かめるように、かみしめるように、パンは歩き出した。その姿はまさしく、リーダー、パンだった。スタッフは涙を流しながら、見守っていました。パンの勇姿を目に焼き付けるように…。「パン…忘れんでね!誇り高きリーダーだったことを…」夜の徘徊…夜鳴き…認知症も進んでいきました。私の知ってるパンが少しずつ、少しずつ…いなくなっていくようで、「淋しい」感覚を抱いていました。私のことも忘れてるんだろうな…と。管理所の檻の中から、「自分を見てくれてありがとう」そう言ってくれたことも、ぜんぶ、ぜんぶ…忘れただろうな…10月30日 15:00 いつものパンの鳴き声に、少し違和感を感じました。いつもと違う…ただなんとなく…慌ててパンを膝の上に乗せました。その10分後…パンはそのまま息を引き取りました。やっと気付きました。私のことを忘れてなかった…ってことを。管理所の檻からパンが私に言ってくれた言葉、「自分を見てくれてありがとう」今度は私がそっくりそのまま返そう。「私を見てくれてありがとう」パンという犬は…群れのリーダーらしい、気高い最期だった。レスキューした子達、今、レスキューを待ってる子達を、私たちと共に、守っていただけないでしょうか…。▼宮崎銀行 加納支店 普通口座104601 動物たちの未来のために代表山下 由美▼郵便貯金 17310-434961 口座名義:イノチノハウスホゴヤ▼〒880-1222宮崎県東諸県郡大字国富町八代北俣2581いのちのはうす保護家090-4484-5165(9:30~22:00 担当フジイ)▼「いのちのはうす保護家」HPhttps://hogoya.com/▼「ハンデのある猫達の保護猫カフェ HOGOYA」HPhttp://hogoya.nyanta.jp/▼「いのちのはうす保護家」公式ブログhttp://hogoya.miyachan.cc/▼「いのちのはうす保護家」Facebookhttps://www.facebook.com/hogoya/▼保護猫カフェ「HOGOYA」Facebookhttps://www.facebook.com/xxhogoyaxx/▼山下由美代表Facebookhttps://www.facebook.com/yumi.yamashita.7564▼犬猫介護アドバイザー &犬猫看取りコミュニケーターInstagramhttps://www.instagram.com/xxhogoyaxx/▼保護猫カフェ「HOGOYA」Instagramhttps://www.instagram.com/nekocafehogoya/お問合せ先は、HP内の「お問合せフォーム」からお願いします。
2019年11月08日
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ブログでの告知が間に合わず申し訳ございません…先日放送された「坂上どうぶつ王国」(フジテレビ系列)。密着取材中に息を引き取った「タマ」…今日はタマのことを書かせてください。番組の中でも紹介されましたが、これが、3年前に出会った頃のタマでした。レスキュー直後の様子です↓ケージのすみっこで必死に身を潜めてました。愛護センターが保護するまでタマの左腕は皮一枚でぶら下げた状態で左腕はすでに腐っていたそうです。どんな思いで左腕を引きずっていたのか…どのくらいの期間痛みと戦っていたのか…タマが怯えるのは当然ですよね。タマをレスキューして一週間位でしょうか?いつもケージの奥に隠れてたタマが…扉の真ん前まで来て逃げないんです!「…もしかして?」ドキドキしながら扉を開け手を出してみると…「スリスリっ!」タマが初めて甘えてくれたときの1枚です。このときの感動は今でもハッキリと体が記憶してます。ただただ、「信じてくれてありがとう!」そんな気持ちと同時に恐怖心に打ち勝ったタマの頑張りに「敬意」という思いもありました。いのちのはうす保護家に隣接する「保護猫カフェ」エイズ専用っ子ルームにデビューしたタマは他の猫にも優しい立派な青年でした。あんなに人間を怖がってたのに誰よりも人間が大好きな甘えん坊になりました。三本足でも普通の猫と何ら変わらない。ただ、エイズ陽性・・・それだけ。性格も良すぎるくらい良い子なので「いつか必ずご縁がある!」私たち全員そう信じていました。いつか必ず…良縁に巡り合いいつか必ず…この部屋から出られる日がくるだろうと…「違うよ…そんな意味じゃないとよ…」タマは、違う理由でこの部屋を卒業しました。急性腎不全…タマの異変に気付いたときは、すでにステージ3でした…。タマは、保護猫カフェを卒業して「猫ホスピスルーム」に移動してきました。ここから下り坂だろう…そう覚悟していたのですが…「猫ホスピスルーム」にお引越ししたとたんタマは日に日に元気になっていきました。この「猫ホスピスルーム」は、私が事務作業をする部屋であり、私の仮眠室でもあります。夕方~明け方にかけて常に私が居るお部屋。ボランティアさん達が日中このお部屋に入るとボランティアさんの愛情を独り占めできる…猫ホスピスルームとはそんなお部屋なんです。タマは、そんな日々を満喫してました。免疫力がどんどん上がっているように感じました。ですが・・・腎不全ステージ4…やはり腎不全に勝てませんでした…。舌をペロッと出してたタマに「ベロが出てるがね~」笑いながら舌先にチョンと触れると舌をお口の中にしまったタマ。それと同時でしょうか…タマの呼吸が静かに止まりました。本来の亡くなり方というものは、陸にあがった魚のように、大きく口を開けて何度も喘ぐ呼吸を繰り返すものですが、「安らかで静かな最期」この言葉がぴったりの最期でした。まるで普通に眠りにつくような…タマらしい優しい最期でした…。最後の最期まで…タマでした。ご支援ご協力をどうかよろしくお願い致します▼宮崎銀行 加納支店 普通口座104601 動物たちの未来のために代表山下 由美▼郵便貯金 17310-434961 口座名義:イノチノハウスホゴヤ▼〒880-1222宮崎県東諸県郡大字国富町八代北俣2581いのちのはうす保護家090-4484-5165(9:30~22:00 担当フジイ)▼「いのちのはうす保護家」HPhttps://hogoya.com/▼「ハンデのある猫達の保護猫カフェ HOGOYA」HPhttp://hogoya.nyanta.jp/▼「いのちのはうす保護家」公式ブログhttp://hogoya.miyachan.cc/▼「いのちのはうす保護家」Facebookhttps://www.facebook.com/hogoya/▼保護猫カフェ「HOGOYA」Facebookhttps://www.facebook.com/xxhogoyaxx/▼山下由美代表Facebookhttps://www.facebook.com/yumi.yamashita.7564▼犬猫介護アドバイザー &犬猫看取りコミュニケーターInstagramhttps://www.instagram.com/xxhogoyaxx/▼保護猫カフェ「HOGOYA」Instagramhttps://www.instagram.com/nekocafehogoya/お問合せ先は、HP内の「お問合せフォーム」からお願いします。
2020年10月21日
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私が管理所で撮った犬達の写真が、無断で使用されている事が多々ありましたが、そんなところで労力を使う事を避けたくて、私が賛同出来ない内容の署名集めに利用されたりとか、それ以外は見て見ぬふりしてきました。二年前に書いた記事です。※「写真の無断起用について」今回もまた、とても賛同できないHPにて、私が撮った写真と、原案映画「ひまわりと子犬の7日間」のワンシーンが切り取られて無断使用されてしまいましたので、これから松竹映画担当者と話をしていきます。「殺処分ゼロ」「殺処分即廃止」言うのは簡単です。今、殺処分を廃止にしたときに、その犬猫達はどこに行けばよいのですか?都道府県がそれぞれに場所を慌てて作ったとしても、その子達の医療費は?食費は?お世話は?自分だというのならば、家庭を捨て、仕事を捨て、365日休みなく出来るのでしょうか?私自身、行政と戦ってきたこともありました。ですが、その先にある事に責任を背負っていく覚悟で、言葉を発してきました。「老犬や病気の子やハンデのある子を処分しないで欲しい」だから、「いのちのはうす保護家」という施設を作りました。自分で発した言葉に責任を持つ…だから、このような子達を中心にレスキューしてるんです。「殺処分即廃止」という言葉で賛同者を集め、皆で行政に電話しろと、指示を出している方が居ます。「苦情の電話に嫌気がさし、殺処分廃止になるはず」…と。初めての人には、「今」が酷いのかもしれない。ですが、全国で何年も何十年も、現場で動いている個人活動家、愛護団体さん達は、その歴史に携わってきました。他県の事は分かりませんが、確実に一歩ずつ前進していると思います。そこにあるのは、行政との協力体制があったからこそです。決して、行政を攻撃する事ではありません。確かに攻撃も必要な時がありますが、でもそれは、その部分(攻撃内容)に責任を負うという約束の元にです。「写真」というのは、見る方から見れば、ただの「可哀想」な写真なのかもしれません。その写真を撮った人の気持ち、撮られた子の思い…その一枚には、多くの葛藤、苦しみがあります。「殺処分廃止」「殺処分ゼロ」を訴えている方のブログ、HP、SNSには、その人自身が撮られた写真はありますか?なければ、経験と生きた知識の欠けている人です。本当の意味での「殺処分廃止」「殺処分ゼロ」のために、実際に現場で活動されている個人活動家、愛護団体方々のお話を聞いて頂ければ…と思います。犬猫を助けるという事は・・・決して、行政に苦情の電話を入れる事ではありません。その行為は、現場でレスキュー活動している個人活動家、愛護団体の活動を阻止している事と同じなんです。いのちのはうす保護家」HPリニューアルしました。 http://pawstamp.com/hogoya/ メールアドレスも変更となりました。新しいお問合せ先は、HP内の「お問合せフォーム」からお願いします。 皆様のご協力ご支援どうかよろしくお願い致します。 宮崎銀行 加納支店 普通口座 104601口座名義:動物たちの未来のために 代表 山下 由美 郵便貯金 17310-434961口座名義:イノチノハウスホゴヤ〒880-1222 宮崎県東諸県郡大字国富町八代北俣2581 山下 由美090-4484-5165
2017年06月07日
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管理所の犬舎に入ると、「ウォーン…ウォーン…」という大きな声が耳に入ってきた。何度も聴いてきた声。体が動けない仔の訴えの声だと気付き、その声を探した。その目は、「生」を諦めていた。体に触れた。「もう分かってるよね?一緒に帰るっちゃろ?」声をかけた。声をかけ続けた。この仔は持込みではなく、捕獲でした。歩けないこの仔が、放浪できるのでしょうか…保護家に連れて帰りましたが、なんだか…もう復活する事はないような気がしていた。この日、保護家は私一人でした。だから・・・ずっと声をかけ続けた。「明日にはいっぱい人が来るんだよ。待っててね」あなたはもう孤独じゃない!それをこの仔に感じて欲しかったから…。1人で逝ってほしくない…最後の願いは、ただそれだけでしたが…命名…カメラ 永眠まるで眠っているような、優しく穏やかな顔でした。翌朝には、スタッフや職員さんが沢山のお花を持ってきてくださいました。みんなから撫でてもらい、声をかけてもらいました。カメラは、1人でコッソリ逝ってしまったかもしれない…でも、カメラは、皆に想われました。カメラはずっと放置されていた仔でした。空気のような扱いでした。いつしか、自分は生きているのか死んでいるのかすら分からなくなっていた仔でした。カメラを連れて帰った時からずっと望んでいた。あんたは孤独じゃない!あんたを想う人間はたくさんいる!それをちゃんと伝えようって…。きっと…伝わったよね?保護家ブログ皆様のご協力ご支援どうかよろしくお願い致します。 宮崎銀行 加納支店 普通口座 104601口座名義:動物たちの未来のために 代表 山下 由美 郵便貯金 17310-434961口座名義:イノチノハウスホゴヤ〒880-1222 宮崎県東諸県郡大字国富町八代北俣2581 山下 由美090-4484-5165 ↓会のHPはこちらからです↓http://xxinunekoxx.web.fc2.com/にほんブログ村FB FB開設してます。個人的な内容の記事も多々ありますが、 保護活動のリアルタイムな記事を載せています。★「いのちのはうす保護家mailお問い合わせ
2015年08月15日
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保護家の「老犬ホスピス棟」のココちゃんは、今年6月に、熊本の被災地から来た仔です。地震で家を失った高齢の飼主さんは、熊本を離れ、息子さんがお住いの大阪に引っ越す事となりました。色んな事情があり、ココちゃんを連れて行く事が出来ない…ココちゃんの「命の橋渡し」をして下さった熊本の愛護活動家、土田さんはこうおっしゃっていました。「地震さえなければココちゃんの一生は 飼い主さんの元で終わったのでしょう。 今回の地震で住み慣れた熊本を離れる事になり、 離れ離れになってしまうのは飼い主さんにとっても悲しい決断でした。 連れてこられた時、ココちゃんの愛用のタオル、布団、洋服を持たせてくれました。 18年。この子が生きてきた犬生そのものが飼い主さんの愛情そのものだと思いました。大好きな家族に命を絶たれなかった事(センターの持込)が、それは救いだったでしょう。」私はあえて、なぜ飼主さんは大阪に連れて行けないのか、飼主さんの情報等、詳しい事情を聞きませんでした。「ココちゃんは飼主さんから愛されてた」それだけ分かったから、もう十分でした。それ以上は、自分自身の興味本位でしかないと感じたので…ココちゃんは、日に日に元気を取り戻し、自分の足で歩き回り、ご飯もモリモリ食べ、皮膚も綺麗になっていきました。保護家に来て3ヶ月・・・あと2年位は大丈夫だろうと思っていたのに・・・東京に研修に行ってた時に、ココちゃんが倒れたと、スタッフから連絡を受けました。ココちゃんは、リンパ腫でした。抗がん剤使ったら余命3ヶ月~半年。ステロイドで余命1ヶ月~3ヶ月。何もしなければ余命1ヶ月未満。生きれる永さではなく、ココちゃんが一番苦しくない方法、ステロイドを選択しましたが・・・その数日後・・・この写真を撮った数時間前、今夜が峠だと言われてました。寿命を延ばそうとは思わない。ただただ、苦しまずに、最期を迎えて欲しい。ココちゃんは、無事、朝を迎えることが出来ました。寝たきりのハクじぃちゃんと、励まし合うかのように、寄り添って…もう、あまり体を動かす事も出来ないココちゃん。呼吸するのがやっとのココちゃんに、酸素室をレンタルしました。この酸素室のレンタル代(送料や保険含めて5万円)は、浅田美代子さんからの寄付です。「ココちゃんは、私もずっと気にしてた仔なの。だから、ココちゃんにかかる費用はちゃんと私に甘えて!」そう言って、先日お食事した帰りに私に託して下さいました。ココちゃんには、私は申し訳ない気持ちでいっぱいでした。死が近くならないと、「その他大勢の1匹」に過ぎなくて、死が近くなって、やっと1匹に集中できるような体制。でも、ココちゃんを想ってくれている人は、私だけではなく、実はこんなにたくさんいてくれてるんだと…「ココちゃん、あんたは幸せやとよ」自信もってココちゃんにそう言えました。いのちのはうす保護家」HPリニューアルしました。 http://pawstamp.com/hogoya/ メールアドレスも変更となりました。新しいお問合せ先は、HP内の「お問合せフォーム」からお願いします。 ※「ひまわりの家」と山下由美は、一切関係ございません。2009年に辞任後「いのちのはうす保護家」として独立しています。 皆様のご協力ご支援どうかよろしくお願い致します。 宮崎銀行 加納支店 普通口座 104601 口座名義:動物たちの未来のために 代表 山下 由美 郵便貯金 17310-434961口座名義:イノチノハウスホゴヤ〒880-1222 宮崎県東諸県郡大字国富町八代北俣2581 山下 由美 090-4484-5165
2016年09月03日
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数年前にもブログにて、自分の愚かさを暴露しましたが、紹介したい女性が居るのでもう一度…私が18才~19才の頃の、24年前の古い古い写真ですが、当時の東京は、景気良く華やかなバブル時代でした。プレゼントで頂いたミンクのコートに魅了され、シルバーフォックス、ホワイトフォックス…次々に毛皮を手に入れました。都会の街中で、毛皮を着る理由はなんだったんでしょう?「田舎者だとばれたくない」「子供だと馬鹿にされたくない」背伸びする小道具にすぎませんでした。生きたまま毛皮を剥がされている…その事実を知ったのは5年前でした。私は、自分の過去を恥ずかしく思いました。後悔もしましたが、この現状を変えるための活動は、目の前のことでいっぱいで、何一つできずに来ました。「目の前のことでいっぱい」というのは、やっていない事の「逃げ」「言い訳」でしょう?何で動かないの?何で知らん顔してるの?そう自分に何度も問いかけながら…そんなとき、この活動を通して「まいまいさん」と出会いました。まいまいさんは、県外で開催される「No毛皮」の啓発にも宮崎から参加されてます。人間の身勝手なエゴで、想像絶する痛みの中、毛皮を剥がされ死んでいく動物達…悔しさ、悲しさ、どうかあの子達の事を知って欲しい…そういう強い思いが、まいまいさんの目から涙になって出てきます。毛皮反対の啓発運動を、宮崎県で初めてスタートされたまいまいさん…第一歩を踏み出す事は、大きな勇気と覚悟がいります。私はまいまいさんの強い思いを身近に見てて確信しています。きっと、宮崎からファー商品が売れなくなる。消えていくって。きっと、「生きたまま毛皮を剥がされる動物達」の存在も、広く伝わっていくと思います。まいまいさんの啓発は、決して過激ではありません。県内のイベント等で、バルーンアートをしながら、子供さんの保護者の方々に、パンフレットを配布しております。イベントなどがありましたら是非是非、まいまいさんのバルーンアートにお声をかけて下さい。まいまいさんブログ⇒アメリのnew宮崎生活まいまいさんのキャリーバッグには、声なき動物たちの「声」と、人間の優しい「心」がギッシリ詰まっています。私は、このバッグを見て…胸がギュっとなりました。まいまいさん…動物たちのためにありがとう。 ※会のブログ3/20「ボランティア募集」更新しました。 ※いつもお願い事ばかりでごめんなさい...医療費のご支援、どうかどうか...よろしくお願いします。 ※「楽天ブログ」メッセージ機能が終了しました。メッセージやお問い合わせは、下記のバナーからお願いします。「保護家」のツイッター開設しました。リアルタイムな保護家の様子を日々ツイートしていきます。※保護家ツイッター●●●愛護団体として活動スタートしました●●●詳細、会員募集はコチラから<(_ _)>「いのちのはうす保護家」会専用ブログ。イベントの告知等、会の活動報告等を書いていきたいと思います。※会員様限定ブログ※「いのちのはうす 保護家」HP保護家の仔達のご支援、どうかよろしくお願い致します。現在、犬用缶詰(カリカリに混ぜています)、子犬用フード、液状洗濯洗剤(毛布やタオル用で沢山使用します)、猫用シャンプー、犬用おやつ、犬哺乳瓶(ビタワン)、猫哺乳瓶(ミオ)、フリース生地が不足しております。保護家は、群れの生活が苦手な犬、譲渡会でのストレス、雨続き、フードの切り替え等で、胃腸の弱い仔は、しばらく下痢が続きます。メーカー指定は、とても心苦しく申し訳ないと思いますが、胃腸の弱い仔に、「ヒルズのi/d」カリカリフードのご支援をどうか...よろしくお願い致します。※送付先※〒880-2116宮崎県宮崎市大字細江2319番地 藤井様方山下由美090-4484-5165管理所からレスキューした仔達の医療費、保護家の子達の医療費や施設維持費へのご協力どうかよろしくお願い致します<(_ _)>※振込先※宮崎銀行 加納支店 普通口座 104601口座名義:動物たちの未来のために 代表 山下 由美郵便貯金 17310-434961口座名義:イノチノハウスホゴヤ全国でも、保護活動している個人活動家の方、愛護団体さんが沢山いらっしゃいます。全国で頑張っている皆さんのブログ等を通して、是非多くの方に現状を知って頂ければ...と思います。↓ブログ村ランキング↓
2012年03月20日
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三年前に管理所からレスキューした「ジロ」保護家で一年過ごした後、譲渡しました。「番犬」が欲しいとの言葉に、お断りする事も考えながら、「番犬なんて言い方してごめんね。うちの家族になってくれる?」この人は多分、言葉を知らないだけなんだろうと…この最後の一言に、私は騙されました。ジロが緑内障で目が見えなくなったから保護家に戻したい・・・そう言ってきたのです。ジロを譲渡して2年・・・既に、ジロにとっての飼主はK氏でした。どんな飼主でも、ジロにとって一番信頼している人だったのです。「吠えるから訓練所に入れたら、今度は全く吠えなくなって困ってる」「緑内障なのを隠して譲渡したんじゃない?」バカバカしい話にも付き合いました。ジロの幸せのためにと、怒りたい気持ちを抑えながら、色んなアドバイスをスタッフがしてきましたが、盲目になってしまったジロは、k氏にとって「邪魔」だったのでしょう…k氏は、とうとう保護家にジロを連れてきました。二年経った今、戻すとか返すんじゃなくて、目が見えなくなったから棄てるという意味なのだと告げ、念書を声に出して読み上げるよう指示しました。「内容に納得がいかなければ、サインしない方が良いですよ?その代わり、ジロはそのまま連れて帰って下さいね」ご自身で納得の上、書いてもらいました。k氏「うちに来て直ぐ目がおかしくなったから、貴方達がそれを隠して譲渡したんじゃないの?って娘がね~…」「うちに居た頃の1年間のジロの写真、見せましょうか?カメラ目線、皆と遊んでるジロの写真いっぱいありますよ?見ての通り、うちには盲目の犬、手の無い犬猫、半身まひの犬猫、ハンデのある子は沢山いますので、騙してまで譲渡したい…その意味が分かりません(笑)いえ、逆にkさんの言ってることは名誉棄損、私達とここに居る子達に、とっても失礼で迷惑な行為なんですよ」窓口スタッフの方を見ながら・・・k氏「私だってジロへの愛情はあるのに、この人がきつい事言ってきて、私ビックリしたんですよ。とても傷ついたんですよ。あの言い方は酷いです。」「kさん、結果どうなってますか?結果が全てでしょう?うちのスタッフもkさんの言葉にビックリしただろうし、同じ様に傷ついてますよ?」k氏「ジロが人を四回咬んだんです!私たち家族には咬まないけど」「それはジロがかわいそうでしたね。目が見えないから怖くて咬むこともあるのに、咬ませない状況を作ってあげるのがKさんでしたよね?」半身不随のサンばあを見ながらk氏「この仔とか見てて、可哀想って思う気持ちは私にもあるんですよ」「可哀想?(笑)それ、ちょっと違うんじゃない?サンばあは、半身不随になったから飼主に棄てられたんですよ。kさんのやってる事もその飼主と全く同じですよ?(笑)」「でもね、もらって直ぐ目がおかしいな~って気付いたんですよ。まさかこんなはずじゃ…と思いますよ。でも、可哀想だから保健所には連れて行けないじゃないですか~」「どの犬も絶対に病気をしない保証はないんですよ。ペットショップで買う犬も同じことですよ?病気になったから、他の人に丸投げするのは捨てる事と同じですよね」「いいえ!ジロへの愛情はあったんです!本当です。だから私も辛いんですよ」「私もkさんにジロへの愛情があったと思います。でも・・・その愛情に深さがなかったんですね~私は、一度自分が責任背負った子は、たとえ寝たきりになっても24時間ほとんど睡眠取らずに看てますよ。それが本当の愛情じゃないんでしょうかね~」「ジロは、うちに居るより、お友達の犬達と一緒に居る方が幸せだと思うんですよ」「kさん、ドッグランの犬達見たでしょう?あの中に目が見えなくなったジロを入れたらどうなると思いますか?怖くて威嚇するジロは殺されますよ?人間と同じ理性は犬にはないんですよ?ジロは殺されるかもしれない…kさんは、そういう所にジロを捨てていくんですよ?」「・・・・・・・」「まぁ、そんな事にならないように、うちのスタッフ達が懸命にジロの居場所を模索してるんですけどね!」帰り際、「あの…フードとおやつをもってきたんですよ」「あ~うちはいりませんよ。kさんはどうせ二度と犬は飼えないから、どなたか知り合いにあげたらどうですか?」ジロは、k氏の声を聞いて、尻尾を振った…それなのに、ジロに声をかける事無く、ジロの姿に目を向ける事無く、ドアを閉めた…ジロは後追いして鳴いた…kさん、あなたのいう「愛情」はそんなものでしたか…ジロにとって、二年ぶりの保護家は、もう知らない場所だった・・・ただひとつ・・・私の相棒カムカムとジロは、お互いに覚えていた…二人の関係性が、二年前と全く変わらずそのままだった。ジロは、「老犬ホスピス棟」に移動した。ここは、老犬や体にハンデのある子達のスペース。目は見えないけど、チャンスがなくなったわけじゃない!きっと、今度こそ本当の良縁があるかもしれない!ジロの本当の犬生はこれからです!フリーペーパー「もふもふ」特別号のご支援、ありがとうございました。ご支援下さった皆様のおかげで、無事、目標額に達成しました。これから取材、原稿に奮闘していきます!また後日、ブログ内にてご報告させて頂きます。いのちのはうす保護家」HPリニューアルしました。 http://pawstamp.com/hogoya/ メールアドレスも変更となりました。新しいお問合せ先は、HP内の「お問合せフォーム」からお願いします。 皆様のご協力ご支援どうかよろしくお願い致します。 宮崎銀行 加納支店 普通口座 104601口座名義:動物たちの未来のために 代表 山下 由美 郵便貯金 17310-434961口座名義:イノチノハウスホゴヤ〒880-1222 宮崎県東諸県郡大字国富町八代北俣2581 山下 由美090-4484-5165
2017年03月10日
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ヌーンは、2016年11月18日、西都市にて、倒れてグッタリしてたところを管轄保健所にて捕獲されました。ヌーンの心臓も脳もボロボロの状態で、レスキュー後も、何度も何度も倒れ、何度も何度も、これで最期かもしれないと私達もその都度、覚悟をして介助していましたが、いつもいつも、見事に復活するのです!頭のどこかでいつも「ヌーンならまた復活する」そう信じていました。人間に対しては、プライドが高く、勝気なヌーン。私なんて、何度ヌーンに怒られたか数え切れません。だけど、それは老犬の特権!私だって「おいっ!ヌーン!!」と、負けじと反発しながらも、「好きに生きなさい、自分を出し切りなさい」これが本音、ヌーンへの願いでした。きっと、ヌーンは、こう思っていたでしょう…「うるさい生意気な小娘だね~しょうがない子だね~」って。私の目線に下りて接してくれてたヌーンバアチャンでした。老犬の介護に、時間は関係ありません。介護者の体力勝負です。日中は、スタッフに協力をお願いし、出来るだけ眠る時間を減らすように、頻繁な体位交換、日中はおむつは着用しないように等、スタッフ皆、作業の合間に介護を頑張ってくれました。その結果、夜は多少の夜鳴はあったものの、深夜担当の介護は、充分すぎる位の仮眠も取れていました。ヌーンの介護は、あまり大変だったと感じた事がありませんでした。手のかからないおばあちゃん…それがヌーンでした。「保護猫カフェ」オープン前夜…いつものように、事務所にヌーンを寝かせたままカフェの方でオープンの準備をしていました。忘れ物があり、事務所に取りに戻ると…ヌーンは、私を呼んでいました。瞬時に、もうお別れの時間が来たんだなと感じました。なぜだろう・・・ヌーンを抱き寄せながら、「もう楽になってもいいんだよ」「もう逝っても良いんだよ」そんな言葉を出す事はありませんでした。きっと、ヌーンだったから…?ヌーンのタイミングに任せてたような感じがしました。ヌーンは、一度も表情を崩す事無く、まっすぐ前を見据えていました。「ヌーンの瞳はやっぱきれいやな…」ヌーンの瞳を冷静に見ていた自分が居ました。最期の瞬間まで・・・ヌーンは、眠るようにスーっと息を吐き、もう動く事はありませんでした。1月27日 23時2分ヌーン永眠…取り乱す事無く、弱さを見せない、彼女らしい美しい最期でした。ヌーンのように、カプンカプン歯が出る子は、いつも思う・・・抱き上げる事ができるのは、寝たきりになってからだろうなと…「逝くときはポックリが良いな~」と言いながらも、実は、いつもこう思ってる自分がいる・・・「抱っこして静かな時間を過ごしてみたいな」と…。だから「ありがとう」…その言葉しか出なかったのかもしれない。これが、ヌーンへの最期にかけた言葉でした。いのちのはうす保護家」 http://pawstamp.com/hogoya/お問合せ先は、HP内の「お問合せフォーム」からお願いします。 皆様のご協力ご支援どうかよろしくお願い致します。 宮崎銀行 加納支店 普通口座 104601口座名義:動物たちの未来のために 代表 山下 由美 郵便貯金 17310-434961口座名義:イノチノハウスホゴヤ〒880-1222 宮崎県東諸県郡大字国富町八代北俣2581 山下 由美090-4484-5165
2018年02月08日
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いつかちゃんとした形で、綴っていけたらと思うのですが…犬猫をレスキューする前、した後、私は「人間脳」を封印します。人間の脳で見て、触れてしまうと、価値観や先入観が邪魔してしまい、その子達が何を見て、何を感じているのか間違ってしまう事があるんです。「非科学的」な事ではなく、私自身の脳が、人間の脳よりも、犬猫の脳に近いのかもしれませんね。科学的に言えば、私の脳は「前頭葉が小さい」…という事ですが、「感覚が鋭い」そう意味する事に繋がります。何を苛立っているのか、何を恐れているのか、何を求めているのか…何を感じているのか、「動物脳」で気付かされる事が、多々ありました。うちの施設に居る子達でも、例えば・・・「あの人にこう伝えて下さい」「こういうのが欲しいんです」「アレされるとなんだか怖いんです」(体の触り方でフラッシュバックがおきる)「友達や仲間は欲しくないとです…」言葉ではなく、感情や映像が伝わってきます。「よしっ!了解!」今まで、それを私が改善してきたのですが、そうすると、「やっぱ母ちゃんだけだよ~」私個人に「依存」が出てきます。なので、今では、この子が何を求めているのか、この子がなぜこのような威嚇をするのか等…メッセンジャーに徹し、私からは手を出さない事にしました。皮膚の治療中のエナリ(感染する皮膚病ではない)。暖房の効いたヌクヌクの「老犬ホスピス」なのに、なんだか不満そう・・・しきりに何かを伝えようとしていました。人間脳で考えると・・・「体をすり寄せて甘えてる」「毛が薄くて寒い」でも、それは人間の概念だろうな~と、集中していったん、人間脳を封印。「体に圧迫感が欲しい」「狭い箱」との事でした。理由までは分かりませんが・・・エナリは、皮膚が悪いので服を着せる事はあまりよろしくないのでは?そう思いながら、皮膚病専門の副代表に相談して、綿の小さめの洋服。お腹に腹巻のようにタオルを巻いて…サークルにバリケン置いたら…「ありがとう!」の顔!幸せそうでした(^^)私は、メッセンジャーに徹し、顔も手を出しませんでした。エナリの「ありがとう」は・・・副代表とスタッフ二人に向けたエナリの「ありがとう」です(笑)ボーンの足のテーピング交換も、「犬猫リスペクト介助法」で、1人がテーピング係、1人が声掛け係と、毎日スタッフがペア組んでます。愛護センターに収容されてたビクビクさんも…私が静養中に、スタッフがレスキューに向かってくれました。命名「卓ちゃん」♂私は、霊能力者でも、アニマルコミュニケーターでもありません。犬猫からのメッセージを受け取る事は、生まれ持った脳の特性…だけではないと思います。決して、頭で学ぶものでもなく、生死の狭間に置かれた多くの犬猫と向き合ってきた事、(助けられなかった仔も含め)そして・・・「何年もの苦しみ、痛み、恐怖、孤独…」この中で生きて来た仔は特に、「動物脳」が発達している人間を見極める力を持っています。でも、不思議なのが・・・一般の飼主さんの中でも、我子の「感情」をしっかり受け取ってる人もいらっしゃるし、(ご本人は気付かれていません)かと思えば・・・犬猫と携わるお仕事等を、何年も何十年もされているのに、「動物脳」が退化している人が多いという事実もあります。理由はだいたいわかるのですが、あくまでもそれは憶測なので、これから開設する「賛助会員様Facebook」(オンラインサロン)の中で、賛助会員様と一緒に、語り合って行きたいな…と思います。※賛助会員お申込みカートhttp://xxinunekoxx.cart.fc2.com/私もいつまで自分が動けるのか…今の体力と精神面では、自信はありません。だからこそ、私が持っているもの全てをスタッフ達に伝えていかないと…と、そして、新しい基盤を作らないと…と、そう感じるようになりました。それ言うと「終活」のようだと、スタッフから叱られるのですが…(^^;今年も「門松」をプレゼントしてくれたボランティアの高田さん(^^)お正月の実感が湧きました(^^)いつもありがとうございます♪閉めの言葉としては変ですが・・・「あけましておめでとうございます」今年もどうか、応援、御支援、よろしくお願い致します。宮崎銀行 加納支店 普通口座 104601口座名義:動物たちの未来のために 代表山下 由美郵便貯金 17310-434961口座名義:イノチノハウスホゴヤ〒880-1222 宮崎県東諸県郡大字国富町八代北俣2581 いのちのはうす保護家 090-4484-5165(担当フジイ)「いのちのはうす保護家」HPhttp://pawstamp.com/hogoya/「ハンデのある猫達の保護猫カフェ HOGOYA」HPhttp://www.hogoya.nyanta.jp/お問合せ先は、HP内の「お問合せフォーム」からお願いします。
2019年01月01日
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1匹のレスキューすら踏み切れず書いてしまったブログ。書き終えた後冷静に読み返してみると「情けない人間だなぁ」それなのに、手を差し伸べてくれた支援者様の温かな存在…。どれ程の力をもらえたか・・・どれ程の勇気をもらえたか・・・どう御礼を申し上げて良いのか分からず、「ありがとうございます」・・そんな言葉しか出せず、申し訳ございません。支援者様のお力添えは、2匹の猫へと繋げさせて頂きました。下半身麻痺のミケ命名「マーコ」レスキューした日の夜は新しい環境に緊張してましたが、今はもう大丈夫です。3本足のブチ命名「タラちゃん」人見知り君ですが、数分一緒に居たらゴロゴロくんへ。「捕獲されて良かった」それは・・・2月22日~猫の日~タラちゃんは、左脚ぐちゃぐちゃで衰弱してたところを愛護センターに保護されました。これが、捕獲された直後のタラちゃんです。こういう状態の仔でも、心身のケアを続けて下さった職員さん達の存在。本当に頭が下がる思いでした。タラちゃんとマーコのレスキューのとき一緒に連れて帰ることのできなかった子達…連休中に状況が良い方向に流れてれば良いのですが…あごが割れて手術した仔、エイズ陽性の仔、生きる気力を失ってる仔、(まだ保護期限が残ってたので)4本足が少しおぼつかない仔。今の段階では「歩行が少しおかしい」それだけです。過去にも、同じ症状の猫たちを、レスキューしてきた経験上、「後遺症」が出てくる仔もいました。三半規管の異常、痙攣、急死…等。馬鹿正直に話すことに迷いもありましたが・・・軽い気持ちで譲り受け、捨てる時も軽い気持ち「医療費がない」「通院の時間がない」「こんなはずじゃなかった」そんな犬猫たちを、スタッフ皆、思いを寄せ合いながら抱きしめてきました。何匹も何匹も…だから、ハードルを上げたい!そう強く思いました。このような症状の仔達が、避けて通れない「後遺症」を覚悟と理解の上、家族として迎え入れて下さる方じゃないと、また辛い目に合わせてしまうから…。私がこの話を書いたことにより、この仔の譲渡への道を結果的に狭めたかもしれませんが、腹を括って書きました。この仔にご縁がなかったときには、レスキューしよう…と。「譲渡」=「不幸」…この過ちを、私は二度と繰り返してはいけないから…。この仔は「ハニ先生」愛護センターでそう呼ばれていました。子猫のときに愛護センターに保護され、大事な子猫期でもある10ヶ月間を小さなケージの中で、殺伐としたこの空間で育ちました。もし、ハニ先生と会話が出来たなら…「辛かったでしょうに…」の言葉に対し「え?なんで?」ハニ先生は逆に聞き返すでしょうね不思議そうに…。だって、ハニ先生は何も知らないから。ハニ先生は「愛護センター」が全てだから…だけど、ハニ先生が抱えているものは、それだけではありませんでした。ハニ先生が成長する度に職員さん達は違和感を感じるようになりました。なぜ、真っ直ぐ歩けないの?なぜ、高い所に登れないの?なぜ、低い高さから降りれないの?なぜ、おもちゃで遊べないの?なぜ、距離感がつかめないの?なぜ…私たちに興味持ってくれないの…?声をかけてくれる職員さんも優しくなでてくれる職員さんもハニ先生にとっては…<<ご飯を運ぶ機械>><<ケージから出してくれる機械>>そんな認識しかありませんでした。愛護センター獣医師さんはハニ先生の未来を案じていました。<<先天性脳障害>>ちょっとした高さからでも顔から落下します。トイレも出来ません。でも・・・!!トイレを見ながら排尿していると聞きました。ということは・・・ハニ先生はちゃんと「トイレ」の認識をしてます!ハニ先生には色んな可能性があります!ハニ先生は、人間に興味がありません。人間と寄り添うことも甘えることもないようです。でも・・・あくまでも「今」のハニ先生です。環境や関わり方で変わると思います。ハニ先生には色んな可能性があります!うちのような施設ではなく、温かな家庭の仔になれたら…愛護センターには、外科手術を必要とする犬もいました。今、痛みと戦っています。ずっと戦い続けた仔です。後ほどブログにその子の事をご報告とご相談で書き綴りたいと思います。★~・皆様のお力添えを頂けないでしょうか…・~★▼宮崎銀行 加納支店 普通口座104601 動物たちの未来のために代表山下 由美▼郵便貯金 17310-434961 口座名義:イノチノハウスホゴヤ▼〒880-1222宮崎県東諸県郡大字国富町八代北俣2581いのちのはうす保護家090-4484-5165(9:30~22:00 担当フジイ)▼「いのちのはうす保護家」HPhttps://hogoya.com/▼「ハンデのある猫達の保護猫カフェ HOGOYA」HPhttp://hogoya.nyanta.jp/▼「いのちのはうす保護家」公式ブログhttp://hogoya.miyachan.cc/▼「いのちのはうす保護家」Facebookhttps://www.facebook.com/hogoya/▼保護猫カフェ「HOGOYA」Facebookhttps://www.facebook.com/xxhogoyaxx/▼山下由美代表Facebookhttps://www.facebook.com/yumi.yamashita.7564▼犬猫介護アドバイザー &犬猫看取りコミュニケーターInstagramhttps://www.instagram.com/xxhogoyaxx/▼保護猫カフェ「HOGOYA」Instagramhttps://www.instagram.com/nekocafehogoya/※お問合せは、HP内の「お問合せフォーム」から お願い致します。
2019年05月08日
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■ 頭 が 割 れ た 子 ネ コ なんども、なんども、立たされる情景がある。私だったら、死んでるだろうな…痛み、恐怖、絶望に、耐えれず。交通事故で、頭が割れた子ネコ。左眼球も、つぶれていた。穴をのぞくと、奥まで見えた。目、鼻、口につながっていた。鼻腔が狭くなり、呼吸も苦しそう。脚も骨折していたけど、自然に繋がりつつあった。多少のいびつさはあるものの、ちゃんと歩けてる。■ バ カ な の か?私、バカなんだろうか?とうとう、奇人にまで達したのか?疑ってしまう出来事があった。「肺」が、持てる全ての力を使いながら、一生懸命、子ネコに呼吸させていると思うと、「肺」に触れてた手のひらが、急に震えだした。「肺」へ感じた、敬いの気持ち?よく分からないけど、「肺」に特別な感情が生まれたことは確かだった。子ネコの体、ひとつひとつの機能へ尊い敬う感情が生まれる?意味分からない。ひとつひとつの機能が、ぞれぞれの役割を果たそうと、持てる全ての力をだしていることに、生命力を感じたってこと?どの視点で、どの角度で、そう感じたの?またはじまったなぁ~、自問自答が。いつか、ちゃんと、答えがでるのかなぁ?■ レ ス キ ュ ー そ の 後この仔は、レスキューしました。割れている頭の、奥をのぞいたら、皮膚の中が化膿していました。レスキュー前よりも、顔が汚れてるのは、穴の膿を洗浄しているからです。来週、穴の縫合手術予定ですが、ケガから時間が経過しすぎてて、皮膚が、内側に巻きこんでいました。このままでも、危険な状態ですが、縫合したとしても、皮膚が弱っているため、糸が裂ける可能性が、大きいとのことでした。今、私たちができる事は、手術の日まで、膿を洗い流すことしかありません。穴が鼻涙管につながっているため、使用できる消毒薬も、限られてます。ひとつだけ「良かった」と言えるのは・・・洗浄をくり返してたことで、鼻腔が広がり、呼吸が楽になったということです。けんめいに呼吸をさせてくれてた「肺」は、おだやかな動きに変わりました。さまざまな機能に「ありがとう」の想いです。手術が成功しますように…どうか、ご協力をお願い致します…。▼宮崎銀行 加納支店 普通口座104601 動物たちの未来のために代表山下 由美▼郵便貯金 17310-434961 口座名義:イノチノハウスホゴヤ▼〒880-1222宮崎県東諸県郡大字国富町八代北俣2581いのちのはうす保護家090-4484-5165(9:30~22:00 担当フジイ)▼「いのちのはうす保護家」HPhttps://hogoya.com/▼「ハンデのある猫達の保護猫カフェ HOGOYA」HPhttp://hogoya.nyanta.jp/▼「いのちのはうす保護家」公式ブログhttp://hogoya.miyachan.cc/▼「いのちのはうす保護家」Facebookhttps://www.facebook.com/hogoya/▼保護猫カフェ「HOGOYA」Facebookhttps://www.facebook.com/xxhogoyaxx/▼山下由美代表Facebookhttps://www.facebook.com/yumi.yamashita.7564▼犬猫介護アドバイザー &犬猫看取りコミュニケーターInstagramhttps://www.instagram.com/xxhogoyaxx/▼保護猫カフェ「HOGOYA」Instagramhttps://www.instagram.com/nekocafehogoya/お問合せ先は、HP内の「お問合せフォーム」からお願いします。
2019年08月04日
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「動物愛護センター」が開設した2017年、旧・動物保護管理所付近で捕獲された「ハチ」という犬がいました。ハチに次々と病が襲いかかり、ハチが「譲渡犬」になれる日はとうとう来ませんでした。最後に襲いかかったのがフィラリア末期…。愛護センターから出されたハチのレスキュー要請に対し、私が出した答えは「レスキューしません」初めてハチと対面したとき、「あんた誰?僕の家に何か用?」それがハチとの出会いでした。愛護センターという場所は、ハチにとっての「我家」でした。愛護センター職員さん達が、ハチにとっての「家族」でした。愛護センターから離れることを、ハチ自身、望んでいなかったのです。2年という長い期間、ハチの病を取りのぞいてくれた獣医師さん達。2年という長い時間、愛護センターで過ごしてきたハチにとってここに居ることが「当たり前」になってしまったんです。フィラリア末期…。苦痛の中で迎える最期の時…。愛護センターが出した決断は、「ハチに苦痛が襲いかかったときに安楽死」・・・でした。「ハチをレスキューしない!」ハチの気持ちを尊重した私なりの決断でしたが…大好きな家族(獣医師さん)の腕に抱かれ、安楽死されるハチの気持ち。2年間ハチをお世話してきた獣医師さん自身が、ハチを安楽死しなければいけない。ハチと獣医師さんにとってどんなに苦しく悲しい結末か…1人の職員さんにこう伝えました。「ハチの安楽死を決行する日が決まったとき、ハチをレスキューします」愛護センターから離れたくないハチを、ギリギリまで尊重したいと思ったんです。そして、とうとうやってきた「安楽死」決行の日私達のことを、保護家を、ハチは受け入れてくれるだろうか…不安な気持ちを抱えながら12月25日、レスキュー完了!「ハチ」から「キヨシ」へ改名。「あっ!僕んち(愛護センター)に来た人だ!」と、言っているかのようにキヨシの表情が変わりました。「受け入れてもらえるだろうか…」そんな心配は無駄だったようです。逆に「伝えたいことが山ほどあるんだけど!」というようなオーラを出しまくるキヨシ。何を言いたいのか分からないけど、自分を守ってくれた獣医師さん達の話を私たちに聞かせたいのかも…ですね!■ 果 た せ た 約 束先日レスキューした「ミサ」と共に「必ずお迎えに来るから待っててね」そう約束した老犬がいました。飼主さんから愛情うけてたと思います。ただ、迷子になってしまった…ただ、飼主さんが探し方を知らないだけ…きっと、棄てられた仔ではありません。12月25日、ミサとキヨシと一緒にレスキューした「ルン」。「ルンルンっ♪」そんな気持ちが伝わってくるように楽しそうに歩き回る「ルン」柴特有、老犬特有のガンコさはありますが、わが道を行く!そんなカワイイおばあちゃんです。キヨシとルンの新しい人生、新しい時間の幕開けです!レスキューした子達、今、レスキューを待ってる子達を、私たちと共に、守っていただけないでしょうか…。▼宮崎銀行 加納支店 普通口座104601 動物たちの未来のために代表山下 由美▼郵便貯金 17310-434961 口座名義:イノチノハウスホゴヤ▼〒880-1222宮崎県東諸県郡大字国富町八代北俣2581いのちのはうす保護家090-4484-5165(9:30~22:00 担当フジイ)▼「いのちのはうす保護家」HPhttps://hogoya.com/▼「ハンデのある猫達の保護猫カフェ HOGOYA」HPhttp://hogoya.nyanta.jp/▼「いのちのはうす保護家」公式ブログhttp://hogoya.miyachan.cc/▼「いのちのはうす保護家」Facebookhttps://www.facebook.com/hogoya/▼保護猫カフェ「HOGOYA」Facebookhttps://www.facebook.com/xxhogoyaxx/▼山下由美代表Facebookhttps://www.facebook.com/yumi.yamashita.7564▼犬猫介護アドバイザー &犬猫看取りコミュニケーターInstagramhttps://www.instagram.com/xxhogoyaxx/▼保護猫カフェ「HOGOYA」Instagramhttps://www.instagram.com/nekocafehogoya/お問合せ先は、HP内の「お問合せフォーム」からお願いします。
2019年12月29日
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愛護センターに収容された白血病の兄弟子猫。愛護センターは諦めませんでした。治療と検査をくりかえしてきました。陰性にかわってくれる事を信じながら…検査三回目…陰性になる日は来ませんでした。エイズや白血病でもあっても、すぐすぐに「殺処分」ではありません。愛護センターは、収容頭数限界ギリギリまで命を繋げようと頑張ってくれます。そんな愛護センターから…白血病兄妹のレスキュー要請。その背景にあったのは…やはり新型コロナウィルスでした。宮崎県もコロナ感染者が増加してます。当たり前の生活を失った飼主さん達も多くいます。手離すしかなかった「ペット」達を愛護センターがどれだけ受入れ、どれだけの頭数を守りきるのか…今、愛護センターも窮地に立ってるのでしょうね。でも…保護家の猫達はワクチンしてますが、感染率0%ではありません。病気や高齢でワクチン未接種の子もいます。「いのちのはうす保護家」施設内では白血病の猫は受入れられません。そうして誕生したのが…いのちのはうす保護家支所「白血病猫専用 フジイ保護家」支所といっても藤井副代表のお家…副代表の家族も巻き込んだただの自宅です。愛護センターからの4匹レスキュー要請に私は即答できませんでした。藤井副代表と副代表の家族に丸投げするしかない今の現状に代表として無責任だと思ったから…。レスキュー要請を許可して欲しいと涙を流しながら相談する藤井副代表に私はこう言いました。「白血病猫の通院頻度と高額医療費、副代表が一番わかってるよね?私が日常触れてない子達の情報発信はできんことも知ってるよね?藤井副代表は定期的に情報発信できると?カワイソウとか感情だけで動かんでね!」私から意地悪な問いがくることも私の言葉の裏にある真意も藤井副代表は想定内だったようです。だからこそ…藤井副代表は既に覚悟を決めてました。4匹の一生涯を背負っていきたい…と。愛護センターとの打ち合わせやレスキュー日時も私には全て事後報告でした。「事後報告でごめんなさい…」という藤井副代表の前置きも「私が全責任持つから山下はダマットレ!」という覚悟の表れだと感じました。私自身も、事後報告に「おいっ!(# ゚Д゚)!」と、ツッコミながらも藤井副代表の強い信念に嬉しく感じてました。この子達の「一生涯」はどれだけのものだろう…他の子猫と何ら変わらない子猫他の子猫と何ら変わらない可愛さ他の子猫と何ら変わらないいのちそれなのになんで、与えられた時間が違うんだろう…。藤井副代表宅でいっぱい暴れてきなさい!藤井副代表宅でいっぱい悪んぼしなさい!藤井副代表宅でいっぱい好き勝手してきなさい!そして…藤井副代表ファミリーにいっぱい甘えなさい…。一年でも長く一ヶ月でも長く一日でも長く…。おいっ!藤井まちゃこ!あとは頼んだぞ!レスキューした子達、今、レスキューを待ってる子達を、私たちと共に、守っていただけないでしょうか…。▼宮崎銀行 加納支店 普通口座104601 動物たちの未来のために代表山下 由美▼郵便貯金 17310-434961 口座名義:イノチノハウスホゴヤ▼〒880-1222宮崎県東諸県郡大字国富町八代北俣2581いのちのはうす保護家090-4484-5165(9:30~22:00 担当フジイ)▼「いのちのはうす保護家」HPhttps://hogoya.com/▼「ハンデのある猫達の保護猫カフェ HOGOYA」HPhttp://hogoya.nyanta.jp/▼「いのちのはうす保護家」公式ブログhttp://hogoya.miyachan.cc/▼「いのちのはうす保護家」Facebookhttps://www.facebook.com/hogoya/▼保護猫カフェ「HOGOYA」Facebookhttps://www.facebook.com/xxhogoyaxx/▼山下由美代表Facebookhttps://www.facebook.com/yumi.yamashita.7564▼犬猫介護アドバイザー &犬猫看取りコミュニケーターInstagramhttps://www.instagram.com/xxhogoyaxx/▼保護猫カフェ「HOGOYA」Instagramhttps://www.instagram.com/nekocafehogoya/お問合せ先は、HP内の「お問合せフォーム」からお願いします。
2020年07月31日
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私は何も知らないこの子の名前も声も…10月14日、愛護センターから連絡があった。「重度の肺動脈拡張」肺動脈にフィラリア成虫も多くあるが、とても手術に耐えられる体力はない。このまま看取りになるだろうが、愛護センターの檻の中で孤独に死なせたくない…愛護センター獣医師さんのこの子を想う悲痛な依頼だった。10月14日 PM15:28愛護センターの所長さんと「ひまわりと子犬の7日間」のモデル職員上野さんがいのちのはうす保護家にこの子連れて来てくれたが…すでに瞳孔が開いており、命の灯が消えようとしていた…名前が記入されたカルテも手渡されたが、全く目を通す猶予もないまま直ぐ看取り体制に入った。私は…この仔の事を何も分からない…名前、声、年齢、性別、この子が何を求めているのか?何ひとつ分からないままの看取りに入った。ただ、ただ!私達を信じて欲しい!不安や恐怖を感じていませんように…それだけしかなかった。苦しそうに何度も何度も顔をのけぞらせる姿に早く楽になって欲しい…苦しまない最期で合って欲しい…そう願わずにいられなかった。さっき初めて会った人間の手をこの子が望んでいるのかすらも分からなかったけど…この子に触れていたかった。直感で看取るしかできなかった。16:08下顎呼吸をすることなく、静かにスー…と呼吸が止まった。ようやく苦しみから解放された!出会いからわずか40分後のことだった。なのに…なんでこんなに胸が苦しいんだろうなんでこんなにお別れが悲しいんだろうずっとずっと涙を止めることができなかった名前も声も…何も知らない子なのにたった40分間だけだったのに…あふれるように出てくる涙の意味を考えた。それは、きっと、この子の涙だろう…流せなかった涙を…心残りを、私の体を使って出したのだろうか?ありがとう…私の元に来てくれてありがとう。最期に自分の感情を私に託してくれて本当にありがとう…不思議なご縁で、この子を通し坊守さんとの出会いがあり、お経を唱えて頂くことができた。本物のお経で供養できるなんて保護家はじまって以来初めてのことだった。なんて幸せな子だろう…保護家にいたのはわずか40分間…それなのに、この子のことを想いボランティアさん達がお別れのお花を届けてくれた。上野さんはじめ、愛護センターの職員さん達も弔問に来てくださった。なんて幸せな子だろう…あらためてカルテに目を通すと…名前は「パチーノ」9月28日に三股町立勝岡小学校付近で捕獲後都城の動物保護管理所に収監。保護期間を経て10月7日に愛護センターに移送された。どんな飼い主であれ、パチーノはお家に帰りたいそう願っている…と感じた。パチーノが眠りにつく場所はいのちのはうす保護家ではない。いつか時間を作って捕獲された付近をパチーノと一緒にまわろうと思う。パチーノがお家に帰れるように…私がパチーノにしてあげれることはそれしかないのだと思う…ごめんねパチーノ私のことも、保護家のことも全部忘れて良いけど、最期まであなたを想いあなたの優しい最期を望み奮闘した愛護センターの獣医師さんの温かい手は絶対忘れないでね。おやすみなさいパチーノご支援ご協力をどうかよろしくお願い致します▼宮崎銀行 加納支店 普通口座0104601 動物たちの未来のために代表山下 由美▼郵便貯金 17310-434961 口座名義:イノチノハウスホゴヤ▼〒880-1222宮崎県東諸県郡大字国富町八代北俣2581いのちのはうす保護家090-4484-5165(9:30~22:00 担当フジイ)▼「いのちのはうす保護家」HPhttps://hogoya.com/▼「ハンデのある猫達の保護猫カフェ HOGOYA」HPhttp://hogoya.nyanta.jp/▼「いのちのはうす保護家」公式ブログhttp://hogoya.miyachan.cc/▼「いのちのはうす保護家」Facebookhttps://www.facebook.com/hogoya/▼保護猫カフェ「HOGOYA」Facebookhttps://www.facebook.com/xxhogoyaxx/▼山下由美代表Facebookhttps://www.facebook.com/yumi.yamashita.7564▼犬猫介護アドバイザー &犬猫看取りコミュニケーターInstagramhttps://www.instagram.com/xxhogoyaxx/▼保護猫カフェ「HOGOYA」Instagramhttps://www.instagram.com/nekocafehogoya/お問合せ先は、HP内の「お問合せフォーム」からお願いします。
2022年11月15日
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先日の記事「コノミ」と一緒にレスキューした「よこづな」愛護センターでよこづなと出会ったのは、11月下旬だった。愛護センターに収容されたとき体重が6~8キロと大型だったので「よこづな」と命名されたそう。名前の通り、体が大きくて猫舎のケージでは手狭だったため裏口にある検疫室にひとりぼっちで置かれていた。おそらく交通事故で下半身麻痺になったのだろう…尿道カテーテルでつながれていた。12月28日、尿道カテーテルから解放されたよこづなは、猫舎に移動していたが…下半身不随のままで圧迫排尿が必要だったが…尿の状態(色、臭い)は、非常に悪かった。このままでは毒素が体内に蓄積し、臓器障害が起きてしまう!どんどん圧迫しておしっこを出してあげなきゃ…よこづなのレスキューに踏み切った。よこづなは、体重が重かった事。敷物に制限がかけられた事。(おしっこが漏れるからだろうか?)麻痺した左足が変形して固まった事。この、三つの悪条件が重なったことで、お尻に大きな床ずれが出来ていた。あまりにも酷い床ずれのため、ボカシをかけなきゃいけない程に…床ずれの場所が悪いため、縫っても皮膚が裂けてしまう…今までの床ずれの治療法もよこづなには通用しない…ただひとつだけ…下半身麻痺だから、よこづな自身、痛みを感じてないという事だけがせめてもの救いだった。よこづなにエイズ陽性反応が出た。エイズの子は、普通の猫と何ら変わりないが、免疫力は低めだと思う。食べるもの、環境、なるだけストレスかからないよう免疫力を高めるようスタッフ一丸となってよこづなの管理がスタートした。下半身麻痺の子は、お尻を引きずって移動するため床ずれが完治するまでサークルから出せない…よこづなが生きるために、今を克服するために、「かわいそう」という感情を封印した。下半身不随の犬猫は、痒い所に手が届かない。今まで…今でも多くの下半身不随の犬猫をお世話してると、痒いときの小さな合図でもありがたいことに見逃さなくなった。私達は、下半身不随の子達の「手」の役割を担っている。小さなストレスが大きなストレスに変わらぬよう…レスキュー10日後…あんなに酷かった床ずれは、右側がキレイに完治した。左側も少しずつではあるが、状態が良くなりつつある。よこづなは、10才前後だと思う…誰かに飼われてたのか、地域猫かは分からないけど、警戒心もなく、人間も猫も大好きな優しいひと…下半身不随、エイズ陽性、高齢…譲渡は厳しいかもしれないけど、エイズ発症することなく、穏やかな場所で天寿を全うできる人生であって欲しい。まだ希望を捨てたくない!次のステージへ行けるよう床ずれを完治させたい。よこづなの未来のために…下半身不随の犬猫を抱えてる方へ少しでも参考になれば…と書きます。サークルの中は、介護マット(エアウィーヴ)、ホットカーペット(半分のみ)トイレシーツで管理してます。毛布類は、漏れたおしっこを吸収しないので、床ずれが悪化するだけでなく、細菌が繁殖しやすいため膀胱炎にもなります。吸収力のあるペットシーツやタオルをこまめに交換すると良いです。ご支援ご協力をどうかよろしくお願い致します▼宮崎銀行 加納支店 普通口座0104601 動物たちの未来のために代表山下 由美▼郵便貯金 17310-434961 口座名義:イノチノハウスホゴヤ▼〒880-1222宮崎県東諸県郡大字国富町八代北俣2581いのちのはうす保護家090-4484-5165(9:30~22:00 担当フジイ)▼「いのちのはうす保護家」HPhttps://hogoya.com/▼「ハンデのある猫達の保護猫カフェ HOGOYA」HPhttp://hogoya.nyanta.jp/▼「いのちのはうす保護家」公式ブログhttp://hogoya.miyachan.cc/▼「いのちのはうす保護家」Facebookhttps://www.facebook.com/hogoya/▼保護猫カフェ「HOGOYA」Facebookhttps://www.facebook.com/xxhogoyaxx/▼山下由美代表Facebookhttps://www.facebook.com/yumi.yamashita.7564▼犬猫介護アドバイザー &犬猫看取りコミュニケーターInstagramhttps://www.instagram.com/xxhogoyaxx/▼保護猫カフェ「HOGOYA」Instagramhttps://www.instagram.com/nekocafehogoya/「犬猫保護施設・いのちのはうす保護家」YouTubeチャンネル登録よろしくお願いしますお問合せ先は、HP内の「お問合せフォーム」からお願いします。
2023年01月08日
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火曜日の判定に落ちた三頭・・・木曜日にこの子達が殺処分になりました。見殺しにするたびに、いつも自分に言い訳をしている。「もし、この子達で殺処分が最後になるとしたら、迷わず連れて帰るのだろう・・・。」私の目の前には、来週判定を受ける犬達の姿があるのです。まるで、殺処分を順番待ちしているかのように…もうこの子達はいません。声も聞こえません。目も合わせる事ができません。手を舐めてくれることもありません。身体の温かさも感じることが出来ません。どこにもいません。かたちもいのちも全部全部無くなりました。 私が手を差し伸べられたのは、この仔1頭だけでした。この子は、2頭のいのちも一緒に背負って「いのちのはうす保護家」に来ました。「いのちの選別」・・・選別する基準は?・・・と、よく聞かれます。「なぜ、あの子を判定に落としたんですか?」・・・と、お電話がかかってきた事もありました。私も「判定員」の一人なんだと気付きました。私は頭が悪いので、頭で考えて出す事はありません。今は、それしかお伝えする事は出来ないのですが、いつか、犬猫にとって優しい時代が来たら、書籍という形で世に出して行こうと思います。この活動の本心部分を・・・。衰弱していたため、一足先にレスキューしたこの子は・・・検疫も終わり、今日、ドッグランデビューしました。もうすっかり元気になりました。長年係留され、孤独だったのでしょうか・・・一日中ドッグランと室内を、嬉しそうに行ったり来たり、ずっと、私の姿を尻尾をフリフリしながら追いかけたり…長年この子が奪われていた「自由」と「人とのふれあい」やっと取り戻し、笑顔も取り戻しました。マラセチア治療のため、今夜からスタッフの自宅にて一時預かりとなりました。
2016年12月10日
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2016年6月14日、宮崎市池内で捕獲された老犬。皮膚はボロボロで、表情のなかった老犬。「この仔をレスキューしよう」そう決めたとき、この子は、全てを悟ったような眼を向けてきました。命名「ニッシー」↓詳細はこちらのブログ記事から・・・↓※2016年11月6日「4頭の介護と収容犬」犬猿の仲だった私の相棒カムカムとニッシー。群れが嫌いな1匹狼のニッシーは、群れのルールでもあるカムカムの指示に従えず、顔を合わせると威嚇し合い、時には取っ組み合いのケンカをする事も…そんなニッシーとカムカムが、余命宣告を受けた直後から、三畳の小さな部屋で寄り添いあうようになっていたのです。ニッシーに会いに来てくれたお客さんが、ニッシーに触れようとすると、カムカムは、お客さんに向かって小さく唸り、弱っているニッシーをいじめないかと、ずっと監視を続けるのです。ニッシーは、そんなカムカムに対し、絶大なる信頼感を持つようになったのです。あの一匹狼だったニッシーの大きな心の変化でした。私は、そんな深い信頼関係をニッシーと築けたカムカムが羨ましくてたまらなかった。私をいつも見つめているニッシー。でも、その目の奥は・・・寂しげな感じしか伝わってこなかったから。私は、ニッシーに何が出来る?ニッシーは何を求めている?何度も何度もニッシーと見つめ合いながら泣いた。別室で寝たきりのハクの介護があったため、夜はずっと一緒に寝る事は出来ませんでした。ハクとニッシーの部屋で、交互に寝ていたので、ニッシーは、目が覚めると必ず私の姿を確認する仕草をするようになった。頭を上げて、目が合うとまたスッと眠る…夜、ずっと一緒に眠れてたら、こんな確認する事ないのにね…淋しい思いをさせているんだと感じた。日中は、犬猫の世話や清掃があるため、ニッシーを部屋に一人にさせてる時間も多かった。ずっと一緒に居る事すら出来ない。看取るのがこんな私でごめんね…という罪悪感。あの日もそうだった・・・ニッシーのお世話は、作業がひと段落して、自分の気持ちに余裕が出来てからゆっくり…それが日課だったから。ニッシーは、食べれる物が日によって違い、それは、そのときの顔色で判断して、何種類か用意してニッシーに選んでもらう。それも日課になっていた。今朝は何を食べれるかな?ニッシーの部屋に入ると・・・もうニッシーはいなかった・・・お布団をかけたまま、安らかな表情だけ残して…2016年12月11日ニッシー永眠その顔は、ただただ眠っているようでした。今まで本当によく頑張ったね。ニッシー。「虹の家」さんでの葬儀・・・案内の横には・・・ニッシーと共に病気と戦い先月亡くなったエミちゃん表紙「もふもふ」が・・・エミちゃんが待っててくれてるんやろうか…エミちゃん、ニッシーの事頼むね…ニッシーが管理所から出てボロボロだったときに、ボランティアでトリミングしてくれたペットショップるんるんの岡オーナーが、綺麗にして行こうねって・・・クリスマスのリボンをして、ブラッシングしてくれました。管理所に入る前、管理所に居たときのニッシーはもういない。こんなに想われ、こんなに泣いてくれる人がいて、こんなにも愛されて・・・。ニッシーが保護家からいなくなり、それにも慣れてきたような気がしてたけど、スーパーに買い物に行くと、つい鶏肉コーナーで足が止まる。ニッシーが最後まで口に出来てたのは、鶏肉だったから。毎日鶏肉を選んでいたから。それが日課になっていたから。まだやっぱり居ない事が当たり前にはなれない。明日一次判定を受ける子、木曜日に殺処分が決まっている子です。どうか、ご縁が繋がりますように…オス 成齢 推定16キロ位少し年齢は高いかと思います。とても穏やかそうな子で、人慣れしています。時々、目を見て吠えます。言いたい事、伝えたい事・・・この仔には沢山あるのだと思います。なぜ、お家に帰れないのか・・・なぜ、自分はここから出れないのかと・・・そして、何度も延期をして頂き、とうとう最期の日が決まってしまったこの仔・・・オス 老齢 推定13~14キロ位↓この仔の詳細はこちらから↓「2016・12・11 また次の判定が来ます」管理所や保健所には、直接引き出しされる方以外、お電話は絶対にしないでください。会のアドレスにお問合せ下さい。hogoya310★gmail.com※「★」を「@」に変えて下さい。折り返し担当スタッフよりお電話いたします。お名前、所在地(都道府県名のみ)、お電話番号、気になっている犬、必ずこの4点のご記入をお願い致します。出来る限りのサポートはさせて頂きます。FacebookやTwitterでのシェアや、ご自身の運営しているブログでの転載は、とてもありがたくて感謝しております。皆様のお力で、これまで助かった子はたくさんいます。ただ・・・とても迷惑している事があります。以前も書かせていただきましたが、ブログ内の写真を無断で加工したり、文字を入れたり、里親募集サイトに無断で投稿する事はどうかお止め下さい。私は、いのちに期限がある子達を「かわいそうでしょう?」という気持ちでは一切出しておりません。ただ、私が見て、感じた事、この仔達が何を伝えたいのかをこの子達に変わって伝えて行きたいと、文章を書かせてもらっています。その写真にアフレコを入れたり、派手なテンプレートで加工したり、それは、この子達を冒涜していると同じです。この仔達には、今まで生きてきた歴史があります。ただ写真だけを使い、「かわいそう」だけを前面に出す…このような行為によって、「引き取ります」「やっぱキャンセルします」安易な問い合わせが多くあり、振り回された週でした。キツイ言い方をしてしまいますが、レスキュー活動に支障が出ますので、この仔達のいのちに支障が出ますので、どうか、絶対にやめてください。いのちのはうす保護家」HPリニューアルしました。 http://pawstamp.com/hogoya/ メールアドレスも変更となりました。新しいお問合せ先は、HP内の「お問合せフォーム」からお願いします。 ※「ひまわりの家」と山下由美は、一切関係ございません。2009年に辞任後「いのちのはうす保護家」として独立しています。 皆様のご協力ご支援どうかよろしくお願い致します。 宮崎銀行 加納支店 普通口座 104601口座名義:動物たちの未来のために 代表 山下 由美 郵便貯金 17310-434961口座名義:イノチノハウスホゴヤ〒880-1222 宮崎県東諸県郡大字国富町八代北俣2581 山下 由美090-4484-5165
2016年12月20日
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「笑子」という名前は、残り短い犬生を、笑って過ごせますように…という願いを込めてスタッフが命名した名前。通称エミちゃん。~↓エミちゃんのこれまでの経緯は下記ブログから↓~※2016年9月20日記事「余命僅かな子達」※2016年11月6日「4頭の介護と…」その後・・・ある事に気付きました。エミちゃんが求めているのは、私ではなくスタッフ愛ちゃんだという事に。愛ちゃんに、その事を伝えました。「エミちゃんは多分、愛ちゃんを求めてると思う。仕事で忙しいだろうけど、時間のある時で良いからエミちゃんに会いに来てもらえないかな?」愛ちゃんは、なぜこんな私を?と不思議だと言いましたが、ひとつひとつ謎が解けてきました。エミちゃんを保護家に連れてきた翌日、私は、出張で保護家を空けました。エミちゃんとしては、いきなり環境が変わり、唯一知っているあのおばちゃんが来ない…エミちゃんが、不安な気持ちで居たときに、エミちゃんの不安を包み込んでくれたのが、愛ちゃんだったのです。愛ちゃんの柔らかいオーラは、犬達の癒しなのです。「じゃあ、土曜日の夜に、保護家に泊まりに行くね!エミちゃんと一緒に寝るわ!」そうして…愛ちゃんが泊まりに来る土曜日の夜、第六感で「エミちゃんがもうすぐ死ぬ」と、感じたのです。そう感じたのには、何の根拠もない・・・でも、自分の直感を信じようと、直ぐに今夜泊まりに来る予定のトリゴエさんと、愛ちゃんに、連絡を入れました。「分からんけど、多分、エミちゃんが、今夜から朝方にかけて逝くと思う」何度もエミちゃんに声をかけ続けました。「トリゴエさんと愛ちゃんが来るまで待てるよね?頑張れるよね?」残業で残ってくれてたスタッフにも、これで最期かもしれんから、心残りないように…と伝えました。22時過ぎに、愛ちゃんが保護家に到着。愛ちゃんに、「撫でて」と、手を鼻で突きあげる仕草を何度もして見せた。今日の日を、ずっと待ってたんだもんね。愛ちゃんに甘えたかったよね。今夜は大好きな愛ちゃんと一緒に寝れる日だもんね!エミちゃん・・・!時計の針が進む毎に、エミちゃんの顔色が変わっていく様子を感じた。「まだトリゴエさんが来てない・・・どうか、間に合って!エミちゃん、もう少しだけあともう少しだけ待っててあげて」23時25分、トリゴエさんの車の音がした。「良かった・・・間に合った」そうホッとした矢先、愛ちゃんが叫んだ。「由美さん!エミちゃんの呼吸が苦しそう!」部屋に戻ると、エミちゃんは嘔吐と失禁をした。「愛ちゃん、エミちゃんが逝くからここに居てあげて!トリゴエさん!急いで!エミちゃん逝くよ!」トリゴエさんがエミちゃんの元に駆け寄った。「最期まで耳は聞こえてるからね、声かけ続けてあげて!今、想いを伝えてあげて!」ねぇ、エミちゃん・・・なんで母ちゃんは、こんなに冷静なんだろうね。なんで、感情の蓋が開かないんだろうね・・・こんなに愛おしい子なのに、ずっと一緒に寝てたのに、なんでだろうね。なんで母ちゃんは、わざと気丈に振る舞まってるんだろうね。なんで・・・泣けないんだろうね。2016年11月12日 23時30分エミちゃん永眠エミちゃんの死後硬直は、直ぐに始まった。今まで多くの仔を看取ってきたけど、こんなにも早い硬直は初めての事で・・・ふと、ある事に気付いた。エミちゃんは、体はもう限界だった事に。身体は先に死んでたんだ・・・という事に。最後にトリゴエさんが揃うまで、エミちゃんは気力で待ってたんだ・・・という事に。私達は、エミちゃんが保護家で過ごした二ヶ月しか知らない。とてもひどい状態で保護され、生きる希望を失い、寝たきりになっていたエミちゃん。それでもエミちゃんは、人間の手の温かさを知っていました。覚えていました。最期も、みんなの温かい手に囲まれました。大好きな愛ちゃんにたくさん撫でてもらい、声をかけてもらい、エミちゃんは旅立ちました。エミちゃんの死を感じた第六感は、エミちゃんの「声」だったと思います。そして・・・愛ちゃんが大好きだという事と、愛ちゃんに看取られたいという想いを、私に伝えてきたのだと思えてなりません。愛ちゃんが家庭をもって、犬が飼えるようになった時に、色んなルートを手繰って、愛ちゃんの元に戻って来てね。エミちゃん・・・名前の通り、生きれましたか?短い時間だったけど、笑う事はできましたか?↑この「笑子永眠」の記事は、ずっと下書きのままなぜかアップできずにいました。まだ何か、私には発信するべき事があるような気がして…それは、私自身にとても大切な事なような気がして…その疑問は、先日ニッシーを看取ったときに、疑問が確信へと変わり、やっと今、記事をupする事が出来ました。また後日、頭を整理して書きたいと思います。
2016年12月18日
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保護家設立して一年二ヶ月。まだ一年二ヶ月…?もう一年二ヶ月…?残念なご報告をしなければいけません。保護家は、撤退しなければいけなくなりました。保護家は、宮崎市内のとある場所にあります。「山林」だと認識して(地主さんも)おりましたが、ここは…「農地」だった事が判明しました。農地には、建物は建てられません。実際にご自分の農地(土地)に自宅を建てられた方もいるようですが、許可を取る為に、自分の土地であれ、何百万というお金がかかったそうです。農地には、人が住む家を建てるのはもちろんの事、コンクリートで流し込んだ建物じゃなくても、プレハブでも無断で設置する事ができません。昨日、保護家に農業委員の方と行政が来てここが…保護家の土地が農地だという事を初めて聞かされました。今すぐ撤退しろと…立ち退けと言われたわけではありません。ただひとつ言えるのは…保護家のある地区は、法律がとても厳しく色んな規制が出てきます。今ある建物も、大きく変更しなければいけないと思います。とても犬達を安全に保護できる施設ではなくなる事だけはハッキリ分かりました。この子達を守る為に…保護家を立ち退く方向で動かなければいけません。この仔達は…居場所を失ってしまいます…。初めて書きますが、有志から寄付頂いた土地は「内海」にありますが、その場所も、保護施設として使えるかの問題も出てきました。そして…その場所に移動しても、私の自宅から40分、池ちゃんの自宅から一時間…あまりに遠い場所の為、「常駐」か「人を雇う」…そんな力は、私にはまだまだありません…。まだまだそこに移る事ができません。保護家の仔達と路頭に迷う危機でもあるのに…こんなときになのに…私は堕ちていません。泣きません。心は弱っていません。前を向いています。人一倍弱い私が…何故なのか自分でも分かりません…だけど、ハッキリ言える事があります。私が何もかも諦めた時点で、保護家の仔達は「最期」の時…。ここに居る仔達皆、「殺処分」という運命に逆らえた仔達なんです。この子達の「最期」はこんな形で迎えません!私に「崩壊」なんて文字はありません!無いと信じたい…信じなきゃいけない…!自分の心を守らないと、あの子達を守りきれないから…絶対絶対この危機を乗り越えたい…宮崎市内で、更地でも構いません。山中でも構いません。土地や建物を貸して頂けないでしょうか。保護家の子達を助けて頂けないでしょうか…またゼロからのスタートになります。皆さんから寄付して頂いた善意の「保護家」…柵の木々一つ一つに皆さんの優しさがある保護家…わずか一年で…その優しさを一つ一つ壊してしまう事…本当に申し訳ございません。もう一度、私にチャンスを頂けないでしょうか…この子達に、これからの仔達にもう一度力を貸して頂けないでしょうか…追伸・3月~頂いたメールで見落としていたメールが数件みつかりました。 必ずお返事させて頂きますので、もう少しお時間を下さい お返事が停まっている状態で申し訳ございません。全国でも、保護活動している個人活動家の方、愛護団体さんが沢山いらっしゃいます。全国で頑張っている皆さんのブログ等を通して、是非多くの方に現状を知って頂ければ…と思います。↓ブログ村ランキング↓
2011年05月12日
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1月21日に愛護センターで保護され、二ヶ月弱ずっと檻の中に居た老猫。センター職員さん達も二ヶ月間、人に馴れてくれるようにと、頑張って下さってたようで、保護当初の激しさは、徐々になくなってきましたが・・・人間を拒絶する心は強く、心を開く事はありませんでした。そして・・・衰弱は進んでいくばかり…との事でした。この仔には、もう看取りしか残されていない…この子らしい最期を迎えさせよう!3月末、レスキューを決意しました。命名「ミト」ウーウーシャーシャー威嚇はありましたが、決して咬んだり爪を立てる事はありませんでした。なんとか、人を好きになって欲しいと、なんとか、信頼関係を築けたらと、スタッフは懸命に「ミト」と向き合おうとしましたが…体を硬直させ怯えるばかり。ミトは、懸命に自己暗示をかけている事に気付きました。「…この体は私ではない…私ではない…」と。それは・・・恐怖心、痛み、悲しみ、苦しみから、自分の心身を守るために自然に働く業、間違いなくそれは、「防衛本能」でした。ミトは、口の中がボロボロで口の中が腫れ上がっていました。歯茎の中に、悪い歯が埋まっている状態で、切開しての抜歯…とても大きな手術になりましたが…抜歯して時間が経過しても、ミトの痛みはなかなか取れない様子でした。なぜ?悪い歯を全部取ったのに、なんで痛みが続くの…?ただでさえ、人間が嫌いなミトに、通院治療が、どんなに苦痛でどんなに怖かったか…それでも私達は、痛みを取る事を優先させました。治療をレーザー治療へと変更しました。痛みさえなくなれば、もう無理はさせないからね…ミトとそう約束しながら…。この時すでに手遅れだったことを、知る由もなく…。「猫ホスピス部屋」で、仮眠を取っていた明け方、物音で目が覚めました。ミトが、激しい痙攣を起こしていたのです!痙攣は、60分程続きました。なぜ痙攣が?ミトの身体の中で、一体何が起こってると?ミトのかかりつけ病院は、休診日でした。先生に、個人メールでミトの痙攣の動画を送ったら、直ぐにご連絡を頂きました。「遠慮しないでミトちゃん連れて来て!私は保護家さんの力になろうって決心固まってるんだから!自分に出来る事をやりたいだけだから!」先生の優しさと、強い信念に、魂が震えました。ミトは、もう時間の問題でした。細菌が脳に回ってしまったのです。このまま入院させて、血管からの点滴を続けるか、今日は点滴を抜いて、翌朝点滴を再開するか…二つの選択しかありませんでしたが、今夜は連れて帰ろうと判断しました。苦しんでいるミト。いつもミトを気にかけてたスタッフは、思わずミトを抱きしめましたが…ミトを下におろすよう、スタッフに告げました。ミトが望んでいるのは、人の温もりではなかったんです。「1人にして欲しい…」それが、ミトが望む最期の迎え方でした。夜が明けるまで、ミトを見守りました。苦しまない最期を、願いました。グルグル歩き回り落ち着かないミト…。もう意識はなかったと思います。細菌が脳に回り、違う意味で、ミトはミトでなくなってしまったのです。私は、ミトを見守る事しか出来ませんでしたが…「ねぇ、ミト…?」話しかける度に、耳だけを傾けるミト。朦朧とした意識の中でもしっかりと…。それは・・・ミトが望んでいた距離感に、やっと気付けた瞬間でした。ミトにとって「声」は「体」だったのです。「声」との触れ合い・・・それは、ミトにとって、体の触れ合いと同じ意味するものだったのです!なんで今頃になって気付く?なんで今まで気付けなかった?いいえ、なんでミトを知ろうとしなかった?・・・悔しい。ミトに申し訳ない!夜が明け、病院送迎ボランティアさんがミトのお迎えに来てくれました。夕方まで病院で、血管点滴の予定でしたが…「病院に到着してすぐに…息を引き取りました」そう先生から連絡が入りました…。やっぱりミトは、私の前で逝く事を避けたんだな…そう感じました。ミト、本当にごめんなさい…。ミトは、いつも一人ぼっちでした。そんなミトの側に、黙って寄り添っていたのが、8月11日に亡くなったニコでした。ニコも、恐怖心や苛立ちを抱えながら、やっと人間に心を開いた子でした。きっと、ニコは分かっていたんだと思います。ミトが抱えている心の痛み、苦しみを…。自分がカムに支えられてきた事を、今度は自分が、支える側になっていたんだと、この二人を見てると、そう感じずにいられませんでした。そんな支えてくれたニコを追うように、ニコが亡くなってちょうど二ヶ月後、ニコが旅立った同じ時間帯に、ミトは旅立ちました。ミトの枕元に、ニコの遺骨を添い寝させました。私は、ミトの心を開かせることを諦めていました。レスキューしたときには、もう先が短い事が分かっていました。だったら、自分の好きなように生きて欲しいと…。そんなミトに、最期まで寄り添ってくれた誰かがいた、ニコが居てくれた…ミトにとって、唯一の心の支えだったのかもしれません。最後の最期に、ミトが望んでいたコミュニケーションに、もっと早く気付いてあげてれば…ミト、本当にごめんなさい。http://xxinunekoxx.cart.fc2.com/(足長さん基金QRコード)宮崎銀行 加納支店 普通口座 104601口座名義:動物たちの未来のために 代表山下 由美郵便貯金 17310-434961口座名義:イノチノハウスホゴヤ〒880-1222 宮崎県東諸県郡大字国富町八代北俣2581 いのちのはうす保護家 090-4484-5165(担当フジイ)「いのちのはうす保護家」HPhttp://pawstamp.com/hogoya/「ハンデのある猫達の保護猫カフェ HOGOYA」HPhttp://www.hogoya.nyanta.jp/お問合せ先は、HP内の「お問合せフォーム」からお願いします。
2018年11月01日
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「ハチ」という子猫を保護したのは2017年1月でした。長毛で穏やかな「ハチ」は、保護猫カフェでも、1位2位の人気を争う程の人気者でした。譲渡希望の声も多くありましたが…「てんかん」を持ち、一生薬を手放せないことをお伝えするとご縁に繋がることはありませんでしたが、ハチを「かわいそうな子」だと思ったことはありませんでした。譲渡を諦めたこともありませんでした。時は流れ…立派な青年へと成長したハチに襲い掛かったのは「自己免疫性溶血性貧血」長期にわたって免疫抑制療法を試しました。「ハチの体に合う薬が必ずみつかる!」信じ続けましたが…好転する日は来ませんでした。もうハチを戦わせてはいけないのか…このまま看取るべきなのか…迷いながら決断したのが「脾臓摘出手術」最後の望みに賭けました。私の判断は…間違いでした。脾臓摘出しても、ハチは回復しなかったのです。無意味な手術をさせてしまったんです。余命短いハチをなぜ頑張らせてしまったのかと…「ごめんなさい」それしかありませんでした。ハチが最期を迎えるお部屋…「猫ホスピスルーム」へと移動しました。このお部屋は…ハチがいのちのはうす保護家に来たときに初めて入居した部屋でもありました。3年前…未来への希望を抱えてこの部屋から旅立ったハチ猫ホスピスルームとなったこの部屋にまさか帰ってくるなんて…3月29日の深夜からハチは何度も痙攣を起こしました。意識はもうありませんでした。ハチの体から手を離さないよう2人で夜が明けるのを待ちました。手から伝わるハチの「限界」だけど、ハチは頑張っていました。ハチを愛してくれた皆が到着するまでは!皆にお別れを言えるまでは!ハチは頑張りたいんだろう…そう感じました。ハチは、皆の到着をちゃんと待てました。苦しむ様子は一切なくハチの体は静かにゆっくりと旅立つ準備に入りました。3月29日17時…皆に囲まれながらハチは永眠しました。わずか3年…たった3年しか生きれなかったハチ。それでも「かわいそうな子」だと思えませんでした。ハチが生きた3年は、ハチは短いと感じてないように思えたのです。仲間たちと楽しく過ごした3年保護家のみんなに愛された3年懸命に生き抜いた3年だったと…「もっと生きたかった」という感情がハチにはなかったように感じたから…。レスキューした子達、今、レスキューを待ってる子達を、私たちと共に、守っていただけないでしょうか…。▼宮崎銀行 加納支店 普通口座104601 動物たちの未来のために代表山下 由美▼郵便貯金 17310-434961 口座名義:イノチノハウスホゴヤ▼〒880-1222宮崎県東諸県郡大字国富町八代北俣2581いのちのはうす保護家090-4484-5165(9:30~22:00 担当フジイ)▼「いのちのはうす保護家」HPhttps://hogoya.com/▼「ハンデのある猫達の保護猫カフェ HOGOYA」HPhttp://hogoya.nyanta.jp/▼「いのちのはうす保護家」公式ブログhttp://hogoya.miyachan.cc/▼「いのちのはうす保護家」Facebookhttps://www.facebook.com/hogoya/▼保護猫カフェ「HOGOYA」Facebookhttps://www.facebook.com/xxhogoyaxx/▼山下由美代表Facebookhttps://www.facebook.com/yumi.yamashita.7564▼犬猫介護アドバイザー &犬猫看取りコミュニケーターInstagramhttps://www.instagram.com/xxhogoyaxx/▼保護猫カフェ「HOGOYA」Instagramhttps://www.instagram.com/nekocafehogoya/お問合せ先は、HP内の「お問合せフォーム」からお願いします。
2020年07月03日
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飼い主さんが亡くなりお預かりしてた老犬コロは認知症で寝たきりの状態でした。それなのになぜか、「本当に認知症なのだろうか…?」と思えるくらい気高さを強く感じる老犬でした。コロは私に言いました。「お前なんぞの手は借りん!!」プライドの高さなのでしょうか…?私を毛嫌いしているのでしょうか…?這いずり回ろうがおしっこで汚れようが「介護」を受け入れたくない…そんなコロがいました。それならば…と、必要以上にコロを介護することはありませんでした。でも、絶対的な自信はありました。いずれ、コロは私を求めるだろう…と。だからこそ、何の罪悪感もなくコロと距離を置けたのかもしれません。コロの要望を感じ取りながら淡々と応えるだけの日々が数ヶ月続いた結果、コロは私を認めるようになりました。いいえ…むしろ全て読み取れと言わんばかりに「なんでわからんのだ!」無理難題が次から次へと…そんなこなんでコロの介護はほんとーーーーに大変でした。当時の介護日記を読み返すとあらためて自分も大変だったんだな~とまるで他人事のように見えてしまう(字が下手なのはごめんなさい)だけど…なんでだろう?辛さよりも幸せな気持ちの方が勝っていたのですから不思議でした。この文章を振り返って読むとおそらく、コロの幸せが私の幸せでもあったのでしょうね。自分がそうしたいからそうしてただけであり、「優しさ」ではなく「自己満」なんだな~って。10月に「いのちのはうす保護家」が放送された「坂上忍どうぶつ王国」…実は…放送後も撮影は続いていたんです。10月放送分は猫の看取りでしたが、第二弾は犬の看取りなんです。コロの介護と看取りがメインでもし、コロが危ないときは取材クルーが飛んでくる予定になっていましたが…東京から宮崎に?間に合わないだろう?無理だろう?普通にそう思っていましたが…コロは違いました。11月2日の朝…コロは最期が近いことを伝えてきたような…そんな気がしました。直ぐに東京のディレクターに連絡しました。おそらくコロが今日か明日には逝くだろうと…。コロのお姉さんHさんにも連絡入れました。Hさんは、私達に丸投げではありませんでした。時間を見つけてはコロの介護に来てた責任感の強いお姉さんでした。取材クルーも夕方宮崎に到着し、分単位のコロの夜鳴きでほとんど一睡もできない状態で夜間介護の時間が流れていきました。コロのお姉さんは床に座ったままで分単位の仮眠…コロがなぜ鳴くのか、コロがどこを撫でて欲しいのか、撫でる手の力加減とか、私は、コロの全てを知り尽くしていました。一年近くコロの介護をしてきたから。でも…自分の中でいつも何かが欠けていました。満たされてないのはなんでだろう…?コロに寄り添うコロのお姉さんの背中を見てやっと答えにたどり着きました。私は…私の心が求めてたものは「本物の絆」だったんだ…ってことに。確かに私は1年近くコロの介護はしてた。だけど、何百時間何千時間と介護してきてもどんなにコロを知りつくしててもどんなに自称介護スペシャリストだとしても絆の深さ、強い信頼関係、本当の家族…到底敵うわけないんです!コロの最期の時間が刻々と近づくにつれ私はサポート側に回りました。シリンジでお水を飲ませるときは正面じゃなく横から音を確認しながら…とか、夜鳴きを止めるときには体のこの部分をこのくらいの力加減で撫でる…とか、私がコロから教えてもらったこと全てをコロのお姉さんに引き継ぐつもりで…。みんながヘロヘロになりながらの介護&撮影中にもかかわらず「コロの幸せが自分の幸せ」まさに私は幸福感絶頂にいました。コロ…お姉さんが側にいて良かったね…って。18時ちょっとすぎた頃でしょうか…コロの夜鳴きが強まってきたのでコロを抱っこしてドッグランに出しました。土の上を立たせたり、寝かせたり、抱っこしたまま走ったり…いつもはそれで落ち着くはずのコロがこの日は何をやっても鳴きやみません。ふと、思い出しましたコロは猟犬だったってことを…。コロは嗅覚をつかってウサギを見つけるタイプの猟犬でした。土ではなく落ち葉?落ち葉の上を歩きたいの?半信半疑で落ち葉の上を立たせたときコロの呼吸が荒くなりました。電灯もない真っ暗なドッグランでコロの表情なんて見えなかったけどコロの体から伝わってきたのは「満たされた感情」でした。コロは…お姉さんとの時間、大好きだった落ち葉の上、最期に望んでいたもの全てを手に入れました。満足したかのように悔いを何ひとつ残さずに最期を迎えました。良かったね…コロ!あんたの幸せは私の幸せやわ…最期にお姉さんから介護されてほんとうによかったね…コロ!たくさん抱っこしてもらえてほんとうに良かったね…コロ!コロは「いのちのはうす保護家」を卒業…お姉さんのお家に一時帰宅しました。49日が過ぎ…コロは自分のお家に戻りました。コロがまだ現役だった頃、大好きだったこの場所から、お父さんの元に旅立ちました。コロのお父さんは…コロを想いながら、コロを心配しながら、先に逝くことがどれほど心残りだったか…コロを知れば知るほど、コロと時間を重ねていくたびにお父さんの大切なパートナーであるコロにふさわしい人間でありたいとずっとそう思い続けてきました。コロのお父さん…コロをお返ししますねコロは今でもYouTubeの中で生き続けます。介護に苦しんでいる飼い主さんたちの気持ちを理解してあげて欲しい…と、介護のサポートをしてあげて欲しい…と、コロが協力してくれました。コロのお父さんへ…コロは偉業を成し遂げてお父さんの元に行きましたよ!たくさん褒めてあげてください…さすがオレの相棒だ!…と。追伸・・・「坂上忍のどうぶつ王国」の後編でもあるコロの介護と看取り編の放送はまだ未定だと思います。放送予定日は、「坂上忍のどうぶつ王国」HPからお問い合わせしてみてくださいm(__)m
2021年02月28日
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「いのちのはうす保護家」で12年間、良縁を待ち続けた【のぶ代】という犬がいます。そんなのぶ代に…「血管肉腫」悪性癌がみつかりました。余命三ヶ月のぶ代に突き付けられた現実でした。のぶ代は、この12年間共に歩んできた仲間でもありました。~ そんなのぶ代の軌跡を書きます ~ 2010年8月23日動物保護管理所に、母子犬が収容されていた。母犬は言った。「人間なんて信用してないからっ!」「もちろん、あんたの事もね」母犬は、毅然とした態度を一度も崩さなかった。本来ならば、収容された犬は管理所の殺伐とした雰囲気に怯えたり、吠えたりすることが多々あるが、この母犬は、表情一つ変えることなくいつも冷静だった。おそらく…暗くて冷たい場所に慣れているのだろう管理所のような劣悪な環境で生きてきたのだろう私は…管理所に通った母犬のことをもっと知りたい!母犬と真剣に向き合いたい!そう思ったから。母犬の殺処分前日までレスキューを迷っていた。だけど…どうしても、どうしても、答えが出せなかった母犬の目に、譲渡の難しさを感じたから。母犬の譲渡は厳しいだろう…もし、譲渡がずっとずーっと決まらなかったら、私は、母犬の人生を一生背負っていけるのだろうか?母犬と出会った当時の私は、施設を起ち上げてまだ5ヶ月だった。水も電気もない掘っ立て小屋で、メンバーも二人しかいなかった。時間、お金、人手、全てが不足していたあの時代にこの母犬を一生涯抱えることに自信がなかった…「命を助ける」とは助けた命の責任をどこまで背負える覚悟があるか…だ。12年経った今でも、この理念は変わっていない。2010年9月1日母犬が殺処分される日…私は、管理所に向かっていた。「レスキューできる?できない?」答えなんて出ていなかった。でも!「生きて欲しい!」これが答えでも良いじゃないか!そう思ったんです。だって…管理所に通うたび、会えば会うほどに、母犬は、私の声に耳を傾けるようになっていった。母犬は、私のことを信じようとしてくれただから…2010年9月1日母犬と、母犬の子供たちと一緒に管理所の門を出た。そうして…いのちのはうす保護家第二期生!のぶ代の誕生だ!!無表情で感情を表に出さないのぶ代は、徐々に「自分」を出せるようになっていったのぶ代が、動物保護管理所で一生けんめい守った我が子達は、それぞれに譲渡が決まり、「いのちのはうす保護家」を次々と卒業していった。我が子達の旅立ちを見届けた後、のぶ代に避妊手術を受けさせたが…明らかに気持ちが落ちていた。「なぜ?…」疑問と怒りがのぶ代から伝わってきた。子供が産めない体になったことに気付いたのだろうか?いや、そんなことあるはずない。だけど、これだけは断言できる。子供を産んで育てることがのぶ代の「生きる意味」だったのだろう。子供を産んで育ててるときだけは、1人ぼっちじゃなかったのだろう…のぶ代を見てるとそう感じずにいられなかった。孤独の中で生きてきたであろうのぶ代…だけど、もう1人じゃない!たくさんの仲間がいるんだから!避妊手術をきっかけに一度は心を閉ざしたのぶ代だったが、犬たちの協力もあり、本来の明るい姿を見せてくれるようになった。心のケアも終わり、譲渡できるまでに来れたと譲渡会にも積極的に参加していくが、まったくもってお声がかからない…原因は分かっていた。のぶ代との信頼関係が築けば築くほど他の人間を拒絶するようになってたから…。お世話する人間が少人数だとたまにこういう現象が起きてしまう。当時は、私ともう一人のスタッフ二人だけだったから…~ 2012年1月 ~電気も水もない劣悪な環境にある「いのちのはうす保護家」は…犬猫を引き連れ新天地へと大移動!みんなと同様に、のぶ代も新しい環境に喜んでくれると思っていたが…敷地が広くなったことで、レスキュー頭数が増えたことにより、気持ちと力の弱いのぶ代の順位はどんどん下にスライドしていき、いわゆる「下位犬」となった。「下位犬」は、決して可哀想ではない。上位犬に従い、可愛がられることで我が身を守ってもらえるし、気負わずリラックスした日々を送れるのだから。だけど、のぶ代にはプライドがあった。「絶対に下位犬になりたくない!」「いつかリーダーになりたい!」心に抱きながら二年間、いのちのはうす保護家で過ごしてきたが…強者揃いの犬たちの中で、太刀打ちできないことをのぶ代自身、悟ったというのに…どうしてもプライドが邪魔してしまいギリギリのところまで来ないと服従することができなかった。四六時中群れを監視する余裕がないため、のぶ代を通称「弱組」の群れに移動するしかなかった。プライド高いのぶ代にとって老犬や子犬の「弱組」に入るということは屈辱的なことだろう…のぶ代のメンタルを心配していたが…「弱組」の犬たち皆、穏やかな子達ばかり。弱いけど強がっちゃう…そんなのぶ代のことを皆が優しく受け入れてくれた。紆余曲折あったが、二年間、弱組で過ごした後、「強組」へ返り咲いた。「強組」の中でも隅っこの二軍の定位置ではあるが、決して一軍の座を諦めてはいなかった。結果的に…のぶ代は二軍から抜け出せなかったが、「下位犬」としての幸せの意味をのぶ代は自分で見い出せた。プライドを捨てたのぶ代の勇気に拍手を贈った。もう、何も気負うことなく自分に正直に生きるのぶ代に譲渡への扉が開きますように…そう願う日々だったがなぜだろう…?譲渡の一歩手前まで話が進むのに、いつも候補に挙がるのに、最終的に、他の子に譲渡が決まる。「今日もまたダメだったね…」「次こそは頑張ろうね!」このセリフを何度口にしたことか…ご縁がないままのぶ代は年を取っていった。もう譲渡は無理だろう…それならば!「いのちのはうす保護家」を終の棲家にすれば良いだけだ!寝たきりになったら、ホスピス棟に移動して穏やかに余生を過ごせば良いだけだ!そう思ってた矢先…「血管肉腫」悪性癌がみつかった。余命三ヶ月のぶ代に突き付けられた現実だった。私は、自分でも驚くほどに冷静だった。現実を受け止められなかったのだと思う。12年間、一緒に生きてきたのぶ代だから、三ヶ月後にいなくなるなんて一ミリも実感がわかなかったが、日に日に弱ってくのぶ代を見て悲しい…というよりも、胸がえぐられるような悔しい気持になっていた。のぶ代自身の気持ちが落ちると、衰弱するスピードが加速してしまう…「少しでも長く生きて欲しい」とは言わないし、思わないけど、最後まで…最期の時までのぶ代らしく生きて欲しい!最後まで…最期の時まで自分の足で立ち、歩いて欲しい!「まだ自分で立てるやろ?」補助しながら立たせたり、活性をあげるためにいつも通り接していこうと決めた。最期の時までのぶ代らしく生きれるように…時間が経過し、今現在(8/4)余命二ヶ月になった。だけど、受け止め方を変えた。「もう二ヶ月しかない…」ではなく「まだ二ヶ月ある!」突然お別れするのではない!お別れする時間は、二ヶ月もある!体が動いて食欲があるうちに美味しいものいっぱい食べて、会いたい人に会っておこう!この二ヶ月を、楽しんで過ごそう!のぶ代に楽しんでもらおう!12年前、動物保護管理所でのぶ代と出会ったとき「譲渡は厳しい子」だと感じた。だから、ギリギリまでレスキューを迷った。予想通り、譲渡はできなかったけど、12年前の殺処分当日に答えが出せないまま車を走らせたこと、あんたをレスキューしたことを後悔したことなど一度もないからね!だから…最終章も、後悔のないお別れにしたい。~のぶ代へ~まわりを見て欲しい!12年前からのぶ代を支えてくれた支援者さんはたくさんいるんだよ?あんたを想ってくれてる人は全国にたくさんいるんだよ?だって…12年だもん!電気も水もない保護家から一緒に這い上がってきたんだから!あんたに本当の家族をみつけてあげれんかったけど、あんたを想ってくれてる人は全国にたくさんいるんだから自信をもって欲しい!自分は愛されてた…そう自信を持って生きて欲しい。最期の時までみんながついてるんだから…のぶ代にはもう二ヶ月しかありませんが、ご支援ご協力をどうかよろしくお願い致します▼宮崎銀行 加納支店 普通口座104601 動物たちの未来のために代表山下 由美▼郵便貯金 17310-434961 口座名義:イノチノハウスホゴヤ▼〒880-1222宮崎県東諸県郡大字国富町八代北俣2581いのちのはうす保護家090-4484-5165(9:30~22:00 担当フジイ)ご支援ご協力をどうかよろしくお願い致します▼宮崎銀行 加納支店 普通口座104601 動物たちの未来のために代表山下 由美▼郵便貯金 17310-434961 口座名義:イノチノハウスホゴヤ▼〒880-1222宮崎県東諸県郡大字国富町八代北俣2581いのちのはうす保護家090-4484-5165(9:30~22:00 担当フジイ)▼「いのちのはうす保護家」HPhttps://hogoya.com/▼「ハンデのある猫達の保護猫カフェ HOGOYA」HPhttp://hogoya.nyanta.jp/▼「いのちのはうす保護家」公式ブログhttp://hogoya.miyachan.cc/▼「いのちのはうす保護家」Facebookhttps://www.facebook.com/hogoya/▼保護猫カフェ「HOGOYA」Facebookhttps://www.facebook.com/xxhogoyaxx/▼山下由美代表Facebookhttps://www.facebook.com/yumi.yamashita.7564▼犬猫介護アドバイザー &犬猫看取りコミュニケーターInstagramhttps://www.instagram.com/xxhogoyaxx/▼保護猫カフェ「HOGOYA」Instagramhttps://www.instagram.com/nekocafehogoya/お問合せ先は、HP内の「お問合せフォーム」からお願いします。
2022年08月04日
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一年前、保健所からレスキューした「ロック」当時の記事はここからです↓※「顔面大怪我した成猫」※「顔面怪我猫その後」当時、全国の皆さんからのご支援があったからこそ、ロックへのレスキューに、踏み切る事ができ、介護することが出来ました。ケガも完治し、保護場所を預かりさん宅へと移動し、譲渡会にも参加しながら、幸せを掴むために頑張ってきたロックです。そのロックが…ここ数ヶ月、食が細くなり、日に日にやせ細りました。検査した結果、「腎不全」だと診断され、緊急入院となりました。ロックはまだ5~6歳です。まだまだこれからなのに…これから幸せになろうと頑張ってたのに…今後、ロックには高額な医療費と医療食がかかります。現実的に考えると、譲渡の道は絶たれたのかもしれません。私の活動は、「レスキュー」「保護」です。自分が飼うのではなく、生涯保護家の仔にするのではなく、「譲渡」するために、活動しています。全国の皆さんの力を借りながら、幸せになるためを目標に飼育という活動をしています。私には…個人的にロックを家族として迎え入れることができません。管理所に居る子、保護家の子達…同じように守りたいからです。そのためには、自分も大切なものを捨てなきゃいけない…そう覚悟して、保護家を作り家族を犠牲にしている私が居ます。それは、自分が望んだことだから、後悔はありません。だけど、今私がロックに向けているやり方は、活動内容に反することかもしれません。譲渡の道を絶たれた仔ですが、どうしてもロックを助けたいんです。ロックが生きるために、生き続けるために…どうか、皆さんの力を貸して下さい…ロックに治療を受けさせてください…出来る限りのことを、ロックに続けさせてください…1年でも2年でも、預かりさんの温かいお家で生きさせてください…何が原因なのかは…分かりません。預かりさんご家族は、「もっと早くに気付いてあげれなかったのか」「自分たちは預かり失格だ」と、涙しながら自分達を責めていました。そうでしょうか…あんなに大切に保護して下さり、あんなに大事に猫達をみているご家族が…苦しんでいます。悔やんでいます。おかしい…絶対おかしい…私は、一年前の交通事故が原因だったのでは…と思えてなりません。人間がほんのちょっとのつもりで起こした事故、そのほんのちょっとは…今も続いているんです。ほんのちょっとの事で、命を守ろうと頑張っているご家族を悲しませ、苦しませているんです。まだ15歳の女の子の心を傷つけているんです。「大人を信じたい…もう一度大人を信じよう」犬猫がきっかけで、もう一度歩みだした15歳の女の子を私達大人の「ちょっとした事」で、苦しめているんです。「たかが犬猫」…そういう言葉をよく耳にしますが、そう思っている方々に知って頂きたいです…犬猫を通してそこには人間もいる…という事を。 「保護家」のツイッター開設しました。リアルタイムな保護家の様子を日々ツイートしていきます。※保護家ツイッター●●●愛護団体として活動スタートしました●●●詳細、会員募集はコチラから<(_ _)>「いのちのはうす保護家」会専用ブログ。イベントの告知等、会の活動報告等を書いていきたいと思います。※会員様限定ブログ※「いのちのはうす 保護家」HP保護家の仔達のご支援、どうかよろしくお願い致します。現在、猫砂(シリカタイプ)、70Lごみ袋、使い捨て手袋、軍手、キャットタワー、猫2~3段ケージ、毛布やタオル類(使用済の物でも構いません)、療養食缶詰a/d缶が不足しております<(_ _)>新天地で下記の物が不足しております。中古でも構いません。ご自宅で眠ってて使わない物があればどうか...ご協力よろしくお願いいたします。草刈り機、中型~大型犬用犬小屋、ポリバケツ(大)、収納ボックスやタンス(タオル等の保管用)※送付先※〒880-2116宮崎県宮崎市大字細江2319番地 藤井様方山下由美090-4484-5165管理所からレスキューした仔達の医療費、保護家の子達の医療費や施設維持費へのご協力どうかよろしくお願い致します<(_ _)>※振込先※宮崎銀行 加納支店 普通口座 104601口座名義:動物たちの未来のために 代表 山下 由美郵便貯金 17310-434961口座名義:イノチノハウスホゴヤ↓お問合せ先↓全国でも、保護活動している個人活動家の方、愛護団体さんが沢山いらっしゃいます。全国で頑張っている皆さんのブログ等を通して、是非多くの方に現状を知って頂ければ...と思います。↓ブログ村ランキング↓
2011年12月26日
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宮崎市内の某所・ノラ猫ちゃん達の「変死」が続いております。今月に入り5匹位・・・とエサやりのAさんに聞きました。この暑さです・・・Aさんがみつけたときには遺体は目玉が落ち・・・皮膚が崩れ・・・その仔達を全員Aさん一人で埋葬してきました・・・Aさんには、その中でも一番気にかけている仔がいました。四年前から毎日毎日365日、かかさずにエサをあげに行っていました。冬に出会ったから「冬君」・・・他で粗相しないようにトイレも用意し、病気になれば病院に連れて行ったり、Aさんは冬君にできる限りの事をやってきました。そんな朝・・・冬君はフラフラになりながらAさんの元に来ました。冬君は・・・徐々に・・・冬君でなくなっていきました・・・瞳孔が開き・・・激しいケイレン・・・失禁・・・Aさんは、冬君の姿を写真に撮り続けました。二度と毒なんて・・・冬君を通して「記録」の写真を・・・震える手で撮り続けたのです。Aさんと一緒に病院に行ったときには・・・まばたきもできず、激しい呼吸を繰り返し、体が硬直していました。助かるのは五分五分だと先生に言われ、私とAさんは・・・できる限りの治療を選択しましたが、翌朝の三時に・・・病院で息を引き取りました。もう動かなくなった冬君・・・冬君の体の「血」が・・・鼻からポトリポトリ・・・流れてきました・・・。まだ生きているような・・・毒殺されたような苦しみの顔ではなくとても安らかな表情をしていました。冬君の事が大好きで大好きなのに、事情があり飼いたくても飼えなかったAさん・・・遺骨になった冬君を・・・初めて家に連れて帰る事ができました・・・Aさんは警察に「某所でノラ猫が次々に毒殺されてます」と通報しましたが、「野良猫にエサをやる事が違法だから・・・」・・・宮崎の延岡保健所では、「地域猫」に力を入れようと頑張っておられます・・・。それなのに・・・宮崎市の警察では毒殺以前に「エサやりが違法」??私がこんなブログを書いている間にも・・・毒を盛った人間は・・・明日・・・明後日・・・いつも毒を盛りに行こうかなと考えているのです・・・。冬君の「死」で何かが変わりますように・・・
2009年08月14日
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更新ができず申し訳ございませんでした。現場優先して動いていると、夜はパソコンを開く力が残りません…力不足で本当に本当に申し訳ございません。斜頚の子犬…管理所に再度行ってみると、状態がひどくなっていました。歩く事も座る事も立ち上がる力もなく、床をゴロゴロ転げまわるだけ…ご飯は寝たまま食べれていましたが、水を飲むことができないようでした。斜頚がひどくなっていたので…このままだと翌日に死んでしまう…直感でそう感じたので、急遽レスキューしました。ジステンパーの疑いがあるという事で、管理所の別室に移動されられていましたが、検査結果、ジステンパー陰性でした。MRIやCTで検査する事も可能ですが…斜頚の検査費用だけでも5万円かかります。斜頚の原因が分かったとしても、手術をする事は不可能に近いとの事でした。東京の某病院だったら、多分できるだろうとの事でしたが、費用の問題…時間の問題…保護家の仔達、管理所の子達を放置してまでも…という気持ちがあります。一頭に全力を尽くす事も間違いではないと思う…いえ、そうするべきなのかもしれませんが、私は…ドライかもしれませんね…耳と脳の間の神経の問題が一番考えられる…との事でした。左耳は聴こえていないようです。今、ステロイドを服用しています。その効果か分かりませんが、元気になり斜頚も緩やかになった気がします。歩き方も、最初は同じ場所をグルグルまわったり、あちこちに頭をぶつけながら移動していましたが、今は、上手に走り回る事もできています。体も、日に日に大きくなっているのが分かります。保護家のその他大勢ではなく…家庭犬として幸せになって欲しい…生後二ヶ月。女の子。仮名・ナナジステンパー陰性と分かった翌日、管理所から犬を二頭レスキューしてきました。詳細は後程、ブログにてご報告いたします。 「いのちのはうす保護家」では、特に、平日のボランティアさんを必要としております。どうか、私達に力を貸して下さい・・いのちを受け入れるキャパを...力を貸して下さい!1ヶ月一回でも、1時間でも構いません。ボランティア希望の方は、会の窓口電話か 下記のメルァドまでご連絡ください<(_ _)>場所等ご説明いたします。★mailお問い合わせ(担当・カワノ&伊藤)★090-4484-5165(担当・藤井) チャリティーショップ開設しました。売上の一部が、保護家の維持費、医療費、等になります。どうか、皆様のご協力をよろしくお願い致します。会オリジナルマグネット販売開始 (保護家マグネット再入荷しました)http://xxinunekoxx.cart.fc2.com/↓会のHPはこちらからです↓http://xxinunekoxx.web.fc2.com/にほんブログ村にほんブログ村 管理所の子達...保護家の子達のお家を...どうか助けて下さい...。皆さんの力を貸して下さい...。保護家を、レスキュー活動を続けさせてください... 宮崎銀行 加納支店 普通口座 104601口座名義:動物たちの未来のために 代表 山下 由美郵便貯金 17310-434961口座名義:イノチノハウスホゴヤ〒880-1222 宮崎県東諸県郡大字国富町八代北俣2581 山下 由美090-4484-5165FBFB開設してます。個人的な内容の記事も多々ありますが、保護活動のリアルタイムな記事を載せています。★「いのちのはうす保護家mailお問い合わせ★山下由美mailお問い合わせ
2013年05月09日
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2011年に保健所からレスキューしたロックは…※顔面大怪我した成猫奇跡的に生還しました。奇跡的に回復しました。ロックのお世話担当だった私から…保護家の猫係でもある15歳の少女ユマにロックのお世話を託しましたが、この二人は…猫、人間、を超えた不思議な信頼関係ができていました。まるで…お互いのパートナーのように…それなのに…事故によって何らかの影響が出たのかもしれない…ロックは約一年後、「腎不全」と診断されました。週に三回、ユマが点滴をして体調管理をしていましたが、ここ最近、日に日にやせ細り、奇行が目立つようになりました。トイレの砂を食べたり、色んな場所で粗相したり、寝転がったまま粗相をしたり…ここ一週間…ロックは自力で食べる事も、起き上がる事もできなくなりました。ユマは人前では絶対に泣かない少女です。感情を表に出さない少女です。その子が…ロックの死期を感じとり…顔を覆い嗚咽して泣いたのです…ロック…保健所で顔面がぐちゃぐちゃになっても貴方は「死」ではなく「生」に向かおうとしてたよね?あの時の貴方の生きたいって強い心があったから、今こうしてここにいるんだよね?そうだよね…?貴方は顎がグチャグチャになっても、生きるんだって気力で自力で食べれるようになったよね?安静にしてる時間がもったいない…そう言ってるかのようにケージから何度も脱走しようとしてたよね?だから…もう一度頑張って!キツイと思う…辛いと思う…だけど…お願いやからまだここに居て!懸命に介護するユマの目を必死に見ている貴方の目は…必死にユマを目で追っている貴方は、まだまだ逝けない…ユマを置いて逝けない…そう言ってるんでしょう?貴方は自分の「死」に恐れてるんじゃない…自分の「死」によってユマが苦しむんじゃないか…それだけが心配なんでしょう?今の貴方に頑張れと言うのは残酷かもしれない…だけど、貴方の生命力はまだまだ強いはずだから!こんなもんじゃないから!ロック!死ぬな!…お願いだから、まだ死なないで…。 管理所の子達...保護家の子達のお家を...どうか助けて下さい...。皆さんの力を貸して下さい...。保護家を、レスキュー活動を続けさせてください... 宮崎銀行 加納支店 普通口座 104601口座名義:動物たちの未来のために 代表 山下 由美郵便貯金 17310-434961口座名義:イノチノハウスホゴヤにほんブログ村にほんブログ村メッセージやお問い合わせは、下記アドレスからお願いします。xxinunekoxx★yahoo.co.jp※スパム防止のため、「★」を「@」に変えて下さい。リアルタイムな保護家の様子を日々ツイート※保護家ツイッター※会員様限定ブログ※「いのちのはうす 保護家」HP保護家の仔達のご支援、どうかよろしくお願い致します。現在、結束バンド、猫砂(シリカタイプ)、大型犬用玩具、使い捨て手袋、成犬用子犬用カリカリフード、犬小屋(中型犬用)、譲渡会用テント、トイレシート(ワイドとシングル)、フェイスタオル、ハンドタオル、が不足しております。※送付先※〒880-1222 宮崎県大字国富町八代北俣2581 山下 由美090-4484-5165
2012年07月20日
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「美猫」という言葉しか出てこない‼︎そんな美人さんと出会ったのは愛護センターのバックヤードだった。茶トラでは珍しい女の子。(8:2の割合でオスが多い)気品あるふわふわ長毛種で、生後三ヶ月の子猫。性格も良くて完璧な美人さん。私があえて手を出さずとも、愛護センター内で譲渡希望者が殺到する容姿も年齢も性格も全てが完璧で、幸せが保証された美人さん‼︎ただ…左眼球があってエイズ陽性でなければの話。当時(2017)の愛護センターは、心身のハンデやエイズ陽性の一般譲渡は困難と判断されていたため、急遽レスキューすることになった。命名「キナコ」キナコは、物怖じしないやんちゃな女の子だった。私の相棒犬カムカムをお父さんのように慕い、八千代さんの子犬と共に社会性を学んでいった。2018年1月28日保護猫カフェ「HOGOYA」オープン‼︎キナコも、エイズ陽性組「ラムネルーム」でカフェデビューを果たした。どんどんご縁がつながり、卒業していく仲間たち。キナコは、誰よりも人懐っこくて甘えん坊なのに、なんでご縁がないのだろう?譲渡につながらないのがあまりに不思議すぎて、「キナコは誰か待ってるのだろうか?」何か意味があるのではないかと色んな視点で考えたりもした。キナコは、新入り猫に対しても、いつも優しく迎え入れてくれる。キナコの唸り声や、威嚇声や姿を私たち誰ひとり、一度も見たことがない位人間にも猫にも優しい子だった。2020年、保護猫カフェは、コロナ感染症対策のため入店制限をかけた。来店者さんがピタリと止まった。猫たちは当然、理由なんて分からない。ただただ、窓の外を眺めては淋しそうにしてた…どんなに蔓延防止策を取っていたとしても、「カフェの猫たちに会いに来て下さい」言える状況じゃなかった。世論が許さないだろうと…だけど、批判覚悟で記事を書いた。「保護猫カフェの今を書かなきゃ!」何を言われても構わない‼︎…と、記事を書くきっかけになったのが「キナコ」だった。コロナの影響で来店者さんがいなくなったことでキナコの心は壊れていった。人間が大好きすぎるキナコにとって、人間に甘える…という行為が生きるための原動力だったのだとこのとき初めて気付かされた。窓際でたたずむ事が多くなったキナコ…ずっと外を眺めていた。誰かが来てくれるのをずっと待っているかのように…とうとうキナコは…ストレスからの免疫力低下で口内が真っ赤にただれはじめた。サプリや薬…どんなに手を尽くしても悪化していくばかり…最後の手段、「全臼歯抜歯」にふみきった。誰かが来てくれるのを、窓の外を眺めながらずっと待ち続けたキナコのためにも…と、「保護猫カフェに来てください」批判覚悟で記事を書いたものの、結果、私の力不足で終わってしまった。抜歯したキナコは、ようやく口内の痛みから解放されたが…昨年11月14日「アミロイド症」異常化したタンパク質が腎臓と肝臓に沈着して機能障害を引き起こす完治することのない病気。症状を軽減する対処療法しか残されていない…「余命6ヶ月」キナコは、猫カフェを引退した。卒業ではなく引退…悔しかった。自分の不甲斐なさに腹が立った。キナコは…終の住処になるであろう「療養の家」に引っ越してきた。「療養の家」とは…余命短い猫達に、せめて最期位は「家庭猫」と同じような穏やかな時を過ごさせてあげたい…自己満かもしれないけど、そんな思いのある「家」キナコはこれから徐々に弱っていき、最期を迎える…そう思っていたけど、「家庭猫」の生活がお気に召したのか、徐々に元気になっていくキナコ。余命3ヶ月…残された時間は、この時すでに3ヶ月を切っていたが、保護猫カフェ「ラムネルーム」にキナコを戻した。キナコが住みなれた「ラムネルーム」仲良しだった仲間たちと最後にもう一度だけ会わせてあげたかった。キナコが元気な今のうちに…いや、今しかない‼︎どうか、今の元気が一日でも長く続きますように…その願いも虚しく、キナコの体調は直ぐに悪化した。仲間たちとの時間はあっという間に終わりを告げた。もう二度と帰ってこれない住みなれた「ラムネルーム」、大好きな仲間たちとの時間は終わりを告げた。療養の家に戻ってきたキナコだが…不思議なことに…療養の家に戻ってきたキナコは、直ぐに体調が安定した。療養の家に戻ってからのキナコは、今まで以上に甘えるようになり、常に私の体の一部に触れてないと不安がるようになった。住みなれた我が家以上に、猫仲間以上に、人間が大好きなんだろうな…キナコが一番必要としてるのは、人間との時間なんだろうな…キナコが求める強い人間愛があまりにも強すぎて、私一人では太刀打ちできず、ボランティアさんや私の家族にも協力を要請する程だった。キナコには無理だと言われてた夏を迎えた。余命半年の半年を乗り越え、8ヶ月目に突入できた‼︎もしかして…奇跡が起きるんじゃない?そう喜んでた矢先…キナコは急激に弱っていき、本当のターミナル期に入った。そんな状態の中で私は、二泊三日の出張に向かう。ターミナル期のキナコを置いて…だけど、自信があった。キナコは必ず私の帰りを待つだろうと…。私が出張で不在の夜は、ボランティアさんが療養の家に泊まり込んでくれた。キナコに寄り添い続けてくれた。人間が大好きなキナコにとってどれほど至福の夜だったろう…出張から帰宅する直後、キナコの容態と写真をスタッフがLINEしてくれた。まだこの体勢ができるし、歩いての移動もできてるってことは、あと数日は生きれる‼︎そう思いながら帰宅早々部屋に入ると…キナコは、私の姿を確認すると同時に、歩くことも、座る力さえも一瞬にして失った。本当に待ってたんだ…私が帰るまで待ってくれたんだ‼︎自信が確信になると同時に、キナコと約束を交わした。「いつでも良いよ。どこでも良いよ。あんたが望む場所とタイミングで逝って良いんだからね。母ちゃんはずっとここに居るからね」…って。水を飲もうとするが、体が水分を拒否していた。体が脳に指令を出していたのだろう…人も犬も猫も、苦しまずに最期を迎えるために体が準備を始める。体内に水分が残ってると苦しみながらの最期だから…体が「死」に向かっていると、私たちがイメージする喉の渇きへの飢えや苦痛は感じなくなる。「枯れて死ぬ」とは…緩やかに意識が遠のいていき本当の意味での「眠るような最期」を迎えられる。AM4:00キナコは昏睡状態に入った。あと数時間でキナコの時間が止まってしまう…キナコの体に寄り添いながら一緒に最後の夜を過ごした。7月14日AM 8:45キナコは昨夜と同じ体制のまま、昨夜と同じ穏やかな表情のまま、穏やかな最期を迎えた。あまりに静かすぎて、ただ眠ってるだけのように感じた。そのうちむくっと起きてきて膝に乗ってくるんじゃないか?いつものように…だけど…花に囲まれたキナコを見て、「やっぱあんた死んだんやね」ふと発した自分の言葉に驚いた。今、ようやくキナコの死が実感できたんだな…と。キナコという猫は、「保護猫カフェ」でファンも多い人気者だった。たくさんの人に愛され、想われ可愛がられたキナコは、幸せな猫だったと思う。だけど…私の力量が足りず、キナコが本当に欲しかった「家族」「お家」…キナコの一番の幸せを、叶えてあげられなかった。「家庭猫」じゃなく、「保護猫」という肩書きのまま逝かせてしまった…。人も犬も人間も大好きで誰とでも仲良くしてくれるこんなに性格の良いキナコ。エイズで片目がない…たったそれだけで5年間も譲渡できなかった私は、おかしすぎる‼︎ありえない‼︎「いのちのはうす保護家」らしさとは?「保護猫カフェ」の在り方とは?最後の最期にキナコが私に教えてくれた。「保護猫カフェ」を辞めよう…「保護猫カフェ」という名称を手放すことを決めた。私達らしいやり方…「陰」をあえて隠さないありのままのやり方で新しく生まれ変わろう‼︎キナコ葬儀の日にみんなに告げた。キナコの前で宣言した。キナコの前で誓った。「保護猫カフェ」閉店詳細は、後日ブログにて書きます。「保護猫カフェ」とは違う形にはなりますが、保護猫カフェの時と同様猫たちに会いに来て頂けたら…と思ってます。タマ、キャシャ、ビク、キナコがみんなのところに行きました。母ちゃんまたやらかしました。あんたたちの時と同じだよ…キナコも家族を見つけてやれんかった。ごめんなさいやけど、キナコのことをよろしくお願いします。
2023年08月01日
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保護猫カフェ「HOGOYA」はこのまま閉店とさせて頂きます。先日の記事で告知したようにhttps://plaza.rakuten.co.jp/xinunekox/diary/202308010000/エイズで片目がない…それだけのことでキナコを譲渡できなかった経験が「いのちのはうす保護家らしさって何?」をあらためて考え直すきっかけとなりました。「保護猫カフェ」を辞めよう‼︎「保護猫カフェ」という名称を捨てて、「オープンシエルター」に変更しよう‼︎…と。「保護猫カフェ」から「オープンシェルター」へ名称を変更することで、来てくれる皆さんが「お客様」ではない「対等な仲間」と認識させて頂きます。たかが名称、されど名称ですが、「お客様ではなく仲間としてお出迎え」この気持ちの切り替えが出来ることで、カフェの受付部分も「猫を保護する場所」へとなんの躊躇もなく、遠慮もなく、変更する決意ができました。「いのちのはうす保護家」らしさって、おもてなしではなく、「陽」だけではないありのままの活動をオープンにしていかなきゃ…そう思えたのです。↓〜↓変更内容です↓〜↓「保護猫カフェ」→「オープンシェルター」「お客様」→「猫ふれあいボランティア」と、名称が変わります。〜オープンシェルター開放日時〜8月11日(金) 12:00① (旧)スタッフ常駐→(新)無人 これまでスタッフが受付に常駐してましたが、 隣にある施設の日常業務に専念するため、 オープンシェルターは無人になります。 「呼び出しベル」が数ヶ所に設置してあり、 何かあれば、ベルを押して頂く流れです。② 未就学児、小学生のご利用可能時間は、 12時〜13時に変更 お子様連れの方も、そうじゃない方も、 お互いが気持ち良く過ごせたらと…m(_ _)m③ (旧)一時間千円のご寄付→(新)時間無制限千円のご寄付 12時〜16時までフリーで滞在可能です。 (子供さんが得意じゃない方は、13時〜お越しください)④ (旧)一時間貸切→(新)人数制限廃止 他の方と一緒になることもあります。 お互いに譲り合いながら三部屋をご利用ください。⑤ (旧)雑貨陳列販売→ (新)猫の保護隔離部屋 受付にて雑貨等の販売をしておりましたが、 わけありの猫たちを、一時的にケージ保護する場所であったり、バックヤードで待機中の体にハンデのある猫たちが新しい飼い主さんを探す場所でもあります。⑥ (旧)電話予約のみ→(新)InstagramからのDM予約等追加 電話、ショートメール、InstagramからのDMにて、 ご予約可能となりました。 こちらから返信があったら「ご予約完了」となります。 返信がない場合、受信不可の設定にされてないか等、 ご確認をお願いします。 ご予約の〆切時間は、前日の21時までとさせて頂きますが、 当日どうしても…の際は、お電話にてご相談ください。⑦ (旧)ガイド無し→(新)ガイド有り カフェ(オープンシェルター)の猫たちの保護経緯等、 一匹一匹が抱えてきた背景を説明させて頂きます。 ガイド担当が不在の場合もありますので、 ご予約の際「要ガイド」とお伝えください。 ガイドは別途、500円のご寄付(1組様)をお願いしています。 (ガイド所要時間は約30分)⑧ (旧)ドリンク一本無料→(新)ドリンク有料 ドリンク一本100円の無人販売となります。 冷蔵庫上に設置してる募金箱に100円入れてください。 本数の制限はありません。⑨ (旧)おやつ手渡し100円→(新)おやつセルフ100円 当日食べさせて良い数のみ、 各部屋分で設置しております。 おやつ代は、おやつ専用募金箱に入れてください。⑩ 丸々一棟貸切プラン(フリードリンク付) 誰にも気兼ねなく 猫たちとゆっくり過ごせる特別プランです。 完全ご予約制です。ご利用3日前までのご予約。 平日12時〜16時 →10,000円 土日祝12時〜16時→18,000円 1組様のご寄付額です。(1〜10名様まで)〜ご利用例〜・猫と一緒に仲間うちで写真撮影会・猫と一緒に仲間うちで勉強会や趣味講座(宗教やマルチ商法はNG)・猫と一緒にお昼寝 (寝具はありません。持込み可。新品かクリーニング済みが確認できる物限定) ※カフェ(オープンシェルター)に入られる際は、これまで通り、スタッフが案内させて頂きます。靴下を履かれてない場合は、入られる際100円にてご購入お願い致します。※「保護猫カフェ」から「オープンシェルター」になることで各部屋のインテリアへのこだわりも廃止になります。おしゃれじゃなくなりますが、猫たちに何ら変わりありません。受付け兼物品販売だった場所は、シェルターのお部屋になり、日中バックヤード等で待機中の猫たちが、新しい飼い主さん探しに出勤します。歩行に少々困難ある猫達限定です。予定メンバーは…「ポムポム」水頭症。「ハニー」脳の伝達神経欠損。要圧迫排尿。「よこづな」下半身麻痺要圧迫排尿。※エイズ陽性なので通勤検討中です。左「ハコちゃん」下半身麻痺。要圧迫排尿。右「ネバー」頸椎損傷。右後脚欠損。YouTubeで話題になった「ネバー」です。奇跡的に新しい骨が歪ながら再生され、首の筋肉で頸椎をカバーしてます。現在あくまで「予定」なので、通勤メンバーが正式に決まり次第この子達の年齢性別、性格や経緯等の詳細を発表します。
2023年08月04日
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〜過去を振り返り〜心穏と一緒に過ごした時間は、わずか二ヶ月でした。あの二ヶ月間、私は必死でした。「同情」という感情は間違ってるのかもしれないけど、威嚇と拒絶が続く心穏を心から不憫に思いました。自由に外を歩いてきた子が15畳の空間に閉じ込められ、苦手な人間がいつも近くに居る生活…心穏にとってのココは、地獄でしかないんだろうな〜って…。どんなに逃げ出したかったか…生まれ育った場所にどんなに帰りたかったか…だから、必死だったのかもしれません。心穏やかに過ごせる日が来ますように…って。そこに自分の感情はありませんでした。自分の感情と向き合う余裕がなかったのかもですね…あるとき…急に胸が締め付けられボロボロと涙が流れ出したとき、やっと自分の感情に気付けました。いいえ、最初から気付いていたからこそ感情に蓋をしていたのかもしれません。感情を閉じ込めてた蓋が容量を達して開いてしまった?そんな感覚でした。愛おしい心穏が心から愛おしい…心穏を看取らなきゃいけないなんて、心穏を失ってしまうなんて、想像するだけで苦しくて悲しかった。2018年…今から5年前、皮膚癌の「うらら」という猫をレスキューした過去があります。https://youtu.be/Y6Io5MUQcj8私が初めて「安楽死」した猫でした。でも、私は、安楽死のタイミングを間違えてしまったんです…「うらら」は、どんなに苦しくても最後まで私と一緒に居ることを望みました。うららは安楽死を望んでいなかったのです…それなのに私は、うららを苦しめたくない‼︎窒息死なんてさせたくない‼︎その一心で、安楽死を急いでしまいました。安楽死がいけないとは思いません。だけど、タイミングはあの時じゃなかった‼︎「うらら」は、あの日じゃなかった‼︎あれから5年…ずっと後悔してきました。記憶と感情が薄まることはありませんでした。うららを思い出すたびに、昨日の出来事のように感じられ、後悔と申し訳なさで涙しました。「うらら」への罪悪感を背負い続け5年が経った頃…愛護センターに収容されてる母子犬のレスキュー要請があり、愛護センターに向かいました。愛護センターに行くたび「猫で大変な子は収容されてない?」職員さんたちに声をかけてます。大けがや大病の猫がいたら優先してレスキューするのが私たちの役割だったから…この日も、同じように声をかけましたが、「今のとこは…大変な猫はいません」という返答だったので、猫舎には寄らずに直帰する流れだったのですが…犬舎に案内されたとき母犬の仮名を聞いた瞬間心臓がバクバク…「ウララ」母犬の名前は「ウララ」でした。「ウララか…私の口からまたこの名前を呼ぶ日が来るなんてね…」安楽死させてしまった「うらら」を思い出しながら、出口に向かって歩いてたとき「あの…やっぱり猫舎にも入りますか?」担当職員さんが声をかけてきました。レスキュー要請する猫はいないのに…?不思議に思いながら、案内されて中に入ると…そこに居たのが心穏だったんです…本来ならば、出会うはずのなかった心穏…お互いの存在を知る事なく終わってたはずなのに…「ごめんなさい…実は、所長と相談してもう死を待つだけの猫だから、山下さんに負担かけないようこの猫の存在は内緒にすると決めてたのになぜか突発的に、会わせたくなって思わず声かけちゃいました…」職員さんのこの言葉を聞いた瞬間、堪えてた涙を抑えきれなくなりました。母犬の名前が「ウララ」だと知り、あの時の「うらら」を想いながら出口へと向かってた私を引き留めたのが「うらら」のような気がしたから…「うらら」との出会いがなけれぱ、心穏の最期のタイミングを私は気付けなかったと思います。あの日、診察台で横たわる心穏を安楽死させてたかもしれない…「うらら」は優しい子だから、罪悪感を背負い続けてる私をなんとかしたかったのかもしれない。自分と同じ苦しみを持つ心穏を助けたかったのかもしれない。「うらら」が、私と心穏を出会わせてくれたのかもしれない…心穏と過ごした二ヶ月間、「うらら」も近くに居てくれたような…そんな気がしてならないんです。こんな非科学的な怪しい話なんて自分でも受け入れたくないけど、全ての「偶然」の出来事があまりにも出来過ぎちゃってて「偶然」で終わらせてたらなんとなくその方が不自然で気持ち悪いから…ご支援ご協力…お願い致します▼宮崎銀行 加納支店 普通口座0104601 動物たちの未来のために代表山下 由美▼郵便貯金 17310-434961 口座名義:イノチノハウスホゴヤ〒880-1222宮崎県東諸県郡大字国富町八代北俣2581いのちのはうす保護家090-4484-5165(9:30~22:00 担当フジイ)「いのちのはうす保護家」HPhttps://hogoya.com/ いのちのはうす保護家 山下由美代表 いのちのはうす保護家 山下由美代表「犬猫保護施設・いのちのはうす保護家」YouTubeチャンネル登録よろしくお願いします。
2023年08月23日
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「たんぼ」にとって私は必要な存在だったのか自信がないのです…田んぼの真ん中で立ちすくむ1匹の黒い猫。発見した人は、不思議に思い歩み寄るが人形のように微動だにせず一切逃げようとしない黒い猫…「どうした?」そう声をかけながら黒い猫の体に触れた瞬間、崩れ落ちるように倒れて動かなくなった…と、発見した人が動物愛護センターに連絡を入れた。こうして…動物愛護センターに収容された黒い猫は、センター名「たんぼ」と呼ばれていた。捕獲されて一週間、食事を摂ることもできず点滴だけで命を繋いできたとのこと…瞳孔が開き、目は見えていない。頭が小刻みに揺れ、歩行もままならない…この日、緊急レスキューを決意。かかりつけの動物病院に走ったが…検査結果は、たんぼの生命力に賭ける…それだけしか残されてなかった。本来ならば自由にしてあげたかったけど、たんぼは猫シラミのためビニール袋で囲った狭い空間がたんぼの小さな世界だった。完全駆除まで一ヶ月かかるが、それまでたんぼは生きてるだろうか?生きれるのだろうか…?早くサークルから出してあげたい!サンルームでみんなと一緒にひなたぼっこさせてあげたい!たんぼは、目が見えない…嗅覚も失っていたが、聴覚を一生けんめい集中させ「今」を観察してるようにも思えた。たんぼは、おしゃべりな子だった。話しかければ必ず返事をしてくれる。会話の途中でも、相槌のように小さく声を出してくれる。だけど…たんぼにとっての私はどんな存在なのだろう?毎日毎日、2~3時間毎に口内に液体を流し込んでくる「手」飲み込む力がないため一度に摂れる量は限られていた。高栄養流動食わずか2ml…これを2~3時間置きにシリンジで強制的に流し込む。毎日毎日、体に針を刺してくる「手」1日一回、皮下点滴が必要だった。オムツ装着も、下半身の清拭も点眼や点鼻も、毛布交換もたんぼにとって私の「手」は嫌な感情しかなかったのかもしれない…たんぼから信頼されてるのか?必要とされてるのか?愛おしさが増していく程に心が一方通行のような気がして不安になっていった…「嫌なことばっかりしてごめんね」今思えば、たんぼに謝ってばかりいた。それだけ自信がなかったのだろうな…レスキュー10日目の夜、たんぼの呼吸が荒くなった。そんな状態なのに、声をかけるといつものように返事をしてくれる。どうしてこの子はこんなにも…長い不安な夜を乗り越え朝を迎え、呼吸も穏やかになりようやく眠りにつくたんぼ。3月18日 AM7:30穏やかそうに眠るたんぼを横に私も安心して眠りについたが…AM10:30目が覚めてたんぼの体に触れるとすでに息絶えていた…まるで、私が眠りにつくのを待っていたかのように私を避けるかのようにたんぼは、ひとり静かに逝ってしまった。たったひとりで逝かせてしまった。おそらくこれが、たんぼ本人が選んだ最期なのだろうたんぼが嫌いだった私の「手」…お花ひとつひとつにごめんねの思いを込めながらの最初で最期の贈り物わずか10日間しか一緒に居れなかったけど、自信がないんです…「ぼたん」の心の声に気付いてなかったんじゃないか…って。「看取り」しか残されてない子たちにどこまで手をかけるべきか?どこで見極めるのか?あらためて「たんぼ」から教えられたような気がします。ようやく「ごめんね」から「ありがとう」とお線香を焚けるようになりました。たんぼ…ありがとう!ご支援ご協力…お願い致します▼住信SBIネット銀行支店名:法人第一支店 支店番号:106口座番号:2383858口座名義:シヤ)イノチノハウスホゴヤ〒880-1222宮崎県東諸県郡大字国富町八代北俣2581いのちのはうす保護家090-4484-5165(9:30~22:00 担当フジイ)「いのちのはうす保護家」HPhttps://hogoya.com/ いのちのはうす保護家 山下由美代表 いのちのはうす保護家 山下由美代表「犬猫保護施設・いのちのはうす保護家」YouTubeチャンネル登録よろしくお願いします。
2024年04月02日
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これまで多くの子達の介護と看取りをしてきました。いつも思う。みんなその子らしい最期だったと…そして、その都度、自分が抱いていた価値観、いいえ、人間の価値観がことごとく崩されていく。「こう見送りたい」「こうしてあげたい」・・・それは、自分のエゴなんだと気付かされる。それは、介護をしてるとき、看取る時、看取った後、自分の思いや感情を押し殺した時に、苦しみが襲い掛かる。「尊重と尊厳」文字にするのは簡単だけど、これを優先することが、どれだけ自分が苦しい思いをするのかと…私は、その想いをスタッフ達にも押し付けている。だから・・・チャージは私に警告してくれた。「母ちゃんは泣いちゃダメだ」と。介護をしてきた母ちゃんが泣くと、みんなが泣けなくなるよと…。母ちゃん、みんなを泣かせてあげてと…。チャージを看取った後、ニッシー、エミちゃんを看取ったとき、私は感情に蓋をするようになった。出来るようになった。なんでチャージは私に厳しいんだろう…なんで私に試練を残して逝ったんだろう…不思議だったけど、その答えは自分で出していた。「チャージ永眠」の記事中で書いた「私とチャージは、管理所での悔しさをずっと忘れられなかった。いいえ、あの悔しさを経験したからこそ、保護犬と保護主の関係を超えて、「有志」として、お互いを見ていたような気がする。」これが「答え」でした。だからチャージは私に厳しい試練を残したんだと…。先週から、ハクが逝く準備を始めた・・・自分の意志で、自分の体で・・・ハクが望んでいる事でした。だから・・・私は、延命治療から手を放した。「まだ出来る事はあるはずなのになぜ?」そう批判されても仕方ないと思う。でも、なぜかそれを正直に書きたくなりました。なぜなのかわからないけど・・・これは、私のエゴなのかもしれないけど、今、生きているときに、外を感じて欲しいとお散歩に連れ出すようになりました。今のハクには、移動するだけでも体に負担をかけている事や、キツイだろうな…と、分かってはいるのに…。思い出してほしいから。覚えていて欲しいから。外を歩き回っていた事を、心地良さを感じていた事を、木々の匂いや音、風、陽、体に感じて欲しいと…身体に残して逝って欲しいと…もう何も見えないだろうけど、感じるよね?保護家から見える夕日が綺麗だったことも…いのちのはうす保護家」HPリニューアルしました。 http://pawstamp.com/hogoya/ メールアドレスも変更となりました。新しいお問合せ先は、HP内の「お問合せフォーム」からお願いします。 ※「ひまわりの家」と山下由美は、一切関係ございません。2009年に辞任後「いのちのはうす保護家」として独立しています。 皆様のご協力ご支援どうかよろしくお願い致します。 宮崎銀行 加納支店 普通口座 104601口座名義:動物たちの未来のために 代表 山下 由美 郵便貯金 17310-434961口座名義:イノチノハウスホゴヤ〒880-1222 宮崎県東諸県郡大字国富町八代北俣2581 山下 由美090-4484-5165
2016年12月27日
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ひまわりが亡くなって、もう6年になりました。今日、11/27は、ひまわりの命日です。ひまわりの事は、下記の記事に書きましたが、映画モデル犬ひまわり永眠https://plaza.rakuten.co.jp/xinunekox/diary/201303180000/検索で辿り着くのでしょうか、この時の記事は、今でも多くの方が閲覧下さっています。ひまわりがきっかけで、「ひまわりの家」(3/31閉鎖)が出来ました。「ひまわりの家」で満足してはいけない…まだ終わってはいけない…次の道に進むべきか悩んでいたときに、背中を押してくれたのもひまわりでした。裸一貫となり、ゼロからの再出発「いのちのはうす保護家」電気も水もない、この更地での2年間の経験は、私にとって財産となりました。ひまわりが、命を懸けて守ろうとした「命」とは…?同じ母親として、自分に置き換えて考えようとしても、どうしても答えが出てきませんでした。嘘や綺麗事を書きたくなかったので、当時出版した本の中でも、こう書き記しました。同じ母親としてふと考えさせられました。「私は、他人の子でも同じように育てられるだろうか。深く愛せるだろうか」・・・・と。でも、今は違う!おこがましいかもしれないけど、ひまわりのあの時、命を懸けて守り抜こうとしたあの時の気持ちを、10年後にやっと、理解できるようになったのです。私は、心が壊れかけ、顔面麻痺になりましたが、この先の真実を伝える事は、もっと先だと思っていましたが…実は、顔面麻痺から復帰した数日後、過呼吸で倒れました。藤井副代表が、泣きながら私の口に酸素缶をあててくれました。「ゆみさん…ゆみさん…」何度も私の名前を呼びながら泣いていました…。酸素缶を持つ藤井副代表の手が震えていました。瞬時に、藤井副代表を不安にさせてはいけないと思い、「保護家に酸素缶があって良かったね。老犬ホスピスの犬達に命救われたわ~(笑)」私は、笑いました。気を失ったのか睡魔なのか分かりませんが、「大丈夫やからね、少し仮眠取るからね」藤井副代表にそう言った後の記憶はありませんでした。そのとき初めて気付きました。有志である藤井副代表の事を、私はこんなに大事に思ってたんだ…と、自分の本当の心を覗き見ることが出来ました。長い時間、今後の事を医師と話したのですが、「私が保護家を辞める時は、私が死ぬときなんです」という言葉が、私の口から出てきたときに、真っ先にひまわりの姿が目に浮かびました。保護家に居る子達は、私にとって我が子と同じ存在。藤井副代表はじめ、ここに集まる仲間達も、家族同然の大事な人たち。「母親とは何なのか、どうあるべきなのか…」10年前に出せなかった答えが、自分が倒れたとき、ハッキリと出せたのです。保護家の犬猫人間、命を懸けて守り抜きたい。そう思ったから、私は保護家に居ます。居続けます。ひまわりは、私にとって過去ではないと感じました。今も、私の人生の中で、多くの事を教えてくれる先生、大切な存在なんだと…。きっとまた、職員さんの元に帰ってくる…そんな気がしてなりません。いのちのはうす保護家」 http://pawstamp.com/hogoya/お問合せ先は、HP内の「お問合せフォーム」からお願いします。 皆様のご協力ご支援どうかよろしくお願い致します。 宮崎銀行 加納支店 普通口座 104601口座名義:動物たちの未来のために 代表 山下 由美 郵便貯金 17310-434961口座名義:イノチノハウスホゴヤ〒880-1222 宮崎県東諸県郡大字国富町八代北俣2581 山下 由美090-4484-5165
2017年11月27日
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