ここは、国道19号線バイパスと中津川が交差する 中津川大橋 である。川の上流を眺めれば、荒々しい河床と遠くに日本百名山の恵那山がある。下流を眺めれば、優しい山容の高峰山と中津川市本町がある。
中津川は、恵那山南麓から東北に流下する延長14kmの急流。本川の木曽川と左岸駒場付近で合流する。全国には 中津川が9箇所 ある。信濃川水系や相模川水系の中津川の方が、規模・長さが大である。
中津川宿は、江戸時代の 中山道45番の宿場 。落合宿と大井宿との間にあり、古くから商業活動が盛んであった。当時の町並みは1100mにも達し、旅籠屋は大小29軒あったという。また、桂小五郎(木戸孝充)が藩主敬親に攘夷を説くために、隠れた家跡もある。木曽路をゆっくり歩きたくなる。
広重の木曽海道六拾九次 には、「中津川」が2枚描かれている。そのうちの雨の中津川(写真-3)は、遠景に恵那山、近景に街道と家並を配置している。恵那山が大きく真っ黒だ。左側に溜池らしきものがあるので、坂本集落とされている。小生のお気に入りの一絵だ。広重は、174年前の天保8年(1837年)初夏にこの地を訪れているとのこと。坂本龍馬が生まれて間もない頃か・・。
写真-1 大橋から上流を眺める。朝もやの中津川。中央奥が恵那山。広重の絵にも描かれている。
写真-2 大橋から下流を眺める。高峰山には優しさと長閑さとが漂う。川の右岸側が中津川宿だった。
写真-3 広重の木曽海道六十九次 雨の中津川。恵那山を黒、屋根を白、溜池を青で、見事雨中を表現している。
写真-4 中津川大橋を上流右岸から見る。4車線の国道17号バイパスの橋。シンプルな橋梁。
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