JR王子駅の西側の石神井川沿いに「 滝野川 」という地名がある。渓谷と紅葉の名所だったことを物語る「滝野川紅葉中学校」の校舎がある。
この校舎に近接して正受院が佇む。戦後、胎児の納骨堂をつくったことから「 赤ちゃん寺 」とも呼ばれている。また千島探検家の近藤重蔵の甲冑姿の石造もある。本堂の裏側には、江戸の名所「不動之滝」跡碑がある。この滝を浴びると病気が治ると信じられていた。
滝野川は、複雑な変遷を経て現石神井川となった。石神井川は流路25kmの一級河川で、荒川水系に属し隅田川に注ぐ。流路の一部(長さ約250m)が JR王子駅 月台(プラットホーム)下を貫流している。1958年の狩野川台風で王子駅が冠水したため、治水用のバイパストンネルが2条建設された。
石神井川に限らず都内の 中小河川の洪水対策 降雨強度は、50mm/時間程度が一般的。地面がほとんど見えない都心では、降った雨がそのまま短時間で流出する。更に昨今の多発するゲリラ豪雨。この夏の雨の降り方と台風の進路に思いを巡らす。
写真-1 松橋から石神井川下流を望む。擁壁護岸のカーブした先には、水路トンネル呑口がある。
写真-2 正受院前の鐘楼門。かつて、この辺りに名所・王子不動之滝があった。
写真-3 JR王子駅下を流れる石神井川。飛鳥山公園付近から2条のバイパストンネルが貫流する。
写真-4 広重名所江戸百景「王子滝の川」。右端に不動の滝を描いている。
調布堰堤 浄水場跡 2018年05月29日
青いローゼ橋 丸子橋 2018年05月28日
古墳の上 浅間神社 2018年05月26日
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