清多夢くらぶ

清多夢くらぶ

2014年01月29日
XML
カテゴリ: 道、街道

 木更津港の陸上自衛隊駐屯地近くに 吾妻神社 がある。日本武尊(ヤマトタケル)ゆかりの神社。日本武尊の妻にあたる弟橘媛(オトタチバナヒメ)を祀る。吾妻神社と港を隔て、約1kmに中の島大橋が位置する。中の島大橋が恋人の聖地に選定された理由のひとつがこの神社の存在だ。

 日本武尊が東国遠征の折、相模国から上総国へ渡ろうとしたところ嵐に襲われた。その際、 弟橘媛 が海に身を投げて嵐を鎮めたという伝説。彼女の遺品である衣の袖を納めて神社ができた。衣の袖が流れ着いた場所が袖ヶ浦市。現在は船に頼らずにアクアラインというトンネルと橋で渡れる。

 木更津の由来は、日本武尊が弟橘媛を偲んでこの地を立ち去ろうとしなかったから・・。「君さらず 袖しが浦に たつ波の その面影・・」の和歌が残る。木更津市街を一望できる大田山公園に 「きみさらずタワー 」がある。その上方のモニュメントは、二人が語りあう姿を現わしている。 

 千葉の地には、上総(かずさ)と下総(しもうさ)との古名が残っている。古来、上の文字が付く方が都に近い土地を示す。昔から海上ルートを利用したのだろう。観音崎辺りから富津に渡るのが最短だ。観音崎近くには速水港と 速水神社 がある。弟橘媛の遺品・櫛を納めた神社。櫛と袖とが結ぶ道である。

1.吾妻神社.JPG

 写真-1 木更津港の東側に建つ吾妻神社と桜の古木。弟橘姫(オトタチバナヒメ)を祀る。

2.鏡ケ池.JPG

写真-2 境内脇の鏡ケ池。日本武尊が弟橘媛の鏡を沈めたとされる池。

3.本堂の彫刻.JPG

写真-3 社殿の向背に彫られている神話の世界。よく見ると海神龍と二人。

4.速水港.JPG

写真-4 先日訪れた横須賀市速水港。対岸に富津の東京湾観音が見えているが・・。

5.きみさらす゛.JPG

 写真-5 大田山公園の「きみさらずタワー」。木更津市街を一望。






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2014年01月29日 18時59分27秒
コメント(1) | コメントを書く
[道、街道] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Calendar

Profile

江戸川らんべえ

江戸川らんべえ

Free Space

PVアクセスランキング にほんブログ村

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: