3万6人もの東京マラソンびとが駆け抜けた 春海橋 (はるみばし)。春海橋は、東京都中央区晴海と江東区豊洲を隔てる晴海運河に架かる。その青い橋のすぐ海側に赤茶色の橋が寄り添うように架かっている。日焼けした姿で、現場保存されたメモリアル橋だ。
このレトロな橋は、都港湾局が運営していた貨物専用 鉄道の遺構 である。越中島貨物駅まで5kmの鉄道輸送30年間担った。廃止され25年以上の月日が流れ、肌も荒れている。アーバンな晴海運河に残る奇跡の橋なのだ。
春海橋から下流豊洲側は、春海橋公園と整備されている。少し歩くとIHIの工場跡地に至る。旧船舶ドッグを利用して水上バスが発着する。そのドック先端には、日本では珍しくなった 跳開橋 がある。アーバンゲートブリッジと呼ぶらしい。人道橋で小規模ではあるが、昔盛んだった水運を思わせる雰囲気がある。
このメモリアルドッグには高さ25mほど クレーン が残されている。過去の「造船日本」の記憶を残すためのモニュメントだ。近くの商業施設「ららぽーと豊洲」の憩いの場所にもなっている。夜にはクレーンにイルミネーションが灯る。地域のミニ・ランドマークになっている。
写真-1 アーバンな晴海運河に架かる春海橋。東京マラソンでは36km付近となる。
写真-2 日の焼けた肌を露出する旧貨物鉄道の春海橋梁。
写真-3 アーバンゲートブリッジ(跳開橋)とクレーンのモニュメントを観る。
写真-4 水上バス・ヒミコがアーバンドッグに到着。
写真-5 東京マラソンの最後尾が春海橋に近づいた様子。
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