潮来伊太郎像と水雲橋がシンボルの 水郷潮来あやめ園 400 mに渡って花菖蒲が植えられ、あやめ祭りが開催されている。運が良ければ、嫁入り舟を見ることができる。花嫁はろ舟乗場を出発して、水雲橋―思案橋―あやめ橋と進み、前川水門をくぐり利根川の畔で花婿と出会う。
前川右岸沿いのあやめ園は、 1.3 ヘクタールの敷地に 500 種・ 100 万本のハナショウブで彩られる。前川あやめ園ともいう。園中央部には、あづま屋と連絡する雨情橋、および太鼓橋風の 水雲橋 が架けられている。昔の水雲橋は、現在の前川水門付近に架けられていた橋で。郷土の名前に由来した橋だという。
江戸期前には「伊多古」との地名が残っていた潮来地区。また、「潮」のことを「いた」とも呼んでいたらしい。海から遠いので、凪の際には 海面が板 のように見えたとか。昔、霞ヶ浦は海に繋がっており、潮の干潮があった。静かな海面が板のように迫ってきたのだろうか・・。
橋幸夫の歌で有名になった潮来笠。 あやめ笠 とも言われ、この地方の女性が農作業に日除け、雨よけに使用していたもの。現在は便利な帽子に替って使用されなくなった。民芸品や身を守るものとして、受け継がれている。ベトナム女性のアオザイと麦わら帽子 ( ノンラー ) に通じるものがある・・。
写真 -1 ハナショウブに彩られる「水郷潮来あやめ園」。雨情橋と水雲橋が特徴の公園。
写真 -2 太鼓橋からアヤメ園を一望できる。花と人が集う園。
写真 -3 アーチ橋は、三度笠のようにも見える。
写真 -4 嫁入り舟終点となる「前川水門」。
写真 -5 潮来笠と水雲橋。
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