荒川系と利根川系が同時に会する場所がある。利根川水系 中川
新小岩あたりは、葛飾区、江戸川区そして墨田区の 三区境 でもある。綾瀬川は、荒川に直ぐに合流せずに並走して、中川の背後に注ぐようになっている。そのため水門等施設が多い。川の頭上には高速道路が長屋のように連なる。その堤防には橋脚が並ぶ。複雑なインフラが構築されてしまった。
荒川の水源と言えば埼玉県秩父山地を、利根川の水源は群馬県三国山地を思い描く。その日本を代表する川に挟まれて中川が流れる。そもそも坂東太郎の本流だった中川は、江戸期の利根川東遷と明治・大正期の 荒川放水路 開削で小さな川になった。しかし架かる橋の数は約 90ヶ 所と多いのだ。
東京は「水都」とも呼ばれ、 水門や陸閘 が数多くある。先の東日本大震災で閉鎖すべき水門が約 3000 施設あったそうだ。故障その他で作動しなかったものが約 60 カ所あったという。また水門の閉鎖作業や避難誘導で亡くなった消防団員が 250 人もいた。インフラは財産でもあるが、その管理運営は次世代が負うことに・・。
写真 -1 新小岩近くの荒川堤防から東京スカイツリーを見る。
写真 -2 綾瀬川と中川との合流点に作られた「上平井水門」。
写真 -3 綾瀬川と中川との合流点。首都高速道路が綾瀬川から荒川へ飛び移る場所。
写真 -4 中川水門、ハーブ橋、上平井水門が錯綜する区間。
写真 -5 中川水門から富士山を見る。
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