隅田川の分岐部に聳え立つ「 大川端リバーシティ 21 100 mを超える高層マンションが 8 棟立ち並ぶ。陽が沈み、各部屋に灯がつくと大都会の夜景を演出する。
リバーシティ 21 の上流 600 mに架かる 永代橋 は、夜景の名所となっている。永代橋は、現存最古 ( 大正 15 年 ) のタイドアーチ橋として、土木学会選奨土木遺産に登録されている。通行位置による橋の分類では、「下路アーチ橋」である。力強いアーチを青くライトアップし、上流の清洲橋の赤色と好対照に光を演出している。
佃地区の下流に続くのは、月島・勝どき地区。先日、 2014 年の 基準地価変動率 が発表された。勝どき地区は、東京オリンピックの会場に近くで、地価上昇率が著しい。東京など 3 大都市圏の住宅地価が 6 年振りの上昇 (0.5 パーセント ) 。しかし、地方はマイナス 1.8 パーセント。地方創生への道に灯りが見えない・・。
江戸期、佃島と石川島独立していた。いつしか両島がくっつき、嵩上げられて街になる。佃・月島・勝どきの人口は、今や 5 万人を超えた。広重が描いた頃の永代橋は、西に富士山、東に筑波山、南に江戸前と見渡す名所であった。現在は 夜景の名所 であるが、停電になる黒色遮蔽物と化す・・。
写真 -1 高さ 100 mを超える高層マンション 8 棟が建ち並ぶ「大川端リバーシティ 21 」。
写真 -2 ライトアップされた永代橋と隅田川下流の夜景。
写真 -3 青く輝く永代橋を右岸上流から望む。
写真 -4 兜形のタイドアーチ橋を下流左岸から望む。
写真 -5 歌川広重・不二三十六景「東都永代橋佃島」。
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