清多夢くらぶ

　白い雪が積もったような原っぱ。白いコスモスである。昭和記念公園・「 原っぱ東畑 」の秋風景だ。その白い原っぱを見守るように、大きな孤高のヒマラヤスギが立っている。そして少し離れて、公園のシンボル木・大ケヤキが楕円形の日陰を作っていた。

5,600 ｍ 2 の原っぱ東畑には、 70 万本のイエロー系 2 品種のコスモスが植えられている。イエローキャンパスとサンセットイエローとの名前だ。サンセットは、キャパスよりも後に生まれた品種で、気温が低くなると黄色味が増すという。 公園の閉門 が 16 時 30 分なので、日没までは居られないのが残念であった。

　十数年前に「 ヒマラヤ杉に降る雪 」というアメリカ映画があった。それを意識したのがどうか、ヒマラヤ杉と白いコスモスは、お似合いの景色となっている。ヒマラヤスギはマツ科に属し、球果 ( 松ぼっくり ) がある。特に雌花の松ぼっくりは、バラの花に似ているので、クリスマスの飾りに使用されるという。

　昭和記念公園におけるケヤキなどの木々は、米軍基地跡にあったものを移植したものだという。みんなの原っぱ中央に立つ大ケヤキは、まだ樹齢 100 年ほどらしい。ケヤキは 1000 年以上のものが国内に多くある。 長寿・崇高 の木とされる。立川の市の木は、確かケヤキだったと思う。

写真 -1 　昭和記念公園・みんなの原っぱに立つ「大ケヤキ」とヒマラヤスギ。

写真 -2 　原っぱ東畑の白いコスモスと一本のヒマラヤ杉。

写真 -3 サンセットイエローと ヒマラヤスギ。

写真 -4 。 ヒマラヤ杉の太い根元は、休息の特等席だ。

写真 -5 　近くで見ると、黄色い花であることが良くわかる。