楽善斎
」は、落ち着いた雰囲気がある。1849年に24代国王・憲宗が後宮を迎い入れるために建てたとされる。
王朝末期には、皇族や後宮・女官が余生を送った場所。床板が高く、オンドルなどの暖房施設が設えてある。この楽善斎で、日本の梨本宮家から嫁いだ 李方子
(り・まさこ)さんも過ごしたという。1970年夫の李垠(り・ぎん)皇太子が死去したが、その後日本に戻らず韓国に留まる。日韓両国の架け橋になった強い女性・・。
楽善斎の裏側に、室内から花を愛でるように階段状の花壇が造られている。四季折々に 花を観賞
し、芸術作品などを見て、静かに暮らしたのだろう。当時の様子が伺いできる空間だった。
写真1 質素な佇まいの楽善斎。
写真2 楽善斎の塀と亀の甲羅模様(長寿を願う)。
写真3 床高の板の間(マル)と長楽門。
写真4 裏庭の花壇の様子。
写真5 オンドルの煙突と六角堂の上凉亭。
写真6 故李垠(ぎん)・方子(まさこ)夫妻と位置図。
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