上野不忍池・鵜の池の東縁に、天満宮がある。上野精養軒の下にある 五條天神社
だ。江戸期には「下谷天満宮」とも呼ばれていた。拝殿近くの丸い球状の白梅は、しめ縄状のおみくじで囲われている。その近くに、紅枝垂れ梅がかかる神楽殿がある。5月25日の例祭で舞いが奉納される。
五條天神社は、その昔五條町にあったことに由来する。江戸から明治初期までの約230年間、五條の地にあった天満宮という。現在のアヤメ横丁の連歌師の屋敷付近から移ってきたとされる。江戸庶民や歌人が参拝した場所。現在は 医薬の神様
を祀り、無病息災と病気平癒を祈願する社となっている。
天神社に隣接して 花園稲荷神社
がある。上野公園台地から不忍池へ下りる抜け道にもなっている。鳥居トンネルを出たところが稲荷神社。前身の名称は、穴稲荷神社。上野戦争で消失するも再建される。昔この辺りは、寛永寺の花畑があったという。花園の由来となる。
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