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原発事故!30年前に警鐘を鳴らした主婦がいた。坂田静子の遺稿集「聞いてください」、新装発売!(坂田静子さん) リュウちゃん、最近、ニックネーム「lemidori」様の「れみどりの☆楽・音・食・眠☆らくおんしょくみん」というブログに出逢い、少しハマっています(下記URL)http://plaza.rakuten.co.jp/lemidori/profile/ そのレミドリ様のブログに、ある時から「坂田静子さん」という女性の名前が出てくるようになりました。ブログの様子では、レミドリ様は坂田静子さんという方の本を出版すべく、原稿の校正をされている、出版元は長野市にある出版社、「オフィスエム」(HP下記)http://o-emu.net/ はて、坂田静子さんって、どういう人だろう? それでリュウちゃん、坂田静子さんに少し興味を持ちましたので、ネットで調べてみました。 (坂田静子プロフィール)大正12年(1923)11月14日、東京青山生まれ。1943年坂結婚し、須坂市の坂田薬局の経営に携わる。1945年長女悠子、1948年次女雅子、1949年長男敬が生まれる。1976年頃から反原発の運動に深く関わるようになる。1977年『聞いてください』第1号発刊。1998年、74歳で死去。 うーん、長野の反・原発活動家だったのか!まるで熊本で水俣病を告発した作家・石牟礼 道子さんのような人だな。 坂田さんが反・原発運動に拘わるようになったきっかけは、1977年5月、英仏海峡の小さな島で平和に暮らしている娘さんから、「対岸のラ・ア-グ(仏)に原子力の再処理工場があって、そこから洩れる放射能で牛乳や海産物が汚染されて被害が出始めている上に、近く日本の原発廃棄物の大部分がここで再処理される予定とのことだ、日本ではこのことを知っているのだろうか、とても不安だ」という手紙を受け取ってからだそうです。 その娘さんから、放射能に拠る重度の障害をもった子供の出産を知らされた時から、坂田静子さんは手作りのガリ版新聞『聞いてください』を発刊、以後、反・原発運動に生涯を捧げることとなりました。 オフィスエムのホームページから、「聞いてください」の内容を以下に書きます。 第1章 聞いてください 子どもたちのために原発は核の平和利用なのですかプルトニウム6キロで核爆弾1つができる子どもの未来のために知る努力を第2章 聞いてください いのちと暮らしのことをマスコミの原発推進キャンペーン犠牲を強いるのが原発です人類と共存できない原発被爆と被曝、そしてヒバクシャたち日本は電気や水を浪費していませんか? 第3章 聞いてください スリーマイル島の恐怖をスリーマイル原発事故と日本の原発事情チャイナシンドロームの恐怖豆腐の上の柏崎刈羽原原発柏崎に人類の巨大な「墓穴」を見た核を持たないことは原発を持たないこと第4章 聞いてください チェルノブイリの悲しみと祈りをチェルノブイリの黙示録ふるさとを核のゴミ捨て場にしないで動燃の力ずくの企みチェルノブイリ、そして私たちは今...広瀬隆『まだ、まにあうのなら』母の祈り第5章 聞いてください 再び、子どもたちのために...原子力円卓会議、物言えない未来の子どもたちにかかわって再び「聞いてください」 この本は、坂田さんが亡くなられた翌年の1999年に出版されました。今回は「新装改訂版」だそうです。 この新装改訂の発売にあたり、歌手の加藤登紀子さんと、作家で反・原発の旗手のひとりでもある広瀬隆氏から推薦文が届けられ、本の表紙を飾っています。以下に推薦文を転載します。 (加藤登紀子推薦文)スリーマイル、チェルノブイリ事故よりずっと前から放射能汚染があったこと、地震国日本に原発が建設されていくことへの必死の告発、胸に沁みる必読書です。 (広瀬隆氏の推薦文)本書は30余年前、「原発神話」の嘘と危険性を見抜いた一主婦が、愛と勇気と英知で挑んだ脱・原発も祈りである。 リュウちゃん、6月10日公開のれミドリ様のブログに、以下のようなコメントを入れました。 リュウちゃんのような一介の田舎のジジイとして応援出来ることは、(1)地元の書店で予約を入れる。(2)地元の図書館に購入依頼する3)リュウちゃんのブログで紹介する。の三つくらいです(無力だ!) 新装版「聞いて下さい」は、先週から長野市の書店に並んだそうです。全国の書店の店頭に並ぶのは、今週からになりそうです。現在、全国の公立図書館は3000余りあります。全国の公立図書館にこの本が購入され、人々に読み継がれるようになれば、日本も少しは変わるとおもいます。最後に、「無力な田舎住いのジジイ」のリュウちゃんからのお願いです。 皆様、坂田静子「聞いてください」を近隣の公立図書館に予約を入れましょう。 (脱・原発への道しるべ)聞いてください坂田静子・著1365円(1300円+税)ISBN978-4-904570-38-8出版元:オフィスエム〒380-0802長野市上松2-2-17 城東ビル3F(Tel 026-237-8100 FAX 026-237-8103) ーーー 加藤登紀子「この空を飛べたら」http://youtu.be/xdMa2kBu3x4
2011年06月20日
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2度目の大きな核の被害核に対する「ノー」を叫び続けるべきだった。 6月9日、スペイン・カタルーニャ自治州政府は人文科学分野で功績のあった人物に贈られるカタルーニャ賞をノーベル文学賞候補作家の村上春樹氏に授与しました。 村上さんは、この授賞式に於いて、下記URL1~4のように約24分の日本語によるスピーチを行いました。普段メディアに殆んど登場しない村上さんのスピーチは、講演慣れした評論家や学者のそれとは違って、訥々とした語り口のものでしたが、非常な感動を与えるスピーチとなりました。 (カタルーニャ賞受賞スピーチ1/4)http://youtu.be/ZL-W7tX1Z-Y (カタルーニャ賞受賞スピーチ2/4)http://youtu.be/SL9LnI0jK0k (カタルーニャ賞受賞スピーチ3/4)http://youtu.be/nui_LBMUgps (カタルーニャ賞受賞スピーチ4/4)http://youtu.be/OfEjGjiK9Bs 6月10日のテレビのニュース枠や、夕刊各紙で、このスピーチの一部が紹介されていますが、リュウちゃんはもう一度このスピーチの内容を自分の心に落とすために、核心となる部分をスピーチの流れに従い、以下に抄述してみました(このブログをお読み頂く皆様は、是非下記受賞スピーチの全文をお読み頂き、皆様の心の中にこのスピーチを落とし込んで頂きたいと思います) http://mainichi.jp/enta/art/news/20110611k0000m040017000c.html (村上春樹のカタルーニャ賞授賞式のスピーチ・リュウちゃん版抄述) 僕が語っているのは、具体的に言えば、福島の原子力発電所のことです。十万に及ぶ数の人々が、原子力発電所の周辺地域から立ち退きを余儀なくされました。そこに住んでいた人々はもう二度と、その地に戻れないかもしれません。 なぜこのような悲惨な事態がもたらされたのか、その原因はほぼ明らかです。、何百年かに一度あるかないかという大津波のために、大金を投資するのは、営利企業の歓迎するところではなかったからです。 また原子力発電所の安全対策を厳しく管理するべき政府も、原子力政策を推し進めるために、その安全基準のレベルを下げていた節が見受けられます。 その過ちのために、少なくとも十万を超える数の人々が、土地を捨て、生活を変えることを余儀なくされたのです。我々は腹を立てなくてはならない。当然のことです しかしそれと同時に我々は、そのような歪んだ構造の存在をこれまで許してきた、あるいは黙認してきた我々自身をも、糾弾しなくてはならないでしょう。今回の事態は、我々の倫理や規範に深くかかわる問題であるからです。 ご存じのように、我々日本人は歴史上唯一、核爆弾を投下された経験を持つ国民です。1945年8月、広島と長崎という二つの都市に、米軍の爆撃機によって原子爆弾が投下され、合わせて20万を超す人命が失われました。 広島にある原爆死没者慰霊碑にはこのような言葉が刻まれています。 「安らかに眠って下さい。過ちは繰り返しませんから」 核という圧倒的な力の前では、我々は誰しも被害者であり、また加害者でもあるのです。その力の脅威にさらされているという点においては、我々はすべて被害者でありますし、その力を引き出したという点においては、またその力の行使を防げなかったという点においては、我々はすべて加害者でもあります。 福島第一原発の大事故は、日本人が歴史上体験する、二度目の大きな核の被害ですが、今回は誰かに爆弾を落とされたわけではありません。我々日本人自身がそのお膳立てをし、自らの手で過ちを犯し、我々自身の国土を損ない、我々自身の生活を破壊しているのです。 何故そんなことになったのか?理由は簡単です。「効率」です。 原子炉は効率が良い発電システムであると、電力会社は主張します。また日本政府は、原子力発電を国策として推し進めるようになりました。電力会社は膨大な金を宣伝費としてばらまき、メディアを買収し、原子力発電はどこまでも安全だという幻想を国民に植え付けてきました。 そうなるともうあと戻りはできません。原子力発電に危惧を抱く人々に対しては「じゃああなたは電気が足りなくてもいいんですね」という脅しのような質問が向けられます。国民の間にも「原発に頼るのも、まあ仕方ないか」という気分が広がります。原発に疑問を呈する人々には、「非現実的な夢想家」というレッテルが貼られていきます。 しかし、効率的であったはずの原子炉は、今や地獄の蓋を開けてしまったかのような、無惨な状態に陥っています。それが現実です。 我々は技術力を結集し、持てる叡智を結集し、社会資本を注ぎ込み、原子力発電に代わる有効なエネルギー開発を、国家レベルで追求すべきだったのです。たとえ世界中が「原子力ほど効率の良いエネルギーはない。それを使わない日本人は馬鹿だ」とあざ笑ったとしても、我々は原爆体験によって植え付けられた、核に対するアレルギーを、妥協することなく持ち続けるべきだった。核を使わないエネルギーの開発を、日本の戦後の歩みの、中心命題に据えるべきだったのです。 我々は夢を見ることを恐れてはなりません。そして我々の足取りを、「効率」や「便宜」という名前を持つ災厄の犬たちに追いつかせてはなりません。我々は力強い足取りで前に進んでいく「非現実的な夢想家」でなくてはならないのです。 ーーーー 村上春樹は1949年1月京都生まれの作家、兵庫県立神戸高校~早稲田大学第1文学部映画演劇科卒業、在学当時からジャズ喫茶のアルバイト・経営者としてジャズにのめり込む。1979年「風の歌を聴け」で、「群像」新人文学賞受賞。1987年の「ノルウェイの森」は単行本・文庫本併せて1000万部を越える大ベストセラーになった。また、1990年以来、彼の作品は世界数十ヶ国で翻訳されている。2006年、オーベル文学賞の登竜門とも言われるフランツ・カフカ賞受賞、俄かにノーベル賞受賞の期待が高まった。ーーーーー カタルーニャ民謡[鳥の歌] (チェロ)パブロ・カザルスカタルーニャ出身の大チェリスト、パブロ・カザルスが第2次世界大戦終結の1945年頃から奏き始めた曲、この曲はカザルスの故郷カタルーニャへの思慕と平和への祈りが込められています。http://youtu.be/CAGBYm-HvTQ リュウちゃんも[非現実的な夢想家]の端くれなのです。
2011年06月11日
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「非常事態国家」、河野太郎首相この難局をどう乗り切ろうとするのか? (河野「非常事態国家・内閣総理大臣の施政演説の続き」---------- 50兆円もの膨大な復興財源を大多数の国民の皆様の負担に頼る事無く、しかも新たに国債を発行する事無く、日本経済を失速させる事無く、調達する為に、非常事態内閣といたしましては、次に述べる諸政策を速やかに遂行致します。 (河野太郎「非常事態内閣総理大臣は、ここまで施政演説を一挙に行い、横に置かれていたコップの水を一気に飲み干し、一息入れて続きの演説を行った」 具体的な諸政策に入る前に、一つだけ申し上げておきます。今回、私が「非常事態国家」の閣僚に任命致しました方々の顔ぶれを御覧になればお判りになるように、議会制民主主義の枠を原則的に取り払って、広く国民の中から人材を求めたものであります。その意味で本・「非常事態国家」の内閣は一時「議員内閣制」を棚上げするものであり、大連立・挙党一致内閣では無く、「挙国一致内閣」なのであります。 あの頃は内閣不信任案の否決のあと、与野党から「菅下ろし」の嵐が吹き荒び、「大連立」に政局は一挙に舵を切ったが、誰が首相になっても、この未曽有の国難・民難を収拾出来るとは考えられなかったな、 いはば「八方塞がり」の状態、 河野首相の政策や如何に? さて、以下に本内閣の「五つの基本政策」を実施します。(1) 東京電力の完全国有化(2) 2020年までに原発全廃、再生可能エネルギーへの転換、(3)格差社会是正のための公務員の給与3割削減、国会、地方議員の定数及び報酬削減による総費用5割削減、(4) 原発事故の補償費用、東北地方の広域に渡る復興費用、年金等社会保障費捻出の為の「富裕税」および「宗教関係団体等特別課税」制度の創設、消費税を段階的に10%に引き上げる議論の凍結と抜本的見直し、(5) 国家の最重要政策について、国民に直接可否を判断いただくための幅広い国民投票法の新設 ★★★ 先ず、(1)の東電の完全国有化でありますが、これまで東電は原発事故にまつわる補償金の総額を数兆円と見て、役員及び社員の報酬、給与のカット、福利厚生施設の売却、電力料金の引き上げ、更なる社債の発行により乗り切ろうとしていましたが、「非常事態国家内閣」が賠償額を固く見積もった試算では、賠償金総額が20兆円、廃炉費用が2兆円掛かることになります。これは、どうやっても私企業としての東電が支払える額ではありません。 ここに至り、私企業としての東京電力の債務超過は明らかになりましたので、「非常事態国家」内閣といたしましては、以下のようなスキームの下に東電を完全に国有化し、国家直属の下で、原発事故の後処理、管内への電力の安定供給に専念して頂く事になります。 (東電国有化のスキーム) (1) 個人投資家の保護、国有化で東電の社債・株券の価格は実質零(ゼロ)ななりますが、今回のスキームでは、個人株主の1万株以下の株券については、本日の終値を国家補償いたします。 (2) 発行済みの約5兆円の社債につきましては、市場の混乱を避ける為に、全額補償します。但し、この社債償還、個人投資家の株価補償に要する約6兆円の費用捻出は、私企業であった旧・東電の剰余金及び徹底した人件費削減及び法外な企業年金の全廃などによる資金でこれに当てることと致します。 (3) 勝俣会長、清水社長、西沢新社長及び役員の皆様は、当面現職を続けて頂きます。但し、役員報酬は無し、退職金もゼロと致します。更に原発事故収束に専念頂くため、一部役員を除いて、本社を福島第1原発の所在地、福島県双葉郡大熊町に移転して頂きます。勝俣会長以下、役員の皆様は、大事故の現場で更なる破滅的大事故が起こらないように、全力を挙げて廃炉に向けての作業を粛々となされることを期待いたします。 (4) 完全国有化に伴い、大熊町に置く東電本社の上に、国家としての最高責任者を置きます。この最高責任者は、総理大臣たる私が兼任致します。 ★★★ 次に「基本政策(2)」の、2020年までの原発全廃の件ですが、ご承知のようにドイツのメルケル政権は、日本の原発の大事故を受けて、それまで原発推進の立場から180度転換し、2022年までに現在稼動している17基の原発を全て停止し再生可能エネルギーに転換する事を表明しました。それは、ドイツ国民が、チェルノブイリや福島第1原発の惨憺たる大事故を目の当りにし、「原発は一旦事故が起きたら、正に破滅的で、一国を滅ぼすほどのものであり、しかも完全に事故を防ぐ技術は確立されていないし、今後も完全に事故防止の技術開発は不可能である。いはば「パンドラの函」、一旦、この函を開けたら最後、世界は破滅するという事をようやく国民一般レベルでコンセンサスが出来た結果であると思われます。 原発は地域・国家に莫大な経済的恩恵をもたらしますが、他方で作業者・立地住民の生存権を著しく侵します。いわば「両刃の刃」なのです。経済的恩恵と生存権の侵害は両立しません。 確かに原発を全廃する事はドイツに比べてより困難を伴うである事は否定できません。しかし、2度に渡る原爆投下と、この度の原発大事故の惨禍を体験したわが国に於いては、国民の叡智を結集し、一刻も早く脱・原発国家に生まれ変わらなければならない事は、論を待たない事なのであります。 ☆ ☆☆☆ 河野総理大臣の施政方針演説は、いよいよ熱を帯びて来た。 日本もようやく脱・原発の方向に世論が向かうようになって来たが、まだまだ先は遠いな、世論調査では、まだ半数が原発現状維持だしこれまで国・自民党・電力会社一体となって原発推進をして来たのだし、マスコミも原発の恩恵を受けて、まともな批判をしないし、、 以前、河野太郎は、「政・官・産・学・メディアの五角形が原発の安全神話を作った」と言っていたな、総理大臣になって、悪の五角形を徹底的に破壊して欲しいものだな。 (以下、「東日本巨大地震(10)に続く、 ーーーーーー 平井憲夫『原発がどんなものか知ってほしい』http://www.iam-t.jp/HIRAI/pageall.html#page1 You-Tubeによる「平井憲夫氏の遺言(1-10)約2時間の平井氏本人の講演を10分割した最初の部分です。http://youtu.be/0x1AQ5HRu0o
2011年06月08日
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