60ばーばの手習い帳

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August 12, 2019
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カテゴリ: 常用漢字
​​​星 ​  迎…ゲイ、むか(える)



 明日は旧盆の入りになります。昔、母の田舎、信州の松本では、迎え火に白樺を
焚いていました。

 志水辰夫氏の『赤いバス』は、風景描写が美しく、昔の田舎の空気を思い出し
ます。

​野も山も緑一色で、空気が重たく感じるほど濃厚だ。​

 都会の喧騒を逃れて田舎にやってきたわたしは、スガイミツオという少年に会い
ました。彼は知的な遅れがあるようですが、その素直さにわたしはひかれていま
した。
 村を通過する、高速道路のバス停は、急行バスが通過するだけで、決して留まる
ことのないバス停でした。ミツオはそのバス停で、姉を待っていました。決して
来るはずのない、姉を。
 けれど、わたしは見ます。赤いバスが停まって中から…。

山の上にかかっていた日光が消えると、夕靄が漂いはじめた。
山肌の色合いに青が増し、視界がじわっとにじんできた。空の透明度が沈む。

 ああそうだったのか、今日は…。
 別れの哀しみは、澄んだ夕暮れの色。けれど、いつか温かい思い出の色になる
でしょう。
 やさしい気持ちになれる物語です。


         ​​引用および参照元:志水辰夫『いまひとたびの』新潮文庫​





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Last updated  August 12, 2019 12:00:20 AM
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