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お金と時間の都合で基本的にはJAZZしか聴かない(聴けない)のだけれど、一時期のピアソラブームの時は、一応流行にのってタンゴを聴いていた時期があった(といってもピアソラだけだけど)。正直他のものを聴いたことがないので、相対評価としてすごいのかどうかはよく分からないのだけれど、ピアソラの音楽は本当にすばらしいと思う。最近車のBGMのネタがあまりパットしないので(車の中であんまりバリバリのジャズというのもちょっと重たいので)、久しぶりに昨日車の中で聴いていたら、久しぶりに感動した!!ちょっと臭いけれど、聴いていて心を揺さぶられる音楽というのは、発信する方にその音楽に対する情熱のようなものがどれだけあるのかというのに結構比例するものだと思っている。その意味で、このアルバムでのピアソラには、彼が数十年間演奏してきたタンゴというの全てを表現してやるというような、絶対的な意思と情熱を感じることができる。だから、聴いていて本当に熱いし、格好いい。あと、これはタンゴという音楽の特徴なのかも知れないけれど、本当にメロディーが幻想的であるところも、あまりJAZZにはないところだと思う。考えてみれば、初めてピアソラを聴いたのは、テリー・ギリアムの『12モンキーズ』という映画のテーマ曲だったのだけれど、あの曲も映画の幻想的な雰囲気に本当によくあっていた。ということで、タンゴについてはあまり詳しいことは分からないので、まともなことは言えないのだけれど、聴いたことのない人も一度聴いて見れば、その独特の雰囲気が気に入ると思うので、一度ご賞味あれ!!何故かは分からないけれど、本当に格好いいですよ。
2002年03月31日
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スペインの音楽というのは、アラブに支配されていた歴史の影響でヨーロッパ圏の国でありながら、オリエンタルな雰囲気を漂わせている。フラメンコというのは、その最たるもので、なんともいえないエキゾチック(そういえば最近使わない言葉なきがする。死語なんだろうか?)なフィーリングがなんとも言えず格好いい。 このアルバムはそんなフラメンコギターリストのマティートとドミニカ出身のピアニストであるミシェル・カミロのデュオアルバムである。ともにスペイン系のバックグラウンドを持っているため、コンセプトとしてはぴったりであり、非常にすばらしい出来のアルバムになっている。 最大の聴き所はタイトルにもなっている「スペイン」で、これはジャズファンなら誰でも知っているというくらい有名なチック・コリアの名曲である。実をいうと僕はチック・コリアという人の良さをあまり理解しておらず、普段聴く機会はほとんどないのだけれど、この曲だけは例外で本当にいい曲だと思う。アルバムのコンセプトにも本当にぴったりで、カミロのスーパーなテクニックと、マティートの色気のあるギターが、非常にバランスが取れていて、一度聴いたら直ぐに気に入ってしまえそうな、素直にいい演奏に仕上がっていると思う。それにしてもカミロのテクニックというのは本当にすごいなとこのアルバムを聴いて実感した。同じラテン系のゴンサロ・ルバルカバも化け物のようなテクニックを持っているけれど、カミロもテクニックもそれに劣らず本当にすごいと思う。マティートもパコ・デ・ルシアとは違った味のあるギターを弾き人で、初めて聴いたのだけれど、なかなかのお気に入りになってくれそう。ということで、かなりベタ誉めですが、本当にいいアルバムなので、是非聴くことをお薦めします。
2002年03月27日
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最近、遅ればせながらすっかり澤野工房にはまっている。基本的にピアノトリオって日本で妙に人気があるという偏見からあまり騒がれているのもは気かないようにしているので、こういう突然騒がれ出したものってなかなかチェックせずに損してしまうことが結構ある。でも、聞いてみると、さすがに騒がれているとおり非常にクオリティが高くて驚いている。 そんな澤野工房から今日は山中千尋。アメリカで活躍していたらしい日本人の女性ピアニストのデビュー作だ。感じとしては、女性らしく余り黒っぽい感じではなく、エバンス~コリア系のピアノで、非常に明るい感じのJAZZを演奏している(それは、ジャケットを見ても明らかだ)。かといって、音楽が甘ったるいということは全然なくって、タッチも非常にしっかりしているし、スピード感のある演奏も軽々こなすという感じの非常にしっかりしたピアニストだと思う。 このアルバムで印象に残るのは、2曲目の全然ボサノバのリズムで演奏しない「イパネマの娘」。最初は曲が分からなくって、ジャケットを見たら、びっくりした。本当に格好いい演奏で、久しぶりに好きなピアニストが出来た瞬間だった。 最近日本の女性ピアニストは、大西順子も全然アルバムを出さなくなったし、なんとなく元気がないので(何かボーカリストばかりでつまらないですね)、山中千尋の登場は非常にうれしい。 しばらくはヘビーローテーションで僕の耳を占拠しそうな気がする。
2002年03月25日
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今週BlueNoteTokyoにやってくるブラッドメルドー。是非これを読んでいる人にも見てもらいたいってことで、今日はメルドー2回目の登場である。僕がブラッドメルドーを初めてライブで聴いたのは、なんと格好いいことにNYのヴィレッジ・バンガードだった。ちょうど『アート・オブ・ザ・トリオ Vol.2』が発売された直後で、その記念ライブという感じだった。そこで聴いた『モンクス・ドリーム』で僕は完全にノックアウトという感じで、それからメルドーの日本でのライブは可能な限り行くようにしている。メルドーについては、キース・ジャレットのスタンダード・トリオ以来のピアノトリオの革新を生み出したということで、色々なところで騒がれている。そこで語られるていることは、きちんと理解していない僕からしても、なるほどと思うことが多いので、それはそれで正しいのだと思う。でも、僕にとってメルドーを語る上でのキーポイントははっきり言って2点だと思う。「信念」と「勇気」だ。僕の勝手な想像だけど、メルドーはこのトリオの活動において、このメンバーであれば絶対に新しいピアノトリオを作り上げることができるという「信念」を強くもっているのだと思う。だから、5年近くもメンバーも交代せずに、固定のメンバーで活動しているのだろう。そして、その演奏がいったんはじまるとその「信念」は、彼の持つ「勇気」によってさらに加速するのだと思う。メルドーのソロを聴いていると、そのアドリブは破綻を恐れずに突き進むという「勇気」を感じぜずにはいられない。そこまで冒険したら、きっと最後にまとまりがつかないのではと怖くなるようなフレーズをどんどん推し進めていく。その「勇気」が彼の演奏を聴いてみんなが感じるスリルの源泉なんだと思う。メルドーのトリオには、そんな感じでスリルがあふれている。まだ聴いたことがない方は、このアルバムを聴いてライブの感じに触れてみてください。そして、気に入ったあなた、今週のライブを見に行ってください。僕もどこかにいるかもしれません。
2002年03月17日
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澤野工房がちょっと前から話題になっている。マニアックだけれども、本当にすばらしいピアニストを世界中から発掘、再評価して、本当にクオリティの高いアルバムを次々に紹介しているレーベルだ。このアルバムのBerndt Egerbladh(正しくよくことも出来ない。。)も澤野工房が売り出されなければほとんど日本では認知されなかったであろう、スウェーデンのピアニストだ。はっきり言って、僕もHMVのサイトで見つけなければきっと出会わなかったピアニストだ。聴いた感じは北欧のピアニストの例に漏れず、ビル・エバンス系のピアニストといった感じだけれど、Feelingはちょっと違っていて、ロマンティックではあるけれども、エバンスほどの暗さはなく、聴いていてとてもいい気分になれるピアノだと思う。曲もミディアムテンポの曲が中心で、企画物のバラードばかりを集めた甘くて聴いていられないようなアルバムとは一線を画しており、ジャズならではも瞬発力のようなものも十分に体験することができると思う。また、このアルバムを聴いて感心したのは、ベースの切れ味が非常によいことだ、ピアノとのインタープレー的な部分を十分に残しながら、しっかりとリズムをキープしており、そのバランスが僕にはなんともお気に入りとった感じがする。こういうアルバムを聴くと本当にまだまだ未知のミュージシャンて一杯いるんだということを思い知らせるが、こういう人を発見するのも、またジャズを聴く喜びであると思う。
2002年03月14日
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以前ローランド・カークの時にも書いたのだけれど、色々な音楽を聴いていると、音楽のジャンルって音楽の表評価とは本当に意味がない考えさせられる。ドン・バイロンの音楽を聴いていると、そんな考えを再度思い起こさせてくれる。ドン・バイロンは最近は珍しくなったクラリネット奏者で、今ではジャズと言うよりも、ワールドミュージックともいえるような音楽を作っている。このアルバムもそんなバイロンの特徴がよく出たアルバムで、ジャズという枠にとらわれず、本当に自由に音楽を作っているのがよく分かる。ジャズスタンダードな曲から、スティービー・ワンダーまで、色々な音楽があふれ出てくる感じだ。中でも、聴いているとなんとなく耳に残るのは、ボーカルの入ったアルバム、ちょっとクラシックな感じの歌い方が、中々新鮮で聴いていてとっても心が温まる気がする(カサンドラ・ウィルソンも1曲参加しています)。チープなヒーリングミュージックとは全然違うけど、聴いているととても心が落ち着く音楽って感じのこのアルバム、仕事でお疲れの夜にいかがでしょう?
2002年03月07日
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