2026
2025
2024
2023
2022
2021
2020
2019
2018
2017
2016
2015
2014
2013
2012
2011
2010
2009
2008
2007
2006
全5件 (5件中 1-5件目)
1

最近は新しいアルバムばかり効いていて、古きよきものを聴いていなかったので、反省して、ちょっと古めのアルバムから。100年の歴史の中で僕が最も良いと思う時代はしいていうなら、60年代の新主流派といわれる時代である。あの時代は、コルトレーンがバリバリ吹きまくっていて、マイルスのバンドはあの伝説のクインテットで、それらのバンドのメンバーも各自にすばらしいアルバムを録音してという感じで、本当にすばらしいアルバムがごろごろしている。そして、すごいと思うのは、今聴いても全く古臭さを感じない(なせなら、今のスタンダードなジャズの方法論はこの時代から基本的にはそれほど発展していないから)。そんな時代の中で、ボビー・ハッチャーソンはバイブラフォンというちょっとマイナーな楽器で、時代の先端を行く音楽を作っていた。このアルバムでは、処女航海を演奏しているが、その出来はハービーのオリジナル版に勝るとも劣らないものである。バイブの非常に爽やかな音色がこの曲のテーマにぴったりあっていて本当に良い感じである。ジャズの世界でバイブというとどうしてもミルト・ジャクソンということになってしまうので、ハッチャーソンとなるとちょっとマイナーなミュージシャンという感じになってしまうけど、本当にいいアルバムなので、聴いてみてはいかが。それにしてもジャケットのモデルの女性は美しい。こういうジャケット見たら絶対に買ってしまうこと間違いなしだ。LPだったらもっといいと思うんだけど。
2002年05月21日
コメント(0)

ジェリー・マリガンを初めて意識したのは、映画『真夏の夜のジャズ』を見たときだ。あの映画は、Jazzフェスティバルと50年代(60年代?)のアメリカ最盛期の人々の生活の断片をピックアップしたような、本当にここを温まる映画だけれど、その中に真っ赤なジャケットを着て、クールにバリトンサックスを吹くジェリー・マリガン登場する。マリガンは50年代からハリウッドを中心とした西海岸で、ウエストコーストジャズと呼ばれる白人ミュージシャンを中心としたムーヴメントの中心人物として活躍したミュージシャンである。ビ・バップのようにアドリブ一発というような音楽ではなく、いかにも白人っぽいアレンジも重視したジャズであり、非常にクールで、明るい感じのジャズである(NYのジャズっていうと黒人がタバコの煙の立ち込める地下室で演奏しているって感じがするでしょう)。マリガンは、ジャズではあまりメジャーじゃないバリトンサックスという楽器のジャズにおける双方を確立したミュージシャンであったけれど、そもそも注目を浴び始めたのでは、サックス奏者としてではなく、アレンジャーとしてだった。マイルス・デイビス初期の名盤『クールの誕生』でも何曲かアレンジを提供している。このアルバムは、そんなマリガンが、サックス、トランペット、ベース、ドラムというピアノレスカルテットで録音したのもで、一般にウエストコーストジャズの代表的な名盤と知られている。聴いてみると分かるけれど、僕がいつも紹介しているような、バリバリ楽器を弾きまくるという感じのジャズではないので、本当はあまり僕の趣味ではないのだけれど、たまに聴いてみるとそれはそれでいいものである。また、このアルバムの人気を高めている理由はトランペットにチェット・ベイカーが参加しているということである。彼も非常にハンサムで(別にひがんでいるわけではない)やさしい感じのトランペットを吹くミュージシャンで、バンドのコンセプトに非常にあったミュージシャンで、人気の面だけでなく、音楽としても、彼の参加がこのアルバムの価値を高めていると思う。いつも僕のお薦めしているジャズとは少し路線が違うけれど、たまにはこういうのもいいんじゃないって感じなので、一度お試しいただいてもよいのでは。(ちなみに、村上春樹はこの系統のジャズの信奉者であり、彼の小説を読んでいるとたまに、マリガンとかチェットが登場することがある。彼のベストはスタン・ゲッツらしいが。)それにしても、このジャケットは格好いい。
2002年05月19日
コメント(0)

この1ヶ月くらい完全にハマリまくっている澤野工房。本日の作品はJoerg Reiter (ドイツ人の名前なんてよめん!!)。このピアニストは、本当に名前も聞いたことがないくらいのピアニストであるが、アルバムを聴いて一発で好きになった。昔はCDをよく外資系のCDショップに行ってかっていたので、お店でかかっているCDを気に入って知らないのに買ってしまうという偶然の出会いがあったのだけれど、最近はすっかりネットで買うようになってしまったので、結構知っているミュージシャンのものしか買わなくなってしまった(余談だけれど、CDショップの音響ってすごく気を使っているとレコード会社に勤めている友達が言っていた)。このアルバムはHMVのサイトで異常に絶賛されていたので、おもわず買ってしまったのであるが、大正解だった。何がいいかといえば、まずパワーがある。ちょっとのミスタッチなんてお構いなしという感じで、ガンガン弾いている。曲目を見ると、結構ビル・エバンス系のピアノなのかなって気がするんだけど、実際に聴いて見ると、もっとタッチも強いし、スピード感があって聴いていて非常に爽快である(といっても、やはりベースはエバンスっぽいきはするが)。あと、アレンジが非常にダイナミックなところも気に入った。ちょっと過剰演出かと思うくらいのアレンジがどの曲にも施されていて、聴いていて全くダレない。あまり有名なピアニストではないけれども、そんなにジャズを聴いたことがない人にとってもいいんじゃないかという感じ(初めて聴いたジャズピアノがJoerg Reiter とか言ったらちょっと怖いけど)。是非大音量で聴いてください。
2002年05月16日
コメント(2)

菊地雅章、2回目の登場である。菊地は長らくNYを活動のベースにおいており、日本において音楽活動をすることは非常に少なかった。しかし、近年日本においても積極的な活動をしており、日本人の若手ミュージシャンとのバンドを組んでライブや録音を行っている。その成果のひとつがこのアルバムである。ファンク系の音楽からフリージャズまで非常に広い音楽性を持つ菊地であるが、このアルバムはどちらかというと、フリーよりのスタンダードジャズといった感じのスタンスで演奏している。でも、音楽の分類はどうでもよい。問題は内容であるが、ここで紹介されることでも分かる通りすばらしい。菊地のピアノを聴いていて最初に思うのは、その音である。トランペットとかサックスと違ってピアノの音というのは素人には中々誰の音なのかという判別って難しいけれど、菊地の音は一度聞いたら直ぐに分かる。音の響きがどうして同じ楽器でこんなにも違うんだろうと思うような特徴をもっており、本当に美しい。その音で『ゴースト』を聴かせてくれるなんてほんとに最高である。ピアノが鳴いている、歌っているという感じで、菊地の意思の通りの音が吹き出てくる。今のピアニストでここまでピアノを弾ききれるミュージシャンって、はっきり言って世界中探してもほとんどいないと思う。そしてそんなミュージシャンが日本にいるということを本当に誇りに思う。本当に格好いいので、是非聴いてください。(ちなみに僕はアルバムの最後に入っているテーマが何気にメチャクチャ格好いいと思う。)
2002年05月15日
コメント(0)

発売の発表を聞いてから、こんなにCDが手元に届くのが待ち遠しかったアルバムは久しぶりだ。ショーターは50年代末にジャズメッセンジャーズに参加して以来、常にシーンの最先端を行くジャズを想像してきたミュージシャンだが、ここ10年くらいはあまりパットしたアルバムを作ってこなかった。また、70年代以降、ウェザーリポート結成以来、基本はエレクトリック路線のアルバム作りをしてきたため、30年以上アコースティックばアルバムを作製してこなかった。そんなショーターが、ダニ-ロ・ペレス、ジョン・パティトゥッチ、そして近年僕の最も好きなドラマーであるブライアン・ブレイドとともにバリバリのアコースティックのアルバムを録音した。しかも、リーダー作としては初のライブアルバムとあっては興奮しないはずがない。ということで、メチャクチャ楽しみにして聴いたこのアルバムの内容は1度聴いてそのすごさは直ぐにわかった。本当にすごい。格好いい。最高である。なんで今までショーターはアコースティックのアルバムを作らなかったんだろう。そのアドリブの想像性は本当に他のテナーサックス奏者を圧倒している。ショーターは今年の夏の東京で行うジャズフェスティバルにくるそうだが、是非このバンドで来て欲しい。絶対に聴きに行きたい。僕は属に新主流派と呼ばれた60年代のジャズが年代的には最も好きなのであるが、その理由は当時のショーターのアルバムが最高だからだ。でも、このショーターは当時を確実に越えている。こんなに興奮したアルバムは本当に久しぶりだ。絶対に聴いて欲しい。
2002年05月13日
コメント(0)
全5件 (5件中 1-5件目)
1


