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ことばを辿っていけば あなたを見つけられるかもしれない ことばの手がかりだけを残して 6年前にあなたは行ってしまった さがしている あなたをさがしている でも見つからない、まだ
2021.09.30
ひこうき雲を追う 見上げた空がきらりと光り ジェットの後ろの白雲が 彼方の青に溶け込んでいく 首の痛さを代償に 白雲が生まれる瞬間を目撃する喜び ひたすらに 空が恋しい
2021.09.29
気がつけば 空は高く すじ雲流る 金木犀の微香を携えた風が 目の前を横切る ああ こんなにも長い歳月を重ねてしまっていたのか 再生 そうだ、ご飯を 2合炊こう
2021.09.29
水平線のゆるやかなカーブは わたしを和ませる 地球という星がもつ あたり前の曲がり線が 今 恋しい 明日、水平線を見に行こう
2021.09.28
さようなら さようなら さようなら 木霊ですか これは にじむ景色は 止まろうとしている時間(とき)のせいなのですか わたしには わかっているんです さようなら ではない さようなら さようなら でもない さようなら さようなら さようなら 三言の惜別
2021.09.28
坂の上だけを見て 上っていこうとしている彼らの 魂の炎を消そうとするな 己より下の坂道に留めることだけを 究極の目的とする輩の 鎖を断ち切れ
2021.09.27
FMとAM電波の違いを 知っているかい AM電波は 見えるんだ ほら きみの周りを 上に下に左に右に 飛び跳ねているでしょ 膨らんだり しぼんだりもするんだ ときどきだけどね 電波にくっついて とおい とおい 人びとのざわめきや 土のにおいも 空をひとっとびして やってくるんだ 風音もね FMじゃないよ AM電波のことだよ
2021.09.27
ことばの向こうに 風景が見える 鳥瞰的に広がりゆく世界は わたしを冒険へと誘う ことばの向こうに 一筋の光が見える その光を真上に見上げてみたいと 思う
2021.09.23
まあるい地球を まあるく流れる風をまとって 緑児のように眠りたい
2021.09.23
網膜の記憶 幼き日の原風景 刈取りが終わった田んぼと 住宅造成地 17のときの 彼の手のほくろ 父母の仕草と におい 赤い血が 記憶を五感にとどけ たて8ミリ よこ8ミリ たかさ0.2ミリの 箱にしまう 現在 66万2831箱目
2021.09.22
まだ きものを 着られない 地球がわたしをつかんで、囁く 翔ぶなよ 振りほどきながら、囁き返す 翔ぶよ
2021.09.17
八月の太陽に灼かれながら、思う わたしはまだ、生きられるかもしれない 天の啓示 宇宙(そら)をみる
2021.09.16
ブロック塀をカラスが歩く 12 121 121212 翼をもつなら飛べよ、カラス と あれは黒い稲妻か、いやカラスだ そんなに低空をなんで飛ぶんだ 極狭空道飛行を愉しんでいるのか、きみは それとも単なる近道なのか カラスが通る空道 飛行税を取ってやる
2021.09.15
ここは風の通り道 明日も あさっても 風がふく すべてをふっとばして 風がふく ふっとばされて なあんにもない 東へ西へ 南へ北へ 今日も まあるい風がふく ここは 風の丘 風の通り道
2021.09.14
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