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どんなに美味なるものを食べても どんなに美酒に酔いしれても 昔人のわれは 今人のきみがいと妬まし 心海の波たかく いまだ憧憬の仙人にはなれず
2023.01.31
おしい じゃなくて おいしい おこめだ いつまでも かんでいたかったのに とうとう のどをつうかしちゃった 百粒の おこめを ぜんぶ たべちゃった
2023.01.30
きみのゆめに もぐりこみ ふんわりふわふわ ただよいながら おんなじゆめをみる きみは ぼくにきがついて くしゃみ ひとつ 500億光年さきに ふっとばされて かえるすべなし
2023.01.29
てんてんと てんてんと 足あとが続いているはずだった けれど、地吹雪はそれを消しさり ふり返れども 来た道はみえず 行く道もわからず 白き風のみはしる
2023.01.26
思考不能なる朝にも 陽の光は燦々とふりそそぎ 神も笑う 笑人の他力本願を笑う それでも 笑人は、笑神にほほえみつづける
2023.01.25
まあるくなって 風の咆哮をきく みかんをほおばりながら とおりすぎる風をきく ビニールぶくろ 舞い 風を 見ん
2023.01.24
雪がふる あたりはまた 白をまといはじめる せかいが圧倒的な白に降参するまえに 肉を食べにいくとしよう
2023.01.23
くろ雲に 心ゆらぐ 淹れたてのコーヒーと 焼きたてのアップルパイの匂いをまとって きみは とびらを開けた どうか きみ、 ほっておいてくれないか
2023.01.22
やっと ひとつ おわらせた とほうもなく ながい年月 逡巡して 手の甲の しわも ふえたけれど これで もう おわりだ
2023.01.20
きみが歩かなかった道を 歩いてゆく きみが知らない風景のなかを 歩いてゆく きみが歩けなかった道を ひたすらにゆく
2023.01.19
まどをあけると 冬のざわめきがきこえてくる つめたく凍った風とともに 部屋に流れこんだ それは わたしを目覚めさせる ドアをあけるときが きたのかもしれない
2023.01.18
とおくで わたしをよぶ声がする やさしく なつかしい声で 名をよぶ その声に ふりかえりそうになるけれど ふりかえらない よばれた名に ひきずられそうになるけれど わたしは、行くのだ
2023.01.17
静謐なる歌声のなか われの心は 蒼穹をまた翔びはじめる 月がおいかけてきて いつものように ともに地球をまわる
2023.01.16
世界が終わる日 きみは、 いっしょに最期をむかえよう という わたしは、 それでも いっしょに生きのびたい とおもう われらは、わかれた
2023.01.15
葉 おちたる枝に つぎの息吹をみつける われが去ったとしても 季節はめぐり わたり鳥はかえってくるのだろ
2023.01.13
にほん晴れの空より すこし透明なる青 トルコブルーの空より すこし混濁したる青 その青にすいこまれて いつしか 宇宙のかけらとなる
2023.01.12
なんでもない ひとことに こんなにも動揺するなんて あまりにも不意だったからか 琴線は 共鳴し こころは あたたまり エネルギーは あふれだす
2023.01.11
ここは あなたがいた街 この風ふく街の 風の通り道に住んでいた と、いつか思いだしてはくれないか ここが 異次元世界にかわる前に 思いだしてはくれないか
2023.01.10
きよらかなる鈴の音がひびいてきた もしも、この地界に あなたが帰りたい家があるのなら どうぞ その家に帰れますように きよらかなる鈴の音はひびいている 命のよろこびが 命のかなしみにまさりますように
2023.01.08
ひつじぐも うかぶ もうすぐ雨がやってくる かわいた街に雨がふり かわいた心に雨がふり みいんなぬれて ひとやすみ
2023.01.06
睦月の透明なる光が 粛然たる風景の中にさす 光をのみこみ 白き息とともにはきだす一瞬間 そは体内をめぐり われに力をあたえる 光よ 光よ 睦月の光よ
2023.01.05
むかしむかしの話のなかの 竹取の翁がみつけた光は 決して特別ではなかった みどり児が みんなもってるまばゆい光 それにまさる光はあらず それにまさる希望もあらず
2023.01.04
たましいをノックしてきたのは 時代おくれのメッセージ ノック ノック ノック 鉄人はかぶとをぬぎ Yes と答える
2023.01.02
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